July 22, 2006 22:36

ビッグサプライズ! 下柳の大飛球はフェンス直撃止まり! / 今週の「ドカパロSS」 2

 フルスイングで痛打した下柳の大飛球は同点2ランかと思いきや、不運にも逆風に押し戻されて右中間フェンス直撃の二塁打止まり。1点差に迫られたものの、飯島は勝利投手の権利を持った儘、5回のマウンドを終えるのだった。6回、ツキにも見離され怒りの下柳は東京打線を三者凡退に斬ってとる。その裏、飯島はマウンドに上る気満々だったが、土井垣はここで飯島を下ろし、これまたルーキーの池田を2番手として投入。中日ファンの池田は、飯島のプロ初勝利の為…と言う気持ちは一切なく、あくまで首位を争う中日の為に阪神を叩くと息巻き、ブルペンの時と同様に完全に入れ込み過ぎの状態。藤本に三遊間を破られると、浜中にも大飛球を浴びるも、またも義経がファインプレー。続くキュラソ星人にもセンター前へ弾き返されるも、ゼブラ今岡のヒット性の打球も微笑が好守で阻止。ここで悠久の若虎・桧山の打球は強烈なピッチャー返し。これを辛くも止めた池田のグラブは打球の勢いで弾かれてしまうも、すかさず後ろに回り込んでいた殿馬のナイスフォローにより、事なきを得るのだった。飯島ごときに白星を奪われる事は憤懣やるかたないとばかりに下柳は7回も東京の上位打線を3人でピシャリと締める。危ない打球を連発されている池田に自分のプロ初勝利を託せない飯島は降板を祈るも、その願いは叶わず、土井垣は7回も池田に続投指令。7番・矢野からの打順とあって、下柳は代打を出される事を覚悟しながらも、もう一度打席に立ちたいと眼を光らせるのだった。

 先週のレビューで「右中間突破の二塁打くらいでも十二分に意表はつけるのだが、水島氏に限って、そういうパターンはほぼ考えられない」と書いた訳だが、その考えられないパターンがズバリ的中してしまったのには、驚かされた。水島氏本人は緻密な野球を描いているつもりの様だが、すっかり三振かホームランの大味な展開ばかりになっているものだから、こういう普通のタイムリーヒットが凄く新鮮に感じてしまう。下柳でここまで引っ張ると言うのは、やはり、下柳を引っ込めると出さざるを得ないリリーフ陣を誰一人似せて描けないからだろうか。あるいは「JFK」の「J」が鎖国政策で更迭されている為、リリーフ陣そのものの存在を隠蔽したいからなのか。今週のあの引きで来週、下柳が打席に立たないと言うのは、あまりにもスカシなので、打席に立つのは確実と見る。下柳が打席に立てるシチュエーションとして説得力を持たせるには、その前に矢野と鳥谷が同点に追いついていなければならないが、水島ワールドにおいて、一発が飛び出す実在選手は打つべくして打つスラッガーか、まず打たないだろうと言う伏兵のほぼ二択なのだが、矢野や鳥谷はその点で中途半端なタイプであり、いつものパターンにあてはまらない。既に、今週の下柳の一打で二塁打だったと言うサプライズがあった為、ちょっと読み切れない部分はある。無死一、二塁のチャンスを作り、送りバントの為に打席に立つ…と言う線もなくはないが、それでもセオリーなら代打だよなぁ。あとは岡田監督の温情采配とかな。ありがちでご都合主義な展開だが…。

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コメント一覧

1. Posted by rookie   July 23, 2006 10:45
ジェフ、確実に弾かれてますよね。
シーツが弾かれていて、(確か)一度たりともファーストを守ったことのない浜中がファーストを守っているのも憤懣やるかたないですが、ジェフを弾くとなると、こちらとしても限界です。

水島氏にとって松井・イチローが「裏切り者」なら、阪神ファンにとっての水島氏は「仇敵」ですね。
2. Posted by 主砲・原   July 23, 2006 13:24
>rookieさん
基本的に水島漫画は鎖国体制ですから
助っ人が迫害されているのは阪神に限らないんですけどね。
どんなに球界屈指の成績を残している助っ人でも外されますので
助っ人依存度の高い球団のオーダーは、かなりショボい事になります。
今で言うとヤクルトとか、かなりショボくなりそうな予感…。

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