January 2007

January 30, 2007 06:14

 フォークで坂田を空振り三振に斬ってとったにも拘わらず、ワンバウンドしたこのボールを山田が痛恨の後逸。これを見た三塁走者・犬神は当然のごとくスタートを切るが、大きく弾いてしまった山田は追いかける事すら諦め、呆然とボールを見送り、犬神は悠々とサヨナラのホームイン。これで四国の2位が確定し、プレーオフ第1ステージは松山で行われる事となった。試合終了後、勝利の余韻で盛り上がる四国のロッカールームで最後のプレーに関して語り合う土門と不知火。坂田に2球続けて大ファールを浴びたリードも、山田が里中のコントロールに対する絶対の信頼があったが故で、全ては3球目のフォークの為の伏線だったが、里中は三塁走者がいる場面での暴投の可能性のあるフォークを嫌がり弱気になった上で、最終的にサインに応じると言った山田への信頼感を欠いた投球をかました為に、ワンバウンドになったと分析。すんなり首を縦に振っていれば、暴投になる事はなかったとし、かくも投手の心理は繊細なのだと思い知る。150勝到達に失敗した事でサチ子へのプロポーズ計画も破綻した里中だが、その一方で殿馬が人知れず、2安打していた事により、ストーカー女はプロポーズを密かに決意していた。山田は来季の開幕戦で150勝と言う派手な舞台が出来上がるなどと気休めをぬかしていたが、開幕直後にメモリアルを達成しうるのは里中だけではなく、山田は500本塁打まであと10本、2000安打まであと2本、岩鬼は420本塁打まであと3本、2400三振まであと1個、不知火は200勝,土門は180勝にリーチをかけるなど、記録ラッシュが続く。また、殿馬はこの日の2安打で2200安打に到達していたとの事。2日後に迎えたプレーオフ第1ステージは初戦は不知火,第2戦はでかせぎ君の好投により、1勝1敗。そして、最後の第3戦では里中がリベンジの完封を果たし、第2ステージに進出。かくして、札幌ドームで日本ハムとの決戦に臨む事になった。

 最早、言うまでもない気がするが、今回、最も衝撃的な事実は殿馬がいつの間にか2安打しており、ストーカー女のプロポーズフラグを立ててしまっていたと言う事だ。あれだけ前振りしておきながら、ストーカー女は途中で引っ込んだばかりか、殿馬がヒットを放ったシーンは皆無と言う放置状態でありながら、結局、2安打していたなんて事が許されるのか!? もう里中の事に夢中になっていて、こちらのネタは完全に忘れ去っていたとしか思えないのだが…。どうせスカシネタにするくらいなら、試合終了後も忘れたままで良かったのに…。山田は試合後、あれはパスボールだと、とりあえず、責任を感じている様を装っていたが、山田への信頼のなさが呼んだワイルドピッチだと里中が自責の念に駆られていると見るや、ここぞとばかりに、「記録上はそう(ワイルドピッチ)だったが…、まぁ、忘れよう」と里中に完全に責任を押しつける形を作った所でこの事を忘れさせようと促す腹黒ぶり。サチ子へのプロポーズ計画が破綻した事については一切触れず、150勝は来季の開幕で…と話題を逸らす狡猾さは見事と言うしかない。犬神が途中で肉離れを起こして転倒する可能性だってゼロではないのに、全くボールを追おうともしなかったり、やはり、サチ子を嫁にやらない為の故意の後逸だったのではないか…と言う疑惑がつきまとうな。それにしても、ここに来て、公開された主要水島キャラの通算記録には呆れ果てるばかり…。2400三振はまだしも、180勝や420本塁打の一体どこがメモリアルな記録なのかはさっぱり分からない………のは置いておくとしても、里中が150勝にリーチと騒ぎ立て、一見凄いかの様に思われたが(今のご時世ではそれなりに凄い数字なんだが)、不知火や土門は里中の遙か上を行っていたとは…。不知火,土門と里中とでは格が違い過ぎるので、当然と言えば当然か。しかし、12年目の選手にこうもあっさり抜かれてしまうなんて、山本昌や桑田が不憫になってくるね。最早、カリメロが現役最多勝の座から陥落するのも時間の問題と言っていいだろう。一方、打撃陣に目を移すと、山田が早くも500本塁打目前と言う事実にはうんざりするばかりだが、岩鬼と実に73本も差をつけていたと言うのは衝撃だ。入団当初は打点王は山田,本塁打王は岩鬼と分け合う事が多く、岩鬼の通算本塁打の方が多くても不思議はない様に思えるだけに、この差は異常である。山田の本塁打ペースは年平均40本と横ばいである事を考えると、明らかに岩鬼のペースが急降下している事になる。年平均35本弱となると、20本台に終わった年が何度もあると見ていいのだが、あの岩鬼にしてそれはちょっと信じがたいなぁ…。また、他の連中が来年の開幕当初にメモリアル達成と言う状況を作った中、人知れずの2安打で(ストーカー女のプロポーズと言う地雷付きの)キリ番を踏んでしまった事でただ一人ハブにされたり、昨年の閉幕間際ないしは今季の開幕直後にとっくに名球会入りしていたにも拘わらず、全く取り上げて貰えなかったり、もう少し殿馬の扱いは改善されないものか…。それにしても、こんな勝とうが負けようが、どうでもいい試合に時間を割いた挙げ句、どうでも良くないプレーオフ第1ステージは僅か3コマで終わらせると言うのもいかがなものか。サヨナラ勝ちで大喜びしていた四国ナインだが、たった3コマで全てを台無しにされてしまうなんて、最早、完全なピエロである。幾ら何でも可哀想にも程があるだろう。もうキャンプインも間近だと言うこの時期にまだ第2ステージも始まっていない辺り、これは日本シリーズも1ページくらいで終わる可能性大だなぁ…。

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January 28, 2007 13:51

「いてもたってもいられなくて来やがったのか…
 バカだぜ……! ほんと野球バカだぜ、あのオヤジ」

 病院のベッドで寝ている筈のギブソンが現れ、騒然となるアメリカベンチ。病状を知っているJr.は慌てふためくが、そんな事よりこの回に2,3点でも取らないと負けると、逆にたしなめられる。一方、改心したアレックスは一塁上で果敢にリードを取り、眉村に揺さぶりをかけていた。5点差で大事にしなければならない走者だと言うのにチョロチョロするなと、苛立つJr.だが、ギブソンは軸足に打球を受けたばかりの眉村にとって、軸足を回転させる牽制の動作と言った相手の嫌がるプレーをやる事は当然だとアレックスのプレーを支持。ベネズエラ戦の様に最後はパワーで何とかなるとタカを括っている向きのあるアメリカナインに対し、ギブソンは大国の傲りを捨てて、アレックスが見せている様ないやらしいプレーをきちんとしなければ、日本には絶対に勝てないと言い放つ。中米や日本にも優れたプレーは多数いる今、アメリカの野球が凄いのではなく、彼らが集まるメジャーリーグが凄いのであり、だからこそ世界中の野球ファンや子供達が見ているこの舞台で謙虚でひたむきなプレーを見せ、ボールパークには最高の夢が詰まっていると言う事を全身全霊で示さなければいけないと語るギブソン。そんな中、8番のハートマンがキャッチャーへの小フライに倒れるも、アレックスは一瞬の隙をついて、タッチアップで二塁を陥れる好走塁。更に、ボルテックがバットを折りながらもレフト前へ弾き返すと、アレックスは一気に三塁を蹴り、果敢なヘッドスライディングで寿也のブロックを突き破ると、ついに1点を奪い取るのだった。

 今回もギブソンの説教話。何だか、ギブソンメインの話はこんなんばっかりやな…。結局、アメリカナインは、またもや喝!を入れられてしまったよ。Jr.も難癖つけてはギブソンにたしなめられまくると言う小者ぶりを遺憾なく発揮するお寒い役どころで何だか哀れだった。投げる気はないとぬかしているギブソンだが、何だかんだでマウンドに上がりそうな気がしてならない。こうなってくると、吾郎が投手なのが恨めしいね。打者・吾郎に対するワンポイントとして登板…と言う見せ場は作れない訳で…。万一、ギブソンが登板した時の相手が寿也だったとして、果たして、それは盛り上がるのかね? しかも、そこで寿也がギブソンを打ち砕いたりしてしまったら、吾郎とギブソンの対決に割って入る形になるみたいでちょっとなぁ…。とりあえず、今夜の松尾さんが噛ませ犬扱いでギブソンから三振を食らわない事を祈るばかりだ。さて、覚醒しても打撃はイマイチだったアレックスだが、走者として大活躍! まがりなりにもスラッガーの見せ場として、それはどうなのよ?と言いたい気もするが、その辺の役どころはバーンズに託されるのだろうか。それから、ベネズエラ戦以来、その株は右肩上がりのボルテックがまたもしぶとくタイムリーと更なる活躍を見せたのも嬉しいね。

「メジャー」吾郎・寿也激闘編 9th.Inning

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January 21, 2007 13:33

 同点で迎えた9回裏二死三塁と、四国が一打サヨナラ勝ちのチャンス。ここで坂田の放った会心の打球は飛距離十分ながら、僅かにライトポールの右に切れる大ファール。ここで山田はまたもストレートを要求。一瞬、驚きを見せた里中だが、さっきの打球の後にまたストレートが来るとは坂田も思うまいと考え、山田のリードを信じて投げる事を誓う。かくして投じられた外角のストレートはまたも会心の打球を飛ばされるが、今度はレフトポールの左へ僅かに切れてのファール。大ファールを浴びる度に慌てふためいていたくせに、土井垣はファールを打たせてカウントを稼ぐ山田の好リードだなどと最初から分かっていた様に口ぶりですっかり楽観的な気分になっていたが、3球目を迎えて出た山田のサインに里中はプレートを外し、あからさまに不快感を示す。再びサインを覗き込むが、山田は頑としてサインを変えようとしない。渋々頷いたに見えた里中の3球目はフォーク。完全に裏をかかれた坂田はこれを空振りするも、ワンバウンドしたこのボールを山田が止められず、後逸。果たして、三塁走者・犬神がこの隙にサヨナラのホームを陥れるのか!?

 山岡の超ファインプレーで延長突入と言う予想は残念ながら脆くも外れてしまった。つまり、山岡は失意のどん底に叩き落とされた儘、放置プレイ状態である。可哀想だ、可哀想過ぎるぜ、山岡…。これでこの儘、サヨナラ負けしたら、立ち直れない…事ぁないか。負けたら終わりの14年前とは重みが違う。どうせプレーオフ第1ステージの開催地が変わるだけの事だし、里中のプロポーズの事なんか、山岡の知った事じゃないよな。里中は里中で、山田を信じて投げるとかぬかしていた矢先、たった1球で山田のリードに抵抗するなど、「信頼感」が聞いて呆れる行動。坂田のファールは計算尽くの結果ではなく、単なる結果オーライであり、土井垣曰くカウントを稼ぐ為の好リードなどではなく、サチ子を嫁にやらない為の陰謀リードである事に気付いたのだろうか。結局、あのフォークは山田が出し続けたサインなのか、里中が勝手に投じたのかが気になる所。もし、山田のサインだったとすれば、あの後逸はサヨナラ負けを演出すべく、不可抗力を装った故意の可能性が十二分に考えられる。下手に前に飛ばされて、誰かに捕られる可能性より、自分でミスを装った方が確実に負けられると言う深慮遠謀なのか!? 逆に、里中が勝手に投げたのだとすれば、いきなりサイン無視でフォークなんか投げられたら、そりゃ後逸もするわな…ってなもんで、正に自業自得。いずれにせよ、サヨナラ負けならプロポーズ計画はまたご破算になる訳だが、後者ならば、里中は自分の考えの甘さに絶望し、サチ子を娶る資格がないとか、縁がなかったのだとかほたえて、完全撤退する事もあるかもしれんなぁ…。それにしても、山田と里中の息が合わず、三塁走者が犬神で山田が後逸…と言うシチュエーションは、正に、選抜決勝の土佐丸戦を見ている様な展開。また山田が球審と接触し、ボールがたくさん転がったりしまいな…。あの時のセーフの判定は未だ持って納得いかないが…。

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January 19, 2007 20:25

 心臓に病を抱えながら、アメリカの誇りの為,野球の母国の威信の為に命懸けで臨むギブソンの姿を目の当たりにして打席に入ったアレックス。コスタリカからの移民である事から、アメリカは第2の祖国と言う感覚しかなく、さして愛国心を持っていなかった為、国や民族の誇りを懸けて戦うと言う精神に対して、理解に苦しんでいたアレックスだったが、その為に命を懸ける者がいるならば、力を貸さない訳にはいかないとこれまでの淡泊さが嘘の様にしぶとく食らいついてカットする粘りを見せる。一方、大舞台のプレッシャーの中、初回から全力投球を続けてきていた眉村は早くも投球数が100を越え、徐々に疲労の色が見えてきていた。執拗に粘っていたアレックスはついに打球を弾き返し、眉村の右膝を直撃する内野安打で出塁。これと同時にギブソンがアメリカベンチへ姿を現し、流れはアメリカへと傾き始める。眉村は打球直撃の影響が少ない様子を見せるも、茂野は吾郎に対して、ブルペンで準備を始める様、促すのだった。

 微妙だ…、微妙過ぎるぜ、アレックス…。折角、覚醒したのに、あわやピッチャーゴロだなんて…。これは単に、覚醒したアレックスをも上回る眉村が凄いのか、覚醒した所で、そうそう都合よく一発かませる程、現実は甘くないと言う事なのか…。まぁ、これが寿也なら、「最低でも」外野の間は破るだろうけどな。都合よく一発はかませなかったアレックスだが、都合よく眉村を負傷させる事に成功。ベタだ、ベタ過ぎる! 疲労している様子をわざわざ見せていたので、もしかして、ケガしないのかも…と思ったのも束の間だったなぁ。これで眉村は極度に痛い目を見る前に降板し、吾郎に繋ぐまでに急場凌ぎで出てきた渡部,黒場がメッタ打ちを食らうと言う悪夢の展開となりそうな気配だ。

「メジャー」吾郎・寿也激闘編 8th. Inning

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January 17, 2007 06:49

 義経のファインプレーでまずは一死を取った里中。続いて前の打席で同点アーチを放った因縁の不知火相手にまたも痛打されるも、桜木のファインプレーに救われる。ここで迎えた犬神に対して、山田はまたも軽率なリードをかまして、ライト前へ弾き返される。義経,桜木の立て続けの好プレーに乗せられた山岡は無謀にもダイビングキャッチを試みて後逸し、打球はフェンスへ向かって転々。サヨナラランニングホーマーになりうる展開だったが、素早くバックアップに回っていた殿馬が足でボールを蹴り上げる事で拾い上げる動作をスキップし、その儘、中継の星王までストライク返球を見せ、犬神は三塁でストップ。サヨナラ勝ちのチャンスを逃したと言うのに、相変わらず、ストーカー女は場をわきまえずに大喜びだ。満塁策を取るか、次の坂田だけ歩かせて武蔵と勝負…と言った作戦も考えられたが、土井垣は満塁策はその過程において、既に逃げていると嫌がり、バッテリーに全てを託して坂田との勝負を命じる。しかし、不知火に一発を浴びた辺りから完全にリードが狂っている山田は、通天閣打法の坂田には低めは禁物とばかりに普通の打者にはホームランボールとなるインコースベルトの高さのストレートを要求し、またも痛打されてしまう。サヨナラヒットとなるかもしれない打球の行方に悲鳴を上げるサチ子だが…。

 山岡が14年ぶりに大チョンボをやらかした。同点で迎えた9回裏二死走者なしでやるにはあまりにも無意味なダイビング。やはり、この男、「塀際(限定)の魔術師」だけに前方への打球は頼りにならないのか。山田には殿馬のバックアップが早かったのは、山岡が捕れない事を予測していたから…などと言われる始末で、山田からも殿馬からも全く信用されていない山岡が実に哀れである。それにしても、ここに来て、山田のリードのダメさ加減が目立つ。本来、山田のリードは徹底して打者の裏をかく事を主体としている。たとえ苦手なコースであろうとも、そこを打者が狙っていると感じたら、ど真ん中で意表をつく事も当たり前の様にやる男であり、打者のタイプによってハナから攻め方を決めつけてしまう様なリードはしなかった筈だ。それを不知火はしばらく打席に立っていないから速球なら大丈夫とか、雲竜は力だけだから技術で抑えられるとか、犬神は(打力に乏しいから)大丈夫だとか、坂田は低めは禁物だからインコースベルトの高さへストレートとか、安直リードのオンパレードである。あの山田がここまで急激に耄碌するとはちょっと考えがたく、やはり、サチ子を嫁にやらない為には里中を裏切る事も辞さない…と見る方が自然な様な…。里中は里中で「獅子はウサギを狩るにも全力さ」などと、犬神を完全にナメきった態度が鼻につく。こんなに痛打されまくっている状況で思い上がるのも大概にしろよ!と思うと同時に、犬神がここまで落ちぶれた扱いを受けている事に寂しさを覚えた。さて、サチ子が無駄に悲鳴を上げている事はどうでもいいとして、ストーカー女の野望を打ち砕く為にも、ここでサヨナラとなって欲しいものだが、恐らく、山岡の超ファインプレーで延長に突入するに違いない。ストーカー女と言えば、今回も空気の読めなさ加減は凄まじい。あの状況でサヨナラを防いだ殿馬の好プレーに大喜びなんて、四国ナインが全員ぶち切れ、ストーカー女に襲いかかったとしても誰も咎めないだろう。いい加減、こんなチームの士気を乱しまくるだけの女は解雇しろよ、小次郎! だからと言って、間違っても東京にトレードに出したりするなよ!

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January 15, 2007 21:02

  尻上がりに調子を上げていく眉村。持ち味のスライダーに加え、メジャーではあまり投げる投手がいないシュートが効果的に決まり、アメリカ打線は翻弄される。4回にはJr.が2打席連続三振に斬って取られるなど、依然としてゼロ行進を続けるばかり。依然として、ヘタレモードのアレックスはこの劣勢は初回のチャンスを潰したJr.の所為だと言わんばかりに皮肉り、ムードを悪くするばかり。Jr.だけでなく、名目上、熱射病で倒れた事になっている父親共々、ギブソン親子への愚痴をこぼしつつ、自分はケガさえしない様に適当にやり過ごす気満々のアレックスだったが、トイレから戻って来ようとした際、病院を抜け出してきたギブソンに遭遇。病院から連絡を受け、血相を変えてやってきた関係者の口からギブソンが実は心臓病で早急に手術を要する体である事を知ってしまう。マウンドへ上がるつもりはないものの「母国の誇りをかけて必死で戦っている仲間達をせめて声の届くダッグアウトから励ましてやりたい」と言うギブソンの言葉に、まるで必死になど戦っていなかった自分の愚かさを恥じたアレックスは目の色を変え、5回裏の先頭打者として打席に入るのだった。

 かなり前から立っていたアレックスのヘタレ解放フラグがようやく実を結んだ。予想通りのベタな展開だが、こんな所で無駄に意表をついても仕方ない。ギブソンの目にはあの劣勢ぶりでもアメリカナインは決勝を必死で戦っていると映っていた様で、球場へ来たのも「喝!」入れの為ではなかった訳だが、唯一、喝を入れるべき対象であるアレックスとあのタイミングで鉢合わせたのは、正に僥倖と。アレックスがヘタレモードである事を認識しているキブソンとは言え、「必死で戦っている仲間達」と言う言葉に恐らく他意はなかったのだろうが、結果的にアレックスの心には深く突き刺さったらしい。しかし、アレックス一人が覚醒しただけで眉村が火だるまに遭い、5点差が一気に縮まってしまうと言うのは不自然な展開であって、やはり、眉村に何らかのアクシデントが発生する可能性が高いのではなかろうか。

「メジャー」吾郎・寿也激闘編 7th.Inning

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January 13, 2007 20:16

 少々、出遅れてしまったが、偽バファローズの話。近鉄との合併問題は言わずもがな、仰木さんが亡くなり、中村GMが監督になった事による弊害など、色々とおかしい方向に傾きまくっている偽バファローズだが、今オフも長田&鴨志田と言う不釣り合いな交換要員による幹部候補生・松田記者の巨人放出に始まり、ガルシアの解雇,前川の無免許運転&轢き逃げ事故、追い打ちをかける様に中村が交渉決裂で退団確定。更に、FA組の塩崎,日高とは依然として契約を結べていないなど、暗いニュースが続く一方。こんな最悪のタイミングで就任してしまったコリンズ監督には同情するしかない。バレンタイン,ヒルマンの成功を見て、安直に外国人監督招聘に走った感もあるが、どうせなら、昨年招聘しておけば良かったのになぁ…と思わずにはいられない。1年間、中村監督を挟んだ事は何ら収穫をもたらさなかったと言う印象しか受けないし、何より、我らがガルシアが解雇されずに来季も残留だったかもしれないのに…。とりあえず、塩崎,日高は残留でまとまりそうだとの事。結局、どこの球団にも手を挙げて貰えなかったらしい。かつては、金銭的負担の少ない塩崎や日高と言った中堅クラスはお買い得扱いされていたが、人的補償は実は効果的だ…と言う事が近年、証明されてきている為、引き抜かれる事を恐れて獲得を控えるケースが増える事で、今後、このクラスは逆にFA移籍しづらい状況になってきたのではなかろうか。
 11月31日を勝手に生み出した男,パンジャキラーとして名を馳せた前川。成績が下降線を辿る一方の近年だったが、よもやこんな形で一躍、フューチャーされる事になろうとは…。人身事故は言わずもがな、無免許がまず過ぎた。4年間以上ってのも呆れ果てるよなぁ。ちゃんと免許を書き換えてさえいれば、被害者も軽傷だったし、即座に警官が駆けつけてきたからと言って前川もパニクって逃げたりはしなかった筈。そこで誠意を見せれば、こんな大事には至らなかったろうに…。免許が失効しているかどうかなんて個人レベルの問題を管理していなかったからと言って、これを管理不行き届きと痛烈批判するのは、流石に、球団側が可哀想だ。逃げた後、隠蔽工作まで図ったらしく、余計に印象を悪くした前川には向かい風が吹くばかり…。まぁ、自業自得なんだが…。今の所は無期謹慎処分だが、このまま、解雇されてしまう可能性も高いとは思う。万一、寛大な処置をして貰ったならば、今までにない程、必死に取り組んで、野球で取り返して欲しいものである。
 一方、中村に関しては、メッツに亡命しようとした頃からネガティブな印象しかなく、今回の件もあまり同情していない。何故、中村はああも無駄に強気と言うか自信過剰なのかね。今オフ、大幅ダウンの選手が続出している事もあってか、偽バファローズも調子ぶっこいて協約上限を超える60%減とかやっちまったのかもしれないが、はっきり言って、昨年の中村では年俸8000万円だって高いくらいだと思う。ベース額の大幅ダウンには妥協しつつ、その一方で出来高をたんまり要求して、来季はその出来高を満額回収してみせるぜ!くらいの気概で臨んで貰いたかったものだが、その交渉を代理人に任せっきりの上、ついには退団要求…となれば、尚更、印象が悪い。破戒僧・清原が心配して電話をかけてきた段階で翻意し、表面上は頭を下げておけば良かったものを、最後になって、ようやく自ら足を運んだ交渉も決裂。中村の言い分は60%減は協約違反だとか、公傷を認められない件に終始するばかり。公傷の定義と言うのは曖昧なものではあるが、主観的には「試合中のアクシデントにより、回避しえなかった大怪我」を公傷として認める範囲と思っているので、中村に公傷は認められないと思う。中村の故障は昨年の左手首手術を引きずっていた事が最大要因だと思うし、完治していない状態ながらチーム状況を考えて、強行出場を続けた事は評価するにしても、無理して出た所で、結局、あの試合数であの成績な訳だし…。偽バファローズでなければ、年俸は2000万程度でもいいとぬかしている様だが、無駄に交渉が長引いた事により、各球団の補強政策はすっかり終局に向かいつつある状況に加え、あまりにもイメージが悪過ぎる所為か、偽バファローズ側のトレード打診にも積極的姿勢を見せる球団はない様子(よもや、巨人が動くまいな…と、不安だったが、獲得する意思はないらしく一安心)。まぁ、安価でいいって事なら、どこかしら拾ってくれる可能性はあるかもしれないが…。浪人も覚悟しているとの事だが、投手はともかく、生きた球を長期に渡って体験出来ない打者の一年間の浪人はとてつもないハンデになるだろう。我を通し続けるならば、そのくらいは覚悟するしかあるまい。最早、全盛期の面影などまるで感じられない現状でのこの行為は自分の力(野球の実力は勿論、人間性を含めて)を過信している様にしか思えないのだが…。

noriの決断―中村紀洋のフルスイング野球人生

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January 10, 2007 20:41

 投手であるにも拘わらず、ストーカー女の代打で登場した不知火は甘く入った里中の失投を見逃さず、レフトスタンドへ会心の同点アーチを叩き込む。不知火の代打起用と言う小次郎の策を甘いと言い放ち、完全にナメきっていた山田は久々の打席だからとりあえず速い球を投げておけばいいなどと言う安直極まりないリードをかましてしまった事に愕然とするのだった。一方、山田家では里中母の自爆カミングアウトに激震中。しかも、よりにもよって、このタイミングで里中が同点アーチを被弾すると言う何とも間の悪い展開に里中母は顔面蒼白状態だ。サチ子は里中のプロポーズの決意を聞かされても、全くそんな対象として考えておらず、ただ驚くばかり。また、里中母からは岩鬼もサチ子が好きだなどと勝手に告げ口されて、心を揺れ動かされる。試合の方は、その儘、ストーカー女に代わって、サードに入った不知火が本職でなかろうと八百長女とは違うのだ!とばかりに、華麗なダイビングキャッチで土門を盛り立てるなど、四国は8,9回と無失点で切り抜ける。迎えた土壇場9回裏、四国は代打の切り札・雲竜を投入。初球は豪快に空振りをかました雲竜だが、続く2球目を激打。打球はセンター後方への大飛球。義経は追いつくも、完全に真後ろとなってしまった打球を見ない儘、フェンスに激突。しかし、義経は見事にこれを捕球しており、このファインプレーに里中は奇蹟的なものを、サチ子は運命的なものを予感するのだった。

 まったく、里中母の口の軽さには困ったものだ。里中は勿論の事、岩鬼もいい迷惑だな。まぁ、あの発言により、やはり、たとえ夏子はんが上京してこようと、岩鬼×サチ子は出来レースなんだなと、改めて思った。里中母の暴走により、サチ子が無駄に意識付いてしまった訳だが、そうはさせじとばかりの不知火怒りの一発には腐女子達はさぞ大喜びだろう。山田もあんな不敵な事をぬかしていた割に、安直なリードであっさり一発かまされるなんて、どうかしている。むしろ表面上、里中を応援している様で、実はサチ子を嫁になどやるものかとばかりのシスコンモードで、わざと打たれる様なリードをしたと考えた方が自然なくらいだ。まぁ、この後も雲竜に対して、力だけだから技術で抑えられるとかぬかして大飛球浴びてる辺り、やはり、耄碌しているのかも…。それにしても、暇さえあれば投手を代打に使いたがる水島モードにはもういい加減飽き飽きだが、まさか不知火にサードまで守らせてしまうとは…。不知火のサードはちょっと新鮮で燃える展開。八百長しまくるストーカー女よりは、遥かに頼りになる存在だと思うが、しかし、一体、四国の野手層はどこまで薄いんや!と言いたくなるね。相変わらず、危なっかしい義経の美技により、延長突入となりそうな気配のこの試合だが、そうなると殿馬の打席が増えてしまう事になり、マルチ安打でプロポーズと言うストーカー女の伏線が復活する可能性も出てきてしまうのには困ったものだ。

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January 09, 2007 20:29

カリメロ ガッツ,アゴくらとFAで獲得した巨人。一体、誰が人的補償で持って行かれるのやら…と、注目していたのだが、同リーグと言う事で日本ハムより優先権を持つ横浜がカリメロに白羽の矢を立てた事が明らかになった。カリメロが横浜へ移籍する事よりも、カリメロが28人のプロテクト枠から外れていた事に寂しさを覚えた。単純に表層的戦力として考えた場合、カリメロがプロテクト枠に入れなかったのは、仕方のない部分もあるかもしれないが、球界最年長の200勝投手がこういう形で移籍を余儀なくされてしまうと言うのは、あっさりとは受け入れがたい展開である。しかも、カリメロは巨人が大枚はたいて獲得したFA選手。外様に冷たいと言われる巨人だが、実際、巨人の獲得した大物FA選手はロクな末路を迎えていないと改めて気付かされる。落合,破戒僧・清原は追われる様に移籍し、江藤,カリメロは人的補償要員にまで落ちぶれた。果たして、ガッツは巨人で綺麗にユニフォームを脱ぐ事が出来るのだろうか…と、今から不安になってくるね。ともあれ、腐っても家鴨…もとい、鯛のカリメロ。隔年パワー(笑)が復活すれば、層の薄い横浜なら、活躍の場は十分にあるかもしれないし、中日における名手・川相がそうだった様に横浜投手陣,捕手陣の底上げに一役買う様な効果も期待してみたい。一方、ただでさえ、桑田が去ったこの状況でカリメロまでいなくなる巨人。名手・川相をむざむざ手放して以来の凋落ぶりを見るに、ここで若手の手本たりうる偉大な二人のベテラン投手を失った巨人の行く末を考えるだに恐ろしい。表層的,一時的な効果しか選手に期待していないんかね、このチームは…。さて、この後、日本ハムは一体誰をターゲットに選ぶのやら…。

工藤公康 プロフェッショナルの矜持
工藤公康 粗食は最強の体をつくる!―食事を変えれば、体が楽になる!強くなる!若くなる!

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