February 04, 2006 20:30

ごはん vs 野球 七回戦(その3) / 「中井正広のブラックバラエティ」 3

 現役ジャイアンツ投手陣に無惨にも敗れ去った「黒ワザごはんオールスターズ」。ここで新コーチの座を狙っている(?)土田が勝俣コーチ失脚へ向けて、良からぬ事を言い出した。

「僕、思うんですけど、コーチをクビにした方がいいと思いますよ。
生え抜きの選手をやっぱもっとね、かわいがって使うべきだと思いますよ」

 勝俣コーチ不要論と生え抜き重視論を同時に説くと言うのは完全に矛盾している。何故なら、勝俣コーチ子飼いの選手は殆ど「生え抜き」だからだ。生え抜きを重視するならば、除外されるべき対象は「天カス」「マナカナ」「シュガー」「ゴマ」「トチジ」等であって、勝俣コーチの存在は必要不可欠なものとなる。勝俣コーチ不要論を唱えるならば、「切羽詰まった感」など無視して、どんどん新型メニューを開発すべきだ…と言う言い回しになるのが妥当な筈だ。今こそ、「梅干し残り汁かけごはん」「らっきょう残り汁かけごはん」「福神漬け残り汁かけごはん」らを復活させるべきではなかろうか。子供との戦いが続いた事で無惨に斬首されたものの、大人相手には通用しそうな気がする。さて、そんな土田の意見に対して、中井監督は…

「勝俣コーチを信じてしまった僕がいけなかった訳ですから…。ほんとになめ茸に関してはクビにしたい」

と、無情なコメントを発し「なめ茸空きビンごはん」は絶対絶命の窮地に追い詰められる。しかし、修羅場を潜り抜けてきた「なめ茸空きビンごはん」は運も持っていた。ここで打順が回らなかった選手達が打席に入っていたらどうなっていたか…と言うネタに話が逸れたのだ。かくして、前回同様、練習試合扱いとして、残り4選手が打席に立つ事になった。まず、4番の座を追われた7番「お酢ごはん」が登場。公式レシピに基づいたディスペンバック採用で一見華やかな「お酢ごはん」だが、分量は合っていても、混ぜ方は人それぞれと言うのが致命的な欠陥である事が発覚。わさびの固まりを食べてしまい鼻にきたり、醤油だけの部分を食べたりと、本来の力を発揮させて貰えず、林,チョコ0点,久保1点の計1点と言う無惨な結果に終わり、これで4試合連続の凡退。

「これダメです」(林)
「これダメだよな」(チョコ)
「まず、このオリジナルソースのわさびがダメです」(林)
「もう食べるものが無くてどうしようもないとき…」(チョコ)
「なめ茸ごはんにしますね。どうしようも無かったらなめ茸ごはんがいいです」(林)

と、徹底的に酷評される。しかも、期待の「お酢ごはん」より、散々、クビにしたいと糾弾していた「なめ茸空きビンごはん」の方がマシとまで言われてしまい、中井監督はすっかりヘコみ気味。続いて、八番「バターごはん」だが…

「ちょっと薄いですね」(久保)
「これはちょっと期待外れだな」(林)
「ちょっと、お〜っとって、スベった感じだな。期待が大きかっただけに」(チョコ)

と、これまた厳しいコメントで心配されたが、「期待外れ」とぬかしていた林が何故か3点で、チョコ1点,久保2点の計6点となり、辛くもシングルヒットで出塁に成功。そして、永遠のライパチから格下げとなり、9番となった「水かけごはん」は…

「食いもんじゃないな、これ」(林)
「よく思い出して下さい、子供の頃…。もしかしたら1回か2回くらい食べたことあるかも」(林)
「いや食べてるよ、多分。食べてると思うよ。あまり思い出したくない記憶だよ。子供の頃の水かけごはんなんてさ」(チョコ)

またまた子供の頃の思い出話に花が咲いたものの、全員0点と言う最悪の結果に…。

「ワザでも何でもないっすよね、これ」

と、またまた林に酷評されてしまい、中井監督の怒りのボルテージは急上昇だ。ここで「なめ茸空きビンごはん」の成績を詐称し、引退に追い込もうとする卑劣なハイレグさん子飼いの「ゴマ」の引退を賭けた打席に入る。

「これいけるんじゃないですか。これ、正直いけますよね?」(林)
「………」(チョコ,久保)
「下手したら、ゴマ油とニンニクいらないんじゃないかって言う。ごはんに塩だけで…」(久保)
「ああ、それはねうまいよ、確かに」(チョコ)

珍しく林がなかなかの好反応だが、他の2人の反応はイマイチ。しかも、久保は「ゴマ」のアイディンティティーを崩壊させる様な発言が飛び出す始末。結果は林3点,久保0点とコメント通りの評価だったが、何故か、イマイチな反応だったチョコが3点をあげ、計6点でシングルヒット。辛うじて「ゴマ」の首は繋がり、ハイレグさんは得意顔。

「やりましたよ、ゴマ」(ハイレグさん)
「引退はこれでないとは思いますけど」(中井監督)
「そんなレベル? お宅のお酢ごはん、あんな事になってますけど」(ハイレグさん)

練習試合前まで、槍玉に挙がっていたのは「なめ茸空きビンごはん」だったが、あまりの無様な展開にその対象はすっかり「お酢ごはん」へと移ってしまった。しかし、理不尽であろうとも子飼いの「お酢ごはん」を守りたくて仕方ない中井監督は…

「華のあるアウトなんですよ」(中井監督)
「さっき華あった?」(ハイレグさん)
「…ありました」(土田)
「内容のあるアウト」(中井監督)
「ありました」(伊集院)
「自分らお金もろてんの?」(ハイレグさん)

と、無理矢理、「お酢ごはん」のアウトを正当化する力技に打って出るのだった。新コーチの座を狙う(?)土田,伊集院も抱き込まれ、すっかり孤立無援のハイレグさんは反論の余地を奪われてしまうのだった。しかも、この後、中井監督が発した言葉はこの展開が「なめ茸空きビンごはん」にとって、追い風となる。

「監督っていうのはその時その時の自分の采配って言うのは信じてやってるんですよ。
ですから、次回どういう対戦かはわからないですけれども、もう1回この打順でいきます」

引退確定と思われた「なめ茸空きビンごはん」だが、次回もトップバッターとしてスタメン出場出来る事になったのだ。正に恐るべし、強運!(と言うか、今までが不運なんだが…)

「素晴らしい。要するにこのメンバーはいじらずに
個人の能力をちゃんと見直してあげてくれってことですね」

と言う伊集院の言葉巧みなフォローが入り、「個々のレベルアップ」と言う大義名分の下、この企画始まって以来、初めて2試合続けての同オーダーで臨む事になったのだった。さて、次回予告では謎の大物ゲストが登場し、「黒ワザごはんオールスターズ」に挑戦…って、これって一人9点の持ち点で…とか言う特別ルールなのか? 顔は隠されていたが、ランディ・ジョンソンと予想。果たして!?

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