July 11, 2005 22:12
球宴出場選手の選出方法に疑問
7日にファン投票,8日に監督推薦のメンバーが決まり、オールースターゲームの出場選手が出揃った。ファン投票の結果を見ると、毎年思うのだが、ファン投票のポジション別ノミネート制はそろそろ辞めて欲しいものだ。コアなファンなら、パ・リーグの全ポジションとて、ソラで投票出来るだろうが、ライトなファンはそうはいかない為、こういう形式にしないと票が集めにくい…と言うのは重々承知している。しかし、ノミネート選手が決まった時期と実際に投票が佳境に入る時期ではそのタイムラグから、実際に守っているポジションに変更があったり、ケガや不振でレギュラーを張れないケースは毎年発生している。
今年、特に顕著だったのが、五十嵐(ヤクルト)。不振により、守護神失格の烙印を押された五十嵐に代わり、今やヤクルトの抑えは石井である。五十嵐はしばらく二軍落ちを通告される体たらくだった。それにも拘わらず、12球団トップのSPをマークしている岩瀬(中日)や首位を走るチームの方程式を担う久保田(阪神)を差し置いての抑え投手部門で1位選出。あの成績では恥ずかしくて、出場辞退してもおかしくないくらいだが、図々しくも出るつもりの様だ。また、大局に影響はなかったが、久保(巨人)やササキ様(横浜)も同様に抑えでノミネートされた事がそぐわない状況。159kmをマークして、一躍、人気者になったクルーン(横浜)がノミネートされていたら、かなり上位に食い込んできたのではなかろうかと思わずにはいられない。
コアなファンはノミネートを無視して思い思いの選手を好き勝手に入れているのだろうが、ライトなファンは殆どノミネート選手を入れている事だろう。知らない選手ばかりでも、白票にしたりせず、ノミネートされている中から適当に選んだりしてしまっている事も多々ある筈だ。そんな票に価値があるとは思えないのだが、結果から見れば、結局、ファン投票はライトなファンが支配していると言わざるをえない。そこまでしてライトなファンに媚びて、票を稼がなくてはならないと言うのなら、もう少し現実的な投票方法を考えられないものだろうか。インターネット投票に限って言えば、そのポジションを守った全選手の成績が瞬時に表示され、一目で数字を比較出来る様なシステムを簡単に作れると思うのだが…。ハガキ投票はどうしようもないのだが、せめてノミネートの時期をギリギリまで引っ張って欲しい。印刷の都合とか色々と事情があるのだろうが、いくら何でも今のノミネート時期は早過ぎるだろう。
あとは監督推薦についてだが、目に見える数字がいい選手ばかり選ぶ事が果たして、正しいのだろうか。昔、川藤(阪神)が選ばれた事があるが、ああいう観点での選出は最近、殆ど見当たらない。五輪や日米野球の代表メンバーとかを選出する際にも思うのだが、代打のスペシャリスト,代走のスペシャリスト,守備のスペシャリスト,バントのスペシャリスト等、一点でも突出した技術や適性を持つ選手を選ぶ事もアリではなかろうか。中継ぎ投手部門とか出来たのは、この辺の考え方にちょっと近いのかもしれないが、代打部門や代走部門なんてのは出来る気配はまるでない。この話は結局の所、名手・川相(中日)を出せよ!と言ういつもの展開に繋がる訳だ…。川相は決してバントだけが売りの選手ではないのだが…と予め断っておくが、それにしても、代打で出てきただけで大歓声が巻き起こり、明らかにバントと警戒されている中できっちり決めた際には球場全体が川相への拍手一色に染まる様子を何度となく見せられると、ピンチバンターとして川相が球宴に出るのは大いにアリだと思えてならない。バント一つであれだけ球場を湧かせられる選手が全世界で川相をおいて他にいるだろうか。まぁ、落合監督はきっと川相を出そうとしたんだよな。茂雄の妨害工作に阻止されただけで…。監督推薦の直前に復帰する辺り、相変わらず、茂雄の川相幽閉策に対する巧妙さは恐れ入る。もっと他にやる事はないのだろうか…。
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