March 10, 2005 23:06
ど真ん中開眼はスカシネタ必至! / 今週の「ドカパロSS」
折角、今年から交流戦が始まると言うのに、甲子園ネタをオープン戦ごときで無駄に使ってしまうと言う訳の分からない今回のシリーズ。例によって、現実選手はシメられる展開でいきなり藤川が岩鬼にスタンドへぶち込まれる有様。ど真ん中打ち開眼へ特訓を続けていた岩鬼の努力が実ったのか?と思った山田だったが、打った岩鬼ばかりか、捕手の矢野から主審に至るまで誰一人、藤川の初球がどんな球だったか分からないと言う無茶苦茶な流れで真相はうやむやに。殿馬,微笑と何とか打ち取った藤川だが、山田に痛打された所で、打席には久々の登場となる選手兼監督・土井垣が…と言う所で待て、次号!
岩鬼の悪球打ちネタは悪球誘いもど真ん中克服も持続性が全くない一過性の代物。本当にど真ん中を克服して、以後、連載終了まで忘れ去られないと言う展開ならば、意味のあるエピソードなのだが、その可能性はほぼ皆無だろう。一発勝負の高校野球漫画時代ならともかく、130試合以上もあるシーズンを何年も続けていくプロ野球を舞台に描くには、スカシネタと化すのが分かりきっていて、実に興ざめだ。
ところで、昨年、伏線を張っていた義経ネタは一体どうなってしまったのか? 今年の大河ドラマにもあやかれる絶好のタイミングだと言うのに。牛若(弁慶の2番)顔だからと、真田一球なんぞ、今頃、引っ張り出してる暇があったら、義経ネタちゃんと消化して欲しい。まぁ、出した所ですぐに雑魚キャラ化するのは見えているので、それはそれで困るのだが…。伏線は張りまくるが張りっぱなし…と言う水島氏の悪癖は死ぬまで治りそうにない様だ。

ドカベン (スーパースターズ編1)