February 2009

February 28, 2009 23:06

◆日本2−7西武◆
先発三本柱の一角と目されるダルビッシュ,霊感投手・松坂がオーストラリア相手に2回もたずにKOを食らうと言う嫌な流れでのマウンドとなった最後の一角・岩隈が他の2人とは違うとばかりに2回まで三者凡退に斬って取る好投を展開。しかし、3回に銀仁朗に初安打を許すと、昨年ノーアーチの伏兵・大崎にライトスタンドへ叩き込まれて、この回限りで降板となった。一方、西武先発の出戻り助っ人・ワズディンに対して、日本代表は初回、二死二塁から稲葉が先制タイムリー…と思いきや、銀仁朗の完全な空タッチに主審が引っかかるお粗末な展開で出鼻をくじかれると、2回のチャンスも潰し、結局、3回まで無得点に抑え込まれる始末。4回からは最終選考でメンバーから外された岸が2番手としてリベンジ登板。WBC使用球に対応出来なかっただけで、NPB使用球なら何ら問題ないと言う所を見せつけたかったが、代わりばな稲葉に痛打されると、ガッツにも左中間を破られ、1点を献上。日本代表は4回からダルビッシュが登板。本番へ向けての最終調整登板とあって、前回の醜態は晒せないと、僅か13球で三者凡退に斬って取ったまでは良かったが、続く5回に礒?,銀仁朗と痛打されて、二、三塁のピンチを築くと、原には全く無警戒にスクイズを決められて、3点目を許してしまう。内海−田中と繋いで防戦一方の日本代表は8回から登板の小松が一死から連続四死球を許した後、3連打を浴びた挙げ句、後藤のライナーを福留がヘッポコエラーし、悪夢の4失点。9回にガッツのタイムリーで1点を返したものの、焼け石に水だった。やはり、雑な野球をしていたオーストラリア戦とは勝手が違った様で、正式メンバーとなっての初黒星は内容的にも完敗。当たっていた打線も沈黙。鈴木一朗も4タコに盗塁死とパッとしない内容だった。

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 いよいよ今季のオープン戦が開幕。仕事の方が最繁忙期な事もあって、毎日、きっちりレビューする気はないのだが、気になるネタがある時はチラホラと取り上げていきたいとは思う。やはり、この時期に気になるのは、ルーキーと新助っ人の仕上がり具合だろうか。

◆D3−6S◆
昨年、名手・川相を現役復帰させなかった事であわやBクラス転落の危機に陥り、今年はT.ウッズ,中村紀,人斬り抜刀斎と次々に主力に逃げられて、昨年以上の危機に瀕しているにも拘わらず、今年も川相を復帰させる気配はなく、横浜と最下位争いを繰り広げやしまいかと心配されている中日。そんな状況でオープン戦の開幕投手を任されたのが、「進」から「雄太」へと改名した川井。どうせ改名するなら、「川井」から「川相」に変更すれば、所詮、カワイであって川相ではない川井…とか言われずに済むものを…。果たして、改名効果か否か、5回を1失点の好投を演じた川井だが、川相不在の打線は相変わらず、繋がりが悪く、10安打を放ちながら、2併殺8残塁の拙攻で、結局、川井は憐れ敗戦投手に…。ドラ1ルーキー・野本はトップバッターとしてスタメン起用されたが、3タコと快音は聞かれず。ポストT.ウッズと期待される新助っ人・ブランコは2打数1安打と無難なスタートとなった。また3番手として高島が高卒ルーキーながら早くも起用されたが、1回を4安打3失点と炎上し、プロの洗礼を受ける羽目に…。ヤクルトは5月以降の大失速を全て肘痛の所為として残留させて貰った幸運を味方に復活を期すガイエルが2打数2安打の活躍。FA移籍の相川も二塁打1本に、守っては7回まで1失点とリード面でも存在感をアピール。落合監督から不遇な扱いを受けて追い出された森岡も目にもの見せたい所だったが、2タコに終わり、落合監督の鼻をあかす事は出来なかった。

◆C0−3H◆
王さんのラストイヤーをよりにもよって最下位で終えてしまい、失意のどん底に叩き落とされたソフトバンクと、3位にも5割にも達しなかったのにブラウン監督の残留が決まってしまい、失意のどん底に叩き落とされた広島の対決。井口獲得にも全く動かず、捕手難に苦しんでいるのに相川やジュビロ野口獲得にも動かず、微妙〜な補強っぷりが気になるソフトバンクだが、ドラ1ルーキー・巽が先発として4回無失点の好投を見せると、2番手のドラ6ルーキー・金も2回を無失点,2年目の窪も2回をパーフェクトと、若き戦力が大きな期待を抱かせた。既存戦力のみで攻勢された打線の方はパッとせず、城所が一発含む2安打と気を吐いたくらい。新助っ人・アギーラの実力が早い所、見たいものだ。一方、ブラウン監督が続投となったにも拘わらず、何故か残留してしまった求道者・前田が引退の危機に晒され、新球場が出来ると言うのに一向に盛り上がりに欠ける広島はソフトバンクの継投の前に5安打と沈黙し、あえなく完封負け。その5安打のうちの1本を放ったのが、スタメン起用されたルーキー・岩本。ブラウン監督は求道者・前田に引導を渡す事に躍起になっているだけに、激しい外野争いに食い込む事が出来るか!?

とか書いていたら、こんな記事を発見。
前田智 4・3巨人戦で開幕スタメンも
本当かよ!? 無論、本当ならこれ以上望ましい事はないのだが、昨年の暗黒采配を見る限り、単に、ブラウン監督のリップサービスな気がしてならないぞ。

◆T3−5Bs◆
偽バファローズに移籍したボーグルソンがいきなり古巣相手に先発登板。手のうちを知られているからか、単に仕上がっていないのか、3回を5安打3四球2失点と締まらない内容。本人は先発希望らしいが、大石監督は昨年から先発陣に厚みが増してきている状況で中継ぎで使いたいらしく、早くも中継ぎ降格の危機か!? 後を継いだ新助っ人・レスターは1回を3人でピシャリ。9回からはルーキー・西川が登板したが、代わりばな二塁打を浴びるなど、1失点のデビューとなった。打ってはルーキー・高島が2番セカンドでスタメン。第2打席でセンター前に弾き返し、とりあえず一安心の初戦となった。一方、阪神の新助っ人・メンチは先制犠飛の後、内野安打1本とまずまずの内容。ルーキー・上本は代走からの守備に入ると、9回に回ってきた西川とのルーキー対決ではライトファールフライに打ち取られた。投手陣は昨年、終盤に台頭してきた2年目・石川が3回無失点に抑えるなど、リリーフ陣も万全だったが、唯一、リーソップだけが、2回5安打5失点の大炎上だった。

◆E1−9M◆
金食い虫・バレンタインの今季限りの解雇が早くも決まっており、モチベーションに支障があると囁かれるロッテだが、10安打で9点と効率のいい攻撃で楽天を圧倒。亡命先から帰ってきた井口は2安打3打点の大活躍だ。注目の新助っ人・バーナムJr.画伯は5回から代打で登場すると、いきなり右へ二塁打。更に、第2打席でも左へ二塁打と広角に長打を連発する好スタート。もう一人の新助っ人・ランビンはスタメン起用されるも、2打席で外野にも飛ばせずに途中交代と明暗を分けた。投げては先発・小林が3回をパーフェクトの快投。成瀬タイプと評価が高まっているルーキー・坪井も二人の走者を出しながら、1回を無失点で切り抜けた。一方、楽天は新助っ人・ラズナーが2回2失点と不本意な内容。新ストッパーとして期待されるチルチルは1回を無安打無失点と結果を出した。また、「チルダースがチルチルだから、お前、ミチルな」などと、「ブルックスがジェリーだから、お前(ウィルソン)、トムな」的に「ミチル」呼ばわりされる事が決定してしまったグウィンはミチル呼ばわりされたショックから立ち直れていないのか、ボークに暴投と大荒れで、1回2失点の乱調だった。

◆YB6−4F◆
何故か大矢監督が続投となり、今度こそ100敗を目指しているのかと騒がれたが、ハマのチンピラの残留で流石に100敗は微妙となってきた横浜。そのハマのチンピラと並んでローテの柱として期待される中古助っ人・グリンが先発となったが、2回を3安打1失点と微妙な内容。しかし、続いてマウンドに上がった新助っ人・マストニーが2回無失点の好投を展開。打ってはドラ1ルーキー・松本が先制の口火を切るライト前ヒットを皮切りに4打数3安打の大爆発。ポスト石井タクローの期待を背負うドラ3ルーキー・山崎もスタメン起用されたが、こちらは2三振含む3タコと結果を出せず。また、相川が抜けた事により、スタメン捕手争いに食い込みたいドラ4ルーキー・細山田は途中出場で1打数0安打に終わった。日本ハムは先発・武田勝が2回10安打6失点とメッタ打ちを食らった以降は、ルーキー・榊原が2回をパーフェクトに抑えたの初め、坂元,菊地も無失点の好投。野手陣は陽がソロアーチにタイムリー二塁打と活躍。新助っ人・ヒメネス,ルーキー大野はそれぞれ2タコに終わった。また、水島の呪いにより、ルーキーイヤーを丸一年棒に振る事となったトンガはスタメン出場でいきなり第1打席でタイムリー。今年は違うか…と思ったのも束の間、そこから3打席連続三振を喫し、今年も水島の呪いの威力は消えていないのではないかと言う不安をよぎらせた。

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February 25, 2009 23:08

◆日本11−2豪州◆
試合開始早々、連続三振と出だし快調…と思われた霊感投手・松坂だったが、岩村の落球(記録はヒット)からリズムを崩したか、5安打2失点で2回もたずにKOと不本意な内容に終わった。しかし、オーストラリアの相次ぐ拙守であっさり追い付いた日本は4回に青木,中島,鈴木一朗の3連続タイムリーなど、集中攻撃で一気に5点を勝ち越し。終盤にも着々と加点し、計16安打で大量11点をマーク。投げては、霊感投手・松坂の背負ったピンチで登板した杉内が5者連続三振を見せるなど、2回1/3をパーフェクト。以後も内海−渡辺俊−山口−涌井がいずれもパーフェクトリリーフを展開。最後は守護神・藤川が先頭打者を歩かせた後、三者三振の力投で締め括った。オーストラリアは今日も6失策を犯すなど雑な野球を展開。ミスで拾ったチャンスを確実にモノにするなど、日本が試合巧者ぶりを見せつけた格好だ。投手陣もリリーフ陣が万全の仕上がりを見せているが、その一方で昨夜のダルビッシュに続いて、この日は霊感投手・松坂が2回すらもたない体たらく。まだ調整段階なのは言うまでもない訳で、さして気に病む事はないのかもしれないが…。どのみち球数制限があり、長いイニングは投げられないWBCルールだけに、先発陣におんぶにだっこと言う事にはならんだろうし、そういう意味ではリリーフ陣がいいペースで来ているのは何よりだ。

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◆日本8−2豪州◆
 4番は松中,正捕手は細川がベスト,和田も積極的に使うべき…とか分析していたら、3人が3人とも落選させられる嫌がらせの様な展開にノムさんが激怒しているとか、日本シリーズから株が急上昇していた岸がWBC使用球に全く対応出来ずに落選するとか、WBC惨敗→若大将が巨人監督の座から失脚→次期監督就任と言うシナリオを星野SDが虎視眈々と狙っているとか、茂雄が求心力のない若大将を過小評価し、次期WBC監督を狙っているとか(これはどう考えても無理があるだろ)、西岡が外された所為で仲のいいダルビッシュや涌井が若大将を敬遠しているとか、亀井が残ったのは読売の陰謀だとか、週刊誌では景気の悪い話しか流れてこないWBC日本代表だが、28人のメンバーが正式に決まってから初の実戦となるオーストラリア代表との強化試合が行われた。
 アジア予選での開幕投手が予想されているダルビッシュが四死球連発で無駄に球数を放った挙げ句に、しみったれた内野安打で先制を許して、2回もたずにKOされる何とも不吉な立ち上がりとなったが、ダルビッシュの残したピンチを岩隈が見事に切り抜けると、エラーに押し出しと言うしみったれた形で追い付いてからは、すっかり日本ペース。相手のミスにも助けられながら、4本の犠飛を打ち上げるなど、渋い形で着々と加点し、終わってみれば大量8点。投げては3回1/3を無失点で切り抜けた岩隈の後、岩田,小松もそれぞれ1回を無失点の好投。田中が2安打で1点を失ったが、最後は馬原が無死二塁のピンチから後続3人を抑えて、逃げ切った。

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February 24, 2009 21:44

 死角にして隠した筈の落球を見破られ、逆ギレする選手にも、徳川のジャッジは揺らがない。完全にぶちキレたチームは覆さなければ、放棄するだの、放棄なら審判料を半額返せだのと理不尽な事をほたえまくるが、そこへ山田が介入。えらそうに説教をたれる山田だったが、難癖をつけていた連中は山田の説教など耳に入っておらず、ただプロ選手がこんな所にいると言う事に驚いて呆然とするばかり。その隙に山田は徳川を連れ去り、この場をやり過ごすのだった。徳川に現在の住処に案内された山田は橋の下でホームレスと化している惨状を目の当たりにして、涙を流す。里中とサチ子の結婚式に主賓として来て欲しいと頼まれた徳川だが、今の落ちぶれた自分が会いに行く訳にはいかないと感じ、所在が見つからなかった事にしてくれと、出席を拒否。礼服を用意し、いっぱい酒も飲ませると言う山田の甘言も受け入れず、こうして再会出来た事は立ち直れと言う啓示だから、今度会う時にはきっと何とかなっていると山田を追い返す。山田が去った後、明訓時代、里中,サチ子,山田と共にフレームに収まっている写真を眺め、時の流れを感じながら、一人寂しくむせび泣くのだった。かくして、徳川不在の儘、里中とサチ子の挙式の日が訪れる。

 家賃滞納で追い出されてホームレス…と言うサチ子の不吉なコメントが100%真実に! 徳川のあまりの落ちぶれようには山田でなくとも、涙が止まらない。相変わらず、水島ワールドは大富豪と大貧民で大半が占められている事をまざまざと見せつけられた。こんな徳川の姿を一体誰が見たいと言うのだろう。チャリティーに注ぎ込みまくってるくさい殿馬はともかく、金を貯めて貯めて貯め込みまくって一切還元している様子のない山田や里中(まさか全て結婚式に使うんじゃあるまいな),父親の会社が倒産して差し押さえられた豪邸を取り戻した様子もない岩鬼ら教え子が悠々と生きているのに、この徳川の有様はどうだ。あまりやって欲しいとは思わないのだが、幾ら何でもホームレスにされるくらいなら、四国のコーチにでも就任して明訓OBをいびり倒すポジションの方がまだマシなんじゃないかね。それにしても、徳川のホームレス仲間に新入りのホームレスと思われる山田に笑った。巨万の富を稼いでいても、根が貧乏性なだけにホームレス臭が漂っているのかもしれないな。

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February 22, 2009 20:56

 球団関係者から病院から出てきた所を目撃され、監督から呼び出された吾郎。故障の疑いをかけられたが、知人の見舞に行ったと誤魔化し、何とかその場を切り抜ける。その日、ホーネッツ打線が爆発するワンサイドゲームとなり、吾郎は登板する事なく、快勝。一方、追いすがるコヨーテスも勝利を収め、1ゲーム差は変わらず。翌日、デーゲームでコヨーテスが敗れ、ナイターでホーネッツが勝てば優勝が決まる展開だったが、コヨーテスが勝った上に、ホーネッツは大敗を喫してしまい、同率タイとなって、最終戦で優勝を懸けた直接対決を迎える事に…。日本から吾郎の両親や清水,寿也らがハイビジョン中継を見守る中、いよいよ始まった最終決戦は初回から、ロイやダンストンが好守を連発し、25年ぶりの優勝へホーネッツのムードは高まるのだった。

 大勝に大敗と、ワンサイドゲーム続きで登板の機会が回ってこなかったり、うまい具合にコヨーテスに並ばれて最終戦で決着になったりと、あまりにもご都合的な展開。同率最終決戦はお約束的な流れとして許せるが、果たして残り3試合をどう乗り切るのか…と、注目していただけに、運良く投げずに済みましたとさ…で終わらされてはいささか拍子抜けである。監督への誤魔化し方もベタだし、今回は捻りもクソもなかったなぁ。監督もわざわざ呼び出しておきながら、吾郎の対応に怪訝そうな表情をしていた割に、吾郎が嘘を言ってないか強制的に検診を受けさせたりはしない辺り、何とも中途半端。一番不満なのは、結局、今夜の松尾さんが1打席すらまともに描いて貰えなかったと言う事だ。いい加減、松尾さんの扱いを何とかしてくれ!

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February 18, 2009 23:14

 阿部のキャッチャーファールフライでタッチアップで二塁を狙ったマッスル千代の富士だが、山田の好返球の前にタッチアウト。この瞬間、東京がアジアシリーズへの出場権を獲得(日本一は四国が日本シリーズ出場を辞退した為、不戦勝で巨人)。最後の好プレーで一躍MVP候補にのし上がった山田だが、結局、2つの完投勝利に加え、値千金の決勝アーチと投打に活躍した里中がMVPに輝いた。しかし、里中は日本一の余韻など味わう暇もない儘、オフに入ってからはサチ子との結婚式の準備に大忙し。披露宴の席順は決まったが、お互い親戚が少ない事から、結婚式の参列者が寂しい事になると頭を悩ませていた。参列して欲しかった者の一人として、明訓時代の恩師・徳川にも招待状を送ったのだが、宛先人不明で戻ってきてしまっており、里中はショックを受ける。酒を飲みまくって、借金を抱えて売り払っただの、家賃滞納で追い出されたの、ホームレスと化しているだの、兄と婚約者の恩師に対して、身も蓋もない推測ばかりするサチ子のあまりの性格の悪さに里中の結婚生活に苦労が耐えないであろう事を予測する山田だったが、徳川の様子が気になって、翌日、徳川のアパートを訪ねるが、既に、表札が別の名前に変わってしまっていた。丁度、戻ってきた今の住人から、徳川が2年前に妻に先立たれて、一人ぼっちとなってから、更に酒浸りになり、1年以上も家賃を滞納して追い出された事を聞かされる。また、草野球の審判によく駆り出されていたと言う情報から、ダメ元で多摩川河川敷の様子を見に行く山田。たまたま目に止まった試合で、二塁への牽制球を一瞬落としたショートが主審からは死角になる様、背中で隠す形でアウトを主張するプレーがあった。しかし、主審はそのショートの誤魔化しを見抜いたかの様にセーフのコール。マスクを取った主審の顔は山田が探していたその人、徳川であった。

 山田の故障はとんだスカシネタで東京が苦もなくアジアシリーズに進出決定(勿論、水島鎖国ワールドなので、アジアシリーズなんか描いたりはしないが)。敗れた巨人ナインはさして悔しい様子も見せずに「素晴らしい捕手だ」「凄い義兄弟だ」と恒例の山田礼賛台詞を吐かされまくる始末でうんざりする事しきり。故障はフェンスに激突した所為なのか、遠投した所為なのかすら分からない有様だ。あれがセーフだったら、土井垣がマスクを被る事になっていた…などと、さも重傷っぽい事をぬかしている山田だが、表情が妙に明るいし、バット持っちゃったりして、素振りとかは普通に出来る程度のケガらしく、来季に影響が出る様な不穏な雰囲気が全く感じられない。これで影響が出たら出たで、説得力がないよな。人生山あり谷ありが面白いのに、ホント、明訓四天王のプロ野球人生は延々と平らな高山を進み続けるだけだよな。殿馬はプライベートでは谷底へ落ちまくっているけどさ。それにしても、ここに来て、よもや徳川の話になるとは思わなんだ。しかも、自由気ままに生き、独身貴族を満喫している様にしか思えなかった徳川に何と奥さんがいたとは、驚愕の展開だ。そんなサプライズを呼び込んでくれた奥さんは既に他界。あの徳川の伴侶になろうと言う女性が一体どんな人物だったのか、かなり興味があったのだが、こういう所でもしっかり期待を裏切ってくれる水島氏である。徳川が最後に出たのは仙人に化けていた時だっけ? ああいう別れ方をした後で次は何かやってくれる筈だ…と思わせておきながら、いかに奥さん先立たれたとは言え、こんな再登場の仕方になるとはガックリするばかりだ。どいつもこいつも再登場する度にスペックが落ちていく悪夢の様な漫画だな! ところで、明訓の先輩でサチ子とも馴染みがあり、今もチームメイトなのに、結婚式に呼んで貰えない山岡と北が何だか憐れ。あと、実は約半年しか世話になっていない徳川を呼ぶんだったら、太平も呼んでやれよ。歴代の明訓監督では太平が土井垣をも凌ぐ長期政権を握ったってのにさ…。そういや、太平洋はどこいっちまったのかね。太平 vs 武蔵坊を期待させておきながら、結局、描いてくれなかったのもスカシネタだったな…と、ふと思い出したよ。

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February 15, 2009 20:40

 1点差で迎えた最終回、満塁のピンチで今夜の松尾さんと対峙した吾郎は突然、走った左腕の激痛でボールを落としてしまい、痛恨の同点ボーク…と言う悪夢に飛び起きる吾郎。ファーガソンの処置で鎮痛剤と抗炎症剤を打たれ、病院のベッドで眠っていたのだ。ファーガソンはどの医者に診て貰っても同じ事を言われるだけだし、自腹で治療費を払うくらいなら、最早、事情を話してチームドクターに診て貰うべきだと促すが、吾郎はワッツの不調による苦しい台所事情に加え、25年も優勝から遠ざかっているチームを応援し続けてくれているファンを喜ばせたいからと、何とか投げたい意向を示す。元々、ホーネッツファンでもあるファーガソンはそんな吾郎にほだされてしまい、試合でも練習でも痛みや痺れが出れば、必ず投球を止めて、治療を仰ぐ事を最低条件として、残りのシーズン3試合だけは保存治療(外科治療ではなく、器具や薬により症状を抑える治療)で何とかする事を約束するのだった。試合前のブルペンでも適当に誤魔化して、投球回避した吾郎は調子が上がってきたワッツの投球を見て、クローザー復帰を期待するが、ワッツはセットアッパーの儘でいいと言う。代理人から来季の移籍先の目処がついた事を知らされており、年俸が跳ね上がる自分をホーネッツが残留させる意向がない事から、今季限りで確実にチームか去る事になると悟っていたワッツは吾郎に責任と誇りを持って務めて欲しいと次代のクローザーの座を託すのだった。そんな中、監督に呼び出される。吾郎がスポーツ医院から出てくる所を目撃したと言う報告を球団関係者から受けていた監督は、吾郎が何か故障を抱えているのではないかと追及するのだが…。

 今度こそ松尾さんが打つのか!?…と思いきや、ボークでまたしても打たせて貰えないシメっぷりを展開!…と思いきや、夢オチかよ。夢ですら打たせて貰えないとは、一体どれだけ松尾さんは忌み嫌われてるのやら…。とりあえず、保存治療でお茶を濁す様になった吾郎だが、移籍内定のワッツから次期クローザーの座を託されてしまい、後に引きづらくなくなってきた。幾ら何でも、この調子ではポストシーズンは厳しそうなのだが、ギブソン親子との再戦も控えていたりして、まさか投げやしまいな…? いっそこのまま監督にバレた方が吾郎の為と言う気がするのだが、ここでのドクターストップはあまりにもスカした展開。故障は認めても、箇所や程度は誤魔化して、無理矢理投げるのかねぇ。チームドクターに診られたら、即バレだけど…。

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February 11, 2009 11:07

 0−0で迎えた6回、東京は山田の2ランでついに先制。すると、土井垣はその裏から、隼を引っ込め、トリオ・ザ・ブルペンを投入。まず抑えの本領を2イニング投げさせると、8回から飯島、9回から池田といつもとは違う順番で起用する事で巨人打線のリズムを狂わせ、完封リレーで第1戦を制する事に成功。第2戦は上原,国定の投げ合いとなったが、ガッツの3ランが決め手となり、5−4で巨人が勝利。第3戦は内海が東京打線を2点に抑えるが、巨人打線が里中に完封を食らってしまう。木佐貫,わびすけの先発となった第4戦は乱打戦となったが、巨人が7−6で逃げ切り、再びタイに戻す。5,6戦は1勝1敗で終わり、3勝3敗の儘、最終第7戦に突入する事となった。上原,里中のエース同士の対決はいずれも譲らず、0−0の儘、9回へ投入。球数も少なく、余力があるとは言え、代打を送られると思われた里中が、その儘、打席に入ると、レフトスタンドへ一発を叩き込み、1点を先制。その裏、クリーンアップの好打順で臨む巨人は先頭のガッツが一、二塁間へのゴロ。これを辛うじて追い付いた殿馬がグラブで捕りに行かず、足からスライディングをかまして、スパイクで打球を弾き飛ばしてストライク送球と言う神業を見せて、まず一死。続くマッスル千代の富士の一、二塁間への痛烈な打球は殿馬も一歩も動かずにライト前ヒット。ここで阿部はバックネットへのファールフライ。山田がフェンスに激突しながらも好捕すると、体勢が崩れているのを見たマッスル千代の富士がタッチアップで二塁へ向かう。すかさず二塁へ大遠投する山田だったが、その時、右肩に異変が起きるのだった。

 飽きもせずに山田の一発が飛び出すや、山田家では里中の母親が「やっぱり太郎さんは凄い」と恒例の台詞が飛び出す展開にはうんざりする事しきり。巨人は永久持続の魔球と化したブルートレインに対して何の対処も出来ない儘、隼に逃げられてしまい、その後は右のリリーフばかり出てきたと言うのに、あえなく抑え込まれて、極左打線は思いっきりスカシネタで終わってしまうと言うげんなりする結末に…。2戦目以降、ダイジェストモードに突入したが、5,6戦の省きっぷりが凄まじい。「やっぱり太郎さんは凄い」とか、木之下家で「「彩子、絶対山田さんだぞ、逃がすなよ」とか、いらんコマ描いてるスペースがあったら、5,6戦の詳細を描いてくれっての。里中に次ぐ信頼を勝ち得たかと思われたでかせぎ君の出番が一向になかったが、5,6戦で投げたのか、はたまたアジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦で無茶な使われ方をした為に燃え尽きてしまったのか? 第7戦は土井垣の閃きが里中の一発を呼び込んだ…みたいに山田は感じていた様だが、打席に入っては凡打を繰り返す土井垣を代打に出すくらいなら里中を打席に送った方が遥かに期待出来る上、投手・里中に絶大極まりない信頼を抱いている土井垣が最終戦においてむざむざ里中を降板させる理由など考えられない訳で、こんなものは閃きでも何でもなく、絶対的な土井垣のセオリーだと言えるだろう。そんな的外れな事をぬかしていた山田が久しぶりに故障発生疑惑。あの儘、マッスル千代の富士はタッチアウトとなって、山田の故障はシーズンオフに引っ張るのか、セーフとなって、この試合を引っ張るのか…? 尚、故障が予想以上の重症で長らく苦しむ山田を彩子が支えて結婚モードへ拍車がかかる…なんてどうでもいい展開だけは勘弁して下さい。

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February 08, 2009 20:19

 1点リードで迎えた9回、ワッツに代わる暫定ストッパーとして、マウンドに上がった吾郎。投げたければ好きにしろと言うファーガソンの言葉に、医師が黙認する以上、今日明日でどうこうと言う重症ではないのだと開き直った吾郎は100マイルのストレートを連発し、1,2番と簡単に退けると、3番の覚醒アレックスも空振り三振に斬って取り、メジャー初セーブ。同率で並んでいたコヨーテスが敗れた事により、ホーネッツはついに単独首位へ浮上し、25年ぶりの優勝へ大きく前進した。一方、ナ・リーグ中地区ではギブソンのバイソンズが優勝を決定。また、Jr.のレイダースもワイルドカードでディビジョンシリーズへの進出を決めていた。ギブソン親子との対決する可能性があるワールドシリーズへ向け、意欲を燃やす吾郎だったが、その夜、左腕が激痛に見舞われる。結局、痛みで一睡も出来ず、この儘、何の対処もせずに投げ続ける事にようやく危機感を抱いた吾郎はファーガソンの元へ訪れるのだった。

 相変わらず、微妙に捻くれた展開と言うか、吾郎の血行障害は試合中でなく、試合後に発症。おかげで、今夜の松尾さんは打ち取られてシメられる以前に、出番すら貰えない有様。これは直接シメられなかったと安堵すべきなのか、間接的にシメられたと嘆くべきなのか…。とりあえず、覚醒アレックスがあえなくシメられてしまった事には嘆くしかない。さて、隠しようもない痛みが出てしまった吾郎だが、レギュラーシーズンは僅差の優勝争いを展開している上、ギブソン親子との再戦も視野に入ってきた状況で今季の投球禁止を素直に受け入れる様な展開は想像出来ない訳で、となると、痛み止めの注射でお茶を濁すのか、ファーガソンに何らかの秘策があるのか…。この流れだと、やっぱり松尾さんの活躍は臨めないのだろうか…。

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February 02, 2009 22:56

シャッフル1【あらすじ】
愛する娘達と親子4人で幸せに暮らすリンダのもとに、ある日、夫・事務が自動車事故で死亡したと言う知らせが届く。ところが、その翌朝、死んだはずのジムが何事も無かったかのように目の前に現れ、唖然とする。しかし、その翌日には、ジムの葬儀の為に、喪服に身を包んだ大勢の人々が集まっていた。さらに、その日以来、全く身に覚えの無い”不可解な出来事”が次々と起こり始めるが、誰もまともに取り合ってくれない。”何かが絶対におかしい!”───そう思ったリンダは、カレンダーと照らし合わせながら、不可解な出来事を順番に並べてみると、曜日がバラバラに”シャッフル”された1週間がやってきているという”驚愕の事実”に気付く。やがて、ジムの死んだ日であり、全てが狂い始めるきっかけとなった、運命の”水曜日”がやってくる…。

 さして映画通な訳でもない私には、サンドラ・ブロックと言えば、未だに「スピード」の人…な認識しか持たず、今の彼女のネーム・バリューが日本でどれ程のものなのか、よく分からないのだが、上映前から妙にマイナーな空気が漂っていた「シャッフル」。実際、上映館も少ない上、上映回数まで少ないし、向こうでは2年近く前に上映された作品が今頃になって日本上陸と言うタイミングも微妙。とは言え、ネタ的にかなり気になっていた作品だったし、周囲の空気にやや不安感を覚えつつも、映画の日なら失敗してもいいかな…と行ってみた次第だ。

 作品の性質上、いつ何が起きたかに関して、些細な要素も見逃せないのではないか?と言う緊張感を強いられたのだが、見落として困る様な細かな伏線はなく、案外、気楽に見ていても大丈夫だったのかも…。割とシンプルなスリラーだったと言う印象だ。こういうタイプの作品だと、少ないヒントを辿りながら運命改変の為に奔走したヒロインの苦労が報われてハッピーエンドか、運命はどうやっても変わらないのだと言うバッドエンドのいずれかが予想されるのだが…(以下ネタバレあり)

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February 01, 2009 18:21

 里中対策による極左打線形成の為に上原を差し置いて、第1戦の先発を任された春風亭半ケツは岩鬼をど真ん中3つで軽くあしらうと、殿馬,微笑も簡単に打ち取って、三者凡退の好スタート。その裏、若大将・原監督からどんな形でもいいから出ろと指令を受けた1番・鈴木尚だが、初球,2球目と立て続けに繰り出されるさとるボールを見逃してしまうと、3球目のストレートにも手が出ず、あえなく三球三振。ここで土井垣は極左打線を嘲笑うかの様に里中を打者一人で降板させて、左の隼を投入。山なりな軌道のボールと照明を重ならせる事で打者の目を幻惑させる秘球・ブルートレインの存在を意識付ける事により、他の二級品のボールも一級品に見せる隼はキムタク,ガッツと打ち取る事に成功。試合はその儘、二人の投げ合いで両軍ゼロ行進を続けていくのだった。

 土井垣のお家芸「行き当たりばったり継投」が奏功。巨人があそこまで極端に左打線を展開する事など想定範囲内である訳はなく、当然、里中を一人で降ろす事が既定路線だったとは思えない。何せ、ハナから極左打線を読んでいたならば、予告先発でない以上、最初から隼を先発させていれば良かっただけの話(予告先発なのに、こういう卑劣な事をしでかしたのだとしたら、とてつもなくマナー違反だよな)。だが、巨人が極左打線で来たが為に一人で降ろしたのだとすれば、里中への信頼度も案外、大した事はないと言えるのではなかろうか。いや、土井垣の里中への信頼度が異常極まりない事はアジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦でもまざまざと見せつけられているのだから、この仮定はありえない。土井垣の事だから、2戦目の先発も里中を起用する可能性が十二分に考えられるくらいだ。となれば、やはり、隼投入は行き当たりばったりの思いつき采配と言う結論しか出てこない訳でようやくスポットが当たった隼はともかく、里中にはヘッポコ監督の指揮下にある事に対してお気の毒様と言う他ないだろう。さて、そんな行き当たりばったりの采配で引っ張り出された隼だが、若大将は全くご存じない様子。幾らリーグが違うからと言って、そりゃないだろう。まるでプロ初登板みたいな扱われ方だ。大体、アジアシリーズ出場権争奪戦の出場登録選手くらい事前にチェックしておけよな! 水島ワールドのプロ野球界はどれたけ情報規制されてるんだよ! 因みに、キムタクは何故かBT学園時代の隼を覚えているんだとさ…。山田も山田で、「あのボール今でも投げられるか?」などと訳の分からない事を言い出す始末。山田の事だから、練習でも里中の球以外、受ける気がないのか、はたまた隼があれ以来、あの球を封印していたのか、どちらだろう。いつの間にやら、球種名が「ブルートレイン」などと言う事になってしまった様だが、あれはそもそも薄暮の状態から急に照明がついた事により、打者の目が明るさに慣れきっていない状態が効果を及ぼすのであって、常時、明るさの変わらないドーム球場ではさほどの効果は得られない筈。しかも、打者が照明の明るさに慣れるまでの時間限定技だった筈なのに、太陽は動くが照明は動かないから厄介だ…と警戒されるなど、永久持続技に化けてしまった。本拠地・東京ドームでそれ程の威力があるならば、隼はこのボールを使いまくって、一軍でバリバリ活躍して然るべきではないか。この辻褄の合わなさ加減と言ったらないね。それにしても、予想はしていたが、ガッツは髭がなくなると、思いっきり脇役ヅラで誰なんだかさっぱり分からないよ…

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