加治前竜一

June 06, 2008 23:22

◆G4−3M◆
0−0で迎えた3回、ロッテは二死走者なしから根元が今季初アーチとなる先制弾を叩き込むと、更に、二塁打を挟んで2つの四球で満塁とした所でサブローが2点タイムリー二塁打を浴びせて、この回、3点。3回まで1安打無失点と上々の滑り出しを見せたロッテ先発・清水だが、4回にガッツに被弾。5回には一死二、三塁のピンチで代打・清水に犠飛を許すと、6回には連打で二、三塁のピンチを背負った所で寿司職人ラミレスのセカンドゴロの間に同点を許してしまい、この回限りで降板となった。その後、両軍共に決め手を欠き、試合は延長に突入。迎えた10回、巨人は早くも投入した守護神・クルーンが(振り逃げ含む)3連続三振の快投を展開すると、その裏、守備から途中出場していたルーキー・加治前がプロ初打席でサヨナラアーチを叩き込み、接戦に終止符を打った。

主力の相次ぐ離脱により、日毎にオーダーがイースタン化していく巨人。この日も田中,加治前がプロ初打席を経験したが、その加治前がプロ野球史上初となる大仕事をやってのけた。止ん事無き事情で起用されている若手達だが、主力が戻ってきたら、ただ漠然と入れ替えられない様な食い下がりを見せて貰いたい所だ。尚、主力中の主力である寿司職人ラミレスは4タコで連続試合安打がついに27でストップ。投げては先発の野間口こそ背信投球だったが、以降、リリーフ陣が好投し、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。特に、2回を5三振の越智は圧巻だった。

◆D3−7F
依然として極度のタイムリー欠乏症,一発依存症に好転の気配が見えない中日は日本ハム先発のスーパーさぶ・多田野に対して、4回までにT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに叩き込んだ2打席連続ソロアーチ以外は誰一人走者に出られない体たらく。今季初登板となる佐藤充は不甲斐ない打線をバックに4回まで無失点で踏ん張ってきたが、5回、二死二、三塁のピンチを背負うと紺田にタイムリーを浴びて1点差。更に、続く高口には走者一掃の逆転タイムリー三塁打を浴びて、あえなくKO。これで流れを掴んだ日本ハムは7回には3連打で無死満塁とした所で高口,村田の連続タイムリーと稲葉の犠飛でダメ押しの4点を追加。中日は8回にも川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに代打・英智に今季初アーチが飛び出したが、所詮単発では試合は動く事はなかった。

僅か4安打に抑え込まれた上、うち3本がソロアーチと言う実に中日らしいしょっぱい攻撃。正に、川相不在の弊害をまざまざと見せつけた。単発に頼るしかない状況では先発が頑張るしかないのだが、今季初登板の佐藤充には荷が重かった様だ。この壊滅的な状況を打破する為の策は1つしかないのだが、一体いつまで実行しない気なのか…。一方、日本ハムはついに守護神・MICHEALが復帰。セーブのつかない場面ではあったが、3人をピシャリと抑えて、復活をアピール。これで武田久がセットアッパーに戻れると、後ろはより一層安定感を増す事になるだろう。それにしても、4回でソロ2発被弾しただけの好投だった多田野が5回で代打を送られてしまったのは何とも気の毒だ。

◆T5−2H◆
初回、一死満塁のピンチをゲッツーで切り抜けた南海は直後の2回、二死から長谷川が内野安打で出た所で山崎がタイムリー二塁打を放って、1点を先制。続く3回には一死二塁から松中がタイムリーを放ち、2点目。3回まで6つの残塁を量産していた阪神だが、4回、シャア少佐のタイムリーでようやく1点を帰すと、5回には新井が7号ソロを叩き込み、試合は振り出しに。2−2で迎えた7回、南海はこの回から代わった久保田に対して、一死から本多,川崎の連打の後、松中が歩いて満塁のチャンス。しかし、小久保,柴原と連続三振に倒れて、三者残塁。その裏から登板したニコースキーは簡単に3人で退けるも、続く8回に入ると全くストライクが入らなくなり、2四球とヒットで無死満塁のピンチを迎えると、鳥谷に押し出し死球を食らわせて勝ち越し点を献上。代わった藤岡も代打・悠久の若虎・桧山にタイムリーを浴び、致命的な2失点。9回は守護神・藤川の前に反撃を断ち切られた。

ピリッとしない内容ながらも、大崩れせずに粘っていた岩田だったが、またも打線の援護に恵まれず。中日・吉見が中継ぎに回されている交流戦の間に白星を稼いでおきたいと言うのに、勝敗つかない儘、無念の降板となってしまった。その岩田の降板後に阪神はようやく勝ち越し…と言うか、完全にニコースキーの自滅に救われた格好ではあるが…。南海はニコースキーを引っ張り過ぎただろう。せめて満塁になった段階で久米辺りを投入する手はなかったものか…。それにしても、王さんの南海ユニフォーム姿はちょっと複雑だなぁ…。

◆C2−12Bs◆
広島先発のルーキー・篠田が立ち上がり早々3連続四球で満塁とした後、ローズに2点タイムリーを浴びて、あっと言う間にKO。偽バファローズは更に、北川の犠飛で1点を追加。1点ずつ取り合って迎えた5回、広島は二死一、三塁から栗原のタイムリーで2点差。なおも一、二塁のチャンスだったが、ここで求道者・前田がセカンドゴロに倒れて二者残塁。すると、直後の6回、偽バファローズはローズが14号2ランを叩き込むと、8回には6連打等で6点を追加し、試合を決定付けた。一死も取れずにKOとなった篠田はプロ初黒星。

スタメン復帰を果たした求道者・前田だが、無念の4タコ。チャンスに悉く凡退してしまったのも痛かった。ブラウン暗黒政権下では求道者・前田もコンディションとモチベーションを維持するのが極めて困難なのだろう。いずれかのパラメータが上がってきたと見るや、きっちりスタメンから外して、上昇カーブを食い止めると言う恐るべき闇の采配だ。偽バファローズ投手陣も求道者・前田封じが勝利への最大の近道と分かっているのか、栗原に幾ら打たれてもいいから、求道者・前田だけは徹底マークすると言う策が奏功した。今回の求道者・前田のブレーキは正に、ブラウン監督の幽閉策を助長する格好の要素となってしまっただけに今後の広島が非常に心配である。

◆YB5−14E◆
2回に二死満塁のチャンスを逃し、3回は先頭打者を出しながらゲッツーで潰し、4回も先頭で歩いた山崎武が盗塁死とまずい攻めが続いていた楽天だが、先発・朝井はひたすら援護を待ちながら、4回を無失点の好投。すると、5回、横川にプロ初アーチが飛び出して、待望の先制点をゲット。続く6回には鉄平の3号3ランなど、5長短打を集中し、一挙7点のビッグイニングを形成。更に、7回にも3連打で3点を追加。横浜は村田,メカゴジラの一発等で応戦したものの、9回にもダメ押しの3点を失い、力尽きた。

早速、はーちゅんが岩鬼に被弾するなど、水島の呪いが本格化しつつある影響か、出る投手出る投手火だるまに遭い、悪夢の17安打14失点。横浜打線も14安打を放ってはいるものの、無駄打ちが多かったし、あまりにも打たれ過ぎた。先発・ウッドはこれで開幕5連敗だが、これでもローテから外せない苦しい投手事情は哀れを誘う。本来ならばローテに入っていなければならない土肥も中継ぎで3失点と不甲斐ない投球だった。

◆S7−1L◆
西武先発・涌井に対して、ヤクルト打線が初回から猛攻。二死二塁から畠山,武内,田中,飯原,川本と怒濤の5連打で4点を先制。5回には二死一、三塁から川本が今季初アーチとなる3ランを叩き込み、涌井はこの回限りでKO。ヤクルト先発の館山は8回まで4安打1失点の好投を展開し、5勝目。西武の連勝は3でストップした。

10本塁打以上の選手が5人(細川も9本)も居並ぶ強力西武打線を館山が見事に封じ込め、一方、ガイエル不在で最多本塁打が飯原の3本と言うこぢんまりとしたヤクルト打線が単打の応酬で涌井を攻略。最後に今季0ホーマーの川本の3ランと西武のお株を奪う一発でとどめを刺すと言う、ヤクルトは正に、理想的な試合運びだった。

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