April 07, 2005 19:46

SHINJOを間接的にベタ褒め!? / 今週の「ドカパロSS」

 1点ビハインドの二死二塁で打席に入った一球に対して、「ホームランを打たれたら、丸坊主になってやるぜ」などといきがる里中。これで一球に一発を期待し始めたファンは何万人いるだろうか。負けて坊主になったヤツと言えば、「Kジロー」の沢村がいるが、里中でそれやったら女性読者を大量に失いかねないので、水島氏や編集部にそんな事が出来る筈もなく、実質上、一球が一発を打たない事がこの段階で確定してしまった。
 初球、スライダーに引っかかり、空振りする一球に、10年のブランクの影響は否めないとヤジを飛ばすスーパースターズ側のスタンド。山田もこれに同調するかの様に再び同じ球を要求するも、実に浅はか。仮にもプロの目を持っている田尾監督があえて4番に据えた選手。そんなブランクによる弱みを持っている筈がないのだ。これは実は、田尾監督バッシングなのか!? ともあれ、一球は体勢を崩しながらも、これをうまく拾い上げると、打球は一塁後方へ。通天閣打球(この時は打法ではなく打球)を無様に落球し、土佐丸戦でも打球直撃など、守備ではロクな活躍をした試しがない土井垣はこの打球も敗走した挙げ句に捕る事が出来ず、礒部が同点のホームイン。この間に一球は快足を飛ばして、一気に二塁を陥れると、更に、続く吉岡(勿論、似ていない)の初球で三盗を決める。ここで水島マンガでは耳にタコが出来る程、聞かされた「三塁に走者がいると、様々なケースで生還出来る可能性が高まり、投手は迂闊に落ちる球が投げられない」と言う定説を一球はえらそうに語り出す。こういう時だけ、山田のキャッチングに不安感を持たせるのは都合が良過ぎるのではなかろろうか。
 都合のいい水島理論により、スカイフォークもさとるボールも封じられた里中の2球目はカーブ。ここでは動きを見せなかった一球だが、山田が里中へ気を抜いた返球をした隙に、本盗を仕掛けて、勝ち越しのホームイン。「防ぎようのない野球をひっ下げて、一球は帰ってきた。大敵だ」などと、唖然とする山田だったが、冷静に考えれば、やってる事はSHINJOと何ら変わらない。そうか、SHINJOって、凄ぇんだなぁ(笑)。


ドカベン (スーパースターズ編5)

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コメント一覧

1. Posted by haru-haru   April 08, 2005 00:27
はじめまして。
haru-haruと申します。
日日含めて楽しく読ませていただいております。

ドカパロの解説、いつも思うのですがお見事ですね。
原さんが原作についたら、ドカパロももう少しましになると
思うのですけどね。

一球さんといえば藤村甲子園が出てきそうですが、
水島氏が涙を流しながら書いたという、あのキャラも
山田の前ではやっぱり雑魚に成り下がりますかね?
その前に先生自体がこのつながりを忘れている気もしますが。
2. Posted by 九夜   April 10, 2005 00:24
SHINJO凄ぇや!違

山田は恐らくストレートと解っていれば

160だろうが170だろうがスタンド逝きでしょうな(笑

最早「大甲子園」並にパロになってきた(球道の時点でパロだが)今、

新田も出してくれと切に願っています(笑/ぁ

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