December 2005
December 27, 2005 23:25
因縁の相手「ゴマ」が0点と言う無惨な結果でスリーアウトとなったものの、もし打順が回ってきていたらどうなっていたのか?と言う仮定の下、練習試合扱いとして、打席に立たせて貰う事になった「なめ茸空きビンごはん」。10割打者だと言うのに、勝俣コーチが不在の隙をついて、スタメンから落とされる悲劇。
「俺がいない間に変わってんだよ、これ(スタメン)がよ!」(勝俣コーチ)
「よく気づいたよな…」(中井監督)
「だって評判悪いんねんもん」(ハイレグさん)
10割打者なのに、評判悪いってどういう根拠なんや! ふざけるな! 悪女の陰謀に陥れられ、無実の罪に問われて引退の危機に追い込まれた「なめ茸空きビンごはん」にとって、今回が文字通りラストチャンスだ。ここまで9品を試食し続けてきたゲストの茉奈・佳奈からは…
「これ、今までで一番おいしかった」
「めっちゃおいしい」
「一番おいしい」
「ねっ、ダントツおいしくない?」
「今までのが何やったん?(と言うくらいおいしい)」
「いや、これ絶対点数いいよ」
と大絶賛を受けるが、ゲストから賞賛されても対戦相手からダメ出しされては元も子もない。さて、その肝心の対戦相手の反応だが…
「いわゆるファーム慣れしてる選手ってことですね。ファームではもう3番4番クリーンナップ打ってたけど
一軍に呼ばれた時に成績が出せないって言うね。えっ、ほんとにこれドラフト1位?っていう」(金石)
「何か、俺に言ってねぇか? 俺、よう言われたんだよ、ほんとに。契約金泥棒とかね」(1972年ドラフト1位・中井)
何とも不吉なコメント(中井の反応はツボにくるね)を頂いたものの、結果は5点で滑り込みセーフ。正に、気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ったと言う印象だ。執念の一打で見事に出塁した「なめ茸空きビンごはん」はこれで引退の危機を免れ、残留決定。遺恨バトルは明暗をくっきり分ける結果に終わった。勝俣コーチ,茉奈・佳奈が大喜びし、中井監督も頷いている中…
「なめ茸さんが打ったのがもう信じられない。信じられない」
と、一人で憮然としているハイレグさん。何故、この女はこうも「なめ茸空きビンごはん」を目の敵にするのか。ハイレグさんの言っている事がいかに理不尽か、ここで具体的なデータを出してみよう。
打率 | 打数 | 安打 | 長打率 | 平均獲得P | |
ゴマ | .600 (9位) |
5 | 3 |
1.200 |
4.60 (10位) |
なめ茸空きビンごはん | 1.000 (1位) |
2 | 2 | 2.000 (5位) |
6.50 |
お酢ごはん | .167 (11位) |
6 | 1 | .167 (11位) |
2.33 |
規定打席の概念は無視しているし、いかんせん「なめ茸空きビンごはん」は通算2打席なので、この表が正当な評価とは言いきれない部分はあるが、少なくともこれを見る限りでは「なめ茸空きビンごはん」のスタメンは、至極、妥当な評価であり、「ゴマ」がスタメン当落線上にいるのも、また妥当なのである。それよりも深刻極まりないのは「お酢ごはん」であろう。見よ、この壊滅的な数字を! 破戒僧・清原どころか、キャプラー並に打てない。水かけをも下回るブレーキぶりには父ちゃん、情けなくて涙出てくらぁ(by:東野英心)。たとえ中井監督の庇護の下にいようとも、真にバッシングすべき対象は「なめ茸空きビンごはん」などではなく、「お酢ごはん」なのだ。しかし、中井監督曰く「いるだけで視聴率を10%稼ぐ男」である為、「お酢ごはん」との入れ替えを望んでも叶う事はないだろうが…。この期に及んで往生際の悪いハイレグさんはスタメン落ちに対して、執拗に抵抗。「来月(ゴマに)子供が産まれるんです」と、勝俣コーチの手口をパクったかと思えば、スタメン落ちするだけで解雇ではない事については「それでも違うでしょ、全然」と食い下がる。中井監督が温情采配で「なめ茸空きビンごはん」と打順入れ替えるに留めようとしたが…
「ありえへん、なめ茸と順番替わるなんて」
だから、「なめ茸空きビンごはん」をナメるのも大概にしろっつーの、この女は! しかし、まざまざと力の差を見せつけた事で強気の勝俣コーチから
「打ったんです」
と切り替えされ、返す言葉もないのであった。この後、ゲストの茉奈・佳奈がお好み焼きソースにマヨネーズ,紅しょうが,青のり,鰹節を加えた関西テイスト溢れる新メニュー「マナカナ」を開発(これまた「切羽詰まった感」を重視する本来のコンセプトを考えると微妙な代物だが)し、入団テストに合格。次回のオーダーは以下の様に決定した。
壱番:なめ茸空きビンごはん
弐番:トチジ
参番:天カス
四番:レトルトハンバーグ残り汁かけごはん
伍番:シュガー
六番:マナカナ
七番:お酢ごはん
八番:バターごはん
九番:水かけごはん
投手:ゴマ
「ゴマ」と入れ替えどころか、いつの間にやら「なめ茸空きビンごはん」はトップバッターへ大昇格! ルーキー「マナカナ」は六番に入り、評価急下落の「ゴマ」は辛うじて投手で踏みとどまる。気づけば、中井家を支えた三本柱は7,8,9番に並ぶ寂しい状況に…。永遠のライパチの筈だった水かけがひっそりと九番に落ちてるのが微妙にショックだ。次回対戦相手として、ジャイアンツのユニフォームを着た3人(顔は人面石で隠されていて正体不明)が写真で紹介されたが、果たして、これは本当にジャイアンツの現役選手なのか? そして、次回も3人が相手の特別ルールになってしまうのか?
ところで、今回のゲストである茉奈・佳奈のリアクションは非常に良かった。見事な食いつきの良さと微笑ましい反応が実に好感。ハモる度に「ハモった」と出るテロップも妙にツボ。まったく、双子とは言え、あのハモリ具合は凄いねぇ。あと、ジャイアンツ戦との最終決戦時にはワッチーか、中井をゲストで呼んで欲しいかも…。
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December 26, 2005 21:59
ジャイアンツOBとの対決もいよいよ大詰め。5点獲得も、二死二塁と追い込まれた黒バラオールスターズだが、ここで打席に入ったのはハイレグさん開発の「ゴマ」。勝俣コーチ開発の「なめ茸空きビンごはん」との遺恨バトル勃発で否が応でも盛り上がる展開だ。10割打者であるにも拘わらず、ハイレグさんの陰謀により、理不尽にも役立たず扱いされてしまったばかりか、この試合で結果を残せなければ、引退を強いられる所まで追い詰められた「なめ茸空きビンごはん」の名誉挽回に燃える勝俣コーチだったが…
「ゴマで終わったら、ふざけんなよ!」
本来、怨敵である「ゴマ」には凡退して欲しい所だろうが、ここで「ゴマ」が倒れてしまっては、名誉挽回の機会そのものが断たれてしまうのだ。その注目の打席だが、ワッチーから衝撃の一言が…!
「俺、食べ物番組で『マズイ』って言ったの初めてだと思う。
旅番組でやっててもマズくてもおいしいって言ってたもん」
そして、結果は3人ともオール0点と言う何とも無惨な結果に終わってしまう。かくして、二塁に「水かけごはん」を残して、スリーアウトチェンジ。「なめ茸空きビンごはん」には打席が回らずして、試合終了となってしまうのだった。
「ゴマはもうアウトだな」
「ゴマ、ダメだ」
「ゴマダメ、もうダメ」
「ゴマダメ、ゴマもうダメ」
「ゴマダメ、全然ダメ」
「ダメだ」
「ダメダメ」
「0点ってないもん」
あまりの不甲斐なさに中井監督,勝俣コーチから怒濤のダメ出しラッシュが炸裂する。ハイレグさんは「2回アウトになっただけでしょ」と憤慨するが、1回もアウトになっていない「なめ茸空きビンごはん」を貶めておいて、何をナメた事を言うとるか! 「タバスコチャップ」も2タコでお払い箱だし、「福神漬け残り汁かけごはん」なんて、1度も打席が回ってきてないのにクビにされている。そもそも、2回凡退して生き残っているのは中井監督の幼少時代を支えた事で特別扱いされている「お酢ごはん」「水かけごはん」のみであり、2回凡退と言うのはスタメン落ちされても仕方ない失態なのだ。しかも、その内容が0点とあっては、中井監督に見限られても仕方がないだろう。さて、結局、出番が来なかった「なめ茸空きビンごはん」だが、何とこの後、「練習試合」扱いとして、打席に立たせて貰う事に…。練習試合であろうとも結果が出せなければクビ…と言う中井監督の非情な通告を受けながらの背水の陣となったが、果たして、その結果や如何に!?
<続く>
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December 25, 2005 21:58
ランナーが一掃された楽な場面で打席を迎えるのはかつての主砲「お酢ごはん」。中井監督による世界公式レシピの下、作られたディスペンパックを初採用して作られ、名誉挽回を図りたい所だ(そういえば、これを大量生産して販売する為のスポンサー募集の結果はどうなったのか?)。3人共、ディスペンパック自体には感動していた様だったが、温かいご飯にわさびの組み合わせがキツいらしく、「冷や飯だったらいけるのでは…」と言われつつも、結局、4点の評価しか貰えず、3試合連続の凡退。野球っぽい解説も何らして貰えず、あっさりスルーされてしまう。「お酢ごはん」、最早、限界か!? 二死と追い込まれた所で5打数3安打と中井家子飼いの選手では最も結果を残している七番「バターごはん」がこれまた冷ややかなコメントしか貰えなかったものの、7点の評価で二塁打を放ち、望みを繋ぐ。ここで永遠のライパチ「水かけごはん」が登場。今まで、5点しか取れなかろうが、10点取ろうが関係なく、とにかく10人で3人アウトにならない事が勝利条件なのだから…と打順の重要性を疑問視していた当ブログだったが、ここに来てようやく打順の重要性が明らかになる!
「今まで食べたものがバターでしょ、マヨネーズでしょ。それ考えたら…」(金石)
「だから、これ打順がいいんですよ」(ワッチー)
「最高に打順がいい」(金石)
ここまで濃い味の物を食べ続けてきたが故に、無味でサラリと流し込める「水かけごはん」のさっぱりさが効果的に働いたのだ。結果は7点評価のタイムリー二塁打となり、「バターごはん」が返って、5点目をゲット。そして、ここでいよいよ去就が注目されるハイレグさん開発の九番「ゴマ」が登場。卑劣な陰謀を働いてまでスタメンにしがみついた「ゴマ」は結果を残す事が出来るのか!? そして「なめ茸空きビンごはん」に打席は回ってくるのか!?
<続く>
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December 24, 2005 18:20
いよいよ始まったジャイアンツとの最終決戦…ではなく、OB3人との前哨戦。流石に、元プロだけあって、ご飯を野球に例えながらの解説が絶妙。今回は今までとは違う意味で面白い内容だったので、OB達の解説もふんだんに紹介していこう。まず打席に入ったのはスタメン復帰と同時にトップバッターに昇格した良純開発の「トチジ」(さきいかマヨネーズしょう油ごはん)。
「あんまり足は速そうじゃないんだけど、テクニックで塁に出たって言うね。出塁率は高そうですよ、これは」(ワッチー)
「これ活かしたいよね」(金石)
「いい壱番だね、これね」(中井)
「赤星って感じがしますね」(ワッチー)
「ジャイアンツにはいねぇな」(中井)
足は速そうじゃないとか言いながら、赤星っぽいって…ワッチーは適当な事をぬかしておるのぅ。ともあれ、テクニックを活かしたしぶとい打撃でオール2点の計6点を獲得する渋いヒットで出塁に成功。続いて、ここまで5打数5安打2本塁打と付け入る隙のない好打者ぶりを発揮している弐番「ツナ缶詰空き容器ごはん」が登場。
「やっぱクセ者元木って感じですか、これは」(ワッチー)
「ああ、2番ね」(金石)
「あいつ、2番打ってたんだ?」(中井)
「一時期(=茂雄の嫌がらせで名手・川相がシメられてた時)打ってましたね」(ワッチー)
クセ者はお気に召さなかったのか、オール1点の計3点でまさかの初凡退。しかも…
「これ、打順が悪いですよ」(ワッチー)
「組み替え。組み替えたらね…」(金石)
「監督の采配ミスだね」(中井)
と、中井監督のオーダー編成は揃って批判されてしまうのであった。よもやの展開に場が静まる中、切羽詰まった感ゼロ、コンセプト完全無視の邪道バッター参番「天カス」が登場。
「ちょっとこう重いですよね。重量打線って感じですね」(ワッチー)
重いと言っても、「胃が重い」の意。3杯目にして、早くも胃もたれの兆候が出てきたおっさん相手に相変わらずの邪道ぶりを遺憾なく発揮した「天カス」は8点を獲得するタイムリー三塁打で「トチジ」を迎え入れる。ここで2試合連続オール×と言うあまりの不振ぶりについに降格させられた「お酢ごはん」に代わって入った新四番「レトルトハンバーグ残り汁かけごはん」が登場。ここまで5打数5安打4本塁打と化け物じみた実績を残していたが、すっかり舌の肥えているおっさん達の味覚にはお子様過ぎる味だったのか、「子供だまし」と酷評されてしまう。更に…
「うわべだけのSMAP中居君みたいな…」(ワッチー)
「ああ、そうやって言われるとよくわかる」(金石)
「ほんとにジャイアンツファンなのかってあれも怪しいですよ」(ワッチー)
次々に飛び出す中井監督批判。本当にジャイアンツファンかどうか怪しい…ってのは、実際、方々で言われてる話だしなぁ。よくぞ言ってくれたぜ、ワッチー! 厳しいコメント同様、6点獲得のシングルヒットと言う今までの実績を考えると何とも寂しい結果ながらも、三塁走者「天カス」が2点目のホームイン。ここで登場するのはSuger開発の新助っ人・韓国人「シュガー」(韓国のり・キムチの残り汁かけごはん)。
「新外国人選手ですね」(ワッチー)
「韓国から補強したわけだね」(金石)
「ロッテの『リ』かい?」(中井)
「これ、最高のイ・スンヨプでしょ」(ワッチー)
「日本シリーズのホームラン思い出すねぇ」(金石)
「あ、そうか『イ』か。『リー』?」(中井)
「『李』と書いて『イ』」(ワッチー)
「『イ・スンヨプ』」(金石)
「あっ、あれ『イ』っていうの」(中井)
ソーサ元木の事と言い、野球から遠ざかっている中井のズレたコメントが妙に微笑ましい。注目の初打席は早々と完食したワッチーを初め全員が3点をあげ、2ランホーマーとなる衝撃のデビューとなった。中井曰く「清原に5億やるより、これのほうがいいよな」(笑)。ランナーがいなくなり、すっきりした所で出てきたのは六番に降格させられた名ばかりの主砲「お酢ごはん」。果たして、ここで今までの汚名を注ぐ事は出来るのか!?
<続く>
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December 23, 2005 20:30
やらせなのか、素なのかはともかく、中井監督のイヤらしさばかりが前面に押し出された良純との仙台ツアー企画を2ヶ月も引っ張りまくった(スタッフは手を抜き過ぎである)所為で、散々待たされた「ごはん vs 野球」企画がようやく復活。小学生から中学生,高校生…と段階を経た上でジャイアンツと戦う筈だったのに、5戦1勝4敗で未だに小学生に手こずっている状態ではキリがないからとか言って、一気にジャイアンツ戦へ飛ぶ事に…。もう製作側のモチベーションが急下降しているのがミエミエだ。大体、この企画、どのごはんもヒット打ちまくりで、勝ち続ける様な展開だったら全然面白くないのは分かりきってるのに、それをキリがない…と言われたら身も蓋もないではないか。ならば、せめて勝敗に関係なくてもいいから、段階だけはきっちり踏んで欲しかった。
とは言え、流石に、いきなりジャイアンツではまずいと言う事で、今回対戦するのは金石,ワッチー宮本,中井のジャイアンツOB3選手。ここできっちり「中井」を入れる辺りが「黒バラ」らしい。中井監督は中井の存在がかなりツボに来たらしく「中井だ〜!」を連呼。これは同姓(厳密には違うが)だからと言う事ではないのだろう。世代的に中井で妙にテンションが上がる気持ちは私もかなりよく分かる。今回は3人しかいないので、1人0〜3点の持ち点が与えられての9点満点となる特別ルールが採用される事になった。
さて、今回、注目されるのはハイレグさん子飼いの「ゴマ」,勝俣コーチ子飼いの「なめ茸空きビンごはん」の去就だ。前回、初の凡退を喫した「ゴマ」はベンチ要員格下げとなる筈だったが、ハイレグさんが、「ゴマ」を下げるくらいなら「なめ茸空きビンごはん」を下げろと抗議。(1打数とは言え)ここまで打率10割,長打率30割の強打者「なめ茸空きビンごはん」を無安打などと大嘘かます卑劣なやり口に対して、中井監督ばかりか、当の勝俣コーチも何故か全く気付かず、「ゴマ」はしぶとくスタメン残留。一方、10割打者なのにハイレグさんの陰謀により、足を引っ張っているかの様な理不尽な扱いを受けてしまった「なめ茸空きビンごはん」も勝俣コーチの必死の懇願により、結果が出せなければ引退と言う崖っぷちの条件で投手としてスタメンに踏みとどまったのだった。果たして、両者の運命や如何に…!?
<続く>
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December 22, 2005 22:30
今回は箇条書きで…。
●明日でキャンプも終わりとあって、オフに想いを馳せるパンダ,リンゴ,チョロらアウト稼ぎ要員
●天才に練習はいらんと訴える岩鬼に同意する殿馬
●何故、(自称)天才の岩鬼が練習するのか不思議がる殿馬。勿論、皮肉
●ロッカールームでナインを待ち受ける小岩鬼こと桜木
●未契約の段階で部外者なのだから勝手に入ってくるなと難癖をつける微笑
●ドラフト当日に契約済である事を主張する桜木に焦り過ぎの典型的な雑魚と言い放つ岩鬼
●案の定、岩鬼を尊敬している桜木
●「小岩鬼」と言うあだ名を何でつけられたか、自分では理解していないらしい
●岩鬼に先に流してグラウンドで出迎えろと促される桜木
●着替え出した桜木が着ているユニフォームはレプリカと思いきや、不要になった岩鬼のお下がり
●「IWAKI」の左に「小」,「5」の左に「0」を自前で縫いつけてある
●岩鬼のお下がりなので、サイズが違い過ぎて、ダボダボ
●グラウンドを聖地と称し、プロとしての第一歩を踏み出す事に感極まる桜木
●決定的に岩鬼と違うものがあると、またまた難癖をつける微笑
●葉っぱを取り出して銜え、またまた微笑のイチャモンを一蹴する桜木
●どうしても真似出来ないのは「グワァラゴワガキーン」の打球音と嘆く桜木
●せめて「キン」が「ガキン」になる様に頑張れとエールを送る岩鬼
●北の調査によると、桜木は高校時代2年まで補欠
●高校通算で僅かに20打席だが、10安打10盗塁をマーク
●一方、土井垣は義経を説得すべく山伏道場へ向かっていた
すっかりイチャモンキャラと化している微笑を尻目に、思いの外、純朴キャラの桜木。実際に喋っている台詞は芝居の可能性はあっても、口に出さない思想の部分は本音である訳で、今の所、食わせ者の気配は伺えない。5割打者と大騒ぎして、実は雑魚だった…と言えば、中山畜産の嵐山が思い出されるが、果たして、桜木の成績には裏が隠されているのか? 「小岩鬼」である自覚がないと言うのも気になる所だ。それにしても、打球音が真似出来ないって、努力して何とかなるものなのか? こんな表現不能なネタやってるからアニメ化出来ないんだよ(問題はそれだけにあらずだが…)。義経の説得に土井垣単身で向かったのも意外。この二人の絡みと言えぱ、予告ど真ん中ストレートにハマって、得意のインケツ采配を誘発させられた事くらいなだけに、どんなやり取りが交わされるのは予想出来ない所だ…。
Story
水島新司原作の国民的人気を誇るスポ根TVアニメシリーズの第2巻。柔道部に入部した太郎は、武蔵中との練習試合で八百長疑惑をかけられて部を退部する羽目に。第6話「帰る家がなくなったぁ!」から第10話「男の涙は熱...(詳細こちら)
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December 21, 2005 21:52
コジロー,松尾らを完全に引き立て役に追いやる吾郎,寿也の活躍でベネズエラ戦を制した日本代表。試合後、吾郎の下を訪れたシルヴァは「アジア人に負けたんじゃねぇ、お前に負けたんだ」と吾郎の力を認めつつ、決勝トーナメントでのリベンジを誓う。一方、スタンドにはこの試合を冷ややかな目で偵察していた男がいた。メジャーで最も活躍している韓国人として「コリアン・ロケット」の異名をとる韓国代表のエース・安清源だ。アジア予選で日本と戦った時にはチームに合流していなかった安だが、ドミニカ戦を回避して、日本戦に先発登板する事が決まっていたとあって負ける訳にはいかないと不敵な笑みを浮かべる。その韓国は安を温存した事が祟ったか、ドミニカとの初戦に敗退。第2戦での韓国戦に向け、ベネズエラ戦同様にチーム一丸で戦おうと主張する茂野だったが、「チーム一丸どころか、博打的なDH起用に場当たり的な投手起用。勝てたのが不思議なくらい」と異論を唱えたのが、天童。5年連続セーブ王に輝き、最多セーブ記録を保持するこの男は、1点差で迎えた最終回に自分が起用されず、吾郎に続投させた大木監督の采配へ不満をぶちまける。大木監督は、吾郎の調子が上がってきた事,3,4番が左打者だった事を理由に続投させたとし、この先、連投を強いられる事になるかもしれない天童をあえて使わなかったと説明。現場での説明不足を詫びて、この場を収める。しかし、大木監督はこの言葉とは裏腹に、その後、茂野に対して、アジア予選から調子が落ち気味の天童を中継ぎへ降格させ、吾郎をストッパーとして使う事を明かすのだった。
安清源,天童とポッと出キャラが次々に登場。アジア予選で下している韓国戦はさらりと流されると思ったのだが、この期に及んで、またまたメジャーの大物が登場とは、予想以上にこの予選リーグに時間をかける方針の様だ。先発投手がライバルキャラだと、ストッパーの吾郎と投げ合う時間は短そう。そろそろ眉村辺りに先発して欲しい所だが、眉村があっさり攻略される様な姿は見たくないなぁ。眉村と言えば、天童を尊敬しているそうで…。茂野コーチより思いっきり老け顔のこのオヤジ、てっきり指導者側の人間かと思ったよ。殆どが実在選手がモデルのメンバーで構成されている日本代表だが、この天童はオリジナルキャラなのだろう。幾ら何でもササキ様がモデルって事はないよな。それにしても、大木さんも罪なお人よ。既に、中継ぎ降格を決めていたなら、あの場で言ってしまえばいいものを…。下手に隠しておくと、韓国戦の現場で大荒れとなるのは必至ではないか…。出てきた早々、こんな惨めな扱いを受けるとは何て可哀想なヤツ…。あまりにも可哀想なので、実在選手をモデルにする訳にはいかなかったか。松尾もかなり可哀想な目に遭っているが、ヤツは所詮、はなわがモデルだからな。
Story
「週刊少年サンデー」で連載中、満田拓也原作によるスポ根TVアニメシリーズ最終第9巻。横浜リトルのキャッチャー・寿也の好リードで吾郎はダブルプレーに倒れるが…。第24話「追いつけ!追い越せ!」から第26話「さ...(詳細こちら)
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December 17, 2005 20:34
毎週レビューするつもりはないのだが、始まったばかりなので、ちょっと触れてみる。とにかく気になるのは、及川が「美鳥の日々」の沢村に見えて仕方ない事であり…(笑)。原作では及川の肌が思いっきり黒かったので、似てると言う発想には至らなかったのだが、アニメは似過ぎである。及川の右手には及川に陰ながら想いを寄せていた女の子が…などと想像するだに笑ってしまう。いやぁ、全く本編と関係ない話で申し訳ない(^^;)。
暴力ネタがNHK的には問題があるだろうから、リトル編で終了だったんじゃないの?と予想する声が多かった中、第2シリーズの制作は決定した訳だが、案の定、その辺のネタは色々といじられている様で…。及川,牟田の小森への近距離ノックは右手が縛られてない状態だったり(ならば、小森にはもう少し頑張って欲しかったものだ)、山根のケガのさせ方に至ってはぬるい事この上なく…。やはり、あれはリアルに残酷な描写だからなぁ。しかし、あのシチュエーションで故意と思わせない様に右腕が2度と使い物にならなくなる様にまで痛めつけるプレーが可能だろうか? その後、あの先輩が何ら責任を感じている様子もなくヘラヘラとレギュラーに居座ってる事に誰も違和感を覚えないだろうか? 一部始終見ていたくせに、今まで何ら疑問を抱かずにいたなんて、そりゃ小森達にも問題があるよ…。あの事件が学校ぐるみで隠滅されていた原作と比べると、山根の苦しみの深さも、それを小森達が全く分かっていなかった事の重さも大きく変わってしまった感じで、ちょっと残念だ。
さて、EDを見る限り、今シリーズは清水とダブルヒロインで構成するつもりの様で…。転校早々、吾郎に中学校を間違えて教えたのが山根ではなく綾音だったりする辺り、今後も無理矢理、出番を増やされる事が予想されそうだ。原作ではすっかり忘れ去られている使い捨てキャラだけどなぁ(^^;)。まぁ、「MAJOR」のキャラ使い捨てまくりは毎度の事だが…。
ところで、第2シリーズは海堂受験までなのだろうか。中途半端やねぇ。そうなると、第3シリーズも? で、今度も夢島でのスパルタ特訓が問題だ…とか言って、特訓内容がいじられまくったりして…。そんなに問題がある作品をわざわざNHKでやる意義が分からんが…。
Story
「週刊少年サンデー」で連載中、満田拓也原作によるスポ根TVアニメシリーズ第8巻。1点差に追い上げられた瑛太は父である監督の指示を無視し、吾郎と真っ向勝負がしたいと言う。第21話「これが野球!」から第23話「負...(詳細こちら)
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December 16, 2005 13:46
「あだち充+野球漫画=人死に」の方程式を経て、単行本1巻分で早くも完結した第1部だが、一気に4年後となる第2部が開始。今巻は高校野球漫画モードへのプロローグ的な内容だ。毎度、顔と性格に大差なしのあだち作品・主人公はさておき、とにもかくにも赤石と中西がカッコいいに尽きる。もうこの二人の動向を楽しみに読んでいると言っても過言ではない状況だ。二人ともポジション被ってしまってるけど、赤石のキャッチャーは最早、確定事項だし(将来的に、赤石が負傷し、急遽、中西が…ってなエピソードがある可能性は考えられるが)、中西はどこに回るのやら…。最終的にコウとくっつくのは青葉…が王道なのだろうが、そういう意味での裏切りは大好きなあだち充だけに、またひねくれて紅葉とくっつけたりしないかと疑ってしまうのは果たして、私だけだろうか…。現状で5歳差は大きい(上ならともかく、下だし)けど、コウが高3時、紅葉は中1。う〜ん、微妙か…。逆に、上に5歳差で控えているのが一葉だったりする訳だが、一葉とくっつく方がサプライズは大きいだろう(あくまで現段階で)。ここまでの絡みが薄過ぎるし、幾ら何でもこの展開はあるまいて…。
クロスゲーム 2 (2)
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December 15, 2005 23:33
日本が世界に誇る球界の至宝・名手・川相に前代未聞の肩書きが与えられる事になった。その名も「メンタル・アドバイザー」。勿論、球界史上初の役職だ。その役割は文字通り選手達に対して精神的なフォローをすると言うものだ。来季はコーチ兼任となる事が決定していた筈だったが、コーチ兼任と言うと、どうしても引退へのカウントダウンを感じさせ、コーチ業に追われて、練習量の減少も余儀なくされる。「生きた見本」の象徴たる川相は選手専任である事に大いなる意味があると思っていたので、コーチ兼任には非常に抵抗があったのだが、このメンタル・アドバイザーとやらになった事でアドバイザー料は貰えるものの、コーチ登録はされず、コーチ会議などにも出なくて済む様になったらしく、嬉しい展開だ。元々、川相は外様とは思えない程、チームメイトからの信頼が厚く、若手から技術面だけでなく、精神面でも様々なアドバイスを求められていた存在。こんな肩書きなどなくとも、既に、その役割は十分にこなしていたと言える。つまり、来季の川相は今季と何も変わらず、現役選手として若手の手本になる様な行動に専念していればいいと言う事だ。「来季はもっと試合に出て、打席に立ちたい」と語るなど、実戦に対するモチベーションにも衰えは感じられない。川相が僅か24回しか打席に立たせて貰えなかった事がV2を逃した最大要因と言っても過言ではない今季の中日。来季はV奪回を図る為にも、もっと積極的な川相の起用を期待したい。ところで、来季の選手名鑑には、果たして「メンタル・アドバイザー」って肩書きは載るんだろうか?
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December 14, 2005 21:56
吾郎曰く世界一のバッターらしい寿也の既定路線のグランドスラムで逆転を喫したベネズエラベンチは重苦しい空気に包まれる。吾郎に目をかけていた筈のサンチェスもコジローと松尾くらいしか眼中になかった様で、3回以降の雑な攻めによる拙攻や追い込んでおきながら単調な攻めで寿也に返り討ちを食らった事など、日本に対する油断があった事を認める。いきり立つシルヴァは残り3イニングでの再逆転を誓うが、速球とジャイロフォークが冴え渡る吾郎の前にベネズエラ打線は三振の山を築いていき、ついに1点差の儘、土壇場9回へ突入。再び吾郎と対峙したシルヴァはジャイロフォークは分かっていてもヒットにするのは難しいと察知し、追い込まれる前のストレートに狙いを絞る。しかし、初球ファールの後、2球目は160kmのストレートに空振り。剛速球で厳しいコースをつかれまくったシルヴァはヒットにするのは難しい筈のジャイロフォークの方がまだ勝機があると、すっかり及び腰。当然、ジャイロフォークで勝負に来ると睨んだ3球目は低めのボール。ここから落ちるとなれば、ボール球になる…と見送ったシルヴァだが、その狙いを読み切っていた寿也の要求したボールはストレートで、シルヴァはあえなく三球三振。吾郎は後続も無難に締めて、日本は強敵・ベネズエラ相手に白星を飾るのだった。
ライバル的存在になるどころか、終わってみれば、全く吾郎に特別視されていなかったシルヴァがいと哀れ。結果も2打席連続三振と吾郎の完勝であった。サンチェスもかつての威光は完全に消え失せており、吾郎と面識があった事も全く生かされる事はなく、サンチェスである必要は微塵も感じられなかった。結局、この試合が無駄に接戦となったのは、霊感投手・松若,渡部のヘタレっぷりに尽きる訳だ。可哀想に…。
Story
「週刊少年サンデー」で連載中、満田拓也原作によるスポ根TVアニメシリーズ第7巻。本牧リトルとの試合、4回の表で吾郎は岡村3兄弟の巧妙な作戦によって1点を失ってしまう。第18話「目指せ、初勝利!」から第20話「吾...(詳細こちら)
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December 13, 2005 23:08
「アストロ球団」最終回のレビューはどうなっとるんや〜?との声が挙がっていそうだが、実はまだ見ていなかったりする。どうも私は録画してある最終回をなかなかすんなり見られない悪癖がある様で…(リアルタイムで見られる場合はあっさり見るが)。最後は色々な意味で凄いらしいと言う噂は聞いており、それなりに気になってはいるのだが、レビューはもうしばらくお待ち頂きたい…。
メイキング・オブ・アストロ球団
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December 08, 2005 19:47
謎の小岩鬼に攪乱されながら、大学生・社会人ドラフトに臨んだ土井垣。日本一なのに嫌われまくっているのか、希望枠での選手獲得もかなわず、注目された一巡目指名はすっかり忘れ去られていた男・義経。職族が「弁慶高校卒」とかじゃなくて「山伏道場」なのが笑える。秋季キャンプ中の岩鬼はドラフトが気になって仕方ない様で、携帯でわざわざ聞いた結果が義経指名に仰天。山田は2年前に義経を訪ねたのは野球の事は関係なく、ただ懐かしさで行っただけだが、土井垣はあの一件が心に残っていたに違いない…などと訳の分からない発言。お前、しっかり義経誘おうとしとったやんけ! 土井垣も気になってたなら、昨年指名しろよ! 無駄にブランク伸ばしてどうする! 要するに水島氏が思いっきり忘れていたのだろう。義経ブームに完全に乗り遅れる形で今頃、義経指名とは何とも寒い展開だ。岩鬼は完全にノーマークの義経をわざわざ一巡目で指名するくらいなら、荻窪大学のエース本領,王将大学のミラクル有野らを優先して、義経は下位でいいだろうとわめき散らす。山田はあえて一巡目で獲った事で誠意を示したと分析するが、岩鬼が挙げた本領も有野もその後の指名で普通〜に指名出来ており、義経が何順目かは全く大局に影響を及ぼさなかった模様だ。そして、他の13球団がとっくに引き上げた中、唯一、8陣目になっても会場に残っている東京はここでついに「小岩鬼」こと桜木を指名する。桜木は契約金ゼロ,給料は部屋代8万,生活費10万の月18万でいいが、出来高の条件を全てクリアした場合は1億円を要求していたそうだ。桜木を除いた全員が投手指名。東京は投手が弱いとの事だが、野手の控え層の薄さも深刻ではなかろうか。恐らく、星王,フォアマン,土井垣のスリープラトン以外は全選手フルイニング出場しているに違いない。北はこの大量投手の中で2人でも化けてくれればいいと満足気だが、土井垣は全員化けて欲しいと無茶をぬかす。珍しく全指名選手のフルネームが公開されたが、義経と桜木以外は化けるどころか顔すら見せずに消え去るのは想像に難くない。そこへ突然、桜木が登場すると、今すぐ契約すると宣言。一方、報道陣に囲まれた土井垣は全く指名候補リストに載っていない桜木の指名について「言うなれば隠し球と言うやつですよ」と、まるで自分が発掘してきたかの様に偉そうにしているのだった。義経の存在は小岩鬼の登場を思いついた後に思い出したんだろうなぁ。これ以上、放置する訳にはいかないが、小岩鬼の事も来年になると忘れそうだからと、両方出したのだろう。しかし、これで一方は他方に食われそうだ。特に、水島氏が明訓に黒星をつけた事を死ぬ程、後悔している事や、指名した理由が当たった試しのない土井垣の直感だったりする事を考えても、義経の方が危ない。まぁ、いずれにしろ、来年の今頃はいつもの様に明訓四天王−微笑+里中くらいしか活躍の場は貰えなくなるのだろうが…。
ドカベン スーパースターズ編 10 (10)
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December 07, 2005 18:58
相変わらず、寿也を起用する事にイチャモンをつけまくるコーチ。3タコだ、新人では重荷だと難癖つけた挙げ句に、この儘では寿也を潰してしまう事になる…などと、一見寿也を庇っているかの様だが、たかが予選リーグごときに敗れては、首脳陣として世間から非難されてしまう…と言う展開を嫌っての自己保身発言にしか見えない。寿也起用には迷いもあったと言う大木さんだが、自分の打席を待っている間、普通のルーキーなら当然代えて欲しいと思う様な重圧のかかるこの場面で一度もベンチを振り返る事なく、守護神・バレンズエラの投球練習に集中していた寿也の様子に起用を決断。「心が折れてない男を一試合辛抱出来ないくらいなら初めっからDHで使ったらいかんやろ」と言い放ち、うるさいコーチを黙らせる。簡単に2−0と追い込まれた寿也だが、その後、ファール,ボールと冷静にボールを見極め、非常に落ち着いた様子。なまじDHでスタメン起用された事で打ちたい,活躍したいと気負い過ぎ、打ち急いでいた事がここまでの大ブレーキに繋がっていたが、吾郎に喝を入れられた事で不安や焦りと言ったネガティブ要素は吹き飛んでいた様だ。ベンチの吾郎から檄を飛ばされた寿也は「吾郎が味方にいるとなぜだか負ける気がしなくなる」と激振。高々と打ち上げられた打球はレフトへの大飛球。やはり、既定路線の逆転グランドスラムか…と思いきや、打球はすっぽりとグラブの中へ。よりにもよってここでも凡退と言う無情な展開なのか…。いや、この打球を実際に掴んだのはレフトのグラブではなく、レフトスタンドにいた観客の少年のグラブであった。殊勲の寿也を迎え出た吾郎はここで一言…
「凄ぇ…、凄ぇぜ、寿…。やっぱおめーは俺が認める世界一のバッターだ!」
あまりにも予想通りの展開に閉口するばかり。一瞬、騙しを入れたものの、やはり、既定路線は既定路線でしかなかった様だ。おまけに寿也が「世界一のバッター」と来たもんだ。あくまで吾郎にとっては…と言う事にしても、これはやり過ぎだろう。仕上がり不十分の球をヒットにしか出来ないコジローや、絶好球にバットを折られてスタンドまで運べない松尾など、寿也に比べれば雑魚も雑魚。ましてや、見せ場を貰う間もなく負傷退場のD.マッケンジーに至っては問題外と言わんばかりの実在選手(モデルだが)を蔑ろにした自キャラ礼賛モードは正に「ドカパロ」そのものだ。「凄ぇぜ、寿」も「山田は凄い」を思わせる。実際のWBC開催が近付いている今、水島氏がパ・リーグの疫病神として君臨した様に、満田氏が日本代表にとっての疫病神とならん事を祈るばかりだ。
MAJOR 56 (56)
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December 06, 2005 22:09
「アストロ球団」もいよいよ佳境。最終回の前編に突入だ!
【球一の厳しい叱咤! 球四郎、左腕で完全復活!】
7回裏、アストロの攻撃は2点差に詰め寄り、なおも二死満塁。ここでファイナル大魔球を投げ続けていた事によって、酷使された右腕が全く動かなくなり、悲痛な叫びをあげる球四郎。バロンが必死に球四郎の右腕を殴りまくるが、既に、痛みすら感じない。絶望感漂う球四郎の表情に見かねた球一は球四郎目掛けて突然、ボールを投げ込む。右腕は全く動かないので、当然、左手でこれを掴む球四郎。
「なんでぇ、なんでぇ、キャプテンらしくもねぇ!
右手がダメなら左手があるじゃないですか!」
………………あ、間違えた。これは「キャプテン」の丸井の台詞だ。
「右腕一本がオシャカになったくらいでそのザマは何でぇ。完全燃焼して行った仲間が泣くぞ!」
原作にはこんなシーンはない。球四郎は散っていた仲間に申し訳がないと、自力で立ち直るのだが、これはこれで熱い。先の指のしこりから血を抜いて貰った借りはむしろ、ここで返した格好になった。「完全燃焼して行った仲間」と言われて球四郎が思い返す連中には、ビクトリーのダイナマイト拳,氏家,大門ばかりか、大門に倒された球五,人間ナイアガラを食らった球三郎まで…。これって、今や球四郎にとって、アストロの面々も仲間と言うか戦友として認識してるって事だろうか。それにしても、氏家,大門はともかく、他の連中は果たして「完全燃焼」してるか? 球五は思いっきり不完全燃焼だし、何だかんだでピンピンしてる球三郎とか振り返るくらいなら、少しは球七のプレーも思い出してやってくれよ。球一の思いを受け取り、左腕に切り替える球四郎。右腕が上がらず反動をつけられないにも拘わらず、キャッチャー・ホープをバックネットまで吹っ飛ばす凄まじい威力だ。
「柳の下に二匹どじょうはいねぇ。地獄を覗いてきやがれ!」
この球威を目の当たりにしても、強気の球六は激振するも打球はサードベンチへ飛び込もうかと言う凡フライ。アンドロメダ大星雲打法で2度も打ち取られ、ここでもこんなショボい打球。一見凄かったアストロシフトも全く効果なく、あんた、伊集院兄弟の秘密バラしに来ただけか?と言うくらい役に立ってない球六が何だか不憫だ。普通ならファールのこの打球だったが、サード・バロンが果敢に食らいつき、ベンチに飛び込みながら見事ダイレクトキャッチ。しかし、この時、ベンチに頭を強打したバロンの体に異変が…。まさか「地獄を覗いてきやがれ!」とは球四郎ではなく、バロンへの忠告だったのか!?
【千葉先生、相変わらず、峠会長と談笑】
選手達が死闘を繰り広げてるのに、このおっさん共は何を呑気に話してやがるんだ!といきり立った栗山氏が乱入。球九郎が直接アストロドームへ向かったと言うのだ。何じゃ、そりゃ〜! 矢文まで使って千葉先生を呼びつけた事は全くもって意味がないではないか。「とんだ無駄足踏ませやがって、このジジイ! 早く王さんにナボナを返してやれよ!」と怒り心頭の千葉先生はすかさず球場へとんぼ返りだ。
【球七の執念及ばず! バロン、決死の同点弾も壮絶死!】
左腕から繰り出す剛球は一見凄そうだが、実は大した事なかったのか、続く8回にも満塁のチャンスを作ったアストロは球一の走者一掃のタイムリー二塁打で一気に逆転(全て実況であっさり処理されてしまったが)。端折られたので詳細は不明だが、続く球六はまたも凡退した模様だ…(泣)。そして、いよいよ迎えた土壇場9回、この回さえ凌げば勝利となるアストロの前に立ち塞がる男はバロン森。
「勝利には死をもってしか奪えねぇ勝利もある。
そこまでやらにゃ、氏家やダイマナイト拳、伊集院大門に顔向け出来ねぇ」(バロン)
「超人に限界があるとすりゃ…、それは俺達超人が死に絶える時だ!」(球一)
「つっぱらにゃならん時につっぱらにゃ、真の男とは言えねぇ!」(バロン)
熱い、熱過ぎる! 気力体力の限界を振り絞って投げる球一のボールを文字通り命懸けで激打するバロン。そして、ここで散々待たされまくった明智兄弟に見せ場がついに来た〜っ!
「捕る捕らねぇは問題じゃねぇ〜っ!
ここであいつらを調子づかせちゃ絶対ならねぇ〜っ。飛ばせ〜っ!!」(球七)
「飛べ〜〜っっ、不死鳥〜〜っ!」(球八)
球七、決死のダイブも及ばず、打球はバックスクリーンを遙かに超える同点アーチ。高々と打ち上げられた球七は着地もままならず、全身を地面に叩き付けられてしまう。必殺技を披露しても報われない事しきりの当作品だが、ここに関しては打ち破らんとして出して返り討ちに遭うのではなく、明らかに通じない事を承知しながら、あえてやって見せる覚悟,決意が実に壮絶。一瞬なりとも、まさか捕られるのでは?と球四郎を不安な表情にさせた球七の勝利への執念は天晴れだ。
「あの勝負に対する執念…。大した野郎だぜ」
と、球七を称えながら、ベースを一周するもホームイン寸前で突然立ち止まってしまうバロン。なかなかホームインしないバロンによりにもよって、球四郎は…
「勿体つけんと、早うホームを踏めや。わしからのとっておきのキッスをプレゼントしちゃるき」
などとぬかしてしまう。オカマぶっているのは仮面であって、実際は一本筋の通った男であり、断じてゲイなどではないと言うのに、この儘、ベンチへ帰ったら、あのヒゲ野郎にキスされてしまうのかと想像するに計り知れないダメージを受けたのか、突然、鼻から耳からだらだらと血がこぼれ落ち、更に、大量の血を吐いて昏倒。8回の守備で強打した頭の打ち所が悪かったらしい。超人的なプレイを見せる事は出来ても、所詮、常人。やはり、超人の最大の売りは体の頑丈さに他ならない様だ。
「球四郎、おめぇがどうつっぱろうが、痣の疼きは否定出来ねぇだろう。
おめぇは底辺に埋もれてきた奴の為に生きてきた。もうそろそろ自分の為に生きてみろよ」
常に一番になる事を目指しながら、球四郎がいる限り無理だと悟ったバロン。球四郎の持つ熱気の元を見届けようと懐刀としてついてきたこの男は、まだ自らの運命を受け入れきれていない球四郎に最後の言葉を託すと、辞世の句を詠み出す。
「『露と落ち 露と消えにし 我が身かな みやこのことは夢のまた夢』
………大部分……盗作!………あの世じゃ一番の男になってみせるぜ〜っ!」
ああ、ここきっちりやってくれて嬉しい〜。この期に及んで、秀吉の辞世の句をパクり、「大部分盗作」と締める辺り、最後の最後までイカす男だぜ。しかし…
「おめぇがやつらに抱いてるのは憎悪じゃねぇ、嫉妬だ。定められた運命の中で自由奔放に生きている連中へのな」
が端折られたのは残念だ。球四郎の対アストロ戦最大の動機がここに集約されている様に思うのだが…。さて、この後、球四郎は散っていた仲間の名前をバットに刻み込む訳だが………………
「宇野球一。バロンのホームランで同点にされるも後続を断ち切り、スリーアウトチェンジ」
え〜っ!? このバット使う間もなく、9回表終わっちゃったよ! この展開で球四郎の最後の打席を端折りますか…。幾ら何でも、そりゃないだろう。
【アストロナイン、ついに全員集結!】
かくして、あっさり迎えてしまったラストイニング。いきなり投げ損ないの失投にこれ幸いと激振する球八だが、嫌がらせとしか思えないタイミングで9人目の超人が球場入りし、痣が疼いた影響で球八は痛恨のキャッチャーフライに倒れる。
「俺達は最初から7人で戦ってきたんだ。この試合は俺達でカタをつける」(球一)
「球四郎よ、てめえに最後の超人は譲ってやるぜ!」(球七)
「断る!ここで最後の超人に助けを求めたんじゃ、ワシの為に命を投げ打ってくれた4選手に申し訳が立たんぜよ」(球四郎)
痣の疼きに苦しみながらも、9人目の加入を拒否する両軍。ここで千葉先生曰くアストロ戦士が全員揃った事の喜んだらしい沢村の魂の表れか、何故か開閉式ではないドームの中にある沢村像に落雷が起きると、これまでの痣の疼きが嘘の様に消え去るのだった。先頭打者・球七は突然、左バッターボックスへ。軸足となる右足のアキレス腱が切れている為だが、そういう意図が汲み取れるかはかなり微妙だ。何より、絶対に言って欲しかった台詞が見事に端折られ、とても悲しい。その台詞とは、勿論、これだ。
「足なんぞ、一本もありゃ十分よ。
一本足でバカスカ打ってるやつがいるじゃねぇか!
巨人軍の王貞治と言う怪物がよ〜っ!」
王さんファンの私としては、やはり、この台詞は外せない! 結局、王さんはナボナを食い逃がすわ、解説の茂雄に対する驚き屋と言うポジションに収まるわで、「作中の登場人物の中ではぶっちぎりの性格の良さ」くらいしか、存在感をアピール出来なかった印象だ。この後、球二の一打で球七は連続バク転で足の悪さをカバーすると言う持ち味の身軽さを生かした走塁をようやく見せてくれるのだが………………、思いっきり両足使って飛び跳ねてるよ、この人! それじゃ、全然ケガを庇ってないやんけ! スタントマンレベルでも片足で連続バク転(原作では前転だが)する事は相当な難易度なのだろうか。それならそれで全身図は出さずに処理するとか、何とか片足で飛んでる様に見せる術はあった様に思うのだが…。更に、球三郎はバロンがいない三塁線へのセコいバントで出塁し、満塁で主砲・球一と言う絶好のお膳立て。普通の作品なら、ここで主人公が打ってサヨナラ勝ちとなる所だが、野球漫画のセオリーは通用しないのが「アストロ球団」。球一は球四郎に気迫負けし、バットを折られてのピッチャーフライに倒れてしまう。
【球五、突然の復活! 球六、最後の最後まで活躍の機会なし!】
ここで怒濤のチャンスブレイカー・ニックン(巨人)も顔負けのインケツぶりを続けてきた球六が最後の最後で決めるのか…と誰もが思った矢先、今までずっと寝ていたくせに美味しい所だけかっさらおうとばかりに突如、球五が登場。おったまげたナインは「医務室へ戻れ」「その体じゃ…」と制止するが、そういう事はまず、三塁ベースで瀕死状態の球七に言ってやれよ!
「ここに帰ってきて初めて生き返った気がする。やっぱり俺は野球でしか生きられん。
それを最初に俺に教えてくれたのはお前だぞ、球一」(球五)
「俺に会う前からお前は最っ高の野球バカよ」(球一)
「どうやら野球の神様はおめぇを選んだ様だ。幕引き係は任せたぜ」(球六)
どうやら野球の神様は球六の過去の所業を許していないらしい。解説しか能がなく、普段着は青ジャージ,地獄の特訓も軽く流され、完成した新打法は意味もよく分からない「バム打法」。しかし、肝心な所で凡ゴロに倒れた挙げ句に理不尽なプレーで全身ガタガタにされたかと思えば、やった相手に借りを返すどころか寝ている間に勝手に自殺…と、とことん不遇な目に遭い続けてきた球五についに日の目を見る時が来たのだ!
「球五、お前のその勇姿に『長嶋二世』の看板など無用だったな」(茂雄)
かくして「長嶋二世」の看板は沢村一茂に引き継がれるのであった。
Story
70年代に「週刊少年ジャンプ」で連載された超人格闘野球コミックの実写版ドラマの第3弾。名投手・沢村栄治の遺志を継いだ謎の男・シュウロに集められた宇野球一ら9人の超人たちが、“打倒米リーグ”目指して世界最強...(詳細こちら)
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December 01, 2005 20:10
第1次政権では、生え抜きの若手を引き上げた…と言う印象が強かった若大将・原監督。今オフからの第2次政権でも当然、それを期待した訳だが、今の所の主立った補強はと言うと…
辻内…大阪桐蔭の高校球界きっての快速左腕。高校生ドラフトで競合抽選により獲得
福田…東北福祉大のストッパー。希望枠を使い、大学・社会人ドラフトで獲得
栂野…新日本石油ENEOSの本格派右腕。横浜入りを熱望も強行指名し、獲得に成功
野口…中日の元MVP左腕。落合監督にシメられてFAした所をすかさず獲得
豊田…言わずとしれた西武の守護神。待望のストッパーがFAとあって、勿論、獲得
グローバー…元ブルワーズの新助っ人。メジャー通算21勝左腕。今季は先発で5勝。
JP…今季14勝の優良助っ人。偽バファローズから獲得………か?
…とまぁ、こんな感じ。他にボンジュール大西とかいるが、基本的に投手ばかりだ。いなくなった主力は野手ばかりなのに、何だか不思議な感じがするが、それはさておき、これを見るに、やはり、前年が5位であろうとも、巨人に育成に専念すると言う年は許されない様だ。JPに関しては、まだ噂の段階だが、偽バファローズの保有権が切れている上、マネーゲームが展開されているとあっては、巨人がかっさらう可能性は十二分に考えられる。仮に、この外様組が全部働くとして、来季の陣容を予想してみると…
先発…上原,JP,野口,グローバー,林,カリメロ
中継ぎ…久保,チョコ,春風亭半ケツ,木佐貫,岡島,(福田,栂野)
ストッパー…豊田
ゴールデンルーキー・辻内をじっくり育てられそうなのはいいとしても、これって、一体どこが巨人なの?と言うくらい前後の顔ぶれが変わる事に…。豊田の加入で林が先発に回れそうなのはいいとしても、桑田はおろか、カリメロ,春風亭半ケツ,木佐貫辺りも先発ローテに入れる保証がない。久保はいい加減、先発に回して欲しいものだが、また中継ぎをやらされそう。折角、先発として台頭してきたかに思われた内海,西村,野間口らに至っては一軍に残れるどうかかすらアヤしい。こういう丁度、若手が飛躍しそうなタイミングに大型補強で芽を摘んでしまうと言う茂雄暗黒政権の様な事は若大将・原監督にはやって欲しくなかったのだが…。名手・川相を入団前から信奉していたナイスガイ・真田も水島新司に呪いをかけられてしまった影響により、ズルズルと二軍に定着しやないかと心配だ。若大将・原監督は「来季の目標は優勝」と豪語しているし、この補強からして、確かに優勝する気満々なのは見てとれる。競争が激しいのは悪い事ではないが、あまり巨人色が消えてしまうと釈然としないものが…。とりあえず、JPの獲得は見送って欲しいものだ。JPは結構、好きな選手だし、それなりに貢献してくれるとは思うのだが…。
原辰徳流「活私」管理術―それは長嶋野球の否定から始まった
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「野球狂の詩 平成変」の連載自体を打ち砕く岩鬼の出会い頭で日本シリーズを制覇した東京はアジアシリーズでも中国,台湾,韓国を軽く退けて、優勝。MVPは3ホーマーの山田が獲得した模様。プレーオフが終わったらプロポーズする筈だった里中は日本シリーズが終わってからも何らアクションを起こしておらず、アジアシリーズが終わってようやく実行に至る決意が出来た様だ。尚、その前に岩鬼に対する気持ちを確認するとか言う計画はすっかり頓挫してしまった模様。母親にプロポーズ予告をし、意気揚々と山田家に向かった里中。家の前に見慣れぬ高級車が止まっているのが目に入ったが、特に、気に留める事なく玄関に入ると、間の悪い事に先客として岩鬼がいるではないか。しかも、サチ子と結婚ネタで痴話喧嘩の真っ最中だ。貰い手がなければ貰ってやるだのとサチ子と茶化し、里中と結婚してもいいのか?と言われても平然としている岩鬼の態度にぶち切れたサチ子は「結婚しよう」などと、里中に逆プロポーズ。その儘、真顔になってOKを出してしまえば、良かったものを里中はあまりに唐突な展開で心の準備が出来ていなかったのか、口ごもり、この絶好の機会を逃してしまう。まだ大学1年生だの、里中も迷惑してるだのと、サチ子の結婚を阻止しようとする小姑・山田に、はっきりしない態度ながらも悪い気はしていないのがミエミエの里中。岩鬼も追い打ちかける様にを結婚の前祝いに車を持ってきたと言う。外に止まっていた高級車の事で日本シリーズMVPで獲得した副賞だった。しかし、超高額年俸を稼ぐ大黒柱を擁しながら、ひたすら溜め込むばかりで、大衆魚・サンマをメインディッシュにするなど生活環境が貧乏時代とまるで変わっていない山田家の一員だけあって、車など貰っても免許を取らなければならないだの(=取得にかかる費用が勿体ない),駐車場を借りなければいけない(=賃借料が勿体ない)だのと、ケチくさい事ばかりぬかして、拒否するサチ子。勿論、自動車税や車検代,保険料,ガソリン代等も勿体ないのだろう。更に、あろう事か結婚祝いは現金以外受け取らないなどとほたえる銭ゲバぶりに呆れ果てる岩鬼。山田は喜ばない奴にくれてやる必要などない!と怒るが、何やら思いついたらしくサチ子は一転して受け取ると言い出す。突然、素直になったサチ子に喜ぶ岩鬼だったが、よりにもよって、この女、車を売り飛ばして現金化するなどとぬかしおった。ここでサチ子は恒例のサンマ攻撃を開始。シリーズは終わったからもういいと言う岩鬼に「サンマのシーズンはこれから」などとうまい事をぬかしたサチ子は「これで軽く百万はゲットだぜ!」とばかりに岩鬼の高級車を見ながら、ルンルン気分な足取りでサンマの買い出しに出ていくのだった。息のあった夫婦漫才を見せつけられ、すっかり蚊帳の外に追いやられた里中は完全に気勢を削がれてしまい、プロポーズを秋季キャンプ以降にまで先延ばしにする優柔不断ぶり。一体いつまで引っ張れば気が済むのか…。キャンプを終え、クリスマスイヴに行ってみると、またも岩鬼がいて、正月まで先延ばし…、正月に行ってみれば、またも岩鬼がいて、明訓同窓会自主トレ後まで先延ばし…、そして、春季キャンプまで、オープン戦まで、WBCまで、開幕まで、交流戦後まで、オールスター後まで、シーズン後まで、プレーオフ後まで、日本シリーズ後まで、アジアシリーズ後まで…と言う地獄のループ状態に入っても、全然驚かない。と言うか、十分ありそうで怖い。どうせ岩鬼×サチ子は出来レースなんだから、サッサと玉砕してしまえばいいものを…。この儘、粘った所で生殺しが続くだけだぞ!
さて、大学・社会人ドラフトを間近に控えての秋季キャンプ。フェンス際で目を配る土井垣に対して、スタンドから話しかける謎の男が登場。その男の一言に何やらカチンときた様子でベンチへ戻ってくる土井垣に山田らが問い質すと、今度のドラフトで最後でいいので指名して欲しいと進言してきたと言うのだ。勿論、タンバリングに繋がる行為なので、あくまでその男の独り言と言う事らしい。高卒一浪のその男、名は桜木新之助。野球部では本名で呼ばれた事がないらしく、人呼んで「小岩鬼」との事。ここでフリー打撃に勤しむ岩鬼が「花は桜木、男は岩鬼」と雄叫びをあげるのだが、小岩鬼=桜木って、またダジャレかよ! 小岩鬼とは背丈が小さいだけでまるで岩鬼を彷彿とせる性格,プレーぶりと考えるのが素直な解釈だが、悪球しか打てず、上下関係無視の唯我独尊男が同じチームに2人もいたらかなわんだろ…。岩鬼を尊敬しているならともかく、負けず劣らず自己顕示欲の強い男だったりした日にゃ、間違いなく岩鬼と衝突するだろう。四国にでも売り込みに行った方がいいんじゃないか? こんな奴を獲ってる暇があったら、サッサと義経を思い出してやって欲しいものだ。ともあれ、こいつもシーズン中盤にはすっかり背景と化す事は間違いないだろう。
Story
水島新司原作の国民的人気を誇るスポ根TVアニメシリーズの第1巻。鷹丘中学校の転校生・山田太郎は、学校一の暴れん坊・岩鬼から喧嘩を売られるが…。第1話「ドカベン太郎です!よろしく」から第5話「サンマの味が目...(詳細こちら)
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