勇退

September 23, 2008 22:46

王監督辞任会見◆H2−5F◆
王さんがついに今季限りでの辞任を表明。正真正銘のラストイヤーを最下位で終わる訳にはいかないソフトバンクだが、立ち上がり順調に見えた杉内が3回、劇団ひちょりのタイムリーで先制を許すと、4回にはスレッジ,小谷野と連続被弾。その後、3連続三振を奪いながら、3人目の金子誠を振り逃げで生かしてしまった挙げ句、田中のタイムリーで返されて、3失点。続く5回にはスレッジにタイムリー二塁打を浴びて、5点目を献上。一方、ソフトバンク打線は武田勝に対して、2回無死一塁,3回二死一、二塁,4回二死一、三塁,5回無死一塁,6回二死二塁,7回一死二塁,8回無死一塁と三者凡退に終わった初回以外、毎回チャンスを掴みながら、一向に得点を奪えない体たらく。9回に代打・小斉の2号2ランで何とか完封を免れたものの、後が続かず5連敗となった。

「50年、いい野球人生でした。50年間1つの道にこれだけどっぷりつかって、心をときめかせて68歳までやれた事はとても幸せでした」

シーズン終了まで去就については語らない意向を示していた王さんだったが、続投要請する気満々なフロントの動きを察し、その先手を打つかの様に急転、辞任を表明。よりにもよって、その日にこんな精彩を欠いた無様な試合展開で5連敗を喫してしまうとは、正に今季の戦いぶりを象徴しているかの様で何とも歯痒い気持ちになった。王さんの辞任理由は引責ではなく、体調不良による所が大きい様だが、それでも「9月の戦いと言うのが14年間の中でも考えられない戦いでした。これは大きな転換期だと思いまして、監督交代しなくてはと思いました」と語っている辺り、単に体調面の問題だけではない事を窺わせており、ホークスナインにはこの事実をしっかりと受け止めて貰いたい。王さんは私がプロ野球に出会い、のめり込んだルーツとも言える存在であり、出来る限りユニフォームを着続けて欲しいと言う気持ちがあった。しかし、胃の全摘手術を受けて以来、日に日に痩せ細りながら采配を揮う王さんの姿は痛々しいものがあったし、万年Bクラスだったホークスでの苦難に耐えながら、優勝争いの常連チームにまで育て上げるなど、ここまで王さんがどれ程、身を粉にしてホークスの為に頑張ってくれたかを考えれば、これ以上、体に鞭打って、過酷な現場にい続けてくれと願う訳にはいかないのだろう。それでも、やはり、最後にもう一度日本一に輝いて欲しかったと思わずにはいられない。アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦などと言うくだらないエキシビジョンマッチさえなければ、そのチャンスは何度かあったと言うのに、まったくもって恨めしい事この上ない催しである。今年は集大成の年にすると開幕に臨んだ筈が、この日、11年ぶりのシーズン負け越しが決定し、11年ぶりのBクラスどころか、楽天には0.5差と迫られて12年ぶりの最下位転落の危機に立たされる始末。とにもかくにも王さんのラストイヤーを最下位で終わる様な事だけは何としても回避して貰いたいものである。さて、気になるのは今後の王さんの去就だ。しばらく骨休めして貰いたいとも思うのだが、前々から王さんにはずっとコミッショナーになって欲しいと考えていた。現場あがりでその職に就くにあたってこれ以上の人材はいないと思うのだが、加藤コミッショナーが就任したばかりのこのタイミングでは、当分、その線はないんだろうなぁ。ソフトバンクの監督を辞任した事により、意外とWBCの監督就任の可能性が出てきたのかもしれないが、冒頭に載せたコメントからとして、もうユニフォームを着る気はない様にも受け取れる訳で、やはり、固辞する事になるのかな…。

◆G4−4C◆
広島先発のルーキー・篠田に対して、巨人は初回二死一塁,2回一死一、二塁,3回二死一、二塁と相次ぐ先制のチャンスにあと一本が出ない。すると、その裏、広島は巨人先発・久保に対して、二死から東出のヒット,天谷の四球の後、オチョアが左中間フェンス直撃の走者一掃タイムリー二塁打を放って、2点を先制。2点を追う巨人は4回、二死から坂本,久保と下位打線の連打でチャンスを作るが、鈴木尚はサードゴロに倒れて、二者残塁。5回にはキムタク,ガッツと連打を浴びせるも、寿司職人ラミレスは最悪のショートゴロゲッツーに倒れると、李は空振り三振に倒れて、結局、無得点。6回には二死から坂本がイレギュラーヒットで出るも、代打・大道がショートゴロと凡退。7回二死からガッツが四球を選んだ所でようやく篠田をKOするが、代わったシュルツの前に寿司職人ラミレスが空振り三振。しかし、8回、先頭の李が四球を選ぶと、脇谷を代走に送って、代打・亀井とのエンドランを決め、一、三塁。更に、亀井が二盗を決めると、阿部は敬遠気味に歩かされ、満塁となった所で広島は守護神・永川を投入。これに対して、坂本の打球はサードを強襲。木村は弾かれながらも素早く拾って転送すると、坂本のヘッドスライディングも及ばす一塁はアウトとなったが、この間に脇谷が返って1点差。なおも二、三塁のチャンスに代打・マッスル千代の富士が右中間スタンドへ17号3ランを叩き込み、一気に逆転。しかし、粘る広島はその裏、3番手・豊田に対し、先頭の天谷がセーフティバントを決めると、一死後、栗原のタイムリー二塁打で1点差。続く赤松が打ち上げ、二死となった所で球場全体に求道者・前田コールが巻き起こる。肩書き付きタイムリーを打たせたくない事この上ないブラウン監督だったが、渋々、求道者・前田を投入。ここで巨人は山口を投入するが、左に弱いなどとと言うブラウン監督の言い分がでっち上げである事を証明するがごとく怒りのタイムリーを放ち、ついに同点。試合はその儘、延長にもつれ込んだ。ラストイニングとなった12回、巨人は一死から坂本が四球で出ると、代打・古城が送って、二死二塁。ここで鈴木尚が三遊間を突破。一気に三塁を蹴った坂本だったが、かなり浅く守っていたレフト・天谷からの好返球の前に憤死し、この日の白星が消滅。その裏、巨人は明日の先発が予想されていた東野を投入。東野は期待に応えて、3人で締め括り、何とか引き分けに持ち込んだ。

両軍合わせて40人を費やす総力戦はドローに終わった。同点劇の立役者は求道者・前田。ついにブラウン監督の呪縛を打ち破って、肩書き付きタイムリーを打ち放った。スタンドの後押しにブラウン監督も屈した格好だが、すかさず代走を送り込む嫌がらせは相変わらずで、延長での2打席目の機会を粉砕されてしまい、サヨナラ勝ちの可能性を摘まれてしまった。まったくどこまでチームの勝利より、求道者・前田をシメる事を優先すれば気が済むのか? 巨人は中盤までの大拙攻が結果的に痛かった。あれだけ攻めあぐねながら、肝心な所で一発が飛び出してしまう辺りは恐るべしと言った所だが…。12回の坂本の本塁突入はあまりにも無茶だった。ラストイニングと言う事でキムタクのヒットより、天谷の送球が逸れる事に賭けたのだろうが、流石に甘かった。さて、明日の先発要員と思われる東野を使ってしまった訳だが、明日の先発は誰になるのやら…。5回辺りの降板を前提にした東野の連投もありうるだろうか。

◆D2−4S
ヤクルト先発・館山に対して、中日は初回、二死一、二塁と先制のチャンスを掴むが、ベンちゃんがセンターフライに倒れて二者残塁。館山は2回以降、立ち直り、中日は6回まで一人の走者も出せない始末。一方、中日先発・清水昭は一向に得られない打線の援護を待ちながら、4回まで無失点と好投していたが、5回、一死から宮本に二塁打を浴びると、続く田中にはセンター前へ弾き返された上、森野が悪送球を犯して、先制点を献上。更に、川本にはタイムリー二塁打を許して、この回2失点。8回には2番手・中田が一死三塁から死球を連発し、満塁とすると、福地にタイムリーを許して、致命的な2点を献上。その裏、中日は一死一塁から代打・立浪,李の連続二塁打で2点を返し、館山をKO。なおも一死二塁のチャンスだったが、ここで代わった松岡の前に荒木,森野と連続三振に倒れて、2点止まり。土壇場9回、二死から中村紀が二塁打を放ったものの、最後はデラロサが三振に倒れて、ゲームセット。

立ち上がりは苦しんだ館山だが、尻上がりに調子を上げ、7回まで2安打無失点の好投。8回に息切れして完投は逃したものの、リリーフの援護を仰いで、3年ぶりの10勝目に到達した。中日は打線沈黙で好投の清水昭を見殺し、またまた借金生活に逆戻り。広島が引き分けた為、4位転落となった。

◆T1−1YB◆
阪神は初回、横浜先発・小林の制球難をついて、3四球で二死満塁とするも、関本がピッチャーゴロに倒れて、三者残塁。3回にも内野安打と2四球で二死満塁のチャンスを掴むが、林がショートゴロに倒れて、またも三者残塁。阪神先発・下柳は5回までに死球を2つ与えただけのノーヒットピッチングを展開していたが、6回一死から石川に初安打を浴びると、藤田に犠打を許した後、内川にタイムリーを浴びて、先制点を献上。1点を追う阪神はその裏、先頭の鳥谷が右中間スタンドへ13号ソロを放り込み、すかさず同点。追い着かれた横浜は直後の7回、先頭の吉村が二塁打で出るも、後が続かない。9回にも一死から村田がヒットで出た後、吉村がゲッツーに倒れ、試合は延長に突入。10回から登板の久保田に対して、横浜は10回二死三塁のチャンスに斉藤俊がセンター前へ抜ける勝ち越しタイムリー…と思いきや、藤本のファインプレーに阻まれ、無得点。11回にも一死一、二塁のチャンスに村田のライトへのファールフライを平野がダイビングキャッチで抑える超美技。この隙に二塁走者・野中は三塁を陥れるが、吉村がセカンドへ打ち上げて、二者残塁。更に、12回も一死一、三塁と絶好のチャンスに斉藤俊,石川と打ち取られ、この日の勝ちはなくなった。阪神は鳥谷の同点アーチ以降、四球の走者を2人出しただけと二塁すら踏めない有様で、結局、延長12回既定によりドローとなった。

デーゲームで巨人が引き分けに終わり、再び突き放すチャンスだったが、まるで呼応するかの様な12回ドローで同率首位タイの現状維持となった。僅か3安打では勝ちようもなかっただけに、引き分けに持ち込めたのはむしろ上出来だったろう。13日ぶりの登板となった久保田が3回のロングリリーフで再三のピンチを切り抜ける粘りの投球。久保田を救った藤本や平野のファインプレーも見事だった。横浜はあれだけ投手陣が頑張ったと言うのに、詰めの甘い攻撃で見殺しにしてしまい、痛恨のドロー。7連敗を止める事は出来なかった。

◆Bs1−6M
ロッテは2回、ヒットの橋本をズレータの内野ゴロで進めると、ここから大松,ベニー松山,早川と3連打を浴びせて2点を先制。5回には先頭の早川が二塁打で出た所で細谷がレフト前へタイムリーを浴びせて、1点を追加。続く6回にはベニー松山に5号2ランが飛び出して、5点目。偽バファローズは8回、二死二塁からローズのタイムリーでようやく1点を返し、渡辺俊をKOすると、代わった川崎から後藤が内野安打で続いたが、日高がセカンドゴロに倒れて1点止まり。9回、偽バファローズは4点ビハインドで何故か守護神・加藤を投入。こんな場面では気合いが入らないのか、加藤は細谷にタイムリー二塁打を浴び、ダメ押し点を献上。最後は荻野の前に三者凡退に終わった。

先に日本ハムが勝った情報が入り、負けられないロッテが小刻みに加点し、5割復帰。早川は4安打を放ち、3得点に絡む大活躍。投げては渡辺俊が8回途中まで1失点の好投で13勝目を飾った。偽バファローズは先制された直後の2回、二死満塁のチャンスを生かせなかったのが響き、渡辺俊を調子に乗せてしまった。

◆L7−10E◆
西武の胴上げ阻止,最下位脱出に燃える楽天は初回、フェルナンデスのタイムリー二塁打で先制。2回に中村の44号ソロで追い着かれるも、直後の3回にはヒットの中村を二塁に置いて、またもフェルナンデスが15号2ランを叩き込み、勝ち越しに成功。2点を追う西武は7回、先頭の片岡が右中間突破の三塁打。鉄平の送球が逸れる間に片岡は一気に本塁を陥れ、1点差。直後の8回、青波の長瀬の11号2ランで突き放されるも、その裏、細川の犠飛,片岡のタイムリーで再び1点差と詰め寄ると、更に、二死満塁となった所で後藤が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に逆転に成功。土壇場9回、既に、偽バファローズが敗れており、この回を抑えれば優勝が決まる西武は守護神・グラマンを投入する逃げ切り体勢。しかし、先頭の中島に内野安打を許すと、一死後、渡辺直にも痛打され、一、二塁のピンチ。ここで代打・ショートをサードゴロゲッツーに打ち取り、優勝決定…と思いきや、これを中村がお手玉し、オールセーフで一死満塁。動揺を隠せないグラマンは続く塩川に押し出し四球を与えると、フェルナンデスにはバックスクリーンへこの日2本目となる16号逆転グランドスラムをぶち込まれ、悪夢の5失点。最後は川岸が3人で締めて、西武の胴上げを阻止した。

ほぼ確定と言っていい西武の優勝に対する執念より、楽天の最下位脱出に懸ける執念の方が上回ったかの様な展開だった。8回に5点入った時には流石に、西武の優勝は決まったかと思われたが、よもやこんな展開になろうとは…。ショートの打球を中村がきっちり処理していれば、それで終わった筈なのだが、果たして、優勝へのプレッシャーだろうか…。とは言え、偽バファローズの黒星により、西武のマジックは1つ減って1となり、正真正銘の王手をかけた。

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