川相昌弘

April 10, 2006 23:25

 連続試合フルイニング出場の世界記録を達成したキュラソ星人に対して、内閣府が国民栄誉賞の授与を検討するとかしないとか…。キュラソ星人の記録は確かに偉大であるのだが、日本球界において、キュラソ星人の前にまず国民栄誉賞を贈るべき男がいるんじゃないのか!? そう、通算犠打世界記録を更新中の名手・川相、その人である「通算犠打記録」…、これ程、日本人らしい記録もないではないか。件の記事によると、国民栄誉賞受賞の条件は、(1)「前人未到の業績を達成した人」,(2)「業績を達成した分野が国民に親しみのある分野であるか」,(3)「広く国民に敬愛されているか」,(4)「国民的盛り上がりであるか」の4つとの事。これを川相にあてはめてみると、文句なしに全て該当する。開幕早々に達成してしまった事や、達成の瞬間がただの試合終了であった事など(そういう記録だから仕方ない)考えたら、名手・川相の世界記録達成に至るプロセスにおける盛り上がり方は今回のキュラソ星人を遥かに凌駕していたと思う(阪神ファンからは否定されそうだが)。そりゃ、王さんの756号の瞬間には到底、及ばないけどさ。多分、川相の場合、一番ネックになっているのは(3)なのだろう。巨人は嫌いだが、川相は好きと言う人も多かったくらいで、川相の人柄は広く愛されているし、野球選手としての姿勢も高く評価を受けている。オヤジギャグは寒いが、その辺も愛すべき点の1つであろう。しかし!中高年層のカリスマ的存在である茂雄から忌み嫌われていると言うのが問題だ。王さんが受賞した国民栄誉賞を自分が貰えていない事に大きなコンプレックスを感じている茂雄は今また川相に受賞などされたら、そのプライドは打ち砕かれるに違いない。当然、受賞の阻止にかかる。仮に日本国民が1億人とし、99,999,999人が川相を敬愛していると言う驚異的な絶対評価を得ていたとしても、一人でン千万人分の影響力を持っている茂雄の圧力により、相対評価が大きく下落してしまい、広く愛されている事にならない…と言う風に仕立て上げられてしまうのだろう。茂雄はヘッポコ采配,嫌がらせ政策,金満大補強により晩節を汚してしまった事に加え、劇的な引退セレモニー後、さしたる受賞のきっかけを掴めないでいるだけで、信者パワーにより、没後に贈られるであろう事は想像に難くない訳で、王さんや川相に対して、そう目くじら立てんでも良かろうに…。真面目な話、川相の記録はメジャー側にあまり評価されてない点も大きいんだろうなぁとは思うのだが…。
 尚、くれぐれも誤解をしないで欲しい。キュラソ星人の国民栄誉賞受賞には何ら異議を差し挟むつもりはない。たった一日の輝きで勢いで受賞させてしまったも同然の高橋尚子なんぞと比べたら、どう考えたって、キュラソ星人の方がふさわしい。ホント、ああいう事をやられると、国民栄誉賞が最早、ただの政府の人気取り行為に成り下がってるのを痛感させられるので勘弁して欲しいよな。授与を打診されながら拒否しまくってる鈴木一朗もそういった政府の目論見を感じているのかもしれない。そういう意味では、川相に国民栄誉賞が贈られたとして、果たして、素直に喜んでいいのやら…と思わないでもないのだが、それでもキュラソ星人が受賞して、川相が受賞しないのだとしたら、ちょっと納得いかない…と思ってしまうのだった。こういうのは時勢も関係してくるので、記録達成時に贈られなかった以上、恐らく、川相にお鉢が回って来る事はないんだろうなぁ(T_T)。

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April 08, 2006 17:40

◆D1−6G◆
4月から巨人がデーゲームとは、意表をつかれて、しばらく気付かずにいたので危うく見逃す所だった。今日も例によって、川相が幽閉され、1点が遠い中日。顔面骨折の春風亭半ケツに代わり、ローテに昇格した内海の前に6回までに3安打と沈黙。先発・マルティネスが李の犠飛による1点だけに抑えると言う踏ん張りを見せてくれたおかけで、試合は壊れず、いよいよ待望の時がやってきた。8回、先頭の代打・高橋光がヒットで出ると、代打・川相がコールされたのだ。しかし!ここで川相は一塁線へ小フライに上げてしまう不覚のバント失敗! ザル守備と酷評されていた李の凄いダッシュからダイビングキャッチで抑える見事な好守がなければ、成功していたかもしれないが、上げてしまった段階で、最早、川相としては失敗したも同然だろう。初球のファールの仕方で何となく嫌な感じはしていた…。巨人時代にも3球連続で失敗と言う悪夢の様な出来事があったが、正に、あの時の川相を予感させたのだ。限りなく100%に近い成功率を誇る川相の限りなく0%に近い失敗がたまたま今回来てしまった訳だが、これでゲッツーとなったのは痛かった。いや、それよりも痛かったのは川相がバントを失敗すると言う驚天動地の出来事により、中日ナインが計り知れない精神的ダメージを受けた事だろう。この後、9回にリリーフ陣が打ち込まれて、ダメ押し点を献上し、試合を決定付けられてしまった。これで川相に対する落合監督からの風当たりが強まらない事を祈るばかりだ。ところで、9回に村田がスリーバントスクイズ→空振り→ガッツな貴公子・仁志が迷わず突っ込み、本盗成功…と言う流れはカッコ良かったね。こういう采配はどんどんやってくれ>若大将

◆T5−2YB◆
ここまでバットが湿りがちだったゼブラ今岡が2ホーマー,浜中が3号ソロと一発攻勢で阪神が4連勝。浜中はそろそろスタメン定着させてやって欲しいものだ。久保田は連日のセーブとなったが、あそこまで行ったら、安藤は完投しなくちゃいかんよな。横浜先発・土肥はそんなに悪い投球ではなかったが、白星つかず。巨人以外の相手にも勝たないと年俸が上がらんぞ!(笑)

◆C1−0S◆
開幕以来、一度も3点以上取った事がない驚異の貧打線・広島は今日も沈黙。しかし、点を取ってくれないなら、点を与えなければいい。正にそんな決意が感じられる素晴らしい投球を展開したのが先発・ダグラス。7回1安打無失点は圧巻の内容だ。その後、永川−ベイルと繋ぐ完封リレーで連敗を4でストップ。打線は僅かに2安打だったが、山崎の二塁打をダグラスが送り、緒方が犠飛と言う渋い攻撃で両軍唯一の得点をもぎ取る文字通りワンチャンスを生かしての勝利だった。投手陣の頑張りは嬉しい材料だが、頼むから、そろそろ3点以上取ってくれ!

◆H2−6Bs◆
2試合連続完封負けだったソフトバンクだが、この日はルーキー・松田の二塁打で2回に早くも先制。斉藤が先発とあって優位に進められるかと思ったのも束の間、押し出しと言う最悪の形であっさり逆転を許したばかりか、ズレータの大トンネルと言うタイムリーエラーで大きく突き放される最悪の展開。3回以降、立ち直った川越の前に打線はまたも沈黙し、とうとう4連敗。ホルベルトが負傷欠場を余儀なくされたは言え、こうも攻撃力が落ちていると如何ともしがたい。早く帰ってきてくれ、川崎!

◆F3−5L
一応、首位攻防戦ではあるが、6連勝中の西武と伊集院光の弟子・金村が投げる時は絶対に落とせない…と、まだ思わせてしまう辺り、そんなに余裕が感じられない日本ハムではやはり勢いが違う様だ。その落とせない一戦で伊集院光の弟子・金村が5失点で5回もたずにKOではいただけない。いい加減、西武を止めないと独走してしまうぞ…。

◆M7−4E◆
西岡を下げ、打率.117の大塚をトップバッターに入れると言う計算してるんだかしてないんだかよく分からないバタバタしたオーダーを展開するバレンタインだったが、今日もロッテは悪の温床・楽天相手に大苦戦。先発・久保は先発の仕事は果たしたが、またも薮田がリリーフに失敗。フクーラのエラーに足を引っ張られたとは言え、あそこは締めないと…。しかし、流石に、悪の温床・楽天相手に連敗は許されないと、パスクチ,塀内のタイムリーで延長に持ち込むと、最後はベニー松山がサヨナラ3ラン。辛くも3連敗を免れた。

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April 07, 2006 23:39

◆D5−1G◆
交流戦を含めた全カードで最も名手・川相を使うべき試合、それが巨人戦だ。川相を敵に回すといかに恐ろしいかを身を持って思い知らされているのが巨人であり、茂雄やチンピラ三山元代表の嫌がらせで理不尽に放出された事で川相が最も闘志を燃やす相手が巨人なのだ。ならば、当然、川相はスタメン起用だろう…と誰もが思う所で起用しないのが落合監督のオレ流大チョンボ采配。………と、今年も巨人−中日戦においてはほぼ毎回この前振りが必要になってきそうな予感である。川相不在の中日相手に1点のリードを貰った上原は悠々自適のピッチングで6回まで1安打と完璧な内容。川相不在で如何ともしがたい時に取る戦法はただ一つだ。「一発に賭けるしかない」。この事を忘れ、一発への警戒を怠った事が上原の敗因となる。まず7回に福留が同点アーチ。9回には一死満塁の場面で立浪がグランドスラムを叩き込み、中日が劇的なサヨナラ勝ち。やけくその様なPLコンビの一発攻勢はさておき、今回の勝利はひとえに人斬り抜刀斎が頑張ったおかげだろう。一向に援護がない中、最後までよく投げた! おかげで岩瀬の146試合連続登板は夢と散ったけどな!(笑)

◆T5−2YB◆
インチキ二段モーションを封じられたハマのチンピラと井川の投げ合いが続いたが、ゲーリー川村が全てをぶち壊した。一気に畳み掛けた阪神の攻撃も見事だが、前回の5失点に続き、今回も4失点と大乱調の続くゲーリー川村がちょっとおかしい…。と言うか、牛島監督も引っ張り過ぎだ。ようやく井川に今季初白星,久保田に今季今季初セーブがついたのは、虎党は一安心と言う所だろうか。

◆C2−8S◆
不振が続き、暗い影を落としていた求道者・前田が先制アーチ! よっしゃー! しかし、先発・大竹が昨年までの同僚・ラロッカに2打席連続アーチを浴びるなど、あっさり逆転を許して、4連敗。求道者・前田,新井に当たりが出てきたと思ったら、今度は嶋,栗原が沈黙…。なかなか打線の噛み合わない広島である。梵もスタメン外されてしまうしなぁ。この儘、ズルズルと最下位街道を走らない事を祈りたい。

◆H0−2Bs◆
前回は7失点KO食らった高橋秀が、今回はそこそこ頑張ったのだが、打線の方がさっぱりでよもやの2試合連続完封負け。ホルベルトが左肘負傷で退場するなど、色々と気にかかる。川崎がようやくウエスタンの試合に出場し、復帰間近との事だし、何とか踏みとどまって欲しい所。一方、偽バファローズは2試合連続完封勝ち。今回は3投手のリレーだが、前川が前回に続いて好投しており、完全復活を予感させる。虎の子の2点はガルシアの2試合連続決勝2ラン! よっしゃー! これで当面はレギュラー安泰か!?

◆F1−7L
初登板で初勝利をあげたルーキー・八木が5失点KO。霊感投手・松坂が相手とあってそうそう点はやれないと気負ってしまったのだろうか。一方、ミスター完投負けの霊感投手・松坂は久々に大量リードを貰って、7回でお役御免。下手に投げ続けると、完投負けするからな…って、流石に今回はその可能性はなかったと思うが…。今日もスタメンの江藤は残念ながらノーヒットに終わったが、こっそり盗塁なんか決めちゃってる辺りが渋いね。

◆M0−13E◆
ロッテが0−13と屈辱的大惨敗。53イニング連続タイムリーなしと言う茂雄暗黒政権時の巨人顔負けのタイムリー欠乏症も深刻だ。もういい加減、打線を固定したら、どうだろう? 全試合、西岡,今江の1,2番でいいやんか…。また、悪の温床・楽天相手に13失点と投壊ぶりも深刻を極める。昨年の投手王国ぶりは見る影もなく、チーム防御率は最下位を独走中だ。一方、投打が噛み合い、快勝を収めた悪の温床・楽天はようやく今季2勝目…って、一場しか勝ってねぇ〜! 今季、一場が20勝をあげながら、悪の温床・楽天は20勝116敗…とか、燃える展開だが、流石に他の投手でも少しは勝つか。一場をプロ初完封へ導き、打っては3打点とボン野村が活躍した事でノムさんは大喜び。調子ぶっこいて、しばらくスタメンで使い続けそうだが、果たして、吉と出るか!?

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April 04, 2006 23:31

060404kawai.jpg◆YB8−8D◆
終盤に入ってもつれにもつれるクロスゲーム。やはり、このカード、伝統的に試合時間がクソ長い様だ。川相不在が故に一発に頼るしかない中日は谷繁,オチョアの一発で何とかリードを奪い、ようやく川相を投入する必勝パターンへ。しかし、川相擁する最強内野陣突破は不可能に近いと察知し、無闇やたらに一発狙いに走り出した横浜のアーチ攻勢に岡本,岩瀬が捕まり、よもやの延長に。しかし、私は岡本が打たれた段階で密かにこの展開を願っていた。そう、これで川相に打席が回ってくるのだ! 早くも投入された守護神・クルーンの前に二死走者なしと言う場面で回ってきてしまったのは残念だが、1点を争うゲームでこそ真価を発揮する男・川相は、155kmの速球を積極果敢に打って出て、ライト前へ会心の今季初安打! よっしゃー! 結局、試合は引き分けに終わったが、川相のヒットが見られただけでこの試合は大満足だ! クルーンが3回も投げたのは驚きだが、明日の雨天中止を睨んでのものだろう。これで晴れたら、見ものだが…。まぁ、岩瀬も開幕4連投なんか強いられてる訳で、そろそろ休みが欲しいかな。


◆S4−5G◆

すっかり軟投派に化けちまった石井一に対して、ガッツな貴公子・仁志が今季初スタメン。ついに小坂とのゴールデン二遊間結成か…と思いきや、干されたのはあの男ではなく小坂だった(T_T)。左腕なら仁志,右腕なら小坂でいくつもりなのか? この二人の片方が常に外される状況を何とかして欲しいものだ。6回、代打・矢野が貴重な2点タイムリーを放ったのが大きいが、左腕相手に仁志を使う気があるなら、亀井外して矢野も使ってやれよ! 左対左に固執してるんだかしてないんだか、イマイチしっくりこない若大将の采配だ。さて、投げる方ではようやく初登板となったパウエルは流石に安定した投球を展開し、先発の責任を果たしたが、豊田は壊滅的なチャンスブレイカーぶりを発揮していた中井美穂の旦那に今季初安打となるタイムリーを浴びるなど、バタバタとした投球で不安を残した。果たして、今年も巨人の守護神と言うのはこういう感じになってしまうのだろうか?(^^;)

◆F2−5H
3連勝で勢いに乗る日本ハム相手に7回まで1点のビハインドとまたまた大苦戦のソフトバンク。しかし、2連勝→3連敗→3連勝と来て、今度は連敗モードと言う日本ハムのサイクルはまだ続いていた。ズレータの逆転3ラン,本間のダメ押し弾で突き放すと、新垣が10三振を奪う力投で2試合連続の完投勝利! 今年の新垣はソフトバンクで最も期待している投手なのだが、この調子がどこまで続いてくれるか? 一方、日本ハム、さすらいの賭博師・須永の降板はちょっと早かったかなぁ。いよいよプロ初勝利が見えたかと思ったが、外国人監督は100球降板に拘り過ぎだ! MICHEALもついにリリーフに失敗してしまうなど、折角、偽バファローズにつけて貰った勢いが一気にしぼんでしまいそうだ。

◆L6−3E◆
今季も悪の温床・楽天が苦手な西武。昨年までの同僚・フェルナンデスに被弾するなど、劣勢ムードが漂うが、終盤まで僅差でもつれ込むと、息切れするのが悪の温床・楽天の必敗パターン。沖原のエラーを皮切りに3本のタイムリーを浴びて、一気に4点献上でまたも逆転負け。毎度、守備の乱れから余計な点をやり過ぎである。西武はこれで4連勝か。このタイミングで悪の温床・楽天と当たる事で一気に波に乗りそうな気配が…。

◆Bs1−0M◆
いきなりヒットで出た西岡がすかさず走って、3試合連続の盗塁死。今季の西岡は闇雲に走ってる気がしてならんのだが…。またも破戒僧・清原を欠く偽バファローズは5回までパーフェクトに封じ込まれながら、6回に村松のタイムリーで先制すると、この虎の子の1点を守りきる完封リレーで連敗脱出。3連敗中の偽バファローズに敗れてロッテは4連敗。かつての大連敗癖が甦ってしまうのか!? 清水は今季唯一の失点が黒星に繋がってしまうとは不憫よのぅ。チャンスは何度もあったのに、むざむざ見殺しにしたロッテ打線は大いに反省すベし!

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March 27, 2006 22:06

 ウチの掲示板の方で素晴らしい記事を教えて頂いたので、こちらでも紹介しようと思う。

あの時、代打川相をコールできたなら…WBC

 ウチの常連さんなら誰もが思うだろうが、もう完全に私と同じ発想である。ライブドアのPJ(パブリック・ジャーナリスト)の記事であり、こういう事で飯食ってる方ではない様なので、あまり説得力を感じてくれない人もいるのかもしれないが(スポーツライターなら説得力がある…ってもんではないと思うのだが)、名手・川相を日本代表メンバーとして組み込むと言う事は戦略的に実に合理的な選択であり、断じて無茶な提案などではないのだ…と言う事がこの様な記事として掲載されたのは非常に喜ばしい事である。

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March 14, 2006 22:25

 昨年もやったこの企画を今回も実行。各社から次々と発売されている選手名鑑において、球界の至宝こと名手・川相は一体、どの様な事を書かれているのか?と言うのを一挙公開!

◆スポーツニッポン
今季から球界初となるメンタルアドバイザーを兼任。
守備と犠打で貢献しつつ若手への技術指導や精神面のケアも。

◆日刊スポーツ
「世界一のバント」と堅守は健在。今季は「メンタルアドバイザー」でもチームを支える。

◆日本スポーツ出版社
犠打7と依然バントの技術は球界屈指。
今季メンタルアドバイザーも兼任で24年目の現役生活に挑む。

◆ベースボールマガジン社
メンタルアドバイザーとして若手の相談役になりながら
勝負どころでは存在感の光るプレーで勝利に貢献したい。

◆ベースボールマガジン社 週刊ベースボール増刊号
メンタルアドバイザーに就任し、選手の悩み解決を買って出る。
勝負所で欠かせぬ貴重な存在。

◆宝島社
経験豊富。メンタルアドバイザーも兼任する。

◆日日スポーツ新聞社
「和製オジー」の名に恥じない堅実無比なグラブ捌きと
前人未踏の世界記録を更新中の芸術的バントは、正に神の領域。
今季は世界初のメンタルアドバイザー兼任選手として大いに期待される。
 
………「日日」の名鑑は発売されてません、念の為…って、2年連続同じボケ(^^;)。予想通りと言うか、どこもかしこも「メンタルアドバイザー」ネタばかり。しかし、登録ポジションとして、「メンタルアドバイザー兼内野手」の表記があったのは、唯一、「週ベ」増刊号のみであった。残念…。

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March 06, 2006 20:41

 全勝での一次のリーグ突破を狙っていた日本だが、韓国相手に悪夢の逆転負けを喫し、屈辱の2位通過。名手・川相さえメンバーに入っていたならば…と言う恐れていた事態がついに現実のものとなってしまった。川相不在の弊害を象徴的に表していたのは、7回裏、無死一塁で西岡がヘッポコバント連発した挙げ句、見逃し三振に倒れた場面だ。西岡のバント失敗により、長打を打たねば…と固くなったベンちゃん,松中は力んで凡退。直後、石井弘が逆転2ランを浴びる最悪の展開だ。あそこで西岡が確実に送っていれば3点目が入っていた…とは限らない。しかし、あのバント失敗がただでさえ1点差を追い上げられる苦しい展開を強いられていたチームの空気を更に、重苦しくする事に繋がったのは間違いないだろう。西岡を全面的に責めるつもりはない。一見、スモール・ベースボールの先兵を担うかの様に見える西岡だが、特に、小技に秀でている訳ではない。あまりバントを起用しないバレンタイン監督の方針もあるが、昨年の西岡は493打席で僅か6犠打しか決めていない選手なのだ(因みに、川相は僅か24打席で西岡を上回る7犠打)。そんな西岡にあの重要な場面でバントと言う作戦を託さなくてはならない状況がそもそもおかしい。バントの成功率を上げるには、あくなき反復練習の積み重ねと、試合状況及び相手守備陣のプレッシャーに打ち勝つ強靱な精神力が必要だと考える。いかんせん修羅場を潜った経験の浅い西岡では荷が重かった。あの瞬間、川相さえいれば…と川相ファンなら誰もが思った事だろう。ヒットエンドランや盗塁と言った作戦の場合、監督もある程度、失敗する可能性を覚悟しているものだが、ことバントに関してはまず成功する事を前提にサインを送っている筈だ。実際に限りなく100%に近い成功率を残すのはとてつもなく難しいのだが、それくらいの成功率を期待されてしまうのがバントと言う作戦なのだ。そして、世界で最もその期待に応えうる男が日本には存在する。確率のスポーツである野球において、誰よりも高い成功率を期待出来る超スペシャリストを代表メンバーに入れないと言うのは、どう考えても賢明な策とは言えない。川相を代表メンバーに入れるべき理由は多岐に渡るが、バント一点に絞ったとしても、十二分に存在価値があるのは、もう誰が見ても明らかだ。スペシャリストの控え選手と言うのは、ああいう場面でこそ必要不可欠な存在なのだから…。無論、王さんも茂雄の妨害工作さえなければ、川相を入れたかったに違いない。流石、嫌がらせにかけてはノムさんをも凌駕する茂雄の知謀たるや恐るべし。王さんを陥れようと画策するにあたって、川相のメンバー入りを阻止する事はこれ以上ない的確な策謀だった訳だ。西岡の技量では当然、失敗する可能性も覚悟しておかなくてはいけない訳だが、実際に失敗されると、やはり納得のいくものではないし、落胆もしてしまうだろう。人事を尽くしたにも拘わらず、それでも結果が出なかった、と言う訳ではないのだから…。茂雄の陰謀にしてやられた王さんには同情する他ないが、王さんにも一つミスがあった様に思う。あそこはせめて現役で最も川相に近い男と言われる宮本をピンチバンターとして起用すべきだったのではなかろうか…。かつては日本代表の主将も務めた男であり、プレッシャーに押し潰される様な事もないだろうし、バントの技術も川相の域には至らないとは言え、今の日本代表では随一の信頼度を持っていた訳で…。あの場面、西岡は自分の判断でバントしに行ったと言う情報もあるのだが、実際どうなのか? そこまでして走者を進めなければならない事を自覚していたにも拘わらず、追い込まれた末に、見逃し三振ってのは、あんまりだろう…。それにしても、よりにもよって、この一戦を観に来るかよ、茂雄…。2次リーグ進出を決めたと言うのに、日本代表メンバーのまるでお通夜の様な陰鬱とした表情とは対照的に、何とも言えないあの晴れやかな笑顔…。陰謀が見事に決まり、してやったりと言う所か…。恐るべし…。

バントの神様―川相昌弘と巨人軍の物語

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February 27, 2006 21:27

 昨年、不動の2番を務めた井端だが、落合監督は今季、3番で起用する構想を抱いていると言う。12球団トップの得点圏打率をマークした勝負強さを生かしたい模様で、オープン戦初戦で3番スタメンで起用された井端は会心のタイムリー二塁打を放ち、期待に応えた。さて、注目すべきは高代コーチの発言だ。

「2番次第だよ。2番を打てるバッターが出るかどうかだ」

 1番が荒木で、3番に井端が入るとすれば、最早、2番はあの人しか…、いや、元々、こんな消去法の仮定などするまでもなく、史上最高の2番打者が中日にはいるではないか。改めて言うまでもないが、名手・川相の事である。「3番・井端」構想の真の狙いは川相を2番で使う事にある…と言っている様なものなのだ。荒木,川相,井端と続くとなれば、中日の初回の攻撃は12球団一、相手に嫌がられるものとなるのは間違いない。まさか、荒木,井端以外の選手を使ってまで、川相の2番固定を阻止するなんて血迷った事はやるまいな…。もし、そんな愚行を犯す様な事があるならば、「落合監督は茂雄によって福嗣君の弱みを握られている」と言う仮説がより確信に近付くと言っていいだろう。。

落合博満の超野球学〈1〉バッティングの理屈

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February 21, 2006 23:07

 本館の掲示板の方で名手・川相の特集記事が載っていると情報提供して頂き、「Number」を買ってきた。今号、基本的にはサッカーの欧州チャンピオンズリーグ特集であり、Jリーグはおろか、ワールドカップすらカスリとも関心のない私にとっては、知ってるどころか聞いた事もない連中が延々と取り上げられる苦痛この上ない内容だったが、全136ページ中、たった7ページしか占めない川相特集「考える葦3」だけで、十二分に満足出来た。因みに、この企画、第1回目の時はしっかりチェックしたのだが、今回が「3」と言う事で、一体いつの間に「2」があったのだ〜と、今更ながらに大ダメージを受けた次第。
 まずショックを受けたのが、8月24日の試合で川相がぎっくり腰に見舞われていたと言う事。更に、「このチームを日本一にすることができたら引退してもいいと、こころに秘めていた」とか「疲れがとれにくくなっている」なんて言葉が続き、ドキッとさせられる事しきりだ。徐々に体力,回復力が衰えていき、現役生活が残り少なくなってきた事を痛感しながらも、まだやり残している事,やらなければならない事がある…。コーチではなく、現役だからこそ後に続く者達に伝えられるものがある…。川相のそんな想いが伝わってくる熱い内容だ。巨人で暫定的に引退後、中日で復帰した事に関して「原監督を解任し、暴言としか思えぬ言動を平気でくりかえすようなオーナーのもとなどで現役生活をやめてなるものかと思ったからだ」なんてくだりがある。川相の言葉とは書いていないし、書き手が勝手に川相の気持ちを代弁しただけかもしれないが、少なからず、そういう想いがあったのも確かだろう。巨人での晩年に感じていたのは「よそのチームから力のある選手ばかりとってきたから、なんとかしてやろうという気持ちが湧かなくなっていた」との事。しかし、中日と言うチームは違った。荒木も井端も川相から多くのものを受け取ったに違いないし、これからも多くのものを学んでいく事だろう。それに引き替え、巨人のあの男は5年間もチームを共にしながら川相から一体、何を学んだと言うのか…。川相から聖域のポジションを奪ったのは自分だと勘違いしているんじゃないかとすら思えてしまう。実際に川相からポジションを奪ったのは茂雄に他ならないと言うのに…。そんなあの男とは対照的に、川相に憧れ、敬いながら、常に近くで接して行動する事で、着実に川相の経験を吸収していこうとする荒木の姿勢に好感を抱いた。世の川相ファンは皆、荒木が羨ましくて仕方ない事だろう。その荒木が「あと6年は現役つづけてくださいよ」と言ってくれたのも嬉しかった。「6年」と言う数字の根拠はよく分からないが、日本球界史上初の現役親子鷹実現に望みを繋ぐ為にも、それくらいはやって貰わないと…。川相が自慢出来る事は通算犠打の世界記録などではなく、茂雄の陰謀により、何年にも渡ってベンチウォーマーを強いられながらも、23年も現役でいられた事だと言う。「随分、謙虚な自慢」と言われて返した答えが「だから、野球選手達に限りなく夢をあたえている数少ないプロ野球選手のひとりですよ、自分は」。謙虚どころか、凄い自慢じゃなかろうか。でも、実際、その通りだし、全然嫌味じゃないよなぁ。遠路、山奥まで野球教室に訪れ、時間を惜しむ事なく真摯な態度で接するなど、これからプロを目指す野球少年達に夢を与えるだけでなく、二軍でくすぶっている選手達にも希望の光を照らし続ける川相の勇姿を今季も1試合でも多く見せて貰いたい。その為にも落合監督には茂雄の陰謀に屈する事なく、オレ流大チョンボ采配を炸裂させない様に祈るばかりだ。結構、ネタばらししてしまったが、今号の「Number」は川相ファンなら必読モノ。是非とも、抑えておくべき一品だろう。

PS.原稿書き上げたのが、昨年末らしく、川相はコーチ兼任になる様に書かれているが、実際はメンタルアドバイザー兼任で実質上、選手専任の筈。本文はともかく、タイトル下の見出しは修正しておかんとあかんやろ…。

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February 15, 2006 22:44

 「中日スポーツ」辺りでリアルタイムに紹介されていたのか分からないが、今週の「週ベ」にこんな記事が載っていたので、抜粋しよう。


中日が”バント王国”確立へ、特別練習を編み出した。通常の本塁だけでなく、一、二、三の各塁にも打撃ケージを設置。4ヵ所一斉のバント練習を行った。打撃投手やマシンの球をあっちでコツン、こっちもコロリ…。地味ながら効率よい”特バン”だった。「個別じゃなくみんなでやると、他の選手のやり方を見られるからね」と発案者の高代野手総合チーフコーチ。4ヵ所を巡回して指導した世界記録保持者の川相昌弘内野手は「時間を割いてやるって事は、監督、コーチがバントの重要性を考えているってことだと思います」。昨年の85犠打はリーグ5位。数はともかく、質(成功率)を追求する。

流石に、川相を擁するチームはひと味違うぜ!…って、昨年、チーム犠打数が5位だったとは驚きだ。それもこれも落合監督が川相を無為に干すオレ流大チョンボ采配を連発したからに他ならない訳だが…。ホント、川相をピンチバンターとして使わず、その儘、打席に送られた選手にヘッポコバントを見せられる事ほど腸の煮えくり返る事はないので、しっかり技術向上を図って欲しいものだ。しかし、いかに川相が職人技のコツを直伝してくれた所で、バント技術は一朝一夕に掴めるものではない。名手・川相とて、若い頃にあくなき努力を重ねた事で技を磨き続けたのだし、世界のトップレベルに君臨した今もなお、毎日欠かさずバント練習を続けているくらいなのだから…。地味なバント練習をコツコツと積み重ねるのは精神的な強さも求められる気がする。一過性の特訓に終わらない様、頑張って貰いたい。まぁ、実の所、要所で川相を徹底して使いまくれば、こうも大がかりなバント特訓は必要ないんだけどなぁ………などと言うと、身も蓋もないか。だが、特訓効果により、いかにチーム全体の成功率が上がったとしても、川相以上に成功を期待出来る選手がいないのは、紛れもない事実だ。文字通り、世界で最も信頼出来る職人技を身につけ、バントだけでなく多彩な作戦に対応出来る適応力の高さも持ち、バントを成功しただけで球場全体をヒートアップさせる唯一と言ってもいい存在である上、同時にナインの士気をも大いに高める男・川相はここぞと言う場面でもっと使われて然るべきだと思う。2年ぶりのV奪回へ最大のキーマンたる川相だが、果たして、落合監督はどれだけ使いこなしてくれるのか、気になる所である。

明日への送りバント―一つ一つの積み重ねが人生の宝物になる

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February 13, 2006 06:26

 予想以上に早く出版された気がする今季の「週ベ」選手名鑑号。いつもこんなモンだったっけ? さて、ここ数年は名手・川相の項を真っ先に探している私だが、密かに期待していた事が実現していて、ちょっと嬉しかった。そう、肩書きとして「メンタルアドバイザー兼内野手」と書かれていたのである。勿論、史上初の快挙(笑)。備考に記される可能性はあっても、区分としてはただ「内野手」と書かれてしまうかも…と心配していたので、思わずニヤリとしてしまった。これから続々と出るであろう選手名鑑では、果たして、どう書かれるか注目したい所である。

川相がルーキー時の選手名鑑がAmazonで扱われてるのを発見してビックリ!
プロ野球選手名鑑 (’83年度版) …………と思ったら、在庫切れやんけ!

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February 10, 2006 21:34

 藤田元司氏が心不全により、74年の人生の幕を閉じた。藤田氏と言えば、私にとっては、日本プロ野球界最高の指揮官である。第一次政権も良かったが、特に、第二次政権の藤田巨人ほど、心から愛せるチームは先にも後にも出てこないと思う。そりゃ、川相ファンならそうだろう…と思われるかもしれないが、そうではない。あのチームの一員だったからこそ、川相ファンとなるに至ったのだ。藤田巨人の魅力は決して川相の存在だけに留まるものではない。第一次政権の初っぱなで自ら当選クジを引き当て獲得した若大将・原が第二次政権では文字通り、主砲として君臨。ノミの心臓と酷評され、伸び悩んでいた所をサイドスローに転向させて、開花させた斎藤雅を初め、桑田,槇原と3人合わせて通算500勝を突破した高卒先発三本柱を形成。他にも無為に補強に頼らず、吉村,駒田,岡崎,緒方,村田ら、自前の選手をしっかり育成した上での好チームを作り上げた。藤田政権の素晴らしい点は、生え抜きの選手を叩き上げ、長期に渡って、第一線で活躍出来る選手に育て上げた事に尽きる(茂雄暗黒政権でそんな野球人生を送れた選手が果たして、何人いただろう? 最初から凄い新人や実績のある余所の選手ばかり引き抜いてくる行為ばかりで構築したチームになど何の魅力も感じない。しかも、茂雄暗黒政権はそれをやりまくっていたにも拘わらず、チームを強く出来ず、生え抜きの芽を摘みまくっただけと来るからタチが悪かった)。
 そして、藤田政権を語るにおいて、やはり、触れなくてはならないのが、名手・川相の存在だ。2番ショートの聖域で不動の地位を築いた川相だが、あの様な偉大な選手に成長出来たのは、藤田氏の存在なくしては考えられない。万一、あの時代に茂雄が監督だったなら、川相は10年もたずに首を切られていた可能性だってあるのではなかろうか。「誰だって怒られるよりは褒められた方が嬉しい。選手だって同じだ」と選手を褒めて伸ばそうとした藤田監督。一軍二軍に拘わらず、コーチ陣の意見には耳を傾ける柔軟性を持ち、誰もが何かしらの長所を持っている筈だと言う見方で選手とコミュニケーションを取り、選手にやる気を起こさせていた(ただし、その一方で怠慢プレーに関しては決して看過せず、しっかりとカミナリを落としていた)。今や、バントと守備の達人として誰からも一目置かれている川相だが、その頃から図抜けた技術を持っていた訳ではない。藤田監督に引き上げられ、こなすべき役割を明示された事により、川相は自分なりの活路を見出し、磨くべき技術のレベルアップに邁進出来たのだ。
 藤田氏の愛弟子と言うと、私はどうしても川相を真っ先に思い出すのだが、立場的な問題もあるのか、報道では揃って若大将・原監督にスポットが当たっており、川相のコメントが全く取れないのが残念。確かに原監督も妥当な人物である事には違いないのだが…。原監督が藤田氏から得たものは大きい筈で、第一次政権では茂雄野球を継承する…と口では言いながら、実際には、藤田野球の後継者たる片鱗を見せていた。しかし、第二次政権を迎える今季、ここまでは完全に茂雄暗黒政権的流れであり、非常に気に病まれる所。「恩師と言う言葉以上の恩人」と言う藤田氏の死に報いる為にもまっとうな巨人野球を取り戻して欲しいものだ。故人の弔い合戦を美談にしたてあげまくる報道はあまり好ましいとは思わないが、藤田氏の遺志を継ぐ若大将・原監督,名手・川相,桑田らには是非とも奮起して貰いたい。
 あれ程、夢中に応援出来たチームを築いてくれ、野球にのめりこませてくれた藤田氏には心から感謝すると同時に、ご冥福をお祈りしたい。

「情」のリーダー論

二番打者組織論―チーム、集団のキーマンは、三番でも四番でもない

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January 11, 2006 21:47

 今週の「週刊ベースボール」、新春特別企画として、「著名人が選ぶベストナイン」と言うのをやっていた。こういう企画があると、真っ先に探すのは、やはり、名手・川相の名前だ。現役だけならいざ知らず、日本球界でのプレー経験のある選手は全て選考対象…となると、日本が世界に誇る職人である川相と言えども、かなり狭き門になる。今回、選ばれた著名人は飯塚実,はた山ハッチ,えのきどいちろう,中尾明慶の4人。この中で唯一、中尾明慶だけが川相をメンバーに入れていた。おおっ、なかなか分かってるではないか…と思ったのも束の間、川相はショートではなく代打要員。どうやらバント技術を買っての事らしく、ピンチバンターとして使いたい様だ。じゃ、川相を差し置いて、ショートに選んだのは一体誰なんだ!?と見てみれば……………、よりにもよって、あの男かよ! あの男とプライベートで付き合いがあるらしいが、それでもあの男を凄いバッターとかぬかしている。打順は8番で、2番には井口が入った所が救いと言えば救いだが、前言撤回だ! まだまだ分かってないなぁ…。

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December 15, 2005 23:33

 日本が世界に誇る球界の至宝・名手・川相に前代未聞の肩書きが与えられる事になった。その名も「メンタル・アドバイザー」。勿論、球界史上初の役職だ。その役割は文字通り選手達に対して精神的なフォローをすると言うものだ。来季はコーチ兼任となる事が決定していた筈だったが、コーチ兼任と言うと、どうしても引退へのカウントダウンを感じさせ、コーチ業に追われて、練習量の減少も余儀なくされる。「生きた見本」の象徴たる川相は選手専任である事に大いなる意味があると思っていたので、コーチ兼任には非常に抵抗があったのだが、このメンタル・アドバイザーとやらになった事でアドバイザー料は貰えるものの、コーチ登録はされず、コーチ会議などにも出なくて済む様になったらしく、嬉しい展開だ。元々、川相は外様とは思えない程、チームメイトからの信頼が厚く、若手から技術面だけでなく、精神面でも様々なアドバイスを求められていた存在。こんな肩書きなどなくとも、既に、その役割は十分にこなしていたと言える。つまり、来季の川相は今季と何も変わらず、現役選手として若手の手本になる様な行動に専念していればいいと言う事だ。「来季はもっと試合に出て、打席に立ちたい」と語るなど、実戦に対するモチベーションにも衰えは感じられない。川相が僅か24回しか打席に立たせて貰えなかった事がV2を逃した最大要因と言っても過言ではない今季の中日。来季はV奪回を図る為にも、もっと積極的な川相の起用を期待したい。ところで、来季の選手名鑑には、果たして「メンタル・アドバイザー」って肩書きは載るんだろうか?

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September 12, 2005 19:36

 V2へ向けて、下手なとりこぼしは許されない中日が弱小巨人相手に不覚の逆3タテを食らう大失態。一方、首位阪神は最下位広島をきっちり3タテし、3日前まで5割弱はあったと思われた中日の逆転優勝の可能性が一気にゼロに近付いてしまった。しかし、この逆3タテは確たる要因がある以上、同情の余地は一切ない。そう、名手・川相が1イニングたりとも出場していないのだ。これじゃ、負けても仕方がない。もう散々言っているが、川相が最も熟知し、闘志を燃やす相手が巨人であり、巨人が最も恐れている男が川相である事を考えても、巨人戦で川相をカスリとも使わないと言うのは、勝つ気がないのと同意である。ましてや、昨日の様な1点を争う展開でこそ川相は真価を発揮する選手であり、それにも拘わらず、フル欠場に追い込むなど、まったくもって具の骨頂だ。こんな大事な時期に落合監督のオレ流大チョンボ采配が大炸裂してしまった中日の迷走は一体、どこまで続くのか…。

勝負の方程式

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August 16, 2005 23:01

 阪神に1.5差と迫り、今日から6連勝とカモにしている巨人との3連戦とあって、首位獲りは目前…と思われた中日がまさかの大惨敗を喫してしまった。敗因は先発・山本昌が踏ん張りきれなかった事でも、立浪が3度走者を置いての打席で全て凡退した事でも、福留,オチョアが8タコ6三振の大ブレーキだった事でも、終盤のピンチで落雷による長期中断に見舞われるツキのなさでもなく、落合監督のオレ流超特大チョンボ采配の一点に尽きるだろう
 問題の場面は1−2と1点ビハインドで迎えた7回裏。中日は一死から谷繁がヒットで出塁。ここで山本昌の打順とあって、落合監督は代打を投入。当然、名手・川相を起用するものと思いきや、出てきたのはボンジュール大西。川相を使わない以上、当然、強行策なのだろうと思えば、何とボンジュール大西は送りバントを敢行したのだ。つまり、ボンジュール大西の役割はピンチバンターである。この終盤に来て、川相を差し置いて、ボンジュール大西をピンチバンターとして起用する理由が1つでもあるだろうか?
 
●仮説1:川相を使わない事で強行と思わせて裏をかき、バント成功率を高めようとした
川相を使う事によって、バントと思わせて実は強攻策…と言う作戦は成立するが、この逆はあり得ない。こんな姑息な手段によって、僅かに水増しされた成功率が、世界の頂点に立つ職人技を誇り、明らかにバントと警戒されていても、その網をいともあっさりとくぐり抜ける川相の成功率を上回る筈がないのだから…。万一、ボンジュール大西が失敗してしまったら、とんでもない事になったのは言うまでもない。そこまでのリスクを犯してまで得るものは少なく、ハイリスクローリターンの選択肢としか言いようがない。
 
●仮説2:8,9回で川相を使う場面が来ると言う仮定の下、温存を図った
ここで同点に追いつく事は最優先事項である。落合監督は強攻策の代打要員として川相の優先順位が壊滅的に低いので、使うとすれば、ピンチバンター。しかし、そもそもバントで送る場面を作れなければ、ピンチバンターとして使う機会はまず来ないのだ。そんな来るかどうかも分からないチャンスの為に川相を温存する必要は全くない。守備固めとしての温存は逆転してからの話なので、論外である。
 
●仮説3:実は川相は故障しているないしは体調を崩している
落合監督は故障情報を隠したがるので、これだとすれば、少々責めづらい。しかし、川相ならば、一軍ベンチに入った以上、多少の故障など厭わずにバントを決めてくれる筈だ。
 
●仮説4:福嗣君の弱みを茂雄に握られ、圧力をかけられた
本館で度々挙げている説。病に伏せていようが、川相をシメる事は忘れない茂雄が落合監督に対して、あらゆる手段を使って圧力をかけていたとしても、何ら疑問に思う事はない。流石の落合監督も福嗣君を盾に取られては如何ともしがたいか…。そういう時は「『代打・澤井』と言ったのに、球審が聞き違えて『川相』をコールしてしまったから、俺の所為じゃない」とか、適当ぶっこいて誤魔化す方法を覚えて欲しい。澤井じゃなくて、川井でも可能だが、こちらは投手なのでちょっと無理があるか…。
 
 理由がどれであれ、ここでボンジュール大西にバントさせた事は大チョンボ以外の何物でもない。ボンジュール大西はバントを成功させたんだから、別にチョンボではないのでは?と言う声もあるだろう。しかし、バント成功後の効果が名手・川相とボンジュール大西では大違いなのだ川相はバント1つ決めただけで敵味方を越えて、球場全体から大拍手を貰えると言う球界唯一の存在である。明らかにバントと分かっている場面で阻止出来なかった敵チームは多大なるダメージを受ける事は必至。ましてや川相の恐ろしさを十二分に知り尽くしている巨人となれば尚更で、しかも、この偉大な男を放出してしまったと言う悔やんでも悔やみきれない愚行に対する憤りも加わり、計り知れないダメージを与える事が出来る。味方も川相が作ったチャンスは無駄に出来ないと意気に感じて、必死でこのチャンスを生かそうとする。1プレーで完全に球場の空気を変えてしまう、それが川相のバントなのだ。ボンジュール大西のバントではただバントが成功しただけで終わってしまう。しかも、この場面、どう考えても川相を使うべき展開でありながら、川相を使わずにバントをさせると言う不可解極まりない采配。成功しても、川相をピンチバンターとして後回しにした事でナインが戸惑いを隠せず、不信感を抱くのは必至だろう。この後、センターへ凡フライを打ち上げてしまった荒木を責める事は出来ない。結局、この回、無得点に終わった事で流れは巨人に移ってしまい、しかも、最悪の場面で停電による中断に見舞われる始末。極論だが、7回に川相を投入する事で同点に追いつき、8回から川相を守備固めに投入する展開ならば、停電のタイミングもまた違ったものになったかもしれないのだ。要は1つのチョンボがツキに見放されるケースもあると言う事だ。何はともあれ、あの7回の大チョンボがいかに大きな意味を持っていたのかは分かるだろう。V2を狙う為にも、もう2度と同じ過ちは繰り返さないで欲しいものだ。

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July 26, 2005 23:57

050726kawai01.jpg またも川相を後回しにする落合監督のオレ流大チョンボ采配が炸裂し、いきなり山本昌が打ち込まれ、4点のビハインドとなる苦しい展開。メークドラマアゲインと言う妄想に取り憑かれた巨人に引導を渡した川相の活躍で火がつき、7連勝と言う最高の形で締め括った前半戦の勢いは、オールスター休みと川相不在により途絶えてしまうのか? しかし、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は福留,森野の一発攻勢で逆転に成功すると、更に、2点を加えて、突き放す。これで、サッサと川相を投入して、逃げ切り態勢に入ればいいものをいつまでも出し渋っているうちに、一気に引っ繰り返される悪夢の展開が待っていた。しかし、それでも川相スピリットを発揮して、粘る中日はオチョアの一発で追いつくと、土壇場9回には先頭の谷繁がヒットを放ち、川相の出番をお膳立て。満を持して登場の川相は厳しい警戒網をいともあっさりとくぐり抜ける芸術的な犠打を見事に決める。職人が期待通りの仕事を果たした事により、中日は完全にイケイケムード。荒木がヒットで繋ぐと、井端がセンター前へ会心の勝ち越しタイムリー。更に、立浪もライト線へダメ押しのタイムリー。最後は川相,英智と守備のスペシャリストをバックに岩瀬が締めて、8連勝となった。
 やはり、川相が決めた時の中日はひと味違う。これで13打席で3安打4犠打。素晴らしい。仕事、果たし過ぎ!(笑)。これだけ使える男はもっと積極的に使って欲しい。もう毎度同じ事を書いてるが、やってくれない以上、何度でも言うしかない。今日とて、危うく川相を使いそびれて逆転負けしかねなかったのだから…。頼むぜ、落合監督!

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July 13, 2005 22:56

050713kawai01.jpg 一向に川相を使おうとしない落合監督のオレ流大チョンボ采配になかなか浮上のきっかけが掴めない中日だが、札幌に来る度にメークドラマの幻想にいつまでもいつまでもしがみついている巨人を圧倒。前夜の大勝に続いて、この日も、7回までに7−1とリード。
 そして迎えた8回、2点取ってなおも二死満塁の場面で7回からサードの守備固めに入っていた名手・川相に待望の打席が回ってきた。札幌と言えば、川相がプロ初アーチを放った場所であり、メークドラマのきっかけになったと言われる9連続安打の際、満塁アーチを叩き込んだ場所でもある。そして、昨年の巨人戦でも移籍初安打に続いて初アーチまで浴びせるなど、相性抜群の地。ましてや、落合監督に出番を奪われ続けている川相の為に、日頃、世話になっているナイン達が必死こいて作ってくれたチャンス。「二死満塁と言ういい場面に繋いでくれた事が嬉しかった」と言う川相がこの場面で燃えない筈がなかった。職人技の右打ちの印象が強い川相だが、本来はプルヒッター。ここでも初球をいきなり引っ張ると、あまりの速さに小久保が少しも反応出来ない強烈な打球は三塁線を綺麗に破る走者一掃のタイムリー二塁打に! 「札幌のファンの前でいい仕事が出来て良かった」と笑顔の川相。敵ながら見事な活躍に二塁ベース上でガッツな貴公子・仁志も思わず笑顔で賞賛を送った。
 これで今季の川相は9打数3安打6打点3犠打。驚異的な活躍である。守備は勿論の事、バットでもこれだけ貢献していると言うのに、何故、落合監督は川相を積極的に使おうとしないのか!? 阪神に大差をつけられている今、大逆転優勝を狙うには優勝経験豊富な川相の活躍は不可欠である。頼むから、もっと川相を使ってくれ!

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July 01, 2005 23:56

050701kawai01.jpg 首位阪神に4.5差と、これ以上離される訳にはいかない状況の中日だったが、先発・山本昌が打ち込まれ、序盤から4点ビハインドの苦しい展開。しかし、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は5回に集中打で一気に同点。
 4−4の儘、迎えた8回、中日は無死一、二塁と絶好のチャンスを掴み、ここで我らが名手・川相が満を持して登場。500%バントと警戒され、厳しいシフトを敷かれる中、名手・川相はきっちりと一塁線へ打球を転がす芸術的犠打を決め、前人未踏の世界記録を523個へと更新。バント1つで空気を大きく変える川相効果により、一死満塁から井端が走者一掃の決勝タイムリー三塁打。
 この回の猛攻により、9回にも打席が回ってきた川相は追い込まれてからのフォークを体勢を崩しながらも巧みにバットを合わせる職人技のバッティングでセンター前ヒット。やはり、川相の食らいつくバッティングと言うのは心を奮わせるものがある。打たせても、送らせても、いつも何らかの仕事を果たす。この試合を終わって、川相の成績は7打数2安打3犠打。実に5割もの確率で結果を出しているのだ。これ程の選手をここまで僅か10回しか打席に立たせていない落合監督の何と罪深い事か

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June 23, 2005 23:50

 6−2で迎えた8回裏からサードの守備に入った我らが名手・川相。毎度、打席が終わったばかりの所に組み込まれてしまうので、その後の攻撃でも打順が回ってこないケースが多いのだが、あまりにも生きた球を打つ機会を奪いまくる落合監督のオレ流大チョンボ采配に怒り爆発の中日ナインは9回、何としてでも川相に打席を回そうとばかりに二死満塁と言う最高の場面で川相に繋ぐ事に成功。そんなナインの気持ちに川相が応えない筈はなかった! 初球から積極果敢に叩いた打球は見事にライト線へ弾き返される会心のダメ押し2点タイムリーとなり、阪神の息の根を止める事になったのだ。この一打が何と川相の今季初安打。開幕から一軍に居続けながら、68試合目になるまで初安打が出なかった事など、川相には経験のない事だろう。しかし、この間、川相は僅かに8回(しかも、そのうち犠打2個を含むので強攻策としての打席は6回)しか打席に立たせて貰ってないのだから、仕方ないと言えば仕方のない事。だが、68試合になるまで6回しかまともに打たせて貰えないと言うのは異常極まりない事である。打者・川相を軽んじるのも大概にして欲しいものだ>落合監督
 
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June 06, 2005 21:42

 連日連夜、完全無策一発依存野球で空前絶後の大拙攻を繰り広げている巨人。5日現在、併殺打はリーグトップの53個.犠打成功率に至っては.559と目を覆う様な数字で、勿論、これまたぶっちぎりのリーグ最下位だ。
 野球は確率のスポーツである。あらゆるプレーに関して、数値化され、パーセンテージを算出する事が出来る。打率は3割打てれば、一流の証と言われるが、7割は失敗してもいいのだ。盗塁阻止率も5割ほどで強肩呼ばわりされる。しかし、バントは限りなく10割に近い成功率を求められるプレー。にも拘わらず、巨人は4割5分近くも失敗しているのだ。求められている確率を考えれば、壊滅的な失敗率である。これなら、単独盗塁した方がマシなんじゃないかとすら思う。
 10割近くの成功率を求められているバントだが、実際の所は10割近い数値を残せる選手など殆どいはしない。しかし、20年以上プレーしながら、通算成功率が9割超の神懸かり的な達人が存在する。言うまでもないが、名手・川相昌弘その人だ。バントの他に守備も9割超が要求される世界だが、ここに関しても川相は職人の域に達する男である。確率のスポーツである野球において、10割近い数字を叩き出せる男がどれ程、希有で貴重な存在であるか…。より確率の低いホームランなどと言うプレーばかり期待して、川相の居場所を奪ってしまった結果が今の巨人の無様な戦い方に繋がっている
 トレード期間は6月いっぱい。本当に優勝する気があるならば、無駄に金が余っている事だし、大枚はたいて中日から川相を取り返すくらいの事はやって欲しいものだ。…………が、復帰間近のナベツネ&茂雄の暗黒コンビに阻止されるんだろうな、どうせ…。
 
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June 05, 2005 20:37

 先発・山本昌がまさかの乱調で3回6失点KO。普通のチームなら、ここで終わる所だが、どれだけ点差をつけられようが、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は違った。5回、勝利投手の権利を目前にした江尻を攻め立て、4点を奪うと、オチョアが3ランを叩き込み、大量7点のビッグイニングで一気に逆転。流石だ。
 しかし、1点差で迎えた土壇場9回に名手・川相をサードの守備に投入しない落合監督の采配が、どうにも腑に落ちない。8回裏に森野の打席が終わったばかりだと言うのに…だ。ここで川相を起用しない理由は常識では考えがたい所だが、あえて挙げるならば「川相が故障を負っている」「岩瀬を信用していない=延長に突入する可能性を危惧している」の2つ。落合監督はケガ情報を隠したがるので、川相の状態については不明だが、その可能性は低い様に思える。後者に関しては、こういう状況で守護神への信頼感を欠いていると見られる様な采配を打つ事がチームにとってプラスになる筈がないので、これも到底、考えられない様に思う。となれば、「川相をシメる為」と言う第3の可能性が浮上してくる。やはり、復帰間近の茂雄の圧力は日に日に強くなっているのだろうか…。
 
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May 29, 2005 23:21

 最近、先発陣が不振だったが、来日初先発となった謎の助っ人・マルティネスが松中に一発浴びた以外はまずますの投球で十分使えるメドが立ったのは幸い。今回のキーポイントは延長10回、無死一塁の場面。川相をピンチバンターとして起用せずに、渡辺にバントさせ、しかもこれがヘッポコバント。J.マッケンジーが二塁へ大悪送球をかましたのに助けられ、勝ち越し点に繋がったのは勿論、結果オーライでしかない。ここで渡辺にバントさせるなら、川相を使ってくれよ! まったく落合監督のオレ流大チョンボ采配には頭を抱えるばかりだ。やる事をやって負けるのは仕方ないが、やらずに負けるのは後悔しか残らない。
 それにしても、松中はもう20本か。流石に、松中が55本越えそうな時には悶着は起きないと信じたいものだが…。

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May 21, 2005 21:26

 昨年の優勝請負人と言っても過言ではない名手・川相が徹底的に幽閉されると言うまるで茂雄暗黒政権を思わせる悪夢の様な状況により、苦しい戦いが続き、首位の座も危うくなってきた中日。川相と中日の勝敗の因果関係を調べてみると、川相出場時は何と15勝2敗と言う驚異的な勝率を残しており、逆に、フル欠場に終わった時は9勝17敗と大きく負け越しているのだ
 勝っている時に逃げ切る為の守備固めとしての起用が多いのだから、出場時に勝率がいいのは当たり前ではないか…、と言う意見もあるだろう。確かにその通りなのだが、川相が出た時に勝率が高いと言う事よりも、川相を出さずしてむざむざ17敗もしている事が大問題なのだ。この17試合に川相を出していたら、何試合かは勝敗が逆転していたかもしれないではないか。エラーで追いつかれ、サヨナラ暴投で負けた今日の試合など、特に、川相の力が必須だった筈だ。勿論、これはあくまで推論の話でしかないのだが、こう考えると、何とも歯痒い気持ちになってしまう。
 中日ナインにも最後まで諦めない川相スピリットが浸透してはいるものの、やはり、執拗にボールに食らいつく粘り腰やバントを決めるだけで球場全体を味方につけてしまうなど、川相自身が活路を開く事はチームのムードを大きく変えうるのだ。スタメンでフル出場させろとは言わないまでも(本当は言いたいが)、川相を使うべき機会は幾らでもあるのだから、幽閉してるのか、勿体ぶってるのか知らんが、もっと積極的に起用して欲しいものだ。茂雄から圧力がかかっている…と言う最悪の仮定が現実なのだとすれば、如何ともしがたいのかもしれないが…。

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May 03, 2005 23:26

 川相ファンならば、絶対持っておきたい4大聖書の紹介もいよいよラストの4冊目。今回、紹介するのは、今年3月に発刊になったばかりの「明日への送りバント」(川相昌弘著/KKベストセラーズ)。そう、満を持して登場した川相昌弘初の著書である。系統としては「背番号0闘志∞」に近い。生誕から1994年までの事を客観的に書かれた「背番号〜」に対して、こちらは昨年に至るまでの川相の歴史を川相自身の主観で書いたものと言った所だろうか。
 現役選手である為、書けない事があるのか、単に、川相の人間性がでか過ぎて、寛容に構えているからなのか、あまりヤバい事は書かれていない。悪太郎・堀内の殴打事件に関しても、あっさりとしたものである。「ベンチに追いやろうとする大勢への反抗心で闘志が燃え上がった」などと言った描写もあるのだが、恨み言など一切吐かない清々しさは流石に、川相である。川相はそれでいいのだ。恨み言など、我々ファンがいくらでも言ってあげるから…。注目すべき箇所はやはり、2003年の引退騒動に関する話と、中日へ移籍してからの事だろうか。中日移籍後の話は思ったより、多くのページを裂いていて、かなり楽しめた。しかし、これを読むにつけ、何でこんな偉大な男を巨人はむざむざ飼い殺し、放出してしまう様な愚行を犯してしまったのか…、と改めて痛感させられる。
 また、家族愛溢れる川相だけに、長年のプロ生活を支えてくれた家族、特に秀美夫人への感謝の気持ちが随所に綴られている。最後の最後でまたこっ恥ずかしい事を臆面もなく書いちゃうんだ、この人は…。読んでるこっちが照れるがな…。これも無垢な川相ファン向けの一冊だろう。毒々しい内容は期待してはいけない代物だ。これでとりあえず、打ち止めとなった必携聖書だが、今後も更なる聖書の登場を期待したい所だ。川相のオヤジギャグ総集編…なんてのでも、私は買ってしまいそうだが…(笑)。

 
明日への送りバント―一つ一つの積み重ねが人生の宝物になる

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April 11, 2005 23:10

 今回、紹介するのは「二番打者組織論」(藤田元司著/ひらく刊)。4大聖書の中で私が最もオススメなのは、これである。誰に一番読ませたいかと言えば、12球団中最悪の二番打者と言われるあの男だろう。あの男はこれを500回くらい読み返して、自分がいかにダメな二番打者かを思い知り、考え方を改めて欲しい…と言うくらい、二番打者の心得が事細かに書かれている。これを読んで、何も感じないならば、「もう二番を打たせるのは勘弁して欲しい」と監督に進言せよ!
 藤田元司氏と言えば、王さんと茂雄の繋ぎとして、2度に渡り、巨人の指揮官を務め、名手・川相を二番打者として育て上げた偉大な人物である。恐らく、あれ以上、思い入れのあるチームは今後出てこないのではないだろうかと言う程、私は(第二次)藤田政権下の巨人を愛している。その藤田政権は史上最高の二番打者である名手・川相の存在なくしては語れない。藤田氏が2度目の監督に就任した時、守備の力で守り抜き、派手さはないが堅実に勝ちを狙う野球を目指し、それを実現するに当たり、なくてはならない存在として名手・川相に目をつけたと言う。川相を一流の二番打者に育てる事が勝利への近道だと…。ん? そう言えば、これと全く逆の考え方をした人がいたね。打撃の力で打ちまくり、派手さばかりで大味に勝ちを狙い、川相の様な一発のない打者をないがしろにすると言う。そう、長嶋茂雄、その人である。藤田氏の真逆ばかりついていては、茂雄暗黒政権が勝てないのも合点がいくと言うものだ。
 二番打者的精神を持った人間こそが組織の強さを不動のものにする、と言う考え方を元に史上最高二番打者である川相を実例に挙げながら、話が進んでいく。川相がどれ程、素晴らしい二番打者であったかと言う事が延々と書き連ねられており、ページをめくる度に私の頬は緩みっ放しだ。また、この本は「○○をする為には××する事だ」的な記述も多いのだが、その後に「だが、茂雄はしなかった」と勝手に付け足す事によって、ブラック度も増して、面白い。全く茂雄は悉く藤田氏の反対の事ばかりやっていたのだと、つくづく思い知らされるのだが、今更、茂雄がこの本を読んだ所で遅いのだ。せめて、まだ間に合うあの男には是非、読んで欲しい。まぁ、多分、何も感じてはくれない気がするのだが…。井端辺りに読ませたら、急成長間違いなしだが、井端は今や生きた見本を間近で見られるヨダレものの環境下にいるので、この本は必要ないかもしれない。とにもかくにも川相ファンは絶対に買って損はしないと断言しておこう。それどころか、買わないときっと後悔するので、是非、買いませう!

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April 09, 2005 09:06

 前回、川相ファンならば、絶対に持っておきたい書物が3冊存在する…と書いたが、4冊目の存在が新たに発覚した。発刊間もなかったとは言え、不覚にも前回はその本の存在に気付いていなかった事をお詫びしたい。昨日、気付いて、即購入したものの、まだ読了していないので、これについては最後に紹介したいと思う。
 
 さて、今回、紹介するのは「バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語」(赤坂英一著/講談社刊)。赤坂氏と言えば、ご存じの人もいると思うが、「週刊現代」の敏腕記者。この本は同誌で短期連載された「犠打−長嶋茂雄に嫌われた男」に大幅加筆されたものだ。同誌において、赤坂氏は巨人をメッタ斬りする事がしばしばあるが、こと川相に関しては一目置いており、川相が巨人…特に、茂雄暗黒政権において、この上なく不遇な扱いを受けていた事を憂いていた人物だ。元々の連載のタイトルや、帯に「主役=川相昌弘と『偉大なるミスター』が演じた不条理劇(中略)、誰も書かなかったベンチ裏の人生模様。痛快!『ジャイアンツ劇場』」とある事からも、それは伺い知れる所だ。
 嫌がらせの様に金満補強で次々と送り込まれる刺客。理不尽にベンチに幽閉する指揮官。暗に引退を迫るフロント。この偉大な男に何と強大な敵の多い事か。それらを川相がいかなる決意で、いかなる努力で跳ね返してきたのか。現場の記者ならではの突っ込んだ部分も多く、読み応えは十分だ。惜しむらくは、この本、2002年の夏に発刊されている事。あと1年待てば、通算犠打世界記録ネタばかりか、あの悪夢の引退騒動も盛り込めたと思うと、実に残念だ。
 4大聖書の中で、川相をベンチに置き続けた茂雄の嫌がらせ行為は断じて許せない熱気溢れる川相ファンには、これが一番オススメではなかろうか。ネタとしては「日日スポーツ」に近い部分があるので、ウチの常連さんには特に…。
 


バントの神様―川相昌弘と巨人軍の物語

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April 08, 2005 23:52

 投壊,拙攻で黒星街道を驀進中の巨人相手に不覚の黒星を喫した中日。最大の原因は、やはり、名手・川相を最後まで起用しなかった事にあるだろう。昨年も同じ過ちを何度も繰り返したと言うのに、今年もオレ流大チョンボ采配は健在の様だ。スタメンで使うべきなのは言うまでもないのだが、せめて、8回の代打の場面は渡辺でなく川相だったろうと。再三再四言っているが、落合監督は打者・川相に対する評価が低過ぎて、ああいう場面で後回しにされると、やきもきせずにはいられない。
 また、巨人戦で川相を使う効果の大きさを考慮して欲しい。ひと度、川相がグラウンドに現れれば、敵である筈の巨人側のスタンドからも大きな喝采が巻き起こる。この段階で、中日はペースを握る事が出来ると言っても過言ではない。元々、闘争心溢れる川相だが、巨人相手には特に、熱い闘志をたぎらせる。まして、両軍のスタンド…、つまり球場全体が拍手を送ってくれるのだ。燃えない訳がない。しかも、川相を敵に回す事の恐ろしさは巨人ナインは嫌と言う程、熟知している。川相が出てくるだけで、とてつもないプレッシャーに苛まれるのだ。この結果が決勝打などなら言うまでもないし、バントであっても、巨人に対して、計り知れないダメージを与える事が出来る。これだけの条件が揃っていて、巨人戦で川相をフル欠場に追い込む落合監督の気が知れない。2,3戦では是非とも、川相を効果的に使って欲しいものだ。

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March 29, 2005 22:26

 日本球界が世界に誇る名手・川相昌弘。その華麗かつ堅実なプレーと、ひたむきに野球に取り組む姿に魅了されたファンは数多い筈だ。そんな川相ファンならば、絶対に持っておきたい書物が4冊存在する。正に、川相ファンにとって、聖書とも言うべき、その4冊を紹介していこうと思う。
 本日、紹介するのは、「川相昌弘 背番号0闘志∞」(吉田武著/ベースボール・マガジン社刊)。川相と言えば、「60」「0」「6」「7」と4つの背番号をつけた経験があるが、全盛期の川相を知る者にとっては、やはり、川相のイメージは「0」ではないだろうか。地味ながら、黙々と仕事をこなしてきた川相には妙に「0」が似合っていた気がする。そして、背番号は「0」でも、胸には無限大の熱い闘志を秘める男。「背番号0闘志∞」、見事に川相を言い表したいいタイトルだ。
 約10年前に刊行されたこの本だが、私は発売日にわざわざ神保町まで出向いて購入した。遠出した理由は、購入すると、川相が直々にサインした上で手渡してくれるイベントがあったからだ。生の川相に接触したのは、私にとって、これが初の機会であった。今と変わらぬ屈託のない笑顔でファンと接する川相とがっちり握手を交わした事は今でもいい思い出の一つだ。
 10年前と言うと、球界の至宝・川相の選手生命を少なくとも5年は縮めたと言われる大罪人・長嶋茂雄が巨人で指揮を執り始めた頃。この本はその茂雄の推薦文から始まる。「すべてに攻撃的な彼の姿勢こそ”スピード&チャージ”を掲げた巨人のチームリーダーにふさわしい。巨人が無敵の軍団になる為には彼のリーダーシップが不可欠」などと、いけしゃあしゃあとぬかしているが、川相の事をこんな風には微塵も評価していなかった事が後の金満大補強,暗黒采配でまざまざと見せつけられたのは言うまでもない。そんな茂雄のコメントはいかがわしい事この上ないが、「川相ファンのみならず全ての野球ファンに勧めたい」と言う部分だけは同調出来る。
 本書は少年時代から甲子園を経てプロ入りを果たすまでの生い立ち…、プロでは華奢な類に入る体躯をものともせずに必死の努力で這い上がり、見事に球界屈指へのショートへと成長した最も脂が乗りきっている頃までを描ききったものである。まだ茂雄の暗黒采配に苦しめられる手前の段階なので、そういう意味でも安心して読める筈だ。3大聖書の中で、無垢な川相ファンには、これが一番オススメではなかろうか。

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March 20, 2005 11:54

 ようやく川相に待望のオープン戦初安打が飛び出した。6回裏からサードの守備に入っていた川相は8回、一死一塁の場面で藪田相手に得意の右打ちで会心のライト前ヒット。1試合に1打席打たせて貰えるかどうかすらアヤしい状況の為、最悪、ノーヒットで終わる覚悟もしていたので、正直、ホッとした。今季は「打者・川相」の力も存分に発揮して欲しい、と改めて思うのだった。


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