July 12, 2010

野球には夢がある! 吾郎、劇的逆転アーチ! / 今週の「MAJOR」 5

 弱肩を突かれて、先制を許した吾郎へ罵声を浴びせるファンに怒り心頭の桃子は怒鳴り返してしまうが、選手の影の努力などファンが知る筈もなく、プロならバットでやり返すしかないと言う事が重々に分かっている英毅は黙って吾郎を見守る以外なかった。そして、迎えた8回、走者を一人置いて吾郎の3度目の打席が回ってくる。薫はいずみに対して、負けず嫌いで口下手の吾郎が復活を確信出来るまで言い出せなかった事や,肩のリハビリと野手転向に向けたトレーニングで苦しんでいる姿を見せたくなかった事など、吾郎の気持ちを代弁する。苦しみながらも頑張っている姿を見せてくれれば、バカにしたりしなかったと納得のいかないいずみだったが、幼い子供達に自分の仕事が辛く苦しいものだと誤解されたくなく、野球が楽しく夢のあるものだと伝えたかった吾郎は追い込まれながらも、ついにゴルボーンの速球を捉える。打球はバックスクリーンを直撃する逆転2ランとなり、いずみは父のカッコよさ、野球の素晴らしさを知り、感激するのだった。そして、時は流れ、3ヶ月後。今もメジャーで活躍中の寿也は打撃好調で首位打者をひた走り、初のタイトルが視界に入ってきていた。あの試合以来、一軍に定着しているらしい吾郎は遠征でしばらく家を空ける事になる為、薫から来週に控えた七夕の短冊を掲げて行く様に促される。吾郎の古巣・三船ドルフィンズに入団したいずみは「おとさんみたいなホームランが打てますように」、大吾は「プロやきうせんしゅになれますように」、そして、吾郎は「夢はメジャーで四番!」。「家族がずっと元気で暮らせますように」と言う薫に支えられながら、茂野家の短冊は野球への夢一色に染め上げられるのだった。

「夢はおとさんと同じ、プロ野球の選手だって、いつも言ってるじゃーん!!」

 16年に渡る長期連載がついにピリオド。当然と言えば当然だが、吾郎死亡と言うバッドエンドの無限ループ的展開にはならず、大筋はほぼ予想通りの既定路線的な展開だったが、最後の最後でいずみが大吾に思いっきり食われちまったのは予想外だったかなぁ…。上記の台詞を吐いた大吾の見開きの大ゴマにより、ここまでのいずみのツンデレぶりが完全に無と化した…。ここに来て、大吾に全て持っていかれてしまっては、いずみの存在意義に疑問符がつきかねないよな…。物心ついたくらいまで成長した子でないと、吾郎の挫折に対して、ああいう反応を描きづらかったのかもしれないけど、やっぱり、女の子である必然性はなかったね。結局、吾郎の魂を受け継ぐのは大吾なのかな…と思わずにはいられない。それにしても、ホント、桃子はいつまで経っても若いねぇ。一時はおばさんパーマにより老けて見えたけど、相変わらず皺とかは全然なかったし、若く見える髪型に戻った今は20代後半でも十分通用するよな。英毅は年相応に老けてるのにさ…。エピローグのシリーズは茂野家の話に終始してしまい、他のキャラはメジャー組が新聞で出てきたくらいだったのはちょっと残念。6年前の段階でしがない営業マンに成り下がってしまっていた小森の現況に最早、未練はないけどさ…。寿也は結局、綾音とくっついたのか(アニメだと綾音は大河とお似合いな訳だが、漫画だと存在忘れられてるしなぁ)、思いがけずに再会した涼子とくっついたのか、未だに妹の美穂とよろしくやっていて、独身の儘なのか…? 若手プロ選抜にすら出てこないなど、すっかり所在不明になってしまった草野がどうなっちまったのか…。キャラがかぶる京四郎が登場してきた所為で完全に存在を抹殺されてしまった感じだよな…。ずっと期待し続けていたが、とうとう再登場しない儘だった真島はあれからどういう野球人生を過ごしたのか…。他にもどうなったのか気になるキャラは色々といる訳で、今後は番外編とかたくさん描いてくれると嬉しいのだが…。連載期間16年と言う大作の「MAJOR」だが、16年前と言えば、まだ野茂が海を渡っていない時期。その段階でこういうテーマを取り上げた先見の明は素直に評価したい。W杯(WBC)についても、リアルよりこちらの方が先だった気がするし…。とは言え、私は三船リトル編が一番好きだったんだよなぁ。対海堂編,W杯編のラスト等もそれなりに盛り上がりはしたものの、やはり、三船リトル編がこの作品のピークだったと言っても過言ではない気がする。これ程の長期連載なのに、こんなに初期にピークが来ていていいのか?とも思うが、「3×3EYES」が5巻でピークだったと感じるのと同じ気分だね。タイトルが「MAJOR」な訳だから、吾郎がメジャーで頂点に立つと言う構想は元からあったとは思うのだが、W杯以降はテンション的には蛇足感が強かったのが残念かな…。これで「クロスゲーム」「最強!都立あおい坂高校野球部」に続いて、「MAJOR」まで終了と、「サンデー」の長期連載野球漫画が一気に全滅してしまった訳だが、たまたま結末のタイミングが近かったと言う偶然的事態なのか、編集部の方針で野球漫画がハブられる方向で進んでいたと言う必然的事態なのかが気になる所。後者でない事を祈るばかりで、また新たな名作野球漫画が「サンデー」誌上に一刻も早く現れる事を願ってやまない。いっその事、いずみなり大吾なりが三船リトルで活躍する新シリーズでも始まらんかね。リトル編の面白さを思うだに、つい、そういう期待を抱いてしまうのだが…。さて、5年2ヶ月に渡り、毎週続けてきた「MAJOR」レビューもこれにて終了かと思うと、達成感と同時に一抹の寂しさを覚えずにはいられない。アクセス解析を見てみると、「MAJOR」系のキーワードがいつも上位に来ているので、「MAJOR」ファンにはそれなりに注目されていたのだろうか…。こちらとしては、あまり自覚がないと言うか、全然反応がないもんだから、いまいちピンと来ないのだけど…。これで来週から暇になるので、「ドカパロ」レビューが復活…な〜んて予定は全くないので、あしからず…。

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ritzberry at 22:30コメント(1)トラックバック(0)2010 MAJOR  

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コメント一覧

1. Posted by ボウイ   July 14, 2010 01:03
5 ドカベンレビュー復活はありませんか

管理人さんのモチベーションが一番大事だと思うので、復活はあきらめます(^_^;)

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