July 23, 2005 23:53
第3話 「野球へのカムバック」 / 今週の「プレイボール」
たとえ満足にプレイ出来なかろうと、やはり、本当に好きなのはサッカーではなく野球なのだと察してくれた相木の計らいにより、野球部に入部する事になった谷口。中途入部するに当たり、挨拶をしっかりしろと言う父の忠告に、授業中もその事で頭が一杯で先生からカミナリを落とされる始末だ。野球部でも、青葉学院を下した伝説のキャプテン・谷口入部の件で話題は持ちきり。しかし、谷口にチヤホヤするナインとは対照的に、キャプテン・田所の態度は冷たく、草むしり(始業前にこなしてしまったので免除)や、球磨きを命じる。谷口のプレイを楽しみにしていたナインは不満気にしていたが、転がってきたボールを投げ返した谷口の球がボテボテのゴロになってしまった事で、谷口の故障の深刻さを痛感。谷口ばかりが構われている状況に嫉妬しているのでは?などと勘繰られていた田所だったが、あえて冷たい態度を取っていたのは、チヤホヤしたり、期待をかける事が却って谷口を苦しめる事になると判断しての心遣いだったのだ。しかし、元同僚であるサッカー部員達の要望に折れるかの様に、仕方なく谷口にバッティング練習をさせてみる事に…。最初は硬球用のバットの重さや硬球を打ち損じた時のしびれに戸惑っていた谷口だが、すぐにアジャストして大飛球を放つ。快打連発され、面白くない中山は勝手にカーブまで混ぜてムキになって抑え込もうとするも、悉く簡単に打ち返す谷口。しかも、柵越えしない様にセンターの一番深い所を狙い打つ芸当付きのバッティングに、「こりゃ本物だ」と田所も驚きを隠せない。
代打の切り札として起用される事になった谷口は素振りに打ち込むが、2日後に夏の地区予選である京成高との一戦を控えていると言うのに、ナインは勝とうと言う気概や緊張感が全く感じられず、青葉学院相手に必死の努力で勝利を掴み取った谷口からしてみれば、そんなナインの様子がもどかしく感じられて仕方ない。父からは「大体、お前は草むしりでいいって、入ったんだから、もっと楽しんでやりゃいいじゃねぇか」と諭されるも、どうにも納得がいかずに、一人、京成高へ乗り込んで偵察を敢行するのだった。そして、いよいよ迎えた試合の日。記念すべき復帰第一戦に意気込みを見せる谷口だったが、京成高のエースが左腕である事も知らないなど、呑気なナイン達に一抹の不安を覚えてしまう。
野球部に戻れる嬉しさと興奮の余りに早起きしてきた谷口に合わせる様に、父ちゃんが早く現場入りするから…などと嘘をついてまで、早々と朝飯の支度をしてくれる母ちゃん。相変わらず、谷口を影ながら気遣ってくれる両親の描写はジ〜ンと来る。「楽しめ」と言ってはみたものの、谷口が出かけていくと、どうせ偵察に行ったのだろうと理解して、「やれやれ、また始まったよ」「いいじゃねぇか」と呆れて苦笑したり、ホント、この両親は谷口の事を愛しているんだなぁ。あと、一早く学校に向かい、手入れの悪いグラウンドを嬉しそうに草むしりをする様子を「良かったなぁ」と言わんばかりに見守る相木とか、野球のユニフォームを手に取り、思わず涙ぐんで愛おしそうに抱きしめてしまう谷口とか、細かな心理描写がいちいち心憎いねぇ。
やっぱり「かたわもん」は使えなかったか。そりゃそうだ。まぁ、「使いものにならん」で全然問題はないけれど…。ところで、中山の台詞によれば、谷口の指はやはり描かれている通り、曲がった儘なのではなく、曲がらない儘な様だ。実際にやってみると分かるが、人差し指が伸びきっただけの状態からなら、それなりのボールは投げられるので、これはちょっと納得がいかない。少々ネタバレになってしまうのだが、山本の魔球発言がカットされているのも、指を真っ直ぐに治して貰うエピソード自体、やらないと言う事の伏線なのだろうか。そうすると、ゴロ送球もフォークボールもなし? そんなバカな!? 幾ら何でもフォークの存在を無視したら、この先やっていけない訳で、この指が曲がらない設定は後々、大きく影響する筈なので、どう処理していくのか、注目して見守りたい。
さて、今回から本格的に野球アニメになった訳だが、野球シーンの描写に関しては、今回は少々不満を覚えた。谷口の打球とか、京成高のノックとか、どうもカメラが近過ぎて、動きがミクロ的と言うかグラウンドが妙に狭く感じるし、谷口のバッティングが上半身しか描かれないとか、どうも手抜きに見える部分が多い。あと、絵の枚数が少ないのか、イマイチ滑らかさが欠けている気もする。その為、体重移動や反動をつける描写がちょっと不自然に映るのだ。次回はいよいよ試合に入るので、この辺の不安が排除される事を祈るばかりだ。
ところで、アニメ「プレイボール」は1クールで終わるとか言う噂を小耳に挟んだが、マジなのか? そしたら、田所の代で確実に終了だよなぁ。丸井の入学どころか、倉橋すら出てこないって事になる。幾ら何でも、そりゃあんまりだ。「キャプテン」のDVD−BOXを売る為だけのアニメ化と言われても仕方ないぞ。ガセネタである事を切に願う。
【追記】全13話と言うのは、どうやらガセネタではない様で…。どう考えても、13話では物足りないので、是非とも、第2期,第3期と作っていって欲しいものだ。これまた、DVDが売れたらとか、そういう話だったりするのかねぇ? 青少年育成国民会議(と東京都墨田区)の推薦作品だって言うのに、どうも金儲けの臭いがしてならんよなぁ…。
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トラックバック一覧
1. プレイボール [ ゼロから ] July 24, 2005 21:55
野球部に入った谷口だが、代打要員ですか!
可愛そう。
2. プレイボール 第03話 「野球へのカムバック」 [ 吠刀光 【遊撃】 ] July 24, 2005 22:35
谷口、初打席でプライド高いエースを一蹴。
選ばれし者と凡人の差を嫌と言うほど見せ付ける。
谷口、ヤル気の欠片も無い野球部員達に唖然。
そのまま大会突入・・・
それ以外に書くことがありません。
やっぱり試合見た方が楽しそうだから来週以降に期待
3. プレイボール 第3話「野球へのカムバック」 [ Precious Prize Platz -Annex- ] July 25, 2005 21:49
脚本 大浜誠 絵コンテ゜嶋国敏 演出 ゜嶋国敏 作画監督 村上勉 何気に「青少年育成国民会議推薦、東京都墨田区推薦」だったりするこのアニメ。 の割にこんな深夜かと。こんな時間起きてる青少年にロクなのは…(笑) 谷口再起。それを祝して早起きしてやる両親。 新
4. アニメ「プレイボール」感想など [ ラテログ ] July 31, 2005 03:07
以前5/28と7/2に紹介したとおり、アニメ「プレイボール」が放送されているので、第4話までみた時点での感想などを。 7/2のコメントでも書いたのだが、キャラ(絵柄)は、デジタル彩色のハデな色あいが
コメント一覧
1. Posted by せすく July 31, 2005 20:50
はじめまして
1クールで収めようとするあまり本質がかなりずれている気がします。
特に谷口と他の部員との関係や田所のキャラ設定の軽さ。
まあ別物としてみます。
1クールで収めようとするあまり本質がかなりずれている気がします。
特に谷口と他の部員との関係や田所のキャラ設定の軽さ。
まあ別物としてみます。