March 2008

March 31, 2008 21:30

 ピンポイントの制球が絶対条件になるワガママをぬかした挙げ句、その制球を誤ってトンガに被弾すると言う愚行により、1点を先制された里中だが、引きずる事なく、後続3人を打ち取る。1点を追う東京は2回、先頭打者として山田が登場。土井垣に全く信用されていない上、里中が先発とあっては、出番が来る可能性は限りなくゼロに近い東京のリリーフ陣は井戸端会議に花を咲かせるしかする事がなかった。飯島は山田が二塁打で出て、星王が送り、義経のスクイズで同点が理想などと無茶な事を言い出すが、池田はその点の取り方の方が遙かに大変だから、山田の一振りに賭けるしかないなどと、ホームランでしか点の取れない水島ワールドを正当化。本領も「それが理想」などと一発依存野球を正当化しつつ、そう簡単にはいかないなどと、決して安直な考えで一発依存野球漫画を描いている訳ではないのだ…と言わんばかりの苦しいフォローに走るのだった。一方、東京ベンチではダルビッシュの配球談義。ダルビッシュも負けじとストレート勝負などと無茶な事を言う岩鬼だが、殿馬はトンガと山田を同じにするななどと、山田礼賛発言を吐かされてしまう。また、土井垣は初球の入り方で勝負球が決まるなどと断言。初球がストレートなら勝負球が変化球、変化球なら勝負球がストレートなどとぬかしていた。また、日本ハムベンチでは梨田監督が自分ならストレートに近い球速のスライダーをボール球に使い、山田が何を狙っているのか探ると言う。周囲の思惑を余所に、鶴岡はインコースに外れるストレートを要求。打ちに来ても体が開いてファールにしかならないと言う目論見だった。しかし、このボールに反応した…と言うか思いっきり打ちに来た山田は激打。ファールを確信する鶴岡だったが、打球はライトスタンドのフェアゾーンに飛び込む同点アーチ。脇を締めたコンパクトなスイングで体を開かず、鋭い腰の回転で運んだ山田の打棒に鶴岡は呆然とするしかなかった。追いつかれたダルビッシュだが、気落ちする事なく、後続を三者三振に斬って取り、1点止まり。自ら愚行を犯しておきながら、その罪を隠蔽したい里中は「ここまではセレモニーだ。ここからが本当のプレイボールだ」などと負け惜しみにしか聞こえない戯れ事をほたえて、2回のマウンドに上がるのだった。

「すげぇ……、テレビで観た山田さんとは全然違う」。早くも3度目の「凄い」発言。一体、この試合、トンガは何回「凄い」を吐かされてしまうのだろうか。見開き2Pを使って描かれた山田のインパクトの瞬間は(あくまで最近の水島氏にしては)かなり気合いが入っていた様に見えた。しかし、試合展開上、この場面でここまで力を入れる必要は絶無。絵に目を奪われる以前に、あまりにもミエミエの一発に白ける方が先で、その後でそれなりに絵に力が入っていた事に気付くと、今度はこうまでしてトンガとの格の違いを見せつけたいのか?と欝にさせられた。相変わらず、下手の考え休むに似たりを地で行く両軍ベンチや鶴岡に辟易とすると同時に、ジャンケン野球の申し子・山田に球種を読まれた段階で何もかも絶望的なのだと言う事を改めて思い知らされた。普通ならファールになるコースだろうが、凄まじいスピードと球威があろうが、とにかく球種さえ読み切れば、山田は九分九厘スタンドへ持っていく化け物なのである。反面、読みが外れるか、極度の変則戦法を仕掛けられるとこの上なく脆いのだが、水島氏の思考操作により、敵方は大抵山田の読み通りに投げてしまうので、山田の脆さは殆ど表面化しないのだ。こんな一発依存野球ばかり描いてないで、たまには飯島の言う様な点の取り方をして貰いたいものである。愚行と制球ミスのダブルチョンボをあっさり帳消しにして貰った里中はこの後、大人げなくトンガに対して、スカイフォークやさとるボールを連発して、三振を取りまくり、トンガから「凄い」を連発して貰うのだろうか。で、トンガはシメられる代わりにカネやんに4三振食らった茂雄の様に豪快なスイングだけ誉めて貰うとか言う無理矢理なフォローをされそうな予感がしてならないのだが…。

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March 30, 2008 17:42

◆S10−2G◆
ヤクルト2連勝で迎えた第3戦は栂野,加藤といずれもプロ初の先発マウンド。先発6番手を争っていた木佐貫が前日、イースタンで好投を展開するなど、二軍落ちと背中合わせとあって、何としても結果を出したい栂野だったが、初回から青木の二塁打と自らの暴投で2失点。一方、加藤は3回に二死走者なしから連続二塁打で1点を失うと、5回には李に同点二塁打を浴び、無念のKOとなった。巨人は6回、立ち直りを見せていた栂野に代打を送ってしまい、その裏から継投モードとなったがこれが大誤算。吉武がいきなり無死満塁のピンチを作った挙げ句に、ガイエルに勝ち越し押し出し四球。更に、飯原に2点二塁打を浴びると、7回には西村健が1点を失い、なおも満塁のピンチを作ってKO。そして代わった越智が福川にグランドスラムを叩き込まれると言う惨状ぶり。巨人は悪夢の開幕3連敗となった。

勝利投手の権利まであと一人と言う所でKOとなった加藤は初登板初勝利とはいかなかったが、その後、打線爆発でヤクルトが3連勝。両軍共放った安打数は同じなのだが、この大差…。最後に福川の満塁弾はあったが、そこまではコツコツと点を重ねるヤクルトらしい攻撃で巨人の一発依存野球を完全否定。巨人は毎回11安打を放ちながら、2点しか奪えない体たらく。そんな中、育成選手あがりの隠善がプロ初打席で左中間真っ二つの二塁打。坂本にもようやく今季初安打が飛び出したのは何より。初先発の栂野は2回以降は安定した投球で次も使えそうな気配だが、果たして木佐貫と入れ替えられてしまうのだろうか?

◆D4−0C◆
相変わらず、川相不在と言う計り知れない苦境に悩まされ続けている中日だが、初回に梵のエラーでチャンスを拾い、タナボタの先制点をゲット。4回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野が2試合連続のアーチを叩き込むと、6回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに中村紀が2ランをぶち込んで、ダメ押し。投げては求道者・前田不在の広島打線相手に先発・小笠原が四球を連発しながら、5回無失点で切り抜けると、6回以降は吉見−中里−高橋と繋いで完封リレーを達成した。

昨日、一発を放った求道者・前田がもう休憩モード…と言うのは、流石に早過ぎる訳で、東出も外されている辺り、小笠原が左だから引っ込めたのか? だが、求道者・前田は相手投手の右左で代える様な中途半端なバッターではないだろうが! そんな事やってて、完封負け食らっては元も子もない。6回のチャンスに長谷川に代打を送らないなど、ブラウン監督のチョンボが目立った。こういう時こそ栗原が打たねばならないのだが、開幕第1打席でヒットを放ってから12打席ノーヒットとは困りモノだ。一見、完勝の中日だが、相変わらずの一発依存野球でたまたま勝ちを拾った感がありあり。ただ、そのたまたまの一発が出ているだけ巨人よりはマシな状況で、1日からの直接対決が注目される。

◆T7−0YB◆
3タテを狙う阪神がいきなりシャア少佐,平野,新井の3連打であっと言う間に1点を先制。更に、ゼブラ今岡にもタイムリー内野安打が飛び出すと、3回には好調・キュラソ星人の犠飛で3点目。先制タイムリーの新井は4,6回にも2打席連続の2点タイムリーで5打点の大活躍。大量援護に恵まれた福原は再三のピンチも3つの併殺で切り抜けるなど、あと一本を許さず、3年ぶりの完封勝利。チームは会心の開幕3連勝。

岡田監督は先発投手を育てる気は皆無…と散々書いておきながら、よもや開幕3試合目にして完投が記録されようとは予想外の展開。と言っても、7点のリードが幸いした格好。あれだけ走者を背負っては、いつもの岡田監督なら代えたくて仕方なかった事だろう。こういうピンチを我慢して切り抜けさせなければ、先発はいつまで経っても長いイニングなど投げられはしないのだが…。打線はキュラソ星人はお休み状態だったが、その分、新井が大爆発。1〜3番だけで7安打6得点5打点と効率的な攻撃を展開した。横浜は主砲・村田がようやく初安打。小関はまさかの3戦連続マルチ安打を放ったが、チームには何の効果ももたらさなかった。

◆L5−1H◆
プロ初完封と言う衝撃のデビューを飾ったルーキー・大場が2度目の登板。3回までノーヒットと上々の立ち上がりだったが、4回、先頭の中島に先制被弾。更に、一死二、三塁から早くもボカチカ,細川と連続アーチを叩き込まれて、悪夢の5失点。一方、西武先発・キニーは7回を投げて散発3安打9三振。失点は自らのエラーで許した1点だけと言う好投で来日初勝利をマークした。

大場は5失点とは言え、3被弾した4回以外は申し分のない内容。一発病が慢性的なものにならない事を祈るばかり。打線は僅かに4安打と相変わらず、湿りがち。3〜7番の中軸がノーヒットでは得点の奪いようもない。最早、開幕4連勝の勢いは完全に消え失せてしまった印象だ。特に、松中の元気のなさが気になる所。西武はキニーがまたも安定した投球を見せ、今後も期待出来そうな予感。ヘッポコ助っ人の烙印を押されつつあったボカチカにも待望の一発が飛び出したが、これが復調のきっかけになるか否か…。

◆M1−4Bs◆
開幕から壊滅的に打てないカブレラがついにスタメン落ち。同じく壊滅的に打てないラロッカは流石に危機感を覚えたか、第1打席でヒットを放ち、下山の先制タイムリーを呼び込んだ。しかし、以降は渡辺俊に翻弄される貧打線モードに突入し、7回までゼロ行進。川越は最小援護をバックに毎回の様に走者を出しながらも、6回まで無失点と粘っていたが、7回、二死二、三塁から早川のピッチャーゴロを取り損ね(記録は強襲ヒット)、ついに同点。しかし、直後の8回、偽バファローズは阿部のタイムリーで再び勝ち越すと、これまた危機感を抱くローズが今季初アーチとなる2ランをぶち込んで、渡辺俊をKO。最後は加藤が一発で同点と言うピンチを作りながらも、何とか逃げ切り、チームの連敗を4で止めた。

カブレラスタメン落ち効果か否か、ともあれ、ローズに待望の一発が出るなど、渡辺俊を攻略する事に成功。川越は前回の汚名を返上する好投だった。空振りを取りきれない守護神・加藤は粘られて慣れられて打たれると言うパターンの積み重ねが見ていて非常に怖いのだが、他にめぼしい人材がいないのだから仕方ない。案の定、フクーラがスタメン落ちとなったロッテは偽バファローズを上回る10安打で10残塁の拙攻が響いた。

◆E3−1F◆
とにかくグスマンを使いたくないと言う態度を隠そうともしないノムさんの機嫌を損ねない為にも、まるで完投が命題付けられているかの様なプレッシャーを背負わされている楽天先発投手陣。この日の先発・朝井は3回まで粘っていたが、稲葉に被弾し、先制点を献上。5回にも二死満塁のピンチを迎えたが、被弾したばかりの稲葉をきっちり抑えて、凌ぎきる。すると、その裏、楽天は高須,草野のタイムリーで3点を奪い、逆転。朝井は7回二死でKOされ、4戦連続完投勝利はならなかったが、その後、有銘−青山と繋ぐ、あくまでグスマンを使わないリレーで2点差を守りきった。

打線はイマイチながら、投手陣の頑張りにより、4連敗後4連勝で借金をあっさり完済。徹底してグスマンを使わずに済んでいるのが奏功している様だが、今後、グスマンの処遇はどうなっていくのか気になる所。またも貧打に泣いた日本ハムは18打数ノーヒットだった金子誠にようやく快音が聞かれたが、スレッジがまたも3タコ。昨日の一発はどうやらフロックだった様だ。

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March 29, 2008 23:03

◆S6−3G◆
開幕戦にして早くも両軍の主力がリタイア。2番ショートの聖域を冒涜してしまった若大将・原監督の乱心采配を祟るかの様にニックンが右ふくらはぎ肉離れで早々と登録抹消。一方、開幕戦で好リリーフを見せ、復活を予感させた五十嵐も左太腿肉離れで全治3週間の診断を受け、復活どころかあっと言う間に戦線離脱する体たらく。重苦しい雰囲気で迎えた第2戦、ヤクルトは2年ぶりの一軍マウンドとなった村中を先発に送り込むが、初回から阿部,松田記者と連続タイムリーを許して、3失点。しかし、巨人に略奪されたグライシンガー相手に敵愾心を燃やすヤクルトは2回に宮本,4回に福川、そして、5回にはリグスにタイムリーが飛び出し、ついに同点。巨人はグライシンガーを6回で諦め、7回から西村健を投入するが、一死も取れずに満塁のピンチを作ってあえなくKOとなる大誤算。代わった山口もガイエル,宮本に連続タイムリーを浴び、3点を勝ち越された。五十嵐のリタイアにより、最後を任された林は2安打を浴びながらも、無失点で切り抜け来日初セーブをマーク。4番手の押本は移籍初白星。

昨年の防御率1,2位&勝利数1,2位投手を連破したヤクルトの粘り強い攻撃は天晴れ。一発などなくても、こういうしぶとい攻撃で着々と点を重ねていくチームの方が不気味だ。村中の4回降板はなってしまったのは残念。2回以降は粘っていたが、いかんせん今日は制球が悪過ぎた。聖域を侵していたニックンが早々とリタイアすると言う僥倖に恵まれた巨人だが、松田記者を亀井と交互に使いたいので、2番は右打者で固定したかった若大将の目論見は無惨にも破綻。今後、2番は流動的になる模様だ。期待の坂本は打っては3四球と地味に活躍していたが、本職のショートで2エラーと、昨日に続いて守備での不安を覗かせてしまった。寿司職人ラミレスもファールフライを落球するなど、相変わらず、守備では全く頼りにならない。競った展開の時、どこで守備固めと入れ替えるかが、今後もポイントになりそうだ。それにしても、ヤクルトファンのブーイングは毎度聞き苦しいね。

◆D5−3C◆
広島新助っ人・ルイスは今年も川相不在の弊害を遺憾なく発揮する中日打線相手に2回まで3人ずつに抑えていたが、3回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野に被弾してから、リーグタイの1イニング2ボーク,1試合3ボークを犯すなど、リズムを崩し、4回4失点であえなくKO。広島はチーム通算7000号となる求道者・前田の2ラン等で2点差まで詰め寄ったが、7回に4番手・林が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにT.ウッズにスタンドへ放り込まれ、ダメを押された。中日先発・朝倉は6回1/3を3失点で降板したが、鈴木−岩瀬のリリーフを仰いで、1勝目。

水島の呪いで骨挫傷に見舞われた森野は禊ぎのリハビリで憑き物が落ちたのか、打棒が爆発しているのは何よりだが、川相不在を補填するには、やはり、一発依存野球しかないのか? 広島は昨日に続いて、投打の新助っ人が明暗を分けた。シーボルがまたもマルチ安打を記録したのに対し、ルイスはボーク三昧で4回KO。オープン戦が良かっただけに、何とかボーク渦を克服して、修正して貰いたい所。求道者・前田に早くも一発が飛び出したのは明るい材料だ。

◆T4−3YB◆
頼れる主砲・キュラソ星人がこの日も大活躍。第1打席で先制二塁打を放てば、第2打席でもヒット。そして、第3打席では今季初アーチを叩き込み、2000本安打まであと9本とカウントダウン開始。投げては、オープン戦無失点の好投で開幕ローテを勝ち取った岩田が6回を1失点の好投。しかし、相変わらず、先発投手を育てる気のない岡田監督は7回から早くも継投モード。渡辺がガッツな貴公子・仁志にタイムリーを許し、久保田も吉村に被弾するなど、1点差まで詰め寄られるが、最後は藤川が3人でピシャリと締めて、辛くも逃げ切った。岩田は待望のプロ初勝利

個人的に今季、阪神で最も期待している岩田が期待通りの好投を見せてくれたのは嬉しい。岡田監督にはいい加減、先発が7回以上投げられる様な下地作りを目指して欲しいものだが、リリーフ陣が頼りにならなくなるまで、6回以内に降板させる方針を続けるつもりだろうか? 渡辺,久保田が早くも打たれており、勤続疲労の影響が心配である。横浜は村田が2三振含む4タコと元気なく、4番の差で負けた感は否めない。それにしても、小関が2戦連続スタメンの上、2戦連続マルチ安打とよもやの活躍しているのには驚きだ。

◆L10−4H◆
初回に先制された西武はブラゼルのリーグトップの4号2ランで逆転。ソフトバンクはすかさずレストピッチのタイムリーで追いつくが、その裏、先発・スタンドリッジが松田のエラーでリズムを崩し、押し出し四球などで3点を献上。西武は中盤にも着々と加点し、先発全員の13安打10点の猛攻で圧勝。開幕からノーヒットだったまつかも2安打とようやく火を噴いた。西武先発・石井一はソフトバンクの拙攻にも助けられ、7回2失点で日本通算100目をマークした。

ソフトバンクの2桁失点は昨年7月以来。スタンドリッジが大乱調で、先発6番手だった甲藤がもうリリーフに回されて3回も投げるなど、ソフトバンクの先発ローテも迷走状態に入ってきたか? リハビリモードだった和田の復帰や、二重契約問題で出遅れていたパウエルの合流も近いとの事で、早いトコ、先発ローテを固定出来る状態に持って行きたい所。打っては12安打打ちながら、2併殺10残塁の拙攻も痛かった。

◆M3−1Bs◆
依然として壊滅的に打てない偽バファローズ打線。ただでさえ打てないのに、相手が成瀬とあっては勿論打てる筈もなく、6回まで散発3安打(しかもうち2本が内野安打)。しかし、7回に塩崎の一発でついに先制し、近藤よりも先に成瀬がマウンドを降りると言うよもやの展開。しかし、8回に近藤からバトンを受けた菊地原が二死満塁のピンチを作ると、ここまで好調の守護神・加藤が代打サブローに走者一掃のタイムリー二塁打を浴び、一気に形勢逆転。偽バファローズは9回無死一、二塁のチャンスを作るも、後続を断たれて、4連敗となった。ロッテ2番手・アブレイユは来日初白星、3番手・川崎はプロ初セーブ

今日も壊滅的なビッグボーイズの報告〜。ローズが2三振含む3タコ,カブレラは3三振含む4タコ,ラロッカも3タコ…(ついでに濱中も2三振含む3タコだ)。こんな頼りにならない助っ人クリーンアップが存在していいものだろうか…。で、仕方なく、塩崎なんかが一発打っちゃったりしてる訳だ。近藤は成瀬には投げ勝ったのに、継投ミスで白星を粉砕され、実に可哀想。その成瀬は1失点とは言え、負けている状態で降板しながら、結局、黒星がつかないなど、対パ・リーグ戦不敗神話はまだまだ続行中。3番に戻されたり、8番に落とされたりと、浮き沈みの激しいフクーラだが、打撃状態は安定してどん底状態。昨年の扱いを考えてみても、そろそろスタメン落ちの危機か!?

◆E7−2F◆
開幕戦ではグスマンに白星を粉砕された田中。この日は簡単に二死を取り、まずまずの立ち上がりかと思いきや、稲葉に痛打された後、絶不調のスレッジに来日初アーチを叩き込まれて、2点を献上。しかし、その裏、山崎武のタイムリーで1点を返した楽天は、4回には渡辺直のタイムリーで追いつき、藤井をKO。2−2で迎えた8回、楽天は稲田,田中のエラーに乗じて5安打を集中し、一気に5点を勝ち越し。田中は2回以降散発2安打に抑え込み、完投で今季初勝利を飾った。

これで楽天は球団史上初の3戦連続完投勝利。グスマンを使いたくないノムさんとしては願ったり叶ったりの展開だが、ノムさんは「開幕4連敗が頭から離れそうにない。あの連敗がなかったら…」と、未だにグスマンで始まったスタートダッシュ失敗を引きずっている模様。日本ハムは4人の投手で9四球とバタバタとした内容。打線も4安打と沈黙したが、スレッジにようやく一発が飛び出したのが唯一の好材料か。

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March 28, 2008 22:30

◆S6−2G◆
寿司職人ラミレスが古巣相手に移籍初打席初アーチ。「ヤクルトファンからブーイング? でも、そんなの関係ねぇ!」とばかりに早速、新パフォーマンスを披露。金満補強による一発依存野球に足と小技で立ち向かうヤクルトはその裏、飯原がすかさず同点二塁打。更に、石川のしみったれたセカンドゴロ,川島慶のしみったれた内野安打で2点を勝ち越した後、田中にもタイムリーが飛び出して、一挙4点。4回にも川島慶の移籍初盗塁後、またも田中がタイムリー。春風亭半ケツはこの回限りであえなくKOとなった。若大将・原監督の乱心采配により、2番ショートの聖域を侵していたニックンは右ふくらはぎに張りを訴えて、早くも3回で交代の体たらく。プロ初登板となった越智も飯原にタイムリーを許し、ダメ押し点を献上。最後は復活を懸ける五十嵐に抑え込まれ、黒星スタートとなった。

いきなり寿司職人ラミレスが嫌がらせの様に先制弾を放つと言うヤクルトファンには腸の煮えくり返る展開となったが、しぶとい攻撃で春風亭半ケツを攻略したヤクルトが意地を見せた。期待の坂本は粘り強く食らい付いていたが、結果は3タコ。雨に加え、滑る人工芝とコンディション難にも苦しみ、守備でもまずいプレーを連発してしまった。対照的に随所で好プレーで盛り上げていたベテラン・宮本は流石の貫禄。だが、安易に引っ込めたりせず、我慢強くスタメンで使い続けて欲しいものである。

◆D2−2C◆
初回から二死一、二塁のチャンスを逃すなど、開幕早々川相不在の弊害を露呈する不甲斐ない打線に落胆の色を隠せない人斬り抜刀斎は1,2回と2安打ずつ浴びながらも耐えていたが、3回、とうとうシーボルにタイムリーを許し、先制点を献上。しかし、その裏、人斬り抜刀斎は川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに自ら同点アーチを叩き込む。しかし、野手陣は一向に頼りに鳴らず、4回以降、李のヒット1本に抑え込まれる体たらく。全くアテにならない援護を期待し続けるしかない状態に疲れた人斬り抜刀斎は土壇場9回、石原にタイムリー二塁打を浴びて、ついに勝ち越し点を献上。しかし、その裏、無期二軍を通告された永川に代わる新ストッパー・コズロースキーが中村紀に同点二塁打を浴びて、延長に突入。中日は10回に谷繁がヘッポコバントで追い込まれた末の苦し紛れの強攻策でヒットを放つなど、無死満塁のチャンスに荒木が最悪のゲッツーに倒れるなど川相不在の弊害を露呈し、サヨナラならず。広島も9回に求道者・前田に代走・赤松を送ってしまった事が大きく響き、10回二死一、二塁,12回二死満塁といったチャンスに悉く回ってきた赤松が凡退するなど、勝ち越す事が出来ず、12回規定でドローとなった。

開幕戦から川相不在の弊害を随所に発揮。人斬り抜刀斎の打棒に期待しなければならないとは何と不甲斐ない。谷繁のヘッポコバントにも目を覆うばかり。今年も毎日の様に川相復帰を祈る日々が続きそうだ。広島は大竹が頑張っていただけに、コズロースキーのリリーフ失敗が痛かった。永川をアテに出来ない以上、今回の失敗はたまたまだったと思いたいが、果たして…?

◆T4−2YB◆
開幕戦連敗記録を更新し続ける一方のハマのチンピラが謎の蓄積疲労に倒れた事でお鉢が回ってきたはーちゅんは3回までパーフェクトと素晴らしい立ち上がり。その後に横浜は相川のタイムリー等で2点を先制。しかし、4回、突如、制球を乱したはーちゅんは2四球でピンチを作った挙げ句、キュラソ星人に許した初安打が走者一掃のタイムリー三塁打となり、一気に同点。更に、続くゼブラ今岡にまで連打を許して、勝ち越し点を献上。これで流れを引き寄せた阪神は5回には平野の犠飛で4点目。今年も先発投手を育てる気が皆無の岡田監督は開幕投手であろうと容赦なく安藤を5回で引きずり下ろすと、渡辺を挟んで、早くもJFKを揃い踏みさせて逃げ切った。

はーちゅんを一気にどん底に突き落としたキュラソ星人は今年も健在。開幕戦では好投しようがすまいが、悪霊に取り憑かれたかの様に負けまくるハマのチンピラを外せば、何とかなるのでは?と言う大矢監督の目論見は破綻した。それにしても、阪神は開幕戦早々、先発投手が5回降板の欝展開。今年は藤川,下手すれば久保田も北京に拉致される可能性がある事を考えても、今のうちに先発投手を長いイニング投げられる様に鍛えておかないとまずいのでは…?

◆L2−3H◆
開幕からの連勝がついにストップしたそフトバンク。ズルズルといかない為にも連敗は避けたい所だが、2回にレストピッチのタイムリーで先制して貰った杉内がその裏、すかさず無死満塁のピンチを作って、細川に同点犠飛を許してしまう。3回にハマのスペランカーのタイムリーで再びリードを奪うも、なかなか調子の上がってこない杉内は6回にブラゼルに被弾し、またまた同点。しかし、7回に川崎のタイムリーで三たび勝ち越したソフトバンクは最後はニコースキー投入で辛くも逃げ切った。

帆足相手に杉内で負ける訳にはいくまい。隔年投手であり、今年はダメな年…と言われているのが相当プレッシャーになっていると言う噂も聞こえてくる杉内は開幕戦と言い、今回と言い、どうも苦しい投球続きで昨年のキレが感じられない。それでも、ここまで黒星は付いていないので、徐々に持ち直していって欲しい所だ。

◆M9−6Bs◆
2回に大松,橋本の一発攻勢で3点を先制したロッテ。「(試合中に足の痙攣を起こすなど)プロ失格だ!」などと、自分で同点打を許しておきながら偉そうな事をぬかすゴーグルからの叱責はもううんざりだとばかりに開幕戦の汚名返上に燃える小林宏だったが、直後の3回に絶不調のローズに走者一掃二塁打を浴びて、1点差。しかし、追い上げて貰っても立ち直りの気配を見せない中山は堀,大松と連続タイムリーを許して、KO。この後もロッテは小刻みに加点して大きく突き放した。小林宏は初白星を掴んだが、3失点で6回降板とパッとしない内容で前回の鬱憤は晴らしきれなかった。

壊滅的に打てなかった偽バファローズ打線が6点も取ったと思ったら、投手が9点も取られましたとさ…。金子の時にもう少し打ってやれよ…。ローズ,濱中は2安打を放ったが、ラロッカは3タコ,カブレラは5タコと相変わらず、打てないのは問題だ。ロッテはここまで好投してきた伊藤が一死しか取れずに3失点KOとなったのが気になる所。それにしても、突如、5番に起用された堀が3安打、里崎を下げて先発マスクの橋本があわや一発含む3安打4打点とは何ともはや…。2安打くらいで留めておけばいいものを、またバレンタインが調子こきそうだ。

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 表面上は復調したかに見える吾郎はインターリーグ(交流戦)初戦でもワッツの6回を3失点でまとめ、リリーフを仰いで3勝目(3敗)。試合後の会食でワッツは四球も減り、ピンチでもきっちり併殺を取って切り抜けた吾郎の投球を一見讃えている様で、「まるでベテランの様な投球」と何かを見透かしている様な言葉を吐く。恐らく自覚しているであろう吾郎のノーリアクションを見ながら、キーンは吾郎との会話を思い出していた。サンダースからメジャーリーガーの目標は一般的に金と名声であると言われ、ピンと来ない吾郎はキーンにもその話を振っていたのだ。好きでその仕事を選んだ以上、その世界で成功を収めたいと思うだけで、金と名声は結果的についてくるものであり、基本的には目の前の試合でどうリードし、どう打つかしか考えていないと答えたキーンの言葉にも、吾郎の琴線には触れなかった様だ。そこへサンダースが次の吾郎の登板日はJr.のいるレイダースである事を思い出す。相変わらず、他球団情報に疎い吾郎はJr.がスランプでスタメンを落とされた事も知らず、驚いた様子だったが、この日のJr.はスタメン復帰で2安打。翌日もダメ押しタイムリーを放つなど、こちらも表面上は復調の兆しを見せていた。そして、迎えた直接対決の日、W杯以来の再戦と周囲が盛り上がる中、現役復帰に燃えるギブソンは二人の対決に何ら興味を示す事なく、TVを消してランニングに出てしまうのだった。

 相変わらず、吾郎は何となく野球をやっている感じで勝ったり負けたりを繰り返す凡庸な投球を続けている様子。ワッツも分かってんだったら、遠回しな事言ってないで、ちゃんと指摘してやれっての。Jr.もヒットが出始めてはいる様だが、ギブソンが「こんなくだらない勝負を見ても時間の無駄」とまで吐き捨てるくらいだから、騙し騙しのバッティングで結果的にヒットになっているだけの事なのか、ともかく、本調子に戻りつつある訳ではない事は確かだろう。こんな調子では折角の再戦も二人にとって、何らプラス効果はもたらさない気配だが、だからと言って、ギブソン復活で簡単に復調したりしても、それはそれである意味がっかりだ。

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March 27, 2008 22:59

 桑田が突如の現役引退表明。にわかには信じられず、しばし呆然としてしまった。最初、この報せを確認したのが、「筑紫哲也NEWS23」の番組内で引退を示唆する様なコメントを残した…と言う小さな記事だったので、本当に引退するつもりなのかは微妙と言う印象だったのだが、残念ながら、それは事実であった。再起を懸けて臨んだ今年のオープン戦では5度の登板で5回を1失点、白星も1つ手にした。それでも開幕メジャーはギリギリ当落線上ではあったが、純粋な戦力以外の面でも高評価を受けていたし、開幕メジャーがダメでも長いシーズン中に桑田が頼りにされる時は必ず来る筈だと思っていただけに、このタイミングでの引退表明は正に、青天の霹靂だった。結局、決定的だったのは開幕メジャーが果たせなかった事らしい。「今年はそういう(マイナーからの昇格を目指すと言う)気持ちはなく、メジャー一本しか考えていなかった」との事なのだが、確か開幕マイナーでも現役続行と言うコメントも発していた筈…。あれは果たしてリップサービスだったのか、それとも心変わりしてしまったのか…。「僕は自然の流れにずっと任せてきた。流れと言うものに、逆らっちゃいけない」と言っているが、開幕マイナーと言う事実を引退への天命と受け入れたと言うより、心を折られてしまった様な印象を受けた。今年の桑田はオープン戦で打ち込まれた訳ではなく、力不足を痛感させられたとも思えないのだが、これ以上、マイナーで頑張り続ける気力を断ち切られたと言う感じ。「燃え尽きた。ここまで頑張ってこれたと言う感じ。開幕メジャーを目標にしてやってきたが、マイナーは若い選手がプレーする場所。思い残す事もなく、小さい頃から野球にいっぱい幸せを貰い、いい思いをさせて貰った。ちょっとゆっくりしたい」と言う引退会見のコメントがどこまで本心なのかは分からない。オフに手術を受けてまで再起を誓い、ここまで食らい付いてきた桑田だけに徹底的に足掻き、挑み続けて欲しかったと言う気持ちで一杯なのだが、よくぞここまで頑張った、お疲れ様…と言ってあげたい。ああ、これで現役藤田チルドレンは正真正銘の全滅か…。まさか破戒僧・清原より先に引退とは…。こうなると、川相と桑田が共に手を取り、巨人を立て直す日が来るのが待ち遠しいね。それにしても、桑田クラスの投手がこういう形でユニフォームを脱ぐのは寂し過ぎる。巨人は何らかのセレモニーの場を用意してあげて欲しいものだが…。

不惑 桑田・清原と戦った男たち
試練が人を磨く 桑田真澄という生き方 (扶桑社文庫 く 8-1) (扶桑社文庫 く 8-1)
投手・桑田真澄の青春
こぼれ落ちた一球―桑田真澄、明日へのダイビング
桑田真澄―ピッチャーズバイブル18
BBM桑田真澄伝説 2007 (2007)

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◆F1−0L◆
ダルビッシュ,涌井の両エースが激突。恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカパロSS 超地獄変」で無惨にも山田に被弾とシメられ、呪いの影響が心配されたダルビッシュは立ち上がりから制球に苦しみ、ピンチの連続。それでも、あと一本を許さず、6回にはクリーンアップを三者三振に斬って取るなど、尻上がりに調子を上げていく。一方、呪われていない涌井は9回まで散発3安打の無四球と言う完璧な投球を見せ、0−0の儘、試合は延長に突入。迎えた10回、これ以上、呪いにあがなえば選手生命に関わると危惧した梨田監督はついにダルビッシュを下げ、武田久を投入。武田久は二死一、二塁のピンチを迎えたものの、ここで4番・ブラゼルを打ち取ってピンチ脱出。その裏、日本ハムは一死満塁のチャンスを作ると、代打・高橋が一塁線を破るタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちを果たした。

9回を無失点に抑えたダルビッシュだが、それでも勝てなかったのは、やはり、水島の呪いの影響なのだろうか…。涌井は延長に入ってからの続投が裏目に出た。岡本真,グラマンとそれなりの投手が控えているのだから、無理をする必要もなかったのだが、なまじ9回までにダルビッシュ以上の安定した投球を見せてしまったので、引っ張られてしまった格好だ。それにしても2試合で3点しか取られてないのに2敗目…って可哀想過ぎる…。毎度、ダルビッシュの時は受けさせて貰えない高橋は最後の最後で大仕事。開幕第2戦でガンちゃんも仰天した代打・鶴岡が最後のチャンスをゲッツーで潰してしまったのとは対照的。相変わらず、スレッジは打てないし、鶴岡マスクの時はDHで積極的に使ってやってくれんかね…。

◆Bs0−2E◆
グスマンと心中したくないなどと、自ら指名したストッパーに対して、開幕戦が終わっただけで公言してしまったノムさんだが、対して、心中しても構わない方の投手の一角・岩隈が先発登板。初回から山崎武のタイムリーで先制点を貰った岩隈は立ち上がりから付け入る隙を許さぬ快投を展開。偽バファローズ先発・金子も2回以降は踏ん張っていたが、7回、ショートに痛恨の一発を浴び、2点目を献上。岩隈は5回以降一人の走者も許さず、散発2安打無四球完封で今季初勝利を飾った。

深刻極まるビッグボーイズ打線(コリンズ監督命名)。スタメンの打率がとにもかくにも凄過ぎる! 

1.坂口 .304
2.迎 .214
3.ラロッカ .105
4.ローズ .188
5.カブレラ .048
6.濱中 .059
7.後藤 .067
8.大引 .105
9.日高 .167

唯一の3割で頑張っている坂口はともかくとして、.214の迎ですらマシに思える惨状ぶり。1割打者4人に0割打者3人って、どういう打線やねん! 全員投手の打線を組んでも、これよりは打ちそうな気がするくらいだ。助っ人3人で.107と言うのも酷過ぎる。金子は十分及第点の内容で責めるのは酷と言うものだ。因縁のソフトバンク戦になるまで覚醒しないのだろうか。皮肉な事にソフトバンクは一番最後の5カード目な訳だが…。

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March 26, 2008 21:48

◆H4−5M◆
開幕から破竹の連勝を続けるソフトバンクだが、この日は劣勢。プロ初先発となる甲藤が試合開始早々、連続二塁打で先制を許すと、3回には西岡,5回にはオーティズに被弾するなど、5失点。しかし、勢いに乗るソフトバンクはここから猛反撃。5回にダブルスチールを仕掛けてまず1点を返すと、6回には4長短打を集中して、1点差にまで詰め寄った。しかし、反撃もここまで。7回には先頭打者を出しながら、後続3人が凡退。8回には代走・森本が本間のファールフライで大きく飛び出して憤死する大チョンボを犯すなど、詰めの甘い攻撃であと一歩届かず、開幕からの連勝は5でストップした。

いつまでも勝ち続けられる訳などないと分かっている事だが、実際にその時が来てみると、やはり、それなりにガックリ来るものだ。またまた劇的勝利を予感させる追い上げを見せてくれたもんだから、過度に期待してしまった。甲藤が開幕ローテに入る辺り、やはり、先発の台所事情は苦しい気がする。ニコースキーが安定しているので、早いトコ、ガトームソンを前に戻したいものだが、しばらくはツープラトン体勢が続くのだろうか。ロッテは9番・今江,1番・西岡と続く二人がいずれも4安打の大爆発…にも拘わらず、実際にこのコンビで得点に絡んだのは3回のヒット→2ランの一度だけとは何とも非効率。この日は伊藤−アブレイユの後に荻野で締めるなど、YFKなき後の終盤の継投に関しては、依然として迷走している印象が否めない。サッサと伊藤かアブレイユで固定した方がいいと思うのだが…。

◆F0−8L◆
西武が効果的な一発攻勢で快勝。3回に赤田のタイムリーで先制した後、4回に中村が2号2ラン。この後、ブラゼルが2打席連続アーチを叩き込むなど、大きく突き放した。投げては先発・岸が毎回の様に走者を出しながらも、要所を締める粘りの投球で最後まで投げきり、完封勝利を果たした。

オープン戦の好調ぶりとは一転して、開幕から不振に喘いでいたブラゼルがアーチ連発とようやくエンジンがかかってきた。暫定キングなどと言う居心地の悪いポジションについてしまった田中は昨日の2発で打ち疲れたか、この日は単打1本。完敗を喫した日本ハムだが、トンガを差し置いて、開幕一軍を果たしたペラも待望のプロ初登板で1回を三者凡退と上々のデビューとなったのは好材料だ。

◆Bs0−11E◆
未だに白星のない楽天がその鬱憤を晴らすかの様な猛攻を展開。初回にゲッツー崩れの間に先制すると、2回にはフェルナンデスの2ラン等で一挙5点を奪い、偽バファローズ先発・光原をKO。更に、5回には3本の二塁打で3点を追加、8回にはフェルナンデスの犠飛でとうとう10点目。9回には昨年のキング・山崎武が今季初アーチを叩き込んで、ダメ押し。投げては先発・永井が散発4安打の好投でプロ初完封を果たし、チームの今季初白星をもたらした。

当たりが出てきたかに見えた偽バファローズだが、またまた沈黙打線に逆戻り。全く打てない時に投手陣火だるまと言うのは、ある意味効率がいい。それにしても、序盤に大量失点とは言え、助っ人3人をいずれも2打席で引っ込めてしまうと言うのはいかがなものか…。この打線の爆発力をコリンズ監督自ら否定してしまっている様な気がしてしまうのだが…。

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March 25, 2008 20:55

◆H2−1M◆
開幕から無傷の連勝で勢いに乗るソフトバンクだが、この日は清水の前に再三チャンスを掴みながら、あと一本が出ないもどかしい攻撃を展開。先発の大隣は2回まで3人ずつで斬って取る順調な立ち上がりだったが、3回に西岡のタイムリー二塁打で先制点を献上。しかし、これで気合いが入ったのか、以降はバッタバッタと三振の山を築き上げ、7回にはクリーンアップ相手に三者三振。何とか大隣の力投に報いたいソフトバンクはその裏、井手のタイムリーでついに追いつき、清水をKO。更に代わった川崎から本多がタイムリーを浴びて、勝ち越しに成功。逆転を許したロッテは直後の8回に無死一、二塁と絶好のチャンスを掴んだものの、後続を断たれて二者残塁。ここを凌いだ大隣は4度目のサヨナラゲームを呼び込む事なく、9回をあっさり3人で切り抜け、プロ初完投勝利。チームは開幕からの連勝を5と伸ばした。

大場,久米ら、ルーキーの目覚ましい活躍に負けじと、昨年の希望枠・大隣が12三振の快投。斉藤和,和田,馬原の穴を全く感じさせない若手投手陣の頑張りは素晴らしく、杉内,新垣も彼らに刺激を受けて頑張って貰いたい所。期するものがあるであろう清水はよく粘っていたが、亡くなった奧さんに絡めた美談にやたらと持っていこうとする偏重報道が乱舞しまくるのもうんざりなので、とりあえず、初っぱなは負けておいて良かった……か(?)。

◆F9−1L◆
田中の先制アーチなどでいきなり4点を奪った日本ハム。4回にも田中が2本目となる3ランを叩き込んで、オツは悪夢の7失点KO。日本ハムはこの後も小刻みに加点し、計14安打9点の猛攻。投げては立ち上がりこそ不安定だった先発・武田勝が大量リードをバックに尻上がりに調子を上げ、7回1失点で余裕の1勝目を掴んだ。西武は散発5安打と打線が繋がらず、3戦連発のG.G.佐藤もシングルヒット1本に留まった。

田中が2発3安打4打点とよもやの狂い咲き。湿りがちだった打線も田中に引っ張られる様に爆発した。これで田中はリーグトップタイの3号と早くも昨年の本塁打数に並んでしまった。果たして、これで打ち尽くして残り試合もう1本も出なかったりするのか、はたまたこのまま、打ちまくる…………事はないよな、流石に…。昨年はヒルマン監督の嫌がらせで2桁勝利を阻止された武田勝だが、初登板初勝利の好スタート。昨年の開幕時はリリーフで、初勝利が5月20日だった事を考えると、今年こそは2桁勝利を狙えそうな雰囲気だ。

◆Bs5−4E◆
悪夢の開幕3連敗ですっかりリリーフ不信に陥っているノムさん。後ろがアテにならないと全てを託された先発・一場さまは初回から先制点を貰いながら、制球に苦しむ不安な立ち上がり。2回には後藤に被弾し、あっさり逆転を許してしまう。一方、リードして貰ったのも束の間、これまたピリッとしない川越も自らのエラーでピンチを招き、フェルナンデスに逆転タイムリーを浴びると、4回にも1点を失い、あえなくKO。これで波に乗りたい一場さまだが、5回に4安打を集中されて、逆転を許し、無念のKO。リードされてからリリーフ陣が無失点の好投を見せ、それでいて打線は最後まで1点差を追いつけないと言うノムさんへの嫌がらせの様な展開となり、楽天は開幕4連敗となった。

一場さまも轟沈でまたも敗れた楽天。ここ4試合、いずれも紙一重の展開だったが、そういう展開で全ての星を落としてしまうと言うのはダメージも大きいだろう。一方、打撃不振ながらも開幕を勝ち越した偽バファローズは開幕3連戦で8タコの濱中が逆転の口火を切る二塁打,6タコの後藤が逆転2ラン,12タコのカブレラが決勝タイムリー、1安打しか打てずにいたラロッカ,ローズも1本ずつヒットを放つなど、徐々に上昇気配が見えてきた。それにしても、平野の長期離脱で本来、ローテの柱にならなければならない川越の背信投球にはガックリだ。

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March 24, 2008 23:29

 現実を無視した誇大妄想により、4番サードとして、プロ初打席に立たされたトンガ。これに対する里中は試合前にストレート一本で勝負したいと山田に持ちかけていた。ストレートでは勝負出来ない投手である事を小林真司に思い知らされて変化球投手の道を模索したと言うのに、プロに入ってから何やら勘違いしてしまったのか、はたまた、「MAJOR」でも読んで感化されてしまったのか分からないが、里中のコントロールならストレートだけでも9つのコースに投げ分ける事で9種類の球になると甘い判断をしてしまい、初回を3人で抑える…つまり、先頭打者として迎える事を条件に里中の要望を許可する事に…。ルーキー相手にいきなり変化球など投げてこないだろうとストレート一本に絞っていたトンガは初球を真後ろへファール。タイミングが合っていると警戒する里中は2球目をアウトローに投げ込み、空振りを奪うが、空振りしてもバランスを崩さないトンガのスイングに山田も警戒を深める。そして、3球目のアウトハイをファールした後、インローに投げ込まれた4球目をトンガは激打。打球はレフトスタンドへ一直線に飛び込み、プロ初打席初本塁打の快挙を達成。本来の目論見とはボール1個高かった為、スタンドへ運ばれてしまった里中は愕然とするのだった。

 不知火やら土門ならともかく、里中ごときの球威でストレート一本勝負など無謀この上ない。大体、打たれてもソロで済むから…とか言う条件付けをされている段階で自分のストレートが山田に全く信用されていない事に気付けよ。読みが全てのジャンケン野球が支配する水島ワールドにおいて、ストレートである事がバレている段階で里中の被弾は半ば既定路線だった。ただでさえ、ストレート一本ではピンポイントの制球力でかわすしか手がないくせに、肝心の制球を誤って自滅とあっては、打ったトンガが凄いと言う印象は微塵も抱けない。尤も、水島氏はトンガより山田の方が遙かに格上であるかをいかに見せつけるか…と言う事に躍起になっている訳だから、トンガが凄いのではなく、打たせて貰っただけ…と言う描き方はある意味、正しいのだろう。因みに、ワガママな投球で無惨に打たれる失態を犯した里中に対して「エースに自己満足はない。エースの使命は勝つことだ!」などと、吉井コーチが突然、しゃしゃり出てきたのは、勿論、ヒゲがあるから吉井だと判別して貰える………かもしれない………可能性が……少しは増す………筈だと言う以外の何物でもないだろう。

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◆H6−5M◆
連続サヨナラにルーキーの初完封と会心のスタートを切ったソフトバンク。この日もロッテ先発・小野を攻め立て、2回に田上が先制二塁打。3回には松中のタイムリー,柴原の犠飛で3点のリードを奪う幸先のいい展開。投げては先発の暴投王子・新垣が3回までに5連続を含む6三振のパーフェクトと言う凄まじい投球。走者さえ出さなければ、いかにクソボールを投げようとも、決して暴投の記録はつかないと悠々と投げていた新垣だが、4回、一死から早川を歩かせて、初の走者を背負った事で暴投のプレッシャーに苛まれたのか、徐々にリズムを崩し、大松,サブローの連打で1点を返されてしまう。その裏、レストピッチに来日初アーチが飛び出すが、直後の5回、二死から今江に痛打された新垣は西岡,早川と連続三塁打を浴びて1点差。更に、続くオーティズを歩かせた所で無念のKOとなった。代わった三瀬も大松にタイムリーを許して、試合は振り出しに。ソフトバンクは6回二死満塁,9回二死一、二塁と絶好のチャンスを潰してしまい、とうとう延長にもつれ込んだ。10回、早川,オーティズの連続二塁打で1点を勝ち越され、いよいよ初黒星か…と思われたソフトバンクだが、その裏、好調・柴原のヒットを皮切りに、橋本のエラーでチャンスを広げた後、田上が起死回生の同点タイムリー。迎えたラストイニングの12回、ルーキー・久米が一、二塁のピンチを背負いながらも、辛くも切りぬけると、その裏、二死二塁からまたも田上が値千金のタイムリー二塁打を放って、今季3度目のサヨナラで開幕4連勝。久米は早くも2勝目でハーラーダービー単独トップに躍り出た。

今日のヒーローは文句なしで田上。4戦で3度目のサヨナラ勝ちとは神懸かりだ。序盤は鬼神のごとき投球を見せていた新垣がKOされた時にはガックリしたものだが、こういう結末になると、劇的な展開を演出する為にあえて打たれた…みたいに思えてくるから不思議だ。それにしても、早くも2勝目をマークした久米の勝ち運も素晴らしい。開幕4連勝をルーキーだけで3勝とは恐れ入る。ところで、結局、ガトームソンは暫定ストッパーではなく、暫定セットアッパーで、二コースキーの方が暫定ストッパーな訳?

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March 23, 2008 18:01

◆H4−0E◆
大学BIG3の一角・大場がプロ初登板初先発。6回まで4安打無失点とオープン戦終盤に大炎上した不安を全く感じさせないナイスピッチング。7回に単打3本を集中されて満塁とされるも、落ち着きを失う事なく渡辺直を打ち取って、ピンチ脱出。しかし、肝心の味方打線も楽天先発・朝井の前にゼロ行進と、まるで開幕3戦連続サヨナラ勝ちを狙っているかの様な展開。しかし、試合が動いたのは一足早い8回裏。代打・田上,川崎の連打に鉄平のエラーが重なり、ついに待望の1点を先制。更に、ハマのスペランカーに2ラン,松田のタイムリー二塁打が飛び出して、この回、一挙4点。大場は9回も無難に抑えて、プロ初登板を無四球初完封で飾る最高のデビュー戦となった。

奇跡の3戦連続サヨナラ…とはいかなかったが、大場のプロ初登板初完封と言う最高の形での開幕3連勝とは言う事なしの展開だ。朝井も頑張っていたが、最後まで譲らぬ好投は流石に大学BIG3の評判は伊達ではなかった。ソフトバンクが最高のスタートダッシュを切ったと言う事は、楽天にとっては最悪のスタートだった。継投させれば失敗,続投させても失敗…では、ノムさんも手の打ちようがない。この儘、ズルズルといったりしないかと少々心配ではある。

◆M4−1F◆
永遠の暫定4番・サブローを4番どころか、スタメンからも落とし、前日は補欠だったオーティズを4番に起用すると言う相変わらず、訳の分からないバレンタイン采配だが、今回はたまたまこれが奏功。初回、二死からオーティズのヒット等でチャンスを作ると、大松が先制二塁打。更に、制球を乱したグリンから連続四球を選んで押し出しの1点を追加。4回には早川,オーティズのタイムリーで4点目。オーティズは第4打席でも三塁打を放ち、猛打賞の大活躍だったが、もう一方の助っ人・ズレータは3打席連続三振の大ブレーキだった。ドームでは2年越しの6連敗中と言う先発の渡辺俊は8回を投げて、高橋の一発による1失点のみ。9回、完投ペースの渡辺俊を下ろしてまで起用したのが、アブレイユでも伊藤でもなくシコースキーと言うまたまたバレンタインの謎の采配が炸裂。しかしシコースキーは高口にプロ初安打を許すなど、一死一、二塁のピンチを作ってあえなくKO。ここでもバレンタインはアブレイユでも伊藤でもなく、稲田が左だと言うそれだけの理由で左の高木を投入。これに対して、日本ハムはガンちゃんに「代打で起用されるなんて初めてではないか?」と言われてしまうくらい代打起用に仰天されてしまう人材・鶴岡を投入。開幕戦で2安打を放った事で期待された鶴岡だが、ショートゴロゲッツーと言う最悪の展開であえなく試合終了。3連覇を狙うシーズンの開幕カードは負け越しスタートとなった。高木は実に18年ぶりのセーブ。

相変わらず、バレンタイン采配は理解に苦しむのだが、ともあれ、渡辺俊の白星が消されなくて良かった。この展開でアブレイユも伊藤も使わないって、一体どういう時に使うつもりなのか? 年々小粒になるばかりの日本ハム打線も右の代打の1番手が鶴岡になってしまう辺り、何とも苦しい。そろそろスレッジに調子を上げてきて貰いたい所。不振なのではなく、単なる日本野球適合能力不足でない事を願うばかりだ。この日、二軍で一発を放ったトンガの早い昇格にも期待したい。

◆L1−2Bs◆
新助っ人・キニーが来日初先発。G.G.佐藤の3戦連続アーチで先制点を貰うと、4回まで1安打無失点。しかし、5回に日高に被弾し、追いつかれると、村松にもタイムリーを許して、勝ち越し点を献上。オープン戦終盤に頭角を現してきた近藤は6回を1失点で切り抜けると、7回以降はリリーフを仰いで4年ぶりの白星を飾った。

偽バファローズは5回に3安打が集中したのが奏功したが、トータルで僅かに4安打。自慢の助っ人・クリーンアップは11タコ。この3連戦でも30打数2安打と沈黙しているが、それでも2つも勝てたのは大きいだろう。完全に投手陣の頑張りに救われている格好で、ロートル大砲掻き集め補強をかましたフロントが構想していたであろう戦い方とは真逆の展開になるとは皮肉なものだが、助っ人の調子が上がってきたら、偽バファローズは怖い存在になる予感が…………なきにしもあらず。

◆巨人2−9レッドソックス◆(オープン戦)
李のどん詰まりの当たりが野手のいない所にポトリと落ちる幸運なタイムリーで先制した巨人。グライシンガーが2回をきっちり抑えれば、内海はいきなりの無死一、二塁のピンチを三者連続三振の快投で切り抜けるなど、2回を5三振無失点の好投。しかし2点リードで迎えた6回にどれ程、快投を見せても、安直中古助っ人乱獲補強の所為で開幕二軍が確定している事でモチベーションの上がってこないバーンサイドがドルーにグランドスラムを叩き込まれて、一気に形勢逆転。その裏、二死走者なしの場面でレ軍は4年前に巨人に在籍していたコリーをワンポイントで起用。コリーは加藤を空振り三振に斬って取り、古巣相手にささやかな恩返し。7回にはこれまた元巨人の岡島がマウンドに登場。坂本がしぶとくヒットを放ったが、代打・大道のサードライナーで飛び出して、痛恨のゲッツー。8回からは山口が3失点、9回には豊田が2失点と打ち込まれ、惨敗に終わった。

◆阪神10−2アスレチックス◆(オープン戦)
福原が2発のアーチを浴びるなど、5回5失点。これは予想の範疇内だとしても、4番手・ウィリアムスが3安打4四球の大乱調で1回もたずに5失点KOとなったのは、岡田監督も顔面蒼白。藤川は2人の走者を出しながらも、アウト3つを全て三振で奪うなど、持ち味は発揮した。打線も単打7発の僅か2点に抑え込まれて、完敗を喫した。

◆D1−5S◆(オープン戦)
経歴が似ていると言うだけでグライシンガー級の期待をされ、実際にその期待に応えている新助っ人・リオスがまたまた好投。5回を投げて散発2安打で三塁も踏ませなかった。前日は11得点を奪った中日だが、6回に李のタイムリーで完封を免れるのが精一杯と川相不在の弊害を露呈し、前日の猛攻がフロックでしかなかった事を見せつけた。投げてはこれまで好調をキープしてきた朝倉,中田が打ち込まれるなど、目前に迫る開幕へ向けて不安は募る一方だ。

カリメロ◆YB−C◆(オープン戦)
ここまで順調に仕上げていたかに見えたカリメロがオープン戦最終登板で大乱調。2回に石原に2点二塁打,3回には4長短打を集中されて3失点。そして、6回にはここに来て、急激に調子を上げてきた緒方に被弾し、7回6失点の内容だった。一方、広島先発の新助っ人・ルイスは5回を無失点と万全の仕上がり。2番手の長谷川も4回を投げて、ファーマニアックに被弾しただけの1失点で切りぬけた。


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March 22, 2008 23:51

◆H5−4E◆
小山が不振だからと、明らかに先発属性のグスマンを急遽ストッパーに任命しておきながら、たった1度の失敗で「グスマンとは嫌だが、岩隈,田中となら(心中して監督を)辞めてもいい」などと無体な事をぬかして、グスマンを痛烈に貶めたノムさん。それだけにこの日の先発・田中では勝っておきたい所だった。序盤はスタンドリッジを捉えて、3回までに4点を奪う楽天ペース。田中は3回以外は毎回安打を浴びる苦しい投球ながらも、8回まで3失点で踏ん張っていた。1点差で迎えた9回、ノムさんは134た球と言う球数の多さを懸念してか、田中と心中出来ずに引っ込めるが、グスマンとは心中したくないので、小倉を起用。しかし、小倉は代わりばなハマのスペランカーに三塁打を浴びる体たらく。ハマのスペランカーかに始まっていきなり口火を切られると言う前日を思わせる不吉な展開にノムさんは左の吉崎にスイッチ。吉崎は期待に応えて松中,柴原と打ち取り、二死。ここで右の松田を迎えた所で渋々、心中したくないグスマンを起用するが、回の頭からではなく、ここに至るまで起用しようとしないノムさんの仕打ちが面白い筈のないグスマンは松田にタイムリー二塁打を許して、試合は振り出しに。これで完全に流れを引き寄せたソフトバンクは延長11回、ナベコー,松本を攻め立てて二死満塁のチャンス。ここで開幕スタメンから一転ベンチに下げられた本間が代打で登場すると、センター前へ意地のタイムリーを放ち、球団史上初となる開幕2試合連続のサヨナラ勝ちで早くも単独首位に立った。投げては3回をノーヒットに抑える好ロングリリーフを見せたニコースキーを初め、三瀬,ガトームソンらリリーフ陣の踏ん張りが光った。

ノムさんのグスマンへの仕打ちがあまりにも無体で同情せずにはいられない。ああ言った以上、とりあえず、この日は田中と心中して覚悟を見せろと…。割と左対左,右対右理論に固執するノムさんだけに、小倉−吉崎−グスマンの継投は妥当なのかもしれないが、昨日と完全に同じ巡りの打順だった事を考えると、頭から起用しなかったと言うのはグスマンへの不信感が露わに出た格好だ。真っ当に抑えで使う気がないなら、さっさと先発に戻してやった方がいいと思うのだが…。

◆M3−2F◆
ヤクルトから移籍の藤井は6回を2失点と先発としては及第点の仕事を果たしたが、これまたヤクルトから移籍の2番手・坂元が堀に決勝タイムリー二塁打を許して、開幕2連勝ならず。一方、一昨年9月以来パ・リーグ相手に不敗神話を更新し続けている成瀬は小谷野に先制打を許し、昨年僅か3ホーマーの伏兵・田中には被弾する失態もあったが、尻上がりに調子を上げる危なげのない投球で2失点完投で対パ・リーグの連勝を16に更新した。

2戦目にして、もう開幕戦とは全然違うオーダーを展開するバレンタインの相変わらずのやり口にはうんざり。そんなに色々使い回したいなら、早く神戸を使ってくれ、神戸を! それはさておき、オープン戦最後の登板でフォームを崩して大炎上した成瀬が本番までにきっちり仕上げてきたのには安堵。

◆L6−0Bs◆
西武が序盤から終始主導権を握る形で快勝。初回に内野ゴロの間に先制したのを皮切りに、中村,中島,G.G.佐藤の一発攻勢が炸裂するなど、着々と加点。投げてはFA移籍の石井一が7回を4安打無失点と三塁も踏ませぬ好投。8回からはベンちゃんの人的補償でゲットした岡本真−守護神・グラマンと繋ぐ万全のリレー。ナベQの監督初白星を完封で飾った。

オープン戦でもさして調子の良くなかった中山を開幕2戦目から持ってこざるをえない辺り、偽バファローズの苦しい台所事情が分かろうと言うもの。打線もこの展開で代打も代走も出さない9人野球と言う無策ぶり。同タイプの選手ばかり掻き集めた茂雄暗黒政権時の巨人紛いの偏重補強では幅広い攻撃を展開しようもないと言う事か?

◆巨人3−4アスレチックス◆(オープン戦)
若大将・原監督は何を血迷ったのか、ニックンを2番に固定する案を打ち出した。若大将の目論見は、亀井の成長には目を見張るものがあり、松田記者が苦手な投手の登板時には起用したいが、亀井を松田記者の代わりに2番に置くと、マッスル千代の富士,亀井,ガッツと左が3人続いてしまう為、2番には右打者を固定したい…と言うものだが、「ニックンを2番に置いておけば、何でも出来る」などと言う評価がそもそも大間違い。ニックンと言えば、バントの下手さっぷりに加え、恐怖のゲッツー量産マシン,怒濤のチャンスブレイカーとして定評があり、右打ちが上手いと言っても、それは会心の打球に限った話の事で、打ち損じた打球は左に引っかけたゴロが多く、右へのゴロで進塁打と言った最低限の仕事はこなせず、空振りも多くエンドランも安易に任せられないなど、チャンスメーカーの2番にはこの上なく不向きな男。茂雄暗黒政権時代に(川相を忌み嫌う茂雄の嫌がらせ政策であったとは言え)川相と言う稀代の名2番打者を差し置いて起用されたにも拘わらず「2番など任されても何をしたらいいか分からない」などとほたえて、バント練習を早々と切り上げた過去を持つこの男にはとても2番ショートの聖域は任せられるものではない筈だ。そんなに右の2番を置きたいなら、川相を中日から返して貰う…のは無理にしても、売り出し中の坂本を起用すればいいではないかと、若大将の乱心でただでさえチームに不穏な空気が流れる中、今度は上原が「パ・リーグ開幕直後のこの時期に、何故、メジャーとやらねばならないのか!」と憤りを爆発させた。しかし、本番ではきっちり割り切る上原は先発して、2回を無失点。加藤,寿司職人ラミレスのタイムリーで3回までに2点のリードを奪うが、野間口が連続アーチを浴びて同点。9回に越智があと一人と言う所で連打を許して、2点を勝ち越された。その裏、坂本がこの日3本目のヒットでチャンスを作り、大道のタイムリーで1点差に迫ったが、あと一歩及ばなかった。

2番ショートにあの男と言う茂雄暗黒政権を思わせる最悪のシナリオが復刻されてしまい、この上ない絶望感が漂う巨人。歪みきった補強による顔ぶれとイカレた打順で構築される打線の中、最後の希望の星と言ってもいい坂本には何とか頑張って欲しいものだ。それにしても、上原の言う事はもっとも。もうこれは完全にパ・リーグに対する嫌がらせとしか思えない日程だ。ただし、鎖国政権の水島氏に対する嫌がらせとしては至極妥当だが…。

◆阪神6−5レッドソックス◆(オープン戦)
関本,藤本と二塁のレギュラーを争う平野が昨年、ワールドシリーズを制覇したレ軍相手にタイムリー含む3安打の活躍。加えて四球に犠飛と全打席で貢献するなど、チャンスメーカーである2番としての役割を果たし、開幕スタメンに当確ランプを灯した。試合は初回から2発のアーチで主導権を握ったレ軍が1点差で逃げ切った。

◆D11−2S◆(オープン戦)
3回までノーヒット,4回には満塁のチャンスを逃すなど、相変わらず、川相不在を痛感させる拙攻を展開していた中日だが、5回に川島慶のエラーに乗じて3点を拾って逆転に成功。8回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに西川,ベンちゃんと連続アーチが飛び出すなど、木田画伯相手に一挙7点のビッグイニングを形成した。先発の人斬り抜刀斎は苦手・青木に2安打され、リグスに被弾するなど、4回2失点に終わり、釈然としない表情。2番手の小笠原は3回1/3を無失点と結果を残した。

◆YB6−5C◆(オープン戦)
不振に喘いでいた主砲・村田が2ホーマーと爆発。開幕へ向けて、ようやくエンジンがかかってきた。ベテラン・石井タクローも2安打と好調をキープ。投げてははーちゅんが3回1失点とまずまずの内容。広島は開幕投手候補の大竹が6回を2失点と無難な内容。打っては開幕スタメンを巡る外野陣の争いが熾烈になってきた。不調だったオチョアが3安打と爆発。開幕スタメンは難しいと思われていたベテラン・緒方は途中出場で二塁打含む2安打と猛アピール。新井の人的補償でやってきた赤松もここまで不振だったが、足を生かした内野安打に二塁打と活躍。求道者・前田は代打での出場でファーストライナーに倒れており、開幕スタメンは微妙な気配が漂ってきた。

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March 21, 2008 23:42

◆D3−2C◆(オープン戦)
大ブレイクを期待される前田健が先発登板。5回までは散発2安打の好投を展開。6回にT.ウッズにタイムリーを許した所で降板となったが、先発としては及第点の内容だった。打っては新井に代わる新4番・栗原が2安打,新助っ人・シーボルも2安打と調子を上げてきた。一方、中日は水島の呪いにより、左手骨挫傷で出遅れていた森野がオープン戦初出場。第1,2打席と凡退したが、第3打席で同点タイムリーを放ち、一安心。中村紀も2安打を放ち、好調をキープしているが、気になるのは荒木の不振。この日も3タコで打率は.116にまで落ち込んでしまった。井端に復調の兆しが見えてきているだけに、効率的な攻撃を展開する為にも荒木の復調が待たれる所。投げては、200勝を狙う山本昌が5回を6安打無四球の2失点とまずまずの投球。2番手のウッチャンはロングリリーフで4回無失点とアピールに成功し、開幕一軍も見えてきた。

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 オープン戦から開幕当初は絶好調だったJr.だが、5月に入ってからは本塁打が1本も出ないなど、すっかり当たりが止まり、打率も2割4分にまで急降下。W杯から出ずっぱりで疲労も溜まっているだろうから休養を取れと言う建前でついにスタメンを外される事になってしまった。コーチともフォームを修正しながら取り組んでいるが、不振の原因が掴めないJr.はギブソンの家を訪れる。丁度、前回3回KOの吾郎が、次の登板で6回2失点と、とりあえず勝利投手の権利を持ってお役御免となった場面をTVで流れていた所だった。貧打線相手に勝っても本調子とは程遠いと厳しい視線を送りながらも、他人の心配をしている場合ではないと自虐的に振る舞うJr.はスランプ脱出へ活路を見出すべく、ギブソンに相談するも、打者の事など分からないだの、筋肉増強剤や改造バットを使ってみろだの、適当にあしらわれてしまう。マイナー落ちの危機に瀕して、藁をも掴むつもりで来たと言うのに、ぞんざいな対応にぶちキレるJr.は、長年、マイナー落ちの危機に対面していないギブソンには自分の気持ちなど分からないと出ていこうとする。しかし、ギブソンはスランプとは長年実績を積んだ者が陥る不調の事だと、安易にスランプを口にするJr.の言い分を一蹴。誰もがマイナーに落ちて、悔し涙を流しながら成長するものだと突き放されたJr.は返す言葉もなく立ち去るしかなかった。わざわざ訪ねてきたJr.に対して、ギブソンが冷たい態度を取ったのには訳があった。W杯では心臓病に倒れたギブソンだが、手術で血栓を取り除いた事で経過は良好で、定期診断さえ受ければ復帰しても構わないと言う医師からの承諾も得るなど、近い将来の現役復帰を考えており、Jr.とは敵同士の立場になる事から、親子でも甘えは許されないと考えていたのだ。

 ギブソン、よもやの現役復帰宣言。正直、これは興醒めだ。あの命懸けの投球から僅か2ヶ月足らずで復帰だなんて、幾ら何でも早過ぎる。選手生命どころか正真正銘、生命の危機に立たされながら、それを省みずに投げきったギブソンと、その覚悟に応えたJr.と吾郎の熱い対決が呼んだ感動が全て台無しになりはしないか? こんな簡単にギブソンに復帰されてしまっては、吾郎の負け損である。家族(=清水)がモチベーションになる様ではイマイチ盛り上がりに欠けるとは思うが、だからと言って、最早、ギブソン復帰しか、吾郎のモチベーション回復の要素たりえないと言うのも、いかがなものか? これでは、そもそも吾郎のイップスや燃え尽き症候群の話自体、必要だったのか?と言う気にもなる。そんな無理矢理ギブソンを復活させなくても、伏線が解消されていない沢村を引っ張り出してくればいいではないか(^^;)。

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March 20, 2008 16:12

◆H4−3E◆
エース・斉藤和が今季絶望,守護神・馬原が開幕絶望と言う苦しい状況で開幕を迎えた王さんのラストイヤー(予定?)だが、昨年も負け越した楽天相手に大苦戦。初の開幕投手に指名された杉内が初回から自らの悪送球でピンチを作った挙げ句に、フェルナンデスに先制打を許すと、立ち直ったかに思われた矢先の4回には礒部,高須と連続タイムリーを浴びて、2失点。打っては、ノムさんがキーマンとして掲げて開幕投手に指名した岩隈の前に5回まで二塁も踏めず、6回に暴投で1点を拾うのが精一杯。しかし、ドラマは土壇場9回に訪れた。小山の不振で新守護神に掲げられたグスマンに対して、ソフトバンクはハマのスペランカー,松中と連打を浴びせて無死二、三塁のチャンス。ここで柴原がライトスタンドへ逆転サヨナラ3ランを叩き込む劇的な幕切れ。8回のピンチから登板したルーキー・久米はプロ初登板で初勝利が転がり込んだ。V奪回へ最高の形でスタートを切ったソフトバンク。この儘、一気に弾みを付けて勢いに乗りたい所だ。

◆M0−1F◆
ダルビッシュ,小林宏の両先発が息詰まる投手戦を展開。先にチャンスを作ったのはロッテ。4回まで1安打8三振と完璧に抑え込まれていたが、5回に2安打1四球で二死満塁。しかし、ここで西岡はファーストゴロに倒れて、三者残塁。一方、5回まで二塁も踏めなかった日本ハムも6回に一死満塁のチャンス。稲葉を打席に迎えた所で小林宏はふくらはぎに痙攣を起こして無念の降板。急遽、登板の、ゴーグルは稲葉をショートゴロに打ち取るも、間一髪併殺を取れず、この間に先制点を献上。虎の子の1点を貰ったダルビッシュは7回以降一人の走者も許さず、チームではガンちゃん以来9年ぶりとなる開幕戦完封勝利を飾った。ロッテは小林宏に続き、フクーラも左太腿打撲で途中退場するなど、踏んだり蹴ったりの展開だった。

◆L1−2Bs◆
涌井は7回まで散発3安打、ラロッカのタイムー二塁打による1点のみに抑える好投。一方、初の開幕投手となった金子は再三ピンチを迎えながらも、10個の三振を奪うなど、7回までにG.G.佐藤の一発による1点のみで踏ん張る粘りの投球を展開。同点で迎えた8回、涌井は四球に自らのエラーと独り相撲でピンチを作った挙げ句、ラロッカに犠飛を許して、ノーヒットで勝ち越し点を献上。リードを奪った偽バファローズは菊地原−加藤と繋ぐ必勝リレーで西武の反撃を断ち切った。

◆YB−G◆(オープン戦)
降雨中止。

◆S−D◆(オープン戦)
降雨中止。

◆C4−5T◆(オープン戦)
FA移籍の新井が古巣相手に調子を上げてきた。第1打席で高橋から先制アーチを叩き込むと、8回、広池から2発目のアーチ。一方、広島も不振に喘いでいた求道者・前田が二塁打を含む2安打と復調の兆し。心配なのは守護神・永川。1点リードで迎えた9回に登板した永川だが、いきなり無死一、二塁のピンチを迎えると、悠久の若虎・桧山,矢野と連続タイムリーを浴びて、逆転を許す有様。昨年も7敗を喫したが、今年も安定感には欠きそうだ。

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March 19, 2008 22:56

◆S3−0G◆
相変わらず、貧打に喘いでいる巨人だが、この日も明らかに李,寿司職人ラミレスより好調なゴンザレスが外され、売り出し中の坂本ものうのうとリハビリをやっていたニックンの復帰により、セカンドに回された挙げ句、途中で脇谷と交代させられて、出番が半減。実績至上主義による尊い犠牲の下、出場したにも拘わらず、李,寿司職人ラミレス,ニックンは揃って無安打に終わる体たらく。ただし、不甲斐ないのはこの3人だけではなく、チーム全体で放ったヒットはガッツによる僅か1本のみであわやノーヒットノーランと言う醜態を晒してしまったのだ。2試合連続の完封負けで20イニング無得点。ここ4試合で僅かに1点しか取れない貧打ぶりは深刻を極めており、使う気がないなら、川相を返してくれと中日に打診した方が賢明なのではないか?と言う声が徐々に高まっている。そんな貧打線が相手とは言え、新人王候補の村中は6回を1安打1四球と完璧な投球を展開。打っては福川が2打席連続アーチを叩き込み、開幕マスクへ猛アピールを見せた。

◆YB1−6D◆
対巨人限定好投手のレッテルがなかなか剥がれない土肥が先発登板。巨人が相手ではない為、ピリッとしない土肥は川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに谷繁,中村紀に被弾し、5回3失点。ボークも犯してしまうなど、課題を残す内容となった。2番手のルーキー・桑原謙も制球が定まらない上、エラーで足を引っ張られて2回3失点と開幕一軍は微妙な状況。一方、中日のルーキー・山内はオープン戦初先発。3回2/3を1失点だったが、4四死球を与えるなど制球に苦しみ、複雑な表情でマウンドを降りた。

◆T−C◆
降雨中止

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March 18, 2008 23:09

◆G0−4D◆
川相を無為に放出した巨人と、川相がいるにも拘わらずコーチ業を強いる中日。いずれも川相不在の影響で打線が繋がらず、サッカー紛いのロースコアゲームを続けている両軍が激突。一向に当たりの出ない打線に業を煮やし、高まる一方の川相現役復帰待望論を軟化させるべく、落合監督はまたも懲りずに川井を先発起用。3回を1安打無失点で切り抜ける好投を展開したものの、カワイであっても川相ではない川井が川相現役復帰待望論を和らげる事など土台無理のある話で、落合監督の姑息な作戦はまたも失敗に終わった。2番手の吉見は3回を内野安打1本に抑える好投でこれでオープン戦の連続無失点を15イニングにまで伸ばした。打線は李,T.ウッズの助っ人コンビが5安打3打点と気を吐いたが、日本人選手は僅かに2安打と沈黙。実に12日ぶりに4点以上取ったものの、まだまだ課題を残す状況だ。巨人はこの日から北京五輪予選に出ていた李が復帰したが、2タコ。李復帰の煽りを受けて、チーム首位打者であるにも拘わらずスタメンを外されてしまったゴンザレスはここで一発かました所で開幕二軍は免れないとがっくりきたのか、代打で登場もセカンドゴロと凡退。またオーストラリア代表の座を蹴ってまで開幕一軍を目指して頑張ってきたと言うのに、韓国代表でチームを離れていた李がただ戻ってきただけで助っ人枠が埋まってしまい、開幕二軍が確定的となった事に落胆の色を隠せないバーンサイドも押し出し四球を与えるなど不本意な内容。また、開幕ローテ入りへ当落線上のアゴくらは5回を3失点と微妙な内容に終わり、合否は次回へ持ち越しとなった。

◆S6−0YB◆
新人王を狙う2年目の増淵が2度目の登板。6回を投げて、2安打無失点と安定した投球を見せ、開幕ローテ入りへ当確ランプを灯した。前回、大炎上だったルーキー・加藤も2回を無失点と持ち直すと、新ストッパー候補の林も3人でピシャリと抑えて、完封リレー。打っては初回に3つの盗塁を仕掛けて掻き回し、2点を奪うなど、高田監督の掲げる機動力野球を展開。売り出し中の川島慶も盗塁に加え、オープン戦初アーチと活躍した。横浜先発の高崎は4回5失点と期待を裏切る投球で開幕ローテ入りは微妙になってきた。

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March 17, 2008 21:45

 グラウンド入りするなり、山田の打球を見たトンガは開口一番「すげぇ〜」と吐かされてしまい、水島ワールドの洗礼を受けてしまう。更に、挨拶を交わした後にも「すごい飛距離ですね」と「すごい」を連発。これを受けた山田も「君もすごい」などとぬかすが、所詮、自分には遠く及ばないと言う腹の内が見えて、実に白々しい。トンガはいけしゃあしゃあと山田の1年目の数字(32本で本塁打王)が目標と語り、岩鬼の失笑を買ってしまう。東京ナインが一斉に振り返ったの際にまとめて挨拶をしたつもりのトンガだったが、山田にしか挨拶をしていないと解釈したご機嫌斜めの岩鬼に絡まれているトンガを見て、劇団ひちょりは岩鬼を相手にしているとくそボールに手を出す癖がついてしまうと茶々を入れるも、トンガは悪球が打てれば60発は打てると豪語するビッグマウスぶり。日本ハムの練習時間になり、打撃ケージに入ったトンガはバッターボックスではなく、ホームベース上で投手と正対して構えると言う訳の分からない行動に打って出る。真横から本気で投げてくるミツグのボールに対して、トンガはいきなり空振りして、土手っ腹に食らってしまう。その後も体の真横から来るボールをなかなか捉えきれず、自打球を体に当てまくりながら、最後にようやく芯で捉えた打球は当然のごとく三塁側のファールスタンドへ飛び込み、ホームランを期待していたレフトスタンドのファンからはブーイング。謎の練習に東京ナインは唖然とするばかりだったが、トンガ曰くミートの調整であり、バットに当たらない時は死球の練習になるのだそうだ。そして、いよいよ開幕スタメンオーダーの発表。鎖国政策により、青波の長瀬が元々存在を隠蔽されていた為、当然、その穴埋めにスレッジが入ったりする事はなく、稲葉が4番に入るかと思われていたが、稲葉は3番。東京ベンチがどよめく中、トンガが4番サードでコールされる。山田や破戒僧・清原でもなしえなかった高卒ルーキーの開幕4番にスタンドは大いに盛り上がるのだった。かくして始まった開幕戦、東京の開幕投手は故障あがりの里中。これに対して、開幕戦のプレイボールホームランごときを生涯の夢としてでっち上げられてしまった劇団ひちょりはいきり立って初球を激打。しかし、ボールの上っ面を叩いて、打球はレフトスタンドどころか三塁線へのゴロ。これを岩鬼は苦もなくダイビングキャッチし、一塁で刺す好プレー。岩鬼は前の打球こそ下手だが、横の打球には滅法強い…などと言う事は最早、基礎知識である筈なのだが、相変わらず、スタンドからはまぐれ呼ばわりされてしまう有様だ。続く田中も三遊間への痛烈なライナーを放つが、これまた横の打球には滅法強い岩鬼が軽々とダイビングキャッチ。そして、稲葉はスカイフォークの前にあえなく空振り三振で三者凡退。この回、3人で抑えたら…と言う条件の下、山田と何やら裏取引をしていたらしい里中はこの結果にほくそ笑む。その裏、ダルビッシュに対して、岩鬼は常々先頭打者アーチを狙いまくっているくせに、トンガごときに力で脅かすのは大人げないなどと訳の分からない事を言い出して、いきなりサードへセーフティバントを敢行。完全に想定範囲外のプレーにトンガはまるで反応出来ずにいたが、単にトンガの裏をかいただけで、ピッチャーの守備範囲内に転がる何の変哲もないバントだった為、ダルビッシュに軽く裁かれて、岩鬼はあえなく凡退。続く殿馬も早々とセーフティバントの構えを見せるが、トンガはこれにあっさり引っかかって前進し、プッシュバントで簡単に頭を越されてしまう。トンガは僅かにグラブにかすらせるのが精一杯だったが、後方に弾かれた打球を金子誠がダイビングキャッチで抑えて、何とかアウト。続いて強打した微笑の打球はまたまたサードを襲い、腰高のトンガのグラブの下を抜けていくが、スパイクに当たった打球がセカンド・田中の正面に弾かれると言うバカヅキでこれまたアウトとなり、結果、東京は3人で攻撃終了。そして、2回表、ついにトンガが打席に登場する。

 一挙2話掲載…って、1話完結モノならともかく、ストーリー漫画じゃ要するにただの増ページ。それを何故、わざわざ2話に分割する必要があるのか全く意味が分からない。それにしても、トンガが開幕4番サードなどと言う誇大妄想漫画が公開された日に現実では二軍落ちを通告されると言う衝撃的展開。この見計らったかの様な絶妙なタイミングは何なのだ? 正に、恐るべしは水島の呪いである。水島氏はこの最悪のタイミングで二軍落ちした事に関して「いささかショックです。私は一軍の控えと考えていた。二軍は下がる所がないので難しい。一軍なら失敗した時、二軍と言う逃げ道があった」と、流石にヘコんでいる様だが、その原因が自分が呪いをかけてしまったからなどとは微塵も思っていない様で「現実の選手ではなく、私の作り出したキャラクターで動いているので全く影響はない」と、路線変更する事なく突っ走る模様。実名を使っておきながら「私の作り出したキャラクター」などとぬかすのは、好きな様にシメまくる事を正当化する為の口実にしか思えない。自分のキャラで自分のキャラをシメまくりたいなら、「光の小次郎」の様な架空選手しか出ない漫画に切り替えて欲しいものだ。今回の話はオープン戦はおろか、キャンプもロクに見てない段階で構想されている筈なので、単に高校時代の表面的実績のみから判断した見切り発車もいい所なのだが、もし、トンガがこのまま大成せずに二軍でくすぶる様な選手で終わってしまった場合、今回のシリーズは後世のいい笑い物になりかねないよなぁ。サードの守備がヘッポコなのは事実だからそれはいいとしても、あの打撃練習の意図は全く持って訳が分からない。殿馬の秘打特訓並の訳の分からなさである。何故、あれがミートの調整に繋がるのか。ケガの可能性が極めて高いのは勿論の事、まっとうなスイング,ポイントでは弾き返せない事からフォームまで大きく崩しかねない実に危険な練習なのだが、説得力のある説明どころか、そもそも説明自体してくれないんだろうなぁ。無駄に思わせぶりな準備を見せておいて、その効果の程が全く分からないまま放置…と言うのは、水島氏がよくやっちまうパターンだし…。ところで、里中は一体何をたくらんでいるのか? トンガとの初対決で何やらワガママを通したい模様だが…。

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◆G1−1T◆
右脇腹痛で出遅れていた昨年の奪三振王・内海がようやくオープン戦初登板。制球,キレ共に申し分なく、7回を2安打無四球無失点と三塁も踏ませぬ好投を展開。不振に喘いでいた松田記者は久保田からオープン戦初アーチを叩き込んだ。阪神先発・福原も岩田,杉山の好投に刺激を受けたか、5回を無四球無失点と調子を上げてきた。オープン戦初登板となるウィリアムスも2つの三振を奪うなど、1回を3人でピシャリと抑えた。

◆S2−2C◆
経歴が似ているからと言うだけでグライシンガー級の活躍を期待されて、ここまではその期待通りの投球を見せている新助っ人・リオス。この日も6回を投げて、内野ゴロの間に許した1点のみで切り抜ける好投で開幕へ向けて万全の仕上がり。広島先発・長谷川は4回まで無失点投球を続けていたが、5回に連続二塁打を浴びるなど、2失点。及第点の内容ではあるが、フォークの制球の甘さに課題を残した。キャンプ時からバットが湿りがちだったオチョアは土壇場で待望の初アーチを放ち、ドローに持ち込んだ。

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March 16, 2008 19:58

◆G0−0T◆
巨人十八番の安直中古助っ人補強戦略の先兵・グライシンガーが制球力の高さを存分に振るって6回を無四球無失点。三塁も踏ませぬ安定した投球で万全の仕上がりを見せた。左膝手術からのリハビリモードを終え、ようやくオープン戦初出場となったガッツは四球にセカンドゴロと言った内容で退いた。一方、阪神先発・岩田も5安打2四球と走者を溜めながらも、5回を無失点。オープン戦4試合で自責点0と言う安定感で開幕ローテ入りへ大きく前進。また、不振に喘いでいた杉山も4回をノーヒットと完璧な投球で巻き返し、開幕ローテ入りの可能性を残した。

◆F5−2D◆
川相不在で必然的なタイムリー欠乏症に見舞われ続けている中日はこの日も大拙攻を繰り返し、タイムリーは川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振したT.ウッズのホームランのなり損ないの二塁打1本のみと言った有様で川相の現役復帰待望論は強まる一方だ。投げては先発の中田が6回4失点と不本意な内容。山本昌も1回を投げて、2安打1失点と釈然としない結果に終わった。一方、ヤクルトから移籍の坂元は先発で3回を無安打無失点の好投で一躍、開幕ローテ入りの可能性が出てきた。

◆L8−1H◆
暴投王子・新垣が怒濤の本領発揮。初回から暴投を犯すと、3回には2つ、更に、5回にも1つで計4つもの暴投を量産。しかも、いずれも失点に結びつき、6回8失点と言う惨憺たる内容で開幕へ不安を残した。一方、前回の登板で炎上し、開幕ローテ入りへ黄信号が灯っていた岸はキレ,制球共に良く、8回を1失点(自責0)と申し分のない投球で開幕ローテに踏み留まった。打っては売り出し中のまつかが二塁打含む2安打で開幕スタメンへ猛チャージをかけた。

◆S3−5E◆
アテにしていた先発陣が次々に打ち込まれ始めたヤクルトだが、この日の先発・館山も乱調。いきなり初回に礒部に3ランを浴びると、3回には鉄平に被弾するなど、4回5失点と打ち込まれた。リリーフ陣は安定しているだけに先発陣の立て直しが急務だろう。楽天先発の朝井は7回を投げて7安打3四死球と苦しみながらも、3失点で踏み留まる粘りの投球。ノムさんは「ローテーションに入るでしょう。いい調整をしたと思いますよ」と、一応の合格点を出した。

◆M4−5YB◆
高校BIG3のトンガ,由規がいずれもプロの壁,水島の呪いにぶち当たって、二軍落ちとなった中、これまで二軍でじっくり調整してきたBIG3最後の一角・唐川が満を持してオープン戦最終戦で初登板。いきなりガッツな貴公子・仁志,石井タクローと連続三振を奪うと、吉村もセカンドフライに打ち取る上々のスタート。しかし、ここで右手中指の皮が剥けてしまい、大事を取って、1イニングのみでの降板となった。一方、横浜のルーキー・小林は2番手で登場するも、4安打を集中されて、1回を3失点。ただし、先発のはーちゅんは6回を1失点(自責0)と好投を展開した。

◆C3−0Bs◆
開幕投手を狙う大竹が先発登板。低めに球を集めて、内野ゴロを量産し、3回までパーフェクト。4回に連打を浴びるも、カブレラをゲッツー。5回のピンチも切り抜けて無失点で予定の5回を投げきった。リリーフの4人もそれぞれ1回を抑えて完封リレー。打っては新助っ人・シーボルが2安打1四球と全打席出塁。一方、開幕ローテ入りへ急浮上中の偽バファローズ先発・近藤は制球に苦しみながらも、5回を2失点でまとめ、開幕ローテ入りに当確ランプを灯した。

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 1〜3月期のドラマでは図抜けて面白いと思うのだが、視聴率はイマイチ奮わないらしい。あまり悪い評判は聞こえて来ないので、見た上で面白くないと言うよりは、見ていないから面白い事にも気付かない…と言う印象で、何だか勿体ない感じ。どうにもメディアでの扱いが地味で注目度が低過ぎる気が…。 もう来週で最終回なので、今更、勧めるのもどうかとも思う…(^^;)。伏線の張り方と消化の仕方が凄くきっちりしており、消化された時にかなりすっきりした気分になるドラマなので(消化する事を前提にしてない伏線を無駄に張りまくる作品なんてクソであるの事よ。打ち切りなら仕方ないが)、最終回だけ見た所で楽しみづらいであろう事は否めない。と言う事で気になる人は再放送なり、DVDなりで、最初っから見る事を是非ともお勧めしたい。多部未華子萌えな人は最終回だけでも見る価値はある…と思わんでもないが、そんな人はとっくに見てるよな。今回の「マイ鹿です、先生」のくだりは、かなりツボ。これも第一話での「マイ鹿」発言が生きてるなぁとグッと来る所。まぁ、多部未華子的には終始不機嫌そうな第一部と、協力的で色々な表情を見せる第二部とのギャップを堪能するのがいい感じなので、やはり、最初から見た方が絶対美味しいだろうと思う。それにしても、あんなに見苦しい児玉清が見られるとは衝撃的だ。あの児玉清が激しくガッツポーズをしたり、地団駄を踏んだり 、「嫌だ嫌だ!」なんて駄々こねた上に、猛ダッシュで逃げ出したり、妙に新鮮で何だか可愛いぞ…。実は児玉清萌えドラマなのか? 原作は未読なのだが、設定を聞く限り、藤原君を女性にしたドラマ版の変更はクリーンヒットだったかもね。

鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック
鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版
鹿男あをによし

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March 15, 2008 22:53

「金と名声か……、やべーな……、あんま興味ねーや、俺……」

 マイナー落ちしてからも一向に連絡をよこさず、こちらから電話をかけてもいつも不通の吾郎をただ心配する事しか出来ずにいた清水だったが、大河からのメジャー再昇格の報に安堵。その頃、昇格早々3日後の先発が決まった吾郎は新たなモチベーションを模索するべく、サンダースに参考意見を求める。マイナー暮らしのサンダースにとっては、引退するまでの目標がメジャーを目指す事だったのは言うまでもなかったが、吾郎が知りたいのは昇格した後の話。実体験に基づく話が出来ずにいじけるサンダースだったが、一般論として、まずはメジャーに定着する事。そして、控えからレギュラーへの昇格を果たす事,好成績を出し続けて、年俸も上げていく事だと語る。成績を残せば金と名声を手にし、ダメならクビと言う世界がプロだと聞かされた吾郎は金や名声などには何の興味もない自分にとって、それが何らモチベーションを高める要素とならない事に焦燥感を覚えていた。そして、迎えた先発の日、吾郎は初回から失点するなど苦しい投球。味方打線に逆転して貰っても、一向に調子が上がってこない。ピンチになっても制球を乱したりせず、イップスは治っていると解釈しながらも、それでは何故ピリッとしない投球が続くのかと首脳陣も苛立ちを隠せない。結局、吾郎は覚醒アレックスにタイムリーを浴びた所で3回もたずにあえなくKO。それでもさして悔しさを感じられない吾郎は、自分の性質はそもそもプロと言う世界に向いていないのではないかと感じ始めるのだった。

 本編が延々欝状態だからか知らんが、久々の出番となった清水が(一見、トーンが貼ってある事にすら気付かないレベルとは言え)乳首を露出する無駄な読者サービス。このタイミングで清水が出てきて、友人から結婚話を茶化されると言うのは、金も名声も興味のない吾郎にとっての新たなモチベーションは清水と結婚して養っていく事…と言う伏線なのだろうか? プロ野球選手としてはあまりにも普通過ぎる選択なので、それで話は盛り上がるのか?と言うと微妙だが…。リーグが違うJr.とは交流戦まで直接対決がなく、そこに至るまでにメジャーに残っていられるかもアヤしくなってきた吾郎だが、ともあれ、Jr.との対決がどれくらいモチベーション向上に繋がりうるのかを早いトコ確認させて貰いたい。もういっその事、帰国して、寿也とか眉村と対する方が燃えるんじゃないかと言う気がしてきたよ…。いや、やはり、三船小時代から因縁があり、サッカーを辞めて再び野球を始めた………かもしれない可能性が………ゼロではない沢村との対決でなければダメだろうか…。そう言えば、W杯直後、これ以上ない102マイルを打たれて…とかいじけてた時に、「これ以上ない」などと自分の限界を決めたりせず、105マイルでも200マイルでも投げりゃいいと言ったサンダースからの喝は表面的には心に響いていた様に見えたが、実は潜在的には全く効果がなかったんだなぁ…と、今更ながらもサンダースが不憫になってきたよ。

モチベーションが上がるワクワク仕事術 (めざせ!仕事のプロ)

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◆L4−1G◆
先発再転向の上原がオープン戦最長の7イニングを投げきった。僅か4安打に抑えながらも、、うち2本が一発で3失点と一発病を露呈したのは気になる材料だ。打っては、依然としてリハビリモードのニックンを抑えての開幕スタメンを狙う坂本が先制アーチを放って、アピールに成功。西武はカブレラに代わる4番として期待される新助っ人・ブラゼルが4号ソロを含む2安打と好調をキープ。もう一人の新助っ人・ボカチカはこの日も4タコと明暗を分けた。。「公式戦の緊張感を持って投げた」と言う先発の石井一は4回を坂本の一発による1点のみに抑え、最終調整は万全だ。

◆F4−3D◆
打線に繋がりをもたらす名手・川相をベースコーチャーなどに起用する宝の持ち腐れ状態の中日はこの日も拙攻を繰り返し、8回までゼロ行進。9回に川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに3ランが飛び出したが、これがわざわざ中途半端な助っ人を雇うくらいなら川相を使え…と槍玉に挙がっていたデラロサによるものである辺り、皮肉な事この上ない。投げては人斬り抜刀斎は7回2失点とまずまずだったが、水島の呪いにかかっている守護神・岩瀬が稲葉にタイムリー二塁打を浴びて、2失点と不安を残す結果となった。日本ハム先発・スウィーニーは川相不在の中日打線とは言え、5回を無四球無失点に抑え込む好投を展開した。

◆YB8−5H◆
「いい電子」で元祖スペランカーと夢の競演を果たしたハマのスペランカーが2ランを含む3安打と爆発。順調な仕上がりを見せ、五体満足で開幕を迎えそうな気配だが、突発的に故障に見舞われるのがこの男なだけに予断は許さない。他にも松中,川崎が2安打,松田が3安打と主力に当たりが出てきたが、心配なのは投手陣。ドラ1ルーキーの大場は制球に苦しみ、5回を12安打5四死球の8失点と大乱調。前回に続く炎上で登板毎に内容が悪くなっているが、王さんは「悪い部分はさらけ出しておいた方が良かった。一からやり直せばいい」と開幕ローテからは外さない意向を示した。横浜は吉村が2試合連続の一発の他、二塁打2本とペースを上げてきている。

◆S4−4T◆
加藤,由規と背信投球が続いた事で開幕ローテ入りのチャンスを貰った霊感投手・高井。3回まではノーヒットの好投を見せていたが、4回に関本に、5回には浅井に被弾するなど、終わってみれば4失点。売り出し中の川島慶は内野安打2本と持ち味を生かす活躍で開幕スタメンに大きく前進。不振だったリグス,ガイエルの両助っ人も揃って2安打と調子を上げてきた。阪神先発・安藤は4回まで粘りの投球で無失点で凌いできたが、5回に集中打を浴びて、3点を失う微妙な内容。

◆C5−1Bs◆
黒田が抜けて、壊滅状態の先発ローテを支える救世主として期待される前田健が5回を無四球無失点と好投。2回の満塁のピンチも落ち着いた投球で切り抜けた。オープン戦最初は大炎上となったが、その後、2試合続けての好投で開幕ローテ入りへ確かな手応え。打っては新井に代わる新4番として期待される栗原が先制3ランを含む2安打。新井の人的補償・赤松は足を生かして内野安打を2本放ちながら、いずれも盗塁死と、足が使えるんだか使えないんだか分からない一人相撲を見せつけた。一方、開幕第2戦の登板が濃厚と見られていた中山は4回4失点。押し出し四球を許すなど、制球に課題を残した。

◆M1−4E◆
現役を続ける気満々だったくせに、プライドが邪魔してトライアウトに挑まず、待っているだけではどこにも拾って貰えなかったので、渋々ユニフォームを脱ぐ事となったジョニー黒木の引退試合はオープン戦だと言うのに超満員。非公式のエキシビジョンとして、同い年の礒部、そして何故かチームメイトのサブロー,フクーラを相手に17球を投げ込み、最後の勇姿を飾った。本番では渡辺俊が毎回の様に走者を背負いながら、5回を1失点で凌ぎきる巧さを見せ、開幕カードへ手応え。一方、長谷部の離脱でローテ立て直しが急務の楽天だが、この日は永井が5回1/3を無失点の好投。田中,岩隈,朝井,一場と右の先発は駒が揃ってきた。打っては湿り気味だった鉄平のバットがあわやサイクルの3安打と火を噴いた。

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March 14, 2008 23:47

◆M4−12H◆
ここまで3試合で9回1/3無失点と完璧な投球を展開していると言うのに、バレンタイン監督が小林宏の開幕投手を示唆した事にがっくり来た…訳でもないだろうが、成瀬がまさかの大炎上。いきなり三者三振のスタートを切るなど、3回までは1安打無失点と順調だったが、4回にフォームを崩して、連続四球の後、5連打を浴びるなど、公式戦でも経験のない1イニング7失点。一方、スタンドリッジも松田のエラーでリズムを乱し、いきなり初回4点を失ったが、2回以降は立ち直り、5回までノーヒット。右肩違和感を訴えた守護神・馬原に代わり、臨時ストッパー候補として任命されたガトームソンは早速、9回にテスト登板。四球を1つ出したものの、後続を立ち、まずは結果を残した。

◆YB8−8F◆
公約を守る気ゼロな事がはーちゅんに見抜かれ、ますますはーちゅんの白星を上回る必要がなくなったハマのチンピラが4回3失点とまたまた不本意な内容。開幕戦連敗記録更新の期待は高まるばかり。二軍落ちを通告され、トンガ不在となった日本ハム打線は小谷野の3ランを初め、4発のアーチが飛び出す一発攻勢で8点を奪ったが、ヤクルトから移籍の藤井が6回6失点の乱調。「この試合で掴んだものを忘れなければ、シーズンにはしっかり挑める」などと、無駄にプラス志向なのか、状況を把握していないのか分からないコメントで首脳陣は不安感を募らせた。

◆L5−3E◆
開幕投手候補本命の涌井と田中が先発登板。涌井は立ち上がりに苦しみながらも、尻上がりに調子を上げて、5回を2失点でまとめた。一方、田中はオープン戦最長となる7回を投げて3失点。得意のスライダーが冴えて9三振を奪う持ち味を生かした投球で開幕へきっちり照準を合わせた。

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March 13, 2008 23:05

◆G2−2L◆
この日は若手主体の継投を繰り広げた巨人。前回好投した4年目の東野は走者を出しながらも、5回を2失点で切り抜けると、昨年未登板だった3年目の栂野は2回をパーフェクト。初登板となるドラ1ルーキー・村田透も1回をピシャリと抑えれば、最後は3年目の越智が三者三振の快投を見せた。打っては坂本が二塁打を含む2安打と2試合連続のマルチ安打。金満大補強で外様を掻き集め続けてる中、生え抜きの若手の活躍は喜ばしい限りだが、問題は本番で若大将・原監督がロートルリハビリ軍団の実績を無視して、使い切れるかどうかだろう。

◆S0−9H◆
水島氏の目は完全にトンガに向いていると油断していた由規だったが、それは甘かった。水島氏から交流戦で引っ張り出される可能性を示唆されてしまった由規は計り知れないショックに陥ったのか、はたまた呪いを回避するには交流戦まで下手に活躍せずに二軍で大人しくしていた方が賢明だと悟ったのか、3回にリグスのエラーをきっかけに2点を失うと、4回には二死二塁から3連続四球で押し出し。更に連続タイムリーを浴びて、計6失点KO。試合後、二軍降格を告げられ、開幕一軍はほぼ絶望的。由規から2安打を放った松中は第5打席では2試合連続となる一発も放ち、徐々にペースを上げてきた。先発・杉内は5回1安打無失点と完璧な投球。これで14回連続無失点と抜群の安定感で開幕投手の座はほぼ確実となった。

カリメロ勝◆YB0−2Bs◆
今季、大ブレイクを予感させる金子が6回を無四球3安打無失点と二塁も踏ませぬ素晴らしい投球。一方、左肘手術からの復活を懸けるカリメロも4回無四球3安打無失点の好投を展開。それでもカーブの制球を課題とするなど、球界最年長投手はまだまだ貪欲だ。3年ぶりの日本球界復帰となるヒゲ入来もようやくオープン戦初登板。故障で出遅れ、1ヶ月ぶりとなる実戦マウンドは下山に被弾するなど、3回5安打2失点とピリッとしない内容だった。

◆M1−4
長谷部の離脱により、先発ローテ構築が崩壊しかけた楽天だが、2度目の先発となった岩隈が6回無失点と復活の兆しを見せた。一方、開幕投手を狙う小林宏は暴投を連発するなど制球に苦しみながらも、5回を2失点でまとめ、バレンタイン監督は「信頼は揺るがない」と開幕投手に指名する事を示唆した。

◆日9−3湘◆(教育リーグ)
ついに訪れたXデー。恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカパロSS 超地獄変」にて、現状の大不振ぶりを考えると、完全にピエロ的役回りを演じさせられる形で早速シメられまくったトンガは教育リーグの湘南戦で久々のスタメン出場。第1打席でいきなりバットを折られてのショートゴロに倒れる不吉なスタートとなったが、続く第2打席で秦のシュートをバックスクリーン左へ放り込んだ。しかし、その後の打席はいずれも凡退と安定感を欠いた。この日が開幕一軍残留へのラストチャンスと目されていたが、実は昨夜の段階で二軍落ちを通告されていたと言う。視察に訪れた梨田監督は「守備でも代走でも貢献出来ないし、打つ事もまだ完璧ではない。将来4番に座れるように、まず2軍で力をつけて欲しい」と、久々の一発にも考えを改める事なくトンガの開幕二軍を決定した。

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March 12, 2008 23:07

◆D2−6L◆
チーム防御率のオープン戦記録を更新しようかと言う勢いの中日投手陣だが、その反面、チーム打率は1割台に落ち込みつつある低迷ぶりで勿論、12球団ぶっちぎりの最下位。全く効率的に機能しない打線に耐えかねて、名手・川相の現役復帰待望論は日に日に強まる一方だが、落合監督はまたもや苦肉の策として、川井に白羽の矢を立てて先発起用。前回はそれで僅かに軽減された外部の声だが、所詮、付け焼き刃。ショートではなくピッチャーだから…と言う以前に、そもそもカワイではあっても川相ではない川井による効果がそれ程、安定して得られよう筈もなかった。2回までは何とか凌いでいた川井だが、3回にG.G.佐藤,4回には中村に被弾するなど、5回4失点でKO。打線は相変わらずのタイムリー欠乏症ぶりで、皮肉な事に唯一のタイムリーがわざわざ中途半端な助っ人を雇うくらいなら川相を復帰させろと槍玉に挙がるデラロサによるもの。あとは平田が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにソロアーチを叩き込んだだけで、またも2点しか奪えない有様。そんな不甲斐ない中日打線を相手に西武の新助っ人・キニーは6回を2安打1失点に抑え込み、開幕ローテ入りを決定的なものにした。

◆YB4−6H◆
ローテ入りを期待される新助っ人・D.ウィリアムスがまたまた背信投球。4連打を浴びるなど、3回2失点。「今日はリラックスして野球を楽しめた。それが一番の収穫」などと悠長な事をぬかしているが、前回の1回4失点に続いての乱調で開幕一軍すら危うい状況だ。ソフトバンク不沈の鍵を握ると言われる主砲・松中は3号先制弾を放ち、現在、オープン戦二冠。と言っても、打率が一向に上がって来ないのが気がかり。新助っ人・レストピッチも2ランを含む3安打とペースを上げてきた。

◆S2−1F◆
開幕一軍の結論までのタイムリミットが目前に迫っており、少しでも多くの打席に立ちたいと言うのに、またもスタメンを外されてしまったトンガは8回にようやく代打で登場するが、松岡の高めの吊り球に手を出して、空振り三振。連続ノーヒットを14打席と伸ばしてしまい「完全にやばいっス」と、またまた弱気の虫が顔を出す始末。そのトンガを叱咤しした所、球団から注意されてしまったダルビッシュは初回かそら押し出し四球を与えるなど、制球に苦しみながらも、5回2/3を7三振1失点で切り抜ける貫禄の投球で開幕投手へ確かな手応え。一方、3年目の新人王を狙うヤクルト先発・村中も3回で5安打5四球を許す乱調ながらも、1点で凌ぎきる粘りの投球を展開。血マメが出来た為、大事を取って降板したが、この後、鎌田が2回無失点,松岡が4回無失点とリリーフ陣も好投を見せた。開幕スタメンへ猛アピールを続けている川島慶は古巣相手に2安打2四球と全打席に出塁。1打点1得点と全得点に絡む活躍だった。

◆M4−1Bs
清水が新球シュートを試しながら、5回を無失点。これで3試合で9回無失点と調整遅れを取り戻す万全の仕上がり具合。打っては不振に喘いでいたズレータがダメ押し2ランを含む2安打と復調の気配。一方、偽バファローズ先発・高木は4回を投げて堀の一発による1点のみに抑えるまずまずの投球内容だった。

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March 11, 2008 23:29

◆T5−2G◆
余所からかっさらってくるロートル大砲フェチで、ドラフト下位の生え抜き短距離砲など眼中にない茂雄から心にもない賞賛をかまされて以来、取り憑かれたかの様にすっかり当たりが止まってしまっていた坂本。開幕一軍に黄信号が灯っていたが、その危機感で覚醒したか、この日は第1打席で先制二塁打を皮切りに4打数4安打2二塁打の大爆発。それでも、手術明けで未だにオープン戦に出てもいないニックンが実績(と言ってもゲッツーを量産しているだけだが)だけでスタメンを勝ち取ってしまうかと思うと実に不憫である。昨年の当ブログ推奨助っ人・ゴンザレスも2安打と好調をキープし続けているが、いかに打ちまくろうと李が北京五輪予選から帰ってきたら、それだけで二軍仁落とされるかと思うと、まったくもって不憫この上ない話である。また、オーストラリア代表の座を蹴ってまで、巨人での一軍入りを目指す事を決めたバーンサイドは5回2失点と微妙な内容だが、神がかり的な快投を演じても、助っ人枠の都合上、開幕二軍は揺るがないと思われる立場なだけに、微妙な内容ならまだ諦めがつく…と思えてしまう辺り、不憫極まりない。一方、阪神は左太腿裏を痛めていた伊集院光の弟子・金村が診断の結果、筋挫傷である事が発覚。しばらく様子を見る予定だが、開幕には間に合わない可能性が高まってきた。そんな中、「伊集院光の弟子ではない金村」こと金村大が1回を3三振無失点の好リリーフ。と言っても、それで伊集院光の弟子・金村の穴が埋まる見込みが立った訳ではないのだが…。

◆D3−0L◆
素人投手相手に考えなしの攻撃で手も足も出ない無能打線と水島氏に冒涜される呪いをかけられ、一向に調子の上がってこない中日打線。この日も川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに飛び出したT.ウッズの2ランと相手の野選で3点を奪うのが精一杯でタイムリーはゼロと相変わらずのタイムリー欠乏症ぶりで川相不在の弊害を大露呈。デラロサ使ってる暇があったら、名手・川相を現役復帰させろと言う声は強まる一方だ。そんな中、先発・吉見が7回無失点の好投で熾烈な開幕ローテ争いに殴り込みをかけると、ルーキー・山内,中里のリリーフ陣もそれぞれ1回無失点で完封リレー。ここ4試合で3完封と投手陣は好調をキープしているだけに、打線にも奮起して欲しい所である。

◆S0−2Bs◆
経歴がグライシンガーに似てるだけで安直にもグライシンガー級の期待を受けている新助っ人・リオスが2度目の先発登板。5回を投げ、失点はカブレラの一発による2点のみ。ピンチを迎えても2つの併殺を取って切り抜けるなど落ち着いた投球で開幕ローテ入りに当確ランプ。一方、開幕投手を狙う川越は5回を2安打無失点と文句なしの内容で開幕投手へ大きく前進した。

◆YB4−3E
長谷部の離脱により、先発ローテ構築が苦しくなり、チームメイトから復活を期待する声が強まって「一場さま」呼ばわりされている一場さまが初登板。立ち上がりこそ制球に苦しみ、2点を失った一場さまだが、2回以降は横浜のまずい攻めにも助けられながら粘りの投球で6回まで追加点を許さなかった。打っては昨年のパ・リーグ本塁打王・山崎武が連続三振の後の第3打席でオープン戦初安打となる一発を叩き込んだ。一方、昨年のセ・リーグ本塁打王の村田もここまで不振だったが、3安打とようやく上昇気配。抑えの新助っ人・ヒューズはボークを犯してピンチを作ったものの、2三振を奪って、後続を断ち切り、内川のサヨナラタイムリーを呼び込んだ。

◆M4−3F◆
水島の呪いの影響で不振を極めてすっかり欝状態のトンガ。ダルビッシュの喝により、少しは士気が上がったものの、この日もスタメンを外された上、代打で打点付きとは言え、セカンドゴロとあえなく凡退。そのまま、守備に入った後に回ってきた第2打席では死球を食らってしまい、貴重な1打席を無駄にさせられる始末。これで13打席ノーヒットと一向にトンネルを抜け出せない。一方、ロッテ先発・小野は4回までパーフェクトの素晴らしい投球を展開。5回にタイムリーで1点を失ったが、開幕へ向けて、自らも「良過ぎて怖い」と漏らす程の万全の仕上がりを見せた。

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March 10, 2008 23:32

 2点リードの最終回、一死二、三塁のピンチで山田を迎えた中日だが、一塁が空いているにも拘わらず、谷繁は勝負するつもりなのか、立ち上がろうとはしない。初球、外角に外れるボール球に周囲が勝負と見せかけた敬遠と疑う中、山田は勝負の気配を感じていた。自分が谷繁なら岩瀬をどうリードするかと考えた山田はボール2つ続けて敬遠と思わせ、見送りたくなる3球目に労せずしてストライクを取った後の1−2からの勝負と言う結論を導き出す。続く2球目も山田の読み通り、外角高めに外れるボール球だったが、勝負に来ていないが故の不用意なウエストボールとあって山田はこれを激打。打球はレフトスタンドに一直線に飛び込む3ランとなり、東京が逆転サヨナラでアジアシリーズ出場を決めるのだった(日本一の座は巨人が日本シリーズを出場辞退した段階で既に東京が獲得している)。バットが届く範囲なら振るつもりでいた山田の目論見に今更、気付いた谷繁はせめて低めなら手を出さなかったかもしれないと自らのリードミスを激しく後悔。岩瀬もバットの届く所に投げてしまった自分の所為だとと訳の分からない事をぬかして、谷繁を庇ったが、落合監督はバッテリーに非はなくただ「山田に脱帽するしかない」と山田礼賛発言を吐かされてしまうのだった。歓喜に湧く東京ナインだったが、この様子をスタンドから見ていたトンガは山田と戦うべく東京以外のパ・リーグ7球団に入りたい意志を固めていた。そして、迎えたドラフトの日、パ・リーグである日本ハムがトンガの交渉権を獲得し、里中はトンガとの対決に胸を躍らせるのだった。そして、明訓同窓会,春季キャンプ,オープン戦とあっと言う間に時は流れ、日本ハムとの開幕戦を迎える事に…。山田がフリー打撃で快音を連発する中、いよいよ大物ルーキー・トンガが姿を現すのだった。

 あまりにも予想通りの展開に閉口するしかない。他に選択肢のない状況を作って、次週に引っ張るなんて、実に愚行である。しかも、結末が予想出来た上、その経過までも予想出来てしまったのだから頭が痛い。勝負に見せかけた敬遠と見せかけた勝負で、勝負に来る前のボール球を叩く…と言うのは青田戦で思いっきりやっている使い回しネタ。水島経験値が浅い人だと、バッテリーが見逃すと読んで取りに来た3球目のストライクを狙い打つのだろうとミスリードさせられそうな気もするが、このミスリードすらも使い回しなので、2球目のボール球が来た瞬間に次のページを開くまでもなく、山田が悪球打ちする事が読み切れてしまい、分かり切った嫌な結末が待っているページをめくるのを思わず躊躇ってしまった。バッテリーに非はないと山田礼賛台詞を吐かされてしまった落合監督だが、谷繁が配球を読まれた事とか、岩瀬の外し方が甘かったとか言う以前に、そもそも一塁が空いている状況で山田と無理に勝負した意味が分からない。ニックンに匹敵するチャンスブレイカー・土井垣に満塁で回せば、かなり高い確率でゲッツーを食らってくれそうなものだ。山田を抑えて勝ってこそアジアシリーズに出る価値がある…とか無駄なプライドが邪魔したのなら、それはそれでいいが、そういう描写はないし、かなりの勝算があった見込んでいた訳でもない為、勝負に出た必要性が微塵も感じられなかった。落合監督は山田に脱帽する前に満塁策を指示しなかった自分の采配ミスを大いに反省すべきであろう。結局、中村紀の逆転弾は山田に花を持たせる為のお膳立てをさせられたに過ぎず、守護神・岩瀬も打ち込まれるなど、中日は徹底的にシメられまくる散々な結果となった。今回のトンガが登場する寸前…と言う終わり方は来週やるかと思っていたのだが、まさかの前倒し。おかげで、オフシーズンは明訓同窓会が1P,キャンプとオープン戦が合わせて1Pと言う超速ぶりで「ドカパロ」史上最短記録を大幅に更新する事となった。ページ数的に里中×サチ子の結婚話がスルーされるのは当然、予想された事態だが、今春でサチ子も大学を卒業した筈なのに、何故、先延ばしになったのか皆目見当がつかない。里中の故障がその理由の一端を担うと思われたが、里中は何事もなかった事の様にピンピンしている始末。どうせ水島氏が二人の結婚の事など忘却の彼方…と言うしょーもない理由なんだろうなぁ。岩鬼×サチ子ならともかく、里中×サチ子なんて何の思い入れもないカップルの結婚を描く事など気が進まないのかもしれないが、破局させるにしろ、先延ばしにするにしろ、無為にスルーするのではなく、ちゃんとその辺の状況を描いて欲しいものである。ところで、分離ドラフトの第1弾である高校生ドラフトはポストシーズンどころか、公式戦すら終わっていない時期(昨年は10月3日)に開催されるので、アジアシリーズ出場権争奪戦の頃には、トンガの入る球団はとっくに日本ハムに決まっているんだが。これだけ実在選手をいたぶり続けるのだから、水島氏にはもっと現実のプロ野球事情について勉強して貰いたいものだ。ところで、トンガの話ついでに挙がっていた巨人学園の宇多川とやらは果たして出てくるのだろうか? このチーム、新しいヤツが入ってきても、全く出場機会を与えられないから、獲るだけ無駄だよな。年齢不詳のサルを除いたスタメンの平均年齢が34歳を越えてると言う超高齢チームだが、きっと6年後の平均年齢は単純に6つ増えて40歳なんだろう。まったく何てチームだ…。さて、来週からトンガがシメられまくる悪夢の開幕戦が始まる訳だが、既に、現実のトンガは大不振を極める一方で「今の自分なら二軍に落として貰った方がいいくらい。開幕一軍とか言えるレベルじゃない」と二軍落ちを願い出るなど、すっかり自信をなくして弱気モード。シメる事を予告しただけで選手を潰してしまうとは、恐るべし水島の呪い…。

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◆D3−3H◆
先発のホールトンがいきなり集中打を浴びて3点を失ったが、5回から3番手として登板した大隣が8回まで一人の走者も出さない快投を見せた。9回にベンちゃんに痛打されたものの、5回を投げて1安打7三振の無失点と申し分ない内容で開幕ローテ入りへ大きく前進。王さんも「俺が今まで見た中で一番良かった」と顔をほころばせた。一方、若手の先発陣が次々に結果を残すなど、200勝を狙う立場とは言え、安穏とはしていられないベテラン・山本昌は松田,レストピッチと2発のソロを浴びたものの、5回を投げて、その2点のみに抑え、開幕へ向けて徐々に仕上がってきている事をアピール。打線は初回こそ繋がったものの、2回以降は散発3安打で二塁も踏めない有様と川相不在の弊害を露呈。川相の現役復帰待望論はますます強まる一方だ

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