August 2005

August 31, 2005 19:52

 今回、森川ジョージ氏が急死でもしたのかとマジでドキッとしてしまった。毎度恒例の尻切れトンボな終わり方の後、次のページで黒バックに机の前に立つ寂しげな一歩の後ろ姿の一コマだけが載っており、まるで訃報の様な雰囲気で編集部のコメントが載っていたものだから、焦った焦った…。よく読んでみれば、体調不良でここまでしか描けなかったと言うお詫びに過ぎず、しばらく休載する訳でもなく、次週は普通にやるらしい。「一歩」が中途半端な所までしか描ききれずに次回に続くのは毎度の事なのに、何で今週に限って、こんなに仰々しいのやら…。何はともあれ、森川氏が無事(?)で良かった良かった。
 
 で、本編だが、再三再四に渡る板垣(サード)の好守に、このチームは青木と木村だけではないと焦る清田達。新人王でこの運動能力なら、日本王者(=一歩・レフト)や世界王者(=鷹村・ショート)はもっと凄いに違いない、「ボクサー恐るべし!」と勝手に買い被られる一歩達。しかし、2−0の儘、迎えた最終回、青木は先頭打者を三遊間へのゴロに打ち取るも、自分の前の打球を悉く板垣に捕られていた事で、これまで手持ち無沙汰だった鷹村がでしゃばり、板垣を制止してまで捕りに行った挙げ句、見事にトンネル。更に、バックアップに入った一歩までが大トンネルをかまし、二人のザル守備が発覚。さっきまで、三塁方向には打つな!と悲鳴を上げていたくせに、「ボクサー恐るるに足らず!」と一転してレフトへ集中攻撃を開始する清田達。一歩は目を覆うばかりの拙守を連発。自分の事は棚上げして、「ボクシング以外能がねぇな!」と罵倒する鷹村をよそに、最早、三振に取るしかないと察知した青木は全力投球モードに突入。「こんな速球は甲子園でもお目にかかった事がない」と凄まじい青木の球威に追い込まれる清田だが、内野を抜こうとか外野を越えようとか欲張っては打てないと謙虚に軽く当てるだけのバッティングでレフトへの凡フライを打ち上げる。一歩はアテにならないと板垣が必死にフォローに回ろうとするも、何とワンポ(犬)がジャンピングキャッチ。「捕りました〜っ!」と大喜びの一歩だったが、勿論、認められる訳がなく、しかも、ワンポはボールを銜えた儘、持ち逃げ。結局、一気に3点を返され、逆転を許してしまうのだった。
 
 甲子園でもお目にかからない速球を持ちながら、ボクサーとして日本ランキングをウロウロするばかりと言う中途半端なポジションで幾年月。全く持って才能の無駄使いの青木(木村もだが)である。それにしても、ここまで打ちたくない方向に打たされまくっていた清田達が、何故か、レフトを狙い打てるのが不思議。ショートの鷹村狙いなら、まだ分かるが、甲子園でもお目にかからないレベルの速球をそんな簡単にレフトまで運べる訳? 狙えるなら、最初っから、商店街のオヤジばかりの右方向を攻めまくれば良かったのに…。さて、これで負けではなく、裏の攻撃がある以上、何かが起こる筈だが、誰から始まるのかがさっぱり分からないので予想が難しい。1番から始まって、板垣凡退、青木・木村が敬遠されて、鷹村はまたまた口だけの空振り三振で一歩に全てを託される…と予想してみるの事。


はじめの一歩 (73)

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August 30, 2005 22:40

 約1ヶ月ぶりとなるこの企画。このくらい間隔が空くと、新鮮味があっていいのだが、そろそろ作り手側からやる気が失せ始めている雰囲気が漂ってきた。勝俣コーチ不在と言うのも、致命的な要因ではあるが、正直、あまり盛り上がらない構成でガックリ…。最終目標のジャイアンツ打倒までまだ何段階もステップを踏まなければいけないと言うのに、こんなやっつけな内容でいいのか!?と、いきなり締めの感想を述べてしまったが、改めてレビューを始めよう。

 今回の相手は女子小学生野球チームとか言ってたのに、実際には女子小学生ソフトボールチームの「大和ホワイトガールズ」。赤・黄・青と原色バリバリの凄まじいユニフォームだ。神奈川県女子ソフトボール大会で3位入賞の実績を誇る強豪…だが、例によって、ソフトボールの実力はこの対決では全く無関係。ホワイトガールズ・岡野監督はスタメンを組む際に恐るべき知謀を発揮。何といきなりお酢の好きな子と嫌いな子で振り分けを行い、お酢が嫌いな子だけでスタメンを構成したのだ。明らかに、主砲「お酢ごはん」を潰しにきたこの作戦に中井監督は愕然とするばかり…。
 そして、いよいよプレーボール。トップバッターはここまで3打数3安打と打率10割を誇る斬り込み隊長「バターごはん」。首脳陣の誰もが出塁を疑わず、油断していたが、女子の味覚は明らかに男子とは異なっている事を思い知らされる。「最悪」「マッズ〜」と批判続出の末、「○」判定は僅かに1人と言う信じられない結果で初の凡退を喫してしまったのだ。しかし、これまた4打数4安打2本塁打と打率10割の2番「ツナ缶詰空き容器ごはん」は「○」判定7人で二塁打。続いて登場は、切羽詰まった感ゼロ,コンセプト完全無視の邪道バッター「天カス」。デビュー以来、全打席本塁打をマークしてきた「天カス」だが、「まずい」と言う声も挙がるなど、反応はイマイチ。「バターごはん」の悪夢があるだけに、戦々恐々とする首脳陣だったが、結果は「○」判定7人で連続本塁打記録こそ止まったものの、先制タイムリー二塁打に。そして、いよいよ打席には4番「お酢ごはん」が見参。お酢嫌いの子ばかりと言う過酷なラインナップに敢然と立ち向かうが、果たして、結果は…!?

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August 29, 2005 20:27

pb08.jpg
 東実に勝つ為には全てを懸けて練習しなければならないが、受験や就職を控えている3年生にそれを強要出来ないと言う事情を聞かされ、あくまで一個人として頑張れと田所から説得を受けた谷口は、その事で夜も眠れない程、悩んでいた。一時は特訓を諦めかけた谷口だったが、父に叱咤され、たとえ一人ででも東実戦へ向け、全力を尽くす事を決意する。田所から谷口の東実戦への思いが全く消えなかった事を聞かされたナインはすっかり呆れ果て、憤慨し、冷笑するばかり。そこへやって来た谷口が一個人として頑張ると宣言。巻き込まれない事に安堵したナイン達は一人頑張る谷口を高見の見物としゃれ込み、馬鹿にした様な態度を見せていた。そんなナインをよそに谷口はバウンド送球の限界を痛感。少しでも送球難を補うべく超前進守備を敢行するも三塁線に打球が飛んだ時には間に合わないと判断し、ノーバウンド送球への挑戦を始める。学校での練習では飽き足らず、神社でもノーバウンド送球の特訓を行うが、コントロールこそ定まってきたものの、球速が伴わず、まだバウンド送球の方が速いとあって、流石の谷口も意気消沈。見かねた父は自分の大工の経験を基に、何事も一朝一夕にはいかないものだから、欲張った考えは捨て、たった一人のバッターでもアウトに出来るように努力しろと諭す。父の言葉で東実に勝たなくては…と言う焦燥感から解放された谷口は一歩でも半歩でも早く突っ込んで送球出来る様になる事を目指して、特訓を再開する。
 見違える様な谷口の動きに驚きを隠せないながらも、いくら頑張った所で東実の打者がサードへ打ってくれなければ元も子もないと皮肉を漏らすナイン達。しかし、そんな中、谷口の頑張りを無駄にしたくないと心を動かされていた者がいた。エースの中山だ。バケツ一杯分のノックを受け、ボロボロになった谷口の元へ歩み寄った中山は東実の打者にサードゴロに打ち取る方法を請うのだった。更に、「ピッチャーがその気になっちまったのに、球を受けるキャッチャーがそっぽ向いていられるか」と田所までが東実攻略へ乗り出す。そんな3人の様子に他のナイン達も感化され、東実相手だからとみっともない試合は出来ないと意欲を見せ始める。東実戦へ向けて、ついにナインの心が一丸となったのだった。
 いよいよ東実戦を翌日に控え、最後の練習の取り組む墨高ナイン。努力の甲斐あって、谷口のノーバウンド送球にもスピードがついてきたが、ここにきて、他の内野陣が谷口の送球を悉くこぼしまくる。口々に谷口の送球が変だと騒ぎ立てるナイン。たまりかねた田所は自ら谷口の送球を確かめようとするが、目の前でスッと落ちるボールに驚愕。一体、このボールの正体は!?
 
 中山が谷口に東実対策を求めるくだりが熱い。サブタイトル通り孤独なチャレンジを続ける谷口に対して、物語序盤から一貫して冷ややかな態度を取り続けてきた中山の表情の変化を引っ張りに引っ張った上でのシーンだけにしびれるものがある。更に、この後の田所の陥落ぶりもいい味を出している。何だかんだ言いながら、この人も内心はとことんまでやってみたかったのかもしれない。キャプテンと言う立場の人間が先頭に立ってやる事は場合によってはナインへの強要に繋がりかねない。実際、青葉戦を控えた墨谷二中時代の谷口も当初はそう解釈されて、ナインから大いに反感を買っていた。谷口の場合、陰でナイン達以上の特訓を積んでいた事が図らずも発覚し、ナイン達が付いてくる契機になった訳だが、田所はあれ程の求心力,説得力を持っていない事を自覚していた筈だ。それ故に谷口の頑張りを決して馬鹿にせず、認めていながら、差し控えていた部分もあった事だろう。しかし、この行動はあくまで「キャプテン」としてでなく、自ら谷口に進言したのと同じ「一捕手」としてのものである。悪く言えば「キャプテン」職を放棄してしまったとも言えるのだが、ともあれナインへの強制力は働かない。しかも、谷口もナインに対して、口出ししないと言う約束は守っているのだから、誰も文句は言えないと言う寸法だ。しかし、「無意識の強制力」を持っているのが谷口。やる気を出させる為に自分がまず手本を見せよう…などと言う計算は一切していないのだが、それが故に、そういう効果を発揮してしまうのだろう。やらされる練習と、自発的に取り組む練習ではモチベーションも効果の程も大きく違う筈だ。そして、自発的にやらせる事は決して簡単ではないのだが、図らずも全員にそういう意識を持たせてしまうのは、谷口の最大の魅力と言えるだろう。
 
「自分が本当にやりたい事に熱中出来ねぇ様な野郎は社会に出ても使い物にゃならねぇぞ」
「自分に嘘はつくな。好きな事で後悔する様な真似は絶対にしちゃならねぇ」
 
 相変わらず、谷口の父ちゃんはカッコいいねぇ。谷口が一人で悩みを抱え込んでいても、何も言わずに理解してやり、自分に例えながら、時には諭す様に、時には突き放す様にして、きっちり谷口が求めている答えに導いていく。普段はだらしないのに、肝心な時には立派な父親として振る舞える辺りが、何とも頼もしい。今時、こういう父親はどれくらいいるのだろうか…。
 ところで、ついに出た魔球の伏線。結局、伸びきった儘の指と言う設定に合わせたシナリオのアレンジなど一切せず、この儘、ゴリ押しする模様で不満たらたらだ。指を引っかけない様に…って、伸びた儘なら、逆に引っかからない事がネックになるだろうに…。しかも、あの指を使って無理に投げようとすると、フォークと言うよりも、むしろ、パームボールに近い球になるんじゃなかろうか…。
 

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August 28, 2005 10:16

 前回、5回1失点の好投を展開し、次の登板へ大きな期待を抱かせた桑田。しかし、折角の勝てるチャンスを悪太郎の嫌がらせの様な采配で叩き潰されて、どうにも未練の残る形で降板を余儀なくされたのがまずかったのか…。聖地・甲子園で今季初マウンドとなった桑田は、初回から先制点を貰いながら、その裏、シーツ,キュラソ星人に連続アーチを叩き込まれて、あっと言う間に3失点。更に、連打でピンチを迎えるも、ズルズルといかずに後続を断ちきり、2回も三者凡退と尻上がりに調子を上げていくかの様に見えた。しかし、3回に悪夢が訪れる。先頭のシーツに痛打されるも、続くキュラソ星人をセカンドゴロゲッツーに打ち取る巧みな投球を展開し、ピンチ脱出…と誰もが思った。ところが、ガッツな貴公子・仁志とニックンの呼吸が合わなかったのか、ニックンが例によって緩慢な動きだったのか、迂闊にもキュラソ星人の全力疾走を侮っていたのか…、完全な併殺コースでありながら、一塁をセーフとしてしまったのだ。逆境に強い桑田と言えども、これにはガックリきた筈だ。もしも、名手・川相がショートだったら…、自分と同じく造反五人衆の一角として、長年、共に戦ってきた頼りになる盟友の不在と言う巨人没落の最大要因を思い返してしまったであろう事は想像に難くない。そして、この痛恨の併殺崩れがこの日の桑田の命運を決める結果となった。続くゼブラ今岡に右中間を深々と破られ、キュラソ星人に4点目の生還を許してしまったのだ。二死走者なしならば、ただのピンチで済んだものを…。結局、桑田はここで交代を告げられ、無念にもマウンドを降りる事となった。やはり、造反五人衆の桑田と、川相幽閉策筆頭刺客のニックンの相性は最悪なのではなかろうか。前回の登板時のブレーキぶりは言わずもがな、4敗目の時も嫌がらせの様にチャンスブレイク。5敗目の時は桑田の降板後、あてつけるかの様に全く勝敗に関係ない焼け石に水の一発をかましているし…って、冷静に考えてみたら、ニックンのチャンスブレイクは別に桑田に限らず、誰が投げていてもやっている事だったっけ…
 で、翌日のスポーツ新聞にはいつもの様に限界説,引退説等が飛び交うのだった。ブログの巡回していても、桑田に対しては冷ややかなコメントばかりで悲しくなってくる。日刊スポーツでは西本聖氏が一旦、二軍で調整した方がいいなどと簡単に言ってくれた。そりゃ、確かにそうかもしれんのだが、今の桑田は二軍に落とされたら、2度とお呼びがかからないかもしれないだけに、そう易々と同意する訳にもいかない。報知では日程の都合上、次回がラストチャンスなどと書いてあった。もう何回ラストチャンス報道をされたか分からないくらいだが、そういう意味では桑田は結構、チャンスを貰っている事になる。ローテ通りなら、次の登板は広島戦。前回の広島戦は黒田とぶつかる不運もあったが、この儘いけば、少なくとも黒田との直接対決は回避出来る筈。少なくとも、巨人においての正真正銘のラストチャンスの時が近付いている事は否定出来ない訳で、次回は何としてでも結果を残して欲しいものだ。

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 今回は初登場及び初視聴(前回の後編で見逃した分)の連中について、語ってみるの事。
 
【上野球二】
スタンドに飛び込んだ打球をキャッチャーまで打ち返すと言う驚愕シーンをラジオの実況だけで終わらせるとは何事か! 原作ファンはああいう無茶なシーンをどう映像化してくれるかを楽しみにしているのに! 球一との対決もやけにゆる〜い雰囲気でイマイチ。初球の山なりボールは何なのさ。どてっ腹にボールを食らわされるわ、球三郎のフルチン姿を偵察させられるわ、シュウロの死体遺棄行為に付き合わされるわ、今回貧乏クジひきまくりで、いと哀れ。
 
【那須球太(原作では本名不明じゃなかったっけ?)】
登場時から献身的とすら言える程、協力的だった原作と比べると、警告するばかりで、妙に素っ気ない。左手は全く使えないが、脚力は素晴らしく、タダ者でない雰囲気を匂わせるとかそういう伏線も全くないのが、気にかかる。
 
【伊集院球三郎】
妙に軽薄で不敵。茶髪もいただけない。球三郎と言うと、見ていてイライラするくらい優し過ぎで慎重過ぎるイメージが染みついてしまっているのだが、よくよく考えてみると、アストロ入りする前って、全然性格違ったんだよな…(^^;)。次回以降、性格が一変する………筈だ。球二の口からコソっと兄・大門の話が出てくるオリジナルシーンにニヤリ…。
 
カリアゲカミソリの竜】
astro02a.01.jpg 颯爽と登場するカリアゲカミソリの竜。しかし、その帽子を取ると…
astro02a.02.jpgドカーン!!
 
一体どうしちまったんだ、その髪型は〜っ! 原作は普通の七三分けなのに、何故、こんなドリフの爆発コントにでも参加したかの様な髪型にされてしまったのか…(泣)。悪い事は言わないから、その帽子は脱がない方がいいぞ。ああいう登場の仕方をしていると言う事はブラック球団の存在まで隠滅されてしまいそうな気配が…。まさか知念はまだしも、無七志まで出てこないのでは!? ロッテ戦も潰される可能性が高く、この儘では、まともな試合はビクトリー球団戦だけと言う事になりそうで心配だ。
 
【明智球七・球八】
初登場ではないが、前回の後編を見逃したので、今回初めて見る事になるこの二人。球七の原作キャラを模したエキセントリックな髪型がイカす。球八もかなりいい人そうな辺り、なかなかイメージにピッタリ。みんな店から出ていってしまって、丁度きたカツ丼を名残惜しそうにする様が何か可愛い。あの後、みんなの分の勘定も払わされたんだろうなぁ、可哀想に…。しかし、とにもかくにも不満なのは、小さ過ぎる事(笑)。やはり、地球人で球八を具現化するのは無理なのか…。最早、ゼントラーディー人でも起用するしかないよなぁ。歌を聞かされると「ヤック・デカルチャ〜」とうろたえ始めるので、アストロ球団の歌を試合中に歌う訳にいかなくなるが…。それにしても、カミソリの竜との対決を全面カットとは何事か!? 酷過ぎる! やられる所すら省かれるなんて思いっきり雑魚扱いだな。特に、球七は噛ませ犬度が数倍増してしまった感が否めない。
 
「どんなクサレ野郎が相手だって、真っ正面から勝負する。それがアストロガッツだ!」
 
とかカッコいい事言っちゃっても、
astro02a.03.jpgこんな姿じゃ説得力ないよな〜。
 
 ところで、原作でもかなりイッちゃっていたシュウロの球三郎投下シーン。サニー千葉にやらせると、もう誰にも止められねぇ〜!って感じで凄いね。で、この後、この行為がいかに適当な発想でやったのかが発覚する問題の台詞が飛び出すのかと思うと、次回が楽しみで仕方がない。 
 
 
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August 27, 2005 23:26

 この日の西武−悪の温床・楽天戦は凄まじい展開だった。ここまで投げては火だるまの連続で7連敗中の悪の温床・楽天先発・一場が走者を出しながらも、要所要所で踏ん張り、8回まで無失点投球。普通なら、プロ初勝利を手にしてもおかしくない展開だが、一場にとって、不運だったのは、相手投手の内容がとんでもなかった事。西武先発・オツは何と8回までパーフェクトピッチング。過去9回二死までノーヒットノーランを続けながら、あと一人で打たれると言う事を2度もやっているオツだったが、この日は9回も三者凡退に斬ってとり、ついに悲願のパーフェクト達成…と思いきや、肝心の味方打線がここまで0点。試合が決まらない以上、9回完全は参考記録でしかない。何としても、サヨナラ勝ちで快挙達成に花を添えたい西武打線は二死から高木浩がライト前に弾き返すと、栗山が粘って四球を選び、一、二塁とサヨナラのチャンスを作るも、ここで赤田は無情にもショートゴロに倒れ、0−0の儘、延長に突入。延長に入ろうとも、抑え続けていれば、快挙達成の可能性は残っていたオツだったが、いきなり先頭の沖原にライト前ヒットを浴びて、ジ・エンド。延長に入って、ノーヒットノーランを逃したケースは過去10回(ヒットを打たれたのが9回,継投で記録が止まったのが1回)あるそうだが、パーフェクトを逃したケースは日本球界史上初(メジャーでも2回だけ)の悲劇との事。それでも、2度の快挙達成失敗で耐性があるのか、オツは動揺する事なく、後続を断ち切ると、その裏、悪の温床・楽天2番手・福盛から礒?がタイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。10回零封と言う3年ぶりの完封でハーラーダービートップに並ぶ16勝目を飾れた事でオツの溜飲も何とか下がった所だろうか。自己ベストの9回零封でもプロ初勝利を飾れない一場と、9回完全でも参考記録のオツはどちらも不遇極まりないが、特に、オツの快挙からの見放され具合は凄まじいものがあると言えよう。
 
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 右肩を痛めていたローズがアメリカで手術を行った。全治まで3ヶ月の見込みとあって、今季中の復帰は絶望的となった。巨人は若手への切り替えを目指している事から(実際にはカブレラを獲りたいから…と言う噂も)、来季の契約を更新しない方針らしく、この儘、退団となる事は決定的だ。帰化した訳でも、日本に在学していた訳でもないのに、外国人枠から除外された貴重な存在であるローズ。日本球界の助っ人史上最多となる360ホーマーを放ち、FA権を取得してしまう程、長きに渡って、日本球界に貢献してきた男の末路がこれではあまりにも哀れである。今季の不調は明らかに故障を押してやっていた事が原因に思えるのだが、日本球界はこういうケースで途中リタイアした助っ人を簡単に放り出してしまう傾向にある。まぁ、ローズの場合、年俸が尋常でないので、それに見合わない数字では困るのは確かだが…。わざわざ手術に踏み切った以上、ローズとしても、来季も現役続行する気満々な事は間違いない。復帰先が巨人以外の日本球団になるのか、メジャーになるのかは分からないが、やはり、セ・リーグのどこかで巨人にリベンジと言う展開が燃える。今回の件に限らず、ローズは色々と巨人から嫌な思いをさせられているらしいし…。しかし、何となく悪の温床・楽天になりそうな嫌〜な予感がしないでもないのだが…
 
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August 26, 2005 22:47

 アニメファンはとかく野球や特番等による放送延長,時間変更や速報テロップ等に過剰な反応を示す人種だと思う。全話エアチェック録画などと言う普通の人はあまりやらない(?)行為に走る比率が高いからだろうか。時間変更で一部ないしは全部見逃してしまうのはまだしも、その場で見てそれっきりの番組なら、テロップの1つや2つでそうそうブーたれる必要もないだろうし…(少し前、「中居正広のブラックバラエティ」であったのだが、テロップがあってナンボと言う番組の場合、そのテロップに速報テロップを上書きされて台無しになり不満タラタラ…と言う類の番組もあるにはある)。最近は深夜アニメが増加の一途を辿っており、予約録画して視聴する為に時間変更に気付かずに朝起きてショックを受ける人も多い事だろうが、昨夜もそんな被害に見舞われてしまった人が多数出たと思われる。因みに、私もその一人だ(^^;)。
 そう、「苺ましまろ」が台風速報のせいでとんだ事になりやがりましたよ。まず放映開始時間にニュースが入り、放映時間がズレるのではなく、オープニングだけ全面カットと言う前代未聞(?)の編成に…。それでも本編は全編やってくれるのか…と安堵したのも束の間、何とAパートが終わった所でまたまたニュースが始まったのだ。「先程、この情報が途中で途切れてしまいました。大変失礼しました」…って、こんな途切れ途切れの小出し速報やるくらいなら、いっその事、「苺ましまろ」は中止にして、まとめてニュースやりゃいいだろうに…と思っていたら、数分後、しっかりBパートが開始。おかげで予約した分のBパートは無惨にも尻切れトンボに…。今回、私は夜中に速報流す程の台風などとは微塵も思ってなくて、どのみち寝ている間に上陸して、起きる頃には去っているんだろうなぁと予想していたから(実際そうだった)、台風速報に関しては完全にノーマークでしばし呆然…。1話目でそれなりに気に入ったので、あとでDVD−Rにまとめようとここまで順調にエアチェックを進めてきたのに、全話揃える夢は儚くも散ったのだった………
 
………と、ここまで下書きしていたのだが、来週、また再放送やってくれるんだってさ。ああ、良かった良かった。また、「ガンダムSEED DESTINY」の時の様に抗議が殺到したのだろうか(^^;)。なまじテロップだけの速報が本編にかぶっただけと言う一般視聴者には何ら支障のない放映だった場合、決してやり直しなどしてくれなかっただろうから、むしろ被害甚大でも初めからやり直してくれる方が遙かに有難い。それにしても、あんな時間にアニメを見る為にわざわざチャンネル合わせている様な奴の中で台風の事を番組中に速報流して貰ってまで知りたい程、気にかけている奴が果たして、どれくらいの割合でいるのだろうか…と、いつも疑問に思う。そういう非常事態になったら、気になった過半数の人がまず、NHKに回しそうなモンなんだが、意外とそうでもないのかね? まぁ、少なくとも、民放側はNHKにチャンネル回されたくないから、NHKと同じ様な内容の代物になっても対抗して流してるんだろうけど…。


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August 25, 2005 20:15

 いよいよ試合開始となったプレーオフ第2ステージ第1戦。四国のトップバッターとして打席に入ったお嬢は右手で持ったサードの方へかざし、一見、岩鬼を挑発しているの様に見えたが、実は右手首にしていた「4」と書かれたリストバンドをセカンドの方へ向けて、殿馬へラブコールを送っていたのだった。このストーカー女は殿馬の方へ打球を飛ばしたいに違いないと察知した山田は引っ張り狙いを警戒するが、お嬢はサード前へセーフティバントを敢行。一見、裏をかいたかの様に見えるが、実は殿馬がファーストのバックアップに来させて、一歩でも近付く事が狙いだった。結局、岩鬼の送球は間一髪間に合わず、セーフ。殿馬の「ナイスバントづら」と言う声にすっかり昇天状態のお嬢。続く偽知三郎はヘッポコバントをかまして、キャッチャーフライ。一刻も早くも二塁に行きたいお嬢はこのヘッポコバントに怒り心頭で、最早、他人は相手にならんとばかりに二盗を敢行。山田の好送球の前にあえなく憤死するが、お嬢はクロスプレーにかこつけて、スライディングの儘、殿馬と抱擁するセクハラ行為。ノーサインで走った上、失敗してヘラヘラしているお嬢に四国ベンチは憤慨する事しきり。無表情で沈黙を貫いている小次郎が不気味だ。3番・左貫はショートゴロに倒れて、結局、3人で攻撃終了した四国だが、お嬢は殿馬とのどさくさ紛れの抱擁に喜色満面。サードの守備についても、殿馬が三塁まで来たら何をしようかなどと妄想する事しきり
 
このストーカー女、早いトコ、この作品から退場してくれないだろうか。
 
 小次郎もこんな大一番で勝敗度外視の独断専行プレーをかます様な奴を起用するなよ! そろそろ殿馬に「おっ、よぉ、てめぇ、試合を私物化するのも大概にしろづらぜ…」と、冷たい一言を放って貰って、傷心のストーカー女にはサッサと身を引いて貰いたい。因みに、サチ子ショックで絶不調の筈の里中に関しては、全くフィーチャーされず、無難な立ち上がりを見せるなど、またまたスカシネタだった。左貫との対戦成績が6の0だそうだが、エースのくせに2位チームの3番とたったそれしか対戦がないのはどういう事よ!?
 
 
 
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August 24, 2005 22:11

 「はじめの一歩」は言わずと知れた長期連載のボクシング漫画である。何故、あえて今回取り上げるかと言うと、「草野球編」だから(笑)。沢村と間柴がタイトルマッチで共倒れになり、大喜びの木村と、それを不謹慎と責めた一歩はしばらくギクシャクした関係が続いていたが、木村が一歩を助っ人として呼びつけた草野球の試合前の和やかなムードであっさり不和解消。兄の事で心を痛めていた久美も殴り合いでないからほのぼのとしていいと、ボクシングの試合時と違って大きな声で一歩を応援するなど、明るさを取り戻し、一歩は久々のぬるい空気にすっかりのほほんとしていた。
 しかし、そんな和やかなムードをぶち壊す様に対戦相手の清田と桑原(笑)が助っ人の後輩を引き連れて登場。木村達は「負けたら丸坊主、勝ったら一番大切なものを貰う」と言う賭けをしていた事が発覚する。前回の対戦で勝利した木村達は清田達から甲子園の土を略奪した上、いらないからとすぐさま川に流して捨ててしまうと言う非道な行為をしでかしていたが、甲子園の土を持っている=甲子園出場経験者と言う事はつまり相手は相当な実力派。しかも、助っ人の後輩3人を含めて計5人が夏の大会でレギュラーだったと言う。何故、勝てたのか不思議がる板垣。「まさか乱闘で勝ったのでは…? まぐれに決まっている」などといぶかしがる。ボクサー5人に商店街のオヤジ4人などと言うチーム編成で勝てる筈はないと不安に駆られるも、その考えは大いに間違っていた事をすぐさま思い知らされる事になる。
 先発投手としてマウンドに上がった青木は快速球を繰り出し、いきなり三者三振の快投を展開。木村曰く「あいつがいなければ、少年野球でオレがエースだった」。その裏、先頭打者として打席に入った板垣は甲子園経験者である桑原の快速球にまるでついていけずに三振に倒れる。いくら相手を抑えた所で、点を取らなければ勝てない。あんな凄い投手から点など取れる訳がない…と一瞬でも勝てるかもと思った自分の甘さを恥じる板垣だったが、これまた余計な心配だった。まず2番・青木が痛打し、二塁打。信じられない光景にまぐれと決めつける板垣だが、続く3番・木村は何と豪快な先制2ランを叩き込んだのだ。青木曰く「あいつがいなければ、オレが4番だった」。甲子園経験者を手玉に取るとても素人とは思えない想像を絶する二人の実力に驚愕する板垣は「あの二人は普通じゃない。あんな活躍はあり得ない」と取り乱すが、鷹村は「あり得る。ボクシングじゃないからだ」などと、本業はボクサーの二人に対して、選ぶ道を間違えたと言わんばかりの身も蓋もない結論を出す。そして「今日の4番はオレだ。本物のホームランを見せてやる」と木村の一発など目じゃないとばかりに息巻いて打席に入った鷹村は凄まじい迫力の豪快なスイングを見せ、桑原も思わず後ろを振り返るが、結果はバットにかすらずの空振り三振。世界チャンプと言えども、野球では勝手が違う様だ。それでも「木村達の丸坊主などどうでもいいが、自分のいるチームの負けは許されない」と、板垣と共に負けず嫌いなボクサーの血をたぎらせるが、すっかり腑抜けている一歩はあえなく凡退しながら、久美とヘラヘラ。負けず嫌いとは対局にいる一歩の様子は二人の神経を逆撫でするのだった。その後、何としても勝ちたいと言う相手チームのなりふり構わぬ敬遠策により、木村も青木も歩かされまくり、追加点を奪えない。また、流石の青木も甲子園出場経験者相手に2回り目以降は簡単には抑えきれず、徐々に打ち返され始める。しかし、好守を連発する板垣の所へ打たせる木村の巧みなリードにより、点を与えない。清田らは悉くいい当たりを捌く板垣の守備に悔しさを隠せない。「東日本新人王だそうだ。新人王であれほどとなると…」と言う中途半端な所で次週に続く。
 新人王であれほどなら、日本チャンプは…と言う展開で一歩に注目が集まるのか? 木村はともかく、青木の丸坊主など、今更ネタにもならないと思うのだが、勝った所で果たしてオチがつくのか?と言う事もあり、勝敗の行方は読みづらい。一歩か鷹村が足引っ張って負けそうな予感がするのだが、猫田の大チョンボ采配の可能性も…。
 
 
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 いつになくどうでもいい展開の話なので、今回は簡潔に済ませよう…。
 
 吾郎を応援すべく渡米を決意した清水。母親に渡米許可を求めた際、大河のチクリで吾郎との関係がバレてしまうが、母親は寛容で、特に、モメる事もなく…(父親にバレると色々厄介らしいので、友人と渡米…と知らせておく事に)。誰に吹き込まれたのか、アメリカではフットワークの軽いレンタカーがいいと言う事で、春休みに免許を取ったばかりながらも、果敢にレンタカーでの移動を試みる清水だが、全く人気のない所でバッテリーが上がってしまう不運に見舞われる。こんな可愛い女の子がヒッチハイクをかまして襲われでもしたらたまらん(自意識過剰である)と、徒歩で電話の繋がる所を探そうとするも、1時間以上歩いても、民家の1つも見えてこない。陽も暮れ始めて、ようやく見つけたと思ったホテルは廃屋となっており、もぬけの殻。絶望に打ちひしがれる清水の背後に謎のグラサン男が現れ、絶体絶命と思いきや、この男の正体はかつて3Aで吾郎と一時的にバッテリーを組んでいたキーンだった。なかなか到着しない清水が気になった吾郎がキーンに運転を頼んで、空港から来そうなルートを逆に辿ってきていたのだ。「襲われる心配だけ一切はしてなかった」などと言う吾郎の無体な台詞でオチ。異国の地で何とも間の抜けた再会となってしまった。
 
 ああ、まったくもってどうでもいい回だね。恋人同士になったのに、全く女としての心配をして貰えない清水が、いと哀れ…。それにしても、キーンは捨てキャラじゃなかったか。これで小森がアメリカに殴り込み、一躍、メジャーにのし上がって、吾郎の恋女房役を射止める可能性は完全に消えてしまったなぁ(T_T)。


メジャー 5th.Inning

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August 23, 2005 23:23

 桑田が来季も現役続行に意欲を燃やしている事が明らかになった。毎年、このくらいの時期になると、今年限りでユニフォームを脱ぎやしないか…と心配になる選手が何人か出てくる訳だが、今年、一番心配なのは、やはり桑田だった。因みに、一昨年は川相の去就が心配で心配で仕方なく、撤回したとは言え、一時は引退を決意した訳だが、昨年今年とまるで衰えを感じさせず、チームから不要と思われる気配も全く感じられないので、殆ど心配していない。巨人に若大将・原辰徳が監督として復帰した場合、コーチとして招聘されるのでは?などと言う噂も飛び交っているが、日本球界初の現役親子鷹と言う新たな目標を見出した川相はたとえ請われてもこれを拒否すると見た。
 話を桑田に戻そう。個人的にも願ってやまない200勝到達は流石に苦しくなってきたと諦めつつあるのだが、桑田は違った。プロ入り以来の目標としてきた200勝への意欲が未だに揺らいでいない様子がとても嬉しく思えた。200勝と共に、200安打を目指していると言うのが何とも打撃のいい桑田らしい。こちらはあと8本なので、200勝よりも遙かに実現の可能性は高そうだ。そもそも、桑田は今から内野手に転向したとしても、十分、レギュラーを張りうる男なのだから、200安打など小さい目標かもしれない。ただ、まだまだ手放しで喜んではいられない。桑田に現役続行の意思があっても、球団側が必要としてくれなければ、如何ともしがたいからだ。どのみち来季の大幅減俸は免れない訳だから、500万円の吉井(偽バファローズ)レベルと言わないまでも、安月給でいいから置いてやって欲しい。無論、来季の所属が巨人である必要は全くない。川相の成功例を見ても分かる様に、巨人にしがみつく事が現役生活の短縮に繋がるくらいなら、絶対に出た方がいいのだから…。
 そう言えば、今日の「日刊スポーツ」で巨人が辻内(大阪桐蔭)獲りの方針を固めた記事に関連して、はた山ハッチが桑田の「18」番を辻内に禅譲か…などと縁起でもないマンガを描いていた。確かに、今オフ、見事に辻内を勝ち取り、1年目から長きに渡って「18」をつけさせる事は藤田−堀内−桑田のラインを考えると、実に美しい展開なのだが、そんな理由で桑田の引退を望む訳にはいかない。桑田は1年目からだが、藤田も悪太郎も「18」を付けたのは2年目だった筈だし…。まぁ、そんな事は辻内を獲ってからする話だわな(^^;)。何はともあれ、桑田にとって、今後の登板は一戦一戦が正念場なのは間違いない。来季の現役続行を目指して、頑張って欲しい。
 
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August 21, 2005 21:18

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 初回から見事な先制攻撃で試合を優位に進める墨高は2回から早くも城東高エース・藤井を引っ張り出すも、投球練習中のボールの速さにナインはたじろいでしまう。しかし、「練習で作った痣の分だけ自信を持っていい」と言う谷口の働きかけに平常心を取り戻すと、小さく構えてノックの要領で合わせる事でアンダースロー攻略に繋がる事に村松が気付き、藤井を打ち崩す。気が付いてみれば、5回までに9−0とコールド寸前。なおも無死満塁で打席には谷口と言う場面で城東高ベンチは既に限界の藤井を降ろす事を決める。3番手に指名された別所だが、谷口攻略の糸口が掴めず、困惑する事しきり。前夜の谷口との会話で「やってみなくちゃ分からない。分からないから面白い」と励まされた松下は自ら谷口へのワンポイントリリーフを志願する。味方でいた時は頼もしかった谷口を敵に回し、恐怖感を覚えると同時に相見える事を面白いと思えていた松下は大ファールを連発されながらも、ストレート一本で2−0と追い込むと、強気の3球勝負で僅かに落として、谷口を空振り三振に斬って取るのだった。しかし、試合は結局、墨高が10−0でコールド勝ちを収め、3回戦へ駒を進める。
 ここまで勝ち上がれただけで悔いはないと、まるで次が最後の試合の様な雰囲気のナインに戸惑いを隠せない谷口だったが、3回戦の相手は甲子園に何度み出場しているシード校・東実だった。将来野球で食べていこうと言う連中が各地から集まってくる様な相手を倒すには努力をするにも限度がある、と諭しても釈然としない様子の谷口に田所は実際に東実との凄さを見せつけて諦めさせようと、偵察に連れて行く。最初のうちは東実の凄さに唖然としていた谷口だが、何とか勝機を見出そうとメモを取り始める。逆に、谷口の心に火をつけてしまう結果となってしまい、目論見が外れた田所。家業の電気屋を手伝うべく、免許を取る為に毎晩勉強しなければいけない自分の立場を話し、自分に限らず、進学や就職を控える3年生は全てを犠牲にして野球に打ち込める訳ではないと説得を図るが、谷口は納得しない様子。ナインにあれこれ言わない事を条件に谷口個人が一バッター・一サードとして頑張れ、と最後の妥協案を提示するも、「自分一人が頑張った所でみんなの協力がなければどうする事も…」と言う谷口の返事に喧嘩別れしてしまうのだった。
 
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  松下が自分から登板を願い出たばかりか、谷口を打ち取る…しかも三球三振に斬ってとってしまうとはびっくり…。これは予想外の展開だ。松下にとって、完全にサクセスストーリーになってしまった。墨谷二中時代…いや、先日、会った時と比べても、遙かに堂々とした態度の松下…、かっこ良過ぎである。あの最後の落ちる球は何だったのか気になる。谷口はスイングに入るまでストレートと信じて疑わなかったくらいだから、カーブではない筈。ストレートと違わぬ速さで小さく落ちる…、まさか、カットボールか!? あの時代にカットボールなんて凄いぞ、松下! エースが全く通用しなかった谷口を松下が三球三振に仕留めるのは、ちょっと都合が良過ぎるけどなぁ。松下が谷口を打ち取れた根拠と言うと、谷口の言葉によるポジティブシンキング,中学の時より球速が上がった事,新球・カットボール(?),そして、谷口の事をよく知っている事…と言った所だが、特に、谷口の事を知っているが故の駆け引きが重要だった以上、それについてはもう少し説明が欲しかった。折角、丸井とイガラシが観戦に来た(丸井のドジにより、到着時には試合が終わってしまったが)のだから、世話になった先輩同士の対決に間に合わせて、解説とかさせれば良かったのに…。ああいう風に時間稼ぎしてまで、丸井達に結果だけしか見せないと言う演出の場合、途中経過をハショって、いきなりコールド勝ちと言う展開に丸井達と視聴者を同じ視点で驚かせるのが常套手段に思うのだが、あれでは何の為に出て来たのか分からない。そもそも、この二人、時期的に墨高の2回戦ごときを見に来てる場合ではない筈なのだが…(^^;)。「来年は墨高に入るつもりなので、宜しくお願いします!」って、丸井よ、君は受験に失敗する運命なんだけどな…(泣)。これ、絶対分かってて、やってるよなぁ。可哀想な丸井…。ノックをしたのは田所と外野手だけの筈なのに、みんなが打ててしまったり、谷口のバウンドボール特訓を受けたのは内野手だけの筈なのに、みんなが痣だらけだったりするのは違和感があるのだが、野暮な話なので、これ以上は言うまい。
 東実のグラウンドについて、田所が立派立派言ってるのに、大したリアクションも取らない谷口。そりゃ、青葉学院にいた谷口からすれば、あの程度の施設に驚く筈はなかろう。明らかに、青葉の球場の方が凄いもんなぁ。しかも、あれで軟式中等部だってんだから…。例によって、東実のエースも手投げで全然凄そうに見えない。いくら個性的に仕立てた所で、体重が全然乗ってないフォームにグッとくるものは何もない。むしろ、松下の方が速そうに見えるくらいだ。名門とは言え、こんな下半身全然使わずにプレーしている様なヤツら相手なら、いくらでも勝機はある!と谷口は思ったに違いない。東実からの去り際にグッとメモを握り締める谷口がやけにカッコいいぞ。ラーメンで谷口を餌付けしようとしたが、見事に失敗し、こうなったら谷口の大好物であるタイヤキで釣るしかない…と企む田所はなかなか計算高い。またまたタイヤキ屋の親父(声:梨田昌孝前近鉄監督)が登場だ〜っ! 「野球はいいよなぁ」とか言っちゃってるよ(笑)。しかし、和やかな親父の登場も空気を変える事は出来ず、妥協案まで出したのに、結局、谷口の説得には失敗。それもこれも、みんな東実の選手が下半身ロクに使ってないからだよな。あれで谷口に勝機はないと思わせるのは無理だろ。も…、もしや勝機がある事に説得力を持たせる為に、わざわざああいう風に描いたのでは〜っ!?(そりゃ、ないって…)


プレイボール (7)

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August 20, 2005 23:07

 前回、5失点の上、危険球をかまして、1回一死で降板と言う屈辱的なマウンドとなった桑田。二軍落ちも免れない状況ながら、再び先発のチャンスを貰ったこの日、初回から三者凡退に抑えるなど上々の立ち上がり。4回まで1安打無失点と今季最高のピッチングを展開するも、よりにもよって、この日の広島先発が黒田である辺り、桑田もツキがなく、味方打線からは一向に援護を貰えない。この日の黒田は決して調子がいい訳ではなかったのだが、巨人打線が相も変わらずの拙攻三昧で残塁を量産。初回、無死一塁のチャンスを逃したのを初め、3回には一死一、二塁の場面で矢野,ニックンと連続三振。4回にも二死一、二塁のチャンスに亀井が空振り三振に終わる体たらく。ここまでの投球内容は完全に黒田を上回っていた桑田だったが、5回、先頭の求道者・前田にセンターオーバーの三塁打を浴びて、この日初めてのピンチを迎えると、栗原を歩かせた後、フランコに三遊間を破られて、ついに先制点を献上。この後、二死満塁の大ピンチをしぶとく切り抜けた桑田はその裏、先頭打者として不甲斐ない味方打線に喝を入れるべく反撃の口火を切る…と思いきや、何と悪太郎はここで早くも桑田に代打・三浦を投入する嫌がらせを敢行。桑田に勝たせる為にはこの回で逆転する以外なかったのだが、三浦はあえなく凡退。この後、連打で一、二塁としたものの、ニックン,小久保と倒れて、無得点に終わり、桑田の今季初勝利はまたもお流れ。巨人は6回にも二死満塁のチャンスを逃すと、7回以降は一人の走者も出せず、桑田は失意の開幕6連敗となってしまった。
 せめて桑田の黒星くらい消して欲しかったものだ。今季のここまでの内容を振り返るに、あの投球で敗戦投手にされてしまうのは気の毒で仕方がない。いかんせん桑田の降板が早過ぎたと思う。桑田も降板後のインタビューでは「もう少し投げたかった」とこぼしていた。その後の打線の沈黙ぶりを見ても、「何とか勝たせたい」と「何とか黒星を消してやりたい」ではモチベーションにも差があったかもしれない。解説席で江川は「黒田が相手だから、何としても点を取りたい。桑田はそろそろ捕まるからここで下げるのは正解」などと悪太郎の采配に好意的な解釈をかましていたが、若大将・原は「合格点の内容なのだから、もう少し投げさせないと桑田も納得しない。悪太郎は桑田の事を信頼していない」と反発。私も原の意見に同感なのだが、果たして、実際の所、悪太郎は今回の桑田の好投をどう捉えているのだろうか。流石に、次の登板のチャンスは勝ち得たと思われるので、今度こそ白星をあげて欲しい所だ。
 
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August 19, 2005 06:28

早くも2週目(第一球 後編)にして見逃してしまうとは…。それも今頃、気が付いた(^^;)。
ジャコビニ流星打法 vs 球七&球八、見たかったよ…。やっぱ、あんな時間だと忘れるって…(T_T)。
 
公式サイトの第一球の写真から、1つツッコミ。
何で阪急なのに、スコアボードは「H」なんや〜!? 「H」は南海やろ!
 
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August 18, 2005 20:48

 いよいよ迎えたプレーオフ第2ステージ第1戦。お嬢は一番乗りでドーム入りし、殿馬に接触を図ろうとするも、岩鬼から大事な試合前に色恋沙汰を持ち込むな、(プレーオフで東京が連勝するから)あと2日我慢しろと制止される。四国が3連勝するから3日…などと言い返すお嬢だが、そんな安い挑発を珍しくあっさり受け流す岩鬼。岩鬼自身もぬかしている通り、全くもってどうでもいいネタである。一方、岩鬼の為にサチ子がサンマ弁当を持ってきて(今回、持ってきたのは山田だが)、岩鬼がまずいまずい言いながら、骨まで食べ尽くすネタも今更感たっぷりなのだが、周りのナインから無理矢理、二人がラブラブな話にこじつけられる。誰が持ってこようとも、岩鬼はサンマなら大喜びで食うんだよ! 岩鬼の大好物がサンマだなんて事は今日び誰でも知ってるだろ! サチ子のサービスは実に安直この上なく、他にライバルがいれば、簡単に真似されてしまう事だろう。不味いモノや嫌いなモノを持って来られたのに全部食べたとか言う展開でなければ、愛するが故…なんて話にはならん気がするのだが…。にも拘わらず、里中はプロポーズ玉砕の予感を覚えたか、動揺する事しきり。公私混同も甚だしい里中は試合前のブルペンでもすっかり上の空で、あまりの仕上がりの悪さに土井垣に酷評され(山田はフォローの為、必死こいてベタ誉めしているが)、試合前からリリーフ陣に準備を用意されてしまう有様だ。
 再三再四言っているが、岩鬼×サチ子は出来レースなのであって、玉砕が分かりきっている里中のプロポーズなど、スカシネタである事が確定している。また、殿馬の恋人はショパン(当ブログ推奨)なので、ストーカー紛いのお嬢の末路はフラれる運命にあるのだ…(こちらは出来レースではなく希望だが)。と言う訳で、この所の「ドカパロSS」は非常に鬱な展開だ。開場前にホームチームのバッティング練習を終えてしまう事はファンサービス的に問題があると言う岩鬼の話は全くもって同感だが、今回の話には全く関係のないネタだな。
 
 
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August 16, 2005 23:01

 阪神に1.5差と迫り、今日から6連勝とカモにしている巨人との3連戦とあって、首位獲りは目前…と思われた中日がまさかの大惨敗を喫してしまった。敗因は先発・山本昌が踏ん張りきれなかった事でも、立浪が3度走者を置いての打席で全て凡退した事でも、福留,オチョアが8タコ6三振の大ブレーキだった事でも、終盤のピンチで落雷による長期中断に見舞われるツキのなさでもなく、落合監督のオレ流超特大チョンボ采配の一点に尽きるだろう
 問題の場面は1−2と1点ビハインドで迎えた7回裏。中日は一死から谷繁がヒットで出塁。ここで山本昌の打順とあって、落合監督は代打を投入。当然、名手・川相を起用するものと思いきや、出てきたのはボンジュール大西。川相を使わない以上、当然、強行策なのだろうと思えば、何とボンジュール大西は送りバントを敢行したのだ。つまり、ボンジュール大西の役割はピンチバンターである。この終盤に来て、川相を差し置いて、ボンジュール大西をピンチバンターとして起用する理由が1つでもあるだろうか?
 
●仮説1:川相を使わない事で強行と思わせて裏をかき、バント成功率を高めようとした
川相を使う事によって、バントと思わせて実は強攻策…と言う作戦は成立するが、この逆はあり得ない。こんな姑息な手段によって、僅かに水増しされた成功率が、世界の頂点に立つ職人技を誇り、明らかにバントと警戒されていても、その網をいともあっさりとくぐり抜ける川相の成功率を上回る筈がないのだから…。万一、ボンジュール大西が失敗してしまったら、とんでもない事になったのは言うまでもない。そこまでのリスクを犯してまで得るものは少なく、ハイリスクローリターンの選択肢としか言いようがない。
 
●仮説2:8,9回で川相を使う場面が来ると言う仮定の下、温存を図った
ここで同点に追いつく事は最優先事項である。落合監督は強攻策の代打要員として川相の優先順位が壊滅的に低いので、使うとすれば、ピンチバンター。しかし、そもそもバントで送る場面を作れなければ、ピンチバンターとして使う機会はまず来ないのだ。そんな来るかどうかも分からないチャンスの為に川相を温存する必要は全くない。守備固めとしての温存は逆転してからの話なので、論外である。
 
●仮説3:実は川相は故障しているないしは体調を崩している
落合監督は故障情報を隠したがるので、これだとすれば、少々責めづらい。しかし、川相ならば、一軍ベンチに入った以上、多少の故障など厭わずにバントを決めてくれる筈だ。
 
●仮説4:福嗣君の弱みを茂雄に握られ、圧力をかけられた
本館で度々挙げている説。病に伏せていようが、川相をシメる事は忘れない茂雄が落合監督に対して、あらゆる手段を使って圧力をかけていたとしても、何ら疑問に思う事はない。流石の落合監督も福嗣君を盾に取られては如何ともしがたいか…。そういう時は「『代打・澤井』と言ったのに、球審が聞き違えて『川相』をコールしてしまったから、俺の所為じゃない」とか、適当ぶっこいて誤魔化す方法を覚えて欲しい。澤井じゃなくて、川井でも可能だが、こちらは投手なのでちょっと無理があるか…。
 
 理由がどれであれ、ここでボンジュール大西にバントさせた事は大チョンボ以外の何物でもない。ボンジュール大西はバントを成功させたんだから、別にチョンボではないのでは?と言う声もあるだろう。しかし、バント成功後の効果が名手・川相とボンジュール大西では大違いなのだ川相はバント1つ決めただけで敵味方を越えて、球場全体から大拍手を貰えると言う球界唯一の存在である。明らかにバントと分かっている場面で阻止出来なかった敵チームは多大なるダメージを受ける事は必至。ましてや川相の恐ろしさを十二分に知り尽くしている巨人となれば尚更で、しかも、この偉大な男を放出してしまったと言う悔やんでも悔やみきれない愚行に対する憤りも加わり、計り知れないダメージを与える事が出来る。味方も川相が作ったチャンスは無駄に出来ないと意気に感じて、必死でこのチャンスを生かそうとする。1プレーで完全に球場の空気を変えてしまう、それが川相のバントなのだ。ボンジュール大西のバントではただバントが成功しただけで終わってしまう。しかも、この場面、どう考えても川相を使うべき展開でありながら、川相を使わずにバントをさせると言う不可解極まりない采配。成功しても、川相をピンチバンターとして後回しにした事でナインが戸惑いを隠せず、不信感を抱くのは必至だろう。この後、センターへ凡フライを打ち上げてしまった荒木を責める事は出来ない。結局、この回、無得点に終わった事で流れは巨人に移ってしまい、しかも、最悪の場面で停電による中断に見舞われる始末。極論だが、7回に川相を投入する事で同点に追いつき、8回から川相を守備固めに投入する展開ならば、停電のタイミングもまた違ったものになったかもしれないのだ。要は1つのチョンボがツキに見放されるケースもあると言う事だ。何はともあれ、あの7回の大チョンボがいかに大きな意味を持っていたのかは分かるだろう。V2を狙う為にも、もう2度と同じ過ちは繰り返さないで欲しいものだ。

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August 15, 2005 20:06

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 谷口の攻守に渡る活躍で1回戦を突破した墨高。田所は2回戦から、最も打力の高い谷口の4番サードでのスタメン起用を決意する。まるで投げられないと思われていた谷口だが、バウンドボールなら投げられる上、それですら他の部員の送球より速い事が分かった以上、あとは送球を受ける側が確実に捕球出来る様になればいいと特訓を開始。ランニングの最中、2回戦の相手・城東高が近くにある事を思い出した田所は城東高の主将・小倉が中学時代の親友であると言うコネを生かし、ナインを引き連れて堂々と偵察に乗り込む。墨高ナインの案内役として小倉が呼びつけた一年生は谷口の墨谷二中時代のチームメート・松下だった。明らかに格下相手と見て、練習を惜しげもなく見せてくれる城東高だったが、谷口の「決して勝てない相手じゃない」と言う言葉に墨高ナインは奮起して、痣だらけになりながらもバウンドボール捕球の特訓に精を出す。谷口は例によって、夜間の神社特訓を行っていたが、そこへ突然、松下が訪れる。中学時代と全く変わらず、目の前の事に一生懸命な谷口を羨ましく思う松下。周りに追いつきたいと焦るばかりで野球が楽しいと言う事すら分からなくなっていたのだが、「それじゃ、分かるまでやってみればいいんじゃないかな」と言う谷口の言葉に励まされる。そして、迎えた2回戦当日。シートノック中の谷口のバウンド送球を見て同情し、エース・藤井を温存して、3番手投手の安藤を先発起用するなど、すっかり墨高をナメてかかっている城東高だったが、バウンドボール特訓の効果により、守備力が上昇していた墨高内野陣の好守により、初回、三者凡退に倒れる。その裏、墨高は二死から山口がヒットで出ると、4番で初スタメンとなった谷口がレフトスタンドへ豪快な2ランを叩き込み、2点を先制。それでも余裕を見せていた城東高ナインだったが、谷口メモを参考に弱点を巧みにつく中山の前に2回も三者凡退に終わり、徐々に顔色が変わっていく。事態を重く見た城東高の監督は、流れを引き寄せるべく、その裏から早くもエース・藤井を投入するのだった。

 城東高偵察に行く谷口に菓子折りを持たせる母ちゃんに和まされる今回、目玉はやはり、旧友・松下の登場だろう。前回も触れたが、「キャプテン」でのメガネキャラ設定を引き継いでいるのがいい。キャプテンに対しては同級生であろうとも敬語を使う…と言う世界なので、谷口と松下がタメ口で会話をしているだけで非常に新鮮。加えて、神社でのオリジナルの会話シーンはかなり嬉しかった。対等な立場になった事で、余計に谷口の凄さが引き立った気がする。谷口の様な人間に引っ張られる事で頑張る力を貰っていた松下だが、谷口と袂を分かってなお墨谷二中スピリットを保ち続けられる程、強い人間ではなかった様だ。とは言え、層の厚い城東高において、何だかんだで1年生でベンチ入りしているくせに、自信喪失状態なんて贅沢だぞ、松下!(もし、部員数が少なくて必然的に入れたのだとしたら、全然層厚くないし…)
 ところで、今回の試合は原作とは大幅に変更されている。原作では墨高は後攻だったし、城東高の先発は松下。初回、いきなり山本,太田と連続三振に取るも、谷口を意識し過ぎて、田所に死球。谷口との対決では完全に飲まれてしまい、投げる前からアップアップの松下は特大ファールを打たれた所で降板となり、代わったエース・藤井が2ランを打たれると言う展開だった。来週の予告からすると、松下は谷口に対するワンポイントリリーフで出てくる模様。試合前から谷口にひたすら怯え続けて自滅してしまった原作の松下。谷口は味方にすると心強いが、敵に回すと恐ろしいと言う事を伝える意味では大いに成功だったのだが、その後、何らフォローがない儘、消えていった松下の描写には不満が残っていた。今回のアニメ版では谷口に悩みを打ち明ける前振りがあったりして、原作よりドラマチックな対決になりそう予感。谷口との対決が今後の松下にとって糧になる様な描写を期待したい。予告を見る限り、あの独特の投球モーションは一応、再現している様だが、膝を上げた時のタメが短く、そこから伸び上がる様な動きも小さくなってしまっていて、ちょっと残念。
 まぁ、「プレイボール」の選手の動きは全体的に不満なので、仕方あるまい。どいつもこいつも手投げだしなぁ。お前ら、みんなバッティングピッチャーか! あと、谷口のバウンド送球が他の部員が普通に投げたより速い……なんて、他の部員の送球はどれだけ遅いねん!とツッコミたくなるくらい無理がある設定なのだが、説得力を感じさせる程、速く見せてくれるのかと思いきや、完全に一塁へ来る頃には失速しきっていて、全く速そうに見えないのには、ガックリ来る…。もう言うまいと思っていても、言わずにいられない不満が多いなぁ(T_T)。


プレイボール (6)

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August 14, 2005 23:05

 前回の登板では敗れたとは言え、粘り強い投球で次回の好投を予感させた桑田。しかし、この日はその期待を無惨に裏切る大乱調。いきなり連打と四球で無死満塁とされると、よりにもよって押し出し四球で先制点を献上。更に、連打で3点を失うと、矢野に頭部死球を食らわせて、危険球退場を余儀なくされた。結局、この回の5失点が大きく響いて、桑田は開幕5連敗。5連敗は2年目の1987年以来、実に18年ぶりで、0回1/3KOはプロ20年目にして最短。そして、危険球退場は史上最多の3度目と不名誉な記録を連発してしまう事となった。桑田の危険球と言うと、1995年にヤクルト相手の開幕第2戦で飯田に食らわせたものが真っ先に思い出される。完封目前の9回先頭打者で退場となり、その後、桑田が好投過ぎた事でロクに準備していなかったリリーフ陣が打ち砕かれて、悪夢の逆転負けを喫し、開幕ダッシュに失敗してV逸…と正に、あの年の巨人の命運を決めた試合だった。あの試合は同情の余地がたっぷりあったが、今回は危険球がなかろうと序盤KOは免れない内容だっただけに、同情する余地が全くなく、流石に、庇い様のない投球だった。投げる度に引退の危機と騒がれ続けてきた桑田だが、今回の大炎上でまたまた同様の報道がスポーツ各紙を賑わせている様だ。一体、何度桑田を引退危機に追い込めば、気が済むのだろうか…と読む度にやるせない気持ちにさせられる…(T_T)。それにしても、投手生命は風前の灯火でも、(打者転向をする事により)選手生命にはまだまだ余力がある…と言うウチの説は微塵も挙がって来ないなぁ…。こうは言っても、まだ投手・桑田の復活を願ってやまないのだが…。

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August 11, 2005 21:10

 ついに奇跡の実写化が実現した「アストロ球団」の放映がいよいよ始まった。この作品に関しては、感想メインでレビューを進めていこうと思う。
 
 林剛史ってデカブルーの事だったのか。戦隊モノって、あまり俳優名意識してないから、全然気付かなかったよ(菊池美香以外、名前分からん)。球一が左腕だから、左利きの役者じゃないとあかんかった訳だね。投球フォームも「H2」の山田孝之なんかと比べたら、大分、マシな感じだ。しかし、この人、台詞回しが独特で喋ると球一っぽくないんだよなぁ。それにしても、茂雄が渋い、渋過ぎる! こんなに渋いイメージで描かれる茂雄がかつていただろうかと言うくらい渋い。同時代の野球マンガにおける茂雄のイメージと言うのは、大体、統一されている感じで、燃える男であり、理知的であると同時にユーモラスな面も描かれている。原作版「アストロ球団」の茂雄も序盤ではかなりギャグっぽい表情も多かったのだが、この実写版茂雄にはユーモラスの欠片も見当たらず、とにかく渋いのだ。お前は求道者・前田か! そして、それに輪をかけて渋いのが、シュウロ役のサニー千葉。流石、重鎮が醸し出す重厚な雰囲気は原作版シュウロ以上の説得力を感じるぞ。王さんは………、とりあえず細い。スイングの軌道がちょっと王さんっぽいけど、一本足打法の美しさはまだまだだな(そりゃ、しゃーないって)。今後、気になると言えば、デビッド伊東の氏家慎次郎だなぁ。
 ところで、あのプロローグには意表をつかれた。「白く輝く9つの光の球が夜空を駆け抜けた。それを目撃した僕達プロ野球選手9人はある運命に流されようとしていた」(中井美穂の旦那)って、何じゃ、そりゃ! で、イマイチよく分からんのが、その9人の人選。中井美穂の旦那(ヤクルト),上原(巨人),小坂(ロッテ),松田さん(偽バファローズ),ゼブラ今岡(阪神),野村(広島),ベンちゃん(西武),ガッツ(日本ハム),中島(西武)…。外野手は2人だから、これでしっくりくるチームを組める訳でもないし、何故か西武からは2人。今時、小坂が入ってるのもよく分からない(個人的に小坂は12球団屈指のショートだとは思うが)。シュウロの元を訪れると言う狂言回し役に引っ張り出された中井美穂の旦那以外の8人はただ空を見上げる演技をしただけなのだが、一体、最終的には何をやらされるのやら? シュウロが中井美穂の旦那を呼んだ目的は「3月開催が嫌だとか細かい事ウダウダ言って渋ってないで、W杯に参加してメジャー倒しやがれ〜!」って事に違いあるまい。まだ命に関わる様なプレーは全く出ておらず、血生臭さのない大人しい展開なので、「アストロ球団」らしさが出てくるのはもう少し先になりそう。キャスティングを見ると、ビクトリー球団戦は間違いなくやってくれそうだが、リョウ坂本もモンスター・ジョーも載ってないので、ロッテ戦はハショられてしまうのだろうか。とにもかくにも、早く人間ナイアガラが見たいものだ。
 


アストロ球団 (第1巻)

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August 10, 2005 22:38

 実力不足を自覚して、サッサと合宿を引き上げた吾郎。大木監督には挨拶をして行った様だが、自分には一言もなく去っていた事に父・茂野は憤慨する。「自信過剰のマイナーリーガーも尻尾巻いて逃げ帰った」(ガッツ・笠原)だの、「KO寸前だった」(ハマのスペランカー・三田村)だのと、代表メンバーから散々な言われ様の吾郎だったが、松尾は「お前らにはそう見えたか?」と、寿也が吾郎の去り際に行った事と寸分変わらぬ説明で吾郎の投球内容を振り返る。それは松尾が謙虚なだけだとでも勘違いしているのか、二人は「他の球場だったらホームランですよ」(これって、フォローになってるのか?),「芯を外して、あそこまで飛ばすなんて、さすが、松尾さん」と持てはやすも、あの大飛球を飛ばした時、松尾は紛れもなく芯で捉えたにも拘わらず、バットを折られていたのだった。
 一方、翌日はバレンタインだと言うのに、彼氏(の筈)の吾郎は沖縄へ行ってしまっている上、風邪で寝込んでしまうなど、すっかりブルーな清水。両親は旅行へ行ってしまい、大河も留守と言うベタな状況の中、突然、吾郎が訪問してくる。合宿での経緯を話した吾郎はメジャーのキャンプ参加の準備の為、明後日にも渡米する予定で、せめて今日くらい…と遊びに来たらしい(つまり、バレンタインの事など全く頭にない模様)。「それなら、なおさら風邪がうつるといけない」と言う社交辞令を真に受ける様にあっさり出て行ってしまった吾郎に本当に自分の事が好きなのか、またまた不安に駆られてしまう清水。しかし、吾郎は清水の為に風邪薬と果物を買いに行っていたのだった。看病してくれた上、風邪がうつる事も気にせずに側にいてくれる吾郎に改めて惚れ直してしまった清水は吾郎を応援すべく共に渡米する事を決意する。
 
 先週は見事な噛ませ犬っぷりを演じ、大暴落した株を引き上げようと必死のはなわ…もとい、松尾。勝者を貶めると敗者はもっと惨めになると言う事くらいは分かっている様だが、自分への評価が下がりかねないので、芯で捉えていた事は笠原,三田村には伏せておいた模様。この二人に吾郎の評価を見直させた所で何の得もないしな…。きっとコジローには、しっかりバレてるだろうけど…。三田村はともかく、笠原がこんな軽薄で見る目のない選手に描かれてしまうと、何だか鬱だねぇ。きっとこいつも小笠原じゃなくて、また別の奴がモデルなんだろう。それにしても、清水はホント、吾郎の他意のないアプローチに弱いねぇ。体温計るのに額くっつけられただけでイチコロとは…。それでいて吾郎の方は全然ドキドキしてない辺り、恋人同士になった筈なのに、立ち位置が以前と全く変わってない。まぁ、この二人はこれでいいと思うのだが…。渡米に同伴する強行手段に打って出た清水だが、果たして、進展はあるのか!? たまには清水効果で活躍する吾郎とか見てみたいものよ…。清水が渡米すると言う事で、舞台は再びアメリカになる様だが、日本代表の件で来週に引いている辺り、やはり、吾郎の代表入りの可能性は消えていない模様。既に、吾郎は野呂とコジローには一目置かれてる訳だし、今回の内容から察するに松尾からも推薦がありそうな気配がプンプン…。正式メンバーが決まった日本代表がアメリカに乗り込んでくるも、そこで眉村がケガを負ってしまい、急遽、吾郎が駆り出される…なんて展開を予想してみるの事。ケガするのは野呂かもなぁ。
 

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August 09, 2005 06:55

 郵政民営化法案が否決された小泉は衆議院解散の強行手段に打って出た。自らをガリレオ・ガリレイになぞらえて、一旦、否決されようとも、意地でも郵政民営化を実現させてみせると言う姿勢を露わにした…つもりの様だが、小泉はガリレオについて大きな勘違いをしていると思われる。ガリレオは地動説を否定された裁判において、天動説を認めないと命も危うくなる状況に追い込まれながら、それでもなお命を懸けて地動説を主張して男を貫いた…のではなく、結局、命惜しさに天動説を認めてしまった小心者(と言っては可哀想だが)であり、裁判が終わった後、何ら咎められる訳でもない場所でコソッと「それでも地球は動く」と漏らしたに過ぎないのだ。つまり、これになぞらえると言う事は小泉は総選挙をかました所で郵政民営化法案の否決は免れず、退陣後にマスコミもいない所で負け惜しみの様に「それでも郵政民営化…」と呟くぜ〜っ!と声高々と主張した事になるのでは…? あるいは政治家生命を断たれる事を恐れて、反対派の軍門に自ら下り、郵政民営化法案を(本心でなかろうと公には)否定する方針を示したとか…。いずれにしろ、現段階で小泉がそんな事を考えてる筈がない訳で、よく知らない人の事を偉そうに例えるのは恥ずかしいよ…と言うお話。「郵政民営化は断じて間違っていない。今はダメでも地動説の様にきっと後々認められる様になると信じている…」とか言う物言いなら、納得はいかんでもないが(これだと、退陣を余儀なくされた時の台詞っぽいけど)、権力の権化であるくせに、明らかに圧倒的な弱者であったガリレオを引き合いに同情を誘おうなんてつもりだったら、大間違いだ。大体、この人、前は自分の事、信長とか言ってなかったか? 小泉の立場やゴリ押しっぷりを見るにつけ、郵政民営化法案の方がよっぽど「天動説」っぽい様に思えてしまう。実の所、郵政民営化自体はそれ程、否定する気もないのだが、小泉はもう少し好感を持てる様な事の運び方が出来ないものか…。何はともあれ、これで小泉が退陣してくれるってんなら、万々歳なのだが…。

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August 08, 2005 22:59

 当ブログでは、茂雄暗黒政権下で結成された造反五人衆のうち未だに現役生活を続けている「川相昌弘」「桑田真澄」の2選手をカテゴリとして設けてあるのだが、先日、カテゴリ別の記事をまとめ読みしてみたら、この2つのカテゴリの内容があまりにも対照的である事を痛感させられた。
 川相カテゴリは川相の渋い活躍に関するものが主で、そうでない時も川相を使わないからダメなんだよ!と言う訴えなど、川相に対して、ひたすらポジティブな内容になっており、読んでいて活力が湧いてくるのだが、桑田カテゴリは桑田の不振ぶりを必死にフォローしていると言う感じで、実に悲壮感漂うのだ。桑田カテゴリだけ立て続けに読んでみると、いかに今季の桑田が苦しんでいるかが分かる。しかし、勿論、こんな記事ばかり書きたい訳がない。「今日はよくやった、ナイスピッチングだ!」と贔屓目なしで書ける時をずっと待っているのだ。なまじ同い年のササキ様が引退を決めてしまったもので、桑田も今年限りだな…なんて声がそこら中で聞こえてきて、とても嫌な感じだ。野球に対しての打ち込み方を見るにまだまだ桑田から野球を奪う様な事があってはならないと思う。次こそは頑張れ、桑田!

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August 07, 2005 22:57

 先発予想に再三挙げられながら、延々後回しにされていた桑田が久々に先発マウンドに立った。この日はカーブのキレ味がなかなか良く、好投を予感させる立ち上がり。しかし、2回、なまじ際どい所を狙えてしまう制球力のせいで四球を出してしまう恒例のパターンで一、二塁のピンチを迎えると、よりにもよって投手の藤井に先制タイムリーを許し、続く青木にも痛打されて、2失点。だが、この日の桑田はこの儘、ズルズルと崩れる様な事はなく、粘り強い投球で5回まで追加点を与えない。
 ところが、桑田の本当の敵はヤクルトではなかった。初回二死一、二塁,2回二死二塁とチャンスを悉く逃してきた味方打線は3回にも二死一塁の場面で小久保の打球はレフトフェンスを直撃。しかし、これをフェンスに当たった直後に捕球した寿司職人ラミレスはいかにもダイレクトで捕りましたと言わんばかりに高々とグラブを掲げるアピール。線審がいない弊害により、塁審では寿司職人ラミレスのトリックプレーを見破る事が出来ず、アウトと判定されてしまったのだ。悪太郎も中途半端な抗議であっさり引き下がる有様で勝とうと言う執念が全く感じられず。4回にも一死一、二塁の場面でガッツな貴公子・仁志はシヨートゴロ。土橋の悪送球のおかげでゲッツーを免れ、ようやく1点をあげたものの、巨人の得点はこの1点のみ。5回も一死二塁のチャンスを逃すと、6回には二死一、三塁の場面で打順が回ってきてしまった桑田は江藤を代打に出されて、無念の降板。この後、江藤は四球を選ぶも、清水が倒れて、三者残塁となり、この時点で桑田の今季初白星の可能性が完全消滅。しかも、この裏、2番手・シコースキーがダメ押しの2点を失い、桑田は失意の4連敗。
 この所、無駄打ちしては投手陣がそれ以上の大量失点で敗れるくたびれ儲けの試合が続いていたが、桑田が好投した途端にこの体たらくとは何事か! そりゃ、相手が防御率1位の藤井だから、容易にはいかんだろうが、この日の藤井は明らかに不調で付け入る隙は大いにあった筈だ…。とりあえず、今日の桑田は次に繋げる投球内容だったと思う訳で、また即二軍落ちの地獄ローテーションに組み込まれない事を祈るばかりだ。

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August 06, 2005 23:46

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 0−0で迎えた7回、二死一、二塁のチャンスに田所は谷口を代打に起用。盛んにベンチから指示を出していた谷口を警戒する京成高バッテリーは慎重にカーブ主体で攻め、カウント2−0と追い込むが、3球目のカーブを叩いた谷口の打球はライトフェンス直撃する先制2点タイムリーに。田所はその裏から山本をファーストに回し、谷口をライトで起用する事を決意。ボールが投げられない谷口を守備に置く事に反発する中山だったが、田所はこの試合未だにライトには1本も飛んでない事と、京成高エースのカーブを打てる打者が他にいない事を理由に反対を押しきってしまう。しかし、田所の楽観的な計算は中山の疲労と言う要素が全く含まれていなかった。球威も落ち、制球が甘くなってきた中山のボールを京成高は捉え始める。一死からセカンド右を抜けた打球をカバーした谷口だが、中継への返球がボテボテのゴロとなり、二進を許してしまう。谷口の故障に気付いた京成高は当然のごとく、徹底的にライトを狙い打ち。ボールが投げられない以上、ダイレクトで捕るしかないと、深追いして強引に捕球に行ってはフェンスに激突しまくる谷口のガッツにナイン達は徐々に心を動かされる。その後、谷口は立て続けにヒットコースの打球を好捕し、ピンチを脱出。試合は2−0の儘、土壇場9回へ突入するも、勝利を意識し始めた墨高ナインは固くなり、エラーと死球でピンチを迎えると、レフト線へのタイムリー二塁打を浴びて、1点差。なおも一死二、三塁の場面で京成高は再びライトの谷口を狙い、ボールが投げられない隙にタッチアップで一気に二者生還のサヨナラ勝ちを目論む。谷口が打球を捕った瞬間、事態に気付き、絶望する墨高ナインとは対照的に既に、勝った気でいる京成高の二人の走者は小躍りしながら、チンタラと本塁へ突入。これを見た谷口は一か八かのバックホームを敢行。猛ゴロで本塁へ返ってきたボールに慌てて突っ込んだ三塁走者だったが、間一髪タッチアウトとなり、ゲームセット。墨高は見事に一回戦を突破したのだった。
 
 谷口とナインの軋轢はタイムリーだけで安易に解消しきる事はなく、その後の谷口のガッツあるプレーがナインの心を打つ形になって良かった。それにしても、逃げ切り体勢に入る展開なのに、ボールが投げられない谷口を守らせると言う大きなリスクを負ってまで、9回までにあと2人出なければ回ってこない谷口の打席に期待するなんてのは明らかに戦術的におかしいのだが、何故か、誰も(谷口すら)気付かない様で…。実際、谷口には2度目の打席は回ってきてない様だが、あまりツッコんではいけないんだろうなぁ。結局、最後のゴロ送球は原作通りにやってしまってるけど、あの指の儘、やっちゃってるんで、どうにも釈然としない。しかも、谷口にどうやって投げたか説明させてしまっているのは致命的ミス。指が伸びきった儘だったら、あの説明は絶対に成立しない筈だが…。まったく何でわざわざ伸びきった設定にしたのか、実に不可解。あえてこうした以上、最終話までにそれなりに消化してくれないと納得がいかないぞ。原作がそうなんだから仕方ないのだが、京成高の怠慢プレーはあまりにも酷過ぎるだろ…(^^;)。あの状況で二塁走者はともかく、三塁走者が刺されるなんて事はありえない。あいつは試合後、袋叩きに遭わされても文句は言えないよな
 さて、今回も野球の動きに関しては目を覆いたくなる様な状態で落胆の色を隠せない。モーションの体重移動がおかしいのは相変わらずだし、とにもかくにもパースと言うか距離感がメチャクチャで球場が狭く感じられるのが気になって仕方ない。打球も飛んでいる時のイメージと実際の結果にギャップが感じられるものばかり…。最後の谷口の捕球など、谷口がスピード緩めてるのに、背景のスピードが早い儘だったりするし、ツッコミどころ満載のこの状態は何とかならんものか。もうこの点については諦めるしかないのか? 野球アニメなのに、この点については諦めろなんてのは、実に無体な話なのだが…
 ところで、次回はついに松下が登場。原作と違い、アニメ版「キャプテン」の設定を引き継いだメガネキャラなのが嬉しい。あの独特の投球モーションをきっちり再現してくれるのか今から楽しみで仕方がない…のだが、ここまでの動きを見てると、不安の方が大きいかも…。
 
PS.第1話で台風,今回は地震のテロップが…。呪われてるのか、このアニメは…(と言っても、TVKに限った話だが)。はたまた、DVDを買えと言うAvexの陰謀か?


プレイボール (5)


プレイボール vol.1

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August 05, 2005 23:52

 何度か紹介させて貰っている岡崎律子さん(故人)が日向めぐみ嬢と結成していたユニット・メロキュアのシングル「ホーム&アウェイ」が先月27日に発売され、本日、遅ればせながらようやく購入してきました。岡崎さんは昨年5月に他界しており、メロキュアは永久に新曲を出す事なく自然消滅となってしまうのかと思っていたのですが、ところが、どっこいこの曲は岡崎さんの存命中にレコーディングを終えていたのでありました。この曲の存在はかなり前から知らされていたものの、タイアップしているアニメ「奥さまは魔法少女」の放映が今年7月からだった事もあってか、ここまで発売を待たされてしまった訳であり…。放映から1年以上も前にレコーディングまで済ませてしまっていると言う事態は果たして、極めて希有な事なのか当たり前の事なのか、はたまた単に、もっと早く放映する予定だったのが、延び延びになってしまっただけの事なのか、詳しい事情についてはよく分からないですが、絶望視していたメロキュアの新曲を再び聴ける機会が訪れた事には素直に喜びたいと思います。ポップでキュートなメロキュアらしい楽曲は作詞作曲,メインボーカルといずれも日向嬢が担当しているのですが、岡崎さんの柔らかい歌声はコーラスをやっていても、十二分に聞き惚れてしまうのであり、日向嬢の澄んだ声と奏でる美しいハーモニーは相変わらず絶妙で大満足の一曲であります。
 それでも、「メロキュア(岡崎律子&日向めぐみ)」としては今度こそ本当に本当のラストシングルなんだろうなぁと思うと、やっぱりどうしても寂しい気持ちになりますね…。ちょっと調べてみた所、日向嬢は今後、一人でもメロキュアの名前を残して活動する意向を示している様ですね。自分にとって、メロキュアと言うユニットは岡崎さんの存在だけが重要だったのでは決してなく、音楽性も日向嬢の曲も声もとても好きでした。これらが絶妙に相まった結果がメロキュアの魅力を拡大させていた訳であり…。岡崎さんとのユニゾンは永遠に叶わない夢となってしまったけれど、岡崎さんと作り上げた音楽性を今後も継承しようしてくれている日向嬢の想いを大変嬉しく思うと同時に、今後も引き続いて応援していきたいと改めて思った次第です。因みに、こちらにて視聴出来ます。
 
PS.それにしても、毎度メロキュアのシングルジャケットは買う際、こっ恥ずかしいねぇ(^^;)。


「ホーム&アウェイ」 メロキュア

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August 04, 2005 20:54

 先週の形式が楽だったので、今回も同様に…。
 
【プレーオフ第1ステージ第2戦は初芝決勝弾でロッテ勝利】
新聞の見出しだけと言う僅か1ページであっさり片付けられた第2戦。水島氏が描いても本人に見える数少ない選手…と言うしょーもない理由で重宝される初芝が何の脈絡もなくフィーチャーされた。小野−小林宏−藪田のリレーだったそうだが、9回表に初芝が勝ち越しアーチを放つ展開で、何でその裏に小林雅が使われていないのかが謎。やはり、水島氏はロクに試合を見ていないと思われる。ところで、山田は初芝の活躍に「よかった、初芝さんが打って…」と大喜び。さしたる接点はない筈だが、一体、何故…?
 
【第3戦もあっさり終了。大方の予想通り四国が勝ち抜け】
第3戦のロッテの先発は予想通り、球道ではなく渡辺俊。しかし、特に、仮想里中とか言うネタも取り上げられない儘、播磨矢のサヨナラ弾であっさり四国が第2ステージ進出。予想通りの結末に盛り上がりもクソもありゃしない。お嬢がダイビングキャッチし、左手首の「4」のリストバンドを掲げるなんてシーンは全くもってどうでもよし…。結局、球道ばかりか、瓢箪&偽雲竜も影も形も出てこず仕舞い。水島キャラ3人抱えながら、完全無視と言うのはどういう事か? 実在選手をないがしろにし過ぎたと言う批判にようやく反省したのか、はたまた、あの3人の事など、すっかり忘却の彼方なのか…。幾ら何でも、球道が1度も投げないと言うのは訳が分からな過ぎである。こんなどうでもいい扱いにするなら、最初っから球道なんか登場させるなよ!  「ドカベン」キャラじゃないんだしよ! 「ドカベン プロ野球編」を「ドカベン パロ野球編」へと転じさせた元凶がこのザマとは浮かばれない事この上ない。一球も来年以降はこんな扱いなんだろうな、可哀想に…。
 
【里中のプロポーズは玉砕確定か!? サチ子、里中との結婚を思いっきり否定!】
何の脈絡もなくサチ子の友人・秋子が山田家に来訪。結婚を間近に控えており、山田にお祝いメッセージ入りサインを貰いに来たそうだが、当初の目的だった山田よりも晩飯を食いに来ていた里中の方に夢中の様子で何とも不憫な山田…。サチ子と同い年の子が「学生結婚」を控えている事や、夫の名前が「さとる(「智」ではなく「悟」だが)」だったりして、妙に意識する里中だが、秋子の帰り際、玄関前で「もしかして、一生一緒?」「それって結婚って事? まさか…」「やっぱりサチ子は岩鬼さんよね」と言う会話が繰り広げられていた事など知るよしもなかった。やはり、里中のプロポーズは玉砕の運命を辿ってしまうのか!? ………って、辿るのは分かりきってるけどな、出来レースなんだし…。四国に敗れて、とりあえず、来年までプロポーズは保留とか言う寒い引き延ばし政策だけはやめて欲しいものだが…。
 
 

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August 03, 2005 21:52

 絶好球のインローを打ちに行きながら、バットをへし折られた松尾(モデルとなった人物が今夜の松井さんではなく、はなわだと言う認識に変わったので、「さん」付けはやめました)。無欲になった吾郎の球は今までにない力が秘められており、続く2球目の外角球も松尾のバットをへし折るファールでカウント2−0と追い込む。この様子を見ていた根本は自分やコジローの指南から何も学び取っていないピッチングに憤慨しながらも、自分達のアドバイスが小細工でしかない様な吾郎のボールと度胸を評価するのだった。マイナーの若手にまっすぐだけで抑えられる訳にはいかないと無駄に高いプライドを剥き出しにして、3球目のど真ん中を打ちに行く松尾。またしてもバットを折られながらも、打球は右中間スタンドに向かって高々と打ち上げられる…。試合後、日本代表としての力がない事を悟った吾郎は4年後の代表入りを目指し、早々と沖縄を引き上げるのだった。
 
※この先の展開は松尾ファンには精神衛生上よろしくないので、覚悟して読んで下さい。
続きを読む

August 02, 2005 23:36

 7月は恐らく自己最多であろう月間5本ものPS2ソフトを購入してしまい、ブログ,HP運営も重なって、この所、極度のインドア生活を余儀なくされている。買ったはいいが、未クリアなのは勿論の事、下手すりゃ未開封…なんてソフトがこれまでも溜まってたりするのだが、果たして、今回の5本はどういう運命を辿るのか…。で、その5本だが…


サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~ 通常版

1作目から通しで買っているので、当然、5作目も購入。現在、第4話まで終了するが、後述の理由につき、当分、滞る事が確定。3週間もありゃ、1回くらいはクリア出来るだろ…とタカを括っていたのだが、平日にロクにプレイ出来ない事を考えると読みが甘かった。新機軸の空中戦が見づらい事この上なく無駄に時間食ってるのも痛い。早々に前線から退いて、副指令と化してしまったラチェットEDは果たして、あるのでせうか? なければ、ダイアナEDを目指す方向で…。「なめたらあかんぜよ〜!」には度肝抜かれましたとも…。もう口あんぐり状態…。普通、こういう台詞が出てくる場合、何らかの前振りがあるものなんだが、何もなかったなぁ。


実況パワフルプロ野球12

昔はペナントレース全試合とか、サクセスモードで1チーム分作成とか当たり前の様にやっていた「パワプロ」も最近では、チョロっと触る程度。とは言え、資料的な意味合いも含めてついつい買ってしまう一作。今回、長年待望してきた応援歌作成モードが出来たので大満足。やはり、もどき応援歌では満足出来ないので…。手始めに名手・川相(巨人時代)とか若大将・原(エイトマンじゃない方)とか今夜の松井さん(巨人時代)とか作りましたがな。サクセスもペナントも未だにやってないので、現段階では応援歌作成ソフトと化してる感じ…

 
第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-

「サクラ大戦V」が滞っている理由はコレ。第2次は全主人公でクリア…つまり、4回やった訳だが、今回も4回やる気満々。そりゃ他のゲームが進まない訳だ。ザコ相手の戦闘中とかはTVの画面分割して片方で野球見たりしながら、進めている。ポイントも資金も継承出来ない一発目と言う事で一番関心の薄いトウマシナリオで始め、現在、11話で熟練度11。熟練度獲得が前作と比べると難しくなっている気がする。これに拘ってると時間食いそうな予感…。1回目なので、ぬるいプレイで適当にサクサク進めてもいいのだが…。キャラクター辞典、フラガの台詞に「やっぱ俺って不可能を可能に…」がないのが凄ぇショック…。


タイトーメモリーズ 上巻(特典タイトーメモリーズブック 上巻付き)

私にとっては「バブルボブル」&「奇々怪界」他23本と言うソフト…なのだが、よりにもよって、この2本を含めた計5本は最初からはプレイ出来ないと言うまるで嫌がらせの様な仕様。この5本は人気的に別格と言う事なのか? 「バブルボブル」は最初からプレイ出来る20本を全てプレイする事,「奇々怪界」はプレイ時間5時間が出現条件だそうで…、そりゃ、やりましたとも…、「スパロボ」やる時間削って、全然思い入れのないゲームとかうんざりする程…。それにしても、「バブルボブル」は名作だねぇ。今やっても、全く古さを感じない。「奇々怪界」は難易度下げても難しく、コンティニュー不可なので、やっぱりクリアは出来そうもない気配。家庭用なんだから、コンティニューなしなんて所まで完全移植しなくていいんだよ…。最後のルーレットで当たりが出たって、家庭用なんだから全然旨味がないし…。ところで、ゲーセンで1コインクリア出来た数少ないシューティングと言う事で家庭用移植を熱望している「ダライアス」は上巻は勿論の事、下巻でも収録されない様で…。ワイドTV限定仕様とかで何とか出せないものか…。この間、新橋のゲーセンで1つの台で300くらいのゲームが収録されてるとか言うのがあったのだが、ここに何と「ダライアス」があって…。ちっこい画面なのに、一応、出来るんだなぁ。勿論、大画面ならではの迫力は全然ないのだが…。


ティンクルスタースプライツ ~La Petite Princesse~

前作から何年経った事か、待望の続編だ。発売日の夕方、横浜のヨドバシを覗いたら既に売り切れだった時ゃ、少々焦ったが、結局、翌日、川崎のヨドバシですんなり買えましたとさ。しかし、余計に足使って買った割には、まだ未開封だったりする。友人が遊びにでも来たら、対戦する為に開けるかな…。ネット対戦出来ると言っても、私ゃ、PS2のネット環境構築してないしな…。前作のNEOGEO版がプレイ出来るとの事なのだが、どうせならサターン版にしてくれればいいのに…。NEOGEO版じゃ、キサラギ先生、使えへんやんけ。まぁ、サターン版も持っとるのだけど、現役引退同然のハードを引っ張り出してくるのが実に面倒…。

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August 01, 2005 20:56

 この日、開かれたセ・リーグ理事会において、早ければ来季にもプレーオフ導入を検討する方針を固めたとの事。本館では「オープン戦」呼ばわりした事でも分かる様に、個人的にはプレーオフ断固反対派なので、この動向には顔をしかめずにはいられない。昨季もそうだったが、今季も上位2球団が抜きんでている状態で、5割にすら到達するかアヤしい下位球団が必死こいて3位争いしているパ・リーグを見る限り、消化試合が減ると言う効果は確かに利点なのだが、昨年、プレーオフに敗れたソフトバンクの事を思うに釈然としない後味の悪さだけが残った。プレーオフは所詮「日本シリーズ出場権争奪戦」に過ぎないのに、昨年のパ・リーグ「優勝」は西武なのである。たった5試合の短期決戦に敗れただけで、ソフトバンクは長いシーズンを戦い抜いてトップに輝いた価値を全て帳消しにされたのだ。「優勝」はソフトバンクでいいではないか。尤も、優勝チームの出てこない日本シリーズは最早、日本一決定戦などではないが…。今季もソフトバンクはロッテ,西武相手に苦しんでおり、昨年の二の舞になりかねないと気が気でない。また、プレーオフの弊害はレギュラーシーズン1位の価値を消滅させる危険性を秘めているだけでなく、必死こいて1位を狙う意欲をも奪いかねない。プレーオフを見据えた手抜きが発生する可能性とてある。例えば、今季、偽バファローズと西武が3位を争っている状態で、相性の悪い西武とやりたくないソフトバンクがカモにしている偽バファローズにあえて敗れる事で偽バファローズの3位入りを支援する様な戦略も決して否定出来ないのだ(勿論、これは八百長と言っても過言ではないのだが)。
 セ・リーグでこんな事を言い出したのはどこかと思えば、横浜との事。なるほど、優勝は出来そうもないが3位なら狙えそうな球団の考えつきそうな事だ。一方、中日・伊藤代表や阪神・野崎連盟担当は時期尚早と異を唱えている。やはり、強いチームからすれば、プレーオフなど不要な制度なのだ。昔ならば、巨人も断固反対したであろう。特に、ナベツネが断固反対すれば、あっさり叩き潰されると言う期待も持てるのだが、茂雄暗黒政権下における長年に渡る金満大補強でチームバランスが完全崩壊した事に加え、球界の至宝である名手・川相を放出してしまうと言う致命的な失態により、毎年、優勝争いに食い込める保証がなくなっており、視聴率も低下の一途を辿っている今、あのナベツネとてこの愚策に賛同しかねない。実際、清武代表はセ・パ合同プレーオフなどと言うものを提案したそうで、巨人の断固反対と言う図式はどうやら期待出来そうにない様だ。まぁ、パ・リーグがプレーオフを導入している段階で日本シリーズの価値は地に落ちているのだから、セ・リーグが導入した所でこれ以上、日本シリーズの価値は落ちないとも言えるが、当然、ペナントレースの価値も落ちてしまうので、やはり、苦言を呈さない訳にはいくまい。とは言っても、きっと近いうちに導入されちゃうんだろうなぁ…(T_T)。
 
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