日本一

November 09, 2008 22:30

◆G2−3L◆
3勝3敗で迎えた最終戦、西武は巨人先発・内海に対して、先頭の片岡がレフト前に弾き返すと、すかさず二盗を決め、早くも先制のチャンス。栗山が三振に倒れるも、中島の打席で内海が暴投を犯し、片岡は三進。しかし、中島のショートゴロで片岡は三本間に挟まれ、憤死。続く中村もライトへ打ち上げ、結局、無得点。西武の先発は石井一も予想されたが、今シリーズ初登板となるオツが指名された。これに対して、巨人は一死からキムタクの四球,ガッツの二塁打,寿司職人ラミレスの四球で満塁とすると、オツの暴投でキムタクが労せずして先制のホームイン。なおも二、三塁のチャンスだったが、5番に抜擢された亀井,6番に降格された李と相次いで凡退し、1点止まり。しかし、続く2回、不振に喘いでいた坂本がレフトスタンドへ会心のソロアーチを叩き込み、2点目。オツはこの回限りで降板となった。2,3回と3人ずつで片付けられた西武は4回、一死から中島のヒット,中村の四球で一、二塁とするが、後藤,平尾と打ち取られ、二者残塁。しかし、続く5回、二死走者なしから代打に起用されたボカチカが左中間スタンド中段へソロアーチをぶち込んで1点差。何とか突き放したい巨人だが、石井一−涌井と次々に先発要員をリリーフに送り込んでくる西武のスクランブル継投の前に3回以降パーフェクトに抑え込まれる始末。一方、6回途中から内海を下ろし、西村健−越智と繋ぐ巨人の継投に対し、西武は8回、死球で出た片岡が盗塁と栗山の犠打で三塁へ進むと、中島のサードゴロで素晴らしいスタートを切って本塁を陥れ、ついに試合は振り出しに。動揺を隠せない越智は更に、中村,野田と連続四球でピンチを作った挙げ句、ラッキーボーイ・平尾にセンター前へタイムリーを浴びて、勝ち越し点を献上。西武は土壇場9回にも先頭の赤田がライトフェンス直撃の三塁打と絶好の追加点のチャンス。しかし、ボカチカは空振り三振,片岡はファーストへのファールフライに倒れて、二死。栗山は四球を選んだが、中島はショートゴロに倒れて、得点ならず。その裏、8回からマウンドに上がっている守護神・グラマンが2番からの好打順をあっさり3人で退け、西武は1992年以来16年ぶり12度目となる日本一に輝いた(※2004年は日本シリーズ不開催)。MVPは14回2/3を無失点に抑え、2勝をマークした岸が受賞。優秀選手には平尾,中島,鈴木尚、敢闘選手には寿司職人ラミレスがそれぞれ選ばれた。

実戦から1ヶ月以上、先発に限れば2ヶ月近くもマウンドから遠ざかっている上、シリーズ恐怖症に加え、東京ドーム恐怖症まで患っているオツをわざわざ東京ドームで起用すると言うナベQの失敗で巨人の6年ぶり日本一は見えたかに思われた。しかし、2回ですっぱり引っ込め、不安のあるリリーフ陣をないがしろにして、石井一,涌井を注ぎ込んだのが奏功。これで完全に当たりが止まってしまった巨人は結局、坂本の一発以降、24者連続凡退に終わり、あまりにも走者が出ないので、阿部を使うタイミングを失ってしまった。逆に、巨人は継投策が失敗。得点には絡んでいないが、果たして、内海をあのタイミングで代える必要があったのか? 一死走者なしだと言うのに、右打者とは言え、脇腹痛で強振出来ない中島相手にビビリ過ぎだ。ここは百歩譲ったとしても、アップアップの越智を平尾まで引っ張ったのはどう考えても納得のいかない采配だった。西村健を1イニングで下ろしたのに、7回にもピンチを作った越智を何故、2イニング引っ張ったのか・ ピンチを作る以前に8回の頭から山口ではダメだったのか? 抑え経験もあり、第5戦でロクに投げていない上原をベンチにすら入れなかったのは何故か? 僅か2安打で逃げ切ろうと言うのが、そもそも虫が良過ぎたかもしれないが、今日の若大将の継投には明らかに平常心が感じられなかったのは否めない。二死走者なしでノーヒットの中村を敬遠したのも全く持って訳が分からなかった。さて、これで日本一監督はナベQになった訳だが、敗れた若大将がWBC監督とは、その胸中は複雑なものがあるだろう。まぁ、下手にアジアシリーズに出て負ける様な事があると、WBCアジア予選敗退を予感させてしまうだけに、ここで負けておいたのは逆に良かった…かもしれないが、これで本当にアジア予選で負けたりすると、何で日本一が決まる前に若大将に決めちまったんだ!とか非難の声が挙がりかねないよなぁ。若大将になったのは、単にナベツネの陰謀なのにさ…。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



Amazon Search
サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
Clock Link
プロ野球Freak
Recent Comments
Amazon.co.jpロゴ
  • ライブドアブログ