June 27, 2005 21:37
ごはん vs 野球 参回戦(その4) / 「中井正広のブラックバラエティ」
【前回のあらすじ】
起用に関して、最終的にGOサインを出したのは自分であるにも拘わらず、育てたコーチのみを一方的に糾弾すると言う非道の指揮官の下についてしまった不幸に見舞われ、その地位は今や風前の灯火となってしまった勝俣コーチ。どう反論しても聞き入れられる術はないと察知した事で、最早、中井監督の新オーダー破綻を願うしかなかった。しかし、そんな想いとは裏腹に、永遠のスランプに陥っている水かけごはんまでが二塁打を放つなど、打者8人で7安打5得点と言う猛攻を展開し、みるみるうちに無口になっていく。いよいよ後がなくなった勝俣コーチは最後の砦「なめ茸空きビンごはん」に全てを託すのだった…。
一死二、三塁の場面で打席には、今まで名前だけの大使だった良純が突然、職務に目覚めて開発した石原家の大型新人「トチジ」(さきいかマヨネーズしょう油ごはん)。相変わらず、元祖・中井家の食卓に並んでないごはんには愛着の欠片も感じられない中井監督は九番に「トチジ」が控えていた事も、「トチジ」がどんな味だったかすらも忘れている始末。正に、名手・川相や清水を冷遇し続けた茂雄暗黒政権を思わせる冷酷ぶりに怒り爆発の「トチジ」は7人が○判定の2点タイムリー二塁打。「好き嫌いの多い子」と言う事で急遽、投入した3人も○をつけてしまい、「ブラックジャガーズ」監督の采配は完全に裏目に…。そして、この段階で打者一巡が確定との事。やはり、投手の打席でチェンジになると負けになる様だ。
ここで迎えるのは勝俣コーチ・最後の砦「なめ茸空きビンごはん」。既に、勝利は確定したものの、最後にヒットを放って、初勝利に花を添えられる事が出来るのか!? しきりに「代打」とつぶやき、「確かにうまいってのもあんですけど」と、難癖ばかり付けてくる中井監督の嫌がらせなど構いもせず、今まで沈黙を貫いていた勝俣コーチが突如、ハイテンションに! きのこが苦手発言を連発する子に「お前、黙ってろ!」と野次るなど、その表情は真剣そのものだ。結果は、きのこが苦手な子を除く8人全員が○判定と言う会心のタイムリー三塁打となり、勝俣コーチは狂喜乱舞。最後の砦が見事に結果を残した事で、勝俣コーチの首は辛くも繋がったのだった。
打者10人で9安打8得点の猛攻の中、唯一、凡退したのが、名ばかりの主砲「お酢ごはん」。「水かけごはん」ですら安打したと言うのに、何とも不甲斐ない事だ。勝俣コーチの愛弟子には冷酷だが、「お酢ごはん」にはベタ甘な中井監督は「これはもういい、いいの、いい」と不振を棚上げ。中井監督の采配に見かねた勝俣コーチのクーデターが、いよいよ始まるのか!?
<続く>
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