2005 ドカベン

May 19, 2005 19:44

 変幻自在のパクリ投法を続けていた一球が、土井垣を前にして、いよいよ「真田一球投法」でいく事を宣言。つまり、本当の自分を見せると言うのだ。これに対して、土井垣は「『大甲子園』ではアンダースローだった」(山田の「里中だ」と言うフォローつき)と回想する。「甲子園では…」ではなく「『大甲子園』では…」とか言う辺り、「大甲子園」と「ドカベン プロ野球編」は繋がっていない説を唱える私としては非常に不愉快な描写だが、所詮、これは「ドカベン パロ野球編SS」なのだから、スルーする他あるまい。
 で、一球が見せた本当の自分とやらは、左足でプレートを踏み、手裏剣を投げる様な逆モーション……、つまり、先斗三十郎投法だどこが「真田一球」やねん!またパクリ…どころか、使い回しネタやんけ! とんだスカシネタにガックリきた土井垣は気負って叩き付けてしまう。マウンドの前で高く跳ね上がるも、一球は余裕の大ジャンプでこれを掴み取り、その儘、空中送球。この回もバッテリーだけで打球処理を終えるのだった。
 5回もあえなく三者凡退に終わったスーパースターズだが、6回、先頭打者として打席に入ったサルに対して、一球はただならぬ殺気を覚える。チーム創設時、土井垣が最も期待していたと言う設定が全く生かされていないサルがついに真価を発揮するのか!? 不気味に感じた一球は先斗三十郎投法を辞め、スタンダードな投げ方で真っ向勝負の150kmの速球を投げ込む。ああ、真っ向勝負でこれか…。案の定、全然速い球にも凄い球にも見えない。南波戦の迫力はどこへ行ってしまったのか…。「うおおおお」と言う雄叫びや「150km」と言う実況等、文字によって、無理矢理凄さを表現しようとするのは、画力が落ちている事を自覚しているからなのだろうか…(あるいは手抜き)
 初球は空振りしたサルだが、続く2球目は同じスイングながら、密かにバットを長く持っていた事で九郎のミットに当てるインターフェアを勝ち取り、出塁。してやられた九郎は「思うがままに伸び縮みする如意棒のようだーよ」と漏らす。結局、水島作品において、散々使い回されている打撃妨害ネタに過ぎない訳だが、これで一昨年のキャンプの伏線を消化したつもりなのだろうか。散々引っ張った挙げ句にこれだけ?と言った感が否めないのは言うまでもない。
 続いて、ど真ん中打ち開眼ネタがすっかり忘れ去られている岩鬼は真っ向勝負の一球に対して、ど真ん中なのか悪球なのかはさっぱり分からないが激打するも、センター最深部ギリギリのフライで凡退。左右どちらかに寄っていれば、間違いなくスタンドインと言う打球に「かすっちまった」と悔やむ岩鬼だが、一球は「かすらせた」と、うそぶくのだった。そんな事より、ど真ん中打ち開眼ネタを放置せずにちゃんとやってくれよ! この間にサルはちゃっかり二塁へタッチアップ。
 三盗を警戒する一球は再び、先斗三十郎投法のセットポジション(つまり、二塁への牽制はノーモーションで投げられる)を取って、サルの動きを封じる。しかし、(実際には結構、通用するのだが)変則投法が通じない殿馬にいとも簡単に一、二塁間を破られ、一、三塁。ここで迎えた微笑に対して、一球は「会心の打球は野手の正面に飛ぶ」と言うこれまた使い回し水島理論を駆使し、ど真ん中のストレートをジャストミートさせる事でピッチャーライナーに仕留める。ここで三たび山田を迎えた一球。二塁が空いてはいるが、再び江川学院の中投法で敬遠に走るのか!?  待て、次号。
 二死走者なしの4回に敬遠するくらいなら、むしろ、ここで敬遠しろよ!と言う場面なのだが、どうせ勝負なのだろう。しかも、打たれる…なんて展開では寒過ぎるので、少しは裏切って欲しい所だ。


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May 12, 2005 22:42

 二塁ベースを踏み忘れたと言う殿馬のアピールでアウトを宣告された一球だったが、猛然と二塁塁審の元へ駆け寄ると、二塁ベースについた黒い染みを指摘。ベース際が速くて踏んでいないと錯覚される為、スパイクの先端に墨のついた袋をつけており、それが証拠に全てのベースに黒い染みが付いていると言う一球の抗議により、再度判定は覆り、ランニングホームランが認められる事に…。おのれはそんな理由で共有物にいちいち染みを付けるのかよ! ボールと違って、ホイホイと取り替える様ものでもないベースを塁に出る度に故意に汚すなんて行為は許される事なのだろうか…などと心配してしまう辺り、私はつくづく貧乏性だな。それにしても、あの説明からすると、一球はベースを踏んでいるのではなく、足を蹴り上げてから踏み込むまでの動作中にベースの隅に先端を掠らせて走っていると言う事になる。全ての塁でそんな事をスピードを落とさずにやるなんてのは超人的な所業だ。もう片方の足の踏み場所も限定されるし、自然な足の運びで確実に掠らせるのは、たとえ、歩きながらやったとしても、かなり難しい。まぁ、どうせ、一球は常人じゃないから…と言う事で全て片付けられてしまうのだろうな…。しかし、そんな事よりも、一球のプレーに殿馬がまるで気付けていなかった事の方が大ショックだ
 殿馬ショックは更に続く。直後の4回、スーパースターズの先頭打者は奇しくも殿馬から。これに対して、一球はヘルメットを目深に被って左目を隠し、白新高校の不知火投法を宣言。アイアンドッグスではなく、あえて白新時代にした必然性を勘繰った山田達だが、既に、左目を隠す事を忘れてしまっている一球が投げたのは、白新時代である根拠は何一つもないただの超遅球。大体、白新時代の不知火は殿馬にはしてやられまくってる訳で、あえて選ぶ理由が全く感じられない。もうこの訳の分からない影武者戦法は終わりにしてくれないものか…。さて、この超遅球に対して、殿馬はグリップエンドでのセーフティバントを試みるも、これを完全に読んでいた一球は鋭いダッシュでスライディングキャッチし、一塁で刺すのだった。ああ、いよいよ殿馬までがシメられ始めたよ。滞空時間の長い超遅球の間に、一球の猛ダッシュしてくる動きに気付きもせずに無為にバントしてしまうなんて、一体どうしちまったんだ、殿馬!? 続く微笑に対しては、南海権佐投法を宣言する一球。真似する価値のないモチーフに呆れ返る微笑だったが、一球の投じた大リーグボール1号によって、よけたバットに当てられてしまい、ピッチャーフライ。権佐はああ見えても制球力はあるんだよな。ストライクはきっちり入れられるし、ビーンボールもよけなければ確実に当たる所へ投げ込めるし…。無手勝流とうそぶく一球だったが、当然、これもビーンボールだった訳だ。「巨人の星」理論で言えば、バットを狙っているのでビーンボールでない事になるのだが、水島新司は「巨人の星」否定論者だった筈だ。いいのか!? もうこの訳の分からない影武者戦法は終わりにしてくれないものか…。
 山田に対しては、これまたアイアンドッグスではなく、江川学院時代の中。岩鬼の「また左か!」と言うツッコミに対して、「左の中じゃない。5打席連続敬遠の中だ」などと、訳の分からない事をぬかした一球は二死走者なしで山田を敬遠。5打席連続敬遠の中だと、何故、右投げでいいのか、全く意味が分からない。もうこの訳の分からない影武者戦法は終わりにしてくれないものか…。
 目の前で無為に敬遠されて燃える土井垣に対して、一球はついに真田一球として勝負する事を宣言。いよいよベールを脱ごうと言う相手が何故、山田ではなく、土井垣なのかが、さっぱり分からない。警戒しているのは岩鬼だけ…とか言う伏線もすっかり忘れ去られているし…。まぁ、とりあえず、訳の分からない影武者戦法はこれで打ち止めの様だ。一球の真価と言うと、個人的には「一球さん」の南波戦での初回の投球に尽きる。あの一球の迫力は凄かった。いちいち誰かに「凄い」などと言わせなくても、凄いと思わせる球を描けたんだよな、あの頃は…。次回、どれ程、「劇中で凄いらしい球」を投げても、きっとそうは見えないんだろうなぁ(T_T)。
 そういえば、悪の温床・楽天ベンチにいる謎のメガネ男だが、山下コーチが彼に対して「監督…」と漏らした事により、どうやら田尾らしい事が判明。な、なにぃ〜っ、まさか田尾だったとは〜っ!? てっきりオリジナルキャラだとばかり…
 
【謎のメガネ男編】  完
 


ドカベン スーパースターズ編 7 (7)

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April 28, 2005 20:45

 2点を追うスーパースターズの3回表の攻撃はチョロから始まる下位打線。これに対して、悪の温床・楽天の選手らしく、他人のパクリ投法を続ける一球はいきなりメガネを取り出す芸の細かさで杉下茂でいく事を予告。「古い人を知ってるな」と驚く山田だが、そこで驚くくらいなら、杉下などより遙かに古い沢村栄治の投法を再現出来る事にもっと仰天しろ! フォークが来ると分かっているチョロはナメてかかったが、杉下のコスプレをしただけでフォークが人並み外れた落差になると言う訳の分からない理論に屈して、あえなく凡退。それにしても、一球が「ドカパロ」に出てくる様では世も末とばかりに、「俺より速いヤツがいたら辞めてやる」と予防線を張っていたにも拘わらず、一球を出されてしまったチョロは引退しないでいいのか? まぁ、どうせ水島作品十八番のスカシネタと言う事で乗りきってしまうのだろう
 続くサルは稲尾和久投法の前にキャッチャーへの凡フライ。ミットだと落とすかもしれないと素手キャッチする九郎に岩鬼は激昂。それにしても、サルは土井垣が一番期待をかけていたと言う片鱗を一体いつになったら見せてくれるのか? シート打撃で見せた長いバットの伏線は一体いつになったら消化してくれるのか? まぁ、どうせ水島作品十八番のスカシネタと言う事で乗りきってしまうのだろう
 一球−九郎のバッテリーにイライラは募る一方の岩鬼はもういい加減、メジャーの投手を引っ張り出してくるしかないだろうとのたまうも、一球はメジャーなど必要ないと星野伸之投法を宣言し、突如、左での投球を敢行。利き腕でない事に加え、星野投法である事からかスローボールとなったこの球を岩鬼は激打するも、一球へのピッチャーライナーとなり、またもバッテリー間だけで打球は処理され、他の実在選手達は空気と言わんばかり。それにしても、岩鬼がど真ん中も悪球もどんな球でも打てると大騒ぎしていたネタはどうなったのやら…。 まぁ、どうせ水島作品十八番のスカシネタと言う事で乗りきってしまうのだろう
 その裏、「もう絶対に点はやらない」と意気込む里中だったが、飯田,「」部(こんな選手は悪の温床・楽天にはいません)に痛烈な打球を浴びまくる体たらく。しかし、いずれも岩鬼の好守に救われて、二死走者なしで一球の2度目の打席を迎える。「巧みな忍者には巧みな変化球は危険だ」と言う訳の分からない理論(「変則の殿馬にはストレートこそが変則」理論と一緒だが、大体、この理論は裏目に出る)により、山田はど真ん中のストレートを要求。しかし、こんな無茶苦茶な理論が通用する筈もなく、苦もなく打ち返す一球。自らのヘッポコリードを帳消しにしたい山田は殿馬のダイビングキャッチに期待を寄せるも及ばず、打球は右中間を転々。山岡−サル−山田と完璧な中継プレーを見せたが、快足の一球は一気に本塁を陥れて、4点目をゲット。ここで殿馬がアピールプレイを起こし、二塁塁審は一球が二塁ベースを踏んでいないとして、アウトを宣告。これに対して、覆せる自信満々の一球は抗議へ駆け出すのだった。
 うんざりする程、見せられた岩鬼の踏み忘れネタの際は、あんなにはっきり残る訳がないだろうと言うくらい毎度毎度足跡が残っているが、今回は踏んだ事を証明させると言う逆のパターン。果たして、いかにして、踏んだ証拠をつきつけるのか。二塁塁審は欺けても、果たして、殿馬まで欺けるか?と言う点でちょっと期待してみる…が、大抵、期待は裏切られるのが「ドカパロ」なので、過度には期待すまい。一球が踏んだ事を分かっていた殿馬だが、巧みに二塁塁審をたばかった…と言う説もありうる所だろうか。
 それにしても、あの楽天ベンチのメガネ男の正体が未だに分からない。どう考えても監督的ポジションにいるのだが、少なくとも田尾にだけは絶対見えない。一体、誰なんだ、こいつは!? 
 
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April 21, 2005 21:46

 先週の引きからして、当然、岩鬼の打席から始まると思われた今週だが、何故か、2回の裏、悪の温床・楽天の攻撃から始まる。先頭打者の山下(似ていない)に対して「近鉄時代、何故、ベンチを温めていたのか分からない。おれ的には助かっていた」などと、妙に警戒する里中だが、実際の山下は開幕3日後に登録抹消でそれ以来、ずっとファーム暮らし。これも、やはり、水島の呪い効果か!? 山下が打席に入ると、スーパースターズ側のスタンドが突然、激しい浜崎あゆみコール。浜崎ファンの山下をからかう為にわざわざ横断幕まで用意して、囃し立てる。こいつら、何て陰湿なんだ! こんなファンばかりのスーパースターズはこの上なく不幸である。「何で浜崎ファンだと知ってるんだ!?」と動揺する山下だが、少なくとも週刊ベースボールの選手名鑑に載ってるくらいなんだから、バレている事に何ら不思議はない。そんな事で動揺するくらいなら、ちゃんと秘密にしておけっつーの! しかし、ここで一球が機転を利かせ、浜崎コールは山下への応援と解釈させると、単純な山下はアドレナリンが急上昇(水島新司は「アドレな!ガレッジ」でも見ているのか!?)し、「快打SEASONS!」などと訳の分からない言葉を叫んで、バットを折りながらも、左中間突破の二塁打。毎度、水島新司のアイドルネタはだだ滑りで凍り付く程、寒いのだから、誰か止めてやってくれ!
 続く大島(あまり似ていない)が送った後、前田(背番号がないと誰だか分からない)は「左足はよけているが、右足は当たりに行っている」と言う水島作品定番と言うか使い古しネタの故意死球で出て、一、三塁。ここで打席に入った九郎はセーフティスクイズを敢行。打球には見向きもせずに、「バットではなく手に当たったからストライクだ」と抗議に走る山田の大チョンボの間に山下が返って、3点目。九郎が素手で打った事を誤魔化すネタも言うまでもなく使い回しだが、「大甲子園」では痛さを必死に耐えていたのが、今回はさして痛がっていない辺り、九郎の耐久力はとんでもなく上がっている様だ。納得がいかず、無駄に食い下がる里中と山田だが、そこへ出てきた一球は九郎のバントはバットの根元でやるのだと説明。それならば、バットが折れているだろうとイチャモンをつける山田の目の前で、「だから折れている」と一球はバットを折ってみせた事により、バントは認められるのだった。しかし、このバット、実は折れてはおらず、一球が自力で折っていた事が発覚。いかに根元とは言え、力を込めた事を山田にすら悟られない様に折るなど、最早、現実的でないにも程がある
 それにしても、あの楽天ベンチのメガネ男の正体が未だに分からない。どう考えても監督的ポジションにいるのだが、少なくとも田尾にだけは絶対見えない。一体、誰なんだ、こいつは!?


ドカベン1000号への道―〈プロ野球編〉データブック

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April 14, 2005 23:27

 打者毎に投げ方を変える一球に対して、自分の形を持たないと偉そうに講釈する山田だが、そんな事は見てりゃ、誰でも分かる。それにしても、沢村の投げ方など万人が見てすぐ分かるなんて事はありえないのだが、それは一球が口走ったから分かってるだけ? マサカリ投法以外は台詞で言って貰わないと全然分からないのだが、こういうネタをやる以上、文字でなく絵で分かる様に描いてくれないと説得力に欠けると言うものだ。
 形を持たない一球は朝青龍の様だなどと言う訳の分からない理屈で警戒する土井垣に対して、一球は次の投法は小川健太郎でいくと予告。小川健太郎なんて、コアな中年ファンじゃないとパッと出てこない名前な気がするのだが、里中はすぐに分かったらしい。マニアか、お前は…。小川健太郎と言えば、王さん相手に1度だけやった背面投げ(しかし、投球はボル)が伝説となっている人。犬神が土佐丸時代に山田にやったアレだ。ナメられた土井垣はこれを痛打するも、ピッチャー頭上の強烈なライナーを一球は驚異の1m50cmジャンプでキャッチ。垂直跳び1m50cmが既に異常なのだが、背面投げで体勢が崩れている後に1m50cmジャンプして、ライナー捕球に間に合ってしまうと言うのもかなり異常。実際、どれくらいのスピードで動いている事になるのか、誰か計算して下さい。忍者と言うより神の動きでは?
 すっかりザコと化した6番星王に対しては、里中のアンダースロー。もしや、「大甲子園」の影武者戦法や、本当はアンダースローに適性がある…と言った設定を思い出したのでは?とも思ったが、全然そういう事ではないらしい。力んだ星王はドームならば天井直撃する程、高々と上がったファールフライ。これを追った九郎はスーパースターズベンチに飛び込みながら、これを弾くも、背後に追ってきていた一球がこれをスライディングキャッチ。ここまで追ってきていた事がさも凄い事の様に描かれるが、天井直撃する程、高く上がった打球ならば、可能なプレーでは? 先の1m50cmジャンプと同列に扱われる様なプレーではない様に思うのだが、読んでるとこっちの方が凄く見える。
 「どんなタイプでも打ってやるぜ!」といきがる7番山岡に対しては一見、また里中かと思わせるアンダースローから微妙に違えた松沼兄やんでタイミングを崩して、ピッチャー前の小フライ。全てバッテリー間で打球を処理してしまう様子に礒部(勿論、似ていない)は「他の7人は必要ないぜ」と呆れ返るばかり。所詮、「ドカパロ」において、実在選手は背景でしかないのだから、礒部の発言は真実をついているのだが、果たして、水島氏は自覚しているのか? 自覚してやってるとしたら、それはそれでタチが悪いのだが…。ナメきった一球の態度に今年は冷静にいくつもりだった(らしいが、全然そんな事はない)岩鬼がついに激怒。次の打席で何かが起きる!? 待て、次号。
 ところで、悪の温床・楽天のベンチにいる山下コーチの隣にいるメガネは一体、誰? 描写からすると田尾としか考えられないのだけど、どう見ても田尾には見えない。試合前にはメガネなんかかけてなかったし…。マジで田尾なの? 誰だか分かる人、教えて下さい。


ドカベン スーパースターズ編 6 (6)

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April 12, 2005 23:59

 今週の「週刊現代」によると、どうも水島氏は野球漫画を描き続けた貢献を評価して貰っての野球殿堂入りを目論んでいるらしい事が明らかになった。「ドカベン」が今の30歳後半のプロ選手達に心酔され、多大な影響をもたらしているのは事実で、ああいう作品を描き続けていれば、殿堂入り(無論、競技者表彰ではなく特別表彰の方だが)の可能性もあながちゼロではなかったかもしれない。しかし、「ドカパロ」や近年の「あぶさん」は全て実在選手をかませ犬にした水島キャラ礼賛パ・リーグ撲滅漫画でしかなく、とてもじゃないが、殿堂入りの可能性などある筈もない。
 同誌では「ドカパロ」連載開始の経緯についても触れられていたが、毎度出てくるのが、破戒僧・清原が「山田になら4番を譲ってもいい」と言ったとか、鈴木一朗が「殿馬と一、二番を組みたい」と言ったとかの自慢話。しかし、現実を見つめ直してみると、破戒僧・清原はセ・リーグの巨人へ移籍、鈴木一朗に至っては国外脱出といずれもパ・リーグから逃げ出しているのだ。水島キャラにシメられまくる日々に嫌気がさしたのが最大の原因である事は言うまでもない。二人共、まさか「ドカパロ」があんなダメ漫画になるとは思わずに口走ってしまったのだろうが、とんだ失言だった。
 それから、例によって、あぶさんより年上の自分が草野球でショートを守れているから、あぶさんもまだまだやれると言う無茶苦茶な事をまたもやほたえているのだが、草野球レベルの話をプロに持ち込まれても説得力は皆無に等しいと言う事に一体いつになったら気付いてくれるのだろうか?

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April 07, 2005 19:46

 1点ビハインドの二死二塁で打席に入った一球に対して、「ホームランを打たれたら、丸坊主になってやるぜ」などといきがる里中。これで一球に一発を期待し始めたファンは何万人いるだろうか。負けて坊主になったヤツと言えば、「Kジロー」の沢村がいるが、里中でそれやったら女性読者を大量に失いかねないので、水島氏や編集部にそんな事が出来る筈もなく、実質上、一球が一発を打たない事がこの段階で確定してしまった。
 初球、スライダーに引っかかり、空振りする一球に、10年のブランクの影響は否めないとヤジを飛ばすスーパースターズ側のスタンド。山田もこれに同調するかの様に再び同じ球を要求するも、実に浅はか。仮にもプロの目を持っている田尾監督があえて4番に据えた選手。そんなブランクによる弱みを持っている筈がないのだ。これは実は、田尾監督バッシングなのか!? ともあれ、一球は体勢を崩しながらも、これをうまく拾い上げると、打球は一塁後方へ。通天閣打球(この時は打法ではなく打球)を無様に落球し、土佐丸戦でも打球直撃など、守備ではロクな活躍をした試しがない土井垣はこの打球も敗走した挙げ句に捕る事が出来ず、礒部が同点のホームイン。この間に一球は快足を飛ばして、一気に二塁を陥れると、更に、続く吉岡(勿論、似ていない)の初球で三盗を決める。ここで水島マンガでは耳にタコが出来る程、聞かされた「三塁に走者がいると、様々なケースで生還出来る可能性が高まり、投手は迂闊に落ちる球が投げられない」と言う定説を一球はえらそうに語り出す。こういう時だけ、山田のキャッチングに不安感を持たせるのは都合が良過ぎるのではなかろろうか。
 都合のいい水島理論により、スカイフォークもさとるボールも封じられた里中の2球目はカーブ。ここでは動きを見せなかった一球だが、山田が里中へ気を抜いた返球をした隙に、本盗を仕掛けて、勝ち越しのホームイン。「防ぎようのない野球をひっ下げて、一球は帰ってきた。大敵だ」などと、唖然とする山田だったが、冷静に考えれば、やってる事はSHINJOと何ら変わらない。そうか、SHINJOって、凄ぇんだなぁ(笑)。


ドカベン (スーパースターズ編5)

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March 31, 2005 20:48

 岩鬼のど真ん中克服を察知し、悪球勝負に出るも返り討ちとなった一球。後続を断ち切るしかないと、殿馬には村田兆治のマサカリ投法,三太郎には村山実の人間機関車投法(何でザトペック投法って言わへんのや!),そして、山田には江川卓の怪物投法(そんな投法はありません)と変幻自在の投法駆使して、1点のみで切り抜けるのだった。1人ずつプロの投手の投げ方をパクるのは「大甲子園」青田戦での岩鬼の二番煎じなのは言うまでもなく、呆れ返るばかり。せめて、それぞれの投法がどういう効果をもたらし、それぞれの相手に対して、どういう攻略意図があるのかをきっちり描写して欲しいものだが、勿論、そんなものは皆無だ。
 一転して、悪の温床・楽天の攻撃。壊滅的な貧打線を誇る楽天だが、里中ごときの球は屁でもないのか、いきなり関川(ヒゲがなければ誰だか分からない)が三塁前へセーフティバントを決めると、飯田(全く似ていない)があっさりと犠打を決めて、一死二塁。ここで昨年、水島の呪いで消滅の危機に瀕した近鉄を救うべく奔走し、報われなかった事で精魂尽き果てたのか、現実世界では開幕5試合無安打の大スランプに陥っている礒部(勿論、全然似ていない)が三遊間を突破。一気に三塁を回った関川だったが、三太郎の強肩と山田のブロックの前にあえなく憤死。
 ここで打席には自らの失投で先制点を許した4番投手の一球が登場。突如、影武者作戦を思い出し(注:「大甲子園」と「ドカパロSS」は繋がっていないが)、すぐにカッとなる短気な里中を挑発しまくる…なんて展開にはきっとならないだろうな。

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ドカベン (スーパースターズ編4)

March 24, 2005 21:56

 悪の温床・楽天に強制拉致されてしまった一球さんと九郎。凋落の道しか待ち受けていないとは言え、所詮、原作者には逆らえない。ああ、哀れ、一球さん。
 例によって、オープン戦で散々、情報が露出している筈なのに球場全体が初めて見る様な扱いをすると言う非現実的展開で一球のフリー打撃が始まる。一球を4番投手でスタメン起用する田尾監督の血迷った采配に憤慨するスーパースターズの面々だったが、それ以上に気になるらしいのが、マスクなしで捕手を務める九郎。山田はマスクなしでいる事をさも凄い事の様にのたまうが、そんな事は自分が中学時代にやっている事であり(まぁ、あの時は軟式な訳だけど)、要は自画自賛な訳だ。また、岩鬼も光高校戦でやっているし、今更、大袈裟に描写する様なネタではない。
 楽天のスタメンは相変わらずの水島鎖国体制によって、デイモン閣下もロペスも存在すらしていない模様。当然、パッテリーは一球−九郎のルーキーコンビで、藤井ばかりか、リーグを代表する投手である岩隈までシメられる有様だ。
 そして、いよいよ試合開始。岩鬼が阪神戦で一発かました球は未だに謎の儘だと言う。北によれば、後で録画したテレビを見返した所、CM明けたら、既に打ってしまった後との事だが、何で先頭打者でいきなりCMに突入するのか訳が分からねぇ。それに仮にCMだったとしても、いきなりの先制弾なら当然、VTRが流れるだろうに…。あまりにも無理矢理な理由をでっち上げてまで、謎に仕立て上げるのは何とかならないのか…。
 しかし、一球はあの試合をはっきりと見ていた生き証人だった。ど真ん中を捉えての一発だった事を知る一球は沢村栄治投法(どこが?)でいきなり悪球勝負に出るも、返り討ちのプレーボールホームラン。努力でど真ん中を克服したと言う一球の読みは完全に裏目に出た格好だ。苦手な球(ど真ん中)を克服すると、得意な球(悪球)が苦手になると言う訳の分からない理論は再三再四使い回しているが、いい加減にして欲しい。苦手な球を克服したら打てる球が増える様になるに決まってるやんけ!
 これを見ていた山田は相変わらず、凄まじい洞察力を発揮し、用心深い一球がコントロールミスをする筈はなく(何で?)、あの悪球は意図的に投げたもの→一球は甲子園での岩鬼の一発を見ていたに違いない→岩鬼が打った球はど真ん中…と言う三段論法を成立させ、岩鬼はど真ん中も悪球も打てるのだと言う結論に辿り着く。オープン戦序盤である阪神戦以降、1試合もやってない訳はなく、あの後も何試合もオープン戦やってる筈なんだから、そんな結論にはサッサと辿り着けっての。また、これで例によって、4割だとか5割だとか言い出すんだろうなぁ。どうせそんな事になりはしないんだから、少し落ち着け。で、ど真ん中を打てる様になったのに、あの一発の後、ど真ん中にカスリもせずに三振しまくったのは結局、どういう訳よ?



ドカベン (スーパースターズ編3)

March 17, 2005 20:57

 甲子園出場は僅かに1度。監督として2度出たと言っても、山田らに連れてきて貰った様なもので、大チョンボ采配によりむざむざ明訓に初黒星をつける失態を演じたにも拘わらず、甲子園の申し子の様な扱いを受けている土井垣。
 今季から始まる交流戦で、DHなしのセ・リーグとの対戦に向け、打のフォアマン,守の星王に代わって、総合力の土井垣…などと言う取ってつけた設定が突如、発生。この説でいくと、土井垣は星王より強打を誇り、フォアマンよりも守備が堅いと言う事になるが、……………本当にそうか? 大体、星王はいつの間に守備の人になってしまったのか? 紛い物の予知能力設定も消え失せてしまったと言うのに…。フォアマンも一塁と外野の違いはあるにせよ、明訓戦での好守・強肩ぶりは完全になかった事にされている様だ。
 一方、塁上で配球の事ばかり考えている山田。矢野は山田同様に「ブランクのある土井垣が初球を見てくる」と読んで、外角ストレートのストライクを要求するも、初球を狙っていた土井垣はこれを痛打。自分以外、全く信用していない山田は土井垣の打球は失速すると決め込み、必死の形相で猛然とダッシュ。しかし、山田の予想を覆し、打球は見事にライトスタンドに飛び込むのだった。相変わらず、読みが当たれば、決して打ち損じは起きずに結果が出てしまうジャンケン野球の炸裂だ。
 ところで、プレーボールホームランを打ちながら、その真相がうやむやになっていた岩鬼だが、以後、徹底したど真ん中攻めにバットは空を切るばかり。山田は「15年付き合って、こんなに努力した岩鬼は初めてだ。練習は裏切らない!」と豪語するが、最終打席も飛んだのはバットで、ボールはミットに収まってしまう始末で、結局、初回のアレは悪球だったのだ…と片付けられるのだった。果たして、この儘、岩鬼の努力は無に終わるのか?
 オープン戦はこれにて終了。いよいよ開幕を迎えるスーパースターズの相手は、「義経」ブームにあやかって、(伏線を張ってある義経を引っ張り出しもせず)牛若に顔が似ているからと真田一球を今頃になって無理矢理、入団させた悪の温床・楽天だ。中西球道同様に年内で雑魚キャラと化すのが確実なだけに、何とも不憫としか言いようがない。
 

ドカベン スーパースターズ編 (2)

March 10, 2005 23:06

 折角、今年から交流戦が始まると言うのに、甲子園ネタをオープン戦ごときで無駄に使ってしまうと言う訳の分からない今回のシリーズ。例によって、現実選手はシメられる展開でいきなり藤川が岩鬼にスタンドへぶち込まれる有様。ど真ん中打ち開眼へ特訓を続けていた岩鬼の努力が実ったのか?と思った山田だったが、打った岩鬼ばかりか、捕手の矢野から主審に至るまで誰一人、藤川の初球がどんな球だったか分からないと言う無茶苦茶な流れで真相はうやむやに。殿馬,微笑と何とか打ち取った藤川だが、山田に痛打された所で、打席には久々の登場となる選手兼監督・土井垣が…と言う所で待て、次号!
 岩鬼の悪球打ちネタは悪球誘いもど真ん中克服も持続性が全くない一過性の代物。本当にど真ん中を克服して、以後、連載終了まで忘れ去られないと言う展開ならば、意味のあるエピソードなのだが、その可能性はほぼ皆無だろう。一発勝負の高校野球漫画時代ならともかく、130試合以上もあるシーズンを何年も続けていくプロ野球を舞台に描くには、スカシネタと化すのが分かりきっていて、実に興ざめだ。
 ところで、昨年、伏線を張っていた義経ネタは一体どうなってしまったのか? 今年の大河ドラマにもあやかれる絶好のタイミングだと言うのに。牛若(弁慶の2番)顔だからと、真田一球なんぞ、今頃、引っ張り出してる暇があったら、義経ネタちゃんと消化して欲しい。まぁ、出した所ですぐに雑魚キャラ化するのは見えているので、それはそれで困るのだが…。伏線は張りまくるが張りっぱなし…と言う水島氏の悪癖は死ぬまで治りそうにない様だ。
 

ドカベン (スーパースターズ編1)

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