September 05, 2005 22:14
第9話 「悪夢のビハインドゲーム」 / 今週の「プレイボール」
いよいよ迎えたシード校・東実との3回戦。大きな球場で応援団も出揃う今までとは全く違う雰囲気に飲まれてしまった墨高ナインは試合前からガチガチ。しかし、自ら率先してノックを受けた谷口の好守を見て落ち着きを取り戻す。ここまでチームを引っ張ってきた存在として谷口に注目していた東実の監督は油断ならないとばかりにベストメンバーで試合に臨む事を決める。そんな東実相手に対策を練ってきた中山は初回、立て続けにサードへ打たせる狙い通りの投球で見事に三者凡退に仕留める好投。しかし、その裏、東実のエース・稲尾の前に山本,太田と連続三振。変化球を狙っていく作戦だったが、稲尾の快速球に気圧されてしまい、二人共、ボールを見極める所ではなかった。続く山口も緊張を隠せずにいたが、打席に入る前に相手投手との呼吸のリズムを合わせると集中出来ると言う谷口の助言の効果でカーブを見極め、ライト前ヒットで出塁。谷口も左中間へ会心の打球を放つが、センターの好守に阻まれ、無得点。押し気味の展開に楽観的になっていた墨高ナインだったが、直後の2回、強豪・東実の恐ろしさを思い知らされる事になる。遅い球を引っかけさせて、サードへ打たせると言う作戦を早くも見破った東実はバットを短く持ってのミート打法に切り替えてきたのだ。ミート打法ですら、驚異的な伸びを見せる東実の打球に対応出来ない外野陣は悉く頭を越されてしまう。正面より横の野手の方が打球の伸び方が分かりやすいと、必死に声を掛け合うも、東実の猛攻は止まらず、大量5失点。流石に、意気消沈のナインだったが、谷口は徐々に打球の伸びに慣れてきている事を指摘し、最後まで諦めないよう、皆を奮い立たせる。しかし、変化球狙いを読み切った稲尾の徹底した直球攻めに苦しみ、スコアボードにゼロを重ねる墨高。そして、5−0の儘、迎えた4回、ここまで必死の投球を続けてきた中山が疲労から連続四球で無死一、二塁のピンチを迎えると、次の打者を一塁線への凡ゴロに打ち取りながら、打球を捕りに行った際に打者走者と交錯し、左足をケガしてしまう。無死満塁と言う絶対絶命の大ピンチに田所は「秘密兵器」谷口をマウンドに送り込むのだった。
「たかが5点じゃないですか。(中略)大切なのは最後まで諦めない事なんです」
「最後まで諦めない…、そうすりゃ、いつか必ずチャンスが生まれる筈です」
どれ程の苦境に立たされても、僅かな活路を見出して、最後まで食らいつこうとする谷口のスピリットが相変わらず、熱い。実際問題、諦めなければ、必ずチャンスは生まれる…とは、かなり都合のいい話なのだが、諦めてしまったら、掴めた筈のチャンスを逃してしまう可能性が高くなるのは間違いないのだ。これに対して、京成高,城東高と格下の墨高をナメてかかっていたのに、遙かに格上の東実が気を引き締めてかかっているのがいい(選手達はまだ若干、ナメている節はあるが)。ベストメンバーで臨み、すぐさまミート打法に切り替え,変化球狙いと見るや直球主体の投球へ…と、甲子園常連校と言う無駄なプライドに縛られずにやるべき事をしっかりやっていて、隙がない。ナメていたせいで格上が格下に足下を掬われる話も悪くはないが、こういう展開の方が緊張感が高まると言うものだ。
さて、前回の引きになった谷口の謎の落ちるボールについては、今回全く触れられない儘、次回まで引っ張られる事に…。あまりのスルーっぷりに、前回の引きを忘れてしまいそうになる展開。一応、前日の練習で内野陣がポロポロ落としていたと言うフリはあったものの、ああいう描き方だと、単に実力不足,練習不足だから…みたいな錯覚を覚える。で、5点ビハインドで中盤まで持ってきてから、いきなり谷口をマウンドに上げる事により、スタンドで観戦している面々が感じた様なサプライズ効果を出そうと言うのか。この勿体ぶり方は悪くないと思う。あのボールの正体については、多分、次回に回想シーンとしてやるのだろうが、果たして、原作通りの球種なのかどうか…。再三再四言っている通り、あの指でああいう理由で投げた以上、あれが原作通りの球種であって欲しくはないのだが…。
今回も相変わらず、野球のシーンは不満タラタラ。例によって、重心移動がメチャクチャなのはいちいち具体的に指摘するのも飽きたので割愛するとして、試合前のノックで谷口から送球を受けた松本が一瞬にして、グラブを右手に付け替えている言うありがちなチョンボが炸裂。更に、今回、特に酷いと感じたのが、初回の東実の3人目の打球。サードの谷口の正面へ一塁方向から打球が来て(←画像参照)、二塁方向へ送球すると言う訳の分からない事になっとります。もう何らかの伝達ミスにより、背景の角度を完全に描き間違えたとしか思えない。アニメはキャラと背景を別々に描いているとは言え、こんな事があっていいのか?と言う大チョンボである。しっかりしてくれ、作画スタッフ! ところで今回、初めて観客付きの試合と言う事で合間合間に反応が色々と楽しめていい。谷口の素晴らしい打球反応に関心し、放出した事を惜しむサッカー部の二人を初め、「キャプテン」時代と変わらずに一喜一憂する谷口の両親,1話からチラホラと出ている女生徒達,そして、タイヤキ屋のオヤジ!(声:梨田昌孝・前近鉄監督) 今回は結構、出番が多いぞ! 声優業にも少し慣れてきたか? 「左投げ右打ちとは珍しいな」とか、ちょっと野球かじった事があるっぽい台詞まで…。しかし、いくらタイヤキを餌に頑張らせようとした所で、大喜びで食いついてくる様なヤツは谷口と丸井くらいのものだぞ、オヤジ…(しかも、丸井いないし…(^^;))。
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コメント一覧
ランキングでお見かけして飛んで来ました。
プレイボーイ懐かしいですよね。
ホーム社の月刊特盛のプレイボーイも
毎月買っています。
楽しみでしようがありません!!
また遊びに来ますネ☆
シナリオは悪くないだけに、非常に歯痒いものがありますね。
いっその事、CDドラマだったら、不満はなかったんだけどなぁ(笑)。
野球モノなのに音だけで十分…って、それでいいのか?
>スガジーさん
マジボケなのか、ネタなのか分かりかねますが、一応、つっこんでおきませう。
「プレイボーイ」じゃなく、「プレイボール」ですがな!(^^;)