August 06, 2005 23:46

第5話 「執念のバックホーム」 / 今週の「プレイボール」

pb05.jpg
 0−0で迎えた7回、二死一、二塁のチャンスに田所は谷口を代打に起用。盛んにベンチから指示を出していた谷口を警戒する京成高バッテリーは慎重にカーブ主体で攻め、カウント2−0と追い込むが、3球目のカーブを叩いた谷口の打球はライトフェンス直撃する先制2点タイムリーに。田所はその裏から山本をファーストに回し、谷口をライトで起用する事を決意。ボールが投げられない谷口を守備に置く事に反発する中山だったが、田所はこの試合未だにライトには1本も飛んでない事と、京成高エースのカーブを打てる打者が他にいない事を理由に反対を押しきってしまう。しかし、田所の楽観的な計算は中山の疲労と言う要素が全く含まれていなかった。球威も落ち、制球が甘くなってきた中山のボールを京成高は捉え始める。一死からセカンド右を抜けた打球をカバーした谷口だが、中継への返球がボテボテのゴロとなり、二進を許してしまう。谷口の故障に気付いた京成高は当然のごとく、徹底的にライトを狙い打ち。ボールが投げられない以上、ダイレクトで捕るしかないと、深追いして強引に捕球に行ってはフェンスに激突しまくる谷口のガッツにナイン達は徐々に心を動かされる。その後、谷口は立て続けにヒットコースの打球を好捕し、ピンチを脱出。試合は2−0の儘、土壇場9回へ突入するも、勝利を意識し始めた墨高ナインは固くなり、エラーと死球でピンチを迎えると、レフト線へのタイムリー二塁打を浴びて、1点差。なおも一死二、三塁の場面で京成高は再びライトの谷口を狙い、ボールが投げられない隙にタッチアップで一気に二者生還のサヨナラ勝ちを目論む。谷口が打球を捕った瞬間、事態に気付き、絶望する墨高ナインとは対照的に既に、勝った気でいる京成高の二人の走者は小躍りしながら、チンタラと本塁へ突入。これを見た谷口は一か八かのバックホームを敢行。猛ゴロで本塁へ返ってきたボールに慌てて突っ込んだ三塁走者だったが、間一髪タッチアウトとなり、ゲームセット。墨高は見事に一回戦を突破したのだった。
 
 谷口とナインの軋轢はタイムリーだけで安易に解消しきる事はなく、その後の谷口のガッツあるプレーがナインの心を打つ形になって良かった。それにしても、逃げ切り体勢に入る展開なのに、ボールが投げられない谷口を守らせると言う大きなリスクを負ってまで、9回までにあと2人出なければ回ってこない谷口の打席に期待するなんてのは明らかに戦術的におかしいのだが、何故か、誰も(谷口すら)気付かない様で…。実際、谷口には2度目の打席は回ってきてない様だが、あまりツッコんではいけないんだろうなぁ。結局、最後のゴロ送球は原作通りにやってしまってるけど、あの指の儘、やっちゃってるんで、どうにも釈然としない。しかも、谷口にどうやって投げたか説明させてしまっているのは致命的ミス。指が伸びきった儘だったら、あの説明は絶対に成立しない筈だが…。まったく何でわざわざ伸びきった設定にしたのか、実に不可解。あえてこうした以上、最終話までにそれなりに消化してくれないと納得がいかないぞ。原作がそうなんだから仕方ないのだが、京成高の怠慢プレーはあまりにも酷過ぎるだろ…(^^;)。あの状況で二塁走者はともかく、三塁走者が刺されるなんて事はありえない。あいつは試合後、袋叩きに遭わされても文句は言えないよな
 さて、今回も野球の動きに関しては目を覆いたくなる様な状態で落胆の色を隠せない。モーションの体重移動がおかしいのは相変わらずだし、とにもかくにもパースと言うか距離感がメチャクチャで球場が狭く感じられるのが気になって仕方ない。打球も飛んでいる時のイメージと実際の結果にギャップが感じられるものばかり…。最後の谷口の捕球など、谷口がスピード緩めてるのに、背景のスピードが早い儘だったりするし、ツッコミどころ満載のこの状態は何とかならんものか。もうこの点については諦めるしかないのか? 野球アニメなのに、この点については諦めろなんてのは、実に無体な話なのだが…
 ところで、次回はついに松下が登場。原作と違い、アニメ版「キャプテン」の設定を引き継いだメガネキャラなのが嬉しい。あの独特の投球モーションをきっちり再現してくれるのか今から楽しみで仕方がない…のだが、ここまでの動きを見てると、不安の方が大きいかも…。
 
PS.第1話で台風,今回は地震のテロップが…。呪われてるのか、このアニメは…(と言っても、TVKに限った話だが)。はたまた、DVDを買えと言うAvexの陰謀か?


プレイボール (5)


プレイボール vol.1

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



トラックバックURL

トラックバック一覧

1. プレイボール  [ ゼロから ]   August 07, 2005 21:35
谷口の執念が墨谷高校に勝利をもたらす。 来週も期待しているよ!

コメント一覧

1. Posted by じゅうでん   August 08, 2005 05:54
ひょっとして指曲がり症を連想させるので配慮しているのかもしれません。
最近は色々と気を使わなきゃいけない事が多いので、
抗議を受ける可能性のある物は徹底的に排除しているのかも。
まったくの当て推量で不快に思われた方がおられたらすいません。
2. Posted by 主砲・原   August 08, 2005 06:29
もし、伸びた儘の設定に変える事にやんごとなき事情があるのだとすれば
それはそれで構わないのですが、それに伴ってストーリーに影響のある部分は
辻褄の合う様に直さなくてはいけないと言う事です。
今の所、そういう処理が何一つないのが非常に気になる訳であり…。
3. Posted by わんだーサク   August 09, 2005 08:13
予約録画失敗してしまって、みることができませんでした。
けれど、「もう!私のばかばか!」といった後悔が出てこないのです。
「動き」のつたなさをみてガックリするより、原さんの粗筋・感想を読むだけで満足。
さすが野球を知ってらっしゃるだけあって読んでて説得力がありますね。粗筋を読んでるとハラハラする試合展開に谷口君の執念・ああ!みたかったなぁ、とここへきて初めて思いました。
「指が伸びたまま」の事情については公式HPの“ポテンヒット”で明らかにされてますが、私の場合、読んだらスタッフのなるほどと思わせる内容と、作画魂のかけらもないコメントに不快指数80%まで上昇し(うち2割は諦め)精神衛生上少しよろしくなかったです(苦笑)

4. Posted by 主砲・原   August 09, 2005 10:33
>わんだーサクさん
公式サイト見ましたが、怒り爆発状態ですよ。自分達が楽をしたいから…に尽きる理由じゃないですか。「キャプテン」の設定を継承…なんてのは詭弁ですよ。曲がった儘の方が描くのが大変な事は重々理解出来ますが、そこで楽をしたいならば、伸びた儘の設定ならではのシナリオのアレンジにくらい労力を裂いて欲しいものです。ただでさえ、動きの描写に手を抜いてるくせに…。そんな些細な(全然些細じゃないんですが)違いに目くじら立てるなよ…と言わんばかりのあの解説のノリを見る限り、原作通りのシナリオで押し切ってしまいそうで心配です。
5. Posted by 魔球   August 09, 2005 23:10
フォークは今は誰でも投げるので、フォークの代わりにパームって感じでしょうか?

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Amazon Search
サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
Clock Link
プロ野球Freak
Recent Comments
Amazon.co.jpロゴ
  • ライブドアブログ