December 07, 2005 18:58
寿也、既定路線の逆転満塁弾! / 今週の「MAJOR」
相変わらず、寿也を起用する事にイチャモンをつけまくるコーチ。3タコだ、新人では重荷だと難癖つけた挙げ句に、この儘では寿也を潰してしまう事になる…などと、一見寿也を庇っているかの様だが、たかが予選リーグごときに敗れては、首脳陣として世間から非難されてしまう…と言う展開を嫌っての自己保身発言にしか見えない。寿也起用には迷いもあったと言う大木さんだが、自分の打席を待っている間、普通のルーキーなら当然代えて欲しいと思う様な重圧のかかるこの場面で一度もベンチを振り返る事なく、守護神・バレンズエラの投球練習に集中していた寿也の様子に起用を決断。「心が折れてない男を一試合辛抱出来ないくらいなら初めっからDHで使ったらいかんやろ」と言い放ち、うるさいコーチを黙らせる。簡単に2−0と追い込まれた寿也だが、その後、ファール,ボールと冷静にボールを見極め、非常に落ち着いた様子。なまじDHでスタメン起用された事で打ちたい,活躍したいと気負い過ぎ、打ち急いでいた事がここまでの大ブレーキに繋がっていたが、吾郎に喝を入れられた事で不安や焦りと言ったネガティブ要素は吹き飛んでいた様だ。ベンチの吾郎から檄を飛ばされた寿也は「吾郎が味方にいるとなぜだか負ける気がしなくなる」と激振。高々と打ち上げられた打球はレフトへの大飛球。やはり、既定路線の逆転グランドスラムか…と思いきや、打球はすっぽりとグラブの中へ。よりにもよってここでも凡退と言う無情な展開なのか…。いや、この打球を実際に掴んだのはレフトのグラブではなく、レフトスタンドにいた観客の少年のグラブであった。殊勲の寿也を迎え出た吾郎はここで一言…
「凄ぇ…、凄ぇぜ、寿…。やっぱおめーは俺が認める世界一のバッターだ!」
あまりにも予想通りの展開に閉口するばかり。一瞬、騙しを入れたものの、やはり、既定路線は既定路線でしかなかった様だ。おまけに寿也が「世界一のバッター」と来たもんだ。あくまで吾郎にとっては…と言う事にしても、これはやり過ぎだろう。仕上がり不十分の球をヒットにしか出来ないコジローや、絶好球にバットを折られてスタンドまで運べない松尾など、寿也に比べれば雑魚も雑魚。ましてや、見せ場を貰う間もなく負傷退場のD.マッケンジーに至っては問題外と言わんばかりの実在選手(モデルだが)を蔑ろにした自キャラ礼賛モードは正に「ドカパロ」そのものだ。「凄ぇぜ、寿」も「山田は凄い」を思わせる。実際のWBC開催が近付いている今、水島氏がパ・リーグの疫病神として君臨した様に、満田氏が日本代表にとっての疫病神とならん事を祈るばかりだ。
MAJOR 56 (56)
ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング