December 03, 2006 04:56
「DEATH NOTE -the Last name-」
前編に続いて鑑賞してきた。前編はさほどの期待を抱いていなかったので、いい意味で予想を裏切ってくれたかな…と言う感じだったが、今回は前編以上に予想を上回る出来だった。原作のヨツバ編と第2部を上手い事、ミックスするなど、あの時間枠でよくまとめたと思うし、最後のサプライズもいい感じで、スーパー仕事人・ジェバンニが一晩でやってくれた神の所業による釈然としない原作よりも納得のいく決着の仕方であり、これはむしろ、既に原作を読破している人の方が感銘を受けるラストだったかもしれない。しかし…、しかしである。本筋とは別の所で私には大いに不満を感じ、絶対に許せない部分があったのだ。以降、各キャラにスポットを当てつつ、語ってみよう。
以下、ネタバレありなので注意!
【模木完造】
私が原作で一押しキャラなのはこの男である。もうこれだけで既に本編を見た方には、私が一体何に対して、そんなに不満を抱く事となったのか、すぐに分かる事だろう。前編のレビューの時にも触れたが、今回、最も期待していたのは、Lが「模木さんは何気に凄いですよ」と言ってくれる事であった。そんな事を期待している様な変人は日本で数人しかいないだろうが、それはさておき、単にその台詞が端折られたとか言う事なら、時間の枠も限られている事だし、端役に対して高望みし過ぎたか…で済んだ。しかし、模木への期待の打ち砕かれ方は、そんな次元の問題ではなかったのだ。さくらテレビで第2のキラによるビデオが流された際、模木は放送を中止すべく、果敢にさくらテレビへ乗り込んだ。模木がそこへ向かってしまった段階で凄ぇ嫌な予感がした訳だが、その予感は見事に的中。模木は死神の目を持っていた海砂によってデスノートに名前を書かれて、あえなく死亡してしまったのだ。この役回りは原作では宇生田の担当である。宇生田が伊出の様に映画版では存在自体を抹殺されてしまっていたのなら、模木にお鉢が回ってきても、やむをえないと少しは思えたかもしれないが、宇生田はしっかり出ているのである。ならば、何故、宇生田ではなく、わざわざ模木を殺したのか。そもそも、模木は凄まじい精神力を持ち、冷静沈着で寡黙な男である。あんな血気盛んな行動に出て、大声で民衆に対して呼びかけたりする様なキャラでは断じてないのである。あれは正に、宇生田の行動そのものであり、模木が模木のキャラを貫きつつ、動いた訳ではない。単に、宇生田に模木と言う名前をあてがったに過ぎないこの演出のアレンジの意図が全くもって理解出来ない。監督か脚本が宇生田信者ないしはアンチ模木なのか? しかも、このシーン、かなり序盤だったもんだから、私は上映早々にヘコみまくる羽目になってしまったのである…。余所様のレビューを見ていると、大抵、この件については触れており、多くの人が違和感を抱いている模様………なのだが、「模木が宇生田の代わりになっちゃったね」とか、「何で変えたんだろうね?」程度止まりで、さして問題視せずに流してしまう見方が圧倒的である。ええ、ええ、どうせマイナーキャラファンは報われませんよ。ボンクラ揃いの日本捜査本部において、唯一、Lにもニアにも一目置かれた男だと言うのに…。
【L】
二押しキャラの彼については、それなりに満足している。何と言っても、原作と違い、Lが勝利した。命のやり取りで言えば、正しくは相打ちだが、Lの勝利条件は「月がキラである事を立証する事」なのだから、紛れもなく勝利と言っていいだろう。CMではLが倒れるシーンが散々流されまくっていただけに、これは絶対ミスリードを誘っているな…と言う事は予想出来たが、「二冊以上のデスノートに同じ人間の名前が書かれた場合、記してある死亡時刻には関係なく、先に書かれたものが優先される」と言うルールを逆手に取り、23日後に死ぬとして、先に自分の名前を書く事で月サイドからの即死を回避する…と言う方法は盲点だった。ここは成程なぁと素直に感心。冒頭に抜粋されたデスノートのルールに本編に絡むと言わんばかりに「デスノートに一度書かれた人間の死は変更することが出来ない」と言うものがあった訳で、勘のいい人は気付いていたのだろうか。しかし、レムによって殺された…と見せかけるタイミングの絶妙さには、どうしても疑問符がついた。直前にワタリが死んだり、その直前にレムが部屋から姿を消したりと言った伏線的要素があった為、それを見計らって演技したのかもしれないが、それはあまりにもリスクが大き過ぎるのではないだろうか? あの計画は本部に招き入れた海砂に死神の目で本名を知られて、名前を書かれる事を想定していたものである。刑事達を追い払ってある以上、現場で名前を書かれる可能性が高く、そのタイミングで死ぬフリをすればいい…と言う事であり、レムに殺される事は想定外だった筈。実際、ワタリの死はLにとって誤算だった様だし、ワタリの死で自分の死のタイミングを予測出来たとしたら、誤算に救われたに過ぎない。死の状況について、月とレムが申し合わせていたら…、例えば、心臓麻痺でない殺し方を画策していただけでアウト。言うまでもなく、名前を書くのがレムでなく海砂であっても同様で、死の状況を付記されたら、死んだフリは空転してしまうのである。こういった可能性を計算出来ないLではなかろうに、その可能性がない事に賭けた…と言う事なのだろうか? また、Lの心拍数は機械で表示されていたものの、万一、月が直接脈をはかったりしたら、死んでない事がすぐバレる。とにもかくにも、かなりのリスクがつきまとうのだ。そもそも、本当にLは自らデスノートに名前を書き入れる必要があったのか? 海砂のデスノートはすり替え済である以上、海砂に殺される可能性は皆無なのである。繰り返すが、レムに殺される事は計算外の筈だし、そうすると、覚悟を見せて総一郎を説得するだけの為に書いた…事になってしまう。これこそワタリを使って偽のデスノートで総一郎を騙す事も出来た筈だ。つまり、Lは死ぬ必要がなかったのである。こう考えてしまうと、ちょっと悲しい。結果としては、全てうまく回ったものの、計画自体に釈然としない部分は否めない…のだが、文字通り自分の命を懸けたLの覚悟には大いにしびれさせて貰った…と言う事に免じて、ここは看過するとしよう。模木の件に比べれば、易々と許せてしまう要素であるし…。月が高田が第3のキラである事を割り出した時に、力強く親指をグッと立てたシーンや、ひょっとこの面をかぶりながら、月の大学をうろつくシーンが妙に可愛かったり、相変わらずのスイーツ食いまくりモードとか(ただし、模木の遺影に供えられたおはぎは食っちゃいかんだろ!)、死ぬ間際の総一郎との会話とか、Lに関しては色々と堪能させて貰った。あとは、「1回は1回です」と月と殴り合うシーンや、隙あらば月とイチャつこうとする海砂との掛け合い等も見たかったが、尺の都合上、これは仕方ないか。
【伊出英基】
三押しキャラはこいつなのだが、前編のレビューでも触れた通りで、監禁状態の海砂を世話する為だけにでっち上げられたとしか思えない佐波とやら言うオリジナル女刑事に取って代わられ、存在を抹殺されたのだから、勿論、怒り心頭である。あの展開で高田の逮捕に一役買うのは伊出の役目だろ! ええ、ええ、どうせマイナーキャラファンは報われませんよ。ボンクラ揃いの日本捜査本部において………、ボンクラには違いないが、あの歳でピュアな恋愛観を持つ男だと言うのに…(全く刑事としてのスキルに関係ないな)。
以下のキャラは、特に、お気に入り順とは関係なし。
【夜神総一郎】
原作ではマフィアに撃たれて殉職したが、映画版ではLのおかげで生き残った。その代償として、月がキラである事を知ってしまい、息子の無様な散り際を目の当たりにする事に…。真相が全て明るみに出た所で、悲しみに打ちひしがれながらも、「全く理解出来ない!」とキラとしての思想を真っ向から切り捨てるなど、法と正義について語り合った月との最後の会話はなかなか見応えがあった。原作では断固反対していた「13日ルール」を立証する為の死刑囚への司法取引を認めた時には一時は落胆したのだが、Lの覚悟を知った為…と分かって、納得。先述の通り、死を迎える直前のLとの会話もグッとくるものがあったし、あの辺りは名優・鹿賀丈史の貫禄を大いに感じさせて貰った。迫力はイマイチだったが、護送車によるさくらテレビ特攻もあったのも良かったね。だが、ヘルメット脱ぎ捨てるのは早過ぎるだろ。局内に入る前に脱いだら、殺されかねんぞ。
【夜神月】
実は結構、どうでもいいのだが、いい加減、こいつの話をしないと怒られそうなので…。前編では恋人を殺し、後編では父親を殺そうとするなど、親密な人間に対する冷酷非情ぶりは原作以上。藤原竜也は「狂った天才」が似合うね。藤原竜也の狂い方と原作の月の狂い方はちょっと毛色が違う気がするのだが、前編のレビュー時にも書いた様に、藤原竜也版の月なのだと割り切ると、殆ど不満は生まれない。それにしても、リュークに名前が書かれてから、40秒で死ぬ……筈なのに、なかなか死ななかったね。原作程、無様ではなかったし…。「うぐぅ〜」とか、かなり期待してたのに…。ところで、時計に仕込んでいたデスノートの切れ端に一体誰の名前を書くつもりだったのかね? 一矢報いようにも、Lは殺せないんだし、あの状況で総一郎を殺す理由も皆無に等しい訳で…。最早、誰の名前を書いても無意味である事に気付けないくらい錯乱していたと解釈するのが妥当か?
【弥海砂】
我らがヒーロー・模木を理不尽にも抹殺した極悪人。デスノートのすり替えはスーパー仕事人・ジェバンニの神業によるものではなかったが、魅上照ならともかく、海砂ごときをたばかるにはワタリで十分だった様だ。海砂じゃ気付かなくても仕方ないよな。月が真っ先に肉親・総一郎の名をデスノートに書こうとして、自分の家族が殺された時の事を思い出し、激しく動揺していたので、よもやの裏切りか!?と期待したが、必死こいて制止するでもなく、結局、動揺しただけに終わってしまい拍子抜け。最後は原作の様に月の後追い自殺をするでもなく、デスノートを放棄して記憶を失い、生き延びた。模木を抹殺した事も忘れて、のほほんと生き延びるなど、絶対に許される事ではない。まぁ、残り寿命は1/4なんだが…。監禁シーンは原作よりエロかったね。何で月みたいに普通に拘束するんじゃダメなんだろうと、非常に疑問。あれはLの趣味なのか?
【高田清美】
片瀬那奈より、西山冴子役の上原さくらの方がイメージ近いんでないの? それにしても、まさか火口の役回りになるとは思わなんだ。月の同級生でも何でもないし、別に、オリジナルキャラでも良かった様な…。月が高田に辿りついた経緯はあまりにも出来過ぎと言う短絡的な印象は否めないが、こんな所でそうそう時間もかけていられないので、それは仕方ないのだろう。最初は出目川に「華がない」と言われる様に、服装なども地味で真面目そうだったのに、デスノートを手にしたら、挑発的に脚を見せまくるなど、エロさ大爆発。捜査本部に確保された時は、完全にイッちゃってしまっていた辺り、月同様、デスノートには人を狂わせる魔力があるって事だろうか。死に際まで脚見せまくりなのは、やはり、狙ってやってるのか?
【ワタリ】
流石に、一介の女子アナは拳銃など持っておらず、スナイパー・ワタリの大活躍は残念ながらお披露目出来なかった。その代わり、スーパー仕事人・ジェバンニがこなしたノートのすり替え作業を敢行。ワタリも万能な仕事人ではあるが、果たして、ジェバンニほどの精巧さを発揮したかはアヤしい。とは言え、ターゲットが海砂なので、それ程の精巧さは必要なかっただろう。月と海砂のキスシーンで目の伏せ方が可愛かった。心臓麻痺で死んだのに激しく苦しむでもなく、静かにパッタリ倒れる辺り、とてもおひょいさんらしい気がするが、おひょいさん、年が年だけに、ああいうシーンは何だかドキッとするね。
【松田桃太】
捜査本部のザコ連の中では、唯一、キャラが立っていた男。最後の月の悪あがきを阻止した射撃の腕は原作通りだが、さして月の人間性に好意を抱いていたシーンが描かれた訳でもなかったし、尊敬する総一郎が月の所為で死んだ訳でもなかったし、キラは必要悪なのかもしれないと言う葛藤も、前編で微かに触れただけだし、そういう意味では松田が撃った事自体に殆どドラマ性は感じられなかったのが残念。「射撃には自信がある」とあからさまに伏線的な台詞を吐いていたが、あの距離で腕時計狙い打ちなんて、お前はシティーハンターかよ!
【相沢周市】
捜査本部のザコ連の中ではリーダー格と言う事で(松田に対してのみ)偉そうだが、偉そうなだけ。それ以外に特に、キャラは立っておらず、目立った活躍もないので、特に、語る事はない。やはり、相沢はアフロだろ、アフロ!
【宇生田広数】
原作では関係者で最初の犠牲者だったが、宇生田信者ないしはアンチ模木と言う予想外の刺客により、何と生き延びた! …が、生き延びただけ。死んだ事によって、キャラが立った様な存在なのに、生き延びてしまった為に、最も存在意義を問われる事に…(ただ、実際に宇生田が死んでいたら、逆に、映画版の模木の存在意義がなくなっていたかもしれないな)。せめて、模木によって長らえた命を大事にして欲しいものだ。
【佐波】
弥砂の世話をする以外に何の存在価値もないオリジナル女性刑事。伊出を出せ、伊出を! ピュアな心を持つ伊出ならば、きっと弥砂の世話だって出来るさ!
【夜神粧裕】
さくらテレビの一件で出番5倍増! キラ否定派である事が分かったが、おかげで危うく弥砂に殺されかけた。何であんなに模木と親しげなのだろう? やはり、ザコ連の中において、模木は抜きに出ている男だから、目をつけていたのか? ところで、前編を見ていながら、まったくもって失礼な話だが、さくらテレビ祭りの現場にいた当初、あれが粧裕だとさっぱり分からなかったよ。とりあえず、マフィアに誘拐されずに済んだし、親父さんも死ななかったし、良かったね。
【出目川仁】
原作はゲス野郎,俗物以外の何物でもなかったが、それに比べると、普通にいそうな感じの悪徳ディレクター。業界人としては、高田にメインスポットが当たった為、毒は抑えられた感じだ。高田をハメる為に一役買わされるなど、結構、聞き分けが良かったし…。
【西山冴子】
しばらく、高田が後塵を拝す原因となっていたオリジナルキャラのトップキャスター。具体的な演出はなかったが、事故死の原因は高田に名前を書かれたから…と見ていいだろう。その地位を確保する為に出目川に色目を使っていたりした様だが、殺される程、罪深い訳ではないので、模木の次に不憫な役回りだった。
【日々間数彦】
ある意味、豪華キャスト! 板尾創路、よく出てくれたなぁ。原作のファンだったりするのだろうか?
【レム】
ピーターはもっと中性的な声で演じるかと思っていたら、予想以上に男っぽかった。果たして、アニメでも、ピーターがCVを務めるのだろうか? 尺の都合もあるのだろうが、月へのプレッシャーのかけ方や、海砂を守ろうとする様にいまひとつ物足りない感があったかも…。そういえば、先にデスノートにLの名前が書かれていた事に対して、死神ともあろう者が気付く事すら出来ないものなのだろうか?と、ちょっと気になった。
【リューク】
今回は完全にレムに食われた格好で、非常に存在感が希薄だった。その所為もあってか、最後に月の名前を書いたのも、何だか唐突な印象すら受けてしまったなぁ。
一度見ただけなので、もしかして、見当違いの事(特にLの件)を書いている可能性もあるけれど、そこはご容赦。そこかしこに気になる部分はあるにはあったが、普通の「DEATH NOTE」ファンには大凡、楽しめる出来である事は間違いないと思う。原作のラストに納得していない人は是非とも、鑑賞をお薦めしたい。…まぁ、ここまでしっかり読まれてしまった方は既に鑑賞済か、見る気はないが気にはなる…程度の方かもしれないけど…。そうそう、エンドロールで役名が手書き文字な人間が何人かいて、あれはどういう法則なのか?と言う事について…。私はデスノートに触れた者だと推測しているのだが、真相はどうなのだろう?
皆様の御意見御感想お待ちしております。特に、模木ファンの方!(笑)
「DEATH NOTE -the Last name-」公式サイト
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エルが自分の名前を書く必要が無かったのではということと、エルがどうして自分が殺される瞬間を検知できたかに関するご意見は激しく同意です。ただ、その2つの疑問を同時に解決する方法として、エルがノートに書いたのは自分の名前だけではなくたとえばこんな感じで「XXXXX(名前) 別のノートによる攻撃により一時は心停止するが息を吹き返し、XX月XX日 XX時に心臓麻痺で死亡」という感じに書いたとすれば、自動的に自分が他のノートに名前を書かれた時に倒れることができるし、万が一ライトに脈を取られても大丈夫なので。どうでしょう。
本家サイト(http://www.yawarakacinema.com/)も、よろしくお願いします。
コメント有難うございます。
模木に関しては、まぁ、普通の人はそんな反応でしょう(T_T)。
尺の都合上、背景キャラと化した…だけなら、理解出来るのですが
あえて宇生田ではなく模木な理由はどうにも納得出来ませんね。
Lの件に関する解決法ですが
「別のノートによる攻撃により」は外的要素の必要な仮定の上
デスノートと言う超限定条件なので、ダメな気がするんですけどねぇ…。
「事故死」の場合、どういう形でも成立しうる訳ですけど
この書き方では月陣営がLの名前を書かない限り成立しませんから…。
それに、Lのノートで先に名前を書いてしまった以上
月陣営のノートは効力を発揮しない筈ですし
どうやっても矛盾が発生する様な気が…。
Lは絶対に「何らかの方法」で「ライトは自分を殺す」
っと確信していたんです。それほどライトの知能を認めていたということですね。モニターでミサかライトが名を書いた瞬間を感知できるという自分への自身もあった。レムの展開はワタリの死をみてとっさにそう行動した。ってのでどうでしょう??安易ですか

「TBありがとうございました」
お礼が遅くなってすみません。
松山ケンイチの怪演に感心しました。
原作も読んでみようと思います。