April 09, 2005 09:06

川相ファン必携、4大聖書(その2)

 前回、川相ファンならば、絶対に持っておきたい書物が3冊存在する…と書いたが、4冊目の存在が新たに発覚した。発刊間もなかったとは言え、不覚にも前回はその本の存在に気付いていなかった事をお詫びしたい。昨日、気付いて、即購入したものの、まだ読了していないので、これについては最後に紹介したいと思う。
 
 さて、今回、紹介するのは「バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語」(赤坂英一著/講談社刊)。赤坂氏と言えば、ご存じの人もいると思うが、「週刊現代」の敏腕記者。この本は同誌で短期連載された「犠打−長嶋茂雄に嫌われた男」に大幅加筆されたものだ。同誌において、赤坂氏は巨人をメッタ斬りする事がしばしばあるが、こと川相に関しては一目置いており、川相が巨人…特に、茂雄暗黒政権において、この上なく不遇な扱いを受けていた事を憂いていた人物だ。元々の連載のタイトルや、帯に「主役=川相昌弘と『偉大なるミスター』が演じた不条理劇(中略)、誰も書かなかったベンチ裏の人生模様。痛快!『ジャイアンツ劇場』」とある事からも、それは伺い知れる所だ。
 嫌がらせの様に金満補強で次々と送り込まれる刺客。理不尽にベンチに幽閉する指揮官。暗に引退を迫るフロント。この偉大な男に何と強大な敵の多い事か。それらを川相がいかなる決意で、いかなる努力で跳ね返してきたのか。現場の記者ならではの突っ込んだ部分も多く、読み応えは十分だ。惜しむらくは、この本、2002年の夏に発刊されている事。あと1年待てば、通算犠打世界記録ネタばかりか、あの悪夢の引退騒動も盛り込めたと思うと、実に残念だ。
 4大聖書の中で、川相をベンチに置き続けた茂雄の嫌がらせ行為は断じて許せない熱気溢れる川相ファンには、これが一番オススメではなかろうか。ネタとしては「日日スポーツ」に近い部分があるので、ウチの常連さんには特に…。
 


バントの神様―川相昌弘と巨人軍の物語

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コメント一覧

1. Posted by ami   April 09, 2005 16:13
こちらへ書き込みするようになってから、すぐに買いましたよ。
読んでビックリ、本当に酷い扱いを受けていたんですね。

川相さんの「執念」の凄さが良く分かる本だと思います。
沢山の人に読んでもらいたいですね。

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