August 24, 2005 22:11

甲子園経験者を手玉! 恐るべし木村と青木の実力! / 今週の「はじめの一歩」

 「はじめの一歩」は言わずと知れた長期連載のボクシング漫画である。何故、あえて今回取り上げるかと言うと、「草野球編」だから(笑)。沢村と間柴がタイトルマッチで共倒れになり、大喜びの木村と、それを不謹慎と責めた一歩はしばらくギクシャクした関係が続いていたが、木村が一歩を助っ人として呼びつけた草野球の試合前の和やかなムードであっさり不和解消。兄の事で心を痛めていた久美も殴り合いでないからほのぼのとしていいと、ボクシングの試合時と違って大きな声で一歩を応援するなど、明るさを取り戻し、一歩は久々のぬるい空気にすっかりのほほんとしていた。
 しかし、そんな和やかなムードをぶち壊す様に対戦相手の清田と桑原(笑)が助っ人の後輩を引き連れて登場。木村達は「負けたら丸坊主、勝ったら一番大切なものを貰う」と言う賭けをしていた事が発覚する。前回の対戦で勝利した木村達は清田達から甲子園の土を略奪した上、いらないからとすぐさま川に流して捨ててしまうと言う非道な行為をしでかしていたが、甲子園の土を持っている=甲子園出場経験者と言う事はつまり相手は相当な実力派。しかも、助っ人の後輩3人を含めて計5人が夏の大会でレギュラーだったと言う。何故、勝てたのか不思議がる板垣。「まさか乱闘で勝ったのでは…? まぐれに決まっている」などといぶかしがる。ボクサー5人に商店街のオヤジ4人などと言うチーム編成で勝てる筈はないと不安に駆られるも、その考えは大いに間違っていた事をすぐさま思い知らされる事になる。
 先発投手としてマウンドに上がった青木は快速球を繰り出し、いきなり三者三振の快投を展開。木村曰く「あいつがいなければ、少年野球でオレがエースだった」。その裏、先頭打者として打席に入った板垣は甲子園経験者である桑原の快速球にまるでついていけずに三振に倒れる。いくら相手を抑えた所で、点を取らなければ勝てない。あんな凄い投手から点など取れる訳がない…と一瞬でも勝てるかもと思った自分の甘さを恥じる板垣だったが、これまた余計な心配だった。まず2番・青木が痛打し、二塁打。信じられない光景にまぐれと決めつける板垣だが、続く3番・木村は何と豪快な先制2ランを叩き込んだのだ。青木曰く「あいつがいなければ、オレが4番だった」。甲子園経験者を手玉に取るとても素人とは思えない想像を絶する二人の実力に驚愕する板垣は「あの二人は普通じゃない。あんな活躍はあり得ない」と取り乱すが、鷹村は「あり得る。ボクシングじゃないからだ」などと、本業はボクサーの二人に対して、選ぶ道を間違えたと言わんばかりの身も蓋もない結論を出す。そして「今日の4番はオレだ。本物のホームランを見せてやる」と木村の一発など目じゃないとばかりに息巻いて打席に入った鷹村は凄まじい迫力の豪快なスイングを見せ、桑原も思わず後ろを振り返るが、結果はバットにかすらずの空振り三振。世界チャンプと言えども、野球では勝手が違う様だ。それでも「木村達の丸坊主などどうでもいいが、自分のいるチームの負けは許されない」と、板垣と共に負けず嫌いなボクサーの血をたぎらせるが、すっかり腑抜けている一歩はあえなく凡退しながら、久美とヘラヘラ。負けず嫌いとは対局にいる一歩の様子は二人の神経を逆撫でするのだった。その後、何としても勝ちたいと言う相手チームのなりふり構わぬ敬遠策により、木村も青木も歩かされまくり、追加点を奪えない。また、流石の青木も甲子園出場経験者相手に2回り目以降は簡単には抑えきれず、徐々に打ち返され始める。しかし、好守を連発する板垣の所へ打たせる木村の巧みなリードにより、点を与えない。清田らは悉くいい当たりを捌く板垣の守備に悔しさを隠せない。「東日本新人王だそうだ。新人王であれほどとなると…」と言う中途半端な所で次週に続く。
 新人王であれほどなら、日本チャンプは…と言う展開で一歩に注目が集まるのか? 木村はともかく、青木の丸坊主など、今更ネタにもならないと思うのだが、勝った所で果たしてオチがつくのか?と言う事もあり、勝敗の行方は読みづらい。一歩か鷹村が足引っ張って負けそうな予感がするのだが、猫田の大チョンボ采配の可能性も…。
 
 
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コメント一覧

1. Posted by rookie   August 28, 2005 01:39
ちょくちょくお邪魔させてもらってますが、まさか一歩の野球編に食いついてくるとは思いませんでした。
青木と木村、ありえないですよね〜(笑)
一歩と木村の仲直りの仕方がイマイチ中途半端な気がするので、
この後一歩のミスが出て逆転を許し、罰ゲームがかかってる木村がキレて険悪なムードに。
で、最終回に2死満塁くらいで一歩に回って(というより、相手チームのバッテリーが鷹村よりも一歩勝負を選択して)木村のアドバイスでドまぐれのサヨナラアーチ、
丸刈りを逃れた木村と、クミちゃんの前でいいところを見せられた一歩がお互いに相手に感謝して一件落着。
という展開を予想しています。
2. Posted by 主砲・原   August 29, 2005 16:52
コメントどうもです。一応、「一歩」は「マガジン」でたった2つだけ立ち読みしている漫画の片割れですので、それなりに愛好しています。何の脈絡もなく始まった野球編ですが、はっきり言って、某パ・リーグ撲滅漫画なんぞより、遙かに面白いです(^^;)。マジでこの二人はこの儘、プロ野球に転向した方が大成しそうですけどねぇ。ボクサーから野球に転向と言うと、「KATSU」の逆パターンか、はたまた「あばれ!隼」か(笑)…。

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