October 28, 2005 23:53
アストロナイン、ついに死の特訓を開始! / 「アストロ球団」 第六球(前編)
ああ、まだレビューが一週遅れの儘だ。サラリと書ける作品ではないので、いつになったら追いつける事やら…。
【今週の球一】
球四郎よりも、むしろ球六の方を意識している様に見えるのは気のせいだろうか。最近は精神的ダメージばかり受けていたが、今回は久々に肉体的ダメージ。この男はウジウジとヘコんでいるより、苦痛に耐えながら前に進む方が似合う。丸太特訓シーンは思いの外、壮絶で見応えがあった。
【今週の球二】
球八に吹っ飛ばされて、球七に叱咤されるが、球二が球八を止めるのは幾ら何でも無理ってモンだろ。キャッチャーはデスマッチ野球において、一番危険なポジションと思われるし、備えておくに越した事はないのだが、まさかああも無風地帯となるとは、この時点では思わんよなぁ。皆が命を懸けた特訓に挑む中、ちゃっかり「特訓に付き合うだけ」のポジションをゲット。それにしても、球三郎が夜中出ていった時の反応の素早い事と言ったらないね。
【今週の球三】
他のナインが不二食堂でがっつく中、依然として、ここでは何も食べない男。育ちのいいこいつには庶民の味は口に合わないのか? これまで自分の台詞に酔う事くらいしか、やる事がなかったが、兄のおかげでようやく存在感が出てきた。しかし、相変わらず、自分の台詞に酔う事は忘れない。球六がビクトリー入りした様な事をぬかしたのは、果たして、本当にそう思ったのか、球一に特訓を受け入れさせる為なのかが気になる。それにしても、特訓時の涙が足りないなぁ。溢れんばかりに涙を流して欲しかった。どうでもいいが、背中を鍛えなくてはいけない理由をちゃんと説明してやれよ。「説明してくれないけど、意味はあるんだろうなぁ」と、他の連中は都合よく解釈してくれた様だが…。
【今週の球四郎】
謎の魔球がついに完成。あまり投げ続けられない様な事を言っているので、やっぱり原作のアレなくさい。宗方コーチ…もとい宗像がどう鍵を握ったのか、ちゃんと明かして欲しいものだが、スルーされそうな予感。「あらゆる競技を野球に応用」して生まれた様だが、宗像、テニスだけやんか…。原作見ると、会得とか完成とかそういう意味合いのボールじゃない気がするのだが…。
【今週の球五】
相変わらず、地味な男。一緒に取り残されそうだった球二までが、うまい事言って球一らと合流してしまい、完全に置いてきぼり。得意の解説を聞かせる相手もいなくなってしまった以上、自分のキャラを立ててくれる唯一の男・茂雄にコンタクトを取る以外、残された道はなかった。その茂雄からは、ただ「悩んでる暇があったらバットを振れ」と言われただけなのに、どこをどう間違って解釈してしまったのか、バンアレン特訓室に駆け込んでしまうのだった。「もし、僕に何かあった時は…」と鉄のスパイクを渡すのだが、そりゃ死亡フラグ立ってる人がやる行為だろ。
【今週の球六】
目の見えない球三郎と対面した事で、髪型がペッタリしてしまった事には特に、ツッコまれず。その代わり、デビュー作の木仏に高い評価を貰ったものの、木彫り道に関して、さして詳しくもないど素人から分かった様な事を言われて、おかんむりの様子。
【今週の球七】
原作でもかなり熱かった球一の特訓で涙するシーンをかなり忠実に再現。満足である。いつも仰々しく大袈裟な球七の立ち振る舞いだが、ここはこれくらい大袈裟にやってくれて、大いに結構。
【今週の球八】
球一の特訓をボ〜ッと見ていただけだったが、兄ィが熱く語っている隙に、しゃしゃり出て、本来、兄ィが言うべきであろう台詞を持っていってしまうとは、なかなかやる。
【今週の大門刑事部長】
この人、常時、目を開いているので怖いです。ビクトリーの面々を悉くなぎ倒して、一見凄い様に見えるのだが、まともな格闘家は力道岩とダイナマイト拳の二人だけ。カリフラワー三兄弟はローラースケート履いていてナンボだし、幾ら得物を持っていても、テニスプレーヤーやプロボウラーなど雑魚でしかないので、ここで全員倒した事にあまり戦慄は走らない……とは言え、実際の所、この人はとてつもなく凄いのだが…。やっぱり、球四郎と最初にやり合うシーンを前回、入れて欲しかったなぁ。球三郎との絡みのシーンでは間に入ったのがじいではなく、女中になってしまったので、ボコボコに出来ず仕舞い。
【今週のダイナマイト拳】
すっかり球四郎の弟分みたいになってしまって、妙に可愛い。そして、爽やか。球三郎効果により、大門の八つ当たり稽古が始まる中、ちゃっかり球四郎の側に移動して、難を逃れる辺り、流石、C調探偵・シャンゼリオンは抜け目がないぜ。
【今週の千葉先生】
最初の頃はひたすら狂気に満ちた人だったのに、最近は出向いてはあしらわれ、出向いてはあしらわれの繰り返し。こんな不憫な千葉先生は見たくない! 突然、球四郎に斬りかかるくらいやって欲しいものだが、それは無理と言うものか。あまりに不憫な事に嫌気がさしたのか、原作では球四郎が掲げたオールスターと同日の対決を自分から提案したり、負けたらアストロ球団消滅とか勝手に言い出したりして、無理矢理、存在感をアピールするのだった。
アストロ球団 第二巻
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拝見してやってきました。
私は川相選手は大好きでした!
巨人で背番号0のままで引退したら
永久欠番になるだろうと思ってましたし♪
何といっても世界記録保持者ですからね。
アストロ球団!毎週楽しみに観ています。
子供の頃、このマンガに魅了されましたー。
今、あらためて全20巻の単行本を
読み返しています。
原作と違い違和感あるところもあります。
球六はロッテ戦のアストロを窮地から救う存在のままで
あって欲しかった!あの場面は見せ場なんですよねー。
でも、TVで放送してくれてうれしいです!!
球七は似てますね♪
とても楽しく読ませて頂きましたよ♪
ではまた遊びにきますね。
クリックさせて頂きました!
(´∀`)_┳※・・・・・・・・・・о
はじめまして、コメント有難うございます。
ランキングからいらっしゃったとの事。これを聞いて、初めてランクインしていた事に気付きました(^^;)
(日本シリーズの大量TBの影響だろうなぁ、多分)。
私も川相は「0」の儘、巨人で引退し、永久欠番となる事を夢見ていましたが
背番号が変わったばかりか、球団まで変わってしまうとは思いもよらず…。
「アストロ球団」の単行本、レギュラーサイズをお持ちの様ですが
超分厚い復刻版の最終巻にはアフリカ遠征から帰国する番外編が掲載されているので
最終巻だけ買ってみるのもいいかもしれませんよ。それだけの為に2千円はちょっと高いか…(^^;)。