July 20, 2005 21:06
着々と迫りくる松尾さん封じの展開 / 今週の「MAJOR」
崩壊しかけたバッテリーの信頼感は世にも珍しいヤムチャ薬師寺の活躍により、いともあっさりと修復されたが、依然として、苦しい状況には変わりない。ここで打席に入ったの3番・光中。ジャイロフォークに不安が残るせいか、ストレート一本で押すバッテリーだが、カウント2−0から決めに行ったアウトローも簡単に合わされてしまい(結果はあわやタイムリー二塁打と言うレフト線へのファール)、吾郎は日本代表クラスのレベルの高さに狼狽する。
塁上でこの様子を見守っていたコジローは悶々と独り言モードに浸っていた。吾郎に対しての忠告の意味は決して変化球を覚えろと言う訳ではなく、まだストレートでやれる事があるとの事。春先の未調整段階のストレートや、先の打席で不安に駆られて置きにきたストレートは簡単に弾き返したが「悔しいかな、所詮、ヒット止まりだ」などとほたえている。これって、どう考えても、アベレージヒッターのコジローじゃなく、ホームランバッターの松尾さんに言わせるべき台詞とちゃうの? そりゃ、コジローはコジローであって、鈴木一朗ではないし、いきなり先頭打者アーチとか打ってるけど、折角、松尾さんがいるのに、あえてコジローに言わせるって事は、やはり、恐れていた通り、松尾さんは噛ませ犬確定って事だよな…(T_T)。「3Aでもストレートだけで抑えられる投手はそうはいない」「ヒットは打ててもホームランは簡単に打てない力のあるストレートを投げる投手だからこそ、この舞台に推薦した」などと、何だかんだ言いながら、吾郎の事をかなりチェックし、評価しているコジロー。そして、現状で吾郎が気付くべき点は急ごしらえのジャイロフォークの欠陥などではなく、磨き上げたコントロールに依存し、過信している事だと言う。
期せずして、このタイミングで寿也もそれに気付いたらしい。光中相手に遊び球なしの3球勝負に出た吾郎に対して、吾郎のストレートを信じるから、自分のリードを信じて、ミットを構えた所に投げてくれと言い放つ。元々、無駄球を放る様な性格ではない吾郎。それでも高校時代は今ほどの制球力がなかった為に適度に荒れて、四死球も出していたが、今や150km超の速球でも確実に四隅をつけるだけの制球力を身につけている。しかも、合宿中、打撃投手を務めた事により、吾郎の制球力の高さを認知している日本代表の面々にとって、吾郎はいかに球が速かろうが死球の危険性を気にせず、恐怖心を抱く事なく外角球にも積極的に踏み込んで打っていける投手だったのだ。アウトローを簡単に弾き返された事でそれを痛感した寿也はまず高めのツリ球で気を逸らすと、続く5球目には大人しいイメージを払拭させるべく、光中の胸元へミットを構える。打者にギリギリ当たりそうなコースであっても、決して当たらない様に投げられると吾郎の制球力の高さを信じているからこそのリードなのだが、ここで吾郎の脳裏には頭部死球でこの世を去った父・茂治の悪夢がよぎるのだった。
胸元をつく事で打者に恐怖心を持たせて、ヒッティングゾーンを狭め、逆に投球の幅を広げると言う策は久々に説得力があってよし。ところで、三船リトル以来となる父のトラウマネタだが、今更、これ? もう完全に克服したんじゃなかったの? 「ヤツは死ぬために代打に転向した訳じゃない! お前に野球の素晴らしさと勇気を残しておきたかったからだろ!」と、横浜リトル・樫本監督に諭されてさ…。この流れだと、光中に対してはトラウマの影響で死球ないしは四球で歩かせてしまい、満塁と言う絶体絶命の場面でトラウマを克服し、松尾さんを空振り三振と言う匂いがプンプンするので、非常に心配だ。勿論、松尾さん的に…。この儘では松尾さんが可哀想過ぎる…。
それにしても、光中がぬいぐるみみたいで妙に可愛い〜。モデルの松中はもっと坊さんくさいイメージなのだが、この光中は触ったらフカフカしてそうで、何だか和むねぇ。悪人ヅラのコジローとはえらい違いだ。今後も光中には全日本の癒し系選手として頑張って貰いたいので、「ちっ」とか似合わない台詞は言わせないで欲しい。
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