葛城育郎

May 26, 2009 22:25

◆T2−3M◆
ロッテ先発・小野に対して、阪神は初回、シャア少佐のヒット,キュラソ星人の四球で二死一、二塁と先制のチャンス。しかし、新井はショートゴロに倒れて、二者残塁。一方、ロッテは直後の2回、5年ぶりの先発となるアポリー中尉に対して、先頭の井口がヒットで出るも、二盗を仕掛けて憤死。しかし、この後、里崎が四球を選ぶと、大松がヒットで続き、一、三塁。ここでベニー松山がレフト前へタイムリーを放ち、里崎が先制のホームイン。続く3回には二死満塁のチャンスを作るも、大松が三振に倒れて、追加点ならず。すると、その裏、阪神は先頭の関本がレフト前ヒットで出塁。二死後、新井が二塁打を放ち、二、三塁となった所で葛城イクローがライト前へ2点タイムリーを浴びせて、一気に逆転に成功。アポリー中尉に4回であっさり代打を送り、早くも継投モードに入った阪神は江草−アッチソンと繋いで、追加点を許さない。一方、ロッテは何と6回から先発要員の成瀬をサプライズ起用。成瀬は期待に応えて2回をノーヒットに抑える好リリーフを展開。2−1の儘、迎えた8回、阪神は4番手・ウィリアムスを投入するが、これが裏目。ウィリアムスは二死一、二塁のピンチを背負うと、今江にセンター前へタイムリーを許して、試合は振り出しに。9回には同点の場面ながら、守護神・藤川を投入するが、この日もピリッとしない藤川はいきなり先頭の西岡に二塁打を浴び、無死二塁のピンチ。しかし、続くフクーラを三振に斬って取ると、サブローをキャッチャーフライに打ち取り、二死…と思いきや、これを狩野がまさかの落球。打ち直しとなったサブローはタイムリー三塁打を浴びせて、西岡が勝ち越しのホームイン。最後は荻野が締めて、阪神は3連勝を逃した。ウィリアムスが同点を許し、藤川が勝ち越し点を献上と、阪神の勝利の方程式が完全に崩壊。走者を出していたとは言え、1失点で踏み留まっていたアポリー中尉の交代はやはり、早過ぎたのではなかろうか。おかげで藤川をあんな場面で使わざるを得なかった。狩野のエラーが痛恨この上なかったのは言うまでもないが、かつての藤川なら、さして致命的なミスではなかった筈だ。あのプレーを何て勿体ない事を…と感じてしまう辺り、今の藤川は不安感一杯なのだと改めて思い知らされる。しかし、リリーフ陣ばかりを責められない。9安打4四球と塁上を賑わせながら、11残塁で2点しか奪えない打線にも大いに反省の余地があるだろう。投打の歯車が噛み合わない阪神の苦しい戦いはまだしばらく続くのだろうか。出戻り中古助っ人・ブラゼルの加入で流れが変わる事を期待したいものだ。

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September 10, 2008 23:47

◆D11−4G◆
中日先発・ウッチャンは立ち上がりから制球に苦しみ、2四球で一死一、二塁のピンチを迎えると、寿司職人ラミレスにタイムリーを浴びて、先制点を献上。しかし、その裏、中日は二死二塁からT.ウッズ,ベンちゃん,中村紀と3連続タイムリーで逆転に成功。3回にはT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにT.ウッズが31号ソロを叩き込み、4点目。3点を追う巨人は直後の4回、先頭の坂本が二塁打で出ると、一死後、捻挫でリタイアと相変わらずケガに弱い所を見せつけたあの男に代わってスタメンに抜擢された寺内がタイムリーを放ち、2点差。続く5回には一死満塁からマッスル千代の富士のタイムリーで1点差と詰め寄ると、二死後、阿部が押し出し四球を選んで、ついに同点。ウッチャンはこの回限りで降板となった。追い着かれた中日は6回、この回から代わった3番手・越智からデラロサ,谷繁の連続タイムリーで2点を勝ち越し。続く7回には4番手・山口を攻め立て、5安打を集中しして、4点を奪い、試合を決定付けた。

余程、セ・リーグの灯を消したいのか、中日がこの期に及んで今季2度目の5連勝。2番手として1回を無失点で切り抜けた3年目の斉藤はプロ初勝利。巨人は3ヶ月ぶりとなる3連敗で阪神との差は6にまで拡大してしまった。この連敗は首位を追いかけようと言う気持ちを削ぎかねない痛い連敗だ。昨日の豊田に続いて、この日は今日は越智,山口が打ち込まれた。安定した投球を続けてきた二人の炎上はつい先日までの阪神の不振を彷彿とさせる何とも嫌な負け方だ。

◆T4−3S
初回、二死満塁のピンチを切り抜けた阪神はその裏、一死一、二塁のチャンスにキュラソ星人のタイムリー二塁打,鳥谷の犠飛,葛城イクローのタイムリーで3点を先制。2回を先頭打者を出しながら、ゲッツーでチャンスを潰してしまったヤクルトだが、3回、一死満塁から飯原のタイムリーでようやく1点。なおも満塁のチャンスは田中がゲッツーで潰し、4回も二死一、二塁のチャンスを逃したが、5回、2四死球で二死一、二塁とした所で川島慶がタイムリーを放って、1点差。6回にも二死満塁と一打逆転のチャンスを掴んだが、飯原がセカンドゴロに倒れて、三者残塁。しかし、続く7回、二死二塁から代打・ユウイチのタイムリーでついに同点。更に、福地のヒット,宮本の四球で満塁とし、青木に回す絶好の勝ち越しチャンスを作るが、期待の青木はレフトへ打ち上げ、またも三者残塁。3−3の儘、迎えた土壇場9回、阪神は二死満塁とした所で葛城イクローが押し出し四球を選び、呆気ない形でサヨナラ勝ちを飾った。

押し出し四球と言う形ながら、阪神が連夜のサヨナラ勝ちでマジックを18と減らした。昨日に続いて、同点の場面で投入した藤川が劇的勝利を呼び込んだ。この時期に来て、こういう劇的な勝ち方が続くと言うのは優勝に繋がるムードになってきた印象だ。ヤクルトは15安打を放ちながら、僅かに3得点。3度の満塁機を逃すなど、2併殺15残塁と言う信じられない大拙攻が響いた。

◆C4−3YB◆
横浜は初回、村田のタイムリー等で2点を先制。その裏、栗原の犠飛で1点を返されるも、3回、またも村田が35号ソロを叩き込み、3点目。更に、二死満塁のチャンスを作ったが、ハマのチンピラに回ってしまい、三者残塁。2点を追う広島は4回、栗原のヒット,嶋の四球で一、二塁とすると、石原がタイムリー二塁打。更に、一死後、小窪が犠飛を打ち上げ、嶋が同点のホームイン。6回には一死一、二塁から喜田がタイムリーを放って、勝ち越しに成功。この1点をブラウワー−シュルツ−永川と繋いで守りきった。

後半戦に入ってから無敗と好調をキープしていたハマのチンピラを攻略し、広島が逆転勝ち。求道者・前田をお立ち台に上げる事を何としても阻止したいブラウン監督は6回に喜田にタイムリーが出て、さぞ安堵した事だろう。もし、喜田が凡退していれば、二死満塁で求道者・前田を使わざるを得ない展開になっていた。勝ち越した後になって起用された求道者・前田はブラウン監督がほくそ笑んでいる事ですっかりやる気を失ったのか、あえなく三振。勝ったからと言って、この負のスパイラルはブラウン暗黒政権が続く限り終わりそうもない。

◆H2−1E◆
何とか連敗を止めたいソフトバンクは2回、松中,小久保と連打で出ると、一死後、大村が歩いて満塁。森本は三振に倒れたが、山崎が押し出し四球を選んで、1点を先制。先発の暴投王子・新垣は4回まで4四死球と言う荒れ球が逆に幸いし、毎回の8三振を奪うノーヒットピッチング。5回一死から中村に初安打を許すがペースを崩さず、7回まで無失点。一方、朝井の前に3回以降チャンスを掴めずにいたソフトバンクだが、7回、一死から大村,森本と連打を浴びせると、山崎のサードゴロがフェルナンデスのタイムリーエラーを誘い、貴重な2点を追加。しかし、直後の8回、連続内野安打を許すと、高須の犠打の後、フェルナンデスを歩かせ、満塁のピンチ。ここで青波の長瀬に痛恨の押し出し死球を食らわせ、無念のKO。しかし、代わった水田が山崎武,ショートと打ち取り、このピンチを見事に切り抜けると、最後は守護神・馬原がきっちり締めて、連敗を4でストップさせた。

9年ぶりにドームの天井を開放した事が気分転換になったかどうかは分からないが、ソフトバンクが1点差を守りきって、連敗を阻止し、4位に浮上。暴投王子・新垣が7四死球を出しながらも、何とか暴投は出さずに踏ん張った。もし、8回のピンチに暴投を出していたらえらい事になっていただろう。そして、そのピンチを切り抜けた水田の投球も見事だった。

◆L5−6F
日本ハムは一死から連続四球で一、二塁とすると、高橋が2試合連続となる7号3ランを叩き込み、先制。3回にはまたも一死から連続四球で一、二塁となった所で高橋がタイムリー。更に、二死満塁となった所で呪われた助っ人・ボッツにまで2点タイムリーが飛び出し、6点目。大量ビハインドとなった西武だが、その裏、二死一塁から江藤,中村の連続アーチで3点を返すと、続く4回には赤田が2号ソロを放って、2点差まで詰め寄った。5回以降膠着状態に陥り、4−6の儘、試合は土壇場9回へ突入。守護神・MICHEAL投入で逃げ切りを図る日本ハムに対し、西武は二死二塁から中島のタイムリーで1点差と詰め寄ると、江藤もヒットで続き、一打同点,長打が出れば逆転サヨナラの場面を作るが、中村はあえなくキャッチャーフライに倒れて、あと一歩及ばなかった。

序盤のリードが最後までものを言って逃げ切った日本ハムが5割復帰。1番に田中,2番に劇団ひちょりを入れるテコ入れは殆ど効果はなかったが、好調・高橋の前に悉く四球の走者が溜まったのが幸いし、僅か5安打で6得点。一方、西武は日本ハムを遙かに上回る13安打を放ちながら、及ばず、3連敗。猛追をかけてきている偽バファローズとの勢いの差は明白だが、果たして、この儘、逃げ切れるか? 投げては、先発・オツが3回途中4失点の上、右太腿に張りを訴えてKOと踏んだり蹴ったりだった。

◆Bs11−10M◆
初回は両軍無得点と静かな立ち上がりとなったが、2回に偽バファローズが大引のタイムリーで先制するや、乱打戦の幕が上がった。3回、ロッテが里崎の14号2ランで逆転すれば、その裏、偽バファローズは下山の10号ソロで同点。続く4回、坂口のタイムリー等で2点を勝ち越されたロッテは直後の5回、代打の大松の21号ソロ,早川の5号満塁弾で一気に逆転。しかし、その裏、偽バファローズは大引,小瀬の連続タイムリーでまたも同点。それも束の間、ロッテは6回、里崎のタイムリー二塁打ですかさず勝ち越すと、続く7回にはベニー松山,根元のタイムリーで2点を追加。粘る偽バファローズき8回にローズの犠飛で1点を返し、2点差。土壇場9回、ロッテは守護神・荻野を投入するが、荻野がよもやの大乱調。一死二、三塁から坂口に犠飛を許し、1点差と詰め寄られると、連続四球で二死満塁の大ピンチ。ここで打席に入ったローズはライト前へ2点タイムリーを放ち、偽バファローズが逆転サヨナラ勝ちを収めた。

両軍合わせて29安打21得点の大乱打戦を偽バファローズが劇的な逆転サヨナラで制し、首位・西武との差は4と大接近。偽バファローズは大引の4安打を筆頭に先発全員の17安打。9回まで唯一ノーヒットだったローズが最後の最後で美味しい所を持っていった。3度に渡って突き放したロッテだが、荻野がこうもストライクが入らないとは大誤算。これでロッテは5位転落となった。

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July 13, 2008 22:48

◆G3−0YB◆
巨人は初回、いきなり先頭のマッスル千代の富士が右中間突破の二塁打で出ると、キムタクのライトフライで三進。ここでガッツが2試合連続となる18号2ランを叩き込み、2点を先制。バーンサイドの前に4回まで内野安打1本に抑え込まれていた横浜は5回、二死一塁から投手のウッドが自らヒットを放って、チャンスを広げるも、続く大西はショートフライに倒れて二者残塁。続く6回には一死から内川が二塁打を放って、バーンサイドをKO。二死後、3番手・山口からビグビーが死球を食らって、一、二塁となったものの、吉村はセンターへ打ち上げて、またも二者残塁。すると、その裏、巨人はキムタクの四球,ガッツのヒットで一、三塁とした所で寿司職人ラミレスがイムリーを浴びせて、3点目を追加。7回から上原が3日連続のリリーフ登板。2日連続失点を喫していた上原はこの日も一死から相川に痛打されるが、代打・金城,大西と打ち取って、何とか無失点で切り抜けた。8回からは豊田−クルーンの必勝パターンで3人ずつ打ち取って、完封リレーで4連勝を飾った。

巨人が投打噛み合い、今季4度目の4連勝で今季最大の貯金6。大事な時に立場もわきまえずに、呑気にモナっていたあの男の昇格は更に、先延ばしとなる事が決まったが、全く必要なさそうだ。今季初勝利でバーンサイドの白星を粉砕した上原だが、この日は何とか無難に投げ終えた。これで8連続リリーフ登板だが、一体いつまで続くのか…? 折角、水島の呪いを解いて貰った横浜だが、3タテ。呪い云々とか言う以前に地力がなさ過ぎるわな…。

◆D4−10S
森野,T.ウッズの連続タイムリー,平田の犠飛と珍しく効率のいい攻撃で初回から3点も先制した中日だったが、直後の2回、中2日で久々の先発登板となった吉見が飯原のタイムリーで1点を返されると、一死満塁となった所で福地に走者一掃のタイムリー二塁打を浴び、あっさり形勢逆転。更に、この後、宮本を歩かせた後、青木にもタイムリーを浴び、あえなくKO。代わった佐藤充も田中,飯原と連続タイムリーを浴びて、この回悪夢の8失点。その裏、中日は森野のタイムリー二塁打で1点を返し、なおも二死満塁と一発が出れば同点と言う場面を作ったが、中村紀はファーストゴロに倒れて三者残塁。その後も中日は3回二死一、二塁,4回一死一塁,5回無死一、二塁,6回無死一塁と再三再四チャンスを掴みながら、悉く無得点に終わる体たらく。すると、7回には代打・川島慶にタイムリーを許し、致命的な2点を献上。これで意気消沈となったか、7回以降ノーヒットに抑え込まれた中日は4カード連続の負け越しとなった。

怒濤の拙攻三昧を繰り広げている打線を川相の現役復帰で立ち直らせようともせず、交流戦から長らく中継ぎに専念させていた吉見を中2日で先発起用する奇襲でお茶を濁そうとした落合監督だが、初回から3点のリードを貰いながら、2回もたずにKOされるなど、完全に裏目に…。ついさっきまで防御率1位をひた走っていた吉見だが、この日の大炎上で防御率は一気に3点台まで落ち込み、新人王の座にも陰りが見えてきた。一方、最早、新人王どころではない増渕も折角、大逆転して貰ったにも拘わらず、2回で降板する不甲斐ない投球だった。

◆T5−2C◆
またまた5割にリーチをかけた状態で、ブラウン監督は散々シメ倒してきた求道者・前田を何を思ったか、突如、スタメン起用。求道者・前田を軟禁するブラウン監督の暗黒采配に抗議するかの様な背信投球を続けてきた先発・高橋はスタメン復帰となった以上、負ける訳にはいかないと調子が悪いながらも、2回まで無失点に抑える粘りの投球を展開。広島は3回、鳥谷のエラーをきっかけに、二死一、三塁のチャンスを作ると、またも赤松が古巣相手に恩返しの先制タイムリー。しかし、5回、阪神は一死三塁からシャア少佐が同点タイムリーを浴びせると、平野がヒットで繋いだ後、新井が犠飛を打ち上げ、勝ち越しに成功。逆転を許した広島は直後の6回、二死二塁から栗原がタイムリーを放って同点。更に、求道者・前田がブラウン監督への怒りを叩き付けるヒットを放ち、チャンス拡大。しかし、求道者・前田効果による勝利の可能性が高まってしまった事を察知したブラウン監督は代走・天谷を投入して、求道者・前田を引っ込める嫌がらせを敢行。これで意気消沈となった広島は続く梵がヒットで繋いだものの、石原が打ち上げて、三者残塁。2−2の儘、迎えた8回、阪神は二死一、二塁から代打・葛城イクローが走者一掃のタイムリー三塁打を浴びせて、2点を勝ち越し。更に、続くバルディリスもタイムリーを放って、ダメ押しの5点目。最後は藤川が3人で締め括った。

求道者・前田が6月29日以来のスタメン、6月23日以来のヒット。執拗な代打起用に反攻していた…訳ではないのかもしれないが、ここまで実に長い苦しみだった。やはり、求道者・前田には1試合最低でも3打席は必要なのだ。それにしても、何故、あそこで代走なのか…。同点でチャンスが潰れれば、まだ勝負所は先になる展開。二塁走者ならまだしも、一塁走者に代走を送る必然性はあったのか? しかも、終盤にもう1打席回ってくるのは確実なのに…。果たして、ブラウン監督は5割到達と求道者・前田への嫌がらせと一体どちらに重きを置いているのかね…。

◆F1−10H◆
首位戦線に留まる為にも、これ以上負けられないソフトバンク。武田勝の前に3回まで攻めあぐねていたが、4回一死からレストピッチが四球を選ぶと、二死後、4月30日以来のスタメンに抜擢された荒金がレフトスタンドへ今季初アーチとなる2ランを叩き込み、2点を先制。一方、日本ハムは5,7回といずれも一死一、二塁のチャンスをモノに出来ず、8回までゼロ行進。なかなか突き放せずにいたソフトバンクだが、土壇場9回、松中の17号2ランなど8長短打を集中し、一挙8点のビッグイニングを形成。先発・和田は完封まであと一人と言う所で小谷野にタイムリー二塁打を浴びたものの、完投で8勝目を飾った。

小久保がまたまたスタメンから外れてしまったソフトバンクだったが、久々にスタメン復帰の荒金が先制2ランを含む4安打3打点の大活躍で連敗阻止に貢献。投げては和田が8安打を浴びながらも、1点で食い止め、無四球完投勝利。最悪の3タテは回避して、辛うじて首位戦線に踏み留まった。上位打線が稲葉以外ノーヒットに抑え込まれるなど、完敗を喫した日本ハムだが、西武も負けたのは不幸中の幸いだった。

◆E2−7M
連敗ロードに喘ぐ楽天はこの日も初回からゲッツーでチャンスを潰す不安な立ち上がりとなったが、続く2回、無死一、二塁から鉄平のタイムリーで先制。なおも一、二塁のチャンスだったが、後続3人が打ち取られ、1点止まり。岩隈の前に3併殺を喫するなど、6回まで無得点に抑え込まれていたロッテは7回、無死一、二塁からオーティズのタイムリーでついに同点。更に、今江が死球を食らって満塁となった所で西岡,サブローの代打攻勢で連続タイムリーを浴びせて、3点を勝ち越し。その裏、楽天は代打・草野のタイムリーで2点差と詰め寄るも、9回にサブローに被弾するなど、致命的な3点を失い、試合を決定付けられ、5連敗で5位転落。勝ったロッテは5連勝で4位浮上となった。

負ければ5位転落と言う状況で8連勝中の岩隈を立てて、必勝体制で臨んだ楽天だったが、好投していた岩隈が突然崩れて、連敗は5にまで伸びてしまった。立ち上がり不安定だった渡辺俊を攻めきれなかったのも大きく響いた。ロッテは終盤に怒濤の集中打で逆転勝ちの5連勝。代打攻勢も見事にハマるなど、勢いが出てきた。来週末の西武3連戦までこの勢いを持続出来ると面白い事になりそうだが、果たして…!?

◆Bs4−1L◆
西武の独走を止める為にも3連敗は許されない偽バファローズだが、西武先発・オツの前に4回まで1安打と沈黙。しかし、偽バファローズ先発・金子も負けじと5回まで1安打無失点の好投。何とか金子を援護したい偽バファローズはその裏、突如、制球を乱したオツから一死満塁のチャンスを掴むと、前田,坂口の連続タイムリーで2点を先制。更に、二死後、カブレラも2点タイムリーを浴びせて、オツをKO。金子は8回に中村に21号ソロを浴びて、完投は逃したものの、最後は守護神・加藤がピシャリと締めて、ようやく西武に一矢報いた。

偽バファローズが唯一のチャンスを集中打で見事にモノにし、3タテを阻止。投げては金子が強力西武打線を8回3安打1失点に抑え込む好投を見せた。前回はかなり危なっかしかったが、今回は申し分ない内容でこれで3連勝と復調の気配が見えてきた。3位以下はかなり接近している状態なだけに、金子が安定して白星を計算出来る存在に戻ってくれると、偽バファローズにも這い上がるチャンスは十分に出てきそうだ。

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July 02, 2008 23:50

◆G7−5S◆
0−0で迎えた4回、巨人は先頭の寿司職人ラミレスが二塁打を浴びせると、松田記者の犠打で三進。岩舘が死球を食らった所で、移籍初スタメンに起用された鶴岡が先制タイムリー。更に、続く坂本もタイムリーを放ち、2点目。ようやく援護を貰ったバーンサイドだが、直後の5回、ウィルソンに来日初アーチを被弾。続く6回にはキムタクのエラーをきっかけにピンチを作ると、畠山に同点犠飛を許して、この回限りで無念の降板。続く7回には復帰後2度目のリリーフ登板となった上原がいきなりウィルソンに二塁打を浴びるも、続く川本のバントを素早く処理して三塁でウィルソンを刺す好プレー。続く代打・ユウイチを空振り三振に取り、ピンチは脱したかに思われたが、川島慶を歩かせると、続く宮本にタイムリーを浴びて勝ち越し点を献上。その裏、表の攻撃で代打を出された村中に代わって登板の松岡に対して、巨人は先頭の代打・マッスル千代の富士がライト前ヒット。ここでキムタクがフェアゾーンに転がせないヘッポコバントを連発した挙げ句の強攻策でレフト前にポトリと落ちるヒットを放ち、一、二塁。ここで今度は古城がキャッチャー前へ打ち上げるヘッポコバントをかますと、続く寿司職人ラミレスのライト前ヒットで三塁を蹴ったマッスル千代の富士が川島慶の好返球の前に楽々タッチアウト。続く松田記者は投手前の凡ゴロに倒れて、二者残塁…と思いきや、松岡が一塁へ痛恨の悪送球。この間にキムタクの生還を許して、村中の白星を無惨にも粉砕。追い付かれたヤクルトは直後の8回、一死一、三塁から飯原のタイムリーで勝ち越すと、更に、上原の暴投で5点目。これで決まったかと思いきや、その裏、巨人は一死一、三塁からマッスル千代の富士のタイムリー,キムタクの犠飛で追い付くと、更に、古城が3号2ランを叩き込んで、勝ち越しに成功。土壇場9回、守護神・クルーンに対して、ヤクルトは2本のヒットで一死一、三塁とチャンスを掴んだものの、代打・ガイエル,田中と打ち取られ、あと一歩及ばなかった。

2回3失点と不甲斐ない投球だった上原だが、まさかこんな形で今季初白星を手にする事になろうとは…。あれだけヘッポコバントを繰り返していて勝てたのは正に僥倖と言う他ない。村中の白星を悪送球でぶっ潰した松岡には大いに猛省して貰いたい。横浜から移籍の鶴岡は2安打1打点と上々の巨人デビュー。この所、打率が落ちる一方だった坂本も久々の猛打賞と奮起。あの男が一軍復帰間近と言う事だが、万が一にもショートの座を渡す事のない様、踏ん張って欲しいものである。

◆T4−3D
初回、キュラソ星人のタイムリーで先制した阪神は続く2回には関本のタイムリーで1点を追加。3回に荒木の2点タイムリーで追い付いた中日だが、その裏、二死一、三塁のピンチで岩田のセカンドゴロを荒木が自らの同点打を帳消しにするタイムリーエラーを犯し、勝ち越し点を献上。1点を追う中日は4回二死一、二塁,5回二死満塁のチャンスを悉く逃すタイムリー欠乏症を露呈。しかし、6回、相次ぐ拙攻に川相不在では一発に賭けるしかないと言う思いを強くしたデラロサが2号ソロを叩き込み、再び同点。中日は8回に二死一、二塁,9回にも二死一、二塁のチャンスを掴みながら、あと一本が出ない拙攻三昧。すると、その裏、阪神はT.ウッズのエラーで二死一塁のチャンスを作ると、代打・葛城イクローのタイムリー二塁打で劇的なサヨナラ勝ちを飾った。

今日も今日とて怒濤の拙攻拙守で大惨敗を喫した中日。阪神との差は8.5と開く一方だ。また優勝もしてないくせに、アジアシリーズ出場権だけはかっさらって、日本一とアジア代表を履き違える様な展開を狙ってるんじゃあるまいな。まだ優勝する気があるならば、今からでも名手・川相の現役復帰を真剣に考えて欲しいものである。一方、実は14残塁と中日以上の拙攻だったが、サヨナラ勝ちで帳消しにした阪神。新人王を狙う岩田の白星は無惨に潰されてしまったのは残念だが、とりあえず、吉見が初黒星を喫してくれたのは不幸中の幸いだ。、

◆YB4−3C◆
5割にリーチをかけていると言うのに、ブラウン監督はまたも求道者・前田をベンチに軟禁。落胆の色を隠せない広島に対して、横浜は初回、二死走者なしから内川の二塁打,村田の四球の後、ビグビーのタイムリーで先制すると、続く金城はライトスタンドへ6号3ランを叩き込み、早くも4点のリード。1,2回とチャンスを潰してきた広島だが、3回、オチョアのタイムリーで1点を返すと、続く4回には東出の犠飛,代打・緒方のタイムリーで2点を返し、1点差。5回には先頭の嶋が二塁打で出るも、後続3人が凡退。以降、チャンスらしいチャンスを掴めずに1点差で敗れた広島は借金完済のチャンスを逃した。

求道者・前田幽閉策に反発する長谷川が高橋のごとく意図的な背信投球で5割到達阻止を図ったが、あっと言う間に見抜かれて、1回限りで降板させられてしまった。しかし、1点差まで詰め寄ったものの、初回の4点が大きくモノを言い、何とか5割到達阻止には成功。求道者・前田をスタメンで起用せずに借金完済を狙おうなど虫のいい話である。一方、入団前から名手・川相を崇拝していたナイスガイ・・真田は横浜3番手として登板し、移籍初白星を飾った。ところで、先発で起用する話はどうなったのか?

◆Bs7−6H◆
初回、ソフトバンクは四球で出た本多が川崎のサードゴロで二進すると、続く松中のセンター前ヒットで先制のホームイン。18度目の登板にして、来日初先発となったホールトンは5回まで無失点の好投を見せていたが、6回、突如崩れて、一死から坂口,カブレラ,ローズと3連打で一瞬にして逆転を許すと、続く北川を歩かせた所で無念のKO。代わった久米も二死後、フェニックス一輝,後藤と連続二塁打を浴び、この回大量5失点。偽バファローズは続く7回にもカブレラの14号ソロで1点を追加。5点を追うソフトバンクは直後の8回、怒濤の5連打で4点を返し、1点差まで詰め寄ると、土壇場9回には川崎が同点犠飛を打ち上げ、延長に持ち込んだ。迎えた10回、ソフトバンクは無死一、二塁と絶好の勝ち越しのチャンスを作るが、的山がセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。続く長谷川もセカンドゴロに倒れて、勝ち越しならず。すると、その裏、偽バファローズは一死一、二塁から下山がレフト前へタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちを収めた。

折角、土壇場で5点差を追い付いたソフトバンクだが、あと少し踏ん張りきれず、無念のサヨナラ負け。2回から7回まで僅かに1安打と打線にエンジンがかかるのがあまりにも遅過ぎた。偽バファローズ戦にはやはり、パウエルを投入して欲しいものなのだが、突如、先発に抜擢されたホールトンは6回でKOながらも、5回まではまずまずの好投で次回にも期待がかけられそうな内容だったのは収穫だ。

◆F6−8L
初回に1点ずつ取り合って迎えた2回、西武は四球2つに犠打と犠飛でノーヒットで勝ち越しに成功。更に、続く片岡のタイムリーの後、栗山が6号2ランを叩き込み、一輝に4点のリード。日本ハムは3回に田中の2点二塁打で応戦するが、西武は5回、G.G.佐藤,細川のタイムリーで2点を奪い、再び4点差。続く6回にも中島のこの日2本目となる15号ソロで1点を追加。その裏、スレッジのタイムリーで1点を返した日本ハムは8回には暴投にエラーと西武の守備の乱れに乗じて2点差まで詰め寄り、なおも一死一、二塁と一発逆転のチャンスを作ったが、反撃もここまで。鶴岡,金子誠と連続三振に倒れて、チャンスを逸すると、9回もあえなく3人で倒れて、万事休す。

日本ハムは連夜の粘り及ばず、痛い連敗で奪首どころか首位・西武との差は3にまで開いてしまった。グリンは両リーグトップ独走の11敗目だ。復帰2戦目の劇団ひちょりはまだ覚醒には至らず、4タコ。田中が4安打の大爆発だっただけに、悔やまれるブレーキだ。交流戦で調子を落としていた西武だが、効果的な一発が飛び出すなど、打線はすっかり復調。投手陣はまだピリッとしないが、それを補って余りある打線の勢いがチームを立ち直らせている。

◆E4−0M◆
楽天先発・片山は荒れ球が幸いして、的を絞らせず、7回まで2安打無失点の好投を展開。一方、ロッテ先発・大嶺も負けじと6回を2安打無失点に抑えていたが、7回、フェルナンデス,山崎武と連打を浴びると、ショートに犠打を許して、二、三塁のピンチ。ここで高須にタイムリーを浴び、ついに先制点を献上すると、これでガックリきたか、続く横川に3号3ランを叩き込まれて、無念のKO。一気に4点のリードを貰った片山は残り2回も無難に抑え、プロ初勝利を完封で飾った。

ノムさんの秘蔵っ子・片山が2度目の先発登板で散発3安打完封と言う見事な内容で花を開かせ、貯金消滅の危機を救った。今季初先発の大嶺もよく投げたが、あと一歩粘りきれずにプロ初勝利を掴むどころか、初黒星を喫する事に…。なまじ拮抗状態が続いていたので、交代機を失ってしまった感じだが、今回の片山と当たってしまったのが不運と言うしかない。この内容ならば、次の先発のチャンスも貰えそうなので、今度こそ白星を掴んで欲しいものだ。

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