April 13, 2006 19:20

義経、アストロ超人並のスーパープレー! / 今週の「ドカパロSS」 1

 一塁ベース上でのクロスプレーで武蔵と一触即発の義経。空タッチの事実を武蔵の口から割らせたかった様だが、塁審からそれ以上、何か言うと侮辱行為で退場と警告され、ベンチからの山田の制止もあって、渋々引き下がる。これを見ていた武蔵坊からは「真実が真実でないなら、命を懸ける価値などない。帰ってこい」などと無責任にも退団を勧告(TVの前で)された義経だが、山田には野球はチームプレーのスポーツだから、自分の正義は別物とたしなめられてしまう。この際、空タッチの事実を視認していたと発言した山田に対し、義経は気休めで言ってる訳ではないなどと勝手に判断し、ベンチから空タッチを視認出来たらしい山田の眼力に思わず「凄い」と漏らしてしまうのだった。この後、岩鬼は相変わらず、元気なく、あえなく空振り三振。殿馬も懲りずに「秘打・ストーカー女」に打って出るも、今度は不知火の超遅球にリズムを崩され、サードへのポップフライに倒れる。自分の所へフライが飛んできたストーカー女はかつて左貫に叱咤されたと言うのに、またも落としてくれると信じてサードに打ったなどとバカな事を言い出したが、とりあえず、左貫に言われた事を覚えていたのか、受け止めてくれると信じて…と言う解釈に切り替えて、がっちりキャッチ。この回の元気ない三振で初回の岩鬼の涙を今頃になって思い出した山田は「公私混同するな」と檄を飛ばすと、岩鬼は仕事はきっちりやると激昂し、その言葉通り、坂田,雲竜の痛烈なライナーを悉く横っ飛びで掴み取る。相変わらず、前の打球には弱いが、横の打球には滅法強い岩鬼である。ここで登場した武蔵の打球はバックスクリーンへの大飛球。完全にスタンドに届く当たりに対して、一塁ベース上で受けた借りを返す事に怒りを燃やす義経は一気にフェンスを駆け上がって、最頂部に足をかけると、そこから見事なジャンピングキャッチ。しかし、ボールを掴んだ儘、義経の体はその儘、フェンスの向こうへと消え、ホームランを確信し、大喜びの武蔵だが…。

 義経は残念ながら退場ならず。武蔵坊の進言通り、これであっさり退団したら、それはそれで大スカシエピソードとして、伝説に残ったかもしれないのに…。だが、プロ野球がこういう世界なのは今に始まった事ではなく、こんな簡単に見限るくらいなら、最初っからプロなんか来るなよ…って話だよな。それにしても、武蔵の打球を掴みとったプレーは驚愕に値する。これじゃ、チョロも外される訳だ……と言うか、こんな超人プレーを何のリスクもなくいとも簡単にやられてしまうと、リアルさが欠落するばかりで、最早、別漫画だよな。「アストロ超人」とか「Mr.フルスイング」とかそういう路線の…。いや、既に「ドカベン」じゃなく「ドカパロ」になって久しいんで、咎めるだけ無駄かもしれんが…。「大甲子園」の明訓 vs 白新で見せた白山の決死のプレーの価値が一気に下落してしまった感じで非常に萎える展開だ。とりあえず、あの儘、すんなりホームランになっている筈はなく、手なり足なりをフェンスに引っかけて踏み止まっているか、グラブでグラウンドにボールを弾き出しているかのどちらかなんじゃないかね。ああ、11年越しでフェンス越えの打球を弁慶パワーで阻止される武蔵、いと哀れ…。それにしても、相変わらず、ストーカー女の妄想ぶりにはイラつくばかりだが、殿馬は単に、不知火の「秘打・ストーカー女」対策にしてやられたに過ぎない。そもそも、2打席連続で使った段階で最早「秘打」ではなく、「秘打・ストーカー女」には「秘打」の価値など微塵もないと言う事を露呈した。「秘打・G線上のアリア」も一件、2打席連続と見せて、実は「秘打・不死鳥」だったではないか。ところで、坂田は一体どういう物理法則で内野への痛烈なライナーを打っているのか非常に興味がある。相変わらず、通天閣打法使用率100%だと言うのに、あのスイングでそんな打球は絶対に打てないと思うのだが…。それより、通天閣打法なんて、野手の取り損ねに期待するだけの後ろ向きな打法をそんなに乱発するのは、そろそろ辞めた方がいいんじゃないか?

義経 (後編)

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コメント一覧

1. Posted by ikakura_yukari4   April 16, 2006 01:04
ごぶさたしてます(^^
毎週のドカパロレビュー、ご苦労様です。

今回の義経の犬飼ホームラン阻止ですが、「光スポーツ研究所」で見事なネタバレをやっていましたぜ(^^;
一応、謎のままでいたいケースも考慮して背景色と同化させておきます(できるか?)。




<font color=black>フェンスによじ登ってボールを捕って、選手がその勢いでスタンドに落ちてもボールを持っていれば現在のルールではアウトなんだとか。
じゃあドカベンでの明訓2年の春の大会(でしたっけ?)の天才児・殿馬のサヨナラホームランは一体…と思ったら、当時はホームランだったようです。

<b>水島新司もこの事実をどうやら知っているようなので、間違いねぇっす。</b></font>
2. Posted by 主砲・原   April 16, 2006 01:24
>いかくらサン
コメントでタグは効かない様ですな。
そのルールですが、私も何かで聞いた事があります。
水島氏が知っていると言うのは初耳かも…。
今のプロ野球の球場のフェンスは飛び越える事など不可能なくらい
高いものが多いですし、判例も見かけようがないと言うか…。
しかし、飛び込んだけど、ルールがアウトだからアウト…
って、あの引きでその結果じゃ、やっぱり話としては寒いですよね。

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