June 26, 2005 22:00
ごはん vs 野球 参回戦(その3) / 「中井正広のブラックバラエティ」
勝俣コーチの進退が懸かった参回戦の相手は「ブラックイーグルス」と「グランドジャガーズ」が合併して出来たと言う「大和ブラックジャガーズ」。「イーグルス」「合併」と昨年、騒動を巻き起こしたプロ野球界を彷彿させる不吉なチームだが、合併効果か大和市大会を3度制覇している強豪だ…と言っても、あくまで勝負するのは野球ではなくごはんなので、野球の強さは全く関係ないのだが、昼飯抜きで試合に臨むなど、やる気満々。しかし、実際の所、腹が一杯になってしまうと、×判定が出やすくなるので、わざわざ空腹状態で来てくれるのは、むしろ黒ワザごはんオールスターズには願ってもない展開と言えよう。ただし、勝俣コーチにとっては不利な事に…。
そして、いよいよプレーボール。トップバッターは「走者のいない状況でホームランは打って欲しくないが、出塁はして欲しい」と言う中井監督の期待を一身に受ける「バターごはん」。再三言っているが、勝利条件が「打者一巡」である以上、どこでホームランが出ようが、何点取ろうが、あまり関係はない…と言う事には依然として誰も気付かない様だ。あっと言う間に完食の子が出たかと思えば、対照的に吐き気をもよおす子も出るなど、反応の差が大きい事で心配された「バターごはん」だが、6人が○判定でシングルヒット。続いて登場は2打数2安打と好調をキープする「ツナ缶詰空き容器ごはん」。これまた6人が○判定で無死一、二塁のチャンス。意気上がる首脳陣だが、だんだん笑顔が消えていっている男が約一名…。
ここで「せっぱ詰まった感」が感じられず、勝利至上主義に走って当初のコンセプトを無視して編み出された禁断のルーキー「天カス」(天カス天つゆごはん)が初打席を迎える。明らかに天丼もどきなので不味い筈もなく、当然のごとく、全員○判定の3ランホーマー。走者を溜めて一発を放つ…と言う中井監督の目論見が的中し、盛り上がる中、すっかり無口になってしまい、中井監督に指をさされる男が約一名…。
塁上がすっかり綺麗になった所で主砲「お酢ごはん」が登場。不動の四番なのに全く一発を期待されていないのか、中井監督からは「内野安打でいい」などと言われてしまう哀れな主砲だ。ここまで3連打の猛攻に味方なのに悔しがる男の「1,2,3(番とも出塁)…、クッソ〜」と言うつぶやきが呪いとなったか、○判定は4人で惜しくもアウト。皆が愕然とする中、「よしよし」と、ほくそ笑む男が約一名…。
一死となった所で、ここまで2打数2ホーマーの真の主砲「レトルトハンバーグ残り汁かけごはん」が登場。中井監督は、マッスル千代の富士的存在と評したかと思えば…
「レトルトが伍番にいる怖さ。参番,四番じゃないんだよ」
「横浜でいったら、ハマのスペランカーですよ」
と、熱弁(ただし、実際のハマのスペランカーは名前に違わぬ貧弱ぶりで、現在、腰痛により、登録抹消中)。しかし、「ハマのスペランカーって誰?」状態な野球音痴の知ちゃんには中井監督の熱弁も全く理解出来ない様子だ。それはさておき、大和市の子供達もやはり、ハンバーグは残り汁と言えども大好きな様で、全員○判定の3試合連続アーチ。続いて登場は賛否両論の色モノルーキー「モモ缶詰残り汁かけごはん」。「僕には魅力が分からない選手なんですけどね」と自分の味覚には合わないが、子供には通用すると睨んだ中井監督の抜擢に応え、6人○判定のシングルヒットでしぶとく出塁。色モノルーキーにまで出塁されて、半笑いの男が約一名…。様子が気になって仕方ないらしい知ちゃんの視線が突き刺さりまくる。
「あ〜、オレ、やっぱり新人の起用ってよかったんだね」(中井)
「正解でしたね」(竹山さいとう)
「監督、おめでとうございます」(中島)
「長いもん、俺、だって、もうこの世界…」(中井)
「やっぱり経験がものをいいますね」(竹山さいとう)
「個人的な感情でやらないから、俺は(中井)
と盛り上がる一同だが、首をかしげるばかりで全く会話に参加しない男が約一名…。「個人的な感情でやらない」と言いながら、「お酢ごはん」「水かけごはん」は温情としか思えない起用をしている指揮官に憤懣やるかたない様子だ。茂雄暗黒政権のごとく、発言に一貫性のない上司についてしまった部下はやはり、かなりストレスが溜まるらしい。
ここで登場するは、この企画に否定的だった知ちゃんが何となく開発したら、いきなり3ランホーマーを放ってしまった「ゴマ」(ゴマ油ニンニク塩ごはん)。ゴマを真っ先に試食したと言うのに、「これはコーチは知らない選手」などと言われてしまい、ますますストレスが溜まる一方の男が約一名…。前回と違い、あまり反応の良くない様子に心配する知ちゃんだったが、結局、6人が○判定でしぶとくシングルヒットで出塁に成功。
一死一、二塁となった所で不動のライパチ「水かけごはん」が登場。永遠のスランプに悩む「水かけごはん」は前回、初打席で脆くも凡退。ごはんに水道水をかけただけの代物が美味しい筈もなく、スタメンから外せと言う声も挙がる中…
「強くなったときに、昔、世話になった選手を切るって事は俺はしない」
と頑なに起用し続ける中井監督。思いっきり個人的感情やんけ! 大人は嘘つきだ! 「お酢ごはん」以上に個人的感情出しまくりの中井監督は…
「いいぞ、落ち着けよ、落ち着けよ!」
「落ち着いていけ、落ち着け、落ち着け。大丈夫」
「サラサラっと、サラサラっといけよ」
「サラサラっといけよ、サラサラっ」
「ガ〜っていくんだよ」
むしろお前こそ落ち着け…と言わんばかりに檄を飛ばしまくる。この中井監督の想いが通じたのか、何と7人が○判定でタイムリー二塁打に…。信じられない奇跡的展開にスタジオのテンションは最高潮に達するが、黙々と頷くばかりでいつものハイテンションが全く感じられない男が約一名…。
ここでブラックジャガーズの監督が突然、タイムをかけ、3人の選手を入れ替える。既に、8杯を食し、満腹になってきた選手から空腹の選手に替える(しかも、そのうちの1人はやたら食べそうな雰囲気)など、自軍にとっては不利でしかないこの采配は不可解極まりないが、そこはツッコんではいけないのだろう。今回はここまでで次週に続く。
DH制なのに、何故か投手に打席が回るものの、打者一巡達成は既に確定。しかし、それに触れられないのは、10人目でチェンジになってはダメなのかもしれない。となると、九番「トチジ」が凡退し、勝俣コーチ最後の砦「なめ茸空きビンごはん」に全てが託される展開がドラマチックだ。来週の予告では勝俣コーチのテンションが高くなっており、最後に中井監督と固い握手を交わしている。果たして、「なめ茸〜」の活躍が勝利をもたらす事になるのか!?
ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング