June 28, 2018 20:15

ドカベン完結 「ドカベン ナイトメアトーナメント編」が今週号で最終回を迎えた。これで無印「ドカベン」以来46年に渡るシリーズがようやく完結する事となった。言うまでもなく、これは悲報ではなく、朗報だ。「ドカプロ」が「ドカパロ」と化して以降、渋々購読し続けてきたコミックスをもう買わなくて済むのだと思うと、安堵の気持ちで一杯である。たとえ一時的でも、持ち直す事があるかもしれない…と言う微かな希望を寄せながら読み続けてきても、水島氏は一切答えてくれる事はなく、晩節どころか過去の栄光をも汚しながら、衰えていく一方の作品の最終回を待ち続ける様は、愛情も枯れ果て、ただの義務感で長年、辛抱強く介護し続けてきた重度のアルツハイマー老親の最期を看取る様な心境にほぼ等しいと言ってもいいだろう。同じく半ば惰性的に全巻揃えていた「こち亀」が終わった時には、何だかんで言いながらも、残念だ,寂しい,もう少し続けて欲しい…と言った気持ちが湧いてきたものだが、「ドカベン」に関しては微塵もそういう気持ちが湧く事はなかったと言うのが正直な所である。では、ここでひとまず、「ドカベン」の歴史を振り返ってみよう。

◆「ドカベン」…1972年〜1981年
◆「ダントツ」…1982年〜1983年
◆「大甲子園」…1983年〜1987年
◆「ドカベン プロ野球編」(ドカプロ)…1995年〜1999年
  (ドカパロ)…1999年〜2003年
◆「ドカベン スーパースターズ編」(ドカパロSS)…2004年〜2007年
  (ドカパロSS地獄変)…2007年〜2008年
  (ドカパロSS超絶無間地獄変)…2008年〜2012年
◆「ドカベン ナイトメアトーナメント編」…2012年〜2018年

よくもまぁ、これだけ引っ張ったものである。「ドカプロ」以降が完全に蛇足だったのは言うまでもない。「ドカベン」の影響で野球を始めたプロ選手が数多くいる…などと、やたら取り上げられる事が多いが、実際に影響されているのは、あくまで「ドカベン」であって、「ドカプロ」はまだしも、「ドカパロ」の影響でプロを目指す選手など、たとえいたとしても極めて少数派だ…と言う事をマスコミはちゃんと伝えなくてはなるまい。

「ドカプロ」は連載当初こそ、実在選手に敬意を表する場面も多く、それなりに面白かったのだが、山田に決して四番の座を譲らなかった破戒僧・清原や、唯一、水島キャラと渡り合えていた鈴木一朗がパ・リーグから逃げ去った辺りから、水島キャラの天下が始まり、水島キャラが一方的に実在選手をシメ倒し続けるだけの漫画と化していった。山田が力や技ではなく、ヤマが当たるか当たらないかで全てが決まるジャンケン野球でホームランを打ちまくり、「やっぱり山田は凄い」の嵐。そして、中西球道のロッテ入りにより、正史ルートが崩壊。挙句の果てに、殿馬がストーカー女の魔の手に落ちるなど、ひたすら悪夢の様な展開を見せられるばかりであった。

この間、伊良部は殿馬にリズムを狂わされただけならまだしも、「〜だロッテ」などと喋らされる痛いキャラにされた事に嫌気がさして国外亡命。J.マッケンジーはドラフト1位の座を岩鬼に奪われ、事あるごとに舐めた口を叩かれて、嫌気がさして国外亡命。霊感投手・松坂は入団前から山田信者に仕立て上げられ、嫌気がさして国外亡命。今夜の松井さんはオールスターに出る度にスカイフォークにシメ倒され、嫌気がさして国外亡命。上原は毎度、岩鬼の安い挑発にひっかかってビーンボールを投げつけてはスタンドに叩き込まれ、嫌気がさして国外亡命。ダルビッシュはとりあえず外国人っぽい顔に描いておけば、認識して貰えるだろうと言う安直な理由で引っ張り出しておきながら、描かれる度に顔が全然違うと言う酷さに嫌気がさして国外亡命。田中はプロ初勝利を一球さんのおかげと言う事にされたり、山田の2000本安打の餌食に遭わされたりして、嫌気がさして国外亡命(田中の亡命は「ナイトメアトーナメント編」開始以降で、2012年で時が止まっている為、無傷の24連勝が完全にシカトぶっこかれたのも原因ではないかと言う説もある)。などと言った様に、数々の一級品選手が水島の呪いから逃れる様に次々と日本球界から去って行った

日本球界がどんどん水島キャラに寝食されていく流れの末、水島漫画の集大成,「ドカベン」シリーズの最終章と銘打って始まったのが「ドカベン ナイトメアトーナメント編」(以下「ドカナイ」)。舞台は2012年のペナントレース開幕寸前(コリジョンルール,申告敬遠,リクエスト制度など、数々の糞ルールが実行される前であった事は水島氏にとっては幸いだった事だろう)だ。この時点で山田達の満年齢が36歳。スーパースターズの決勝戦のスタメンはサル以外の8人が全員山田の同級生。サルが高卒だと仮定すると、この時点で27歳なので、スタメンの平均年齢が35歳。いくら選手寿命が延びている昨今とは言え、これは異常極まりない。スーパースターズが球団創立以来、山田達より若い世代の野手は十中八九、ろくすっぽ試合に出られていない証明であり、新陳代謝が皆無に等しいどうかしているチームなのである。これは他のチームにも言える事で、「大甲子園」未登場組は山田達より若い設定になっている可能性もあるとは言え、基本的には山田世代の選手が大半を占めている為、フレッシュさの欠片もないおっさんだらけの日本球界である

当たり前の事だが、プロ野球にとっての本番はペナントレースである。その開幕を直前に控えた大事な時期に、オープン戦に毛が生えた程度のエキシビジョン的な大会で死力を注ぎ込むなどと言う事は到底、考えられない。開幕投手候補が短い間隔で長いイニングを投げまくったり、故障を厭わないプレーをしまくったりするだけの価値がこの大会には全くないのである。つまり、新田小次郎など完全に無駄死に以外の何物でもない。そもそも、年に何十試合も負けるプロ野球を舞台にしておきながら、一発勝負のトーナメント形式の大会をガチでやる事に無理がある。多数の作品のキャラを一堂に介して、試合内容を綿密に描いていく集大成的作品にする為にはこうするしかないのだから、こういう指摘は野暮だ…と言う意見も勿論、あるだろうが、この点はどうにも説得力に欠ける為、受け入れがたいのである。

こういう作品は水島氏の画力・構成力に元気があった頃に高校野球を舞台にしてやるべきだったのだ。いや、実際、「大甲子園」でやっているのだが、結局、後に「ドカナイ」の様な作品に走ってしまった事を考えると、結果的に「大甲子園」は始めるのも終えるのも早過ぎたのかもしれない。「極道くん」「Kジロー」を関東以外を舞台にして描き、その連載が終わってから始めるのが頃合いだっただろうか。まぁ、「大甲子園」の終盤辺りから微かに画力の低下が見え始めているので、画力的なタイミングで言えば、あれがベストのタイミングだったとは思うのだが…。そもそも「ドカベン」の直後に、「大甲子園」のプロローグ的作品である「ダントツ」が始まっている事を考えると、「ドカベン」末期の段階で「大甲子園」の構想があったのは間違いない。「大甲子園」に移行するべく、「ドカベン」最後の春の選抜を急いで畳んでしまったのだとすれば、この時点から既に「ドカベン」シリーズ崩壊の序曲は始まっていたと言えるのかもしれない。

過去に出てきた全作品のライバル校を出し、地区がかぶる所はちゃんと予選で対決させ、甲子園のほぼ全試合(モブ的な高校の試合は多少省くとしても)を最低でも、青田対クリーンハイスクール,光対南波くらいのスケールで描きまくっていれば、それで超大作になっていたのではなかろろうか。これが出来なかった理由として考えられるのは、明訓視点である事が前提であった為、他の試合を描きまくっていると、明訓の試合がいつまで経っても始まらない…と言うのがあるのだが、「ドカベン」ではなく、水島漫画の集大成とすれば、一向に明訓の出番がなくても、盛り上がりに欠ける事もなかったのではなかろうか。はっきり言って、明訓対紫義塾などより、上記の2試合の方が遥かに面白かったし…

あと、基本的に、水島氏は対戦相手の情報が極めて少ない状況で試合を組みたがると言う事。出し惜しみのない戦いぶりを対戦前に見せてしまうと、手の内が知れた状況で試合を描かなければならなくなり、その事態は水島氏にはあまり好ましくないのである。故に、土佐丸対室戸学習塾など、絶対に描く訳にはいかなかったし、紫義塾など花巻との準決勝ですら殆ど描かれなかった。正統派で真っ向勝負の白新戦なら5度も描ける訳だが、土佐丸など何回出てきても、明訓と当たるまでは徹底的に本来とは違う野球(キャッチボール投法,全員片目,無気力プレーなど)をやらせていた。土佐丸が明訓との対戦前に唯一、出し惜しみしなかった要素は犬神のフォークだったが、これは弁慶に敗れる事が前提だったから、見せても構わなかった訳である。

しかし、読者に知らせないのはいいとしても、この情報社会において、劇中で相手の事を全く知らないケースなど滅多にある事ではない。謎のチーム,謎の選手なんてのは殆どいない訳で、まして、連日、マスコミに囲まれるプロ野球に至ってはその日までに選手登録されていた事を試合に登場した時に初めて知るとか、ドラフトにかかっている筈なのに試合に出てくるまで誰も知らないとか…そんな馬鹿げた展開はありえないにも拘らず、水島氏は好んでこういうネタを連発する。好んでと言うか、こういう盛り上げ方以外の引き出しが枯渇してしまっているのかもしれない。

少々話が逸れたが、高校野球でやるべき設定をプロ野球に持ち込んでしまっている為、こいつらは何でこんなどうでもいい大会に躍起になっているんだ?と、白けて仕方がないのが「ドカナイ」と言う作品なのである。早々に負けるチームは例外として、実在選手を全員締め出した為、大量のキャラが必要になったのも問題だった(そもそも、こういう事をやるなら、「光の小次郎」の様に最初から架空の12球団を舞台に、現実時間とリンクしないプロ野球編をやるべきだったのだ)。空草,大前田,雪村,花園,赤青黄の三兄弟…等々、どう考えてもプロ野球選手になれる器とは思えない様な奴らがウヨウヨとプロ入りしてきたのには、ゲンナリさせられるばかり。

南海権左など、論外中の論外である。「極道くん」の権左兄弟ならまだ分かるが、吉良高校の南海権左となると、ド素人も甚だしく(何故か制球力だけは良かったが)、高校卒業後に神がかり的な急成長を遂げたのだとすれば、それはもうそれだけでちゃんとしたエピソードを用意する必要があるくらいのミラクルだ。こいつらをプロとして出すくらいなら、こいつを出せよ…と言う連中が山程残っているだろうに…。

北をマネージャーにしたり、太平洋を実況アナウンサーに成り下がらせた様に、無理矢理登場させたい輩は別のカテゴリにすればよかったものを、仲根にタイムリーを打たれる程度の平均的高校球児・雪村がプロ入りとか、どうかしている所業だ。最後の最後にまるで切り札のごとく出てきた大楽だが、「ダントツ」からこんな噛ませ犬キャラを引っ張り出してくるくらいなら、倭武多を出せよと! 「ダントツ」最強キャラはどう考えてもこいつだろうに…。

また、本来とは違うポジションを理不尽にやらされるキャラが多発したのも頂けない。全チームに振り分けず、特定チームに詰め込むから、こういう訳の分からない事になる。京極や埴輪に無理矢理内野をやらせたりする一方、本連載中で何度となく登板のチャンスがありながら、決してマウンドには上がらなかった事にある種の矜持を感じたKジローに投手をあっさりやらせてしまったり、モヤモヤする事が多過ぎるのだ。

また、弱キャラの能力が引き上げられ、強キャラの能力が引き下げられた為に、キャラの実力差が大幅に縮まった事により、ただのアウトカウント稼ぎ要員が消滅。その結果、基本的に打高投低の乱打戦の傾向が強くなり、打ち込まれた投手は短いイニングで次々と交代。ポジションも入れ代わり立ち代わりの落ち着きのない試合展開ばかり。京極はMAX135kmなどと大幅な弱体化を余儀なくされ、バッターとしての山田、セカンドとしての殿馬の上を行くと言っても過言ではない水島最強キャラ・Kジローもただのユーティリティープレイヤーと言う極めて中途半端な扱いで全く盛り上がる事はなかった…。この作品に引っ張り出されて得をしたキャラは基本的に元作品でさして活躍出来なかったキャラくらいなのである。

ストーリー,試合展開が酷いのは今更感が強過ぎるとは思うが、「ドカナイ」を見ていて、最も悲しくなるのが画力の壊滅的な低下である。キャラのデッサンはもうメチャクチャで、殿馬や先斗などのチビキャラの頭身が突然上がったり、山田の肩幅がとんでもなく広くなったり、中西の足が異様に細くなったり、三白眼の堀田の目が度々パッチリしたり、不安定な事この上ない。野球描写に至っても、剛速球がちっとも速く見えないのは壊滅的な痛手。それをフォローしているつもりなのか、中西など投げる度にいちいちスピードガンの数字が描かれるのだが、それをもってしても、全く説得力がない描写力なのだ。速球が速く見えないとなれば、当然のごとく、打球も速く見えず、スイングも鋭く見えず、俊足選手も速く見えず、ダイビングキャッチにも全く躍動感がないのである。

こういう時に何とかするのがアシスタントだと思うのだが、一体、水島氏のアシスタントは何をやっているのか?  水島氏クラスなら、いくらでも有能なアシスタントを雇って、相応の効果線を描き足して貰えそうなものなのだが、雇えないのか、雇わないのか、そういう指示を出さないだけなのか…。スイングの軌道も全くストライクゾーンを通っていなかったり、ど真ん中と言いながら、打者の顔面近くの高さだったり、最早、絵ではなく台詞で説明しないとどうしようもない漫画になってしまっているのだ。構図の引き出しも完全に枯渇しており、似た様なプレーはいつも似た様な構図ばかり。ファインプレーは外野の真後ろのジャンピングキャッチと、内野の真横のダイビングキャッチばかり。二塁ベースに一塁走者が滑り込む画など何度同じものを見せられたか分からない。全盛期の水島氏の画力は本当に凄かっただけに、老いと言うものをこうもまざまざと見せつけられると、憐憫の気持ちしか湧いてこないのである。

「ドカナイ」に関しては、リアルタイムで立ち読みした後は、単行本で1回読み、その後、ほぼ読み直しと言うものをしていないので、具体的な指摘をいちいちしていられない。実際には、まだまだ山ほどツッコミどころがあるであろう事は想像に難くないのだが、ひとまずここまでにして、いよいよ迎えた最終回が果たして、どんなものだったのかと言うと…

続きを読む

October 24, 2015 01:47

 若大将・原監督の退任により、新監督就任の要請を受けていたマッスル千代の富士だが、この要請を受諾し、現役を退く事になった
 巨人フロントにとって、今季、チームが2位で終わった事は僥倖だったのかもしれない。マンネリ打破の為に若大将を解任したいのが本音ながら、優勝されると今季で契約切れとは言え、契約延長に傾かざるをえないからだ。3連覇の後の2位ですら普通のチームならば、引責など考えられないのだが、常に優勝を求められるチームである不文律に乗じ、若大将に対して、いつまで経っても続投の要請はおろか、契約延長しない旨すら話し合おうとはしない事で、単なる契約切れにも拘らず、暗に、若大将の自主退職を強いる方向に持っていき、あくまで球団主導の退任ではないと言う流れを作る狡猾なやり口だ。
 となれば、とっくの昔に若大将が退任する方向で動いていなければならないにも拘らず、次候補には全くアテがなく、球団史上例のない監督不在の空白期間を作ってしまう事になる大失態。散々噂にだけは挙がった阪神OBの江川氏だが、しょっちゅう東京ドームに来ているにも拘らず、一向にグラウンドに降りては来ず、個性を出そうとして奇をてらった結果論解説に説得力がないなど、現場からの評判は最悪。実際の所は分からないが、江川氏本人によるとオファーなど来てもいないらしい。今夜の松井さんは当面、(怨敵・ナベツネが存命なので)アメリカの野球に関わっていたい(と言う事にしておきたい)らしく、ハナから候補にすら挙げられない始末。めぼしいOBもいない為、マッスル千代の富士が引退するまでの繋ぎとして、名手・川相ヘッドか、斎藤投手コーチの内部昇格の可能性が有力視されつつあったが、実際に動いたのは、マッスル千代の富士への緊急就任要請だった。一体このドタバタ感は何だろうか…。
 幹部候補生として期待されていたマッスル千代の富士が将来的に監督の座に就くであろう事は自明の理であったが、まさか今オフにそういう事態に陥ろうとは誰が予想しえたであろうか。そもそも、マッスル千代の富士自身、来季の現役続行に意欲満々だった。今季は4割近い代打成功率をマークするなど余力は十分に残しており、壊滅的貧打に泣いた巨人において、来季の戦力としても必要な存在だった筈だ。巨人の監督を選手兼任で務めるのは困難とあって、「要請受諾=現役引退」を意味する事を悟り、返答を渋っていたマッスル千代の富士だったが、茂雄には「次の監督はマッスル千代の富士しかいない」などと無責任な事を言われて(フロントに言わされた可能性もあるが)外堀を埋められてしまい、父親の借金を肩代わりして貰う事により、確実視されていたヤクルトの逆指名から急転、巨人入りを決めた…と言う経緯もある以上、どれだけ現役に未練があろうとも、球団に盾突く事など出来る筈もなかったのだろう。
 かくして、マッスル千代の富士はマッスル千代の富士と言う代打の切り札を失う形で来季の指揮を執らされる事となった。しかも、よりにもよって、野球賭博問題の渦中と言う最悪の状況下で矢面に立たされる事になろうとは何とも気の毒だ…。更に、野球賭博報道と言う逆風下、華のある指名で無駄に目立ちたくないからなのか、先日のドラフトはどの球団も2位クラスと評価していた桜井(立命大)の1位指名を筆頭に有名選手絶無の地味な指名が続き、果たして、来季の戦力として使える人材がいるのかと早くも不安視されている。若大将の続投なら、高校の後輩である甲子園V投手・小笠原(東海大相模)の指名も十分に考えられたが、若大将カラーの余韻を残さない為かすっかり立ち消えてしまった様だ。とにもかくにも可哀想なマッスル千代の富士なのである。
 ただ、個人的にはマッスル千代の富士の引退以上に残念なのが、これにより、名手・川相ヘッドの監督就任の可能性はほぼ永久になくなってしまったのではなかろうかと言う事だ。名手・川相ヘッドの手腕はフロントにも評価されており、今季は若大将がインフルエンザで倒れた際には、代行として指揮を執り、4勝1敗の好成績。OBの広岡氏には「若大将より何倍も監督らしい」と言わしめた。とかくスター選手を監督にしたがる巨人において、名手・川相の存在はいかにも地味過ぎるのは確かだが、この有力候補不在の状況は茂雄と王さん、王さんと茂雄の繋ぎとして藤田元司氏が就任した時と酷似している。藤田氏と言えば、名手・川相の力を引き出した恩師であり、藤田野球の申し子である名手・川相がこのタイミングで監督に就任するのは正に運命的であった筈だ。にも拘らず、この期をむざむざ逸してしまった。果たして、マッスル千代の富士政権が何年続くかは分からないが、退任を余儀なくされる頃には、今夜の松井さんないしは阿部辺りが後任候補として挙がってくる事だろう。名手・川相監督誕生の最大にして最後のチャンスはマッスル千代の富士の無理矢理就任劇により、途絶えてしまったと思わざるをえない。名手・川相政権下で、息子・拓也が一軍に昇格する親子鷹の実現はこのまま夢と消えてしまうのだろうか…(正直な所、拓也の方は一軍昇格どころか支配下登録も厳しいのが現実ではあるのだが…)。
 ともあれ、名手・川相監督の目がなくなった事も、マッスル千代の富士が引退する事も極めて残念ではあるのだが、フレッシュな新監督が誕生する事はそれなりに楽しみではある。結果的に、藤田氏就任のケースよりも、むしろ長期政権を握っていた川上氏から現役引退即就任した茂雄に禅譲された時と同じケースになってしまった恰好だが、茂雄は茂雄と言うカリスマ選手を失ったチームを指揮する羽目になり、結局、初年度は球団史上初の最下位と言う最悪の結果を生んでしまっている。あの時の二の舞にならない事を祈るばかりだ。不安材料は多いものの、マッスル千代の富士新監督には逆風に立ち向かって結果を残してくれる事を期待したい。

 

追記:マッスル千代の富士の監督就任発表から一夜明け、何と井端までが現役引退を表明。マッスル千代の富士同様、大いに余力を残しており、2000本安打まで僅かに88本と迫っていた事もあり、来季の現役続行に疑問の余地はないかに思われた井端だが、「(大学時代からの知り合いである)マッスル千代の富士より先に辞める事はあっても長くやる事はないと思っていた。マッスル千代の富士が辞めた時は一緒に辞めようとジャイアンツに来た時から思っていた」とコメントしており、つまりは、マッスル千代の富士がこういう事にならなければ、現役続行していたと言う事。悪夢の監督人事が更なる職人喪失に繋がってしまった訳だ。今季の巨人はただでさえ貧打に喘いでいたのに、バント成功率は壊滅的で、進塁打すらまともに打てない有様。こういう野球がきっちり出来る貴重な存在であり、内野ならどこでもこなせる井端の引退は多大なる損失と言えるだろう。新組閣で内野守備走塁コーチに就任すると言う噂も挙がっているが、裏方としてではなく、貴重なバイプレーヤーとして、マッスル千代の富士政権の苦難の1年目を支える道を選択して欲しかったと思わずにはいられない。



May 05, 2011 23:15

5/5小笠原◆G1−2T◆
4回に寿司職人ラミレスの6号ソロで先制点を貰ったルーキー・澤村だったが、5回に平野にタイムリーを浴び、同点。この後、連続四球で作った満塁のピンチは何とか凌いだものの、続く6回、J.マッケンジーに2号ソロを被弾し、勝ち越し点を献上。1点を追う巨人は8回、一死からここまで3タコだったガッツがセンター前に弾き返して、史上38人目の2000安打を達成。二死後、長野が歩いて、チャンスを広げたが、ライアルが三振に倒れて、弐者残塁。土壇場9回、昨日はサヨナラ打を浴びた守護神・藤川がこの日は無難に切り抜け、ゲームセット。開幕3連敗だった岩田は7回を1失点の好投で578日ぶりの白星となった。

◆S2−8D◆
0−0で迎えた3回、中日が森野のタイムリーで先制すると、ヤクルトもその裏、畠山のタイムリーですかさず同点。中日は6回、ブランコの3号ソロで再び勝ち越し。7回に1点ずつ取り合って迎えた8回、中日は荒木の1号2ラン,ベンちゃんの2号2ラン等で一挙5点を加え、試合を決定付けた。先発・吉見は7回を自責点1に抑えて、開幕2連勝。

◆C6−2YB◆
ハミルトン,バリントンと字面の似た新助っ人投手同士の対決となったが、ハミルトンが初回から大炎上。トレーシーの二塁打で2点を先制されると、更に、岩本,石原にもタイムリーを許して、いきなりの5失点。3回表に代打を送られ、2回KOとなった。一方、バリントンは5回に石川のタイムリー内野安打で1点を返されたものの、7回を散発5安打1失点の好投。結局、初回の5点が大きく物を言い、無傷の開幕4連勝となった。

◆H0−4E◆
ソフトバンク先発・岩崎に対し、楽天は初回、中村,山崎の連続タイムリー二塁打で2点を先制。2回以降、立ち直った岩崎の前に沈黙していたが、7回に二塁打のルイーズを嶋の犠打、鉄平の犠飛で本塁へ迎え入れ、3点目。更に、8回にはまたも山崎にタイムリー二塁打が飛び出して、貴重な1点を追加。プロ初登板初先発となったルーキー・塩見は初回の大ピンチを無失点で切り抜けてからは調子を取り戻し、6回を散発4安打無失点。7回以降はリリーフ陣がきっちきり抑えて、完封リレー。塩見にプロ初白星がついた

◆L5−3M◆
何とか連敗を止めたい西武は初回にエラーで先制すると、2回には浅村,銀仁朗に今季初アーチが飛び出し、2点を追加。4回に清田の犠飛で1点を返されるが、その裏、フェルナンデスの3号ソロで再び3点差と突き放すと、6回には代打・高山のタイムリー二塁打でダメ押しの5点目。終盤2点差まで追い上げられたものの、何とか逃げ切り、連敗は6でストップ。先発のオツは7回を1失点の好投で今季初白星。

◆Bs0−7F◆
初回に稲葉のタイムリーで先制した日本ハムは4回には不振のD.ハッセルホフが5号2ラン。5回にはトンガの走者一掃タイムリー二塁打で2点を加え、偽バファローズ先発・朴をKO。勢い付く日本ハムは7回にはD.ハッセルホフがこの日2本目となる6号ソロ。8回にも田中にタイムリーが飛び出し、7点目。投げては先発・八木が5回を無失点に抑えると、6回から榊原−宮西−谷元と繋いで゛完封リレーを達成した。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



May 04, 2011 23:07

5/4実松◆G4−3T◆
26年ぶりのクリーンアップ3連発で意気上がる阪神は昨日の勢いそのままに、3年ぶりに先発マウンドに立った金刃に対し、初回からブラゼルの2戦連続2号2ラン等で早々と3点を先制。しかし、2回以降立ち直った金刃の前に追加点を奪えない。4回まで無失点の下柳は5回に坂本に2点タイムリーを浴びたものの、今季初めて勝利投手の権利を持って降板。しかし、8回にセットアッパー・小林宏が寿司職人ラミレスに同点タイムリー内野安打を許し、下柳の今季初勝利は消滅。そして、9回には渡辺が無死一、三塁のピンチを作ってKO。ここで入団以来、巨人相手にサヨナラヒットを浴びた事のない守護神・藤川がマウンドに上がるが、3年間ヒットの出ていない同期の実松に左中間へ運ばれ、サヨナラ負け。実松のサヨナラヒットはプロ入り初で殊勲安打すら実に10年ぶりと言う伏兵中の伏兵だった。

◆S4−3D◆
相川のタイムリー二塁打,ブランコのタイムリーで1点ずつ取り合って迎えた5回、ヤクルトは復調の兆しを見せるホワイトセルの2号2ランで勝ち越しに成功。ホワイトセルは7回にも2打席連続の3号ソロを叩き込む、4点目。中日は8回に併殺の間に1点を返し、9回にも守護神・林からグスマンの犠飛で1点差まで詰め寄ったものの、反撃もそこまでだった。ヤクルト先発・由規は8回を自責点1の好投で対中日無傷の4連勝。

◆C4−5YB◆
広島は梵の2号先頭打者アーチなど、いきなりの4連打で初回から3点を先取し、ハマのチンピラを早くもKO。しかし、水島の呪いに苛まれている篠田が持ち堪えられず、3回に武山のタイムリーなど4安打を集中されて、一気に4失点。5回に栗原に同点タイムリーが飛び出し、4−4の儘、終盤へ突入。迎えた8回、横浜は村田のタイムリー二塁打で再び勝ち越しに成功。以降は3人のリリーフがパーフェクトリレーを見せ、1点のリードを守りきった。

◆H4−2E◆
ソフトバンクは初回、楽天先発・永井の立ち上がりを捉え、二死一、二塁から小久保,ハマのスペランカーの連続タイムリーで一気に3点を先取。4回まで攻めあぐねていた楽天は5回二死走者なしから松井稼,聖沢,中村の3連打で2点を返し、1点差。2回以降、沈黙していたソフトバンクだが、7回に二塁打の松田を三塁へ進めた所で川崎の内野ゴロの間に貴重な1点を追加。8回からは森福−ファルケンボーグと繋いで、辛くも逃げきった。先発・ホールトンは6回2失点て゛3勝目。

◆L2−8M◆
ロッテ打線が序盤から大爆発。初回にサブローのタイムリーで先制すると、2回には清田の今季初アーチ等で3点を追加。更に、3回にはゼブラ今岡の今季初安打初打点となるタイムリー等で2点を加え、石井一をKO。ロッテは5,6回にも1点ずつ加えて、試合を決定付けた。投げては先発・唐川が7回を2失点の好投で西武打線をねじ伏せて、3勝目をあげた。敗れた西武は今季初の6連敗。

◆Bs1−0F◆
武田勝,はーちゅんの両先発が互いに譲らず、両軍4回までゼロ行進。迎えた5回、偽バファローズは先頭のティー岡田がヒットで出ると、一死後、シーズン中に金銭トレードされ、初スタメンに起用された竹原がセンター前に弾き返して、チャンスを広げた所でバルディリスが先制タイムリー。この虎の子の1点をはーちゅんが最後まで守り抜き、今季2度目の完封で2勝目をマーク。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



May 03, 2011 20:01

5/3能見◆G3−7T◆
空気を読まずに予定通りの開幕をゴリ押しし、世論から反感を買ったツケが来て、被災地の楽天よりも遅い本拠地開幕をようやく迎えた巨人。しかし、先発・東野が乱調。2回にキュラソ星人に今季初アーチを被弾すると、3回には鳥谷,新井貴,ブラゼルのクリーンアップに3連続被弾し、4失点。あまりの体たらくに怒りを爆発させた東野はその裏、自らライトスタンドへプロ初アーチを叩き込むが、後が続かない。阪神はこの後も小刻みに加点。先発・能見は9回に坂本に被弾するなど、2点を失ったものの完投で、梶岡忠義,小林繁に並ぶ球団タイの対巨人8連勝を飾った。

 

◆S5−3D◆
2回に内野ゴロの間に先制されたヤクルトだが、その裏、好調・バレンティンが同点9号ソロ。4回には畠山のタイムリー二塁打,宮本のタイムリーで2点を勝ち越し。中日は6回に野本の2号ソロ,7回には井端の犠飛で同点に追い付くが、その裏、ヤクルトは代打・飯原,青木の連続タイムリーで再び2点を勝ち越し。8回からはマツ・オカ−林と繋ぐ必勝リレーで逃げきった。

◆C3−2YB◆
初回からトレーシーの二塁打で先制した広島。2回二死満塁,3回二死一、二塁と立て続けにチャンスを潰したが、4回、再び掴んだ満塁のチャンスにルパン広瀬の犠飛,トレーシーのタイムリーで2点を追加。。5回まで1安打と沈黙していた横浜は6回にはスレッジの犠飛でようやく1点。7回には二死二塁から代打・内藤がライト前へ弾き返すが、本塁を狙った吉村がルパン広瀬の返球の前に憤死。8回にまたもスレッジのタイムリーで1点差まで詰め寄ったが、最後は守護神・サファテの前に三者凡退に打ち取られ、3連敗。広島先発のルーキー・福井は7回途中まで1失点の好投で開幕2連勝。

◆H3−0E◆
開幕から3度に渡る好投も打線の援護がなく未だに白星のない和田。何とか和田を援護したいソフトバンクは難敵・岩隈相手に初回、一死満塁から小久保のタイムリーで2点を先制。2回以降、攻めあぐねたものの、6回、松田のタイムリー内野安打で貴重な3点目を追加。和田は散発3安打無四球と三塁も踏ませぬ投球で付け入る隙を与えず、今季初完封初勝利を飾った。

◆L5−10M◆
今季2度目となる成瀬,涌井の横浜高校先輩後輩対決。前回は完封で先輩の面目を保った成瀬だが、この日は3回に栗山の先制2点タイムリー二塁打,中島の3号2ランで一気に4失点。しかし、1点ずつ取って迎えた6回、涌井は二死走者なしから連打とエラーで1点を失い、KO。更に、2番手・藤田が満塁とピンチを広げた所で、井口に2号グランドスラムをぶち込まれ、一気に形勢逆転。勢い付くロッテは7回にも里崎,井口の一発攻勢で4点を奪い、試合を決定付けた。成瀬は6回5失点で降板する不本意な内容ながらも、またも後輩・涌井を下して、3勝目。

◆Bs3−6F◆
ダルビッシュ,木佐貫の投げ合いで0−0の中盤へ突入。迎えた4回、偽バファローズは二塁打の後藤が暴投で三進すると、ティー岡田のショートゴロの間に先制のホームイン。1点を追う日本ハムは7回、先頭の稲葉が2号同点アーチ。更に、二死後、2番手・平野から飯山,田中の連続タイムリーで2点を勝ち越し。しかし、土壇場9回、粘る偽バファローズは二死から代打・へスマン,バルディリスの連続タイムリーで追い付き、延長に突入。10回、日本ハムは二死満塁からトンガの走者一掃タイムリー三塁打で一気に3点を勝ち越し、これが決勝点となった。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



May 01, 2011 23:25

◆YB5−7G◆
ルーキー・須田に対して、巨人打線がいきなり大爆発。一死から脇谷,ガッツ,寿司職人ラミレスの3連打で早々先制すると、更に、二死後、亀井,加藤にもタイムリーが飛び出し、大量5点。1点ずつ取り合って迎えた4回、巨人先発の阿部健太が突然、崩れ、村田に2打席連続アーチを浴びると、4連続四球で押し出しを許して、KO。このあと、石川にも2点タイムリーが飛び出し、1点差となったが、巨人は8回に寿司職人ラミレスの5号ソロでダメ押し。阿部健太の後を継いだ5人のリリーフ陣がきっちり抑えて、逃げきった。寿司職人ラミレスはこの試合で416試合連続4番出場となり、今夜の松井さんを抜いて、球団新記録をマークした

◆D5−4C◆
広島はルパン広瀬のタイムリー等で初回から2点を先制すると、2回には投手の前田健がタイムリー。自らの一打でリードを広げた前田健だが、5回に野本に被弾すると、7回にはまたも野本にタイムリー三塁打を浴びるなど、同点に追い付かれ、KO。中日は8回にブランコのタイムリー二塁打等で2点を勝ち越し。広島は9回、岩瀬から1点を返し、なおも長打が出れば逆転のチャンスを作ったが、反撃もそこまでだった。

◆T2−6S◆
先発・村中が打者3人で右脇腹を痛めて降板するアクシデントに見舞われたヤクルト。緊急登板となった松井光が代わりばな新井貴に先制2ランを被弾したが、2回にバレンティンの7号ソロ等で追い付くと、5回には宮本が勝ち越しタイムリー。更に、7回には畠山のタイムリー,バレンティンのこの日2本目となる8号2ランで3点を加え、ダメを押した。3回2/3のロングリリーフをこなした松井光は3年ぶりの白星。

◆M3−8H◆
1点を先制されたソフトバンクは3回、内川,カブレラの連続タイムリーで逆転すると、更に、ハマのスペランカーのタイムリー,松田の5号3ランで一挙6点のビッグイニングを形成。5回にもカブレラに3号2ランで突き放した。先発の摂津は7回までに8安打を浴びながら、2点に食い止めて、2勝目。9回に満塁のピンチを1球で切り抜けた森福にプロ初セーブがついた。

◆F3−3L◆
球団史上初となるデビュー以来3連続先発勝利を狙う斎藤は初回に四球を連発した後、田中のタイムリーエラーで先制点を献上。しかし、日本ハムは2回にトンガが逆転2号2ラン。3回には小谷野のタイムリーで3点目。斎藤は5回までやや制球に苦しみながらも僅か1安打に抑えていたが6回、3連打で1点を返されると、坂田に同点犠飛を浴び、この回限りで降板。球団新記録の達成はならなかった。日本ハムは10回には二死満塁のチャンスを作ったが、代打・今成が打ち取られ、ドローに終わった。

5/1西◆E3−10Bs◆
前日、スタメン落ちでお灸を据えられ、4番に戻ってきたティー岡田が初回からタイムリーを放ち、先制した偽バファローズ。3回には戸村の制球難と楽天野手陣の乱れに乗じて、一気に6点を追加。5回にも4長短打を集中して、3点をあげ、大量10点目。開幕から好投続きの先発・西はこの日は7回途中まで3失点と苦しんだが、大量援護に守られて、無傷の3連勝。

 

 

 

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 30, 2011 20:14

◆YB2−8G◆
負ければ、横浜と入れ替えで最下位転落の危機に立たされた巨人はこの大事な一戦でプロ初登板初先発となるドラフト4位ルーキー・小山を抜擢。坂本の先頭打者弾で2点の援護を貰った小山だが、4回までに2点を失って降板となった。同点で迎えた6回、寿司職人ラミレスの4号2ランでようやく勝ち越した巨人は8回には3四死球で貰った満塁のチャンスに代打・亀井が2点二塁打。9回には長野がダメ押しの2ラン。連敗を3で止め、最下位転落を免れた。2番手として2回を無失点に抑えた謎の新助っ人・アルバラデホは来日初勝利。

◆D5−4C◆
名手・川相を退団させると言う球団史に残る愚行を犯し、開幕ダッシュに失敗している中日だが、既に、巨人のスタッフと化してしまった川相に頼る事は不可能な状況とあって、川井を先発起用。初回に1点、2回にも今季初スタメンの小山の一発で3点と早くも4点のリードを貰ったもののの、カワイであって、川相ではない川井ではチームの悪い空気を変える事は出来ず、5回に四球を連発して、満塁のピンチ。四球で野手のリズムを崩してしまったか、森野のエラーで2点を失うと、代打・小窪にタイムリーを浴びた後、自らの暴投で同点としてしまい、この限りでKO。しかし、同点で迎えた8回、中日はベンちゃんのタイムリー二塁打で勝ち越し。最後は岩瀬が締めて、辛くも逃げきった。

◆T6−2S◆
ホワイトセルのタイムリーで初回から先制された阪神だが、その裏、同点に追い付き、なおも満塁のチャンスにJ.マッケンジーが走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に3点を勝ち越し。3回には新井貴の2号ソロが飛び出すと、7回にも1点を加えて、試合を決定付けた。ヤクルトは10残塁3併殺と言う拙攻が大きく響き、15日ぶりの連敗を喫した。

4/30杉内◆M1−0H◆
和田同様好投報われずに今季白星のない杉内。この日は立ち上がりからピリッとせず、6回まで毎回安打を浴びながらも、再三再四のピンチであと1本を許さない粘りの投球を展開。何とか杉内を援護したいソフトバンク打線だったが、マーフィーの前に7回まで散発4安打と沈黙。いつまでも貰えない援護についに根負けしたか、杉内はその裏、清田,岡田と連続二塁打を浴びて、ついに先制点を献上。8回二死一、二塁のチャンスを潰したソフトバンクは9回にも一死満塁と絶好のチャンスを掴み、マーフィーをKOするが、代わった薮田の前に後続を断たれて、完封負け。杉内は11安打4四球を許しながら1点で凌いだものの、またも打線に見殺しにされる形で今季初黒星。

◆F9−6L◆
元気のない西武打線がこの日は序盤から繋がりを見せる。初回にフェルナンデスのタイムリーで先制したのを皮切りに、2回にも1点、3回には4長短打を集中して3点を加えると、5回にもエラー絡みで1点を追加し、5点のリード。しかし、その裏から平野が突然崩れ、稲葉の今季初アーチとなる3ラン等で一気に追い付かれて、KO。これで流れを引き寄せた日本ハムは6回には大野の今季アーチで勝ち越すと、7回には鵜久森,トンガの連続タイムリーでダメ押しの2点を追加した。西武は5点のリードを守れず、4連敗となった。

◆E3−1Bs◆
開幕から4番の座を守っていたティー岡田だが、前日の3三振に岡田監督がぶち切れてスタメン落ち。代わって後藤が4番に入るなどテコ入れが奏功したか、初回から北川のタイムリーで先制。しかし、先発・中山が2回に山崎に被弾。嶋にもタイムリー二塁打をあび、あっさり勝ち越しを許してしまう。テコ入れ効果があったのは初回だけで2回以降は走者を出しても残塁の山を築くばかり。6回一死一、二塁のチャンスではスタメン落ちのティー岡田が代打で起用されるも三振に倒れて、汚名返上ならず。その裏、聖沢のタイムリー二塁打でダメ押し点を献上。9回にティー岡田が名誉挽回の二塁打を放つなど、一発逆転のチャンスを掴んだものの、後続を断たれた。楽天は今季初の3連勝。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 29, 2011 21:28

◆YB7−6G◆
今季初登板の田中だったが、初回から先制を許すと、2回には長野に被弾。3回には不振を極めていたガッツに19打席ぶりのヒットを浴びるなど2点を失い、あえなくKO。巨人は4回にも1点を加えて、ワンサイドゲームになるかと思いきや、3回までノーヒット投球のゴンザレスが突如変調し、4,5回で3点を失い、KO。勢い付く横浜は6回にも1点を返し、なおも満塁の場面で主砲・村田が走者一掃の逆転二塁打。7回以降は細かい継投で繋いで逃げきった。巨人は5点差を守りきれずに4連敗で4月の負け越しが決定。久々に快音が出たガッツは3安打と復調の兆しを見せ、2000安打まであと3と迫った。

◆D0−7C◆
5回までに4度も得点圏に走者を進めながら、あと一本が出ずにいた広島だが、6回、栗原のタイムリー二塁打でようやく均衡を破ると、更に、丸が3号3ランを叩き込み、中田賢をKO。8回には3四死球にエラーなど、中日の自滅で一気に3点を追加し、試合を決定付けた。先発のバリントンは7回まで1四球与えただけの快投を展開。8回にベンちゃんに初安打を許したものの、崩れる事なく、散発2安打で来日初完封を達成した。

◆T4−1S◆
破竹の連勝を続けるヤクルトだが、不振かつ故障上がりのホワイトセルのスタメン復帰の影響で何故か首位打者・宮本がスタメンから外されてしまう。このテコ入れが裏目に出たか、川本の今季初アーチで先制こそしたものの、6回までに放った安打はこの1本のみ。前回は7回零封の快投を演じた山本斉は4回に林の2点二塁打で逆転を許すと、5回には満塁のピンチで新井貴にタイムリーを浴び、4失点KO。結局、ソニック−藤川のリレーの前に散発3安打と抑え込まれ、連勝は9でストップした。

◆M3−2H◆
0−0で迎えた4回、ソフトバンクは内川の2号ソロで先制。山田の前に4回まで1安打と沈黙していたロッテは5回、二死満塁から荻野貴が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に逆転に成功。土壇場9回、ソフトバンクは薮田から代打・オーティズのタイムリー二塁打で1点差と詰め寄ったものの、あと一歩及ばなかった。

◆F4−1L◆
打線低迷の西武だが、この日はヒットの片岡を三塁へ進めて、中島の犠飛であっさり先制。しかし、2回以降は立ち直った高橋由伸の好投の前に追撃の糸口が掴めず、ゼロ行進。またもや味方の援護をロクに貰えない展開となったルーキー・牧田は5回まで無失点で踏ん張っていたが、6回に糸井に走者一掃の2点二塁打を浴び、形勢逆転。日本ハムは8回にも糸井の二塁打等で2点を奪い、ダメ押し。最後は武田久が締めて、逃げきった。

4/29田中◆E3−1Bs◆
震災の影響でようやく本拠地に帰ってきた楽天は2回、一死から岩村,ルイーズ,嶋,中村の4連打で先制すると、二死後、聖沢にも2点タイムリーが飛び出し、3点目。宮城での偽バファローズ戦は入団以来無敗と言う先発の田中は6回まで1安打の快投を展開。終盤、疲れが見えたか、再三ピンチを作ったものの、1点で食い止め、今季2度目の完投勝利。チーム一丸となって臨んだ地元開幕戦を見事に快勝で飾った。

 

 

 

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 28, 2011 22:53

4/28館山◆S4−0G◆
沢村栄治がベーブ・ルースを撫でぎった草薙球場でその快投の再現を期待などと言う幻想以外の何物でもないプレッシャーをかけられた澤村は2回に四球にボークと自らの失態でピンチを作った末、バレンティンに犠飛とノーヒットで先制点を献上。5回にも自らのエラーで釣ったピンチで青木に痛打されると、6回にはバレンティンに被弾。8回には四球を連発して、無念のKOとなった。この後、ヤクルトは宮本のタイムリーでダメ押し。投げては館山が10三振を奪っての散発2安打、三塁も踏ませない快投で完封勝ち。ヤクルトはこれで9連勝。澤村はプロ初黒星となった。

◆D4−0YB◆
ついに指定席の最下位に落ちてしまった横浜。何とかこの座から抜け出したいと、初回から二死満塁のチャンスを掴むが、金城が凡退し、三者残塁。中日は4回にベンちゃんの今季初アーチとなめ2ランで先制すると、5回には井端のタイムリー、6回にもエラーで1点を追加。7回からは5人の投手を繋いで完封リレー。先発・吉見は6回無失点で今季初白星。

◆C5−1T◆
トレーシーが腰の張りを訴えたとは言え、依然としてノーアーチで打率も2割そこそこと、好調どころかどちらかと言えば不振にも拘わらず、何故か栗原を差し置いて4番に起用された岩本。だが、初回に回ってきた4番初打席で先制のタイムリーと期待に応える。広島は更に、3回には小窪,6回にはルパン広瀬のタイムリーで1点ずつ追加。8回には梵,東出の連続犠飛でダメを押した。篠田は7回を投げ、J.マッケンジーの一発による1点のみの好投で2勝目。一方、岩田はまたも3点以内に抑える最低限の投球を見せたものの、相変わらず、援護が貰えず、開幕3連敗。

◆M1−2Bs◆
ロッテは初回、一死満塁からサブローが押し出し四球を選んで労せずして先制。しかし、2回以降は立ち直ったフィガロの前に追加点を奪えず、スミ1状態。一方、偽バファローズは渡辺俊の前にに6回まで8残塁2併殺の大拙攻を繰り広げていたが、7回から内にスイッチすると、ティー岡田が同点タイムリー。9回には北川にタイムリーが飛び出し、ついに勝ち越し。最後は岸田がピンチを凌いで辛くも逃げきった。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 27, 2011 22:42

4/27バレンティン◆S4−1G◆
昨日のフェンス激突の影響でマッスル千代の富士が欠場となった巨人だが、2回に加藤のスクイズで先制。しかし、連勝で勢いに乗るヤクルトはその裏、畠山の6号ソロ,バレンティンの4号ソロと一発攻勢であっさり逆転。4回には四球で貰ったチャンスに絶好調の宮本がタイムリーを放ち、3点目。6回にはバレンティンにこの日2発目となる5号ソロが飛び出し、ダメ押し。先発・由規は5回を1失点の好投。降雨による58分もの長い中断があった為、6回から退いたが、以降は4人のリリーフが1回ずつをきっちり締めて、8連勝を飾った。

◆D1−0YB◆(6回降雨コールド)
0−0で迎えた4回、中日は一死からブランコの2号ソロで先制。この後、二死一、二塁のチャンスを逃すと、5回も一死二塁のチャンスを逸してしまう。6回にも一死満塁と絶好のチャンスを迎えたが、ここで強くなった雨が治まらず、降雨コールド。先発の山内は初回にスレッジに痛打されただけの1安打ピッチングで、コールドながらもプロ初完封を達成した。中日は今季初の連勝で最下位を脱出。横浜は入れ替わりでようやく年間指定席の最下位に転落となった。

◆C−T◆
降雨中止。

◆F0−5H◆
一昨年から6連敗中と苦手にしている武田勝相手にソフトバンクは3回まで1安打と沈黙。しかし、4回にカブレラが2号ソロを叩き込むと、ハマのスペランカーにも今季初アーチとなる2ランが飛び出して、3点を先制。5回にも内川のタイムリー等で2点を奪い、武田勝をKO。ホールトンは初回のピンチを切り抜けてからは終始安定した投球を見せ、来日初完封で2勝目。

◆M12−1Bs◆
はーちゅんは初回を3人で斬ってとると、2回も簡単に二死をとるが、大松に初安打を浴びてから変調。里崎を歩かせた後、神戸,今江,岡田と3連続タイムリーを浴びて、4失点。3回にはサブローに被弾。4回以降立ち直ったかに思われたが、7回に無死満塁のピンチを作ると、切れたスパイクの紐を取り替えにベンチに戻っただけなのに、限界と勘違いされて、降板を強いられる有様。この後、ロッテはリリーフ陣も打ち砕き、11安打12得点。投げては先発・唐川が8回を12三振の力投。9回からは抑え候補と期待されながら出遅れていた内が今季初登板で三者凡退の好投を見せた。

◆E−L◆(1回ノーゲーム)
1回裏一死の場面で雨が強くなり、12分の中断の末、ノーゲームとなった。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 26, 2011 23:07

◆S7−1G◆
坂本の先頭打者アーチで先制した巨人だが、4回の守備から長野が腰の張りで途中退場となると、相川の同点タイムリーを追ったマッスル千代の富士もフェンスに激突し、左脇腹を痛めて退場。巨人が攻撃力を低下させている一方、ヤクルトは6回にユウイチが勝ち越しタイムリー。7回には田中のタイムリー等で一気に4点を奪い、東野をKO。石川は7回を3安打1失点の好投で2勝目。ヤクルトはこれで7連勝となった。

◆D3−2YB◆
3回、中日は谷繁のチーム初安打を皮切りに井端,ブランコのタイムリーで一気に3点を先制。これが実に24イニングぶりの得点だった。先発の寝損は走者を出しながらも、3つの併殺を奪うなど落ち着いた投球で7回まで無失点。8回からは浅尾−岩瀬と繋ぐ必勝リレーを展開。岩瀬は代打・フェニックス一輝に2点二塁打を浴び、一打同点のピンチを背負ったものの、何とか踏み留まり、1点差で逃げきった。

◆C6−4T◆
1−1で迎えた4回、石原の二塁打で勝ち越された阪神だが、直後の5回、新井貴の今季初アーチとなる2ランで逆転に成功。しかし、能見は7回に梵の同点三塁打,ルパン広瀬の勝ち越し3ランを浴びて、KO。結局、これが決勝点となった。広島先発・前田健は7回を投げ10安打を浴びながらも、3点で食い止める我慢の投球で2勝目。能見は2009年9月18以来の黒星で、レギュラーシーズンの連勝は12でストップした。

4/26ダルビッシュ◆F3−2H◆
和田が投げると打てないソフトバンク打線はこの日も低調で3回までゼロ行進。4回にようやく小久保に先制タイムリーが出たが、その裏、和田は陽に被弾し、あっさり同点。6回には小谷野,7回には田中にもタイムリーを許し、8回を一人で投げきっての3失点。及第点の投球ではあったが、味方打線はダルビッシュの前に沈黙。8回無死満塁のチャンスも内野ゴロの間に1点を返すのが精一杯で、最後は武田久に3人で抑えられた。ダルビッシュは8回に本多が三振を奪い、史上129人目となる通算1000三振を達成

 

◆M6−0Bs◆
毎回のピンチを粘りの投球で凌いでいた木佐貫だったが、4回、金のタイムリー二塁打で先制されると、これで緊張の糸が切れてしまったのか、この回、一挙5失点の大炎上。ロッテは7回にも今江のタイムリーでダメ押し。投げては成瀬が12個もの三振を奪っての無四球で2試合連続の完封勝利。これで対偽バファローズ戦は3年越しの10連勝となった。

◆E2−0L◆
岩隈,涌井のエース対決となったが、先手を取ったのは楽天。2回二死走者なしから岩村が歩くと、ルイーズ,嶋,鉄平と3連打を浴びせて、2点を先制。涌井は3回以降、散発2安打と完璧な投球で反撃を待つが、岩隈の前に一向のチャンスを掴めない。土壇場9回、二死満塁と、ついに一打同点の場面を作ったものの、上本がファーストゴロに打ち取られ、完封負けを喫した。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 24, 2011 22:32

◆T1−3YB◆
下柳の制球難に付け込み、初回から村田のタイムリーで先制点を挙げた横浜。3回には渡辺の2年ぶりのアーチ、8回には劇団ひちょりのタイムリーと移籍組の活躍で加点。投げてはこれまた移籍組の山本が7回まで散発2安打無失点の好投。8回に連打でKOされたものの、3人のリリーフを仰いで、移籍初白星を飾った。横浜の連敗は5でストップ。

◆C3−8S◆
プロ初登板初白星を飾ったルーキー・福井はこの日も3回まで無失点と上々の滑り出し。しかし、4回、四球にエラーとノーヒットで作った満塁のピンチで当たっている宮本に先制打を許して、2失点。6回途中で降板した為、連勝ならず。広島はその裏、トレーシー,栗原の連続タイムリーで逆転し、福井の黒星を消したものの、ヤクルトは7回に畠山の5号2ランで再逆転。8,9回にも2点ずつを追加して試合を決定付けた。ヤクルトは6連勝で広島と入れ替わりで首位に浮上。2番手として、1回1/3を無失点で切り抜けたルーキー・久古にプロ初登板初白星がついた

◆H5−3M◆
初回、井口のタイムリーで先制されたソフトバンクだが、その裏、エラーで追い付くと、小久保が勝ち越しタイムリー。1点ずつ取り合って迎えた7回には本多のタイムリー等で2点を追加。9回からは5戦連続失点でついに登録抹消となった守護神・馬原に代わり、暫定ストッパーに任命されたファルケンボーグがきっちり抑えて逃げきった。前回は悪夢の8失点KOとなった摂津は8回を3失点と及第点の内容で先発初白星を飾った。

◆Bs5−3L◆
0−0で迎えた6回、偽バファローズは北川のバントで一気に二塁から生還した後藤の好走塁で先制すると、更に李のタイムリー,バルディリスの2号2ランで一気に4点。7回にもティー岡田のタイムリーで1点を追加した。先発・西は不振の西武打線相手に7回を1安打無失点の快投。平野−岸田と繋ぐ必勝パターンで2点差まで迫られたものの、大事には至らなかった。

4/24斎藤◆E3−5F◆
注目度No.1ルーキー・斎藤が2度目の登板。2回に飯山,陽のタイムリーで2点のリードを貰いながら、その裏、山崎,ルイーズと2本のアーチを被弾し、同点を許してしまう。しかし、日本ハムは6回に小谷野の2号ソロ,飯山のタイムリーで再び2点を勝ち越し。斎藤は6回にまたもルイーズに痛打され、3失点で降板。7回からは宮西−増井−武田久がノーヒットリレーで楽天の反撃をかわし、斎藤に2勝目がついた。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 23, 2011 21:51

◆T−YB◆
雨天中止。

◆C6−6S◆
3戦連続完封勝利中のヤクルトの先発は今季初登板となる高市。しかし、先制点を貰いながら、その裏、ルパン広瀬にタイムリーを浴び、球団新の4戦連続完封の夢はあっと言う間に消滅。広島は3回にトレーシーのタイムリー等6安打を集中して、一気に5点を勝ち越し。ヤクルトも宮本が4安打の活躍を見せるなど、ジワジワと追い上げると、9回には守護神・サファテからバレンティンが同点弾。3時間半ルールにより、延長に突入する事なくドローに終わった。

4/23小久保◆H5−4M◆
開幕戦で骨折した小久保が早くも戦線復帰となったソフトバンク。先制しながら、5回にサブローの一発等で逆転を許したが、その裏に川崎,6回にハマのスペランカー,7回に内川にタイムリーが飛び出し、2点のリード。9回、悩める守護神・馬原がマウンドに上がるが、いきなり3連打で追い付かれると、里崎に勝ち越し犠飛を許し、あえなくKO。しかし、その裏、帰ってきた主砲・小久保がタイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。しかし、好投を続ける和田,杉内に未だに白星をつけられず、馬原は5戦連続失点と本来の勝ち方が出来ないチーム状態には大いに不安を残している。

◆Bs0−4L◆
石井一,中山が互いに譲らぬ好投で6回まで両軍ゼロ行進。迎えた7回、西武は二死一、二塁から栗山の走者一掃のタイムリー二塁打で2点を先制。8回には中村,フェルナンデスと一発攻勢でダメ押し。その裏からは、岡本篤−シコースキーと繋いで完封リレーを達成。西武は連敗を5でストップさせた。

◆E4−3F◆
1−1で迎えた2回、楽天は満塁のチャンスに中島の押し出し死球で労せずして勝ち越すと、山崎の犠飛で3点目。日本ハムも4回に満塁からトンガのタイムリーで2点を返し、同点。その後、両軍共に決め手に欠き、9回裏に突入。楽天はこの日も3タコで打率.071と壊滅的な不振に陥っていたルイーズにまさかの一発が飛び出して、サヨナラ勝ち。3番手として3人をピシャリと抑えたルーキー・美馬にプロ初白星がついた。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 22, 2011 22:26

◆T4−3YB◆
プロ初登板となるルーキー・須田は初回の満塁のピンチは切り抜けたものの、2回にカクリコン・カクーラー,3回にJ.マッケンジーのタイムリー二塁打で2失点。横浜はソニックの前に6回まで1安打と沈黙していたが、7回にスレッジの6号ソロ,ハーパー,金城の連続二塁打で一気に逆転。しかし、その裏、阪神はカクリコン・カクーラーが同点2号ソロ。そして、土壇場9回、2本の内野安打で作ったチャンスに新井貴がタイムリー二塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝ちで連敗をストップさせた。

4/22山本斉◆C0−5S◆
前回プロ初白星を挙げた今村は5回まで毎回走者を背負いながら、粘りの投球を続けていたが、6回、好調・畠山に4号ソロを被弾し、ついに先制点を献上。9回にはシュルツがエラーで足を引っぱられ、宮本,川端の連続タイムリー等でダメ押しの4失点。打線はヤクルト3投手の前に完封を喫し、連勝は6でストップした。一方、ヤクルトは5連勝。今季初登板となった山本斉は7回を2安打無失点の好投でプロ初白星

◆Bs,2−0L◆
ルーキー・牧田は2回に山崎浩に犠飛,3回に北川にタイムリーを許して、2点を失うが、4回以降はエラーで1人出しただけのノーヒットピッチングを展開。何とか牧田を援護したい西武打線だが、4回まで3度も得点圏に走者を送りながら、詰めの甘い攻撃で点が奪えず、朴の立ち直りを許し、8回からは平野−岸田の必勝パターンに反撃を断たれて、完封負け。朴は7回無失点で来日初白星。

◆E3−4F◆
0−0で迎えた4回、日本ハムが小谷野の今季初アーチ,D.ハッセルホフの4号ソロで2点を先制すれば、その裏、楽天も山崎の2点タイムリーで同点。続く5回には田中のタイムリーエラーで勝ち越しに成功。8回途中、田中からバトンを受け継いだスパイアーだったが、土壇場9回、田中,陽と連続タイムリーで逆転を許し、来日初のリリーフ失敗。逆転勝ちの日本ハムは単独首位に浮上した。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 21, 2011 22:50

4/21澤村◆T1−3G◆
初登板では好投報われず、白星を逃したルーキー・澤村。この日は初回から満塁の走者を背負うなど、ピンチの連続ながら、あと一本を許さない。一方、岩田も5回まで散発2安打の好投を見せていたが、6回の満塁のピンチで寿司職人ラミレスにタイムリーを許し、ついに2点を献上。その裏、ブラゼルの二塁打で1点を返し、なおも一打同点のチャンスだったが、キュラソ星人,J.マッケンジーのベテランコンビがあえなく凡退。好調・俊介も打ち取られて、1点止まり。巨人は8回に長野のタイムリー二塁打でダメ押し。3人のリリーフを注ぎ込んで逃げきった。澤村は7回1失点でプロ初白星を飾った

◆S2−0D◆
名手・川相を退団させると言う愚行を犯し、開幕ダッシュに失敗している中日。既に、巨人のスタッフと化してしまった川相に頼る事は不可能な状況とあって、川井を先発起用。所詮、カワイであって、川相ではない川井は3回まで無失点と粘り強く投げていたものの、4回にバレンティンに2号2ランを被弾し、先制点を献上。この2点が致命的な決勝点となった。ヤクルト先発・館山は走者を出しても、3つの併殺を取るなど落ち着きを失わず、散発5安打完封で今季初白星。2試合連続完封負けの中日だが、壊滅的不振に見舞われていた新助っ人・グスマンに2安打が飛び出したのは明るい材料か。

◆YB8−11C◆
バリントン,清水の両先発が精彩を欠き、序盤から点の取り合い。3−3出迎えた6回、広島は丸,石原の連続タイムリー二塁打等、4連打で一気に3点を勝ち越し。その裏、ハーパーの3号2ランで追いすがられるが、7回に2点、8回に3点と横浜のリリーフ陣を打ち崩して、試合を決定付けた。9回に上野が炎上し、サファテを引っ張り出されたものの、大事には至らず、これで6連勝。

◆H8−3E◆
初回から内川のタイムリーで先制するも、2回に鉄平のタイムリー等であっさり逆転されたソフトバンク。しかし、3回に内川,ハマのスペランカーのタイムリーで追い付くと、4回にオーティズ,松田の連続アーチ等で一気に3点を勝ち越し。その後も着々と加点し、楽天を突き放した。先発・山田は7回を3失点で凌ぎ、開幕2連勝。

◆M7−1L◆
今季初登板のオツは2回までパーフェクトと上々の滑り出し…と思われたのも束の間、3回に今江,荻野貴のタイムリー等で3失点。7回にもピンチを作ってKOされると、代わった長田も岡田,井口にタイムリーを浴びて、致命的な4点を失った。初戦でKOされた渡辺俊だったが、この日は7回を投げて、許した得点は中島のソロアーチのみと言う散発2安打1失点の好投で今季初勝利。

◆Bs0−4F◆
初回のチャンスは逃した日本ハムだが、2回にトンガが待望の今季初アーチを放って先制。5回には田中の犠飛で1点を追加。終盤、相次ぐチャンスを逸したものの、9回に陽,糸井の連続タイムリーでダメ押しの2点を追加。先発・武田勝は7回を無四球無失点の快投。8回からは増井−武田久と繋いで完封リレーを決めた。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 20, 2011 22:39

4/20脇谷◆T4−5G◆
巨人の先発は二軍落ちしたグライシンガーに代わって昇格した謎の新助っ人・阿部健太。これに対し、阪神は俊介のしみったれたタイムリー内野安打,ブラゼルのしみったれたタイムリーポテンヒットと、しぶとく点を奪うが、巨人も今季初スタメンの亀井の同点タイムリーで応戦。巨人は7回から何故か先発要員の内海を早くも中継ぎで起用する謎の継投を展開するが、脇谷のエラーで作ったピンチに鳥谷の犠飛で勝ち越し点を献上。なおも一、三塁のピンチでブラゼルのセカンド後方へのフライを背走した脇谷が落球するが、これが塁審の死角に入り、アウトと判定される大誤審。真弓監督の猛抗議も虚しく、判定は覆らずに1点止まり。これで流れは巨人へ傾いてしまい、直後の8回、長野,亀井の連続タイムリーで3点を奪い、一気に形勢逆転。阪神は9回に1点を返し、なおも逆転サヨナラのチャンスを作ったが、あと一歩及ばなかった。巨人の連敗は3でストップ。

◆S1−0D◆
右肘痛で出遅れ、ようやく今季初登板となった吉見は毎回の様にピンチを背負いながらも、あと1本を許さない粘りの投球で8回に代打を出されるまで無失点と復活をアピール。一方、由規は初回に3四球で作った満塁のピンチを切り抜けてからは調子を取り戻し、以降は9回まで散発2安打の好投を展開。0−0で迎えた9回裏、ヤクルトは好調・畠山の二塁打等で無死一、二塁のチャンス。代打・三輪が三塁線を送りバントを仕掛けると、これを処理した河原が迷わず三塁へ送球するも、誰もベースカバーに入っておらず、ボールがレフトへ転々とする間に、二塁走者の代走・福地がサヨナラのホームイン。由規は今季初完封初白星。

◆YB0−2C◆
広島は3回、渡辺,石川と相次ぐエラーで労せずして1点を先制すると、6回には復調の兆しを見せるトレーシーのタイムリー二塁打で1点を追加。ゴーグルを付けているから、絵が全く似ていなくても誰だか認識して貰える…可能性が僅かに上がる…かもしれない…のではなかろうか…と言う気がしないでもないと言うそれだけの理由で昨年は水島の呪いに苛まれてしまった篠田だが、「ドカパロSS」が未だに昨シーズンをやっていると言う訳の分からない展開と化している事で今季は呪いから解放されたのか、尻上がりに調子を上げていき、5回以降はパーフェクトの快投。今季初白星を散発2安打完封で飾った。

◆H10−3E◆
ソフトバンクはカブレラの先制犠飛を皮切りに、細川のタイムリー,内川の移籍初アーチ等、移籍組の活躍で着々と加点。6回には壊滅的な不振ながら何故か5番に昇格したハマのスペランカーに今季初のタイムリーが飛び出すと、8回には松田の一発等で大量5点を追加し、ダメ押し。ホールトンは7回2失点の好投を見せたが、8点差と言う楽な場面で登板した守護神・馬原は暴投で1点を失い、これで4試合連続失点と不安を残した。

◆M3−0L◆
ロッテは初回、帆足の立ち上がりを捉え、サブローの走者一掃タイムリー二塁打で2点を先制。5回には二塁打の今江を三塁へ進めた所で荻野貴がきっちり犠飛を打ち上げ、3点目。唐川は中盤、立て続けに背負ったピンチを粘り強く切り抜けて、6安打完封で今季初白星。これでロッテは借金を完済した。

◆Bs5−9F◆
1−1で迎えた5回、日本ハムは満塁のチャンスに稲葉,トンガのタイムリーで一気に4点を勝ち越し。7回にもトンガが今季初のマルチ安打となるタイムリーを放つなど、3点を奪い、試合を決定付けた。先発・高橋由伸は6回1失点で今季初勝利。偽バファローズは9回に4点を返す粘りを見せたが及ばず。開幕からノーヒットで続いていた外れ外れ外れ1位ルーキー・駿太は2番スタメンで起用され、第2打席にプロ初安打。これで気が楽になったか、第5打席でもライト前へ弾き返した。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 19, 2011 23:36

4/19新井良◆T3−2G◆
阪神が初回二死からチャンスを作って、プラゼルのタイムリーで先制。巨人相手に2年越しで7連勝中の能見は球団タイ記録の7者連続三振をマークするなど、5回までに10三振を奪う快投を展開するが、7回に寿司職人ラミレスが同点タイムリー。その裏、能見の代打・林の犠飛で勝ち越した阪神は8回から小林宏を投入する逃げ切り体勢を整えるが、坂本が同点タイムリーを浴びせ、延長に突入。10回、阪神は二死一、二塁から新井貴が三遊間へ内野安打。兄の作った満塁のチャンスで弟・新井良がライト前に弾き返して、劇的なサヨナラ勝ちを収めた

◆S4−2D◆
2回に大島のタイムリーで先制されたヤクルトだが、その裏、この日も4番に入った畠山が2試合連続の同点3号。3回に田中のタイムリーで勝ち越すと、5回には武内に続き、またも畠山にタイムリーが飛び出し、突き放した。7回かにはバーネット−マツ・オカ−林が1回ずつをノーヒットに抑え、石川に今季初勝利をもたらした。

◆YB3−5C◆
シーズン序盤とは言え、まさかの同率首位決戦となったこのカード。3回、開幕からノーヒットの武山の今季初安打が先制アーチとなったが、4回、広島は栗原の2点二塁打であっさり逆転すると、丸のプロ初アーチとなる3ランで一気に突き放した。横浜は吉村の2号2ランで応戦したが、及ばずに貯金消滅。広島先発・前田健は7回3失点で初勝利。トレーシー,栗原,岩本と大不振の中軸トリオが3人で7安打と爆発したのも好材料だろう。

◆H1−2E◆
岩隈の前に3回までパーフェクトのソフトバンクは4回、本多,内川,カブレラの3連打でようやく先制。走者を出しながら、粘っていた和田だったが、6回一死三塁のピンチで痛恨の暴投を犯して、追い付かれ、試合は1−1の儘、延長へ突入。今季、ピリッとしない投球が続く守護神・馬原が10回から登板するが、一死二塁から松井稼に左中間を破られ、これが決勝二塁打となった。接戦を制した楽天は首位を堅守。岩隈は9回1失点で開幕2連勝。

◆M2−0L◆
成瀬,涌井の横浜高校先輩後輩対決。エース同士にふさわしい1点を争う投手戦は両軍無得点の儘、終盤へ突入。毎回の様に走者を出しながらも粘っていた涌井だが、6回に井口のタイムリーで先制を許すと、7回にも荻野貴にタイムリーを浴びて、2失点KO。成瀬は9回に一死一、二塁のピンチも切り抜け、完封で今季初勝利。

◆Bs2−8F◆
1−1で迎えた3回、日本ハムが糸井の3号2ランで勝ち越し。4回には開幕から19打席ノーヒットと不振に喘ぐトンガがようやく初安打を放って、口火を切ると、陽,糸井のタイムリーで2点を追加。終盤にも単打を連ねて、大きく突き放した。開幕戦で自己ワースト7失点KOを食らった先発のダルビッシュは初回に失点したものの、尻上がりに調子を上げていき、8回を1失点の好投で今季初白星をあげた。偽バファローズは単独最下位に転落。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 17, 2011 19:28

4/17福井◆C4−3G◆
早大の同期・斎藤の初先発と時を同じくして、福井もプロ初登板初先発。初回から先制点を貰いながら、3回に同い年の坂本に同点タイムリー,4回にはマッスル千代の富士に勝ち越しアーチを被弾。しかし、広島は5回に梵の1号3ランが飛び出して、一気に逆転に成功。福井は7回を2失点の好投を見せると、リリーフを仰いで、プロ初勝利

◆D1−0T◆
昨日同様、両軍共にホームが遠く、点の入らない展開。阪神は寝損の前に7回まで散発3安打と沈黙。中日は6回までに4度得点圏に走者を送り、7回には満塁のチャンスを掴みながら、1点を奪えない大拙攻。0−0の儘、2日続けての延長に突入した。試合時間が3時間半手前で迎えた10回裏、既に中日が浅尾,岩瀬を使用済と言う事で引き分けではなく11回突入を狙った阪神は守護神・藤川を出し惜しみして、福原を投入するが、これが裏目。結局、ベンちゃんにタイムリー二塁打を浴び、サヨナラ負けを喫した。

◆S4−0YB◆
不振のホワイトセルがスタメンから外された事により、今季初スタメンにいきなり4番で抜擢された畠山が大爆発。2回の第1打席で先制アーチを放り込むと、3回には中押しタイムリー,6回にはこの日2本目となる2号ソロを放ち、3安打3打点。投げては今季から先発復帰となった増渕が6回までノーヒットの快投を展開。7回に好調・スレッジに痛打され、快挙は逃したが、8回を1安打無失点。最後は守護神・林が締めて、完封リレーを達成した。

◆H10−8L◆
小久保離脱の影響か、元気のない状態が続くソフトバンク打線だったが、この日は松中が先制打,初アーチを含む3安打を放つなど、7回までに8得点。しかし、8回にファルケンボーグが3失点。9回には守護神・馬原が佐藤に同点アーチを被弾と、自慢のリリーフ陣が悉く炎上。最後は松田がこの日2本目となる2号2ランを放ち、辛くもサヨナラ勝ち

4/17斎藤◆F8−4M◆
注目度No.1ルーキー・斎藤がついにプロ初登板初先発。オープン戦ではパッとしない内容ながらも、5試合はローテで回される事が内定している事でそれまでに結果を出したい所だが、いきなり田中のエラーで足を引っぱられた後、井口に先制被弾。D.ハッセルホフの逆転3号グランドスラム等で4点のリードを貰い、勝利投手の権利がかかった5回、簡単に二死を取った後、今度は小谷野がエラー。ここから3連打で2点を失い、この回限りで降板となったが、6回以降、5人のリリーフ陣がノーヒットリレーでリードを守りきり、斎藤は5回4失点(自責点1)と不本意な内容ながらもプロ初白星を飾った

◆E1−4Bs◆
大広,枡田,井野と3人も今季初スタメンに起用するなど下位打線のテコ入れを図った楽天だが、その3人はいずれもノーヒット。山崎の犠飛のみと言うスミ1状態を先発・戸村がしぶとく守ってきたが、8回に2イニング目に入った2番手のルーキー・美馬が3連打で同点とされ、KO。3番手・片山もティー岡田に痛打されるなど、3点を勝ち越され、逆転負け。今季ブレイクを期待される偽バファローズ先発・西は7回を3安打1失点の好投でプロ初勝利

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 16, 2011 22:36

◆C4−2G◆
昨年、右肘手術の影響で未勝利に終わったリベンジに燃えるグライシンガー。初回から寿司職人ラミレスの2ランで先制して貰いながら、その裏、あっさり追い付かれると、2回にも梵のタイムリー等で2点を勝ち越され、あえなくKO。広島先発のジ・oも4回途中でマッスル千代の富士の打球を膝に受けて、負傷退場となるが、リリーフ陣の踏ん張りで2点のリードを守りきった。3回1/3を投げて、6安打浴びながら無失点と粘りのロングリリーフを見せた今村はプロ初勝利

◆D1−1T◆
小笠原が3回途中に左足ふくらはぎ痛で1人の走者も浴びないまま降板するアクシデントに見舞われた中日は序盤から小刻みに繋ぐ必死の継投。一方、阪神も1失点と好投のメッセンジャーに6回で代打を送って早くも継投モード。結局、両軍合わせて17投手を送り込む総力戦は延長11回に入った所で3時間半を越えた為、ドロー。阪神のドラ1ルーキー・榎田は2番手としてプロ初登板。2回を投げ、4人の走者を出しながらも、無失点で凌ぎきるまずまずのデビュー。その榎田からヒットを放った森野は史上263人目となる1000安打をマークした。

◆S6−6YB◆
そろそろ今季初白星が欲しいヤクルトは新助っ人・バレンティンの来日初アーチ等で7回までに4点のリードを奪うが、先発・村中が8回に入るや、4者連続出塁で3点を失い、KO。9回には今季初登板となった守護神・林を投入して、逃げきりを図るも、石川にタイムリーを浴びて同点。結局、3時間半ルールにより、延長に入らず引き分けとなり、ヤクルトの初白星はまたもお預け。

4/16摂津◆H4−9L◆
中継ぎから配置転換となった摂津がプロ初先発。オープン戦では快投の連続で大いに期待がかかったが、初回からいきなり3連打の後、中村に被弾とあっと言う間の4失点。1点差まで詰め寄って貰い、立ち直りかけたのも束の間、5回にまたも中村に3ランを浴び、失意の8失点KO。今季まだ登板がなかった為、調整登板となった守護神・馬原も四球連発でKOされる惨憺たる内容だった。

◆F6−7M◆
ロッテ先発・渡辺俊が初回から大乱調でD.ハッセルホフに被弾するなど、いきなりの4失点。その後も立ち直る事なく4回もたずに6失点KO。しかし、ジリジリ追い上げるロッテは6回にケッペルをKOすると、7回には立て続けの送りバント失敗でやむなく強行に切り替えた今江が今季初アーチとなる2ランが飛び出して逆転に成功。最後は薮田が締めて逃げきった。

◆E2−1Bs◆
早くも単独首位に立った楽天はこの日も先発・永井が4回まで無失点に抑える好投を展開すると、5回に松井稼の走者一掃の2点タイムリー二塁打でついに均衡を破る先制点をゲット。ティー岡田の2号ソロで1点差と詰め寄られるが、最後はスパイアーが三者三振の快投で締め括り、首位の座をキープした。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



April 15, 2011 23:18

◆C4−4G◆
期待のゴールデンルーキー・沢村が満を持してプロ初登板。初回から寿司職人ラミレスの2号3ランで援護を貰った沢村は走者を出しながらも粘っていたが、7回、求道者・前田の犠飛等で2点を失うプロの洗礼を受け、KO。8回にロメロがトレーシー,栗原の不振コンビの連打で追い付かれ、沢村の白星は消滅。9回には脇谷,梵のタイムリーで両軍1点ずつ取り合い、節電対策の3時間30分ルールにより、延長に突入せずに引き分けに終わった。

4/15金本◆D4−5T◆
昨年、連続フルイニング出場が止まったのをいい事に、気楽に使える様になった休養の名目で開幕4戦目にして早くもスタメンから外されたキュラソ星人。これが悪夢の始まりだった。3−5で迎えた8回表二死一塁の場面でようやく代打に起用されたキュラソ星人だったが、ここで真弓監督は何を血迷ったか一塁走者・俊介を二盗を仕掛けさせて憤死させ、チェンジとなった事でキュラソ星人の打席は成立せず。それでも、その裏の守備につけば、問題はなかったのだが、真弓監督はキュラソ星人の打順に小林宏を投入して、あっさりキュラソ星人を引っ込めてしまい、1998年7月10日から続けていた連続試合出場は1766でストップ。1試合だけならともかく、シーズン通して、チームの勝利より、個人の記録を重視し続ける事が正しい事であろう筈はない。しかし、この記録の途絶え方はあまりにも無様だった。真弓監督が走らせたのかとも思ったが、何と俊介はノーサインで走ったらしい。若い俊介に失敗した時の事の重大さが分かっていたとは思えない。分かっていたなら、リードしている状況で無茶する必要もないこの場面での盗塁は100%成功出来る自信がなければ、とても仕掛けられない筈だ。それを考えると、真弓監督にはたとえ嘘であっても「サインで走らせた」と言って欲しかった。キュラソ星人を守備につかせなかった事に関して、多かれ少なかれ真弓監督がバッシングを受ける事は確実なのだから、せめて俊介にはバッシングがいかない様にかばってやれば良かったものを…。これで俊介のプレーから積極性が欠けたりしない事を祈るばかりである。それにしても、こんな形で記録が途切れてしまうなら、昨年、普通に欠場させていた方がマシだったと思わずにはいられない。昨年、無理矢理の代打起用で強引に記録を更新させ続けさせた訳だが、あれさえなければ、昨年、中日と僅か1ゲーム差だった阪神は優勝していたかもしれないのだから…。ああいう采配は今季中に衣笠の記録が抜けるとか言う状況だったらともかく、まだまだ差があった事を考えると、やはり、やるべきではなかったのだと改めて思う。尚、試合の方は鳥谷の先制三塁打,林,俊介の一発等で朝倉を4回KOした阪神が1点差で逃げきった。

◆S7−9YB◆
飛ばないボールも何のその、双方合わせて6ホーマー26安打の乱打戦。横浜はアーチ量産体勢が止まらないスレッジの5号2ラン等で3点を勝ち越し、オープン戦絶好調だった館山を6回6失点KO。代打・ユウイチの一発等で一気に4点を返され、一時は逆転を許したものの、8回に代打・金城の3ランで再逆転し、ようやく逃げきった。敗れたヤクルトは開幕3連敗。

◆H3−2L◆
サブマリンルーキー・牧田がドラ1の大石に先んじてプロ初登板初先発。中村の一発等で2点のリードを貰い、7回まで2安打無失点の快投を見せていたが、8回一死から長谷川を歩かせた所で指先に違和感を覚えて、無念の降板。この後、リリーフ陣が打ち込まれ、プロ初白星も消滅。延長に突入した試合は11回、不振に喘いでいたカブレラの一発でソフトバンクがサヨナラ勝ち

◆F4−1M◆
早くも単独最下位となった日本ハムだが、この日は糸井が先制1号2ラン、中押し犠飛を打ち上げるなど、3回までに4点リードと序盤から主導権を握る。これで楽になった武田勝は7回まで今江のタイムリーによる1点のみに抑え、最後は今季初登板となった守護神・武田久が締め括り、ようやく今季初勝利をあげた。しかし、今季こそ水島の呪いを打破してのブレイクを期待されているトンガはこの日も3タコと、依然としてノーヒットが続いている

◆E3−2Bs◆
楽天の今季初の主催し合いは被災した宮城ではなく甲子園。来日初登板となるメジャー最多勝アジア人投手・朴に対し、亡命先から復帰の松井稼がいきなり初回先頭打者アーチ。ティー岡田の2打席連続タイムリーで逆転されるも、山崎の同点三塁打の後、これまた亡命先から復帰した岩村の犠飛で勝ち越し。甲子園で投げさせたいと言う星野監督の意向で開幕投手から、こちらへスライドされた事が明らかになった田中は思い出の地での今季初登板を無四球完投勝利で飾った。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



Amazon Search
サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
Clock Link
プロ野球Freak
Recent Comments
Amazon.co.jpロゴ
  • ライブドアブログ