October 2008

October 30, 2008 22:27

 4年ぶりの一括ドラフトが開催。逆指名も自由獲得枠も希望枠もなくなり、久々に劇的なドラマが生まれるか…と思いきや、最大のビッグネーム・田沢(新日本石油ENEOS)は早々と国外亡命を表明し、強行指名する球団も現れず仕舞い。5球団以上の競合の可能性も予想されていた高校通算65発のスラッガー・大田(東海大相模)も、強行指名で東海大進学される事を危惧したか、次々と撤退し、巨人とソフトバンクの2球団しか競合しなかった。第一次政権から数えて、はーちゅん(当時・ダイエー),堂上直(中日),由規(ヤクルト),大場(ソフトバンク),篠田(広島)と悉く抽選に敗れ続けてきた若大将・原監督だったが、残り物に福があり、悲願の抽選初勝利。6度目の正直で、相思相愛である高校の後輩を見事に引き当てた。秋山新監督が初仕事でいきなり黒星を喫してしまったソフトバンクは外れ1位に関西リーグで1試合23三振やノーヒットノーランの快挙を達成した本格派右腕・巽(近大)を指名。大田の他に競合となったのは、強肩好打の松本(早大)を横浜と阪神,走攻守3拍子揃った野本(日本通運)を中日と楽天がそれぞれ指名。抽選の結果、横浜,中日が交渉権を獲得。抽選に敗れた阪神と楽天は外れ1位でいずれも社会人No.1左腕の呼び声高い藤原(NTT西日本)を指名し、またまた競合。昨年、5球団競合に勝利した楽天・島田オーナーは今度はしっかり当たりクジをゲットし、阪神は外れ外れ1位で名前のインパクトでは今ドラフト候補屈指の台湾出身即戦力右腕・蕭一傑(奈良産業大)を指名した。パ・リーグを制した西武は得意の隠し球ではなく、当初から予想されていた通り、将来性を期待される左腕・中崎(日南学園)を指名。最近では西武以上に予想泣かせのロッテは当日の予定変更も示唆していたが、結局、大方の予想通り、即戦力左腕として期待されている木村(東京ガス)を指名。大田を回避した偽バファローズはMAX151kmを誇る豪腕・甲斐(東海大三),V3を逃し、巻き返しを狙う日本ハムは12球団唯一の捕手指名でリードと強肩に定評のある大野(東洋大)の交渉権を獲得。競合抽選の強さには定評のあるヤクルトはMAX147kmの速球とキレのいいスライダーが武器の大型左腕・赤川(宮崎商)を一本釣り。悪夢のブラウン暗黒政権が続いてしまう事となった広島は地元出身の大学No.1スラッガー・岩本(亜大)を指名した。また、巨人入りを志望して、2年前に日本ハムからの指名を蹴った長野(ホンダ)は2位を予定していた巨人からのを指名を心待ちにしていたが、ウェーバー順で先を行くロッテに横槍を入れられ、またも巨人入りに失敗した。名前が怜王(レオ)だからと西武入りを期待する声の大きかった近田(報徳学園)だったが、所詮、西武はレオ軍団などではなくパンジャ軍団である為、縁がなく、ソフトバンクが3位で指名した。

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October 29, 2008 23:49

 延長10回、5度目の打席に入った山田はソフトバンク2番手・杉内のスライダーを完璧に捉えて、レフトスタンドへ5打席連続アーチ。しかし、その裏、本領は二死から本多に二塁打を浴び、一打同点のピンチ。ここで土井垣は中3日の里中をスクランブル起用するも、柴原にセンター前へ弾き返される。バックホームに備えて、前進守備を敷いていた山岡だったが、これをファンブルしてしまい、本多が返って、またまた同点。11回は両軍無得点に終わり、いよいよ迎えたラストイニング、山田に6打席連続アーチのチャンスが回ってきた。山田が打ち始めてから母親が昏睡状態に陥った事で、山田の連続アーチが止まれば、母親が目を覚ますのではないかと言うオカルト話を父親に開陳する彩子の弟。その仮説が正しいとしても、いつまでも打ち続けられる訳はないからと楽観的に考える弟だったが、父親はここでもし、一発をかましてしまった末に、試合に負けたり、引き分けたりする様な事があると、来年まで山田の打席がなく、母親も目が覚めないのではないかと言い知れぬ不安に襲われるのだった。

「山田さんが凄いんだよ」「あの人はもともと凄い」「そりゃ凄い、本当に凄いな」

だ〜っ、分かった分かった…、凄い凄い…。山田が(読みさえ当たれば、100%近くスタンドへ放り込む所が)凄いのは分かったから、いちいち言わなくていいっての! まったく何度「山田は凄い」を言わせれば気が済むんだよ! それにしても、呪いの一発を叩き込み続ける山田のオカルト話が拡大する一方。先週、5打席連発で絶命か…とか言ってたら、実際には、6打席連発で来春まで昏睡状態か!?などと、また別の意味でえらい話になってきた。これはもう是非とも、その展開が実現する事を望みたいものだ。山田のアーチ連発と、彩子の母親の意識が戻らない事の因果関係など、実際には立証出来る筈もないのだが、まずいタイミングで打ちまくってしまったと言うだけで、木之下一家から、半年近くも理不尽に逆恨みされまくる事になると言うドロドロ展開を描けるものなら描いてみろと! で、てっきり言いがかりと思っていたら、実際に山田にはそういうオカルト能力が身についている事が明らかになって…なんて話になったら、毎週、楽しみになるってモンだ。その調子で彩子の母親がストーカー女にターゲットを移し、葬ってくれたら、万々歳なのだが…。まぁ、どうせスカシネタなので、山田が打とうが打つまいが、間もなくして意識を取り戻すんだろうけど…。さて、今週、密かに可哀想だったのが山岡。いつの間にやら、強肩と言う肩書きまでついていた山岡だったが、折角の見せ場でお手玉をかまし、岩鬼に「またか!」となじられる始末。「またか」と言う辺り、岩鬼は横浜学院戦でのトンネルを未だに根に持っていると言う事だろうか…。山岡は塀際の魔術師なんだから、前進守備敷いちゃダメって事なのかね。ところで、先週、水島氏には王さんに対する敬意が全く感じられないと書いた途端に、今回、王さんへのメッセージとして、特別に1ページ割いていたのには苦笑いしてしまったが、いくら体のいい事を書いていても、実際に描かれる漫画があんな調子ではあまりにも説得力がなさ過ぎる。水島氏にとって、王さんなど所詮、山田と比べれば並の打者…くらいにしか思っていないのはミエミエだからなぁ。

図説 オカルト全書
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呪い完全マニュアル
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王貞治監督 ホークス14年の軌跡
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October 28, 2008 23:34

 泥沼の様相を呈していたWBCの監督選考だったが、この日、若大将・原監督が正式に就任を要請され、これを受諾した事が明らかになった。誰もが望んでいた王さんの再任は健康上の理由等から破綻し、一時は北京五輪に続いて星野SDの就任の可能性が高まっていた事を考えれば、事態は好転したと言っていいだろう。就任反対署名運動が起こるなど世論を敵に回し、選手達からも総スカンを食らっていた星野SDが自ら身を退いたのは至極、賢明な判断だった。手腕に不安があるだけでなく、別の意味でも星野SDでは士気が高まらない事は必至だったろう。色々とってつけた事ばかりぬかしながら、監督人選の根っこにおいて銭勘定の事しか考えていないナベツネの主導で星野SD就任…と言う金の臭いしかしない展開にならずに済んだのは幸いだが、巨人の監督である若大将の就任と言うのは、結局、スポンサーである読売色が強く反映されてしまう事になる可能性を否定出来ず、少々複雑な気分ではある。個人的には王さんが元々推挙していた筈の若松氏か、現役ではノムさんか、いずれかの就任を期待していた。そう、王さんはずっと若松氏を推していた筈なのだが、WBCの特別顧問になった途端、若松の「わ」の字も口に出さなくなってしまっていた。大体、現役監督では難しい=星野SDで決定的…と言う流れがおかしい。若松氏だって、そういう意味では該当するではないか。となれば、ノムさんが疑っていた「星野SD就任と言う出来レース」に説得力を出す為に、前大会を制した王さんのカリスマを利用されてしまったのではないかと、ずっと気がかりだった。鈴木一朗の鶴の一声で現役監督が選考対象に入ったのは何よりだが、本来、こういう事は王さんから言って欲しかったものだ。公の場では我を通さない王さんと、亡命先から何も気がねせずにモノが言える鈴木一朗とでは立場が違うとは言え…。因みに、現役監督では難しいと言うのは、WBCを制する事が難しいのではなく、その後にペナントレースを制する事が難しい、と言う事に他ならない。そういう背景から、落合やナベQがあからさまに難色を示していた様にやりたくないと思っていた現役監督は多い気がする。シーズン前の大事な時期に他球団の選手を預かると言うのも、現役監督では余計に気を使ってしまうだろう。そんな中、やる気満々だったのが、バレンタインとノムさん。バレンタインは勝てば自分の手柄にし、負ければバックアップが足りなかったとか凄ぇ言いそう(偏見か?)だし、日本代表の監督が外国人ってのは抵抗がある。となれば、やはり、短期決戦でも強みを発揮する百戦錬磨のノムさんへの期待は高まると言うものだ。優勝へのプレッシャーが少ない楽天の監督であると言う要素もある。あんなにやりたがっていて、手腕もある人がいると言うのに、お呼びがかからないとは不憫である。やはり、この人は晴れ舞台とは縁がないのだろうか…。ノムさんはちゃんとした要請さえ来れば二つ返事で受ける気満々なのがミエミエなのに、表面上、抵抗してしまう辺りがまずいんだよなぁ。ツンデレ属性が裏目に出てる感じだよ(笑)。表向き、要請を快諾した若大将も3連覇がかかる年で正直、微妙な心境なのではなかろうか。読売が陣頭指揮を取っているだけに断りようもない立場であったのは少々気の毒ではある。「(優勝した)今季も開幕5連敗だから、3月がどうこうは問題じゃない」とかナベツネは相変わらず、適当な事ぬかしてるし…(で、V逸したら、いけしゃあしゃあとWBCの所為にしそうだよ)。現役監督に難色を示されない為にも、開幕時期をズラすとかそういったフォローを何故、NPBは検討してくれないのかね? 五輪の時もペナントレースを中断するには至らなかったし…。ともあれ、もう決定した事。若大将には金満補強によるオールスター軍団と叩き上げの若手をうまく使いこなした巨人での戦いぶりをWBCでも発揮してくれる事に期待したい。

2006 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表 栄光への軌跡
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2006 WORLD BASEBALL CLASSIC 公式記録DVD(通常版)
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FOR THE FLAG 野球日本代表 夢と栄光への挑戦
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October 27, 2008 23:07

 マードックのファインプレーでピンチを切り抜けたホーネッツだが、吾郎が7回でマウンドを降りると、8回から登板した5連投のグリッソムが、一死二、三塁のピンチを作ってKO。3番手のヘイガンも4連投の疲れを隠せず、4番・ハワードに0−2とカウントを悪くし、ストライクを取りに行った球を外野へ飛ばされてしまう。三塁ランナーはタッチアップで本塁へ突入。タイミングは微妙だったが、ダンストンの送球が僅かに逸れて、ついに先制点を献上。9回表、ホーネッツ最後の攻撃を迎えた所で首位・コヨーテスが勝ったとの報が入り、これで7ゲーム差に開いてしまうと、ホーネッツベンチには諦めムードが漂い始める。しかし、吾郎の気迫の投球に触発されていたロイがナインを鼓舞して、ヒットで出ると、ネルソンが送って、一死二塁。ここで先の送球ミスを挽回すべく燃えていたダンストンは痛烈なライナーを放つも、セカンドのダイビングキャッチに阻まれ、二死と追い込まれる。ここでパンサーズは4番・パーカーを敬遠して、一塁を埋め、当たっていないマードックとの勝負を選択。ホーネッツ首脳陣はマードックに代打を送りかけるが、ここで吾郎が「あんたはもうホーネッツのマードックなんだ! あんたを放出したパンサーズに報復して、仲間(うち)を救ってくれ!」と檄を飛ばす。監督はこの試合で結果を出せなければと言う条件でマイナー落ちを通告した以上、この試合の途中で代えるのはフェアではないと、代打起用を思い留まる。かくして、マードックにこの試合の命運は託される事になるのだった。

 何だかんだでもう1イニング投げて降板した吾郎だが、疲労困憊のリリーフ陣が均衡を破られる。優勝を諦めるなと言わんばかりの吾郎の気迫の投球がバッツ時代の同僚であるロイとダンストンにしか伝染していなかったとは、少々寂しいホーネッツナインである。こういう時に盛り上げ役になる筈のサンダースに全く存在感がないのはどうした事か。折角の好守も報われず、またまたタイトな場面に立ち合ってしまったマードックだが、吾郎の檄で今度こそ覚醒するのか!?…って、するだろ。この展開で逆転打を打てない様では話にならないと言うミエミエの展開なので、果たして、どう見せてくれるか。ここで吾郎があえて「報復」と言う言葉を使ってきたのがいいね。報復死球の件でモメただけに、使い所を間違えたら、ただの皮肉に取られて逆効果になりかねないが、ここまでの流れで「試合を制して相手を見返す事こそが最大の報復なのだ」と言う吾郎の考え方をマードックも汲んでくれるだろうし…。

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October 26, 2008 13:27

 一時は交渉決裂寸前までいきかけたブラウン監督だが、結局、正式契約が成立してしまった。来季Aクラスなら再来年も続投との事だが、ブラウンの再来年の去就など、今はどうでもいい話だ。そんな事より、これで求道者・前田の選手生命が一気に縮まる事になったのは間違いないだろう。来季からの新球場で求道者・前田は一度として守備につかせて貰えない可能性がこの上なく高まってしまったと言っても過言ではない。つまり、全試合ベンチに幽閉され、どうでもいい場面で申し訳程度に代打で使われるくらいしか出番がないと言う事だ。来季の現役続行は明言したが、今の所、FA移籍に関しては微塵も口にしていない求道者・前田。だが、出来れば広島でやりたい為、ブラウン暗黒政権が崩壊する可能性に望みを託し、口を閉ざしていたと言う可能性は考えられないだろうか。ブラウンの続投が決まってしまった以上、最早、何も遠慮する事はない。今からでも、地元九州のソフトバンク(でなくても構わないが)へのFA移籍を表明してくれまいか! 年間150安打は普通に期待出来る男が、何故、年間50打席立たせて貰えるかどうかもアヤしい状況に追い込まれなければならないのだ!?

前田の美学―広島東洋カープ前田智徳
前田の美学―広島東洋カープ前田智徳
カープ猛者列伝 私家版
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October 25, 2008 21:51

◆G6−2D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
王手をかけられ、後がない中日は初回、巨人先発・春風亭半ケツに対して、ヒットの李を荒木の犠打,森野のファーストゴロで三塁へ進めると、T.ウッズが歩いて、一、三塁のチャンス。しかし、ベンちゃんはセカンドへ打ち上げて、二者残塁と早くも川相不在の弊害を露呈。一方、巨人も中日先発・ウッチャンから2回、寿司職人ラミレスの二塁打で無死二塁としながら、後続3人があえなく凡退。0−0で迎えた4回、中日は先頭のT.ウッズがヒットで出るも、ベンちゃん,中村紀と立て続けに打ち上げると、井端もピッチャーゴロに終わり、T.ウッズは一塁に釘付け。すると、その裏、巨人はキムタクのヒット,ガッツの死球で無死一、二塁。寿司職人ラミレス,李と倒れ、二死まで持ち込まれるが、ここで松田記者がタイムリー二塁打を放ち、キムタクが先制のホームイン。更に、続く坂本が初球を叩いて、レフト前へタイムリー。ガッツに続いて、本塁を狙った松田記者は憤死したが、この回2点をゲットした。2点を追う中日は6回、二死走者なしからT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ叩き込み、1点差。続く7回には先頭の中村紀が左中間突破の二塁打を浴びせると、井端が送って、一死三塁のチャンス。しかし、谷繁は空振り三振,代打・平田はセカンドフライに倒れて、結局、無得点。続く8回、巨人は春風亭半ケツから山口にスイッチするが、昨日、3イニングを投げている疲労からか、李,森野とヒットを浴びて、一死一、三塁とされ、あえなくKO。代わった越智もT.ウッズに犠飛を許して、李が同点のホームイン。追い付かれた巨人はその裏、先頭の寺内が二塁打で出ると、続く寿司職人ラミレスがレフトスタンドへ2ランを叩き込み、再び勝ち越しに成功。更に、連続四球の後、坂本が送って、一死二、三塁とすると、鶴岡,亀井にもタイムリーが飛び出して、この回、一挙4点。そして、迎えた土壇場9回、このシリーズ、期待を裏切り続けている守護神・クルーンが登場。いきなり因縁の中村紀と対したが、これまでの鬱憤を晴らすかの様に三球三振に斬って取ると、井端をライトフライに打ち取って、二死。ここで谷繁を歩かせたものの、最後は代打・立浪を空振り三振に仕留めて、逃げ切った。

しぶとく食い下がる中日を突き放し、巨人がレギュラーシーズンを制覇したチームの当然の権利として持っていた6年ぶり31度目となる日本シリーズ進出権の行使を決定。2年連続で偽りの日本一の座を掠め取ろうとしていた中日のコスい野望を打ち砕いた。西武,巨人と各リーグを制覇したチームがいずれも日本シリーズへの出場を決めた事により、2年ぶりに日本シリーズが開催される事になったのには安堵するばかりである。クルーンがアテにならない状況だと言うのに、8回で早くも山口のカードを切ってしまい、もし追い付かれたらどうするのか…と言う心配が的中してしまい、重苦しい空気に包まれたが、その裏、すかさず飛び出した寿司職人ラミレスの会心の一発が一気に空気を変えた。追い付いた矢先の勝ち越し点献上でガックリ来た中日に更なる追い打ちをかけた事で、4点差でクルーン投入と言う理想的な展開を構築。よりにもよって、またまた中村紀からと言うのが不吉だったが、いい加減、リベンジしたいと言う執念からか、はたまた単に4点リードと言う状況の余裕からか、クルーンは今シリーズ初の好投で締め括り、日本シリーズに向けて、精神状態を持ち直す事が出来たのは何よりだ。中日は初回のチャンスを逃したのが致命的。T.ウッズの一振りに期待するしかない相変わらずのタイムリー欠乏症を最後の最後まで露呈し、川相不在の弊害を改めて痛感させられる事に。だから、名手・川相を現役復帰させておけと執拗に言ってきたものを…。ところで、今日は今季初めて日本テレビが40分も放送を延長。若大将・原監督のインタビューは切られたが、とりあえず試合終了までは流しきったのは、打ち切って非難が殺到するのを恐れたからか…。東京ドームの観客動員は実数発表以来最多を記録したそうだけど、視聴率の方はどうだったのかねぇ? 来年はもう少し地上波放映を増やして欲しいものだが…。

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October 24, 2008 23:36

◆G5−5D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
0−0で迎えた3回、中日先発・人斬り抜刀斎に対して、巨人はリタイアした阿部の代役・鶴岡が生涯初と言うバックスクリーン弾を叩き込み、1点を先制。しかし、直後の4回、中日は巨人先発・内海から先頭の森野が四球で歩くと、一死後、ベンちゃんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ2ランを放ち、一気に逆転。更に、二死後、井端,谷繁の連続二塁打で3点目を追加。2点を追う巨人は6回、代打。キムタクの内野安打,亀井の二塁打で無死二、三塁のチャンス。ここで脇谷が三遊間へのタイムリー内野安打を放ち、1点差。ここで若大将・原監督がガッツの打席の初球でいきなりダブルスチールを成功させる果敢な采配を展開し、二、三塁とワンヒットで逆転の場面を作るが、ガッツはファーストゴロ。寿司職人ラミレスのどん詰まりのフライも前進守備を敷いていた荒木が素早く背走して、背中を向けた儘、キャッチする好プレーに阻まれて、二人の走者は一歩も動けない。しかし、ここまで2三振の李が左中間スタンドへ逆転3ランをぶち込んで、一気に2点のリード。5−3で迎えた8回、巨人4番手・豊田に対して、中日は二死走者なしから、T.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへソロアーチを叩き込み、1点差。土壇場9回、満を持して登板の守護神・クルーンだったが、いきなり中村紀に死球を食らわせると、若大将・原監督は何とたった一人でクルーンを引っ込め、山口を投入。しかし、井端に犠打を許した後、谷繁にライトオーバーのタイムリー二塁打を浴び、試合は振り出しに。なおも一死二塁と一打勝ち越しの場面だったが、代打・立浪,李と倒れて、同点止まり。その裏、巨人はあえなく三者凡退に終わり、試合は延長に突入した。迎えた11回、中日は内野安打の英智を井端の犠打で進めて、一死二塁で谷繁と言う9回とまるっきり同じシーンを演出するが、粘りながらも最後は見逃し三振と今度は山口に軍配。山口は続くデラロサも空振り三振に斬って取り、ピンチ脱出と思いきや、これを鶴岡が後逸して、振り逃げで生かしてしまい、一、三塁とピンチ拡大。しかし、続く李をセカンドゴロに打ち取って、今度こそピンチ脱出。その裏、中日は守護神・岩瀬を投入。これに対して、巨人は先頭のガッツが一、二塁間を破るも、代打に起用された大道がヘッポコバントの後のバスターでショートゴロゲッツーを食らう最悪の展開。続く李は敬遠気味に歩かされると、マッスル千代の富士は4打席連続三振に倒れて、結局、無得点。ラストイニングとなった12回、中日は先頭の荒木がヒットで出るが、森野はバントの構えからストライク2つを見逃して追い込まれた挙げ句、セカンドへ打ち上げてしまう体たらく。続くT.ウッズも三振に倒れると、ベンちゃんが敬遠された後、英智も三振に倒れて、二者残塁。その裏、巨人は6番手・朝倉の前に三者凡退に終わり、延長12回規定により引き分けとなった。

もつれにもつれた試合は結局、ドローとなったが、3勝3敗1分に終わった場合、リーグ制覇した巨人が日本シリーズに出る事になる為、巨人にとっては、実質上、勝ちに等しいドローで王手をかける事となった。クルーンをたった一人で見限っておきながら、代わった山口が同点打を浴びたとあって、負けていれば、かなり悪い流れとなる所だったが、その後、山口が3イニングのロングリリーフを粘り強くこなして、ドローに持ち込んだのは何よりだ。6回のダブルスチールと言い、クルーンの打者一人で降板等、この日は若大将・原監督の積極的な采配が目立った。6回はガッツ,寿司職人ラミレスと倒れた後に李が3ランと結果的には盗塁した甲斐があったとも言いきれないし、9回も山口で追い付かれている以上、あの継投が成功だったとも言いきれないのだが、何としてもこのゲームを取ろうと言う姿勢は窺えた。とは言え、プライドを著しく傷付けられたクルーンが果たして、今後、まともに使い物になるのかと、大きな不安を残す結果となったのは気がかりだ。中日はこの日も10残塁と相変わらずの拙攻三昧。終盤、勝ち越せるチャンスを何度も作りながら、悉く逃してしまう始末。返す返すも名手・川相を現役復帰させておけば良かったものを…と思わずにはいられない何とも悔やまれる展開となった。

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October 23, 2008 21:05

◆G11−2D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
ポストシーズンに入ってからも一発依存野球を続けるしか打つ手のない中日はこの日も上原相手に初回二死から森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ先制アーチ。しかし、その裏、巨人はリタイアした鈴木尚に代わって、1番センターに抜擢された亀井がヒットで出ると、キムタクの犠打の後、ガッツが2ランを放ち、あっさり逆転。続く2回には上原が自ら内野安打で口火を切ると、亀井,キムタクも連打で続き、満塁となった所でガッツが2打席連続となるグランドスラムをぶち込んで、中日先発・朝倉はこの回限りでKO。直後の3回、中日は川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに代打・平田が追撃のソロアーチを叩き込むが、後が全く続かない。すると、巨人は4回、二死一塁から寿司職人ラミレスがレフトスタンドへ2ラン。7回には李にも一発が飛び出すと、8回には二死二、三塁から寿司職人ラミレスの守備固めで入っていた加治前にも2点タイムリーが飛び出し、ダメ押し。上原は2発被弾したものの、8回まで散発4安打2失点と、一発以外では三塁すら踏ませぬ好投を展開。9回には第5戦の先発も囁かれている東野が場慣れする為にマウンドに上がり、二人の走者を出しながらも無得点で切り抜け、1勝のアドバンテージを取り戻した。

怒濤の一発依存野球で2年連続で偽りの日本一を掠め取る気満々の中日だったが、巨人にまともに空中戦を仕掛けては分が悪かった。同じ一発依存野球でも、普通に一発が出まくる巨人と、タイムリーが出ないので一発に賭けないと如何ともしがたい中日との違いは大きいと言う事か。アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦に入ってから中日の得点は13点中9点が一発によるもので、しかもそのうちソロが8発と言うとてつもない効率の悪さ。走者を溜めてもタイムリーが出ず、走者のいない時にちまちまとソロアーチを打っていくしかない様な野球では先発投手が素晴らしい投球を展開する以外、活路は開けない。今日の様に先発が2回KOではどうしようもないと言う訳だ。昨日は色々とショッキングな展開でダメージが残っていると思われた巨人だが、先制された直後のガッツの逆転弾で元気を取り戻し、得意の一発攻勢と上原の好投で快勝。鈴木尚がスタメンに名を連ねたので、一瞬、喜んでしまったら、単なるアテ馬だったのにはガックリ来たが、代役・亀井は3安打3得点と鈴木尚の穴をしっかり埋めるリードオフマンぶりを発揮した。これで再び優位に立った巨人だが、明日から0勝5敗の内海,1勝0敗だが防御率は5.06の春風亭半ケツと、中日とは極端に相性の悪い二人が投げる事になるだけに、まだまだ楽観とはしていられない所だろう。

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October 22, 2008 23:00

 6回、3度目の打席に入った山田は和田の渾身のボールをまたも軽々とスタンドへ叩き込み、三たび勝ち越し。リードを貰って意気上がる飯島の気持ちを踏みにじるかの様に土井垣はその裏から池田にスイッチするが、池田は代わりばなハマのスペランカーに被弾し、またまた同点。山田以外はほぼ完璧に抑え込む和田だったが、8回、4たび迎えた山田との対決では無惨にもバックスクリーンへ叩き込まれる始末。東京はその裏から本領を投入し、逃げ切りに入るが、土壇場9回、松中に起死回生の同点アーチを浴び、試合は延長に突入。そして、10回、山田は自身が記録した5打席連続アーチの再挑戦を懸けて、打席へ向かう。一方、新潟では彩子の母が脳梗塞と診断され、いつ意識が戻るか分からない状態に陥っていた。山田が何かに取り憑かれたかの様にアーチを連発している様子を見ていた彩子の弟は母親が倒れた途端に山田が打ち出した事に気付くのだが…。

 山田が取り憑かれた様に打ちまくっているのは、いつもの様に読みが当たりまくった結果に過ぎないのではなく、彩子の母の生命エネルギーを吸収しているからではないかと言う疑惑が劇中でも挙がってきた。何なんだ、このオカルト紛いの展開は! 山田が5打席連続アーチを放った瞬間に、彩子の母が絶命なんて事になったら、ある意味、水島氏を見直してしまうだろうが、流石に、そこまで悲劇的な展開にする程の思い切った手は打てまいて…。それにしても、劇中での王さんのラストゲームで山田が4打席連発(下手すりゃ、5連発)とは、やはり、水島氏は王さんに対する敬意など微塵も持ってないのだと言う事を改めて思い知らされたし、ちっともホークスファンなどではない事も痛感させられた。土井垣は相変わらず、投手陣の気持ちを踏みにじる様な継投ばかり展開しているなぁ。飯島は来年辺り、ポスティングシステムでメジャーへ飛べ! ところで、8点中7点がソロアーチとは珍しい…とか実況が入ったけど、「ドカパロ」の得点源は9割方一発によるものなんだから、全然珍しくも何ともない。東京の一発依存率は巨人や中日の比ではないよな。

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◆L9−0F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
初回のチャンスをゲッツーで潰した西武だが、続く2回、二死から後藤が先制アーチ。続く3回にも二死走者なしから片岡のヒット,栗山の四球で一、二塁とした所で中島がレフト前へタイムリー。更に、中村が歩いた後、礒?も四球を選んで押し出し。日本ハム先発・グリンはあえなくKOとなった。なおも満塁の場面で2番手には先発要員に藤井が登場するが、またも後藤が2点タイムリーを浴びせてこの回4点。6回には3四球で一死満塁と言う絶好のチャンスを逃したものの、7回、二死から中村,礒?の連打の後、またまた後藤がタイムリー二塁打を放ち、6点目。西武先発・涌井は6回までパーフェクトと日本ハム打線に付け入る隙を許さない快投を展開。7回二死から稲葉にレフト前へ弾き返され、快挙は逃したが、気落ちする事なく、スレッジを打ち取ると、8回も3人でピシャリと切り抜ける。すると、その裏、西武は栗山のタイムリー三塁打等で3点を奪い、ダメ押し。涌井は9回、2安打を浴びたものの、後続を断ち切って、完封勝ち。西武は当然の権利である日本シリーズ出場権を行使する事を決めた。

第1戦に続いて、またまたグリンが大炎上し、3回にして大局が決まってしまった。慌てふためいて藤井を2番手で出すくらいなら、先発に使えば良かったものを…。結局、ダルビッシュを第1戦で使わなかったツケが最後まで響いた格好となったが、リーグ制覇した西武が当然の権利を行使して日本シリーズに出る事になったのは何よりだ。あとは巨人が出場辞退する事なく、無事、日本シリーズが開催される事を祈るばかりである。今日も打線が12安打9得点と爆発した西武だが、それ以上に涌井のピッチングが圧巻だった。これで相手がダルビッシュだったなら、たかだかエキシビジョンマッチと言え、かなり熱い試合になったろうに…と思うだに、残念でならない。

◆G3−4D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
2年連続で偽りの日本一の座を掠め取る気満々の中日は初回、巨人先発・グライシンガーに対して、いきなり李が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ先頭打者アーチを放り込むと、二死後、今度はT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ叩き込み、2点を先制。その裏、巨人は中日先発・山本昌から死球を食らった鈴木尚をキムタクの犠打,ガッツのライトフライで三塁へ進めると、寿司職人ラミレスがセンター前へタイムリーを放ち、1点差。4回には二死走者なしから松田記者がソロアーチを放ち、同点に追い付いた。しかし、2回以降もピリッとしないグライシンガーは5回、先頭の李に痛打されると、ピッチャー正面へまともに転がした荒木のヘッポコバントをお手玉し、オールセーフとしてしまう大チョンボ。一死後、T.ウッズの三遊間深い所へのゴロが坂本の野選を誘い、満塁となった所でベンちゃんに痛恨の押し出し四球で勝ち越しを許してしまったグライシンガーはここで無念のKO。一気に畳み掛けたい中日だったが、代わった西村の前に中村紀がサードゴロでホームゲッツーを食らう最悪の展開で1点止まり。再び追いかける展開となった巨人はその裏、代打・亀井がヒットで出ると、鈴木尚が送った後、キムタクがショートの右を破るタイムリーを放ち、すかさず同点。3−3の儘、迎えた8回、巨人は一死一塁から連続四球で満塁のチャンスを作ると、ここで代打・マッスル千代の富士が登場。しかし、マッスル千代の富士のセンター返しの打球を前進守備を敷いていた井端が辛くも抑えると、後ろに反転して、二塁ベースを踏み、その儘、一塁へ転送してゲッツーを完成させるビッグプレーを見せ、結局、無得点。土壇場9回、巨人は守護神・クルーンを投入。一死から森野を歩かせたクルーンは続くT.ウッズを見逃し三振に斬って取り、二死。ここでベンちゃんにセンター前へのどん詰まりの打球を浴びると、果敢に突っ込みながら、ダイレクトキャッチ出来なかった鈴木尚が足を痛めて、担架で運ばれて退場。このアクシデントによるインターバルでテンポを崩されたクルーンは中村紀にファールで粘られた末の7球目、散々、実松のサインに首を振った挙げ句のフォークをセンター前に弾き返され、ついに勝ち越し点を献上。その裏、満を持して登板の守護神・岩瀬があっさり3人で切り抜け、巨人のアドバンテージはあっさり消滅した。

この試合、最大のヒーローは中村紀でなく、井端だろう。それ程、8回のプレーは見事だった。あそこでゲッツーを完成出来なければ、クルーンがすんなり抑えて逃げ切ったかもしれない。8回まではやぶれかぶれの一発とタナボタの押し出しでしか点を奪えない相変わらずの無様な攻撃を繰り広げていたが、試合展開そのものは緊迫感があり、この接戦を制した中日が流れに乗ってしまう危険性が出てきた。巨人はクルーンで負けるのは珍しい事ではないが、グライシンガーが5回もたずにKOとは大誤算。何より衝撃的なのは、阿部に続いて、鈴木尚が戦列離脱した事だろう。ケガの具合は分からないが、あの様子では明日以降の出場は難しそうだ。シーズン終盤、万全の布陣で逆転Vを果たした巨人だが、ここに来て主力が相次いでリタイアとは不吉極まりなく、優勝チームが日本シリーズに出られないと言う昨年の悪夢が再現されてしまうのか、気が気でない。それにしても、この期に及んで、中日を応援すると言う阪神ファンが結構いる様子なのだが、今年の展開ですら、巨人ではなく中日に勝って欲しいと言う心理は到底、理解しがたいね。

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October 21, 2008 23:59

 無死満塁のピンチを気力の連続三振で二死まで持ち込んだ吾郎。仲間を信頼している訳ではないものの、形だけでも仲間を受け入れる儀式の1つと考えていた報復死球すらしようとしない吾郎に不信感を抱いていたマードックだったが、吾郎の投球を見ながら、乱闘騒ぎがあった試合後、キーンにケガを負わせてしまった事でコーチから詫びに行けと言われて、渋々訪れた医務室で聞かされたキーンの言葉を思い出していた。吾郎が報復死球をしなかったのは、父を死球で亡くしている事も背景にあるが、それだけではなく、誰よりも試合に勝ちたいと思っている吾郎は無駄に走者を出す事よりも相手を三振に取る事こそが死球に対する最大の仕返しになると考えているからで、決してマードックを仲間として受け入れなかったと言う事ではないのだと…。序盤から飛ばし過ぎの上、球数も次で120球を数えるとあって、微妙な制球が定まらず、疲労の色が見える吾郎はフルカウントからの甘いボールを一塁線へ痛打されるが、これをマードックがダイビングキャッチ。若干、遅れ気味ながら、ベースカバーに入った吾郎にトスして、この大ピンチを切り抜けるのだった。

「か、勘違いしないでよね! 別にあんたの為に捕った訳じゃないんだから!」

…とは、流石に言っていないが、「ナイスプレー、助かったぜ」と吾郎から差し伸べられた手を取ったマードックの態度は正に、こんな感じでおかしかった。何てスタンダードなツンデレぶり! 単なるファインプレーだけなら、悪くなっている自分の立場を回復させる為に必死なだけ…とも取れるが、間に合う限りは自分でベースに入ると言っていたマードックがあえてトスをする辺りが、吾郎を認めたと言わんばかりでグッときた。この流れで次はバットで名誉挽回と行きたい所だろう。ところで吾郎は何で6回で120球も投げてるのだろう。制球力が高い上、ロクに走者も出してなかったのに、これは投げ過ぎ。力押しの投球でねじ伏せていたのだからファールで粘られまくったとも考えがたいのだが…。

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◆L9−4F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
西武先発・石井一は初回、いきなり2四球で一死一、二塁のピンチを迎えるも、高橋,スレッジと連続三振に斬って取り、ピンチ脱出。すると、その裏、西武はヒットの片岡を栗山が送った所で中島がタイムリーを放ち、あっさり先制。更に、中村がヒットで繋いだ所で礒?が走者一掃のタイムリー二塁打。更に、二死後、大島もタイムリーを浴びせて、この回4点。続く2回には赤田,片岡,栗山の3連打で1点を加えると、3回には二死一塁から細川の2ランで7点目を奪い、日本ハム先発・スウィーニーはこの回限りでKO。6回まで僅かに2安打と抑え込まれていた日本ハムは7回、二死一、二塁から劇団ひちょりのタイムリーに赤田のエラーが重なり、ようやく2点を返すと、続く鶴岡もタイムリーを放ち、4点差まで詰め寄った。しかし、西武はその裏、後藤がタイムリー,8回には赤田が汚名返上の一発を放って、突き放す。9回、日本ハムは呪われた助っ人・ボッツに一発が飛び出したものの、後が続かず、王手をかけられた。

たとえシーズン終了ギリギリまで首位にいようが、僅か貯金3で滑り込み3位に入ったチームにたかだか3試合の勝敗で取って代わられると言う理不尽極まりない現象を目の当たりにし、あんな目に遭ってはたまったものではないとばかりに西武が先発全員15安打と猛打爆発で快勝。当然の権利である日本シリーズ進出へ王手をかけた。石井一は終盤こそ疲れが見えたものの、7回までに4連続を含む13個の三振を奪う力投を展開。一方、日本ハムはスウィーニーが3回7失点の大炎上と、グリンに続いて助っ人投手がまたも期待を裏切った。2回で代えるかと思いきや、3回まで引っ張って、余計に傷口を広げてしまった。打の助っ人・スレッジも3打席連続三振を含む4タコ。呪われた助っ人・ボッツだけが一発含む3安打と一人で気を吐いたが、勝利に結びつかないのは呪われているが故か!?

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October 20, 2008 22:07

◆T0−2D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
新人王レースを争う岩田と吉見が直接対決となったこの試合。中日は初回、死球の李を荒木が送るも、森野,T.ウッズが連続三振。2回には先頭のベンちゃんがエラーで出るも、続く中村紀がゲッッーを食らい、その後に井端がヒットを放つチグハグな攻撃でまたも無得点。3回には吉見が新井のエラーで出るも、続く小池がゲッツーを食らう始末。そうこうしているうちに岩田を立ち直らせてしまい、3回から8回までノーヒットに抑え込まれる有様。一方、吉見も序盤のピンチを切り抜けると、尻上がりに調子を上げていき、7回まで無失点。0−0で迎えた8回、阪神は一死から好投の岩田に代えて、代打・悠久の若虎・桧山を送るが、あえなく三振。ここでシャア少佐が二塁打を放つも、関本はショートに打ち上げ、結局、無得点。土壇場9回、阪神は同点の場面ながら、いきなり守護神・藤川を投入。これに対して、中日は先頭の代打・立浪がセンター前に弾き返すと、荒木が送って、一死二塁。森野はセカンドフライに倒れるが、T.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ2ランを叩き込み、ついに均衡を破る先制点をゲット。最後は守護神・岩瀬が阪神のクリーンアップをピシャリと締めて、完封リレーを達成し、第2ステージ進出を決めた。

中盤で完全にV争いから脱落し、貯金3でギリギリ3位に滑り込んだ中日が、シーズン終了ギリギリまで首位の座を守り通してきた阪神にたかだか3試合で勝ち越しただけで阪神の息の根を止めてしまう理不尽極まりない展開と化し、今季限りで辞任を表明している岡田監督はこれがラストゲームとなってしまった。岩田は8回を1安打無失点と素晴らしい投球だったが、全く援護出来なかった打線には猛省して欲しい。それにしても、明暗を分ける結果に繋がったのが、藤川へのスイッチになろうとは…。結果論になってしまうが、果たして、8回一死走者なしであえて岩田に代打を送る必要があったのか。登板過多の藤川を安易に使う前に、投球数は101球とまだまだ余力十分の岩田でもう少し行けたのではないかと思わずにはいられない。なまじ強力なリリーフ陣に頼り切ってきた為に、リリーフ陣を過信し、先発を信じ切れなかった部分があったのかもしれない。中日は昨日同様、タイムリー欠乏症を露呈し、ゲッツーを量産する無様な攻撃を繰り広げ、川相不在の弊害を大露呈するばかりだったが、吉見の踏ん張りと、川相不在では一発に賭けるしかないと言うやぶれかぶれ野球で辛くも白星を掠め取った。この儘、偽りの日本一の座を2年連続で掠め取ってしまわない事を祈るばかり。セ・リーグを制覇した巨人には最後の最後までデッドヒートを演じた阪神の為にも、滑り込み3位の中日をねじ伏せて貰いたい。

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October 19, 2008 23:14

◆L4−7F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
昨日の勢いを繋げたい日本ハムは2回、先頭の小谷野がライト線へ二塁打を浴びせると、二死三塁となった所で呪われた助っ人・ボッツのサードゴロが中村のタイムリーエラーを誘って、先制点をゲット。続く3回には金子誠,鶴岡のヒットで一死一、三塁とすると、田中のファーストゴロの間に金子誠が生還。更に、続く小谷野がヒットで繋ぐと、スレッジがレフトスタンドへ3ランを叩き込み、この回一挙4点。武田勝の前に4回までノーヒットと沈黙していた西武だが、5回、中村,平尾が連打に劇団ひちょりのエラーが重なり、無死一、三塁とすると、佐藤のサードゴロの間に中村が返って、18イニングぶりの得点をあげると、二死後、赤田が左中間突破のタイムリー二塁打を放ち、2点目。続く6回にはこの回から代わったスーパーさぶ・多田野から連続四死球で無死一、二塁とタナボタのチャンスを作ると、3番手・武田久に対して、一死二、三塁となった所で中村が犠飛を打ち上げ、2点差まで詰め寄った。しかし、日本ハムは8回、田中のタイムリー三塁打で1点を加えると、9回には代打・飯山のタイムリー内野安打でダメ押しの7点目。その裏、守護神・MICHEALが赤田にタイムリーを浴び、なおも一、二塁と一発同点のピンチを作ったものの、最後は片岡を三振に斬って取り、逃げ切った。

序盤は昨日とほぼ同じ様な展開で日本ハムが5点のリード。昨日とは違い、中盤に反攻を見せた西武だったが、終盤に再び突き放されて、連敗を喫し、2勝2敗のタイに持ち込まれた。岸,帆足がいずれも序盤で5失点KOとは誤算だろう。初戦でグリンを炎上させて以降、すっかり当たりが止まっていた打線は微かに復調の兆しが見えてきたが、チャンスメーカーの片岡,ポイントゲッターの後藤,中村が依然として、振るわないのが気がかりだ。短期決戦仕様のテコ入れを図らないと、この儘、ズルズル行ってしまう危険もあるだろう。因みに、日本ハムは2番に鶴岡を起用する驚きのテコ入れを敢行。鶴岡はスレッジの3ランを呼び込むヒットと、ダメ押しに繋がる犠打を決め、4番に上がった小谷野が2安打,5番に下げたスレッジの所にうまい事、走者が溜まって3ランと、それなりにテコ入れ効果を発揮した。

◆T7−3D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
星野SDの呪いか、ポストシーズン5年越しの9連敗を喫し、後がなくなった阪神だが、この日は初回から打線が爆発。中日先発・ウッチャンに対して、先頭のシャア少佐は三振に倒れるも、ここから関本,新井,キュラソ星人の3連打で1点を先制。更に、続く鳥谷がライトスタンドへ3ランを叩き込み、この回一気に4点をゲット。直後の2回、中日は一死からベンちゃんの四球,中村紀のヒットで一、二塁とすると、井端がレフト前へタイムリー。なおも一、二塁のチャンスだったが、谷繁が最悪のサードゴロゲッツーに倒れて、1点止まり。続く3回にはウッチャンが自ら口火を切るセンター前ヒットを放ったが、李は三振,荒木はショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で3人で攻撃終了。突き放したい阪神も4回、矢野,浅井の連打で無死一、三塁と絶好のチャンスを作りながら、バルディリスがゲッツー,下柳が三振に倒れて、無得点。4−1の儘、迎えた6回、中日は先頭の森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ放り込み、2点差と詰め寄るが、その裏から投入した中田が誤算。代わりばな、鳥谷にこの日2本目となるソロアーチを被弾し、再び3点差に広げられると、更に、矢野,代打・林と痛打され、一死一、三塁のピンチ。ここで暴投を犯して、やらずもがなの1点を失うと、更に、代打・悠久の若虎・桧山を歩かせた後、またまた暴投で7点目を失い、失意のKO。直後の7回、中日は先頭の谷繁が四球を選ぶも、続く代打・小池がショートゴロゲッツーに倒れる始末。この後、李,荒木に連打が飛び出すが、森野がフルカウントからボール球を振らされて、二者残塁。続く8回、先頭のT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにソロアーチを叩き込むが、後が続かない。最後は守護神・藤川に3人で締められ、ゲームセット。

負ければ、岡田監督のラストゲームとなる所だった阪神だが、今季、中日とは抜群の相性を誇る下柳が試合を作り、鳥谷が2発4打点の大活躍を見せた事で快勝を収めて、1勝1敗の五分に戻した。昨日、ブレーキで心配された新井,キュラソ星人にも、とりあえず1安打ずつ飛び出し(新井は本当に「とりあえず」だが)、第3戦へいい形で臨める事となった。それにしても、中日が川相不在の弊害を次々に大露呈する拙攻三昧。タイムリー欠乏症,一発依存症がまたまた発症し、併殺も3つ食らって、悉くチャンスを潰す有様。開幕当初から執拗に言い続けてきた事だが、何故、名手・川相を現役復帰させておかなかったのかと、改めて痛感させられる無様この上ない試合運びだった。先発のウッチャンは初回の乱調が悔やまれるが、2回以降は粘り強く投げたが、3番手・中田が酷過ぎた。代わりばな被弾したばかりか、暴投と四球を連発し、試合を完全にぶち壊す有様。そもそも何故、あそこで中田投入なのか、どうにも不可解な継投策だった。

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October 18, 2008 21:40

◆L0−5F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
西武先発・岸の前に2回まで3人ずつで片付けられていた日本ハム打線だが、3回、一死から鶴岡,金子誠と連打を浴びせると、二死後、劇団ひちょりがライト前へタイムリーを放ち、1点を先制。続く4回には一死一、二塁からミスタースナイパー・坪井のタイムリー,鶴岡の犠飛の後、金子誠がレフトスタンドへ2ランを放り込み、一挙4点を獲得。投げては先発・ダルビッシュが序盤こそ制球に苦しんだが、尻上がりに調子を上げて行き、三振こそ6個と少なかったものの、打たせて取る丁寧な投球で散発3安打完封を果たした。

ダルビッシュを出し惜しみした所為で、窮地に陥った日本ハムだが、満を持して登場したダルビッシュが屋外球場を回避しただけの甲斐はあったと言う好投を展開し、昨日の借りを返した。西武はクリーンアップトリオが揃って4タコと抑え込まれるなど、僅かに3安打と沈黙。昨日の猛攻は西武打線が甦ったのではなく、単にグリンが乱調だっただけなのか、はたまた、甦った西武打線をもねじ伏せる程、ダルビッシュが素晴らしかったのか。実際には1勝1敗だが、アドバンテージの1勝が重くのしかかり、まだまだ日本ハムの劣勢である事には変わりはない。

◆T0−2D◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
何を血迷ったか、セ・リーグでも昨年から開催される事になってしまったアジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦。敗れたとは言え、シーズン終了ギリギリまで巨人とのデッドヒートを演じた阪神としては5割ギリギリの中日ごときに巨人への挑戦権すら与えたくない所だが、先発・安藤が初回から二死三塁のピンチを迎えると、T.ウッズにタイムリーを許して、先制点を献上。1点を追う阪神は中日先発・人斬り抜刀斎に対して、3回、先頭の矢野がチーム初安打。続く平野がフルカウントまで持ち込んだ事でスタートを切った矢野だが、平野はセカンドへのファールフライを打ち上げる最悪の展開。更に、安藤はファーストへの小フライを打ち上げるヘッポコバントをかまして、またも矢野は一塁に釘付け。続くシャア少佐もショートゴロに倒れて、結局、無得点。その後も阪神は4回二死一、三塁,5回一死二塁と悉くチャンスを逃す一方、中日は6回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野のソロアーチで2点目を追加。リードを広げられた阪神は7回、先頭の林がヒットで出るも、後続3人があっさり凡退。8回には2番手・浅尾からシャア少佐,関本の連打で無死一、二塁でクリーンアップに繋ぐ絶好のチャンスしかし、新井,キュラソ星人と打ち上げると、鳥谷もピッチャーゴロに倒れて、二者残塁。9回は守護神・岩瀬に対して、二死から代打・浅井が四球を選んだものの、最後は代打・ゼブラ今岡がライトフライに倒れて、完封負けを喫した。

昨年に続いて、偽りの日本一の座を掠め取る気満々の中日が完封で先勝。相変わらず、一発に頼らざるを得ないまずい攻めを繰り返しながらも、阪神がそれ以上に拙攻三昧だった事に救われた。中盤から完全にV争いから脱落し、僅か貯金3で3位に滑り込んだ中日に勝ち上がられては、シーズン終了寸前まで首位だった阪神の立場もないと言うものだが、そもそも、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦と言うものはそういうペナントレースの激闘を台無しにする以外の何物でもないエキシビジョンマッチなのだから仕方ない。無論、阪神が勝ち上がるならいい…と言う事もない訳で、こんな無駄な戦いはいい加減、今季限りでやめてくれんかね…。

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October 17, 2008 22:34

◆L10−3F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
リーグ優勝を果たしながら、日本シリーズを出場辞退するなどと言う訳の分からない事態を死力を尽くして回避したい西武は初回、日本ハム先発・グリンから中島のソロアーチで先制すると、3回には一死一塁からまたも中島が2打席連続の2ラン。更に、二死後、中村,礒?の連続二塁打で1点を加えると、佐藤が歩いた後、細川が走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、この回5点。続く4回には先頭の片岡が三塁打を浴びせると、続く栗山がタイムリー。更に、中島がヒットで続いた後、後藤が3ランを叩き込み、10点目。大量リードを貰った先発・涌井は6回を投げ、スレッジのソロアーチによる1点のみに抑える好投で勝ち投手。日本ハムは9回に2点を返したものの、焼け石に水だった。

正直、個人的に西武は全然好きなチームではないのだが、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦では断然、西武を応援する方針だ。無論、それは西武がパ・リーグを制覇したチームだからに他ならない。優勝チームが日本シリーズに出ないと言う事は、つまり、日本シリーズが開催されないと言う事である。クライマックスだかプレーオフだか知らんが、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦が開催される様になって以来、ここ4年で3度も日本シリーズ非開催と言う馬鹿げた事態が起きている。となれば、両リーグの優勝チーム同士の対決=日本シリーズ開催の為にも西武には(勿論、巨人にも)勝って貰わなくてはならない。西武ナインもそういう心境でいるのか、優勝チームらしい堂々とした試合運びで日本ハムを投打に圧倒した。シーズン終盤、7連敗を喫するなど、大きく調子を落としていたが、2週間近いインターバルを生かして、きっちり立て直してきたのは何よりだ。それにしても、日本ハムがダルビッシュを初戦に持ってこなかったのは釈然としない。前回139球投げたから中5日だと不安だとか、屋外球場と相性が悪いから県営大宮球場を避けたとか言ってるいらしいが、優勝チームに1勝のアドバンテージがあると言うのに勿体ぶっていたら、下手をすると、ダルビッシュを1回しか登板させずに終わってしまうのではないか…。西武吹き抜けドームでの開催を第2戦からにしたのは、第1ステージで偽バファローズが負ける事まで読み切った上でダルビッシュの初戦登板を回避させる為…だったりしたら、西武側の策略たるや恐るべしと言う事になるが……、流石に、それは考え過ぎか。

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October 15, 2008 22:31

 3位か5割と言う具体的な続投条件を掲げておきながら、いずれも達成出来なかったにも拘わらず、惜しかったからなどと、取って付けた様な安直な理由と、観客動員に貢献したなどと明らかに的外れな理由でブラウン監督に続投を打診した広島フロント。3位も5割もブラウン暗黒采配により、むざむざ逃した様なものなのに、完全に血迷っているとしか思えない方針に広島ファンの絶望的な悲鳴が上がったが、ここへ来て、条件面で難航しているらしい。松田オーナーは早期決着を示唆しており、複数年契約や年俸吊り上げに応じるつもりはない模様。そもそも、続投条件を満たしてもいないブラウンにフロントが下手に出る必要は微塵もないのだが、ブラウン側も大いに望まれて続投を打診されたと勘違いしているのではないか。ブラウン続投路線が破綻した場合、山崎二軍監督の内部昇格が見込まれているとの事。これはチャンスである。是非とも、山崎新監督誕生に期待したい。と言っても、山崎の手腕に特別、評価しうるだけの何かを感じている訳ではない。野村でも大野でもセキリー小早川でも、いっその事、緒方の選手兼監督でも…、とにもかくにも大概はブラウンよりはマシだろうと言う話だ、求道者・前田的に…。ブラウン監督が忌み嫌い、ひたすら嫌がらせ幽閉策に終始している求道者・前田は既に来季の現役続行を表明。どこで…とは明言していないので、FA移籍の可能性がゼロな訳ではないが、「与えられた所で結果を出す」と言う口ぶりから、恐らく広島に留まるつもりと見ていいだろう。しかし、広島に残留したにも拘わらず、ブラウン暗黒政権が続いた日には、新球場が広くなった為、とても外野は任せられないと言う事を建て前に天谷,赤松らを積極起用し、一度としてスタメン起用されない可能性を否定出来ない。DHのある交流戦ですら、ベンチに幽閉する気満々だろう。実際、今季もそうだった訳で、あの交流戦でブラウンがどれだけ求道者・前田を評価していない、あるいは使いたくないかを痛感させられた。全戦代打要員となれば、年に50回打席に立てるかどうかすら分からない。しかも、そのうち、同点,逆転,勝ち越しと言った肩書き付きタイムリーを打てる場面での起用は1/3にも満たずに、大半は石原,小窪らの前座としてのチャンスメーカーと言うプライドも実績も踏みにじる無体な使われ方に甘んじてしまうのは想像に難くない。そんな不遇な状況に抵抗するかの様に2ストライクまでバットを振らない一振り勝負と言う茨の道を歩み続けながら、それでもそれなりに結果を出すのかもしれないが、全うな環境ならば、一体どれ程の数字を残すのか…と、妄想に浸るしかない日々に求道者・前田信者はやきもきさせられるのだ。足をケガしていなければ…一体どれ程の…とか、ファンの妄想癖を次々と引き起こす求道者・前田のミステリアスな魅力と言うのは、そういう不遇な状況が生み出している部分も少なからずあるのだが、だからと言って、わざわざそんな状況をファンが望んでいる筈はないのである。勿論、山崎新政権ならば、そうはならない…と言う保証は微塵もない。しかし、少なくとも、ブラウン暗黒政権ならば、そうなる事は確実なのだ。となれば、交渉が決裂する事を願うばかりである。万一、続投が決まってしまった曉には求道者・前田には是非とも、地元九州のソフトバンクへ移籍して貰いたいものである。

前田の美学―広島東洋カープ前田智徳
前田の美学―広島東洋カープ前田智徳

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October 14, 2008 21:12

 試合開始早々、いきなり山田に被弾した和田だが、調子自体は良く、岩鬼,微笑,星王と後続を簡単に断ち切る。一方、里中しかアテにならないとは言え、流石に中3日での登板はさせられない東京は中4日でわびすけを先発起用。初回は三者凡退に斬って取ったわびすけだが、続く2回、松中,小久保と打ち取って気が緩んだか、松田に失投をレフトスタンドへ叩き込まれて、試合は振り出しに。しかし、直後の3回、和田の自信のボールを山田が自画自賛する打ち方で2打席連続アーチを叩き込み、再び勝ち越しに成功。わびすけはその裏、3人で片付け、調子に乗るかと思いきや、土井垣は何故か4回から飯島にスイッチ。いきなり二死二、三塁のピンチを迎えた飯島だが、前の打席で一発を放っている松田を外野フライに仕留めて、無失点で切り抜ける。しかし、続く5回、二死から高谷に二塁打を浴びた後、本多にタイムリーを許して、再び同点。そして迎えた6回、3たび打席に入った山田に3打席連発の期待がかかる中、新潟では彩子の母親が病院へ担ぎ込まれていた。

 明訓時代、唯一の黒星を喫した不吉オーダー「1番山田」を性懲りもなく再現した土井垣の乱心采配で、またまた読みが当たった(と言う描写はないが、それ以外考えられない)山田がいきなりの一発。この情報を耳にした小次郎は「いきなり答えを出すから凄い」とほたえるなど、またまた山田礼賛モードが発動される寒い展開。2打席目も読みの描写はなかったが、山田が一発かました以上、九分九厘読みが当たったと見て間違いないだろう。いい当たりが正面に飛ぶツキのなさを払拭出来たのは、彩子への便りをメールから手紙に変えたのが良かった…って、もうさっぱり訳が分からない。文明の利器とは縁遠い山田だけに、メールなんて、性に合わない事をやってるから欝になってただけなんじゃないのか…。それにしても、打てば打つ程、彩子の母親の状況が深刻化すると言うまるで呪いの様なホームラン攻勢だ。3打席連発したら、一体どうなってしまうのか…。さて、毎度毎度、里中ばかりではうんざりなので里中以外の奴が投げるのはいいのだが、だからと言って、わびすけも比較的、見飽きていると言うか、いい加減、賀間を出してくれと! せめて、隼を! いっその事、有野でも可! 本領,飯島,池田はかなり出して貰っているのに、同世代で一人だけハブられている有野が何だか不憫だ。わびすけは関節外し投法をやらない以上、ただ両方の腕から二線級のボールを投げられるだけの雑魚投手な訳で、どうにも面白味がない。松田に被弾し、やじられた岩鬼に「すみません」、同じくやじられた星王に「す、すみません」、叱咤された山田に「す、す、すみません」って、同級生相手に何でこんなに卑屈なんだ? 関節外しをやめて、キャラも弱いので、卑屈キャラとして売り出す事にしたのだろうか? 3回投げてソロ1発だけの1安打投球なら上出来なのに、4回でスパッと代えてしまう土井垣采配は相変わらず、訳が分からないが、わびすけを続投させてもストーリー上、さして面白みがない事に水島氏も気付いてしまったんじゃなかろうか。なら、賀間を投げさせろよ!

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October 13, 2008 22:03

 吾郎に諌められ、逆ギレしたマードックは殴りかかろうとするが、観戦に来ている妻子の事が頭によぎったか、寸前で拳をおさめる。主審からは遅延行為での退場を警告されたマードックに対して、首脳陣もこの試合後のマイナー降格で頭を冷やさせる方針を固めつつあったが、マードックは戦う相手はチームメイトでも審判でも首脳陣でもないと言う吾郎の言葉を反芻していた。この中断により、リズムを崩した吾郎は続くベイカーをストレートの四球で歩かせると、キャラウェイにはセンター前へ弾き返され、無死満塁の大ピンチ。ここで投手コーチから降板を打診されるが、中継ぎ陣に負担がかかっている事を憂慮した吾郎は中6日でたまに投げるだけの先発が6回で降りる訳にはいかないと、これを固辞。コーチは次のハワードに打たれたら交代と言う条件の下、続投を認め、引き上げた。イップスに苛まれていた際、中継ぎ陣や野手陣に助けられた事を負い目に感じていた吾郎はその借りを返さなくてはならないと言う責任感に満ちており、ハワードに対して、一時は96マイルまで落ち込んだ所から再び100マイルを計時する快速球で三振に仕留めると、続くパトリックも連続三振に斬って取る。この吾郎の気迫の投球を見て、マードックは報復投球も出来ないヘタレ…と言う吾郎に対する評価が誤りだった事に気付き始めるのだった。

 マードックは吾郎から正論を突きつけられても、報復死球の件でヘタレ野郎と言う評価だったから、口ばかりの奴の意見に納得なんか出来ない…って事だった様で、吾郎に口だけではない所を見せつけられて、吾郎の言葉を受け入れる体勢になりつつある気配。一方、吾郎の方はマードックの事など、(無関心な訳ではないけれど)結構、どうでもいいと言うか、そんな事よりもまず相手打線を抑えなければ…と言う事に集中している様子。イップスの時にチームに迷惑をかけた事をちゃんと自覚していて、いい意味で闘争心と責任感が噛み合っての力投は熱かった。さて、スリーアウト目はいい加減、マードックのファインプレーで決めてくれよ。

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October 12, 2008 23:15

◆T4−1D◆
新人王への望みを繋ぐべく、2桁勝利を狙いたい岩田は3回まで毎回走者を出しながら、無失点で凌いできたが、4回、先頭のベンちゃんを歩かせると、森野に犠打を許した後、T.ウッズにタイムリーを浴び、先制点を献上。中日は先発のウッチャンが2回をパーフェクトに抑えると、何と3回からは人斬り抜刀斎がマウンドに上がり、2回を四球1つ出しただけのノーヒットピッチング。更に、5回からは山本昌が登場。これに対して、阪神は6回、一死から岩田が自ら執念のチーム初安打を放つと、シャア少佐,関本も連打で続き、満塁のチャンス。新井は三振に倒れたものの、キュラソ星人,鳥谷と連続押し出し四球を選んで、逆転を果たし、山本昌をKO。更に、4番手・斉藤からも代打・悠久の若虎・桧山が押し出し四球を選び、3点目。8回には平野のタイムリーでダメ押し。最後は守護神・藤川が3人でピシャリと締めて、岩田は10勝目をマークした。

岩田が執念の一打で反撃の狼煙を上げて、3連続押し出しと言う寒い形ながらも逆転劇を呼び込み、10勝目を掴んだ。セーフティリードとは言えない状況で、この所、不振のアッチソンへのスイッチと言うのは冷や汗をかかされたが、無難に抑えてくれて何よりだ。同じく新人王候補で2桁勝利をマークしている山口(巨人…11勝),吉見(中日…10勝)と比べ、既定投球回数に到達していると言う点は大きな強みだろう。中日はアジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦の為の調整登板なのか、ウッチャン−人斬り抜刀斎−山本昌と豪華リレーを展開するが、山本昌が突如の乱調で不安を残した。打線も相変わらずのタイムリー欠乏症を露呈する始末だった。

◆S4−3YB◆
2回、ヤクルトは飯原の四球,武内,田中の連打で無死満塁とすると、川本のセカンドゴロゲッツーの間に飯原が先制のホームイン。更に、高市が歩いた後、福地がタイムリーを放ち、この回2点。5回には二死走者なしから飯原に9号ソロが飛び出して、3点目。6回まで1安打と沈黙していた横浜だが、7回、藤田,吉村の連打で一、二塁とすると、村田が単独本塁打王を確定させる46号3ランを叩き込み、一気に同点。追い付かれたヤクルトは8回、二死走者なしから代打・小野が現役最後の打席で今季初アーチを叩き込み、勝ち越し。9回は守護神・林が三者凡退に斬って取り、1点差を守りきった。

今季初登板初先発の高市が5回を1安打6三振の無失点と好投。しかし、6回、この日が引退試合となる河端にスイッチさせられたのが運の尽き。河端が接待で斉藤俊を三振に斬って取った後、3番手・押本の乱調で高市のプロ初勝利は脆くも粉砕されてしまった。粉砕したのは村田。最後の4戦で3発の固め打ちで追いすがる寿司職人ラミレスを突き放して、2年連続の本塁打を獲得した。ヤクルト4番手には石川が登板し、横浜の石川に初球で簡単に犠打を許すと言うショボい形でルイスを抜き、防御率1位のタイトルを強奪。また、河端,小野同様、今季限りでの引退が決まっている真中と度会も代打で登場。一方、自ら引退の時期を決める事を許されず、戦力外通告を受けた鈴木なおのり,石井タクローもそれぞれ代打で起用され、横浜での現役生活に別れを告げた。

◆Bs2−7F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
既に、今季の日本一の資格は失ったと言うのに、偽りのアジア一の称号は欲しいらしい両チーム。初戦を落とし、後がない偽バファローズは新人王獲得は確実と見られる小松を先発マウンドに送り込んだ。小松は初回を三者凡退に仕留めると、続く2回も簡単に二死を取るが、ここから小谷野,ミスタースナイパー・坪井と連打を浴びると、呪われた助っ人・ボッツを歩かせて満塁のピンチ。ここで金子誠にタイムリー内野安打を許して、先制の2点を献上。一方、日本ハム先発・藤井は3回までパーフェクトの好投。しかし、4回、先頭のフェニックス一輝を歩かせると、二死二塁となった所でローズにタイムリーを浴び、1点差。直後の5回、日本ハムは一死から1安打2四球で満塁のチャンス。ここで高橋は最悪のショートゴロゲッツー…と思いきや、後藤がタイムリーエラーを犯して、再び2点差。偽バファローズは7回から小松を下げて、継投モードに入るが、これが裏目。2番手・菊地原が先頭の田中に二塁打を浴びると、二死後、3番手・岸田が小谷野,ミスタースナイパー・坪井と連続タイムリーを許し、2失点。更に、4番手・川越は呪われた助っ人・ボッツに致命的な2ランを叩き込まれて、この回4失点。8回にカブレラの犠飛で1点を返した偽バファローズは9回、MICHEALから連続四球を選び、無死一、二塁と粘りを見せたが、反撃もここまで。後続3人があえなく凡退して、アジアシリーズ進出の道は断たれた。

ダルビッシュとの直接対決を回避して登板した小松だったが、日本ハムの勢いは止められず、リリーフ陣の完全崩壊で試合を決定付けられ、今季の偽バファローズは終戦…って、もうとっくに終戦してるんだから、今更、エキシビジョンマッチに出られるかどうかなどで一喜一憂しても仕方あるまい。日本ハムは藤井が最高の立ち上がりを見せ、7回途中まで1失点の好投。スタメンに抜擢されたミスタースナイパー・坪井は4打数4安打の大爆発でベンチの期待に応えた。

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October 11, 2008 22:11

◆S2−3G◆
連覇を決めた巨人は若手主体のオーダーを展開するが、ヤクルト先発・川島亮の前に6回まで2安打と沈黙。一方、巨人先発・バーンサイドも走者を出しながらも5回まで無失点と粘りの投球を展開していたが、6回からマウンドに上がった2番手・久保が先頭の梶本を歩かせると、一死後、畠山,飯原と連打を浴びて、先制点を献上。更に、田中にもセンター前へ痛打されると、鈴木尚が三塁へ悪送球を犯す間に畠山の生還を許して、この回2失点。しかし、直後の7回、巨人は先頭の寿司職人ラミレスが45号ソロを叩き込み、1点差。続いて四球を選んだ鈴木尚がすかさず二盗を決めると、一死後、坂本がセンター前へ同点タイムリー。更に、二死二、三塁となった所で脇谷のピッチャーゴロを松岡がお手玉する間に坂本が勝ち越しのホームイン。1点を追うヤクルトはその裏、二死から連続四球でチャンスを作るが、武内がライトフライに倒れて、二者残塁。8回にも田中,川本のヒットにマッスル千代の富士の悪送球が重なり、二死二、三塁と一打逆転の場面を作るが、代打・ユウイチが空振り三振に倒れて、またも二者残塁。9回には一死から梶本が二塁打を浴びせるも、二死後、牽制で刺される大チョンボで呆気なくゲームセットとなった。

ヤクルトが10残塁の拙攻で対巨人5連敗と最後まで意地を見せられずに全日程を終了。巨人は寿司職人ラミレスが村田に並ぶ一発を放ち、全試合スタメンを果たした坂本が2安打1打点1盗塁,鈴木尚も途中出場ながら2盗塁を決めると、最後は山口が締め括るなど、今季の優勝に貢献した面々が活躍。今季限りの引退を決意した村田善は7回からマスクをかぶると、9回に最後の打席に立ち、レフトフライに倒れた。尚、昨日、悶絶して退場した阿部は右肩関節挫傷と診断され、日本シリーズの出場は絶望的と見られている。もしかして、村田善の出番はまだあったりするのか?

◆YB5−4T◆
痛恨の取りこぼしで優勝を逃し、意気消沈の阪神に対して、横浜は初回、下園,藤田と連打を浴びせると、一死後、村田,吉村の連続タイムリーで2点を先制。続く2回にも二死満塁のチャンスを作ったが、藤田が三振に倒れて、三者残塁。2点を追う阪神は4回、平野,関本,キュラソ星人の3連打で1点を返し、なおも一、二塁のチャンス。ここで鳥谷のライトフライで関本゛かタッチアップで三塁へ進むが、同じく二塁を狙ったキュラソ星人が憤死。続くバルディリスも倒れて、1点止まり。2−1の儘、迎えた7回、2四死球で一死一、二塁とすると、代打・矢野のタイムリー二塁打で同点。更に、続く浅井が2点タイムリーを浴びせて、勝ち越しに成功。しかし、その裏、横浜は代打を出された石川に代わる2番手・アポリー中尉に対して、斉藤俊,代打・メカゴジラの連打の後、下園が送って、二、三塁。ここで藤田のショートゴロの間に斉藤俊が生還し、1点差と詰め寄ると、続く内川が14号2ランを叩き込み、一気に逆転。8回からは横山−はーちゅんと繋いで、1点のリードを守りきった。

目標を失った阪神がまたもや逆転負けで4連敗。アポリー中尉の背信投球でルーキー・石川の好投は無と化してしまった。最早、いじめ甲斐もない阪神相手に本拠地最終戦を飾った横浜は3連勝。3番手として、キュラソ星人をライトフライに打ち取っただけの高宮に2年ぶりの白星が転がり込んだ。

◆Bs1−4F◆(アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦)
今年も性懲りもなく開催された、日本シリーズとは全く関係ないエキシビジョンマッチ「アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦」。2回、日本ハムは先頭のスレッジがライトスタンドへソロアーチを叩き込み、1点を先制。更に、この後、二死満塁と追加点のチャンスを作ったが、田中がレフトへのファールフライに倒れて、三者残塁。立ち直った近藤の前に3回以降沈黙していた日本ハムだが、6回、劇団ひちょりの四球,スレッジのヒットで一死一、二塁とすると、高橋,小谷野が連続タイムリー。更に、糸井が歩いて、満塁となった所で鶴岡が犠飛を打ち上げ、この回3点。毎回の様に走者を出しながら、あと一本が出ない偽バファローズは8回、先頭の坂口が内野安打で出ると、ダルビッシュの悪送球,暴投で三進。下山が歩いて、一、三塁となった所でカブレラが犠飛を打ち上げ、ようやく1点。しかし、続くローズは最悪のセカンドゴロゲッツーに倒れて、1点止まり。最後はあえなく三者凡退に終わり、日本ハムに先手を握られた。

先発・ダルビッシュは2回までに4安打を浴びながらも、偽バファローズの拙攻に助けられながら、無失点で凌ぎきると、3回には三者三振の快投を見せてから、怒濤の三振奪取モード。その後もヒットは浴びても、三振で要所を締める強引な投球を展開し、結局、1失点(自責点0)完投勝利。ダルビッシュ相手に小松をぶつける様な賭けには出なかった事で、ある程度、初戦の負けは覚悟していたであろう偽バファローズだが、9安打浴びせながら、14三振に加えて、3併殺の拙攻で1点しか奪えないのは何とも勿体なかった。

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October 10, 2008 23:34

◆S1−3G◆
昨夜、拙攻拙守で大惨敗を喫した巨人はこの日も初回一死二塁,2回一死一、二塁,3回二死一塁のチャンスを悉く逸する重苦しい立ち上がり。しかし、先発・グライシンガーは3回を1安打無失点の好投で援護を待ち続ける。すると、4回、二死から阿部が24号ソロを叩き込み、ようやく1点を先制。しかし、その裏、ヤクルトは内野安打の福地が川端の犠打,青木のセカンドゴロで三進すると、畠山のタイムリーで同点のホームイン。追い付かれた巨人は5回、先頭の鈴木尚が内野安打で出ると、すかさず二盗。キムタクのセカンドゴロで一死三塁となった所でゴンザレスが暴投を犯し、タナボタの勝ち越し点をゲット。続く6回には一死二塁からまたも阿部がタイムリー二塁打を放ち、3点目。しかし、この直後、明るい雰囲気の巨人ベンチが一気に凍り付く事件が起きる。加藤の牽制で頭から帰塁した阿部が右肩をベースで突いてしまい、激痛の為、何度となく足をバタつかせて悶絶。結局、その儘、担架で運ばれて退場。しかも、折角、阿部が必死こいて生き延びたにも拘わらず、代走・古城が何を血迷ったのか三盗を仕掛けて憤死し、阿部は文字通り無駄死にとなってしまった。それでも阿部の壮絶な戦死に報いたい巨人はその裏、二死二塁のピンチに青木のあわやタイムリーと言うセカンド前の小フライをキムタクが見事なスライディングキャッチで失点を阻止。続く7回には一死から飯原のライトへのファールフライをフェンスを恐れずに突っ込んだ亀井がファインプレーを見せるなど、野手陣がグライシンガーを盛り上げる。土壇場9回、一死で打順が回ってきたグライシンガーだが、余程、クルーンに不安があるのか、その儘、打席に向かうと、センター前ヒットを放って、下手に走ったりせずに戻ってきて欲しかった巨人ベンチは苦笑い。結局、この回は無得点に終わったが、その裏もマウンドに上がったグライシンガーはヒットで出た影響など微塵も感じさせずに、福地,川端と連続三振。この時点で阪神がリードされているとは言え、まだ8回裏で、この試合の勝利=胴上げとはいかない状況ながらも、ここまで最後のマウンドを締め括り続けてきた守護神に義理立てしたのか、単なるタイトル争いの支援か、若大将・原監督は今季初完投勝利へ全く不安を感じさせないグライシンガーをわざわざ下ろして、クルーンにスイッチ。ストライクが入るかどうかが心配されたクルーンだが、難敵・青木を僅か2球でセカンドゴロに仕留めて、ゲームセット。この瞬間、クルーンの最優秀救援投手のタイトルが確定。試合後、オーロラビジョンに9回表の阪神の攻撃が映し出され、巨人ナインはベンチで観戦モード。二人の走者を出す阪神の粘りにやきもきさせられながらも、最後は新井が凡退して無得点に終わり、13ゲーム差を引っ繰り返すセ・リーグ史上最大の逆転劇での巨人の2年連続32度目のリーグ制覇が決まった。

140試合目まで単独首位に立つ事のなかった巨人が残り1試合と言う所で連覇達成。リーグ史上最大の逆転劇は故障や不振で巨大戦力が機能せずに序盤に無駄に苦しんだ事が最大の原因である事は言うまでもないが、巨大戦力がアテにならない中、坂本,山口,越智らを初めとする若い戦力が踏ん張って来たのが大きかった。それにしても、クルーンに胴上げ投手にするのはいいとしても、9回二死から…って、明らかにクルーンに1イニング任せたらどうなるか分からないと言ってる様なもんで、何だかクルーンが不憫に思えてしまった。さて、気がかりなのは阿部の容態だ。あまりの痛みに立ち上がれない,うずくまって動けないと言う例は何度も目にしているが、あまりの痛みにあんなに悶絶しまくっている姿と言うのは思い当たらず、ゾッとさせられた。よりにもよって、優勝を決めた試合であんな目に遭ってしまうとは、気の毒な事この上ない。ましてや、この試合はグライシンガーと阿部のおかげで勝った様なものなのに…。その上、古城の暴走で完全な無駄死にに終わったとなれば、チンタラ戻って刺された方が遙かにマシだった…。ともあれ、日本シリーズに出られない程の重傷でない事を祈るばかりだ。

◆YB4−3T
逆転優勝へ望みを繋ぐべく、何としても白星を掴みたい阪神だったが、初回から一死満塁のチャンスに鳥谷,林の連続三振で三者凡退に終わる最悪の立ち上がり。しかし、3回、二死三塁からキュラソ星人がレフトスタンドへ27号2ランを叩き込み、先制。更に、5回には関本が8号ソロを放ち、3点目を追加。先発・下柳は5回までに許した安打は僅かに1本と言う快投を演じていたが、6回、一死から大西を歩かせると、突然おかしくなり、藤田,内川と連打を浴びて、1点を失った所で無念の降板。更に、2番手・アッチソンが代わりばな、村田に45号3ランをぶち込まれ、一気に形勢逆転。8回に1点ビハインドながらも守護神・藤川を投入する事で勝利への執念を見せ、9回の攻撃に望みを繋ぐ阪神は一死から葛城イクローが内野安打で出ると、二死後、関本がフルカウントまで粘って、四球を選び、一、三塁と長打が出れば一気に逆転のチャンス。ここで登場した新井の痛烈なライナーは無情にもライト真正面に飛んでしまい、万事休す。この瞬間、阪神のセ・リーグ制覇は夢と消えた。

ここ5試合中4試合で失点と明らかに疲れの色が見えるアッチソンが痛恨の逆転被弾。完全に優位に立っていた試合を逆転されて敗れると言う、まるで今シーズンを彷彿させる様な展開で阪神が殆ど手の届きかけていてリーグ優勝を逃した。終わってみれば、初回の満塁のチャンスを生かせなかったのも最後まで響いた格好だ。最早、上位いじめとタイトル支援の為の敬遠もどきくらいしか目的のない横浜は昨日の巨人に続いて、上位食いに成功。決勝の逆転3ランを放った村田は2試合連発で寿司職人ラミレスを抜いて、単独トップに立った。

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October 09, 2008 23:38

◆G4−8YB◆
今季初の単独首位に立ち、一気に王手をかけたい巨人だったが、いきなりガッツのエラーでピンチを迎えた先発・春風亭半ケツは二死二塁から村田を歩かせると、吉村に34号3ランを被弾し、あっと言う間に3点を献上。その裏、巨人も二死一、二塁と同様のチャンスを作ったが、李は空振り三振に倒れて、二者残塁。続く2回には先頭の松田記者が二塁打を放つも、後続3人があえなく凡退。すると直後の3回、春風亭半ケツは先頭の大西を歩かせると、藤田の犠打で一死二塁となった所で、内川の内野安打にまたまたガッツのエラーが重なり、大西の続く村田を歩かせて、満塁のピンチを作った所で失意のKO。代わった東野は阿部の捕逸と吉村のショートゴロで2点を失うと、更に、金城にはタイムリーを浴び、この回3失点。大量6点を追う巨人は4回、寿司職人ラミレスがリーグ単独トップに躍り出る44号ソロを叩き込むと、李のヒットの後、松田記者も10号2ランをぶち込んで、3点差。しかし、直後の5回、横浜は一死から内川が歩いた後、村田が寿司職人ラミレスに並ぶ44号2ランをぶち込んで8点目。突き放された巨人はその裏、二死から連続四球で一、二塁とするも、李は空振り三振に倒れて、二者残塁。3−8の儘、迎えた7回、巨人は一死からキムタクが7号ソロを放ち、4点差。更に、二死後、連続四死球で一、二塁のチャンス。ここでこの日2安打の松田記者をわざわざ引っ込めてマッスル千代の富士を代打に送るが、あえなく三振に倒れて、またも二者残塁。9回にはキムタクのヒット,寿司職人ラミレスの四球で一死一、二塁とするも、代打・古城は空振り三振。マッスル千代の富士もサードゴロに倒れて、ゲームセット。

巨人が一気に王手を狙うどころか、カモの横浜相手に3エラー11残塁と言う怒濤の拙攻拙守で大惨敗。追う者の強みで走り続けた勢いで一気に駆け抜けたかった所を、追われる立場となった途端にプレッシャーにでも苛まれたと言うのか? 6失点も自責点は0と、バックに足を引っ張られたのは気の毒だったとは言え、それを差し引いても、春風亭半ケツも不甲斐ない投球だったと言えよう。寿司職人ラミレスが徹底した四球攻めを受ける中、寿司職人ラミレスを挟んだガッツ,李の主軸がいい所で悉く凡退したのも痛かった。それにしても、不可解なのが7回の代打・マッスル千代の富士。ここまで二塁打に本塁打とこの日最も当たっていた松田記者をあそこで代える必要が果たして、あっただろうか。さて、もう1つ注目された村田と寿司職人ラミレスの本塁打争いは試合の勝敗などどうでもいい横浜バッテリーが容赦なく逃げられたのに対して、勝たなくてはならない巨人バッテリーが勝負せざるをえなかったと言う展開。寿司職人ラミレスは先述の通り、逃げられまくっていずれもストレートの4四球。そんなに逃げたいなら、勝負紛いの投球せんと、しっかり敬遠しろと! たった1度の勝負は魔がさしたとしか思えないが、唯一のチャンスを逃さなかった寿司職人ラミレスは流石だ。一方、巨人バッテリーも村田を1,2打席と歩かせたが、いずれも2ストライクまで追い込んでいる辺り、勝負には出ていたのは確かだ。寿司職人ラミレスが打った直後の第3打席ですかさず追い付いた村田も流石だが、この後の4,5打席目もきっちり勝負して貰いながら、抜き返す事は出来なかった。とりあえず、これが最後の直接対決なので、醜い四球地獄はもう見せられずに済みそうだ。

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October 08, 2008 22:02

◆G3−1T◆
同率で迎えた今季最後の首位攻防戦。阪神は初回、先頭のシャア少佐がヒットで出るも、関本のバントがキャッチャーゴロゲッツーとなる最悪の展開。続く2回にも一死一塁のチャンスを鳥谷のゲッツーで潰す始末。一方、巨人も1,2回とチャンスを潰していたが、3回、一死から脇谷の二塁打,ガッツの四球,寿司職人ラミレスの内野安打で満塁とすると、李が左中間突破のタイムリー二塁打を放ち、2点を先制。なおも二、三塁の場面だったが、亀井は三振。続く阿部が敬遠された後、坂本もレフトフライに倒れて、三者残塁。2点を追う阪神は5回、一死から矢野がヒットで出ると、迷わず平野に送らせ、早くも先発・安藤を引っ込めて、代打・高橋光を投入。この高橋光が四球を選んで、一、二塁とチャンスを広げたものの、シャア少佐がショートへのファールフライに倒れて、二者残塁。しかし、続く6回、二死満塁のチャンスで矢野が粘って押し出し四球を選び、内海をKO。ワンヒットで逆転と言う場面で平野に代えて、悠久の若虎・桧山を投入するが、2番手・山口の前にセカンドゴロに打ち取られ、1点止まり。その裏から登板したアッチソンは三者三振の快投を見せると、続く7回もストライク先行の投球であっと言う間に二死を取るが、ここで寿司職人ラミレスに43号ソロを叩き込まれて、痛恨の3点目を献上。で流れを引き寄せると、直後の8回、阪神は先頭のキュラソ星人が二塁打を放つも、今岡,鳥谷と倒れると、3番手・豊田の前に矢野もショートゴロに終わり、無得点。何とか流れを引き寄せたい阪神はその裏、2点ビハインドながらも守護神・藤川を投入。藤川は3人でピシャリと締めて、最後の攻撃に望みを繋いだが、9回は珍しく安定した投球のクルーンの前に三者凡退に倒れて、首位陥落となった。

これまで阪神と並ぶのが精一杯でどうしても追い抜けずにいた巨人が最終決戦を制して、ついに単独首位に浮上すると同時にマジック2が点灯。残る3試合はカモにしているヤクルト×2,横浜×1とあって、文字通り、自力で連覇を掴む可能性が大いに高まってきた。6回1/3を無失点でルイスを抜いて防御率トップに立つ内海は制球に苦しみながらも5回まで無失点と踏ん張っていたが、6回に痛恨の押し出しでKOとなり、惜しくも逆転はならなかった。阪神は3日の試合で巨人戦での中4日先発起用を見据えて無失点投球ながら6回で降板(した後、リリーフ陣崩壊で負け試合)となった安藤が2失点で早々と4回降板。こんな事なら、3日の試合で素直に続投させておけば良かったか…と、今更言っても詮無き事だ。再三再四の拙攻も響き、とうとう崖っ淵に追い詰められた。

◆S4−1YB
ヤクルトは初回、昨日、プロ初アーチを放った野口が2試合連続となる先制アーチ。2回には一死から川端が二塁打を浴びせると、続く川本がセンター前へタイムリーを放ち、1点を追加。続く3回には無死一、三塁の場面で畠山がゲッツーに倒れる間に3点目。先発のルーキー・由規は6回二死までパーフェクトと言う素晴らしい投球を展開。ここで投手のハマのチンピラに初安打を浴びるも、気落ちする事なく、続く石川を打ち取ると、7回も3人で片付ける。すると、その裏、ヤクルトは二塁打の川本を由規が送った所で福地にタイムリーが飛び出し、4点目。直後の8回、由規は先頭の吉村に33号ソロを被弾し、プロ初完封は逃したものの、9回は林のリリーフを仰いで、2勝目をマークした。林は日韓通算200セーブとなった。

5位と6位が確定しているチーム同士の対戦と言う消化試合中の消化試合だったが、由規の好投で緊張感のあるゲームとなった。8回を2安打無失点。うち1本はハマのチンピラなので、野手に浴びたのは吉村の一発だけだった。8回限りでマウンドを降りたのは、果たして完封が途切れたからなのか、あと一死で来季の新人王の資格を失うからなのか。もし吉村に被弾しなかったら、プロ初完封を懸けて続投したのかどうか非常に気になる所だが、大きな手応えを掴んだこの投球は来季の新人王獲得を期待出来る内容で吉村に被弾したのは幸いだったのかもしれない。

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October 07, 2008 22:56

?????醇]????????◆E1−0H◆
負けた方が最下位となる正真正銘の最終決戦。ソフトバンクは初回一死二塁,2回一死一、二塁のチャンスをモノに出来ず、一方、楽天も3回一死一、二塁のチャンスを逃すなど、決め手に欠き、両軍共にゼロ行進を続けるばかり。0−0で迎えた6回、ソフトバンクは先頭の松田がセンター前へのポテンヒットを放つが、二塁を欲張って憤死すると、続く松中に二塁打が飛び出す何ともチグハグな攻撃。結局、後続が倒れて、またも無得点。その裏、楽天は二死からフェルナンデスが四球で出ると、青波の長瀬がライト線へ二塁打。しかし、本塁を狙ったフェルナンデスが三本間に挟まれて、憤死し、先制ならず。土壇場9回、ソフトバンクは一死から柴原が二塁打。二死後、途中出場の川崎が歩かされ、一、二塁となった所で高谷は三振に倒れ、二者残塁。試合は両軍無得点の儘、延長にもつれ込んだ。迎えたラストイニングの12回、ソフトバンクは荒金の死球,松田の四球で一死一、二塁とするも、ここで主砲・松中がよりにもよってセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開となり、この試合の白星が消滅。引き分けでも対戦成績で上回る為、5位となるソフトバンクは守護神・馬原に全てを託したが、代わりばな、先頭の草野に二塁打を浴びると、続く山崎武にタイムリーを許し、悪夢のサヨナラ負けで12年ぶりの最下位が確定した。

不甲斐ない攻撃の連続で最後の最後まで勝ち越せず、粘りに粘っていた投手陣が最後の最後で打ち崩され、シーズン最後の最後で最下位が決まってしまった。無死二塁でこの日4タコとは言え、山崎武は当然、敬遠だと思ったのに、何で勝負しちまったかな〜。まぁ、馬原で負けなら仕方ないと言うしかないが、とにもかくにもここまで1点も取れなかった打線の罪は重い。よりによって、王さんのラストゲームがこんな締め括りかよ! 満身創痍の小久保やら川崎やら無理矢理引っ張り出したのも奏功せず、正に、無念としか言いようのない展開だった。結果はこの上なく残念だったが、ともあれ、これで王さんのユニフォーム姿は見納め。長い間、球界の為に尽くしてくれて本当に有難う。お疲れ様でした。

◆S17−1D
ヤクルトは初回、一死から49日ぶりスタメンの野口がライトオーバーの三塁打を浴びせると、続く青木の犠飛で先制のホームイン。続く2回には飯原の死球,田中の二塁打で二、三塁とした所で川端がプロ初アーチとなる3ランを叩き込むと、3回には今度は野口にプロ初アーチが飛び出して、5点目。相変わらずの拙攻三昧で3回まで無得点だった中日は4回二死から森野,中村紀,小池の3連打でようやく1点を返すが、なおも一、二塁のチャンスにデラロサはサードゴロに倒れ、二者残塁。ヤクルトは7回に大量5点,8回には一挙7点と大爆発。一方、中日は6回以降、ノーヒットと沈黙し、大惨敗を喫した。

消化試合と余裕ぶっこいている中日が打ってはタイムリー欠乏症を露呈、投げては出る投手出る投手大炎上の醜態を晒し、屈辱的大敗。密かに登板が噂されていた隠れ防御率1位の人斬り抜刀斎は出番がなく、これで防御率のタイトルはほぼ絶望的となった。北京に拉致された事による既定投球回数の軽減と言う特例措置に乗ずる事を強引にタイトルを強奪する事をよしとしなかったのか、あるいは今オフFAで出ていく可能性の高い奴にかける温情などないと言う事なのか、はたまたアジアシリーズ連覇を掠め取るべく、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦を見据えてローテを崩したくなかったのか、果たして? ヤクルトは野口,川端と相次ぐプロ初アーチで主導権を握ると、終盤に集中攻撃を食らわせ、計16安打で今季最多タイの17得点。先発・館山は7回1失点で12勝目をマークした。

◆YB−T◆(降雨ノーゲーム)
巨人に並ばれてしまい、何とかリードした状態で直接対決を迎えたい阪神は初回、新井のタイムリーで先制する上々の立ち上がり。しかし、試合直前から降り始めた雨が強くなり、早々とノーゲームが宣告されてしまった。

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 ペナントも終盤を迎え、いつの間にやら四国が犬飼三兄弟の活躍により独走体勢に入っていた。また西武も2位を確定させており、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦の最後の1枠をかけて、ソフトバンクと東京が戦う事となった。その頃、新潟の木之下家では彩子の母親が元気を取り戻した事で明るく暮らしていた。山田からシーズン終了後に遊びに来たいと手紙を受け取っていた彩子だが、彩子の弟はちょっとした知り合い程度だと思っていた山田がただならぬ関係であると感じ、将来、義弟になるかもしれないと興奮を抑えられずにいた。さて、いよいよ迎えたソフトバンクとの最終決戦。土井垣は一番・山田を起用するなど訳の分からないオーダーを展開。これを見ていた松中は本塁打の多い順(山田…40,岩鬼…34,微笑…30,星王…28,義経…20,土井垣…15,山岡…8,殿馬…3,サル…2)に並べたのだと気付くのだった。かくしていきなり打席に入った山田はまたもヤマが当たったのか、プレイボールホームランで早くも先制。しかし、丁度その時、彩子の母親の容態が急変する。

 またも炸裂した土井垣のいきあたりばったり采配。野手による継投とか、本塁打順オーダーとか、こんな出鱈目な事ばかりやっていてよく許されてるよな。こういうのは徳川監督とかだと、全然批判する気にならないけど、土井垣がやるともう血迷っているとしか思えない。水島氏もこういう訳の分からない采配で遊びたいなら、土井垣でなく徳川を招聘すりゃいいのにさ…。岩鬼が山田より6本も少ないのもショックだが、東京に移籍してきてから三振か凡打のシーンしか見た事のない印象の微笑が30本も打ってる事にとてつもなく違和感を抱いた。まぁ、昔は50本越えしてた男だから、普通に考えれば、それくらい打って当然なんだが…。それにしても、帰省直後にこういう話をやるって事は山田×彩子で確定なのかねぇ。小林稔子を思い出してくれそうな気配が全くないよ…。さて、久々に出てきたソフトバンクだが、王さんのラストイヤーなんだから、花を持たせて…なんてくれないだろう。大体、水島氏からは昔から王さんに対する敬意が全く感じられないし、近年はホークスファンであるとはとても思えない事ばかりやっているしなぁ…。

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October 06, 2008 23:05

◆S3−1T
ヤクルトは初回、一死から川島慶がヒットで出ると、続く青木のタイムリー二塁打で先制のホームイン。更に、畠山がゼブラ今岡のエラーで出た後、飯原もタイムリーを浴びせて、この回2点。防御率1位が懸かるヤクルト先発・石川は3回まで無失点で切り抜け、ルイス(広島)を抜いて暫定トップに浮上。しかし、暫定3位の内海(巨人)に抜かれる可能性を危惧したか、4回も続投。しかし、一死からキュラソ星人に26号ソロを痛恨被弾。その裏、ヤクルトは田中,川端の連打で一、三塁とすると、一死後、石川のファーストゴロの間に田中が生還し、再び2点差。直後の5回、阪神は二死から朝井の二塁打,川島慶のエラーで一、三塁のチャンスを作るも、新井が三振に倒れて、二者残塁。ヤクルトは7回から松岡−五十嵐と繋ぎ、最後は守護神・林が三者凡退に斬って取り、2点のリードを守りきった。

阪神が8回まで毎回走者を出しながら、キュラソ星人のソロアーチでしか点を奪えず、痛恨の黒星。これで再び巨人と同率で並ばれてしまった。気がかりなのは3回にセーフティバントを仕掛けた再、左手親指にボールを直撃させて退場となったシャア少佐。骨折で今季絶望なんて事にならない事を祈るばかりだろう。それにしても、石川は防御率暫定トップに立ちながら、果敢に続投したはいいものの裏目に…。それでも、7回まで追加点を許さなければ、再びトップに立つ筈だったが、6回で降板したのは一体何故なのか? 今後は内海の様子を見ながら、リリーフ登板かね?

◆YB2−1C◆
広島は初回、四球の赤松を二塁に置いて、栗原のタイムリー内野安打で1点を先制。横浜は2回、吉村,金城が連打を浴びせると、一死後、斉藤俊のサードゴロの間に吉村が同点のホームイン。追い付かれた広島は3回一死二塁のチャンスを逃すと、4回には無死一、二塁,5回一死一、三塁のチャンスをいずれもゲッツーで潰す始末。更に、6回二死二、三塁,7回一死二塁,8回一死一塁のチャンスもモノに出来ない怒濤の拙攻三昧。一向に勝ち越せない中、先発・篠田が5回1失点と踏ん張り、大竹が今季初の中継ぎ登板で2回無失点に抑えていたが、8回、3番手・梅津が二死から吉村に痛打されると、二盗を許した後、金城にタイムリーを浴びて、ついに勝ち越し点を献上。最後は守護神・はーちゅんの前に3人で打ち取られ、万事休す。

悪夢の続投要請を受諾する意向を示したブラウン監督。来季の処遇が安泰となれば、5割を死守する必要は全くなく、1点を争うゲームでこれだけ拙攻を繰り返しながらも、当然のごとく求道者・前田を8回までベンチに幽閉。そして、9回に下位打線の先兵として代打起用される嫌がらせをかまし、折角の2000試合出場だというのにモチベーションをどん底まで下げられた求道者・前田はピッチャーゴロと凡退。勝てる試合をむざむざ落としてしまった。これで広島は借金1で全日程終了となったが、ブラウン暗黒政権の牙城には僅かなヒビすら入る事はないのだった。最後の最後までファンを裏切るブラウン暗黒采配をまざまざと見せつけられた訳で、やはり、求道者・前田は今オフ、FAで地元九州・ソフトバンクへ移籍すべきだろう

◆E1−4H◆
負ければ最下位が確定する絶体絶命の危機に立たされたソフトバンクだが、0−0で迎えた5回、田上,高谷,大村のヒットで二死満塁とすると、金子がセンター前へ2点タイムリーを放ち、ついに先制。続く6回には一死から小斉が歩くと、田上が4号2ランを叩き込み、楽天先発・朝井はこの回限りでKO。ソフトバンク先発・新垣は5回までノーヒットの快投を展開。7回に先頭のフェルナンデスに二塁打を浴び、内野ゴロ2つで生還を許したものの、8回二死二、三塁のピンチも切り抜けると、最後は守護神・馬原が3人でピシャリと締めて、逃げ切った。馬原はこれで史上22人目となる通算100セーブを達成。

A級戦犯の一人と言っても過言ではない暴投王子・新垣が伝家の宝刀・ワイルドピッチを封印し、8回を4安打1失点の好投。打っては田上,金子らの脇役陣が渋い活躍を見せ、最下位確定の危機を阻止。これで決着は明日の最下位最終決戦にもつれ込む事となった。明日の予告先発は前回、3回もたずに7失点KOの田中と、2連敗中の杉内だが、果たして、どうなるか…。

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 0−0の儘、迎えた6階、ホーネッツは一死二塁のチャンスにまたもやマードックに回る展開。フルカウントからの7球目をボールと判断し、一塁へ歩きかけたマードックだったが、判定はストライクで三振。不服を唱えたマードックは主審に噛み付くが、乱闘騒ぎを恐れた監督がすかさず間に入って大事には至らなかった。そんなマードックを見ながら、吾郎はワッツとの会話を思い出していた。やけにマードックを庇い立てするワッツに理由を問い質した所、若手だった頃、マードックとはチームメイトで、マードックが今の様な性格になってしまった所以を聞かされたのだ。当時のマードックは気象こそ荒かったが、明るく社交的でチームメイトにも溶け込んでいた。しかし、ある日、チームメイトの二人がコカイン検査で陽性反応が検出され、マードックのロッカーからもコカインが発見された事でマードックは逮捕されてしまう。実際にはマードックはシロで、二人が自分達の罪を軽くしようとして、マードックのロッカーにコカインを隠したに過ぎなかった。数年後、二人の証言からマードックの潔白は証明されたが、当時は無実を訴えるマードックの言い分を誰も信用してくれず、汚名を着せられた儘、トレードされてしまう。ワッツ自身もその時、マードックを信じてやれず、未だに負い目を感じていたのだ。この一件でマードックは誰も信用しなくなり、以来、チームメイトと笑い合う姿を見せる事もなく、フォアザチームやチーム一丸などと言った言葉は欺瞞でしかないと感じる様になってしまったのだった。さて、6回裏、ここまで2安打無失点と孤軍奮闘の吾郎は先頭打者をショートゴロに打ち取るも、ロイの送球はワンバウンドとなり、これをマードックが弾いて、出塁を許してしまう。記録はマードックではなく、ロイにエラーがついた事で、憤慨するロイが首を振る仕草を見るや、マードックは怒りを爆発させる。ここで制止に入った吾郎から、誰も信用しないのは勝手だが、周りから信じられるプレーをしてから文句を言えと突きつけられ、ぶち切れたマードックは吾郎に殴りかかるのだが…。

 ついにワッツから語られたマードックの過去。まぁ、同情の余地は大いにあるのだが、それにしても、ドーピングどころかコカイン所持で逮捕されても、出場停止1年程度で済むのかよ!と言う点が大いに気になった。コカインより筋肉増強剤の方が野球界的には罪が重いのだろうか? マードックはチームメイトやフロント不信に陥っても、妻子とは円満っぽいのが何だか微笑ましいね。人間不信中に奧さんと出会ったのか、既に、結婚してる状態で事件が起きたのか。前者だとすれば、どんな出会いだったのかちょっと気になるよ。さて、吾郎に正論突きつけられたマードック。海堂時代にヤムチャ薬師寺のバント作戦にイチャモンつけた吾郎に眉村が痛烈な言葉を浴びせかけたシーンを彷彿させるが、ここで逆ギレしてしまったらおしまいな訳で、何とか拳を抑えたマードックがファインプレーでゲッツーを奪う展開を期待したい。

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October 05, 2008 22:19

◆G3−0D◆
中日は初回、ヒットの李を荒木が送って、一死二塁とするも、井端,森野と倒れて、無得点。すると、その裏、巨人は鈴木尚が3号先頭打者アーチを叩き込み、先制。1点を追う中日は2回、一死一、二塁のチャンスに谷繁が最悪のゲッツー。4回には一死から森野がヒットで出るも、中村紀,平田と倒れて、森野は一塁に釘付け。その裏、巨人は寿司職人ラミレスが内野安打で出るも、李がセカンドゴロゲッツー。しかし、ここで阿部が23号ソロを叩き込み、2点目。8回には二死走者なしからガッツの36号ソロで貴重な1点を追加。土壇場9回、昨日、炎上したばかりのクルーンがマウンドに上がったが、いきなり井端に痛打されると、一死後、連続四球で満塁。一発逆転の場面でスタメンを外れていたT.ウッズが代打で登場し、緊張感が走ったが、セカンドゴロゲッツーに仕留めて、辛くも完封リレーを達成した。

巨人が6安打に抑えられながらも、ソロ3発で全得点。同じ一発依存野球でも、実際にその一発が出る巨人と出ない中日の差が出た。消化試合と余裕ぶっこいて、51発コンビのT.ウッズとベンちゃんを外すだけで中日打線はこうも脆くなるのか。その貧弱オーダーの中日相手に上原に序盤こそ苦しんだが、尻上がりに調子を上げ、7回には三者三振の快投を見せての無失点投球。豊田も無難に抑えたが、クルーンは今日も極めて危ない内容。T.ウッズの早打ちに救われたが、黙って見られていたら、押し出し四球を連発しそうな雰囲気だった。

◆S3−8T
デーゲームで勝利した巨人に首位転落のプレッシャーをかけられて臨んだ阪神。先発のルーキー・石川が2回に連続四球で無死一、二塁のピンチを作りながら、何とか凌ぎきると、4回、阪神は一死満塁のチャンスに鳥谷のタイムリー二塁打で2点を先制。続く林が歩いて再び満塁となった所で矢野はサードゴロに倒れるも、梶本が本塁へ悪送球し、一気に二者生還。更に、二死後、シャア少佐にタイムリー内野安打が飛び出して、この回、5点。5回までノーヒットの好投を見せていた石川は6回も簡単に二死を取るが、ここから川島慶に痛打されると、飯原,畠山と連続タイムリー二塁打で2点を失い、この回限りで降板。7回にはアッチソンが二死走者なしから連打と四球で満塁とし、川島慶に押し出し死球。なおも満塁でワンヒットで同点と言う大ピンチだったが、飯原をショートゴロに打ち取り、辛くもピンチ脱出。土壇場9回、阪神は2四球で二死一、三塁とした所で途中出場のバルディリスが3号3ランを叩き込み、ダメ押し。最後は8回からマウンドに上がっていた藤川が3人でピシャリと締め、逃げ切った。

7安打で8点を奪う効率のいい攻撃で阪神が首位の座を死守。2回に連続四球を与えた時にはどうなる事かと思われた石川だったが、あれよあれよと中盤まで投げきって、プロ2勝目。7回のアッチソンも連続四死球で押し出しを許すヒヤヒヤものの投球。よくもまぁ、あそこで続投させたもんだ…。この日で9連投となった藤川はまたまた2イニングを投げさせられた。5点差ついたら、降板させてもいいくらいだが、なまじタイトルの可能性が残っているだけに最後まで投げきらなければならない辺り、皮肉なものである。タイトル気にするくらいなら同点の場面で起用しまくるなっての…。

◆YB2−7C◆
負ければ今季の5割が消滅する広島だったが、2回、一死一塁から小窪のタイムリー三塁打で先制すると、前田健のサードゴロが野選を誘って、この回2点。続く3回には一死から栗原が22号ソロを叩き込むと、更に、嶋の二塁打の後、来季残留への帳尻合わせに燃えるシーボルのタイムリーで4点目。4回に村田の43号ソロで1点を返されるも、直後の5回、石原のタイムリーで再び4点差と広げると、7回には栗原の23号ソロ,嶋の二塁打,シーボルのタイムリーと3回とまるで同じパターンでダメ押しの2点を追加。前田健は8回に吉村のタイムリー二塁打で2点目を失ったが、最後はシュルツのリリーフを仰いで9勝目を飾った。

3位が消滅し、ブラウン監督続投へ残された最後の条件は5割到達…の筈だったが、何を血迷ったのか、広島のフロントは5割に到達するか否かに関わらず、来季も続投要請する方針を固めたらしい。危惧していた最悪の展開になってしまった。惜しいくらいで続投させるなら、具体的な条件なんか掲げるなよな! 主催試合で歴代2位の観客動員を評価…って、そりゃ、単に広島市民球場がラストイヤーと言う事で異様な盛り上がりを見せただけの事であって、ブラウン監督の手腕は全く関係ないだろ! 是が非でも勝つ必要がなくなったとあって、この日もブラウン監督は意気揚々と求道者・前田をフル欠場に追い込む始末。もうダメだ! 求道者・前田は今オフ、FAで地元九州のソフトバンクへ行ってくれ! 赤くないユニフォーム姿の求道者・前田を見たいとは思わないが、来季もブラウン政権下で残留した所で、何一つとしていい事などない。下手すると50打席立たせて貰えるかどうかすらアヤしいだろう。そんな扱いに甘んじるくらいならば、赤くないユニフォームに袖を通す事くらい十二分に許容範囲である。広島市民球場も今季で終わりだし、丁度いいタイミングではないか。さて、試合は前田健の好投,栗原の2発,シーボルの帳尻合わせ等が炸裂し、とりあえず、5割に復帰。連敗ストップ後、またも敗れた横浜はゲーリー川村が引退試合と言う事で先発し、東出相手にお情けの三振を奪ってお役御免。実質的先発のルーキー・阿斗里は3回4失点KOでプロ初勝利は来年にお預けとなりそうだ。暗い材料ばかりの横浜における数少ない希望である村田は寿司職人ラミレスを抜き返して単独トップの43号。内川は3安打の猛打賞で打率を.380へと乗せ、右打者史上最高打率への期待は高まるばかりだ。尚、この日、カリメロが登録抹消され、連続シーズン白星は23年でストップする事になりそうだ。

◆E8−0H◆
負け越した方が単独最下位となる3連戦。序盤は和田,岩隈の投げ合いが続き、0−0の儘、中盤へ突入。迎えた4回、楽天は藤井のタイムリーでついに均衡を破る先制点をゲット。6回には無死一塁から山崎武司の25号2ランで2点を追加し、和田はこの回限りでKO。完全に流れを引き寄せた楽天は7回には2番手・小椋を攻め立て、草野の3号ソロ,山崎武の2打席連続26号2ランで3点を奪うと、8回には内村のタイムリーでダメ押しの2点を追加。投げては岩隈が6回を3安打無失点で切り抜けると、7回からは有銘−グスマンがノーヒットの好投を見せ、完封リレーを達成した。

最下位決戦は楽天が投打に圧倒して先勝し、最下位回避マジック1を点灯させた。岩隈は6回無失点で1985年の佐藤義則(当時阪急)以来23年ぶりとなる21勝目。防御率1位,勝率1位も確定させ、最多勝と含めて投手三冠を手にした。ソフトバンクは3安打完封の完敗でまたまた単独最下位に転落。これで王さんのホークス1000勝が夢と消えてしまったのが、とにもかくにも口惜しい。こうなったら、あとは何としても最下位を脱出するしかない。この3連戦、岩隈相手の初戦はある程度負けを覚悟していた訳でこれはもう仕方ないと諦め、残り2戦で死力を尽くして連勝して欲しいものである。

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October 04, 2008 23:14

◆G3−4D◆
3位確定へ王手をかけた中日は2回、先頭の森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに19号ソロを叩き込み、先制。続く3回には二死から李,荒木の連打で二、三塁とするも、ベンちゃんはライトフライに倒れて、二者残塁。1点を追う巨人は4回、ガッツが35号同点アーチ。中日は6回無死二塁,7回二死二塁のチャンスにも後が続かない。しかし、9回、代打を出されたグライシンガーに代わって、マウンドに上がったクルーンから連続四球で無死一、二塁のチャンスを貰うと、一死後、中村紀が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに24号3ランを叩き込み、一気に勝ち越し。その裏、守護神・岩瀬が二死満塁のピンチから坂本にタイムリーを浴び、1点差と迫られたものの、最後は代打・亀井を打ち取って、3位を確定させた。

相変わらずのタイムリー欠乏症に苛まれた中日がこれまた相変わらずのやぶれかぶれの一発依存野球で辛勝。この展開で山本昌に白星をつけられない辺り、何とも不甲斐ないが、結果オーライのAクラス確定となった。一方、巨人は8回にグライシンガーに代打を送ってしまったのが裏目。チャンスだった訳でもなく、無理に代打を送らず、続投でも良かったと思うのだが、それ以上に不可解だったのが9回からのクルーン投入。打たれた事自体は結果論になるが、絶対的な安定感に欠けるクルーンを山口も越智も豊田も使っていない状況で、延長に入った訳でもないのにいきなり投入したのは理解に苦しむ采配だった。それにしても、何だかんだで被本塁打ゼロだったクルーンがよりにもよって、この場面で今季初被弾とは…。

◆S2−2T
デーゲームで巨人が敗れ、またまたマジック点灯のチャンスとなった阪神は初回、3ヶ月ぶりに登板のルーキー・加藤に対して、一死から関本,新井の連打の後、キュラソ星人が歩いて、満塁とすると、ゼブラ今岡の犠飛で1点を先制。しかし、その裏、ヤクルトは一死一塁からゼブラ今岡のエラーで二、三塁とすると、畠山が2点タイムリーを浴びせて、逆転に成功。1点を追う阪神は4回、一死二塁から鳥谷のタイムリーで同点。更に、矢野が二塁打を放ち、二、三塁と勝ち越しのチャンスを作るが、平野,下柳と倒れて、同点ならず。6回には一死から2四球と内野安打で満塁とするも、代打・葛城イクロー,シャア少佐と打ち取られ、三者残塁。7回には一死一塁からキュラソ星人がゲッツーを食らい、またも無得点。試合はその儘、延長へもつれ込んだが、両軍決め手に欠き、結局、12回既定でドローとなった。

いきなりエラー絡みで逆転を許す不吉な展開となった阪神だったが、今日は4人のリリーフ陣が(火付け役となった久保田が出なかった所為か)7回を1安打無失点とほぼ完璧な投球を展開し、昨日の雪辱を晴らした。と言っても、肝心の打線がヤクルト投手陣を捉えきれずにドロー。未勝利のルーキー・加藤を捉えきる前に継投モードに入られてしまったのがまずかった。これで一応、巨人に0.5差をつけて再び単独首位に立った阪神だが、引き分け数が並んだ事により、両軍共に同率で全日程を終える可能性も出てきた。え〜と…、その場合、どうなるんだっけ? 今季の対戦成績やら昨年の順位で決まるなら、巨人の優勝になっちまうけど、それこそ正真正銘のプレーオフが開催されたりするのか? プレーオフやった挙げ句にアジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦…って、凄ぇアホみたいだけど…。

◆YB14−5C◆
3位浮上へ望みを繋ぎたい広島の先発はルイス。しかし、泥沼の連敗地獄に喘ぐ横浜相手に初回から二死一、二塁のピンチを背負うと、吉村,金城,相川と3連続タイムリーでいきなりの3失点。3回には内川に12号ソロを被弾。4回には下園のタイムリー二塁打を浴びた後、またも内川に13号3ランを叩き込まれ、悪夢の8失点KO。5回以降も、出る投手出る投手、大炎上。シーボルが2打席連発アーチを叩き込んだものの、焼け石に水でAクラスの夢は断たれた。9月13日以来の白星を飾った横浜の連敗は14でストップ。

ルイス登板となれば、横浜の15連敗は濃厚かと思われたが、ルイスがよもやの4回8失点KO。調子づいた横浜は18安打14点の猛攻で実に21日ぶりの白星を手にした。広島はこれで今季もBクラスが確定。この日も求道者・前田がまたまたフル欠場に追い込まれる始末だった。相変わらず、3位へ執念を見せようと言う気が全く感じられない指揮官のやり口がルイスら投手陣のモチベーションを削いだのは想像に難くない。しかし、これだけの惨敗を喫しても、ブラウン監督は求道者・前田をシメ倒し、シーボルが2発4打点と(勝利に全く繋がらない)活躍を見せた事でご満悦の様子。これで続投の条件の1つである3位が消滅した訳だが、もう1つの条件である5割の可能性はまだ残されている。

◆E4−3L◆
0−0で迎えた3回、西武は二死から原が二塁打を放つと、続く中島がセンター前へ先制タイムリー。1点を追う楽天は4回、先頭の中島が三塁打を浴びせると、続く中村のタイムリーで同点のホームイン。追い付かれた西武は6回、一死満塁から松坂のタイムリーで勝ち越すも、その裏、楽天は代打・草野の犠飛,鉄平のタイムリーで逆転。しかし、それも束の間、西武は7回、先頭の中島が21号同点ソロを叩き込み、試合は延長に突入した。迎えた10回、楽天はフェルナンデスのヒット,山崎武の四球,高須のヒットで無死満塁とすると、中村がレフト前へタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちを収めた。

特に、乱打戦と言う訳でもないのに、両軍早め早めの継投を展開し、4時間半近くのロングゲームとなったが、最後は楽天がサヨナラゲームで連敗を脱出。これでソフトバンクと同率5位タイとなり、最後に残されたソフトバンク3連戦に最下位を懸けて戦う事となった。西武はこれで全日程が終了。最早、勝敗などどうでもいい立場だが、そんな試合でブラゼルが後頭部に死球を食らって退場。日本シリーズへ向け、大事に至らない事を祈るばかりだ。

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