July 16, 2005 23:59
第2話 「明日へのプレイボール」 / 今週の「プレイボール」
すっかりサッカー部に溶け込んだ谷口は恒例の神社特訓により、めきめきと力をつける。紅白戦でその底力をまざまざと見せつけた事により、相木,今野を初め、部員全員からレギュラー入りを賛同される事に…。心配していた丸井,イガラシにもサッカー部入部を報告するなど、野球との決別を心に誓う谷口だったが、ランニング中、少年野球に目を奪われるなど、捨てた筈の野球の影が谷口に徐々に忍び寄る。神社特訓中でもサッカーボールが野球のボールに見えてしまうなど、つきまとう野球の幻影に憤りを覚えた谷口はそれを必死に振り払うかの様にむきになってサッカーの練習に打ち込む。そんな中、荒川高との試合に向け、タイヤキ屋で算段を練る相木と今野。タイヤキ屋の主人(声:梨田昌孝・元近鉄監督)から荒川高が河川敷で練習している事を教えられ、早速、偵察に。しかし、そこで相木が目にしたのは横の野球グラウンドで少年野球の主審を楽しそうに務めていた谷口の姿だった。谷口が一番大事にしているものは、やはり野球なのだと気付いた相木は谷口に対して、サッカー部からの退部を通告。そして、もう一度野球をやる様に叱咤するのだった。
「『野球なんか』だと、谷口! 自分が一番大事にしているものに、『なんか』なんて言うな〜っ!」
「お前にはサッカー部を辞めて貰う。自分の気持ちも分からん奴は俺の方でお断りだ!」
「いい加減に目を覚ますんだ、谷口! お前は絶対野球をやるべきなんだ!」
ええ話や〜。相木さん、カッコ良過ぎるぜ〜っ! サッカー部退部編、原作とは違うテイストでありました。先週、やってくれなくて不満だった例のシーンは今回、一応、やってくれたけど、ちょっとあっさりし過ぎたかなぁ。あそこはもう少しじっくりやって欲しかった。一瞬、野球のボールに見える→習慣とは怖いものだと思いつつ、特訓再開→しばらくしてまた野球のボールに見えて、内野手的な動きで捕球(今回のボールの捕り方では全く野球の動きに見えないので不満大)→憤って、ボールを叩き付ける→後ろで父ちゃんがそれを見ている…と言う原作の流れは絶妙だっただけに、残念。「まだ魂が浮ついている様だな」と相木に殴打されまくるシーンもカットされたので、ちょっと心配していたのだけど、最後はいいシーンでまとめられて何より。ただ、相木的にはかなり良かった話なのだが、今野が何ら動揺する事なく、やけにあっさりしていたのには大不満。相木以上に谷口を評価していた今野だけに、谷口が主審をしていた事に気付いた瞬間、大きなショックを受け、「魂が野球にいっちゃったやつをおいておいた所でしょうがありませんからね」と泣く泣く退部を認めるのが胸を打つ所だったのに…。理解があるにも程があるぜ、今野!
丸井とイガラシは今回もスポット参戦。谷口のおごりでタイヤキ屋へ連れられた二人がサッカー部入りを聞かされて、寂しそうにする辺りや、二人と別れた後、谷口が野球との決別を決意するかの様にうつむくシーンは良かった。原作と違う部分でいい所も悪い所も出ているアニメ版だが、それはそれでいいと思う。次回はいよいよ本格的に野球編に入るので楽しみにしたい。それにしても、酒代削ってまでサッカーボールをプレゼントしたのに、あっと言う間に用済みになってしまうとは、父ちゃん、いと哀れ(笑)。
ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング