August 25, 2006 19:53

またも安直トリプルプレー! 飯島、悲願のプロ初勝利! / 今週の「ドカパロSS」 2

 レフト・微笑をショートの位置に、ショート・サルをピッチャーとサードの中間に守らせる土井垣の変則シフトを見た岡田監督はやはりバントさせるつもりだったのか、悠久の若虎・桧山を呼び戻し、強攻策を指示。レフト不在のシフトとあって、誰もがインコース攻めを予想する中、本領は2球続けて、アウトコースへのストライク。この期に及んで、コントロールミスだの、このシフトはそれだけ投手にとってプレッシャーがかかるだのと、阪神サイドは東京サイドの術中に落ちている事に微塵も気付かず、悠久の若虎・桧山もあくまでインコース狙い。しかし、本領の投じた3球目もまたアウトコース。裏をかかれながらも反応して、打ち返した悠久の若虎・桧山の打球は前進守備のサルを突破するも、岩鬼の守備範囲。今度はしっかりキャッチした岩鬼はすかさず二塁へ転送し、殿馬から一塁へ渡って、ダブルプレー完成。計算通りダブったと大喜びの土井垣だったが、岩鬼はキャッチした際に三塁ベースを踏んでおり、トリプルプレー完成でゲームセット。かくして飯島はプロ初勝利を手にしたのだった。飯島はロッカールームで入院中の愛妻・雅子へ電話。手術を控える妻を案じながらも、甲子園での3連戦が終わるあと2日は戻れないとあって、飯島は妻を元気付けるべく勝利への執念を燃やしていたのだった。そんな電話をしていて、ベンチから姿を消していた為に、ヒーローインタビューは岩鬼にかっさられてしまう飯島だったが、土井垣は甲子園での残り2戦は用がないからと妻の所へ戻る様に進言。それはつまり、次回も先発起用する事を意味していた。一方、岩鬼も3連戦終了後に夏子はんのいる新潟を訪ねる事を決意するのだが…。

 岩鬼がキャッチした際に右足が吹き出しで隠れていたので、嫌な予感はしていたのだが、またトリプルプレーかよ! 無死一、二塁や無死満塁のピンチの切り抜け方はトリプルプレーしかないのかよ!と言いたくなるくらい、凄まじい頻度でトリプルプレーが起こる水島ワールドには辟易である。これはもう全盛期の頃からそうなのだが、内野ゴロのトリプルプレーが現実的にどれくらい低い確率で発生するプレーなのか、冷静に考えて欲しい。稀に三者三振で切り抜けるパターンもあるが、結局、同プレーの繰り返しであり、1つずつ違う形でアウトを取って切り抜けると言うパターンは殆ど記憶にない。せめて、1つアウトを取ってから、ゲッツーと言う形なら、十分に現実的なのに、何故、ああもトリプルに走るのか…。幾ら漫画とは言え、奇跡的なピンチの脱し方をあまりにも安易に使い回し過ぎである。これだけやりまくられると、「無死満塁? ああ、どうせトリプルでチェンジでしょ」と、読者は全く緊張感を味わえず、トリプルプレーなど何ら凄いプレーでも珍しいプレーでもないと言った風に感覚が麻痺してしまう事にいい加減、気付いて欲しい。それはさておき、あの徹底した外角攻めは山田のリードっぽかったのだが、あの様子では土井垣の指示によるものらしい。裏をかいて追い込んだまではともかく、3球目はしっかり反応されているし、岩鬼の所へ打球が飛んだ事を果たして、計算通りと言っていいものだろうか…。思いっきり結果オーライだろ。さっきエラーしたばかりの岩鬼だけに、もし後逸でもすれば、レフト不在である以上、サヨナラ負けは免れないし、あの外角攻めを計算の一言で片付けてしまう土井垣はあまりにも楽観的なおめでた野郎と言うしかない。そもそも、山田は岩鬼の守備位置がバントで三塁封殺を狙う為にベース付近にいた為の幸運に過ぎなかった事を暴露しているし、バントさせて三塁で刺す事を前提にシフトを敷いていたなら、強攻を誘ってのゲッツー狙いが計算通り…と言うのは矛盾してはいまいか? 飯島も土井垣のひらめき采配の成功率の低さを認知しているのか、このシフトを全く信用していない様子だったのも笑えた。それにしても、とってつけた様に飯島の妻が出てきたのぅ。表立ってそういう発言をしないのはともかく、自分の中の心境としてすら妻の事を微塵も触れていなかっただけに、非常に唐突な印象は拭えない。次回も先発ローテを言い渡された訳だが、あんな調子で果たして、阪神戦以外に通用するのかね? 阪神とやるチャンスは多くてもあと1度だけだし、妻の手術が終わったら、愛の力もなくなってしまうし、今後が心配な飯島である。この後、土井垣は調子ぶっこいて、中日ファンの池田を中日戦に先発起用するかもしれないが、現実が後半戦に入っている今、再び交流戦など描いている余裕はないので、その様子が日の目を見る事はないだろう。ともあれ、28勝19敗と好調だった阪神が、この呪われた東京戦開始後は久保田が右手第4,5中手骨骨折で離脱し、ゼブラ今岡が右手尺骨部骨挫傷で離脱し、藤川が寝違えによる首痛で離脱するなど、取り憑かれた様に故障者が続出して、31勝31敗と調子を落としただけに、このシリーズの終了により、呪いから解放される事を祈るばかりである。

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コメント一覧

1. Posted by まもる   August 25, 2006 20:39
お初です。
ダブルプレーかと思ってたら岩鬼がベースを踏んででトリプルって
前にもあったネタだと思う・・・
確か大甲子園の青田戦で五利がトリプルを見たのが初めてって
言ってた気がするけど水島漫画じゃいつものことですね。

こう思うと眉村のダブルプレー&三振のときがすごいな〜
2. Posted by 主砲・原   August 28, 2006 11:44
>まもるサン
はじめまして、コメント有難うございます。
水島氏も長い事描いているから、多少のネタ被りは仕方ないと思うのですが
「ドカパロ」は使い回しネタじゃない所を探す方が難しいくらいで…(^^;)。

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