May 31, 2006 19:53
ホラー漫画へジャンル変更!? 寿也、甦る悪夢に発狂寸前!? / 今週の「MAJOR」
昏睡状態から目覚めた寿也は準決勝に向けて練習を再開しなくてはと病室を出るが、廊下は真っ暗で人の気配が全くない。すると奥から3人の人影が現れた。それは紛れもなく美穂と寿也の両親であった。迎えにきたと言う美穂に、今更、何を…と思いながらも、喜びかけた寿也だったが…
「あたし達はただプロ野球選手になって潤って.るお兄ちゃんにお金を貸してほしいだけなの」
「……それ以外に何もないでしょ、寿也……?」
「お前は誰からも愛されていないんだからな」
「うあああああああーーっ!!」
……………と言う悪夢を見て、飛び起きる寿也。駆けつけた吾郎だったが、意外な程、寿也は冷静だった。両親に捨てられてから2,3年間はこの様な発作を何度も起こしていたとの事。美穂の存在も忘れていた訳ではなく、美穂に責任がない事も承知していたが、家族の事を思い出すと発作が起きる為、半強制的に忘れようとしていたと言う。そこへホテルから清水が駆けつける。寿也の発作が自分の所為だと責任を感じた美穂が日本へ帰ると言う書き置きを残して、姿を消していたのだ。この儘、日本へ帰したら、美穂はもう2度と寿也に会おうとしないだろう,普通の兄妹に戻りたいだけなのに可哀想過ぎると言う清水の涙ながらの訴えに吾郎は空港まで追いかけて、美穂に帰国を思いとどまらせるよう提案。すると話を聞いていた寿也が自分も行くと申し出る。当時、小2だった美穂は自分の事などとうに忘れていると思っていたのに、ずっと応援してくれていた事に驚きを隠せない寿也。また発作が起きる事を心配する吾郎だったが、いずれこの事と向き合って戦わなければいけないと、かねてより思っていた寿也は美穂との再開を決意するのだった。
確か「MAJOR」の掲載誌は「サスペリア」ではなく、「サンデー」だった筈だが…と言うくらい、思いっきりホラー路線だった冒頭の寿也の悪夢。イッちゃった目で薄ら笑いを浮かべる美穂や、顔の上の方は影に覆われて、口元だけが妙に写実的に描かれる両親とか、怖ぇ〜。さて、各所で大反響となった寿也のブラック化だが、どうやら先週だけで終わりの様だ。母親はまだしも、父親の人間性を考えると、今後実際にあんな感じで寿也の前に現れる危険性は十二分に残されている訳なんだが、それはあえて触れずに終わるんかなぁ。決意を固めて自ら会いに行って、また発作…なんて展開では寒過ぎるので(ある意味、その方がリアルだが…)、この様子だと、準決勝は平気で出場しそうな気配。これ程の問題がたった3週(劇中で言えば、1日足らず)で片付いてしまっていいのか?とも思うのだが、サブキャラのサイドストーリーにそうそう労力を割いてもいられないと言う所か。こうなると、もう寿也などよりも、D.マッケンジーの処遇がどうなるかの方が心配で仕方がない。それにしても、渡米以来、すっかりへたれキャラになっていた清水が久々にプラス方向へ話を導いてくれたのはちょっと嬉しいね。
Major―Dramatic baseball comic (20)
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