September 18, 2005 11:16
第11話 「熱闘のグラウンド」 / 今週の「プレイボール」
体力を削ろうとする東実の非情な作戦の前に、三たび倒れ込んでしまった谷口だが、二死でカウント2−0に追い込んでいた事で最後の力を振り絞る。しかし、よもやのスリーバントは無情にもフェアゾーンギリギリで止まってしまい、内野安打に。次打者にも立て続けの偽装バントで走らされ、スリーバント目の守備範囲に転がったものの、谷口は疲労の影響で一塁に悪送球。疲れきった谷口はフォークのキレも鈍り、コントロールも甘くなって、ついには連打を浴びて、2点を献上。更に、死球を与えて、満塁とした所で田所は谷口に限界を感じて、自らマウンドに上がる事を進言する。無茶な提案にナインは冗談を言ってる場合ではないと反発。谷口も続投を志願するが、将来、墨高を背負って立つ谷口を潰れさせる訳にはいかないと、頭を下げて降板を願う田所の真剣な態度に引き下がる。結局、山本がマスクを被り、谷口は山本のいたライトへ。中学時代に投手経験のある田所だったが、東実には全く通じず、つるべ打ちを食らってしまう。ライトフェンス際への打球を疲労困憊の谷口が必死のプレーで好捕し、ようやくチェンジとなるが、この回、7失点。10点のビハインドで残す攻撃はあと1回と言う絶望的な状況にも拘わらず、「今の墨谷打線なら、取り返せる力を持っている」と言う谷口の言葉に諦めずに立ち向かう墨高ナイン。8回の投球ではカウントを稼ぎに来たストレートを早めに叩いた事で攻略出来た東実2番手・竹内だが、実は落ちるカーブを駆使する技巧派投手である事が判明。ストレートとカーブの速さが変わらず、狙い球が絞れない墨高は連続三振を喫してしまう。更に、2−0と追い込まれた横井は「振れば何かが起こる」と言う谷口の檄にフルスイングするも空振り三振…と思いきや、フルスイングの影響か、捕手がこれを後逸し、横井は振り逃げで一塁へ。ここで竹内の動きを観察していた中山がカーブを投げる前にグラブが動く癖を見破り、狙い球を絞れる様になった墨高打線はここから3連打で3点を返す。ここで谷口を迎えた所で東実は再び稲尾をマウンドへ。先の打席では谷口相手に弱腰になっていた稲尾だが、東実のエースとしてふさわしい男どうか試そうとしている監督の意図を理解し、真っ向勝負を挑んで、ピッチャー正面へのライナーに打ち取るも、強烈な打球は稲尾のグラブを弾き飛ばして、内野安打に。この後、谷口をゆっくりホームに返してやりたいとばかりに激振した田所の一打がバックスクリーンに飛び込むと、更に、6連打を浴びせて、ついに1点差。なおも満塁の場面で山口の一打はセンター後方への大飛球。抜ければ、逆転サヨナラと言う所だったが、センターの大ファインプレーに阻まれてしまい、あと一歩及ばず、墨高の夏は終わりの時を迎えるのだった。
原作と比べると、随所に情に訴える描写が目立った今回。谷口降板に際して、田所が頭を下げ、みんなで恥をかこうと一丸となるシーンはなかなか良かった。原作では谷口は渋々ライトへ回った感じで、田所の登板に関してもナインは納得しきってなかった様子だったので、グッとくるものがあった。その代わり、試合に関して諦めていた節があったナインに対して、恨めしそう〜な顔で見ていた谷口が疲れ切った体に鞭打って、諦めるなと言わんばかりのファインプレーを見せるシーンの意味合いが微妙に変わってしまったのは仕方のない事か。「またやりやがったよ、あのやろう…」と田所が呆れるシーンは結構、好きだったのだが…。しかし、その裏の二死走者なしからの振り逃げ+11連打はちょっとやり過ぎ。最初の3連打までは中山が竹内の癖を見抜くと言う部分で多少の説得力はあったが、稲尾からの8連打、特に、田所のバックスクリーン弾はあまりにも都合が良過ぎるだろう。尺の都合上、仕方ないとは言え、谷口と一緒に勝つんだ!的な台詞の連発で気持ちが乗っていれば何でも出来ると言わんばかりにポンポンと連打してしまい、駆け引きの要素が取り払われているので、ジワジワ追い上げる感が足りなかったのが残念。東実側の監督とバッテリーの意思が噛み合わず、あたふたしたりする部分も全くなかった訳で…。原作ではあまりキャラが立っていなかった稲尾(原作では中尾)だが、谷口との再戦で見せた気迫や試合終了後の涙,墨高にエールを送るなどのオリジナルシーン連発でなかなか美味しい役どころをかっさらっていった感じ。しかし、今回、こいつの投球フォーム、先週と全然変わっちゃってるぞ…(+_+)。感動するにはしたのだが、感動ばかりを前面に押し出し過ぎる高校野球の偏重報道的な内容になってしまった気もするなぁ。さて、来週からは、いよいよ完全オリジナルストーリー・墨谷二中との壮行試合編だ。アニメの続きなので、西田がちゃんといるよ…。公式サイトでシルエットになっていた3人、丸分かりの近藤はともかく、残り2人はシルエットだけでは確信が持てなかったのだが、どうやら佐野と倉橋らしい。ここで倉橋を出すって事は、もしかして、第2シーズンの制作って期待していいの? それにしても、佐野を一体どうやって絡めるのか気になる所。突然、墨高の助っ人として、華麗なアンダースロー見せてくれたりするんだろうか…。動きに難ありの「プレイボール」で下手にイメージダウンしない事を祈るばかりだ。
プレイボール (11)
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コメント一覧
ところで、指摘が1つ。
第10話のプレビューが抜けていますよ。
…と思ったら、単に、カテゴリ登録を忘れていた様で…。
それでも、下へスクロールしてくれれば、見られた筈ですよ。
他のプレビューも多いもんで、プレイボールの記事のみ読みたい時はカテゴリで絞り込んでたもので……以後、注意しますね。
カテゴリ登録、ありがとうございます。
楽しんで読ませて頂いてます。甘口評価も、辛口評価も
私などはもう見ることもすっかり忘れてます。気がつくのは放送日から2日経ってから(遅)アニマックスがあるからいいや〜という甘い気持ちも手伝ってて…。
けれどもオリジナルストーリーは忘れずにしっかり見るつもりです。
この間佐野のアンダースローのモデルとなった小林のピッチングを見ることができました。「おおー!これか〜」と少し感動。
ところで、セカンドシーズン…。私もちょっと気になってるのです。だって、公式HPの「墨谷探訪」も「ファンクラブ」も、もう終わろうというのに一向に開店の気配がない…。
もし、セカンドがあるなら、今度こそは野球の動きをきっと研究してくれているはず!(きっと非難が殺到してると思うので・笑)と淡い期待をしています。そうなるといいな。
長くなってすみません…。
プレイボール2ndというらしいです。
詳細はこちらhttp://www.anime-playball.com/
やりましたね!