September 11, 2006 22:35

岩鬼、夏子はんへ猛アタック! 母娘共々東京へ引っ越しか!? / 今週の「ドカパロSS」 2

 岩鬼が来ている事を知らされた夏子はんは、すかさずセンターの岩鬼の下へ。念願の再会に涙を流す岩鬼に対して、人の目があるからと、抱き締めたり、涙を流したりせずに平静を装う様に促しながらも、飛びつきたい気持ちは夏子はんも同じだった。そんな中、二死一、二塁のチャンスに代打で起用された遙は岩鬼にあやかろうと葉っぱを銜えて登場。長打は必要ない場面だから、ミート狙いで行けと言う岩鬼の指示を聞いているんだかいないんだか、遙は「うおおおお」と雄叫びを上げながら、激打。打球は右中間へのフライとなるも、センターの守備範囲。捕られると察知した岩鬼はその前に的確な指示でフォローしてやった事を恩着せがましくほたえて、センターの気を逸らす事で落球を誘い、この間に走者が返って、これが決勝点に。夏子はんが独り身なのは死別ではなく、2年前に離婚したからとの事。事情を話そうとする夏子はんだったが、岩鬼はそんな事に興味はないとそれを制する。今は遙だけが生き甲斐であり宝だと言う夏子はんに対して、宝は新潟でも東京でも宝だと言う岩鬼。遙がいる以上、自分から求婚する気はないが、側にいてくれるだけでいつも青春だ、と東京で住む様に勧める。夏子はんの仕事と住まい,遙に野球部のある転校先を見つけたら連絡するから、今日からでも準備をしてくれと告げ、東京へ戻っていったのだった。

 今回のエピソードで「岩鬼×夏子はん」復活と感じられた人は非常に羨ましい。「岩鬼×夏子はん」を心底、願ってはいるものの、「岩鬼×サチ子」は何があっても揺るがない出来レースである…と考える私には全くそうは思えないからだ。岩鬼が求婚しなかった事、岩鬼の東京への誘いに対して、夏子はんが一言も明確な返事をしていない事、離婚の真相を言おうとした所を岩鬼が止めた事などと言った要素が、悉く「結局、二人はくっつかない」と言う結果を予感させるばかり。岩鬼とくっつく以前に、夏子はんは東京行きを断るんじゃなかろうか。東京に行きながら、結局結ばれないとなれば、岩鬼は夏子はんのパトロンになりかねない…(+_+)。かなり唐突に夏子はんを政略結婚に追い込んだのは、ひとえに「岩鬼×サチ子」を実現させる為の障害を排除したかったからに尽きる事は再三述べている通り。伏線と思いきや、スカシネタ…とか、伏線と思いきや、完全に忘れ去って放置…とか、そういう事は日常茶飯事の水島氏ではあるが、こと「岩鬼×サチ子」に関しては、かなり固い決意を持って取り組んでいる筈であり、どれほど無駄な紆余曲折(=主にスカシネタ)があろうとも、最終的に辿り着く結末の構想まで忘却の彼方に行ったりはしない……………と思うのだが………(近年「里中×サチ子」構想を口にしたと言う噂も聞こえているが、これは本当なのだろうか?)。「岩鬼×サチ子」,「岩鬼×夏子はん」,「里中×サチ子」の中で、恐らく殆ど期待されていないのは「里中×サチ子」だろう。主に腐女子で構成されている女性ファンの大半は「里中×不知火」派である。一般人には「里中×山田」なら理解出来ても、殆ど接点のない「里中×不知火」が何故、大半を占めるのか、全く訳が分からないだろうが、とにかくそういう世界なのである。里中の相手として、山田の様な色気の欠片もない男では腐女子の美意識が許さない模様。いずれにせよ、腐女子は里中にノーマルな恋愛など全く期待していない。だが、いかに腐女子と言えど、劇中で不知火とくっつかせる事が不可能であるくらいは自覚している。故に、誰かとくっつくくらいなら、いっそ独身を貫いて欲しい所だろう。一方、男性ファンは岩鬼がサチ子と夏子はんのどちらとくっつくかに興味はあっても、サチ子が岩鬼と里中のどちらとくっつくかには、比較的、関心が薄い。いずれにせよ、殆ど需要のない「里中×サチ子」を描いた所で全くウケないのだ(まぁ、水島氏は読者の期待に応えようと配慮しながら描いている漫画家では断じてない訳で、ウケるがどうかなどお構いなしに描きたいものを描く男なのだが…)。あえて、ウケる要素を挙げるならば、「真の狙いはサチ子ではなく、山田と義兄弟となる事だった恐るべし里中の深慮遠謀」と言う見方。つまり期待されているのは「里中×サチ子」ではなく「里中×山田」である。腐女子視点でなくとも、里中はサチ子などより、山田の方が大切である様にしか見えない訳であり、何だかんだでこれは説得力がある。もっとも山田の事しか眼中にない里中に対して、山田は里中ひと筋どころか、どちらかと言えば、岩鬼に魅かれている様だが…。それにしても、何故、こうも長々とこのネタを引っ張り続けるのか。サチ子が大学を卒業するまで(現役の四大生なら再来年の春になる筈)待っているのか、岩鬼とサチ子の結婚を「ドカパロSS」の最終回として考えているが、まだまだ連載を続けたいと言う理由でやらないだけなのか…。山田世代って、もう今年で30歳なんだから(土井垣,小次郎は32歳)、誰か一人くらい結婚しても良さそうなもんだが、見事なまでに独身軍団だよなぁ(そういうエピソードがないだけで、実は密かに結婚してる奴がいるのかもしれんが)。老け顔とは言え、ルーキーの飯島でさえ結婚してるのにさ…。明らかに、結婚の似合わない殿馬にストーカー女なんか絡ませてる暇があったら、山田と遙の件を思い出して欲しい。遙と言っても、夏子はんの娘ではないぞ、念の為…。この二人がくっつく様な事があったら、シャレにならん。そもそも、私は遙(夏子はんの娘ではない方)などどうでも良く、小林稔子とくっついて欲しい訳なんだが、小林真司の事すら思い出してくれない水島氏が小林稔子を思い出してくれる可能性は一体どれくらいあるのやら…。さて、全くの余談だが、遙(夏子はんの娘の方)に対して、ミート狙いでセンターフライだったから一発狙いならホームランだったかもと後悔していた岩鬼だが、日頃、遙は岩鬼を真似して一発狙いで三振しまくっているらしく、結果的にミート狙いで正解だったそうな。それにしても、遙と言い、古町チームのセンターと言い、「大甲子園」でのアイス売りの少年と言い、岩鬼は子供の扱いが上手いよなぁ〜。

ドカベン スーパースターズ編 14 (14)

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コメント一覧

1. Posted by やままい   September 11, 2006 23:42
5 僕も山田の相手には小林妹に一票!
岩鬼の性格からいってないでしょうけど、将来岩鬼家の家政婦として夏子はんを雇う、なんて展開があったらいいかなーと。

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