May 03, 2005 23:26

川相ファン必携、4大聖書(その4)

 川相ファンならば、絶対持っておきたい4大聖書の紹介もいよいよラストの4冊目。今回、紹介するのは、今年3月に発刊になったばかりの「明日への送りバント」(川相昌弘著/KKベストセラーズ)。そう、満を持して登場した川相昌弘初の著書である。系統としては「背番号0闘志∞」に近い。生誕から1994年までの事を客観的に書かれた「背番号〜」に対して、こちらは昨年に至るまでの川相の歴史を川相自身の主観で書いたものと言った所だろうか。
 現役選手である為、書けない事があるのか、単に、川相の人間性がでか過ぎて、寛容に構えているからなのか、あまりヤバい事は書かれていない。悪太郎・堀内の殴打事件に関しても、あっさりとしたものである。「ベンチに追いやろうとする大勢への反抗心で闘志が燃え上がった」などと言った描写もあるのだが、恨み言など一切吐かない清々しさは流石に、川相である。川相はそれでいいのだ。恨み言など、我々ファンがいくらでも言ってあげるから…。注目すべき箇所はやはり、2003年の引退騒動に関する話と、中日へ移籍してからの事だろうか。中日移籍後の話は思ったより、多くのページを裂いていて、かなり楽しめた。しかし、これを読むにつけ、何でこんな偉大な男を巨人はむざむざ飼い殺し、放出してしまう様な愚行を犯してしまったのか…、と改めて痛感させられる。
 また、家族愛溢れる川相だけに、長年のプロ生活を支えてくれた家族、特に秀美夫人への感謝の気持ちが随所に綴られている。最後の最後でまたこっ恥ずかしい事を臆面もなく書いちゃうんだ、この人は…。読んでるこっちが照れるがな…。これも無垢な川相ファン向けの一冊だろう。毒々しい内容は期待してはいけない代物だ。これでとりあえず、打ち止めとなった必携聖書だが、今後も更なる聖書の登場を期待したい所だ。川相のオヤジギャグ総集編…なんてのでも、私は買ってしまいそうだが…(笑)。

 
明日への送りバント―一つ一つの積み重ねが人生の宝物になる

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