August 21, 2005 21:18

第7話 「友情のマウンド」 / 今週の「プレイボール」

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 初回から見事な先制攻撃で試合を優位に進める墨高は2回から早くも城東高エース・藤井を引っ張り出すも、投球練習中のボールの速さにナインはたじろいでしまう。しかし、「練習で作った痣の分だけ自信を持っていい」と言う谷口の働きかけに平常心を取り戻すと、小さく構えてノックの要領で合わせる事でアンダースロー攻略に繋がる事に村松が気付き、藤井を打ち崩す。気が付いてみれば、5回までに9−0とコールド寸前。なおも無死満塁で打席には谷口と言う場面で城東高ベンチは既に限界の藤井を降ろす事を決める。3番手に指名された別所だが、谷口攻略の糸口が掴めず、困惑する事しきり。前夜の谷口との会話で「やってみなくちゃ分からない。分からないから面白い」と励まされた松下は自ら谷口へのワンポイントリリーフを志願する。味方でいた時は頼もしかった谷口を敵に回し、恐怖感を覚えると同時に相見える事を面白いと思えていた松下は大ファールを連発されながらも、ストレート一本で2−0と追い込むと、強気の3球勝負で僅かに落として、谷口を空振り三振に斬って取るのだった。しかし、試合は結局、墨高が10−0でコールド勝ちを収め、3回戦へ駒を進める。
 ここまで勝ち上がれただけで悔いはないと、まるで次が最後の試合の様な雰囲気のナインに戸惑いを隠せない谷口だったが、3回戦の相手は甲子園に何度み出場しているシード校・東実だった。将来野球で食べていこうと言う連中が各地から集まってくる様な相手を倒すには努力をするにも限度がある、と諭しても釈然としない様子の谷口に田所は実際に東実との凄さを見せつけて諦めさせようと、偵察に連れて行く。最初のうちは東実の凄さに唖然としていた谷口だが、何とか勝機を見出そうとメモを取り始める。逆に、谷口の心に火をつけてしまう結果となってしまい、目論見が外れた田所。家業の電気屋を手伝うべく、免許を取る為に毎晩勉強しなければいけない自分の立場を話し、自分に限らず、進学や就職を控える3年生は全てを犠牲にして野球に打ち込める訳ではないと説得を図るが、谷口は納得しない様子。ナインにあれこれ言わない事を条件に谷口個人が一バッター・一サードとして頑張れ、と最後の妥協案を提示するも、「自分一人が頑張った所でみんなの協力がなければどうする事も…」と言う谷口の返事に喧嘩別れしてしまうのだった。
 
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  松下が自分から登板を願い出たばかりか、谷口を打ち取る…しかも三球三振に斬ってとってしまうとはびっくり…。これは予想外の展開だ。松下にとって、完全にサクセスストーリーになってしまった。墨谷二中時代…いや、先日、会った時と比べても、遙かに堂々とした態度の松下…、かっこ良過ぎである。あの最後の落ちる球は何だったのか気になる。谷口はスイングに入るまでストレートと信じて疑わなかったくらいだから、カーブではない筈。ストレートと違わぬ速さで小さく落ちる…、まさか、カットボールか!? あの時代にカットボールなんて凄いぞ、松下! エースが全く通用しなかった谷口を松下が三球三振に仕留めるのは、ちょっと都合が良過ぎるけどなぁ。松下が谷口を打ち取れた根拠と言うと、谷口の言葉によるポジティブシンキング,中学の時より球速が上がった事,新球・カットボール(?),そして、谷口の事をよく知っている事…と言った所だが、特に、谷口の事を知っているが故の駆け引きが重要だった以上、それについてはもう少し説明が欲しかった。折角、丸井とイガラシが観戦に来た(丸井のドジにより、到着時には試合が終わってしまったが)のだから、世話になった先輩同士の対決に間に合わせて、解説とかさせれば良かったのに…。ああいう風に時間稼ぎしてまで、丸井達に結果だけしか見せないと言う演出の場合、途中経過をハショって、いきなりコールド勝ちと言う展開に丸井達と視聴者を同じ視点で驚かせるのが常套手段に思うのだが、あれでは何の為に出て来たのか分からない。そもそも、この二人、時期的に墨高の2回戦ごときを見に来てる場合ではない筈なのだが…(^^;)。「来年は墨高に入るつもりなので、宜しくお願いします!」って、丸井よ、君は受験に失敗する運命なんだけどな…(泣)。これ、絶対分かってて、やってるよなぁ。可哀想な丸井…。ノックをしたのは田所と外野手だけの筈なのに、みんなが打ててしまったり、谷口のバウンドボール特訓を受けたのは内野手だけの筈なのに、みんなが痣だらけだったりするのは違和感があるのだが、野暮な話なので、これ以上は言うまい。
 東実のグラウンドについて、田所が立派立派言ってるのに、大したリアクションも取らない谷口。そりゃ、青葉学院にいた谷口からすれば、あの程度の施設に驚く筈はなかろう。明らかに、青葉の球場の方が凄いもんなぁ。しかも、あれで軟式中等部だってんだから…。例によって、東実のエースも手投げで全然凄そうに見えない。いくら個性的に仕立てた所で、体重が全然乗ってないフォームにグッとくるものは何もない。むしろ、松下の方が速そうに見えるくらいだ。名門とは言え、こんな下半身全然使わずにプレーしている様なヤツら相手なら、いくらでも勝機はある!と谷口は思ったに違いない。東実からの去り際にグッとメモを握り締める谷口がやけにカッコいいぞ。ラーメンで谷口を餌付けしようとしたが、見事に失敗し、こうなったら谷口の大好物であるタイヤキで釣るしかない…と企む田所はなかなか計算高い。またまたタイヤキ屋の親父(声:梨田昌孝前近鉄監督)が登場だ〜っ! 「野球はいいよなぁ」とか言っちゃってるよ(笑)。しかし、和やかな親父の登場も空気を変える事は出来ず、妥協案まで出したのに、結局、谷口の説得には失敗。それもこれも、みんな東実の選手が下半身ロクに使ってないからだよな。あれで谷口に勝機はないと思わせるのは無理だろ。も…、もしや勝機がある事に説得力を持たせる為に、わざわざああいう風に描いたのでは〜っ!?(そりゃ、ないって…)


プレイボール (7)

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トラックバック一覧

1. プレイボール  [ ゼロから ]   August 22, 2005 06:17
松下 vs 谷口。 なんか、わくわくする対戦だった。
2. プレイボール 第7話「友情のマウンド」  [ Precious Prize Platz -Annex- ]   August 23, 2005 00:17
脚本   末永光代 絵コンテ いわもとやすお 演出   いわもとやすお 作画監督 泉保良輔 城東との二回戦。墨高はすばらしい守りと谷口のバッティングで2回表終わって、2点リード。 藤井の登場にビビる山本。谷口は自信を持てと言う。 みんなにユニフォームをめくらせう.
3. 7話・友情のマウンド  [ 空はどこまでも ]   August 23, 2005 21:25
「ノックの要領で叩けばいい」ってそんなに簡単に打てるのもなのでしょうか…。 といった疑問を抱きつつ、感想へレッツゴー! ***** 谷口に向かい、渾身のピッチングをみせた松下。 谷口「中学の時より速くなってる…」 それであの投球フォームなのでしょうか?うん、

コメント一覧

1. Posted by オオタ   August 22, 2005 20:30
トラックバック、ありがとうございました!
いつもプレイボール日記には同感させて頂いております!
今回の松下のカッコ良さは素晴らしいですよね!!!!
2. Posted by わんだーサク   August 23, 2005 20:42
なるほど納得な解説。
私も思いましたよ。丸井たちは試合観戦どころだったのかなぁと…。丸井イガラシを出すんであれば「解説者」になってほしかったですね。そう思うと「もったいない・なんてもったいないんだ!」と叫びたくなります。
「タイヤキ」で釣る田所とはなかなか鋭いところつきますね〜。ほんと今回は「松下」の回でした。

追:私のブログですが事情により、当分gooIDをお持ちの方しかコメントできないように設定しています。申し訳ありませんが、お知りおきください…。
3. Posted by くさのたまお   August 26, 2005 03:53
テンポの良さ、制作陣もこの作品が好きなんだなぁと思わせる作りに好感を持っています。大好きです。

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