January 2008

January 31, 2008 23:11

 もう5日も前の話なのだが、今頃になって知ったので紹介。まさか、こんなプロ野球の未来を揺るがす様な恐ろしい事件が起きていたとは!

漫画でも大暴れ!中田 ドカベンと対戦へ
中田vsドカベン!マンガで超豪弾ぶっ放つ
ドカベン大好き!日本ハム・中田、水島漫画への出演を熱望

 まだキャンプすら始まっていないと言うのに、自称トンガこと中田もえらく迂闊な発言をしてしまったものだ。案の定、水島氏は調子ぶっこいて「私の中では08年のスーパースターズ開幕戦の相手は日本ハムに決まってます。中田君はたとえ本人が1軍にいなくても登場します。出たいと言ってくれるだけで光栄」とシメる気満々。高校通算本塁打記録保持者となれば、単純に考えて、山田を上回る実績と言う事になる(一線級投手との対戦度合いや、甲子園での本数など配慮しても、実際は本数だけで比較出来る様なものではないのだが)。自分のキャラが実在選手に負ける訳がないと思い込んでいる水島氏としては中田の存在を許せる筈もない。登場希望の言質も取った事だし、出る杭はサッサと打ち砕いておこうと言う事だろう。「漫画のキャラは作れるが、現実でヒーローを作るのは難しい。中田君はその点においても願ってもない人物」などとぬかしているが、水島氏は「ヒーローを(自分のキャラで打ち砕いて)潰すのは易しい」を地で行く漫画を描き続けて「パ・リーグの疫病神」の異名を定着させた事は周知の事実。「里中、山田らとどう戦いを繰り広げるか、面白いものになるのは間違いない」と思っているのは水島氏ただ一人。山田にシメられて、格の違いを見せつけられた挙げ句、「ずっと憧れだった」「山田さんは凄い」等の台詞を吐かされる可能性はかなり高く、下手をすると霊感投手・松坂の様に山田信者にされかねない。打者一本に専念する事を決めたのに、投手として登板させられた挙げ句、山田に一発浴びるなんて危険性も十二分だ。一軍にいなくても引っ張り出されてしまうとあっては、二軍落ちで逃げる事すら出来ない。ゴールデンルーキー・中田は早くも選手生命の危機に立たされたと言っても過言ではないだろう。仮に、五体満足に切り抜ける幸運に恵まれたとしても、常に水島氏に弄ばれる危機に晒され続けている日本球界に嫌気がさして国外亡命を決意すると言う霊感投手・松坂と同じ道を歩む可能性は大いに考えられそうだ。それにしても、「一番好きな選手はドカベン。ボールを素手で捕る所が渋い」……って、山田にそんなシーンなどあっただろうか? 全く思い当たる所がないのだが…。中田の「ドカベン」ファンと言う話は単なる社交辞令の可能性もあるのだが、破戒僧・清原の社交辞令を真に受けてパ・リーグ撲滅漫画を始めてしまう様な水島氏が相手だけに、いずれにしろ、中田の発言が迂闊だった事に変わりはないだろう。

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 1点差に追い上げられた7回一死一、三塁でマウンドに上がった吾郎。イップスにかかっていると言うのに、いきなり酷な場面での登板に不安を隠せないアリスだったが、経過を見る為にはぬるい場面で投げさせても意味がないと言うオリバーからの指示があったのだ。試合前に貰ったイップスの(偽)特効薬iによる暗示と、催眠療法により、タフな場面をタフな心身と磨き上げた精密な制球力で切り抜けてきた今までを思い出す事,W杯では命を懸けたギブソンの投球を見て神懸かりモードだったJr.に紙一重で負けただけで吾郎の評価を落とすものではない事,皆、今やあの試合の事など気にかけずに次のステージに邁進している事,これからプロとしてメジャーリーガーと言う仕事を何年も続けていかねばならない事,長いシーズンで何度も打たれ負ける事があるだろうが、それ以上に勝てばいい事,ここで終わる様な選手ではない事、等々、ポジティブな志向を刷り込まれた事が奏功したのか、吾郎はこれをゲッツーで切り抜けると、次の試合でも中継ぎで好リリーフを見せ、次回は先発登板をする事が決定。この報道に早くもイップスを克服したと楽観的なサンダースに対して、キーンはマイナーの上、中継ぎでは重圧もさほどではないと慎重な姿勢を崩さない。また、今までの吾郎とは明らかに何かが違うと言うのだが…。

 予想以上に薬の効果が覿面だったらしく、2度の登板を無難にクリアする吾郎だが、サンダースの安直な期待をぶち壊すキーンの相変わらずの水差し名人ぶりが素敵だ。一体、今までと何が違うのか? まだおっかなびっくり投げている印象で、闘志が前面に出ている気配がないのだが、そういう事なのか? まだ詳細不明な真の発症原因に向き合っていない事がひっかかってはいるのだろうが、そんな事より、沢村の出てくる気配が全く見当たらないのが気になって仕方ないよ。清水も大河から吾郎のイップスの可能性を示唆され、気が気でない筈なのに、吾郎に電話入れたりしないんかなぁ…。

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January 29, 2008 23:35

 アニメも好調な「しおんの王」の最新刊を購入。髪をバッサリ切ったばかりの歩の女装姿が表紙と言うのは何ともタイミングが悪い感じだが、3巻の時と違った凛々しい表情で実に歩らしい。

しおんの王 7 (7) (アフタヌーンKC)

やはり、歩はこうでなくては…。何せ、3巻の表紙は…

しおんの王 3 (3) (アフタヌーンKC)

こんなんだったからなぁ(^^;)。こんな歩、本編で見た事ぁない! 明らかに作為を感じるな…。私の「しおんの王」とのファーストコンタクトは、この3巻の表紙だったりするもんだから、実際に読んでみたら、凄いギャップだった。モノクロだと、髪のベタがないのに、カラーだと青ってのも不思議な感じがしたものだ。流石に慣れたけど…。短髪でどう見ても男の外見になった歩は意外と違和感がなく、しっくり来るね。羽仁兄弟に振り回されっぱなしなのは不憫だが…。
 さて、本編はしおんが悟を下して、いよいよ羽仁名人との決勝戦。惨殺事件の謎についても、徐々に真相が見えてきた気配で、クライマックスが近い事を予感させる内容。あまりにもアヤし過ぎるので、逆に犯人じゃないだろうと見ていた悟のシロは案の定、確定的で、4巻のレビュー時に予想した羽仁名人真犯人説も信憑性を帯びてきた気がする。と言っても、説得力のある動機が見当たらないのがひっかかる。長きに渡ってしおんや悟を着実にここまで導いてきた…と言う訳でもないし、あの時からこういう展開を狙っていた…のだとしたら、どうにも無理がある。いや、名人位の棋士ともなると、ここまで読みきれるものなのか!?(+_+)。その為の殺人…としても、ここまで高いリスクを負わなくては実現しえない程の事とも思えない訳で、どんでん返しがあるのだろうか…。もし、羽仁名人がクロだと、歩は弟子入り直後に師匠を失うと言うまたまた不憫な事になってしまう。せめて父親への手切れ金はゲットしておきたい所…。それにしても、一美殺しと石渡夫妻殺しの犯人が同一人物と思って、手がかりを追っているくせに、しおんをいびりまくっていた悟の行動は、果たして、ただの嫉妬に過ぎないのだろうか。あからさまに状況証拠を残しまくって必要以上に警察の目を自分に向かせる行為は何らかの意図がある様にも見えるのだが…。
 ところで、そろそろ原作に追いつきつつあるアニメの方をどうまとめるのか気になる所だ。ここまで来て真相に至らず終了…なんて事になると、放映開始が半年は早かったと思わずにはいられない。今、本誌で原作がどこまで進んでるのか分からないのだが、もし来月で完結だとすると、アニメの方もギリギリ間に合う訳で、原作とアニメの終わるタイミングをほぼ合わせる事が当初からの予定だったとも考えられるが、果たして…!?

しおんの王 一

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January 25, 2008 06:54

 1点を追いかける東京は6回、相変わらず、プロとしてのプライドが感じられない姑息な目眩ましを続ける山井の前に先頭の山岡があえなくキャッチャーフライと凡退。しかし、続いて打席に入ったサルが山井のモーション中に突然、サングラスを装着し、セーフティバントを敢行。これを処理した山井だが、散々助けられてきたゴーグルが邪魔になって、一塁へ痛恨の悪送球。ここで岩鬼を迎えた中日バッテリーは土井垣の予想した通り、何故か、岩鬼に目眩ましを仕掛ける気満々。しかも、岩鬼とて、あれを悪球にする事は出来ないなどと、まるで土井垣が遠隔心理操作でもしているかの様な訳の分からない事をぬかしており、この段階で岩鬼の勝ちは100%見えたかに思われた。しかし、相手が血迷って勝手に悪球を投げてくれる状況をお膳立てしてくれているにも拘わらず、岩鬼までおかしくなってしまったのか、何故か、悪球打ち対策を敢行。谷繁が捕れなかったかもしれない程に、眩しくゴーグルを光らせた山井だったが、岩鬼は学帽を目深に被り、山井のゴーグルを視界から消す事により、腕の振りも見えなくした事で悪球を作り出してレフトスタンドへ会心の2ランを叩き込み、一気に形勢逆転。山井はこれでKOとなり、何と2番手には先発要員の朝倉が登板し、殿馬,微笑をあっさり退ける。この後、7回からは岡本−平井−岩瀬と繋ぐリレーが展開されると思われる事から、追加点は難しく、この1点のリードを守り抜くしかないと考える土井垣だが、果たして、7回の7番手には誰を送り込むつもりなのか!?

 何故、中日バッテリーが岩鬼に目眩ましを仕掛けたのか? 何故、目眩ましが通用すると思っているならば、前の2打席では仕掛けなかったのか? 何故、土井垣はここで中日バッテリーが目眩ましを仕掛けると思ったのか? 何故、岩鬼は目眩ましに対して、わざわざ悪球対策を練る必要があったのか? あまりにも意味不明な矛盾だらけの展開には閉口するしかない。とりあえず、今回の岩鬼の打法は目眩まし効果を打破する事よりも、むしろ腕の振りを隠す効果が重要だった為、「悪球×悪球=ストライク」理論が発動しなかったのは唯一の救いか…。この岩鬼の悪球誘いはオーバースローの全投手に使える技だが、例によって、これっきりで2度と使わないのだろうなぁ。山井の降板時、落合監督は「面白い投球だった」などと慰めるのだが、これは山井の名誉を毀損する以外の効果は何もなかった目眩まし投法を水島氏自身が面白いネタだと自画自賛しているに他ならず、まったくもって呆れ果てるばかりである。さて、7番手が謎の儘、来週へ持ち越しとなったが、順当なら微笑…と見せて、いい加減、池田,飯島を使うのか否か…。山岡の登板がお蔵入りにならない事を祈るばかりだ。

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January 23, 2008 20:09

 イップス克服へようやく正面から向き合う事を決意した吾郎に対し、オリバーは催眠療法を提案する。催眠ショーのイメージでいかがわしさを覚える吾郎だったが、催眠がれっきとした心理療法である事を訴え、説き伏せるオリバー。人間は潜在意識による自己暗示で自分を操っており、イップスはネガティブイメージの自己暗示による最たるもの。マゾヒズムと言ってもいいくらい逆境をポジティブイメージでプラス方向に働かせる事でここまできた吾郎が何故、真逆の方向であるイップスにかかってしまったのかを、吾郎の潜在意識から催眠で探る必要があるのだった。アリスへの経過報告で、オリバーはW杯でのJr.からの被弾が最終的な引き金になったのは間違いないながらも、これまでの吾郎がそれ以上の挫折を何度も味わっており、あの程度でイップスになってしまった事に対して、違和感を抱いている事を吐露。5日後、進展の感じられない状況にやきもきする吾郎にオリバーは結局、実際に投げてみなければ、好転しているのかも分からないからと、実戦登板の許可を出す。オリバーからイップスに効く薬として、カプセル剤を渡された吾郎は喜び勇んで球場へ向かったが、実はその薬は単なるビタミン剤だった。リリーフとして、バッツで久々の登板を迎えた吾郎だが、果たして…。

 Jr.のサヨナラ弾程度でトラウマになる事に違和感がある…と言うのは、前にも書いたのだが、今回のオリバーの分析を見るに、どうやら的を射ていた訳だ。となると、克服へ真の鍵となる原因が別にあると見て良さそうだが、今の所、具体的な要因が思い当たらない。ギブソンが倒れた事による喪失感とか関係あるのだろうか? もしや、沢村がサッカーを続けていない(かもしれない)事に何か関連があるのでは〜っ!? …と、お約束のボケはともかくとして、ただのビタミン剤をイップスの特効薬と偽って渡したのは、その程度の暗示で好転すれば万々歳と言う程度の目論見だろう。疑り深いくせに、結構、騙されやすい性格の吾郎ではあるが、潜在意識の部分で引っかかっている問題だから、さしたる効果は得られないんだろうなぁ。

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January 22, 2008 06:36

 グアムで自主トレ中の渡辺俊(ロッテ)が新球を試している。握りはシェイク、腕の振りはストレート、球の軌道はライズボールと言う代物らしいが、問題は「スカイフォークみたいになればいい。遅いのにフワッと浮き上がる様な…」と言う不吉な発言だ。里中のロッテ在籍時代、投手のタイプがモロかぶりだった為か、半ば存在を隠蔽されていた事が幸いし、水島の呪いの影響を回避出来ていたと言うのに、寝た子を起こす様な事を言って、水島氏が調子に乗らなければいいのだが…。どうやら同行していた嶋(楽天)が絶賛した為に、その気になってしまった様だが、この嶋の絶賛ぶりは、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦を懸けたライバルになりそうなロッテにダメージを与えるべく、ノムさんが仕組んだ深慮遠謀…と言うのは、流石に考え過ぎか…。何はともあれ、今季の渡辺俊が無事にシーズンを乗りきってくれる事を祈るばかりだ。

アンダースロー論 (光文社新書)

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January 21, 2008 06:03

 依然として続く土井垣のイカレ継投策に加え、マウンドに上がったサルの代わりに星王がショートに入ると言う無茶な布陣に中日ナインはますます苛立ちを覚えるばかり。落合監督は土井垣がこれまで一切マウンドに行って声をかけないのは、素人投手達にどうすれば抑えられるか考えさせ、工夫を促しているのだと察知するが、だからと言って、それに対する策を講じる訳でもないのだった。先頭の谷繁に対して、サルは打って当たり前のプレッシャーは大きいだの、打てなければ恥だのと、挑発。挙げ句の果てに「打てるか、おれのキーボール!」などと訳の分からない事を言い出すと、この安い挑発にまんまと乗って、力みまくった谷繁はホームランバッターでもないのに一発を狙いに行ってしまい、レフトフライに打ち取られる。続く荒木に対して、サルは岩鬼と土井垣にセーフティバントの可能性があるとあからさまな警戒を促す。サルごときにバントなど必要ないと血気はやる荒木を見て、これでバントはなくなり、強く引っ張るしかなくなった睨んだ山田はアウトコースを要求。短距離打者であるにも拘わらず、外角を強引に引っ張った荒木はあえなくレフトフライと凡退。ゴロを転がされ、足で出塁される事を恐れていた山田はまんまとサルの挑発にひっかかった荒木に安堵するのだった。谷繁,荒木と強打させて打ち取ったサルは井端を迎えると、これまた大飛球を打たせるとばかりに外野陣にバックする様に指示。このあからさまな指示を見て、自分まで一発狙いに走る訳がないといきり立つ井端は逆にヒットゾーンが広がったとほくそ笑み、一、二塁間真っ二つの痛烈な打球を放つ。一発など狙わずに軽打すればサルごときの球はいつでもヒットに出来ると得意満面の井端だったが、下がっていた筈のライト・山岡がいつの間にか極端な前進守備を取っており、ライトゴロでアウトにされてしまう。グラブを上げて声をかければバック,下げれば前進と言うのがサルの送った真のサインであり、実はバックさせたのは微笑と義経だけだったのだ。更に、山岡は前進の指示を受けながら、バックしてサインを忘れているのではないかとサルをも慌てさせながら、投げたと同時に前進する事で井端を術中にはめたのだった。その裏、土井垣は1点のビハインドを取り返す為にも、山井の違反投球紛いの卑劣な投法への対策を打たねばならないと今頃になって自覚。この回は岩鬼に回るのだが、何故か、今度は岩鬼にも目眩ましを仕掛けてくると言う意味不明な予測をし、何とか悪球に出来ないものかととち狂った事を口走るのだった。

 岩鬼に対して、目眩まし効果は悪球になると言う事はいわき東戦,BT学園戦で立証済であり、山井もそれが分かっているからこそ、岩鬼にだけはまっとうな勝負をしてきた筈なのに、何故、この期に及んで、岩鬼に対して、目眩ましを仕掛けてくるなどと、土井垣は思ったのか、まったくもって訳が分からない。しかも、何もしなくても悪球になるにも拘わらず、何とか悪球に出来ないか…などとは、イカレ采配を続けてきた所為で、本当に頭がイカれてしまったんじゃなかろうか。さて、ひと度、口を開いて以来、すっかり毒舌キャラが定着してしまったサルは十八番の毒舌ぶりを遺憾なく発揮し、中日打線を手玉に…。山岡が地味に活躍したのは嬉しいが、相変わらず、実在選手達が実に堪え性がないと言うか、水島キャラの挑発にいともあっさり悉く引っかかりまくるのは何とかならんものか…。こうも簡単に引っかかってくれるなら、挑発のし甲斐もあると言うものだが、挑発する方もされる方も、度量が狭いにも程があるだろう。もっと力と技をぶつかり合いを見せて欲しいのに、この作品はヤマ張りと挑発と疑心暗鬼のオンパレードなんだよなぁ…。あれで水島氏自身は高度な心理戦を描いているつもりだったりするのだろうか…。ところで、あまりにも不憫な池田達だが、こういう方法でテンションとモチベーションを高めてから、終盤に起用しよう…とか、土井垣は考えているのかもしれない…と、ふと思ったのだが、こんな作戦、仮に成功したとしても、後付の結果論にしか見えないし、池田達がそれで納得してしまうとしたら、あまりにも単純過ぎる訳であり、流石にそういう展開にならない事を祈りたい。

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January 20, 2008 14:57

 オリバー家のベッドで意識を取り戻した吾郎は、ギャラがいいから仕方なく引き受けたと憎まれ口を叩くオリバーの車から降りるべく、走行中だと言うのにギアに手をかけ、強制停車を図った所でぶん殴られて、KOされた事を思い出し、怒りを爆発させる。しかし、オリバー夫人の優しい対応と、知人の日系人に聞いて作ってくれたと言う久々の日本食の味に、ひとまず怒りは和らぐのだった。食後、またも仕事で席を外していたオリバーから見ておくように言われたとオリバー夫人経由でDVDを手渡された吾郎だが、そのDVDの内容は前回、無様に初回KOされた試合だった。更に、続いてその前の試合で頭部死球を食らわせてしまったチャベスの打席が映されると、吾郎はいたたまれなくなって、再生を止めてしまう。すると、その様子を背後で見ていたオリバーから、最後まで見られれば軽症かもしれなかったが、5分と見ていられない様では重症だと皮肉られる。イップスはその事を自身が素直に認める事から始めなければ、絶対に治せないものであり、都市伝説やオカルトの様な胡散臭いものではなく、今、吾郎の心に降りかかっている紛れもない現実なのだと突きつけられた事により、観念したかの様にどうすればいいのかを問い質す吾郎。これに対して、続いてW杯でJr.に打たれたサヨナラ弾の映像を再生し始めたオリバーはこれこそが大元の原因であり、責任のかからないオープン戦では好投出来たが、公式戦で徐々にストレスがかかっていった事により発症した典型的なイップス症状だと分析。イップスには特効薬などなく、自身が関与したアスリート達も50%以上は克服出来ずに早晩引退を余儀なくされたと言う無情な言葉を突きつけたオリバーだったが、吾郎が信用して付いてくるならば、克服へ全力で力を貸す事を約束するのだった。

 心療と言う分野を胡散臭がって素直に話を聞きそうもない吾郎に対して、妻と日本料理で懐柔しておいてから、(恐らくは外出したフリをして)一人でDVDを鑑賞させて、その反応を観察し、言葉責めで現実を突きつける事で承伏させると言った流れを計算していたかの様にすんなり決めてしまう辺り、流石、サイコロジストだけの事はあるな、オリバー。夫人も吾郎が来てから、日系人の知人に聞いて作ってみたと言う経験の浅さで、あの状況で吾郎が涙流してがっついて食べる程、美味い日本料理を作れるとは、かなりハイレベルな料理スキルの持ち主の様だ。吾郎の様な患者が来た時にフォローすべく、腕を磨いているのだろうか。さて、その有能そうなオリバーにして、成功率は50%を割ると言うのだから、イップス克服はなかなかに茨の道の様である。やはり、ギブソン親子が絡んでくる事を少しは期待してもいいのだろうか…。とりあえず、沢村がオリバーの治せなかった50%以上の方に入っていない事を祈りたいが、多分、治った50%以下の方にも入っていないだろうから、どうせ無駄な心配だろう。

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January 15, 2008 19:19

 これまで多くの楽天ファンを無駄に不愉快にさせていたであろう事は想像に難くない接頭詞「悪の温床」だが、今季から撤廃する方向で…。決定的な理由は「悪の舞の海」こと三木谷オーナーの退任。元々、楽天が現場レベルで嫌いなチームと言う訳ではなかったし、丁度いい機会だろうと…。楽天はライブドアと争った新規参入時の様々なやり口が悉く気にくわず、その所為もあって、当ブログはライブドアだったりするのだが、終わってみると、三木谷以上にホリエモンの方が(法律上は)悪だった…と言う何とも皮肉な結果に…(^^;)。楽天フロント憎しに追い打ちをかけ、「悪の温床」呼ばわりへの引き金となったのが、マーティー・キーナートGMの招聘。マーティー・キーナートと言えば、名手・川相の犠打世界記録を無価値と言い放った、当ブログの方向性を考えれば、正に「悪の温床」の象徴たる存在。そのキーナートGMも三木谷オーナーから、何と初年度の4月中にして早々と斬首される訳だが、いかに悪の温床・キーナートとは言え、あの首の斬り方はどうにも三木谷オーナーの言いがかり的な印象が漂うばかりで、手放しで喜ぶには至らず…。理不尽な斬首と言えば、田尾初代監督もまた然り。三顧の礼で迎えた指揮官に対して、球団創立1年目と言う酷な状況を強いながら、ロクに支援もせずにぶっちぎり最下位の責任を全て押しつける形で無惨に斬り捨てたとあっては、キーナートの時以上の不快感を抱いたのは言うまでもなく…。後釜として引っ張ってきたノムさんの登用は確かに成功しているとは思うものの、だからと言って、田尾監督を続投させていたら、こうはならなかった…とは言いきれない。成功したのはあくまで「ノムさんの招聘」であって、「田尾監督の斬首」ではないのだ。他にも色々と不満はあるのだが、それは割愛するとして、とにかく三木谷もキーナートもいない状況で(と言っても、三木谷は代表権を持つ会長職に留まるらしいが)でいつまでも「悪の温床」呼ばわりして、無為に楽天ファンとの軋轢を深める事もあるまい…と言う事で…。昔の癖と言うか勢いでつい書いてしまう事があるかもしれないけれど、その時はツッコんでやって下さいな。

楽天・三木谷浩史―プロ野球・新球団「楽天イーグルス」オーナー

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January 14, 2008 21:25

「この作戦には何かある!! なければ、おれ達が可哀想すぎるぜ!!」(飯島)

 死球の危険を省みず、岩鬼を道連れに危険球退場に追い込もうとベース寄りに立ったピンキー井上はいきなり初球から156kmの剛球を食らってしまう。と言っても、ワンバウンドした上でフットガードに当たると言うさして痛くもない死球であった。それでも、ピンキー井上は大袈裟に怒り散らして、危険球退場をアピールするが、危険球であろう筈もないので、秋村主審は全く取り合わず、涼しい顔であっさり却下。よけられる筈のボールを当たりに行って、危険球退場を狙おうとしたのだろうとピンキー井上の目論見を察知し、滑稽にしか見えない猛抗議に苦笑いするしかない山田だったが、その笑顔にぶち切れたピンキー井上は山田に罵声を浴びせ、更に、一塁ベース上でも土井垣に対して「野球の名を借りた犯罪」呼ばわり。一方、まるで謝る様子を見せない岩鬼に両軍のスタンドから野次が飛ぶも、相変わらず、球速の事しか眼中にない岩鬼は当たりに行ってよけない方がマナー違反だとまるで取り合わないのだった。日本シリーズに出た事のない球道が何故か保持している日本シリーズ最速記録にあと1kmと迫り、手応えを感じた岩鬼は続く平田に対しての初球が158kmを計時した事に大満足。一方、平田は頭部付近に投げ込まれたこのボールを激打。投げた直後にスコアボードを振り返った岩鬼は打たれた瞬間を見ておらず、何やら知らぬ間に高々と上がっているボールに疑問を抱いていたが、これがその儘、レフトスタンドに飛び込む2ランとなり、中日が一気に逆転に成功。痛恨の被弾となった筈の岩鬼だが、2点くらいはすぐ取り返せるが、新記録のチャンスは1イニングしかなかったと全く悪びれる様子はなし。続く英智はこのリードを守る為の守りのスペシャリストとしてケガをする訳にはいかないと、立浪同様にベースから大きく離れて、打つ気ゼロ。岩鬼はフルカウントまで持っていきながらも、最後はど真ん中に決めて、追加点を阻止。待望のリードを貰った山井は依然としてプロの投手としてのプライドなど微塵も感じられない目眩まし投法を続行し、東京は土井垣,星王,義経とあえなく三者凡退。そして、6回からはサルが6番手として登板。逆転を許しても、一向に本職の投手陣を使う気が絶無の土井垣に対して、池田,飯島らはますます不信感を募らせるのだった。

 ピンキー井上の死球で東京のパーフェクトリレーが消滅。山井投入は落合監督の驚愕采配に対する当てつけとして、山井にパーフェクトをさせる為でなく、中日にパーフェクトを食らわせる為でもなく、単にゴーグルをつけているから山井だと認識して貰える為以外の何物でもない事がほぼ確定したと見ていいだろう。平田の一発は野球漫画がバイブルだと言っていた事への礼なのかは定かではないが、悪球打ちで「中日にも岩鬼がいた」呼ばわりとは、やはり、呪いがかかったのではないかと、今季の平田が無事に過ごせるのか早くも心配になってきた。それにしても、岩鬼がたかだか、日本シリーズ記録などと、ちまい記録に拘るのが違和感バリバリだったのが、よくよく考えてみれば、日本最速は水島鎖国ワールドに存在していないクルーンがマークしている訳で、存在していないヤツの記録は目指しようもないと言う事なのかもしれないが、157kmは日本人最速ですらないので、しっくり来ない事には変わりない。ところで、相変わらず、姑息な名誉毀損投法を強いられている山井だが、義経は光と闇の荒行を積んでいるから、目眩ましなど何の効果もない…と言う設定は早くも忘却の彼方の様で…。さて、6番手にはサル。返す返すも殿馬と星王の順番が逆だった事が悔やまれて仕方ない。何故、あそこだけ逆にしちまったかな〜。この儘、いくと山岡が最後を締めると言うなかなかミラクルな展開が待っているのだが、どうも裏切られそうな気がしてならない。義経はどうでもいいから、山岡はきっちり投げさせて欲しいものだ。まぁ、池田と飯島が不憫なのは言うまでもないのだが…。飯島よ、気持ちは分かるが、きっと土井垣に深い考えなどないぞ…。負けたら勿論だが、勝っても内部分裂は必至だよな。このオフ、投手陣がもう土井垣の下ではやってられない!と、こぞってトレード志願する地獄のお家騒動シリーズとかを数話かけてやってくれたりすると、ある意味、燃える展開なんだが…。

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January 12, 2008 18:17

 今季から点差が大きく開いた場面で選手が盗塁を企て、守備側が全く警戒せず、捕手も送球をしなかった場合、盗塁とは記録されず、野選扱いになるとの事…。また、同じく大差がついた場面で走者がいる際、セーフティバントを仕掛け、アウトになった場合、犠打はつかず、凡打として扱い打数として計算するとの事。これらはメジャーや韓国で採用しており(メジャーは盗塁と記録しないケースはあっても、明文化されていない不文律だった気がするが)、国際基準を意識しているんだとか…。大量点差に関しては、具体的な定義付けはなされていない。規則委員会は「国際試合では7点差がついたら普通、盗塁はしない」などとぬかしているが、昨年のメジャーでは3点差でもこれが適用されたケースもあり、記録員の匙加減一つである模様。


アホくさっ!


 個人的には、このルールをプロ野球で適用する事には大反対だ(アマなら何ら問題ないが)。日本とアメリカでは文化が違うんだから、何でもかんでも安易に真似する必要などないのだ。国際基準云々を言うなら、まず使用球を統一しろと言いたい。これは最後まで勝ちに拘る姿勢や、全力プレーを否定しているとも言えるのではないか。野球はサッカーやバスケ等と違い、タイムアップがなく、時間には縛られない。3アウト取られるまでは、何点でも取る事が可能な訳であり、たとえ8回までに109点差つけられても(笑)、9回に一気に逆転勝ちしうるスポーツなのである。逆に言えば、109点差つけても、逆転負けする可能性を秘めている。つまり、本当の意味でのセーフティリードと言うのは、野球には存在しないのだ。流石に、109点差は非現実的であるにしても、1イニングに7点入るケースなど、年に何度も起きているし、2〜3イニングでの7点差逆転なんて今や珍しくもない。サッカーでロスタイムに入った状態で7点差などと言う絶望さとは、訳が違うのだ。となれば、勝っている側が逆転されない様に手を緩めずに点を取りに行く事は至極、当然の事。下手をすれば、立場は入れ替わるのだから、立ち上がる筈もない死者に鞭を打っている訳ではない。昨年、11点差で盗塁した石川に逆ギレした中井美穂の旦那や、7年前に7点差がついた9回の打席で全力疾走した藤井に大ブーイングを浴びせた巨人ベンチなど以ての外で、正に愚の骨頂なのである。この状況で死者に鞭を打つ様な真似をするなとぬかすのは、勝てる可能性が残されているにも拘わらず、勝つ事を放棄した負け犬の戯言でしかない。万一、まかり間違って、勝つ事を放棄した筈のチームが追い上げて、一打逆転の場面を掴んでしまったりした場合、そこでわざと凡退して、勝ちを譲ってくれるのかね? そこまでしてくれるなら、文句を言う資格もあるのかもしれないが、そんな訳はあろう筈もないのである。大体、セットポジションしておきながら、走者完全無視っておかしいだろ。本当に無警戒なら、ワインドアップで投げろっつーの。
 たとえ試合を投げようとも、野球は9回の攻撃が終わるまでは続行される。しかも、その間の記録は手を抜いていようがいまいが、しっかり残るのだ。そんな状況での消極的なちんたらプレーの記録が認められて、仮にリスクを伴わない(=失敗しても大局に影響を及ぼさない)状況だからと強引な記録稼ぎに走っているだけだったとしても、積極的な全力プレーの記録が認められないと言うのはおかしいのではないか? また、これ以上点差を広げても意味がないと盗塁を認めなくても、パカパカと二線級投手から打ち続けて、点差を広げる分には全然構わないと言うのも矛盾している気がする。そもそも、客に高い金払わせておきながら、試合を投げる事自体、プロとしては許されない行為ではないか。試合を投げておきながら、意味もなく続けるくらいなら、サッサと放棄しろと…。あるいは、コールドゲーム制でも採用しろと…。無論、9イニングに満たない分の料金は返金だ。
 仮に、勝つ事を諦めたとしても、ワンサイドゲームとなった状況でのプレーにもそれなりの意義は持てるものだ。そういう状況だからこそ思い切って試せるプレーや采配と言うものはある。その中には盗塁やセーフティバントも含まれるだろう。日頃、出番の貰えない代打や代走の選手がアピールする場にもなる。負けている方も敗戦処理くらいでしかチャンスのない投手など、こういう機会で結果を残して活路を見出していくもの。クイックや牽制に課題を残す投手やスローイングに不安のある捕手が走者に警戒を強める事にも意味はある筈だ。実戦練習と言う絶好の機会をむざむざ放棄して、盗塁した側に難癖をつけるってのはお門違いだ。長いシーズンでこれ以上、無駄に投手を使いたくないとか言う状況なら、野手を投げさせるのもファンサービスの一貫としてアリではないか。個人記録を稼ぐ事とて、プロ選手のアピールの1つとして間違ってはいないと思う。とにもかくにも、プロは金を貰ってプレーしている事を忘れてはならない。大局が決した状況であっても、最後までファンを楽しませる義務があるのだ。
 状況に応じて、記録になるべきものがならないと言うならば、シーズン終盤の敬遠合戦こそ記録として扱うなと言いたい。そう言えば、10年前に小坂とエセネオエセ松井の間で愚劣な盗塁王争いが行われた事があったが、今回のルールが適用されると、逆転可能な点差でも盗塁阻止の為にあえて守備側がシカトする…などと言った手に出る事も考えられそうだ。下手すれば、3点差程度でも適用されるのだから…。逆に、盗塁を稼ぎたい方は大量点差がつきそうになったら、わざと失点して点差を詰めるとか…。実現されたら、まさにみっともない事この上ない展開だ。大差かどうかの判断を求められる記録員も気の毒と言うしかないが、こんなヘタレルールの為に、無駄にモメ事が起きない事を祈るばかりである。盗塁1個につき車椅子1台を寄贈すると言うシャア少佐のボランティア活動も阻害される事になるのか…。

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January 11, 2008 16:51

 アリスの指示により、吾郎は遠路、車に乗せられた末に、とある田舎の一軒家に到着。ごねられる可能性を察知し、事前に何も話していなかったアリスだったが、まだ外出中で戻って来ていなかった目的の人物が、スポーツ選手のメンタルケアを専門に扱う、その筋では有名なスポーツサイコロジストのビリー・オリバーである事を明かす。しかし、カウンセリングやセラピーと言った類のものを偏見を抱いている吾郎はそんなものに頼るくらいなら、実戦で投げた方がいいと怒り心頭。すかさず脱走を図った吾郎は丁度、通りがかった車のヒッチハイクに成功し、メンフィスへ戻ろうとするが、車は今、逃げてきたばかりのオリバー家の方へ向かって行く。その運転手こそがオリバーだったのだ。吾郎は車から降ろせと騒ぎ立てるのだが、あえなく返り討ちに遭い、無様に気絶させられた儘、再びオリバー家へ強制送還されてしまうのだった。

 ビリーズブートキャンプ…って、また何とベタネタな煽り。相変わらず、力押しの練習以外は否定的な辺り、吾郎は成長してない様で…。休む事も練習の1つだとか、海堂時代に思い知らされてる筈なのに…。さて、オリバーだが、吾郎を一発でのして黙らせるなど、なかなか大層な人物で頼りになりそうな予感。でも、ギブソン親子がいずれも絡まない儘、イップス克服となると、それはそれで寂しいんだが…。とりあえず、Jr.にメタクソ言われると思ってたのに、そういうシーンはないのかねぇ? ならば、せめて沢村の伏線を絡めて…って、こっちはもっと無理な望みだよな。

Bootcamp Elite Mission One: Get Started
知っておきたい精神医学の基礎知識―サイコロジストとコ・メディカルのために

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January 02, 2008 14:30

 5番手としてマウンドに上がった岩鬼に対して、レフトスタンドは四球連発を期待して大喝采。しかし、球道がマークした日本シリーズ最速記録157km超えの事で頭が一杯の岩鬼は野次も対戦打者・中村紀の事すらも全く眼中にはなかった。いきなり155kmをマークした初球は内角をえぐり込むボール。過剰に慌てふためく中村紀はベルトの高さだと言うのに危険球などと訳の分からない言いがかりをつけるが、主審に一蹴される。続く2球目はインハイに大きく外れるも、球速は156kmを記録し、岩鬼は新記録へ手応えを感じ取る。この2球ですっかりビビりまくり、打席の外側に立つ中村紀の逃げ腰ぷりをあざ笑うかの様に3球目はど真ん中に決まるが、球速は155kmと1kmダウン。いきり立つ岩鬼の4球目はまたまたど真ん中だが、150kmと大きくダウンしてしまう。最初の2球はノーコンなのではなく、中村紀を外に下がらせる為の作戦だったのでは?などと、勘繰り過ぎの疑惑が持ち上がる中、それを覆すがごとく5球目は大暴投。力みかえっているのがまずいのか、球速は145kmと更なるダウンで岩鬼は憤慨するばかり。どこに来るか分からない岩鬼の剛球に怖じ気づく中村紀はバットを構える事すら辞めてしまうヘタレっぷりで6球目のど真ん中をあえなく見逃し三振。打者ではなく、スピードガンと勝負している岩鬼を見た落合監督はここまで素人投手を1イニングずつで代えている土井垣のイカレ采配から岩鬼はこの回だけだと睨み、後続打者によける事だけ意識する様に指示を送る。指示通り立浪はベースから遠く離れた位置に棒立ちでこれまた見逃し三振。しかし、一向にスピードが上がって来ない事に苛立つ岩鬼は連続三振の喜びなど微塵もない様子。続いて登場したピンキー井上は死球を恐れて逃げる事に我慢ならず、ベース寄りギリギリに立つ。危険球を食らっても、それで岩鬼を退場させられるなら本望とばかりの決死の覚悟で臨むピンキー井上だが…。

 今回も怒濤の中日いびり。水島氏は中日に何か恨みでもあるのだろうか。ペナントレースでの1打席程度ならともかく、絶対に負けられない日本シリーズ第7戦で4番打者が我が身可愛さで打席放棄とは中村紀のヘタレっぷりには目を覆うばかり。ビーンボール紛いのボールなど一つしてなかったのに、ビビリ過ぎである。あの程度で主審が危険球判定を下さない事など至極当然。たとえ、クルーンがノーコンだったりしても、そんな行動を起こす様なプロ選手は一人としていない筈だ。ピンキー井上が決意が並々ならぬものの様に描かれているが、プロとしては当然の行為だろう。よける事に専念する様な指示を送る落合監督も、かなりどうかしてると言っていい。もういい加減、中日は山井を筆頭に水島氏を名誉毀損で訴えてもいいのではなかろうか。ところで、久々に存在を思い出して貰えた球道だが、日本シリーズ最速って、一体、どういう事やねん!? ロッテは史実では一昨年の日本シリーズ(正しくはアジアシリーズ出場権争奪戦)に出場しているが、その年、「ドカパロSS」ワールドで行われた日本シリーズはメッツ vs スーパースターズ。つまり、ロッテは日本シリーズに出場していないのだ。岩鬼の回想での球道はロッテのユニフォームを着ていたので、人知れずいずれかの球団に移籍した訳でもなく、これは完全に水島氏の大チョンボだ。岩鬼が勝手に勘違いをしていた事にして済ませるのか、今や「ドカパロSS」ワールドにおいてすら、メッツの存在はなかった事になっていると思われる為、あの「ドカベン vs 野球狂の詩」シリーズは山田の見た夢だと言う事にして、実際にはロッテが勝ち上がっていた事にするのか………、いや、矛盾など一切ないがごとく堂々とシカトぶっこく以外ないだろうな…。何でこういうチョンボを編集は気付いてやれないのか。御大が恐れ多いからって、口出ししないにも程があるだろう。

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