2007 MAJOR

April 21, 2007 13:00

 会心と思われた寿也の打球は僅かに左に切れてファール。2−0と追い込まれながらも、必死にボールを見極めていく寿也は野球に出会った時に始まり、幾多の勝負や試練の傍らにいつもいた吾郎と切磋琢磨し、この大舞台まで上がってきた事を思い返していた。一緒に高め合い辿り着いた最高の舞台の最後の試合で吾郎を敗戦投手にする訳にはいかないと言う思いを胸に、ついにセンター前へ弾き返すと、これが松尾さんを迎え入れるタイムリーとなって、試合は振り出しに。なおも勝ち越しのチャンスだったが、続く岩岡はあえなく三振に倒れて、同点止まり。その裏も続投を命じられた吾郎は目の当たりにした寿也の殊勲打に闘志を燃え上がらせるのだった。

 先週の引きはどう見ても寿也のタイムリーかと思いきや、ただのファールと言うスカシネタ。もうミスリードとかじゃなくて、スカシネタだろ、あれは…。美穂への手紙の件を片付けてなかったもんだから、慌ててねじ込んだらページが足りなくなったとかそんな印象。結局、打ち直しのタイムリーは逆転打ではなく同点打に留まり、延長突入は確実となった訳だが、ここまで回想ネタのオンパレードで再三寿也をフィーチャーしまくった以上、延長に入ってからの決勝打もまた寿也なんて展開になると、いい加減、うんざりしてしまう訳で、別の選手が打つと思いたい所だが、それは一体誰になるのか? DH制を捨ててまで吾郎が打席に立つ様な水島漫画で使い古されたネタは勘弁して欲しい所だが、本来、決勝打を放つ打者として本命に挙がらなければならない松尾さんはどうせ酷い扱いなんだよな。結構、前に予想したコジローが勝ち越しタイムリーを放ち、なおも大ピンチと言う場面でギブソンが登場し、松尾さんがシメられる…になりそうな気がしてならない。松尾さんが四球の後、ハマのスペランカーのタイムリー…と言うパターンも飽き飽きだ。まったく松尾さんに同点アーチ打たせて、寿也に決勝タイムリー打たせときゃ、しっくり来たものを…。まぁ、最もサプライズな超展開は闘志を燃やす吾郎が9回裏、いきなり先頭のボルテックにサヨナラ弾を浴びる事だが、松尾さんがシメられるくらいなら、その展開でも全然OKだ!

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April 12, 2007 06:55

 1点ビハインドで迎えた9回二死、今夜の松尾さんの痛烈な打球はJr.のダイビングキャッチに阻まれ、万事休す…と思いきや、大木さんが誤審だと猛抗議。打球はJr.のグラブに収まる直前、三塁ベースを僅かに掠めていた為、Jr.のプレーはダイレクトキャッチではなかったのだ。大木さんの抗議は受け入れられ、ジャッジはセーフへと翻る。更に、続くハマのスペランカー・三田村が四球を選び、一、二塁のチャンス。ここで打席に入った寿也を目にしたスタンドの美穂は試合前に寿也から貰った手紙に、自分を捨てた両親を許せるか分からないが、何の罪もない美穂との失った10年間を帰国後に埋めていこうと書かれていた事を思い出し、感極まっていた。そして、寿也は粘った末についに打ち返す。果たして、打球の行方は!?

 結局、ただの誤審かよ!と言う事で、松尾さんは打ち直しの機会を貰えず、しみったれた内野安打で打席終了。可哀想だ、可哀想過ぎるぜ、松尾さん…。まさか、またハマのスペランカーが…と危惧したが、ハマのスペランカーも刺身のツマでしかなく、回るべくして回ってきた満田キャラ・寿也が痛打。打球の角度からして、どう見ても単打で終わるとは思えず、これは松尾さんに続いて、ハマのスペランカーが長駆逆転のホームを踏む可能性も出てきた。しかし、ここで逆転してしまう様な事があると、その裏、吾郎が再び打たれる展開になるとは思えない上、ギブソンの緊急登板が消滅するばかりか、Jr.へのリベンジの機会すら失われるので、ハマのスペランカーはボルテックの鉄のブロックの前に本塁憤死…か? 別に、逆転後、主砲・ボルテックの同点アーチが飛び出す展開でも構わないんだけどさ。美穂を絡めた演出がいかにも寿也の最終打席です…みたいな雰囲気なんだが、もし、延長に入った場合、果たして、寿也に回るのか否か…。鈴木コジローがチャンスを作って、光中のピッチャー強襲安打で勝ち越し→この際、最後の投手がケガ…と言う場面でギブソンが出てきて、松尾さんをシメ倒すなんて展開にならない事を祈るばかりである

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April 08, 2007 13:27

 Jr.の逆転弾により、絶体絶命の危機に立たされた日本。守護神・ハフマンを送り出し、逃げ切り体制のアメリカに対して、先頭の樋口が一、二塁間を破って、光明を見出すも、続く光中が送りバントを試みてゲッツーを食らう最悪の展開。試合終了まであと一人と言う所で打席に入ったのは今夜の松尾さん。ここまでチームを引き上げたのは吾郎,寿也の若いバッテリーの力であり、Jr.に打たれた事は決して責められないと言う松尾さんはこのまま負けてしまう様な彼らにとって残酷な結末にさせる訳にはいかないとばかりに激振。三塁線を破ろうかと言う痛烈な打球となったが、これにサード・Jr.が素早く反応し、ダイビングキャッチ。審判からは無情にもアウトのコールが響き、万事休すか!?

 満田氏の松尾さんいびりは果てしないねぇ。あの流れはどう考えても、松尾さんの同点ホームランでしょうが! てっきりコジローから始まるもんだとばかり思っていた9回の攻撃だが、この期に及んで8回にコジローで終わっていたと言う景気の悪い展開…。あの状況で癒し系ぬいぐるみスラッガー・光中にバントをさせると言う大木さんの訳の分からない采配…。普通の監督なら、あそこは光中を下げて、名手・川相(もどき)をピンチバンターに送る場面だが、どうせ茂雄(もどき)の陰謀により、川相(もどき)はメンバーに入っていないにしても、それにしたって、光中よりバントのうまい小技の利く控えはいただろうに…。とどめに、吾郎達に対するあの松尾さんの断固たる決意を感じさせるモノローグ。どれもこれも全て松尾さんの同点弾の伏線だと思うでしょうが! しかし、結果はあのザマ! 大体、あの流れで一発で決めにいくのではなく、三塁線へ流し打つ段階で景気が悪い事この上ないよなぁ。とは言っても、流石にこれでゲームセットって事はストーリー上、ありえない。アウトのコールは宣告されたんだから、Jr.は完全捕球してる訳であの後、落球する展開はないにせよ、実はタイムがかかっていたとか、水島漫画でありがちなボルテックがインターフェアーをやらかしていた展開とか、何らかの延命措置が取られるのだろう。打ち直しならば、松尾さんの同点弾の可能性も浮上するが、しかし、三塁線へ流し打ってしまう弱気なバッティングをしてしまった事実は消えないんだよなぁ…。とりあえず、インターフェアーでハマのスペランカーが同点タイムリーとか言う展開にならない事を祈るばかりである。

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March 28, 2007 23:35

「へっ…、初めて野球で親父にほめられたぜ」

 Jr.に会心の逆転バックスクリーン弾が飛び出し、両軍ベンチのムードは一気にひっくり返る。寿也の忠告通り、ジャイロフォークを混ぜた慎重な投球をすべきだったと激しく後悔する吾郎。一瞬で地獄に落とされる危険と背中合わせなのがクローザーの宿命だが、今日だけは絶対に打たれてはいけなかったのだと言う想いで一杯の吾郎は6連続三振だの、100マイルなら抑えられるだのと、一人で舞い上がり、過信していた自分を悔いる気持ちを引きずったまま、続くアレックスにも左中間を破られてしまう。吾郎同様、逆転弾のショックにしばし意気消沈状態だった寿也だが、ここでようやくにマウンドに向かうと、打ったJr.が神がかっていただけで、あの100マイルは紛れもなく最高の球だったと吾郎を励ます。ここで更なる1点を失えば、全員の気持ちが切れてしまうと、頭を切り替えた吾郎は続くハートマンを空振り三振に仕留め、辛くも最終回に臨みを繋ぐのだった。

 先週、指摘した通りの事を吾郎が思いっきり後悔していた訳だが、寿也はJr.を大袈裟に持ち上げて自分のリードミス(=吾郎の直球志願を阻止しなかった)を隠蔽していた様な気も…。幾ら何でも「神懸かり」は言い過ぎだろうに…。そんな中、吾郎の失態に難癖つける客に対して、真吾が抗議するシーンが密かに熱い。吾郎が失意の状態とは言え、開眼アレックスが会心の二塁打を放ったのはちょっち嬉しかったが、主砲・ボルテックまで回らなかったのは残念だ。まぁ、ここであの勝負強い男に回ってしまったら、追加点取られちまうから仕方ないよな(^^;)。それにしても、ギブソンに「お前を息子に持って誇りに思うぞ」と褒められ、赤面して喜ぶJr.のツンデレぶりが妙に可愛かったね。

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March 21, 2007 20:58

「今度こそ、きさまのこの100マイルを俺は打ち砕いて勝者になる!!」

 いきなり初球から痛打したJr.の打球はライトポールを僅かに右へ切れる大ファール。吾郎の投じた球は、ジャイロフォークがすっぽ抜けた失投だったのだ。すっぽ抜けのリスクがあるとは言え、ジャイロフォークを使わない訳にはいかないと言う寿也だったが、吾郎は打撃センス抜群のJr.に対して、ジャイロフォークを交えた駆け引きをした所でひっかからないから、100マイルの速球でねじ伏せるしかないと分析し、ストレート一本で勝負する事を要望。一方、昨秋、100マイル(=160km)の速球でバットを叩き折られた屈辱を忘れていなかったJr.は借りを返すべく、日本から折れにくいアオダモのバットを仕入れ、マシン打撃で100マイルの速球でもスイートスポットを外さない精度を高める特訓をこなしていた。徐々に球速を上げていく吾郎はカウント2−1からの4球目についに100マイルをマークするも、Jr.はこれを完璧に打ち返す。打球はバックスクリーンに突き刺さる逆転2ランとなり、見事にリベンジを果たすのだった。

 Jr.、よもやの完勝。眉村には完璧にシメられたのが嘘の様だ。単に、こいつ、速球に強いだけんじゃないのか? なら、ジャイロフォークを混ぜた方が良かったんじゃないのか?と思わずにはいられない。あと、吾郎の言動もどうも釈然としないなぁ。初球は失投なんだから打ち返された時にではなく、投げ損ねた段階で「しまった」と思うのが普通だろうし、投げ損ねを大ファールされた事に関して、そんなにプライドが傷つくものだろうか? それに初球からジャイロフォークのサインに頷いている訳だし、ジャイロフォークに対応された訳でもないのに、ストレート一本に切り替えるってのも何だか変だなぁ。Jr.にジャイロフォークを混ぜても無駄と思ってるなら、最初からストレート投げるだろ…。それにしても、逆転2ランかよ…。これでアレックスや主砲・ボルテックの活躍の場が奪われちまったかと思うと悲しい(T_T)。こうなると、この先はどう考えても、「9回表に同点→延長突入→ギブソン登板→Jr.にリベンジで世界一」だよなぁ。問題はどうやって同点になるかだ。8回表の攻撃内容が不明なんで9回に誰から始まるかが分からないのだが、7回は寿也で終わってる訳で8回が三者凡退なら、9回は1番から。コジローから始まる方がドラマ的には盛り上がるので、恐らくこれは確定と見ていいのではなかろうか。しかし、1番から始まるとなると、この時点で今夜の松尾さんが同点アーチを放つ可能性はゼロだ。逆転アーチを放ってしまうと、延長に突入する為にはまた吾郎が失点する事になるので、この回は同点止まりだろう。松尾さんは一発でないにしろ、せめて同点タイムリーくらい打たせて欲しいものだね。また松尾さんが四球で、ハマのスペランカーがタイムリーなんてオチはいい加減許されないと思うぞ

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March 16, 2007 20:05

「わかるぜ、Jr.…。親父のために打て! 打ってアメリカの勝利をプレゼントしてやれ!」

 無死一塁からバーンズが空振り三振を喫し、一死を取られたアメリカは続いて5番・ボルトンが登場。ボルトンは昨春、吾郎がサーモンズのトライアウトを受けた際、メジャーの洗礼を浴びせた因縁の相手。その時の事をしっかり覚えていたが故に、ボルトンは吾郎の実力もその頃と大差ないと見くびっていた。初球のストライクを直球で厳しいコースに決められ、制球力こそついたと判断するも、そのストレートだけでは抑えられないとタカを括っていたボルトンだが、続く2球目のジャイロフォークを空振りし、呆然。フォークがあると言う情報は入っていたものの、想定外の切れ味の鋭さに慌てふためくボルトンはまたも投じられたジャイロフォークにあえなく空振り三振を喫してしまう。ボルトンは続くJr.にジャイロフォークを警戒する様に伝えるが、Jr.からはベネズエラ戦のビデオを見て研究した節もない事を指摘されたばかりか、クリーンアップがそんな姿勢だから苦戦しているなどと皮肉られる始末。これに激怒したボルトンを制止したアレックスは命懸けで臨むギブソンの為にも打てと、内心、Jr.にエールを送るのだった。約半年ぶりの再戦でJr.は左の吾郎相手にまたもやあえて左打席で臨むと、いきなり初球から痛打。果たして、打球の行方は?

 ボルトンが吾郎と因縁の相手だったなんて、完全に記憶から抜けていたよ。ボルトンの方はメジャーにも上がれない青二才との一対決を刻銘に覚えていたのに、対する吾郎はボルトンの事など、まるで記憶の片隅にもない様子で何だか哀れだな、ボルトン…。更に、Jr.にまでシメられるし、可哀想過ぎる…。とは言え、Jr.の指摘通り、ベネズエラ戦を見ておかないまでも、未だに1年前のイメージを未だに引きずってるなんて、幾ら何でも甘く見過ぎだろう。それにしても、折角、的確なアドバイスをして貰ったのに、Jr.も手厳しいね。犠飛1本打ったとは言え、序盤で立て続けにチャンスを潰すなど、まだこの試合ノーヒットのくせに、何でこんなに偉そうなんだ、こいつ…。ヘタレ脱却のアレックスはいつの間にやら、すっかりいい人になっちまったけど、折角だから、バットで吾郎にプレッシャーをかけて貰いたいもんだよ…。吾郎はJr.を抑えれば、この試合は決まったも同然と見ている様だが、この後、アレックス、そして、何より主砲・ボルテックが控えている事をすっかり忘れている様で…。この所の展開先読みでJr.が凡退する想定ばかりしていたのだが、あっさり快打。まぁ、ファールの可能性も高いけど、4番・バーンズ,5番・ボルトンがあえなく連続三振の後、眉村に手も足も出なかったJr.が簡単に打ち砕くと言うのは、ちょっと説得力に欠ける気も…。モチベーションの上昇に伴い、し集中力が増してきているのかもしれないけど…。それにしても、劇中で全然「ジャイロフォーク」って呼称を使ってくれないのが寂しいなぁ。

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March 11, 2007 18:27

「残り6つ、全部三振に取るっつったのはジョークじゃないぜ!」
「ギャッ」

 

 

 

 

 

 

………………ジョークやんけ!

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March 04, 2007 22:31

 今回は時間もないのであらすじと感想を同時に…。野球の練習をサボってまで見に行く訳にはいかないとけじめをつけて日本に残った小森だが、当の練習がその日米決戦を見たいだろうと言う配慮から中止になってしまった。しかも、よりにもよって小森にだけ連絡が遅れ、グラウンドに着いてから聞かされると言う不憫極まりない展開に…。手持ち無沙汰となった小森は安藤宅で行われると聞いていた日米決戦観戦会へ向かう。そこには沢村,前原ら三船リトルOBの面々が…。小森への無体な仕打ちは、どうやら三船リトルOB再結集の為の伏線だったらしい(とは言え、あれだけカッコつけて渡米しなかったのに、この扱いはないだろう)。ただし、夏目だけは関西の大学に進学し、帰省していない為、ハブにされてしまった。及川と言い、夏目と言い、チマチマとハブにされるヤツがいるのは、リアルさを表しているつもりなのだろうか? どうせなら、宮崎も来て、内山は弟達の世話で来られないとか言うのも付け加えて欲しかったな。小森から勿論、サッカーを続けているのだろう?と問われて「あ、ああ…」と口籠もっていた沢村には何やら伏線がある模様で…。この期に及んで、沢村にドラマを設ける事が本筋に水を差さないか心配だが、沢村がその他大勢キャラよりは格付けの高い所に置かれている事は喜ばしい事ではある。どうせなら、前原にも何かあって欲しいが、流石に、それは無理だろう。3,4番と左の続く8回裏から、いよいよ吾郎が登板。吾郎が抑えれば日本が、吾郎が打たれればアメリカが世界一という状況にJr.はギブソンに対して、複雑な心境だろうと皮肉るが、アメリカの勝利しか願っていないと言うギブソンからは、打ちのめす事がここまで上がってきた吾郎への最大の礼儀だと逆に叱咤されてしまう有様で、相変わらず、小物ぶりが抜けない様子。一方、吾郎は6連続三振で締める気満々。吾郎 vs Jr.がいよいよ迫ってきた事を実感させる展開ではあるのだが、やはり、気になるのはこの二人の対決よりも、ギブソンがマウンドに上がるか否かの方だなぁ…。

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February 24, 2007 10:08

 あわや同点アーチと言う主砲・ボルテックの大飛球はレフトフェンスを直撃。今夜の松尾さんがクッションボールの処理を誤っている隙に、ボルテックは一気に三塁を陥れた。無死三塁とあって、同点を覚悟した寿也は続くデービスに対して、とにかく大量失点だけは避けようと言う弱気なリードを展開。1球目,2球目と立て続けにボールで0−2と苦しい展開にベンチの茂野は悲鳴をあげるが、大木さんは2球共、ストライクと判定されてもおかしくないボールだと決して渡部に不安を抱いてはいなかった。また寿也も渡部の目の輝きを見るに、この大会、いい所のない渡部が同点すら許さない気構えでいる事を察知。弱腰になっていた自分を恥じた寿也は渡部の意地に応えるべく本来の強気なリードでデービスを揺さぶり、空振り三振に仕留める。更に、続くシーザーに対しては、初球のスクイズを見事に見破ってウエスト。飛び出したボルテックを刺して、絶体絶命のピンチを免れるのだった。

 最早、主砲と言っても過言ではないボルテックの一打は残念ながら同点弾とはならず。茂野親子からは散々なじられるなど、今回も渡部はシメられてしまうのかとヒヤヒヤしたが、あまりの扱いの悪さに渡辺俊ファンから抗議が殺到でもしたのか、渡部がようやく意地を見せた。その一方、松尾さんは相変わらず、ショボい扱い。ボルテックに三塁まで行かれてしまったのは、明らかに深追いし過ぎた松尾さんのミスなのだが、「クッションボールが良ければ…」などと言い訳をする小物ぶりには泣けてくる。無体な扱いが続く事に対して、松井さんや上原のファンが幾ら抗議をしても、満田氏は巨人に属した選手を決して甘やかしたりはしないのだろうか。さて、今後の展開だが、9回にJr.に打順が回る様にするには、この回、シーザーが凡退してチェンジ→8回に吾郎が出てきて、クリーンアップを三者凡退→9回にJr.が先頭打者として登場…と言うのが一番単純なパターン。だが、Jr.が先頭打者と言うのは少々盛り上がりに欠ける訳で、ギブソン登板の可能性も見えてきている以上、9回がクライマックスなのではなく、延長までもつれ込む展開もありうるかもしれない。いや、実は、最後の打者はボルテック…と言う展開を用意しているんじゃあるまいな? Jr.ないしはアレックスが出塁し、ボルテックのサヨナラ2ランとかで終わったら、凄ぇな〜。ちょっと感動しそう…(笑)。

MAJOR 62 (62)

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February 17, 2007 22:03

 Jr.,アレックスの連続犠飛で一気に1点差に詰め寄られた日本は7回、一死から光中,今夜の松尾さんが連打を浴びせると、ハマのスペランカー・三田村が歩いて満塁と絶好のチャンス。ここでアメリカは早くも6番手のピッチャーにスイッチするなど総力戦。これに対して、寿也はレフト線へ抜けようかと言う痛烈な一打を放つも、サード・Jr.が見事なダイビングキャッチでこれを阻止。倒れ込んだまま、サードベースにタッチされ、飛び出した三塁走者・光中も憤死してゲッツーに終わる最悪の展開。6回に続いてのチャンスをまたも潰し、焦燥感に駆られる日本はその裏から、4番手・渡部を投入するが、先頭のボルテックがいきなり痛打。果たして、打球の行方は!?

 松尾さんが四球で三田村がヒットと言うパターンを再三かましてバッシングを浴びた所為か否かは分からないが、今回は珍しく逆のパターン。しかし、活躍させて貰っても、せいぜいシングル止まりな辺り、松尾さんの扱いがショボいのは相変わらず。一方、寿也は記録上では凡退でも会心の打球を飛ばすなど、相変わらず、いい扱いだ。総力戦モードのアメリカの残り投手が徐々に減っていき、その上でホワイトボードにはしっかりギブソンの名前が刻まれている事から、ギブソンが登板する展開に至るであろう事を確信した。ギブソンを除いた最後の投手が何らかのアクシデントにより、続投不能になるとか、そんな感じでギブソンが出ざるをえないシチュエーションが構築されるのではなかろうか。そこまでしてマウンドに上がって、寿也に打ち砕かれたりしたら、身も蓋もないので、ギブソン登板時は日本がリードしている状況で、寿也を完膚無きまでに抑え込んで格の違いを見せつける展開が理想だと思うのだが、果たして、ボルテックの一打は同点アーチなのか否か…。どう考えても、アメリカの主砲はボルテックだよなぁ。9番打者のくせに、活躍し過ぎだよ、こいつ…。ボルテック、好きだからいいけど、また渡部が酷い目に遭うかと思うと不憫でならない。実は、ただの外野フライと言うスカシネタだったりして…。

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February 08, 2007 20:09

 眉村に代わってマウンドに上がった左腕・小和田はあっさりホーキンスを打ち取り、このピンチを脱出。3点差と詰め寄られ、ワンチャンスで追いつかれかねない状況に陥った事で何としても追加点をあげたい日本は先頭の寿也がヒットで出ると、続く岩岡が歩いて、無死一、二塁と絶好のチャンス。D.マッケンジーが犠打を決めて、二、三塁と進めるも、続く木端のセンターフライは浅過ぎて、寿也はタッチアップ出来ない。ここで登場したコジローにタイムリーの期待がかかったが、大飛球は惜しくも好捕され、結局、無得点。すると、その裏、先程のピンチは切り抜けた小和田がバーンズを歩かせた後、ボルトンには左中間を破られ、無死二、三塁のピンチを作ってあえなくKO。更に、代わった黒場がJr.,アレックスに連続犠飛を許して、あっと言う間に1点差に詰め寄られてしまうのだった。

 降板した眉村に対して、「やっぱ怪物だぜ」と言う吾郎の評価はどうにもしっくり来ない。大一番での緊急登板であろうが、アメリカが相手であろうが、5回もたずに2失点降板と言う内容はKOに近しい。実際はもうしばらくは続投しても差し支えなかった様にも見えるし、監督指令による戦略的撤退とも言えるのだが、それにしたって、幾ら何でも「怪物だぜ」は誉め過ぎではなかろうか。さて、入れ替わりで出てきたのは、岩井ではなく小和田。ここでメッタ打ち…と言う下馬評を崩したかったのか、この場面をあっさり切り抜けて意表をついたが、結局、次の回にKOでは同じ事ではないか。黒場もJr.、アレックスと立て続けに打ち取っているものの、いずれも犠飛で打ち取った感ゼロ。何だかんだでこの回1安打しか打たれていないのだが、火だるまに遭った印象しか残らないのが凄いな。やはり、満田キャラ以外は太刀打ち出来ないのか!? それにしても、アレックスは覚醒しても、意外と地味な活躍ばかりだな…。

Major―Dramatic baseball comic (1)

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February 04, 2007 23:38

「今度アメリカの舞台に立つ時は眉村健の名を世界にとどろかせてやる!!」

 ギブソンの喝により、パワー一辺倒の野球を捨て去ったアメリカ。アレックスの好走塁により、1点を返し、なおも一死二塁の場面で打順はトップに返ってデービス。これまではストライクからボールになる球を投げていれば、振り回してくれた所をじっくりと見極められる事に寿也は不吉な予感を覚える。デービスは1−1からの3球目を叩いて、一、二塁間を真っ二つ。強肩・コジローのストライク返球により、ボルテックは三塁にストップするが、一、三塁とチャンスは拡大。日本ベンチが慌てふためく中、大木さんは3,4番と左打者が続く事から、次のシーザーまで投げさせる心づもりでおり、眉村もまたその交代機を自覚しているであろう事を察していた。その眉村は投球球が100球を越え、右膝に打球を受けたとは言え、疲労やケガの影響はさしてない様だったが、アメリカのここぞと言う時の集中力と勝負強さは最高峰のリーグでのプレーで培われたものである事を身に染みて感じていた。力不足を痛感しながらも、このマウンドで培った大きな経験を生かし、再びアメリカのマウンドで詩文の力を見せつける事を誓う。その眉村の最後の一球を叩いたシーザーの打球はライトスタンドへ向かって伸びる大飛球となったが、完全にスタンドインしていたこの打球をコジローが見事にもぎ取る超ファインプレー。しかし、この間にボルテックがタッチアップで生還し、3点差。ここで大木さんはマウンドへ向かい、眉村は起用して貰った事を感謝しつつ、マウンドを降りるのだった。

 眉村を汚さずに綺麗に降板させようとした様だが、この降板、どうにも納得がいかない。何だかんだで、先発投手の最低限度の責任である5回すらもたずに降りているのだから、完全にKO扱いである。4回まで無失点、5回もアレックスのしみったれた内野安打と、ボルテックのバットを叩き折りながらの渋いヒットは不運の要素が強く、まともなヒットはデービスのみ。後ろの投手に絶対の信頼がある訳でもなく、まだ3点リードしている状況で果たして、眉村を慌てて代える必要があるのだろうか…と釈然としない思いだけが残った。折角、打球の直撃や球数が多いと言う伏線を張っておきながら、その伏線をどうしてスカシネタ気味にしてしまったのか疑問符がつくね。眉村は吾郎と並び立つ存在であって欲しかったのに、このアメリカ戦で完全に水を空けられてしまった印象で、実に残念だ。さて、左が続くから…と言う理由で眉村を下げた以上、次の投手は左なんだよな。意表をついて、ここで吾郎投入…はないよな。順当なら石井一もどきの岩井な気がするが、ホーキンスに痛打された後、バーンズに一発浴びて、一気に同点…なんて形でシメられやしないかと心配で仕方ないよ。それにしても、実在選手モデルの中でハマのスペランカー・三田村だけ無闇に活躍していると言う不可解な状況に批判の声でも挙がったのか、最近影の薄かったコジローが久々にいい扱いだったが、少しは今夜の松尾さんにも分けて欲しいものだね。

MAJOR 61 (61)

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January 28, 2007 13:51

「いてもたってもいられなくて来やがったのか…
 バカだぜ……! ほんと野球バカだぜ、あのオヤジ」

 病院のベッドで寝ている筈のギブソンが現れ、騒然となるアメリカベンチ。病状を知っているJr.は慌てふためくが、そんな事よりこの回に2,3点でも取らないと負けると、逆にたしなめられる。一方、改心したアレックスは一塁上で果敢にリードを取り、眉村に揺さぶりをかけていた。5点差で大事にしなければならない走者だと言うのにチョロチョロするなと、苛立つJr.だが、ギブソンは軸足に打球を受けたばかりの眉村にとって、軸足を回転させる牽制の動作と言った相手の嫌がるプレーをやる事は当然だとアレックスのプレーを支持。ベネズエラ戦の様に最後はパワーで何とかなるとタカを括っている向きのあるアメリカナインに対し、ギブソンは大国の傲りを捨てて、アレックスが見せている様ないやらしいプレーをきちんとしなければ、日本には絶対に勝てないと言い放つ。中米や日本にも優れたプレーは多数いる今、アメリカの野球が凄いのではなく、彼らが集まるメジャーリーグが凄いのであり、だからこそ世界中の野球ファンや子供達が見ているこの舞台で謙虚でひたむきなプレーを見せ、ボールパークには最高の夢が詰まっていると言う事を全身全霊で示さなければいけないと語るギブソン。そんな中、8番のハートマンがキャッチャーへの小フライに倒れるも、アレックスは一瞬の隙をついて、タッチアップで二塁を陥れる好走塁。更に、ボルテックがバットを折りながらもレフト前へ弾き返すと、アレックスは一気に三塁を蹴り、果敢なヘッドスライディングで寿也のブロックを突き破ると、ついに1点を奪い取るのだった。

 今回もギブソンの説教話。何だか、ギブソンメインの話はこんなんばっかりやな…。結局、アメリカナインは、またもや喝!を入れられてしまったよ。Jr.も難癖つけてはギブソンにたしなめられまくると言う小者ぶりを遺憾なく発揮するお寒い役どころで何だか哀れだった。投げる気はないとぬかしているギブソンだが、何だかんだでマウンドに上がりそうな気がしてならない。こうなってくると、吾郎が投手なのが恨めしいね。打者・吾郎に対するワンポイントとして登板…と言う見せ場は作れない訳で…。万一、ギブソンが登板した時の相手が寿也だったとして、果たして、それは盛り上がるのかね? しかも、そこで寿也がギブソンを打ち砕いたりしてしまったら、吾郎とギブソンの対決に割って入る形になるみたいでちょっとなぁ…。とりあえず、今夜の松尾さんが噛ませ犬扱いでギブソンから三振を食らわない事を祈るばかりだ。さて、覚醒しても打撃はイマイチだったアレックスだが、走者として大活躍! まがりなりにもスラッガーの見せ場として、それはどうなのよ?と言いたい気もするが、その辺の役どころはバーンズに託されるのだろうか。それから、ベネズエラ戦以来、その株は右肩上がりのボルテックがまたもしぶとくタイムリーと更なる活躍を見せたのも嬉しいね。

「メジャー」吾郎・寿也激闘編 9th.Inning

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January 19, 2007 20:25

 心臓に病を抱えながら、アメリカの誇りの為,野球の母国の威信の為に命懸けで臨むギブソンの姿を目の当たりにして打席に入ったアレックス。コスタリカからの移民である事から、アメリカは第2の祖国と言う感覚しかなく、さして愛国心を持っていなかった為、国や民族の誇りを懸けて戦うと言う精神に対して、理解に苦しんでいたアレックスだったが、その為に命を懸ける者がいるならば、力を貸さない訳にはいかないとこれまでの淡泊さが嘘の様にしぶとく食らいついてカットする粘りを見せる。一方、大舞台のプレッシャーの中、初回から全力投球を続けてきていた眉村は早くも投球数が100を越え、徐々に疲労の色が見えてきていた。執拗に粘っていたアレックスはついに打球を弾き返し、眉村の右膝を直撃する内野安打で出塁。これと同時にギブソンがアメリカベンチへ姿を現し、流れはアメリカへと傾き始める。眉村は打球直撃の影響が少ない様子を見せるも、茂野は吾郎に対して、ブルペンで準備を始める様、促すのだった。

 微妙だ…、微妙過ぎるぜ、アレックス…。折角、覚醒したのに、あわやピッチャーゴロだなんて…。これは単に、覚醒したアレックスをも上回る眉村が凄いのか、覚醒した所で、そうそう都合よく一発かませる程、現実は甘くないと言う事なのか…。まぁ、これが寿也なら、「最低でも」外野の間は破るだろうけどな。都合よく一発はかませなかったアレックスだが、都合よく眉村を負傷させる事に成功。ベタだ、ベタ過ぎる! 疲労している様子をわざわざ見せていたので、もしかして、ケガしないのかも…と思ったのも束の間だったなぁ。これで眉村は極度に痛い目を見る前に降板し、吾郎に繋ぐまでに急場凌ぎで出てきた渡部,黒場がメッタ打ちを食らうと言う悪夢の展開となりそうな気配だ。

「メジャー」吾郎・寿也激闘編 8th. Inning

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January 15, 2007 21:02

  尻上がりに調子を上げていく眉村。持ち味のスライダーに加え、メジャーではあまり投げる投手がいないシュートが効果的に決まり、アメリカ打線は翻弄される。4回にはJr.が2打席連続三振に斬って取られるなど、依然としてゼロ行進を続けるばかり。依然として、ヘタレモードのアレックスはこの劣勢は初回のチャンスを潰したJr.の所為だと言わんばかりに皮肉り、ムードを悪くするばかり。Jr.だけでなく、名目上、熱射病で倒れた事になっている父親共々、ギブソン親子への愚痴をこぼしつつ、自分はケガさえしない様に適当にやり過ごす気満々のアレックスだったが、トイレから戻って来ようとした際、病院を抜け出してきたギブソンに遭遇。病院から連絡を受け、血相を変えてやってきた関係者の口からギブソンが実は心臓病で早急に手術を要する体である事を知ってしまう。マウンドへ上がるつもりはないものの「母国の誇りをかけて必死で戦っている仲間達をせめて声の届くダッグアウトから励ましてやりたい」と言うギブソンの言葉に、まるで必死になど戦っていなかった自分の愚かさを恥じたアレックスは目の色を変え、5回裏の先頭打者として打席に入るのだった。

 かなり前から立っていたアレックスのヘタレ解放フラグがようやく実を結んだ。予想通りのベタな展開だが、こんな所で無駄に意表をついても仕方ない。ギブソンの目にはあの劣勢ぶりでもアメリカナインは決勝を必死で戦っていると映っていた様で、球場へ来たのも「喝!」入れの為ではなかった訳だが、唯一、喝を入れるべき対象であるアレックスとあのタイミングで鉢合わせたのは、正に僥倖と。アレックスがヘタレモードである事を認識しているキブソンとは言え、「必死で戦っている仲間達」と言う言葉に恐らく他意はなかったのだろうが、結果的にアレックスの心には深く突き刺さったらしい。しかし、アレックス一人が覚醒しただけで眉村が火だるまに遭い、5点差が一気に縮まってしまうと言うのは不自然な展開であって、やはり、眉村に何らかのアクシデントが発生する可能性が高いのではなかろうか。

「メジャー」吾郎・寿也激闘編 7th.Inning

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