July 2007
July 09, 2007 20:17
1点差で迎えた9回裏、二死二塁のピンチに山田の打席を迎えた悪の温床・楽天。一塁が空いている為、敬遠も考えられるケースだったが、一球は田中を一人前にする為に…と、山田に対して勝負を宣言。いよいよ伝家の宝刀・スライダーを使ってくるだろうと予想する義経に対して、伝家の宝刀と言えど、唯一、その球を見ている上にホームランにした山田が有利と睨む土井垣。しかし、義経は山田が打ったスライダーは一球が「山田にだけはスライダーを使う」と思わせる為だけに投げさせた見せ球であるが故、あれは伝家の宝刀などではなく、誰でも普通に投げるスライダーだ、と土井垣の浅はかな考えを一蹴。勿論、一球の思惑とは裏腹に、スライダーのみを狙ってスタンドにぶち込んだ山田のジャンケン野球を凄いと礼賛する事も忘れない。しかし、勝負する為に使ってくるスライダーはまさしく伝家の宝刀であり、そう簡単には打てないと分析する。相変わらず、スライダー狙い一本槍の山田だったが、それを見抜いた一球の指示で立て続けにストレートを投げ込まれ、2球続けての空振りであっと言う間に追い込まれる。ここから外に内に際どいボール球で散らされるが、山田はこれを見極め、カウント2−2.ここで突然、山田が覚醒し、勝負球はど真ん中ストレートだと確信するが、5球目はど真ん中から内に流れるスライダーだった。裏をかかれた山田は何とか打ち返したものの、ライトフェンス手前まで飛んだフライは礒部の好守に阻まれ、ゲームセット。相変わらず、裏をかかれるとどうしようもない山田だが、一球はあそこまで打球を運んだ山田を「凄い」と恐れおののき、ノムさんも「凄い勝負だった」と、揃いも揃って「凄い」を連発。しかし、田中は山田の事など眼中にはなく、「一球のおかげ」で勝ったと大喜びするのだった。
やはり、読みが外れたら終わりのジャンケン野球。横滑りのスライダーなので、ストレートを読んでいてもバットに当てる事は出来たが、いくら大飛球を放っても安打にならない辺り、読み負けた者に勝つ資格がないジャンケン野球の掟は絶対な様だ。突然、絵の陰影が濃くなって「確信した! 勝負球はストレートど真ん中だ!」などと、まるで神の啓示を受けたかの様な物言いを始めた時には、一体何が起こったのかと思ったが、結局、ただのハッタリだったのか。スカシネタもここまで来ると、もうわざとやってるんじゃあるまいなと言う気になってくる…。今回のラストカットは2000本安打を達成した山田への花束。「田中の勝利に隠れて、山田の輝かしい記録が遠い昔の事の様に忘れられていた。東京の唯一の得点は山田の2000本目のヒットとなるホームランだった事を…」みたいなナレーションが入った訳だが、忘れていたのは水島氏だけだろ! 数週間前の事も遠い昔の事と感じてしまう程、ボケて来ているので、あまりツッコまないでやってくれ…と言う弁解のつもりなのだろうか? 読者の大半は一体どうなっているんだ!?と、やきもきしていた事は想像に難くない。これが当初から計画されていた構成だったとはとても思えない…と言うか、意図的だとすれば、余計にその効果の程が分からない。あれだけ前振りしておいたら、読者は忘れようがない訳で、あれでは終了間際にギリギリで思い出して(あるいは完全に忘れていた所を編集辺りに指摘され)、スカシネタを回収した様にしか見えないではないか。更に、アオリ文では「2000安打も山田には小さな通過点」などと書いてあった訳だが、最終的に山田はどこまで通算記録を伸ばす事になるのかね? 本塁打数で王さん越えどころか、さも当たり前の様に1000本越えとかしそうで怖いんだが…。それにしても、案の定、田中は「一球さんのおかげでーす」などと言わされてしまったなぁ。実に可哀想…。こんな扱いでは日本球界に嫌気がさして、海外亡命も時間の問題か!? 一方で「山田は凄い」も連発されまくる有様で、もううんざりだ。そう言えば、結局、サルの余計な勘繰りは何の意味もなかったなぁ。あんなネタやってるくらいなら、一球の盗塁ネタをやって欲しかったよ…。交流戦を丸々潰してまで、悪の温床・楽天に呪いをかけた今シリーズが終わり、次回からはオールスターが始まるらしい。しかし、セ・リーグには殆ど水島キャラは絶滅状態,パ・リーグはほぼ2球団の水島キャラで大半を占める状況で、果たして、やる意味はあるのかね? 全ポジションを独占した水島連合軍と化したパ・リーグが、実在選手だけで構成されたセ・リーグを徹底的にシメてシメてシメまくる話になるかと思うと泣けてくるよ…。あるいは組織票をかました悪の温床・楽天をバッシングする話だったりするのだろうか…。嶋とか松本が大活躍する話だったら、ある意味、凄ぇと思うが…。
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桑田がカブス戦で11度目の登板。5試合ぶりのマウンドは1−7と6点ビハインドで迎えた8回と言う敗戦処理的な起用だったが、前回、7失点KOの大炎上となっただけに、信頼を取り戻す為にも大事なマウンドである事は桑田も十二分に承知していた。しかも、三塁塁審にはオープン戦で悪夢の衝突をかましてきた巨漢・ベル審判がいると言う不吉な状況ではあったが、桑田は意に介さず、先頭のセリオと対峙。0−2とボールが先行するも、ここから低めに集める投球で追い込むと、高めでファールを打たせてから、最後はピッチャーゴロに仕留め、まず一死。続いて、「(レオンには)プロ入りして間もない頃に声をかけて貰った事を覚えている。(その息子と対戦出来るとは)感慨深いものがあった」と言う横浜・ヤクルト時代に対戦経験のあるレオン・リーの息子デレク・リーとの対決では1−1からショートゴロに打ち取った。レオンとは力と力の勝負をした桑田だが、息子には技で勝負。してやられたデレク・リーだが「父と戦った人と対戦するなんて素敵だね」と、感激していたと言う。そして、4番・ラミレスも同じくカウント1−1からショートゴロと、全て内野ゴロに抑えての三者凡退と、汚名返上の好投を展開。試合後の会見で「悪い時は誰にでもある。うまく切り替えないといけない。またチームに貢献出来る投球をしていきたい」と語った桑田は「今日はいい投球だった」と興奮気味に何度も繰り返した。冷静な桑田のいつにないテンションの高さは今回の登板がただの敗戦処理ではない事を実感させるものだった。トレーシー監督は「速球を低めに集めていたので、高めのカーブが生きた」と桑田の投球を評価しており、今後も重要な場面を任される事が増えそうだ。
こぼれ落ちた一球―桑田真澄、明日へのダイビング
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July 08, 2007 17:55
◆S14−7G◆
何としても3タテは免れたい巨人は初回、マッスル千代の富士のプレイボールホームランで先制。しかし、この所、調子の上がって来ない春風亭半ケツは3回に飯原に7号ソロ,寿司職人ラミレスに9号2ランと立て続けに被弾し、あっさり形勢逆転。更に、4回にも飯原に2打席連続の8号3ランを叩き込まれて、この回限りで失意のKO。完全に主導権を握ったヤクルトは5回にも2番手・野間口を攻め、川本,飯原の連続タイムリーで2点を追加。巨人は6回に5長短打で3点,7回にもマッスル千代の富士のこの日2本目となる20号2ラン等で3点と必死の応戦を見せるも、出す投手出す投手、悉く火だるまに遭い、李が立て続けに拙守をかますなど、ヤクルトの猛攻を止められず、今季ワーストの17安打14失点で今季初の3連敗となった。
◆D3−6T◆
1戦,2戦と完封をし合って迎えた第3戦、先手を取ったのは中日。3回、死球の小田を二塁へ進めて、井端,福留の連続タイムリーで2点を先制。しかし、直後の4回、阪神は無死一塁から林の13号2ランで一気に同点。5回に1点ずつ取り合って迎えた6回、阪神は先頭の矢野が今季初アーチを叩き込み、勝ち越しに成功すると、更に、鳥谷のタイムリー内野安打でこの回2点。7回にはシャア少佐の犠飛でダメ押しの6点目。6回から久保田−ウィリアムスと繋ぎ、最後は藤川が締める必勝リレーで逃げ切った阪神はこの3連戦の勝ち越しを決めた。
◆C4−8YB◆
連敗地獄が止まらない広島は初回に求道者・前田のタイムリーで先制すると言う最高の立ち上がりを見せたものの、3回、先発・長谷川が村田に逆転13号2ランを被弾。4回には梵のエラーをきっかけにピンチを作ると、ガッツな貴公子・仁志にタイムリーを浴びて、3点目を献上。7回、新井の20号2ランで一気に同点としたのも束の間、直後の8回、相川にタイムリーを許して、再び勝ち越し点を献上。しかし、粘る広島はその裏、二死二塁から栗原のタイムリーで同点。更に、この後、エラーと四球で満塁としたものの、オチョアは空振り三振に倒れて、勝ち越しならず。すると土壇場9回、暫定ストッパー・大竹が暴投を連発して勝ち越し点を献上しただけに留まらず、吉村には致命的な12号3ランを被弾し、試合を決定付けられた。攻撃陣は粘りを見せたものの、15残塁の大拙攻。連日の投壊も止められなかった広島はこれで5連敗となった。
◆L0−7H◆
呪われた連敗ロードから何とか抜け出したいソフトバンクは初回、一死から二塁打で出た川崎を松中のタイムリーで返して、1点を先制。しかし、水島の呪いの影響か2回以降は完全に沈黙し、ゼロ行進。不甲斐ない打線はアテには出来ないと先発・和田は気迫の投球で西武打線を抑え込み、7回まで5安打無失点の好投。8回には、飛ばしに飛ばしてきた事で疲れの色が見え始めた和田を下げ、早くも守護神・馬原を投入する必死の継投を展開。1−0の儘、迎えた土壇場9回、ソフトバンクは無死満塁と絶好のチャンスを掴むと、ここから代打・明石のタイムリー,本多の押し出し四球、更に、川崎,松中にもタイムリーが飛び出して、一挙6点を獲得。7点差がついても、続投となった馬原は9回もピシャリと3人で締めて、完封リレーを達成。ソフトバンクは連敗を4でストップさせた。
◆F4−1M◆
日本ハム先発・グリン相手にロッテは3回までに5本の安打を連ねながら、一向に得点に結びつけられない拙攻三昧。そうこうしているうちに日本ハムが3回裏に劇団ひちょりのタイムリーで先制すると、更に、二死満塁から小谷野,工藤と連続タイムリーを浴びせて、4点をゲット。4回も一死一、三塁のチャンスを逃したロッテは5回、先頭のTSUYOSHIが三塁打で出ると、早川のタイムリーでようやく1点。ここで畳み掛けたい所だったが、続くフクーラが最悪のゲッツーに倒れた後、サブローにヒットが出ると言うチグハグな攻撃で追加点ならず。6回以降はピタリと当たりが止まったロッテ打線に対し、日本ハムは武田久−MICHEALと繋ぐ必勝リレーで逃げ切り、この首位攻防3連戦3連勝。ロッテは日本ハムを上回る12安打を放ちながら、2併殺9残塁の拙攻が大きく響いた。
◆E2−9Bs◆
0−0で迎えた3回、偽バファローズは日高の2号ソロで先制すると、更に、二死一、二塁からアレンのタイムリーで1点を追加。2点を追う悪の温床・楽天は4回、一死一塁から山崎武のタイムリー二塁打で1点差。7回には一死三塁から高須にタイムリー二塁打が飛び出して、ついに同点。追いつかれた偽バファローズは直後の8回、二死満塁のチャンスを掴むと、ここで大引が走者一掃のタイムリー三塁打を浴びせて、一気に3点を勝ち越し。9回にも6長短打を浴びせて、ダメ押しの4点を追加。最後はセーブのつかない場面だと好投する守護神・加藤大が3人で締め、3連勝。4番手・大久保は今季初白星となった。
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July 07, 2007 23:56
◆S9−0G◆
パウエルの復帰が迫ってきており、ローテに留まる為にはそろそろまともな投球を見せておかないといけないGG佐藤だが、相変わらず、ピリッとしない投球で青木に12号先頭打者アーチを叩き込まれると、宮出にもタイムリーを浴びて、いきなり2点を献上。3回には宮本にタイムリーを許し、5回に早くも代打を送られてしまう体たらく。その5回に二死満塁と言う絶好のチャンスを逃してしまった巨人はその裏から登板の深田が大炎上。一死から4連打で2点を失うと、二死後、プロ初スタメンの川本にプロ初アーチとなる3ランを叩き込まれて、この回、悪夢の5失点。終盤に猛追を見せる事の多い巨人打線もこれで完全に気持ちが切れたか、淡泊に凡打を繰り返すばかり。ヤクルトは8回に宮出の4号ソロでダメ押し。投げては先発・館山が8回を2安打無失点と完璧な投球を展開。完封も出来そうな気配だったが、9回はルーキー・西崎が3人で締めての完封リレーを達成。ヤクルトは投打が噛み合っての完勝とどちらが首位か分からない試合運びで4連勝となった。
◆D3−0T◆
昨日から全くタイムリーが出る気配のない中日はこの日もルーキー・上園の前に3回まで1安打と沈黙。しかし、4回、先頭の福留が四球を選ぶと、ここでT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ先制22号2ランを叩き込み、13イニングぶりの得点を獲得。とは言え、一発が出ないと如何ともしがたい事に変わりはなく、5回以降は一向に得点を奪えない。打線がアテにならない以上、踏ん張るしかない先発・人斬り抜刀斎は,7回まで4安打無失点の好投を展開。8回に先頭のジュビロ野口の強襲安打で胸に打球を食らい、降板となったが、岡本,岩瀬と繋いで、何とか後続を断ち切ると、その裏、内野ゴロの間に貴重な3点目を追加。最後は岩瀬が三者三振に斬って取り、史上3番目のハイペースでの通算500登板を飾った。昨日のお返しとなる完封リレーを展開した。
◆C0−8YB◆
エース・黒田が立ち上がりによもやの大乱調。初回、いきなり連続四球を与えると、ここから金城,村田,メカゴジラ,吉村と4連打を浴びるなど、早くも4失点。2回以降立ち直りを見せたものの、6回にガッツな貴公子・仁志のタイムリーで5点目を許し、この回限りで降板となった。横浜は7回にも吉村の11号3ランでダメ押し。投げては先発・ハマのチンピラが5安打完封で6勝目を飾った。
◆L3−0H◆
悪の温床・楽天との呪われた対決に連敗を喫してまい、ムードは最悪のソフトバンクはこの日も先手を取られる苦しい展開。初回、先発・ガトームソンはいきなり栗山に二塁打を浴びると、片岡に犠打を許した後、中島のタイムリーで先制点を献上。4回には松田のエラーでピンチを作った挙げ句、G.G.佐藤の犠飛で2点目を許すと、6回には二死からの3連打で3点目。打線の方も西武先発のルーキー・岸の前に6回まで散発4安打と攻撃が繋がらず、7回以降も小野寺−ミッチーーグラマンと繋ぐリレーの前にチャンスらしいチャンスも掴めずに完封負け。ガトームソンは3失点完投も虚しく、打線に見殺される結果に終わった。水島の呪い再燃を思わせる打線の沈黙ぶりにこの儘、首位戦線からズルズルと後退してしまうのではないかと、首脳陣は戦々恐々。岸は田中に並ぶルーキートップタイの6勝目。グラマンは来日初セーブとなった。
◆F5−4M◆
2回にスウィーニーの暴投で労せずして先制したロッテは5回には堀の今季初アーチとなる2ランで2点を追加。その裏、エラー絡みで1点を失うも、すかさず6回に里崎の一発で再び3点差と突き放す。しかし、粘る日本ハムはその裏、ジョーンズのタイムリー二塁打等で2点を返すと、続く7回には稲葉のタイムリーで同点とし、延長に持ち込んだ。迎えた10回裏、9回からマウンドに上がっていたロッテ4番手・薮田に対して、日本ハムは先頭の小谷野がいきなりレフトスタンドへサヨナラ4号ソロを叩き込み、首位をがっちりキープした。
◆E1−2Bs◆
カーター,朝井の投げ合いが続き、0−0で迎えた5回、悪の温床・楽天は内野安打2つでチャンスを作ると、嶋のタイムリーで均衡を破る先制点をゲット。1点を追う偽バファローズは7回、一死から北川,後藤の連打で一、三塁とすると、大引がライトへ犠飛を打ち上げ、ついに同点。更に、続く日高がタイムリー二塁打を浴びせて、勝ち越しに成功。以降は菊地原,大久保と繋ぎ、最後は僅差でのリリーフ失敗が続く加藤大ではなく、吉田を投入して、1点差を守りきった。吉田は4年ぶりのセーブをマーク。
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July 06, 2007 21:50
◆S5−4G◆
新人王レースを驀進中の金刃に対して、ヤクルトは初回、ヒットの青木を二塁へ進めると、ガイエルのタイムリー二塁打で返して、1点を先制。金村(日本ハム)の師匠・伊集院光が「合体変形ロボみたいな名前で凄ぇかっこいいから」と言う理由で一押しの新助っ人・グライシンガーに対して、走者を出しながら攻めあぐねていた巨人たが、3回二死一塁から阿部が19号2ランを叩き込み、逆転に成功。続く4回には一死一、三塁から金刃がスクイズを決めて、3点目。しかし、その裏、ヤクルトは連打で一、三塁とすると、飯原のタイムリー二塁打の後、グライシンガーのサードゴロで同点。続く5回には宮本の3号ソロで勝ち越すと、更に、6回には好調・福川に3戦連発となる6号ソロが飛び出して、金刃をKO。5−3の儘、迎えた土壇場9回、抑えの木田画伯に対して、巨人は二死走者なしからマッスル千代の富士が二塁打,松田記者がタイムリーを浴びせて、1点差。更に、ガッツの打席で木田画伯が暴投を犯して、一打同点の場面を作ったが、ガッツは不覚の見逃し三振に倒れて、あと一歩及ばなかった。グライシンガーは春風亭半ケツに並ぶハーラートップタイの10勝目をマークした。
◆D0−2T◆
阪神は初回、今季初登板となる中日先発・山井の立ち上がりを捉え、一死からシャア少佐,鳥谷と連打を浴びせると、二死後、ゼブラ今岡が歩いて満塁のチャンス。ここで林がセンター前へタイムリーを浴びせて、2点を先制。阪神先発・下柳は例によって、JFKに後を任せる気満々の投球で初回から飛ばして行くと、既定路線通り、7回からは久保田−ウィリアムスと繋いで、最後は藤川が締めての完封リレーを達成。阪神は2回以降、再三再四チャンスを逃し、12残塁の大拙攻だったが、投手陣の踏ん張りに救われた。6回を3安打無失点に好投を展開した下柳は通算100勝目を飾った。
◆C−YB◆
降雨中止。
◆F2−0M◆
0.5差で首位を争う攻防戦第1ラウンドはダルビッシュ,渡辺俊の素晴らしい投げ合いに。先のチャンスを掴んだのはロッテ。2回に先頭のサブローがライト前に弾き返すと、続くベニー松山が死球を食らい、無死一、二塁。しかし、ここでワトソン博士がゲッツーに倒れると、橋本もセカンドゴロに倒れて、無得点。結局、ロッテのチャンスはこれが最初で最後だった。渡辺俊も5回まで僅かに1安打の快投を見せていたが、6回、一死から田中賢に痛打されると、続く稲葉にライトスタンドへ9号2ランを叩き込まれて、ついに先制点を献上。ようやく援護を貰ったダルビッシュは3回以降パーフェクトに抑え込む完璧な投球を見せ、1安打完封で7勝目。日本ハムはロッテを引きずり落として、首位に返り咲いた。
◆E5−10Bs◆
ソフトバンクとの水島の呪い対決を連勝で切り抜けた悪の温床・楽天だが、この日は先発のルーキー・永井が初回から炎上。いきなりの4連打で早くも3点を失うと、続く2回には大引の三塁打に高須のエラーが重なり、4点目を献上。 その裏、鉄平のタイムリー二塁打で1点を返すも、4回には大引のプロ初アーチ、5回にはアレンに一発を許すなど、ジワジワと突き放されるばかり。8回には4長短打で3点を失い、ダメ押しの10点目を献上。悪の温床・楽天は山崎武の29号等で5点差まで追い上げる粘りを見せたが、勝利には届かなかった。
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July 05, 2007 23:13
◆D11−10C◆
魅惑のナックルボーラー・フェルナンデスの前に中日は2回までに早くも1併殺3残塁と拙攻三昧。中日がもたついているうちに先手を取りたい広島は3回、中日先発・中田を攻め立て、二死満塁とすると、新井が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、3点を先制。しかし、その裏、中日は福留,森野,ピンキー井上のタイムリーであっさり追いつくと、更に、なおも一死一、三塁のチャンスに谷繁が犠飛を打ち上げ、勝ち越しに成功。直後の4回、オチョアが古巣相手に出戻り初アーチを叩き込み、追いつくも、その裏、二死満塁から中村紀の2点タイムリー二塁打で再び勝ち越し。更に、ピンキー井上のタイムリーでフェルナンデスをKOすると、代わった横山から谷繁もタイムリーを浴びせて、この回、大量5点のビッグイニングを形成。しかし、粘る広島は5回、二死一、二塁のチャンスを作ると、第1打席で実に22日ぶりとなるヒットを放ち、復調の気配を見せる求道者・前田がタイムリー。更に、オチョア,嶋も連続タイムリーを浴びせて、中日先発・中田をKO。続く6回には栗原のタイムリーで1点差。押せ押せの広島は7回には3番手・平井から石原のタイムリーでついに同点とすると、更に、代打・喜田にタイムリー二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功。粘る中日はその裏、5番手・梅津の制球難に付け込み、3四球で二死満塁とすると、ピンキー井上がレフト前へ2点タイムリーを浴びせて、再逆転。土壇場9回、守護神・岩瀬に対して、二死一、二塁とあと一歩まで追い詰めた広島だが、最後は梵が見逃し三振に倒れて、3連敗となった。
◆T1−4S◆
阪神の先発はプロ初登板となる2年目の若竹。初回は3人で無難に抑えたものの、続く2回、先頭のガイエルに死球を食らわせると、宮本には内野安打を許して、一、二塁のピンチ。金村弟は打ち取ったものの、続く福川にレフトスタンドへ6号3ランを放り込まれて、3点を献上。その後、立ち直りを見せた若竹を何とか援護したい阪神は5回、ジュビロ野口の一発で1点を返すも、後が続かず、若竹は代打を送られ、この回限りで交代となった。直後の6回、阪神2番手・江草に対して、ヤクルトは寿司職人ラミレスの9号ソロで1点を追加。7回からは霊感投手・高井,吉川,木田画伯が、それぞれ1イニングずつをきっちり抑えて逃げ切り。僅か4安打で4点を奪う効率のいい攻撃で3連戦の勝ち越しを決めた。木田画伯は今季初セーブ。一方、若竹はプロ初登板初黒星となった。
◆E4−3H◆
呪われた対決第2ラウンドは悪の温床・楽天が先手。ソフトバンク先発・杉内に対して、2回、フェルナンデス,吉岡と連打を浴びせると、礒部が送った所で牧田のタイムリー,藤井の犠飛で2点を先制。しかし、これ以上、水島の呪いを悪化させる訳にはいかないソフトバンクは3回、すかさず反撃。二死一、二塁から本多の走者一掃のタイムリー二塁打で一気に追いつくと、続く4回には小久保が18号ソロを叩き込み、勝ち越し。ソフトバンクは杉内を早くも6回で下げ、7回から水田にスイッチするが、これが裏目。一死二、三塁のピンチを迎えると、山崎武のショードコロの間に生還を許し、試合はその儘、延長にもつれ込んだ。迎えた10回裏、守護神・馬原に対して、悪の温床・楽天は先頭の礒部がヒットで出ると、代走・高波が二盗に成功。一塁が空いた事で鉄平が歩かされた後、藤井の犠打で再び一塁が空くと、代打・草野も敬遠されて、一死満塁。ここで高須がセンター前へタイムリーを浴びせて、サヨナラ勝ち。絶対的な守護神の馬原が悪の温床・楽天相手に今季初黒星を喫する悪夢の展開で連敗を喫してしまったソフトバンクは再び呪いの力にどん底に叩き落とされてしまうのだろうか!?
◆F0−8L◆
1,2回と得点圏に走者を進めながら、あと1本が出ずにいた西武だが、3回、2つの四球で二死一二塁と三たびチャンスを掴むと、ベンちゃんのタイムリーでようやく1点を先制。続く4回には二塁打のG.G.佐藤を細川が送った所で中村がライト前へ弾き返し、1点追加。6回にはまたもベンちゃんが9号ソロを放り込むと、佐藤にもタイムリーが飛び出して、4点目。9回にも怒濤の7連打で4点を追加し、ダメ押し。投げては先発・涌井が8回を散発4安打無失点と三塁も踏ませぬ好投を展開。余裕の完封ペースだったが、9回はグラマンにマウンドを譲ると、グラマンもきっちり3人で締めて、完封リレーを達成。西武はこれで5割に復帰。涌井はハーラー単独トップに立つ11勝目をマークした。敗れた日本ハムは首位転落。
◆M6−5Bs◆
偽バファローズでの扱いに不満を漏らし、志願のトレードで出ていった吉井は移籍初登板の相手が偽バファローズと言う皮肉な展開に。吉井相手に負ける訳にはいかない偽バファローズだが、先発・デイビーが立ち上がりから全く制球が定まらず、一死一塁から4つの四球を与えて、押し出しで2点を献上。しかし、2回、無死二、三塁から阿部真のセカンドゴロ,大引のタイムリーですぐさま同点に追いつくと、吉井の暴投で労せずして勝ち越しに成功。更に、二死二、三塁からラロッカがライト前へ2点タイムリーを浴びせて、この回、5点。3点を追うロッテは3回、ベニー松山の犠飛,ワトソン博士のタイムリーで2点を返す。1点差として貰った吉井だが、5回にいきなり連打を浴びた所でKOとなり、移籍初勝利ならず。5−4の儘、迎えた土壇場9回、偽バファローズは加藤大を投入し、逃げ切りを図るも、前回に続いて、またも加藤大がリードを守りきれない。二死一、二塁のピンチを迎えた所でフクーラに同点タイムリーを許し、試合は延長に突入した。偽バファローズは再三勝ち越しのチャンスを掴みながら、12回まで1点も奪えず、この日の白星が消滅。何とか引き分けに持ち込みたい所だったが、11回からマウンドに上がっていた大久保がサブロー,里崎と連続二塁打を浴びて、サヨナラ負け。ロッテはこれで再び首位に返り咲いた。
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ギブソンの気迫の投球の前に絶好の勝ち越しチャンスを逃した日本。引き分け再試合を視野に入れ、出来れば、霊感投手・松若を使いたくない為、吾郎にいける所までいって欲しいと考える日本ベンチだが、既に、投球数が130に到達し、疲労の色が見えてきた吾郎は球が高めに浮き始め、いきなり先頭の3番・ホーキンスをストレートの四球で歩かせてしまう。一方、アメリカのベンチ裏では、ギブソンを一人にするなと言う監督の指示により、Jr.が見張りにやってくる。ギブソンも再試合の事を考えれば、ベルの登板は避けたいとあって、投げられる所まで投げる腹づもりでいた。そうこうしているうちに、吾郎が4番・バーンズにも四球を与え、無死一、二塁となった事をモニタで確認し、いよいよサヨナラ勝ちの目が見えてきたと意気上がるJr.は打順が近付いてきた為、ベンチへ戻ろうとする。しかし、体の異変を感じ取ったのか、ギブソンは愛する息子にホームランを打たれて引退する夢は実現出来なかったが、最後の試合で一緒のグラウンドに立てた事を幸せに思う、と言い残して、昏倒。その頃、グラウンドでは吾郎が5番・ボルトンにも三遊間の深い所へ内野安打を許し、無死満塁と絶対絶命の大ピンチを迎え、茂野から降板を促されていた。吾郎は霊感投手・松若に尻拭いをさせる訳にはいかないと降板を固辞するも、アメリカのベンチが騒然としている事に気付く。審判団からギブソンが倒れた事を聞かされ、衝撃を受ける吾郎だが…。
相変わらず、ギブソンに褒められると途端にデレモードになるJr.が可愛いのだが、喜んだ直後に地獄を見るとは不憫な…。これが遺言にならない事を祈るばかり…。それにしても、やはり、寿也のバット直撃が原因か? 来週は日本バッテリーが揃って精神崩壊しないか心配だ。それはともかく、流石に、この回で決着だろうか。ギブソン抜きでこれ以上、この試合を引き延ばしてもなぁ…。夢島編のインパクトの影響か、吾郎って、バカみたいにタフなイメージがあるんだが、節目の試合では消耗が激しいのか、いつも体力の限界ギリギリの状態になるね。それでも今回はケガもしてないし、今までのパターンと比べるとかなり元気な方か。しかし、前触れもなく、突如、崩れての自滅モードな印象になってしまったのは、少々釈然としない部分はある。そんな状況の上、話の流れは完全にギブソン親子に傾いており、これでこの回に決められない様じゃ、アメリカはこの試合に勝つ資格はないだろう。疲れも見せずに簡単に二死を取った吾郎だが、ギブソンがぶっ倒れた事で動揺して制球を乱し、張り詰めていた緊張の糸が切れた事で疲れもドッと来てしまい、走者を溜めた挙げ句にJr.と対決…とかの方が盛り上がったんじゃなかろうか。最早、父の為に何としてでも勝とうとするJr.の一打で決まるのはほぼ確実な流れの様に見えるのだが、果たして、そんなミエミエの展開になるのか否か…。この回でサヨナラと仮定した場合、覚醒アレックスに回る可能性は微かに残るものの、主砲・ボルテックには絶対に回らないのだと思うとがっくりだ…。
PS.先日、ロードオブメジャーが解散を発表した訳だが、アニメ第4シーズンのOPはどうなるんだろう?
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July 04, 2007 23:42
◆G5−1YB◆
巨人を倒し、12球団からの勝利を狙うカリメロは走者を出しながらも要所を締める老獪な投球で6回まで無失点の好投を展開。何とかカリメロを援護したい横浜は木佐貫の前に僅かに1安打と手も足も出ずにいたが、7回二死から吉村がレフトスタンドへ放り込み、ついに均衡を破る先制点をゲット。待望の1点を貰ったカリメロだが、その裏、ニックン,李と連打を浴びてKO。代わった加藤もホリンズ,キムタクと連続タイムリー二塁打で逆転を許し、カリメロの12球団勝利は消滅。巨人は更に、松田記者,阿部にもタイムリーが飛び出して、この回、大量5点。8回からは豊田,上原と繋ぐ必勝リレーを決め、逃げ切った。木佐貫は7回を2安打1失点の好投で7勝目を飾った。
◆D−C◆
降雨中止。
◆T3−4S◆
昨夜のサヨナラ勝ちでいいムードの阪神は初回からキュラソ星人のタイムリーで先制する幸先のいい滑り出し。しかし、ガイエル,宮本のヒットで一、二塁のピンチを迎えると、福川に4号3ランを叩き込まれて、形勢逆転。3,4,5回とヤクルトが悉くチャンスを潰す拙攻を展開する隙に何とか追いついておきたい阪神は5回に併殺崩れで1点を返すと、6回にはキュラソ星人が18号ソロを放り込み、ついに同点。しかし、それも束の間、直後の7回、ヤクルトはゼブラ今岡のエラー等で貰った二、三塁のチャンスに寿司職人ラミレスがセカンドへの内野安打を放ち、勝ち越しに成功。1点を追う阪神は土壇場9回、一死一、三塁とチャンスを作るも、坂の打席で福川が後ろへ弾いたのを見た三塁走者・庄田が飛び出して、憤死する大チョンボ。この後、坂がヒットで繋いだものの、最後は鳥谷がセカンドゴロに終わり、あと一歩及ばなかった。
◆E−H◆
降雨中止。
◆F1−4L◆
栗山の先頭打者アーチでいきなり先制された日本ハムだが、2回に高橋のタイムリー二塁打ですかさず同点。日本ハム先発の伊集院光の弟子・金村は再三ピンチを迎えながらも、あと一本を許さない粘りの投球で追加点を阻止。一方の西武先発・ジョンソンも3回以降は日本ハム打線を無失点に抑え込み、1−1の儘、試合は土壇場9回裏へ。この回から代わったミッチーに対して、日本ハムは先頭の稲葉がヒットで出るも、続く青波の長瀬が痛恨のゲッツー。続く高橋も三振に倒れて、延長に突入。10回、西武は9回から登板の武田久に対して、先頭の細川が二塁打を浴びせると、中村の犠打で三進。ここでまたも栗山がタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。更に、片岡が送った後、中島,カブレラに連続タイムリーが飛び出し、ダメ押し。最後は小野寺ではなく、ルーキー・岩崎が締めて、プロ初セーブをマークした。
◆M8−4Bs◆
初回にローズ,北川の連続タイムリーで先制した偽バファローズは1点差とされた3回にはアレンのタイムリーで1点を加えて、3点目。2点を追うロッテは5回、一死からTSUYOSHI,早川,フクーラの3連打で同点に追いつき、偽バファローズ先発・ユウキをKO。これで流れを引き寄せたロッテは続く6回には一死一、三塁から代打・ワトソン博士が4号3ランを叩き込み、一気に勝ち越し。更に、この後、サブローが2点タイムリー二塁打を放ち、試合を決定付けた。先発・小野の残したピンチをゲッツーで切り抜けた2番手・高木は打者1人だけで今季初白星を手にした。
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桑田がブルワーズ戦で10度目の登板。同点で迎えた7回、2番手としてマウンドに上がった桑田はきっちり抑えれば悲願の初白星を手にする可能性も期待出来る状況に緊張した訳でもなかろうが、自慢の制球が定まらず、ボールが高く浮き、先頭のグラファニーノにセンター前へ弾き返されると、ビヤヌエバの犠打の後、ハートに勝ち越しタイムリー二塁打,続くハーディにもタイムリーを浴び、2点を献上。続くブラウンは得意のカーブで三振に斬って取ったものの、阪神時代に対戦のあったセシル・フィルダーの息子プリンス・フィルダーに対しては敬遠を指示され、二死一、二塁。ここからホールの完全に打ち取った当たりがライト前にポトリと落ちるタイムリー二塁打となる不運に見舞われると、またも一塁が空いた為にジェンキンズには敬遠を強いられ、満塁となった所でミラーにはレフトスタンドへ叩き込まれて、KO。日本でも21年間で1度しか経験していない満塁弾を浴び、1度も経験した事のない1イニング7失点と、正に悪夢のマウンドで桑田は初めてスタンドからブーイングを浴びる事となった。結局、この7点が致命的となり、チームは敗戦。桑田は初白星どころか、逆に初黒星を喫する事に…。短いイニングしか投げられないリリーフの宿命か、一度の炎上で防御率も2.53から一気に7.94まで跳ね上がってしまった。「知らないうちにやられてしまったと言う感じ。自分ではボールは走っていたと思うが、何故か甘く甘く入ってしまった。中盤に追いついて、さぁこれからと言う時の出番だったんで、しっかり僕があそこを抑えないといけなかった。(首位との)大事な試合なので勝ちたかった」と反省する事しきりの桑田は試合終了後、ナインが全員引き上げても、一人ベンチから立ち上がる事が出来ずにいたと言う。しかし、トレーシー監督は「彼の役割は変わらない。ここまで非常に信頼出来る働きをしてきた。今日は甘い球が幾つかあり、悪い日だっただけ。こういう事は誰にでもある」と、信頼に揺らぎがない事を強調している。主審の判定が辛かった事もあり、内側へボールを集めなくてはいけなかったのも桑田にとっては逆風だった。キレやスピードだけで勝負出来る力は足りないだけにストライクゾーンが狭められると厳しいのは確かだが、それを抜きにしても、今回の桑田は悪かった。一塁が空く度に敬遠を指示されまくるのも、何だかリズムを狂わされている様な気がする。ともあれ、次回は気持ちを切り替えて、きっちり抑えて欲しいものだ。
投手・桑田真澄の青春
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July 03, 2007 22:37
◆G3−8YB◆
巨人先発・内海に対して、横浜は初回、村田のタイムリーで先制すると、続く2回には無死から3連打を浴びせて、1点を追加。更に、4回には相川がタイムリー二塁打を放って、3点目。一方、巨人限定好投手・土肥に対して、マッスル千代の富士を欠き、初回無死一、三塁と言う絶好のチャンスを逃した事で劣勢に立たされた巨人は4回、ホリンズのタイムリーでようやく1点。5回には早くも内海に代打を送りながら、これは失敗に終わるも、二死一塁からガッツの左中間へのフライを金城が落球した隙に、松田記者が一塁から一気に本塁を陥れ、1点差。しかし、7回、横浜は一死満塁から金城がタイムリーエラーの汚名を晴らす走者一掃のタイムリー三塁打を放つと、更に、西村の暴投でこの回、4点を獲得し、ダメ押し。土肥は6回2失点で7勝目。巨人は10安打を放ちながら、3点しか奪えず、一発が出ない時の試合運びに課題を残した。
◆D6−2C◆
高橋,朝倉の両先発がいずれも3回をパーフェクトと素晴らしい立ち上がり。4回に入り、広島は一死から連打を浴びせて、初のチャンスを作るも、新井が痛恨のゲッツーで無得点。すると、その裏、中日は一死二塁から福留が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに13号2ランを叩き込み、2点を先制。更に、5回にも川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにピンキー井上が2号ソロを放つと、二死後、井端にタイムリーが飛び出し、4点目。追いかける広島は6回、前の打席でチャンスを潰した新井が汚名返上のタイムリーを放ち、まず1点。続く7回には一死一、三塁から代打・嶋が犠飛を打ち上げ、2点目。しかし、8回、永川の登録抹消中に暫定ストッパーを任命された大竹が福留のタイムリー二塁打,森野の犠飛で致命的な2点を献上。土壇場9回、岩瀬相手に一死一、二塁と粘りを見せた広島だが、最後は代打・ルパン広瀬がゲッツーに倒れて、試合終了。中日は連敗を4でストップさせた。
◆T2−1S◆
阪神先発の太陽の子エステバン・ジャンに対し、2回まで5つの残塁を量産する拙攻を繰り返していたヤクルトだが、3回、タイムリーが出ないならと、寿司職人ラミレスの一発で先制。一方、屋丸と先発・石井一の前に沈黙していた阪神も4回、林の12号ソロで同点に。両軍共に、8回から継投モードに入り、いずれも均衡を破れない儘、試合は延長にもつれ込んだ。10回でJFKを使い果たし、一刻も早く試合を決めたい阪神は11回、ヒットと四球で二死二、三塁とすると、ここで藤本がタイムリー内野安打を放ち、サヨナラ勝ち。これで阪神は3連勝。5番手の橋本健に3勝目がついた。
◆E8−6H◆
虚弱投手・里中ごときにパーフェクトを食らわされると言う悪夢の様な呪いを受けたソフトバンクと、同じく水島キャラ以外はアウトカウントを稼ぐ為の頭数扱いされると言う悪夢の様な呪いを受けた悪の温床・楽天。恐るべき水島の呪いに苛まれてから、ようやく初対決となった両軍だが、先手を取ったのはソフトバンク。現在、呪いの真っ只中に立たされている悪の温床・楽天先発・田中に対し、2回に高谷がルーキー対決を制して、2点タイムリー二塁打を浴びせると、3回には小久保のタイムリーで3点目。一方、悪の温床・楽天は4回まで小久保のタイムリーエラーによる1点のみ、ヒットもショートが2本打ったのみと新垣の前に抑え込まれていたが、6回、ショートの3本目の安打等でチャンスを作り、草野のタイムリー二塁打で1点差とすると、新垣が自らのパ・リーグ記録を更新する今季19個目の暴投をかまして、タナボタの同点。更に、今季初出場初スタメンとなる吉岡が勝ち越しタイムリーを放って、新垣をKO。勢いに乗る悪の温床・楽天は更に、リリーフ陣を攻め立て、この回、大量7点のビッグイニングを形成。しかし、粘るソフトバンクは8回に松中の犠飛で1点を返すと、土壇場9回にはハマのスペランカーが10号2ランを叩き込み、2点差。とうとう福盛を引っ張り出すと、一死後、松田のファーストゴロをフェルナンデスがエラー。流れは完全にソフトバンクか…と思われたのも束の間、続く大村がショートゴロゲッツーに倒れて、呆気なくゲームセット。悪夢の呪い対決で後塵を拝する結果となってしまい、折角、薄れかけている水島の呪いが再燃するのではないかと、ソフトバンク関係者は戦々恐々だ。田中はルーキー単独トップとなる6勝目をマークし、新人王争いで一歩リードする事となったが、呪い対決を制した代償か、7回にハマのスペランカーの打球が左手首に直撃。痺れが止まらず、降板を余儀なくされる事となった。
◆F7−2L◆
鬼門・東京ドームを突破した勢いで通算150勝目を狙うオツだが、初回、高橋にタイムリーを許して、先制点を献上。4回に中島の8号ソロで追いついて貰いながら、その裏、すかさずジョーンズに犠飛を打ち上げられ、勝ち越し点を献上。6回にも佐藤の3年ぶりとなるアーチで同点として貰った裏に踏ん張りきれず、一死満塁から金子誠に走者一掃のタイムリー二塁打を浴び、KO。畳み掛ける日本ハムは更に、田中賢もタイムリーを放ち、この回、4点。8回には4点負けているにも拘わらず、何故かマウンドに上がった西武守護神・小野寺からジョーンズが来日初アーチを叩き込み、ダメ押し。先発・武田勝は8回2失点の好投で4勝目をマークした。西武の連勝は4でストップした。
◆M3−4Bs◆
初回のピンチを切り抜けたロッテはその裏、二死一、二塁から里崎のタイムリーで1点を先制。続く大松もライト前に弾き返すも、本塁を狙ったフクーラは憤死し、追加点ならず。このチャンスを攻めきれなかったロッテは以降、立ち直った川越の前に翻弄され、一向に追加点を奪えない。相変わらず、投げる時はロクに援護を貰えない成瀬だが、黙々と投げ続け、3回に下山に浴びた一発のみの1点に抑える好投を展開し、試合は1−1の儘、土壇場9回へ突入。偽バファローズは先頭のラロッカがいきなり二塁打を浴びせると、ローズが歩いて、成瀬をKO。代わった萩原の前に北川が痛恨のゲッツーを食らって、チャンスは潰えたかに思われたが、ここでアレンがライト前へ値千金のタイムリーを放ち、ついに勝ち越し。その裏、加藤大を投入し、逃げ切りを図る偽バファローズだが、ロッテは力投の成瀬が引っ込んでから粘りを見せると言う嫌がらせの様な攻撃でチャンスを作り、TSUYOSHIの同点タイムリーで延長に持ち込んだ。迎えた11回、偽バファローズは四球の下山を一塁に置いて、牛込氏に「無理に決まってますよ! 夢よ、もう一度って事だろうけど、そんな選手が通用するほど、日本の野球は甘くないですよ」と酷評されたローズが24号2ランを叩き込んで、ついに勝ち越し。粘るロッテはその裏、TSUYOSHIのタイムリーで1点差に詰め寄ると、なおも二死満塁と一打サヨナラの場面を付く田が、最後はサブローがレフトフライに打ち取られ、あと一歩及ばなかった。
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July 02, 2007 21:56
オールスターの最終投票結果が発表となったが、危惧していた通り、実に残念な結果に終わった。
セントラル・リーグ | 守備 | パシフィック・リーグ | ||||
順位 | 選手名 | 票数 | 順位 | 選手名 | 票数 | |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
黒田博樹(C) 人斬り抜刀斎(D) 内海哲也(G) はーちゅん(YB) 春風亭半ケツ(G) 下柳剛(T) 石井一久(S) カリメロ(YB) ハマのチンピラ(YB) 山本昌(D) |
581,751 261,882 209,692 179,018 161,203 121,163 104,320 101,399 68,908 48,685 |
投手 |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
田中将大(E) ダルビッシュ有(F) 杉内俊哉(H) 涌井秀章(L) 青山浩二(E) 渡辺俊介(M) 平野佳寿(Bs) 新垣渚(H) 和田毅(H) 岩隈久志(E) |
570,978 367,664 220,767 154,690 142,156 117,186 111,588 94,817 83,180 75,270 |
1 2 3 4 5 |
林昌範(G) 久保田智之(T) 岡本真也(D) 横山竜士(C) 那須野巧(YB) |
398.982 331,494 253,424 252,407 194,596 |
投手 (中継) |
1 2 3 4 5 |
武田久(F) 加藤大輔(Bs) 薮田安彦(M) 藤岡好明(H) |
598,508 444,574 287,876 235,790 187,729 |
1 2 3 4 5 |
永川勝浩(C) 岩瀬 仁紀(D) M.クルーン(YB) 高津臣吾(S) |
471,987 407,917 324,335 244,230 179,876 |
投手 (抑え) |
1 2 3 4 5 |
福盛和男(E) 馬原孝浩(H) MICHEAL(F) 小林雅英(M) L.カーター(Bs) |
699,048 526,299 280,365 233,183 229,259 |
1 2 3 4 5 |
阿部慎之助(G) 谷繁元信(D) 倉義和(C) 矢野輝弘(T) 相川亮二(YB) |
523,446 328,622 307,843 257,918 188,298 |
捕手 | 1 2 3 4 5 |
嶋基宏(E) 里崎智也(M) 山崎勝己(H) 前田大輔(Bs) 細川亨(L) |
723,616 496,869 257,092 224,844 180,322 |
1 2 3 4 5 |
栗原健太(C) T.ウッズ(D) 李スンヨプ(G) 吉村裕基(YB) A.シーツ(T) |
562,644 434,532 428,994 219,152 183,067 |
一塁手 |
1 2 3 4 5 |
松中信彦(H) K.ウィット(E) 田中幸雄(F) 北川博敏(Bs) A.カブレラ(L) |
532,094 482,684 360,406 305,338 237,884 |
1 2 3 4 5 |
ガッツな貴公子(YB) 荒木雅博(D) 東出輝裕(C) 関本健太郎(T) 田中浩康(S) |
577,195 361,750 320,552 169,410 148,174 |
二塁手 |
1 2 3 4 5 |
高須洋介(E) 本多雄一(H) 田中賢介(F) 阿部真宏(Bs) 片岡易之(L) |
784,047 |
1 2 3 4 5 |
ガッツ(G) 新井貴浩(C) 中村紀洋(D) 村田修一(YB) ゼブラ今岡(T) |
550,557 477,151 262,075 231,609 207,712 |
三塁手 | 1 2 3 4 5 |
J.フェルナンデス(E) G.ラロッカ(Bs) 今江敏晃(M) 礒?(L) |
661,843 563,607 386,777 207,181 133,076 |
1 2 3 4 5 |
井端弘和(D) ニックン(G) 梵英心(C) 宮本慎也(S) 鳥谷敬(T) |
466,912 465,479 396,085 247,848 234,257 |
遊撃手 | 1 2 3 4 5 |
川崎宗則(H) 草野大輔(E) TSUYOSHI(M) 大引啓次(Bs) 中島裕之(L) |
520,262 490,121 339,379 307,304 255,883 |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
求道者・前田(C) 青木宣親(S) 福留孝介(D) キュラソ星人(T) マッスル千代の富士(G) 松田記者(G) 森野将彦(D) シャア少佐(T) 緒方孝市(C) 寿司職人ラミレス(S) |
634,711 553,520 529,355 455,677 433,912 384,624 274,489 258,678 235,625 195,419 |
外野手 |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
礒部公一(E) 鉄平(E) T.ローズ(Bs) ハマのスペランカー(H) 劇団ひちょり(F) R.ショート(E) 柴原洋(H) 稲葉篤紀(F) 大村直之(H) 村松有人(Bs) |
717,383 665,958 647,004 553,782 525,727 504,644 405,091 402,328 390,250 279,951 |
DH | 1 2 3 4 5 |
山崎武司(E) B.ブキャナン(H) 青波の長瀬(F) J.ズレータ(M) J.リーファー(L) |
1,094,803 199,860 183,149 157,344 105,907 |
結局、パ・リーグは牛込氏に「無理に決まってますよ! 夢よ、もう一度って事だろうけど、そんな選手が通用するほど、日本の野球は甘くないですよ」と酷評されたローズが7位から一気に3位に滑り込んだ以外は何の変動も起きず、山崎武が唯一、100万票を突破する最多得票を獲得したのを筆頭に悪の温床・楽天の選手が8人も選出されると言う悪夢の様な事態となってしまったのだ。逆に、西武は27年ぶりのファン選出ゼロと言う憂き目に…。細かい話は最終中間発表の際にしているので割愛するが、松本,嶋が当選してしまったのは大問題だろう。鉄平も許容範囲とはとても言い難い成績だ。とにもかくにもウィットが2位止まりで済んで本当に良かった。これに対して、オールスターゲーム運営委員会は「投票方法の偏りや、不正の様なものは認められない。15年ぶりに仙台で開催される事に対する地元の盛り上がり、熱意の結果だと思う」などと、寝惚けた見解を示している模様。表面上のルールを守ってさえいればいい…。確かにそれは不正ではないかもしれないが、そこにはモラルや良識と言ったものは含まれていないのであり、運営委員会ともあろう者がそんな結果に遺憾を示すどころか、完全に肯定する様な意見を述べてしまうのはいかがなものだろうか? やっちまったファンを非難しないまでも、せめて投票システムに関して問題提起するくらいの事はしても良かったのではないだろうか? 因みに、松本は「ファン投票選出は、プロ野球選手としてこの上なく光栄なこと。多くのファンの皆さまに心から感謝しています」、嶋は「今の成績で選ばれるとは思っていなかったので、正直少し驚いている。新人らしく、明るく元気にプレーしたい」とコメント。松本は微妙なニュアンスだが、最終中間発表時に出場辞退を示唆していた筈の嶋は結局、出る気満々なのか? あえて出ると言うならば、ただ出るのではなく、それこそ死力を尽くして「オールスター」に恥じないプレーを見せて欲しいものである。
さて、セ・リーグに目を移してみると、最多得票は求道者・前田な訳だが、これも少々理解に苦しむ所だ。「格」で言えば、筆頭クラスの存在であるのは言うまでもないが、常にハイレベルな結果を自分に科す天才の打棒は影を潜め、目を覆う様な不振に苦しんでいる状況を見るに、求道者・前田の胸中も複雑なものがあるのではなかろうか。その結果、同じく筆頭クラスの「格」にあたるキュラソ星人が弾き出される結果となったのは何とも皮肉である。これもマークシート方式の弊害かねぇ? 広島票も今回、程々に多かったしなぁ…。中継ぎ投手部門も久保田を差し置いて、林が当選してしまったのは少々納得のいかない所だが、遊撃手部門で井端が約5万票差を引っ繰り返し、僅か1,433票差ながらも逆転1位となった事には溜飲が下がったよ。
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ジャンケン野球の使い手・山田にスライダーを読まれて一発を食らったものの、田中はその後も、スライダーをひた隠しにする一球のリードに支えられ、東京打線を翻弄し、終盤まで追加点を与えない。一方、ペース配分無視で飛ばしまくっているでかせぎ君もアウトカウントを稼ぐしか能のない悪の温床・楽天打線を抑え込み、1−2の儘、試合は土壇場9回裏に突入。凄いと言っても、所詮高校を出たばかりの選手のスライダーは大した事はなく、実は小さな曲がりのカーブ…と思われている球がスライダーの正体であり、既に何球もスライダーを投げているのでは?などと、サルが余計な事を言い出してしまった為に、またまた無駄な事を考え出す東京ベンチ。山田は鋭く曲がる球こそがスライダーだと主張するのだが、実際にスライダーを打った本人の言葉だと言うのに、ナインは釈然としない様子。それはさておき、この回の東京は1番からの好打順。第2打席の殿馬のごとく、左打席に入った岩鬼に対して、一球は全くの無警戒で安易にど真ん中を指示するが、スイングこそ不格好ながらも、左ならど真ん中を悪球に出来る岩鬼は一塁の頭を越すヒットで出塁。続く殿馬が送って、一死二塁となった所で、微笑はストレートが来ると自信満々で打席に立った挙げ句、ようやく投じられた鋭く曲がるスライダーでまたも裏をかかれ、バットを叩き折られてのピッチャーゴロ。岩鬼は二塁に釘付けとなり、二死二塁で山田の打席を迎える事となった。一塁は空いているが、果たして、山田は歩かされるのか?
攻撃面での一球にはそれなりに期待していたのに、あっさり2発打っただけで、走者としての活躍は全く見せず仕舞いでもう9回になってしまった。一体第3,4打席はどういう結果だったのやら…。「一球の足 vs 山田の肩」をやらずに終わるなんて、肩透かしも甚だしい。さて、相変わらず、「下手の考え休むに似たり」を地で行く水島野球。何でこうも余計な事を考えて自らの首を絞める話ばかり描くのかね…。小さいカーブの様に見える球の球種名が「スライダー」だろうが「カーブ」だろうが、それが何だと言うのだ。とにもかくにも、東京のスコアラーは無能過ぎるのか、そもそも存在すらしていないのか、いずれにしろ、プロの球団として、大きな欠陥がある事は間違いない。岩鬼は左で打つ発想があり、山田もそれが効果的だと分かっているなら、日頃からやれよ…と。そもそも、左打ちの効果は光高校戦でとっくに分かってるやんけ…。殿馬の送りバントに対して、飯島は「弱気」だと土井垣采配を批判したが、ストーカー女のさげまん効果に苛まれている殿馬には下手に強行させても裏目に出るだけだと判断しての事だろう。インケツ采配の土井垣にしては、まともな考えだと思うぞ。それにしても、微笑の読みは全く当たらないにも拘わらず、何故に、ああも自信満々なのか。それ故にひたすら滑稽に見えるばかりで、実に可哀想…。敬遠の可能性を匂わせても、最後は山田とは勝負だろうが、どうせ打ったら山田は凄い、抑えたら一球は凄い…なので、どっちに転んでもどうでもいいやね…。
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July 01, 2007 21:30
桑田がナショナルズ戦で10度目の登板。5点リードで迎えた8回一死一塁の場面で先発・ゴーゼラニーからバトンを受け取った桑田はジマーマンを初球、ピッチャーゴロに打ち取り、素早く二塁へ転送。ショートが一塁へ投げやすくなる様に二塁方向へシュート回転をかけると言う恐るべき送球で見事にゲッツーを完成させ、僅か1球でピンチを脱出。リリーフ陣の負担を軽減すべく、9回も続投となった桑田はリーグ打率3位のヤングをファーストゴロに仕留めると、続くカーンズをレフトフライに打ち取り、二死。チャーチはフルカウントからの際どい球をボールと判定され、歩かせたものの、続くロペスを空振り三振に斬って取り、ゲームセット。ホールドもセーブも、勿論、白星も付かなかったが、初めて勝ちゲームで最後まで投げきった桑田はベンチに引き上げながら、ナインと喜びを分かち合った。
相変わらず、コーナーワークが冴える桑田。何とかうまい事、白星が転がり込んで来ないものかと、200勝を期待してしまうファンとしては思ってしまう。それにしても併殺を狙いやすい様に回転をかけた送球と言うのは、普段、あまり耳にしないのだが、プロの選手はこういう技を普通に駆使しているものなのだろうか。だとしても、妙に「桑田的」なものを感じてしまうなぁ。桑田がやると、凄ぇ!とか自然に思えてしまうと言うか…。
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◆G9−6C◆
初回にガッツの19号ソロ,2回に李が通算100号となる15号2ランと連日の一発攻勢で主導権を握った巨人は4回にもニックンの犠飛で4点目を追加。先発が防御率1点台の春風亭半ケツとあっては、最早、試合は決まったかと思われたが、その裏、無死満塁の大ピンチ。ここから2人を打ち取るいつもの粘りを見せた春風亭半ケツだが、ここで新井にバックスクリーン左へ痛恨の満塁弾を叩き込まれて、試合は一瞬で振り出しに。流れを引き寄せた広島は続く4回、石原のタイムリーで勝ち越しに成功。1点を追う巨人は毎回、走者を出しながら、あと1本が出ない拙攻三昧。5点を取られながらも、援護を信じて投げ続けてきた春風亭半ケツだが、ついに力尽きたか、8回に新井にこの日2本目のアーチを浴び、KO。ダメ押しと思われる一発を放った新井だが、土壇場9回、一死から大道のサードゴロを一塁へ痛恨の悪送球。これで流れは一気に巨人へ傾く事となった。ただでさえ不安感があると言うのに、味方に足を引っ張られ動揺を隠せない永川を攻め立て、一死一、二塁から松田記者が通算1500安打となるタイムリーを放つと、二死二、三塁となった所で阿部が三遊間を破り、逆転に成功。更に、ニックン,李と連続タイムリー二塁打を放ち、この回、一挙5点のビッグイニングを形成。その裏、上原が簡単に3人で打ち取り、ゲームセット。悪夢の逆転負けとなった広島はついに最下位に転落した。
◆D6−7S◆
中日は初回、森野の2点タイムリーで先制。その後、しばらく攻めあぐねていたが、6回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにT.ウッズが21号ソロを叩き込み、3点目。先発・山本昌は5回まで2安打無失点の好投を見せていたが、6回に突如崩れ、無死一、二塁から青木のタイムリー,田中浩の犠飛で1点差と詰め寄られると、更に、続く寿司職人ラミレスにもタイムリー二塁打を浴び、ついに同点。追いついたヤクルトは続く7回にも青木のタイムリーで勝ち越した後、寿司職人ラミレスが7号3ランを放り込み、一気に4点を追加。しかし、粘る中日は直後の8回、二死走者なしから連打で一、二塁のチャンス。ここから谷繁,代打・立浪に連続タイムリー二塁打が飛び出して、1点差にまで詰め寄ると、土壇場9回にも二死一、二塁と一打逆転の場面を作ったが、最後は中村紀がセンターへ打ち上げて、あと一歩及ばず、4連敗。詰めの甘さが目立ち、川相さえいれば…と言う声は強まるばかり。これで首位・巨人とのゲーム差は5にまで開いてしまった。ズルズルとV戦線から転落しない為にも一刻も早い名手・川相の現役復帰が待たれる所だ。勝ったヤクルトは広島と入れ替わりで最下位を脱出。8回途中から最後まで投げきった遠藤は中日時代の98年以来、実に9年ぶりとなるセーブをマークした。
◆T5−1YB◆
0−0で迎えた3回、阪神は坂がプロ入り初アーチを叩き込み、1点を先制。4回に吉村の9号ソロで追いつかれたのも束の間、直後の5回、またもや坂がタイムリー二塁打を放ち、勝ち越し。更に、この後、鳥谷もタイムリーを放つと、6回にはキュラソ星人が17号ソロ。8回にはジュビロ野口がタイムリー二塁打を放ち、ダメ押しの5点目をゲット。投げては先発のルーキー・上園が5回を1失点で切り抜けると、6回から久保田,8回からウィリアムスと繋いで、最後は藤川が締める必勝リレーが決まり、逃げ切った。上園は2勝目をマーク。
◆H2−4M◆
ロッテは初回、二死二塁からサブローのタイムリーで先制。続く2回の二死二、三塁のチャンスは逃したものの、3回、無死満塁から里崎のタイムリーの後、竹原,青野と連続犠飛を打ち上げて、3点を追加。ロッテ先発・清水の前に5回まで1安打と抑え込まれていたソフトバンクは6回、川崎のタイムリーでようやく1点を返すと、続く7回には松田がタイムリーを浴びせて、1点差。8回から流れを変える男・スタンドリッジを投入した効果か、その裏、無死一、二塁と長打が出れば、一気に同点と言う場面を作ったソフトバンクだが、ここから松中,小久保の両主砲が打ち取られると、柴原もセカンドゴロに倒れて、二者残塁。土壇場9回にはロッテ守護神・小林雅に対し、一死から代打・明石,松田と連打を浴びせ、前日の再現を思わせたが、ここから大村,本多と凡退し、連勝は3でストップした。
◆Bs1−3F◆
カーター,グリンの助っ人対決となったこの試合。2回に青波の長瀬の17号ソロで日本ハムが先制すれば、その裏、偽バファローズもすかさず大引のタイムリーで同点。その後、両先発の好投が続き、1−1の儘、中盤へ突入。迎えた6回、日本ハムは陽,劇団ひちょりと連続三振に倒れるも、ここから田中賢が三塁打を浴びせると、続く稲葉がタイムリー二塁打を放ち、勝ち越し。更に、青波の長瀬にもタイムリーが出て、この回、2点。日本ハムは8回から武田久,9回からMICHEALと繋ぐ必勝パターンで逃げ切り、この3連戦勝ち越し。交流戦MVPの勢いをその儘に、7回1失点の好投を見せたグリンは7勝目を飾った。
◆L10−1E◆
無傷の4連勝の悪の温床・楽天先発・山村に対して、西武は初回、内野安打の福地を片岡が送ると、ここから中島,カブレラ,ベンちゃん,栗山と4連打を浴びせて、早くも3点を先取。3回にショートのタイムリー二塁打で1点を返した悪の温床・楽天は5回にも無死一、二塁と絶好のチャンスを掴むも、嶋は空振り三振。渡辺直はサードゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で得点ならず。毎回の様にチャンスを作りながら、追加点をあげられずにいた西武だが、6回、片岡,中島の連続タイムリーでようやく2点を追加すると、これで完全に流れを引き寄せ、7回にはG.G.佐藤が17号2ラン,8回には4安打を集中して、3点を奪い、試合を決定付ける10点目。今季初登板初先発となる帆足は7回途中まで1失点の好投で今季初白星。一方、山村は6回途中5失点KOで今季初黒星となった。
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