January 18, 2006 19:59
最後の花道!? 天童、執念の力投! / 今週の「MAJOR」
ストッパーから中継ぎへ格下げされた天童だが、単なる衰えや不調ではなく、トレーナーから聞かされた右肘の故障が決定的な要因であったと発覚。大木監督はアジア予選では痛み止めの注射を打ちながらの球だったのだ。ポスティングシステムやFA等によるメジャー行きも夢見ていた天童だが、チームで唯一のスター選手であった事から手放せないと言うフロントの圧力や、師弟関係で旧知の仲である大木監督を胴上げさせたいと言う気持ちから、大阪ブルズに留まっていた。勝負に私情を挟まない大木監督だが、せめて夢の片鱗を中継ぎとしてでも体験させてやりたいと言う親心があるのも、また事実だった。7回裏に寿也の一発で先制した日本は8回からついに天童を投入。この回、完璧に抑えれば、9回も続投させてくれと懇願する天童に対して、大木監督への進言を約束する茂野。大木さんへの想いと、長年培ってきたプライドを賭け、気迫の投球で1,2番を連続三振に斬ってとる快投を見せた天童だが、早くも右肘が痛み出し、3番を歩かせると、4番には痛打され、二死ながら一、二塁のピンチを迎えてしまうのだった。
余計な口を挟まずに、黙って天童の生き様を見守っている吾郎が良かった今週。大木さんの思惑に関する予想は全くの大ハズレであった…。あの様子だと、天童自身、右肘痛が大木監督にバレている事に気付いていないのだろう。この展開では天童のストッパー返り咲きは難しいどころか、下手すりゃ、今回が最後の晴れ姿になりかねないなぁ。吾郎の先発転向も遠のいた……か? それにしても、1点差の8回で右肘に爆弾を抱えた投手を投入するなんて、リスクが大き過ぎる。日本代表を預かる監督としては、行き過ぎた温情采配だろう。この後、同点ないしは逆転されるのは勿論の事、吾郎が投入されて、ピンチを切り抜ける展開でも、天童が哀れなので、何とか一人で切り抜けて欲しいものだが、果たして…!? とは言え、流石に、9回も続投の線はないと思うのだが…。
MAJOR 57 (57)
ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング